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尾崎翠〜おもかげをわすれかねつつ〜

1 :吾輩は名無しである:04/12/27 16:25:46
「おもかげをわすれかねつつ こころかなしきときは
ひとりあゆみて おもひを野に捨てよ
おもかげをわすれかねつつ こころくるしきときは
風とともにあゆみて おもかげを風にあたへよ」

「歩行」の冒頭に掲げられたこの詩に出逢って以来、尾崎翠という
作家の虜になりました。
全集を買い、ますます夢中になりました。今も、微熱状態です。

空想壁のある風変わりな少女の片想いの話は、何度読み返しても
飽くことを知りません。
尾崎翠のファンの方、作品について、作家自身について熱く語ってください。





2 :吾輩は名無しである:04/12/27 16:58:45
2うんこ

3 :吾輩は名無しである:04/12/27 18:34:31
尾崎翠が好きな男なんて信じられないと
ゼミの女の子に引かれた、
おもしろい空気が書けるいい作家だと思うんだけどね。

彼女曰く、
尾崎翠は趣味嗜好の問題じゃなくてスタイルなんだそうだ。
ヴィヴィアン好きのようなものかと聞いたら
そうかもねと言ってたよ。


4 :吾輩は名無しである:04/12/27 23:45:45
確かに他のどの作家にも書けない独特の「空気」を持っていますよね。
よく言われることですが、尾崎翠は今で言う「少女漫画」であると。

現実的でない設定や、恋愛につきもののどろどろしたものが
いっさい排除された、いわば永遠の片想い…。
それでいて胸苦しさはなく、淡々とした空気が漂っています。

風、哀愁のため息、煙突の煙…
尾崎翠の描く作品世界の背景となるのは、儚いものばかり……








5 :吾輩は名無しである:04/12/28 08:56:11
>3
昔の少女漫画好きも、スタイルとか、よくそういう言葉を使う。理屈がつくんだよね、いちいち。何故読むか、という所を語ったりもするし。
この人の本を読んでる自分は特別、と思わせてしまう作家って気がするね、中野翠。

6 :吾輩は名無しである:04/12/28 11:33:27
>5
ネタ?

7 :吾輩は名無しである:04/12/28 20:46:50
中野翠は尾崎翠のファンですね。
自分のコラムでも語っていますし。

他に尾崎翠のファンは、現代作家では、
山田詠美、嶽本野ばらなどがいます。
「少女性」を隠し持っている作家は、尾崎翠が好きな傾向があると
思います。

尾崎翠の描く少女の片恋は、どれもこれも実らずに
終わるものばかり。
『花束』は相手が行ってしまってから初めて自らの恋ごころに
気づくという設定です。

〜私に取っては、追憶は人生の清涼剤です〜
これは『花束』の一節です。
過ぎ去ってしまった甘やかなときめきを、繰り返し繰り返し
思い出しては浸っている……

彼女にとって追憶とは、永遠の一瞬なのでしょうね。

8 :吾輩は名無しである:04/12/29 16:10:05
第七官界彷徨って映画になってんだね。
ttp://www.7th-sense.gr.jp/

蔦屋探したけど見つからなかった。
観た人いる?ぜひ感想を聞きたい。

9 :吾輩は名無しである:05/01/03 01:49:30
気になるのでほしゅ


10 :吾輩は名無しである:05/01/03 20:29:31
映画はわたしも観てないので、ぜひ観たいですね。映画ではありませんがかなり前にNHKで単発ドラマ化されたものを見たことはあります。
しかし、この作品の持つ淡い悲しみや浮遊感、可笑しみ、などはやはり表現しきれていないなあ、というのが率直な感想です。
苔の恋愛という突拍子もないエピソードもあまり生かされておらず、残念でした…。

この作品は「歩行」に次いで好きな作品です。

11 :吾輩は名無しである:05/01/06 13:52:55
尾崎翠は「放浪記」で一躍有名になった林芙美子と親交が
深かったそうですが、
尾崎翠に林芙美子ほどのたくましさと言いますか、力強さ、
図太さや打たれ強さがあったならば、どうだったろう、と考える
ことがあります。

でも、彼女の繊細さや空想の世界に遊ぶ独特の文体は、それでは
成り立たなかったでしょうね。

内気、片想い、空想癖、もの想いに耽る少女のため息は
尾崎翠そのひとのため息であり、
林芙美子とはまったく異なる世界観なのですものね……


12 :吾輩は名無しである:05/01/07 16:44:36
金木犀の花が咲くころになると、決まって尾崎翠を思います。

彼女の短歌や短編のなかでよくつかわれる花です。
甘い香りと、ひそやかな控えめな小さな目立たない花。

尾崎翠の作品全体には、金木犀の香りが漂っています。

「恋とは香りのいい花のようなものだ。
香りがいいからと言って何か徳があるわけではないのだけれども、
ひとはその花の下に立つと、いい気持ちになる」
これは曽野綾子さんの言葉です。

尾崎翠の作品を読んでいると、ふっと甘い花の香りが
窓から流れてくるような錯覚にとらわれますね……




13 :吾輩は名無しである:05/01/08 21:29:26
保守

14 :吾輩は名無しである:05/01/09 23:31:55
>>13さん
保守上げしてくださいまして、ありがとうございます。
マイナーな作家なので、dat落ち覚悟で書き込んでいます…。

今日は尾崎翠の生涯ただ一度の恋について語ろうと思います。
彼女は三十六歳のとき、十歳年下の青年とほんの短い期間、同棲していた
ことがあります。

この時、彼女は薬の服用のし過ぎで幻覚症状に悩まされていました。
青年は日に日に狂っていく彼女をどうすることもできず、彼女の郷里の兄に
相談したところ、兄が上京して翠を郷里につれて帰りました。
その後、ふたりは二度と逢うことはありませんでした……。


15 :吾輩は名無しである:05/01/09 23:32:31
尾崎翠は林芙美子のように複数の同棲相手、恋愛経験も多くはありません。
ただ一度きりの恋、です。

良家の子女として育った尾崎翠の品の良さ、含羞、奥手さ、これらは
わたしを惹きつけてやみません。
片想いからその先へは決して進むことのない、恋。
言ってみれば、片恋をするだけですでに自己完結している恋です。

わたしが尾崎翠という作家に魅せられるのも、そこなのです。
あらゆる恋は片想いから始まります。
すべての恋の原点である片恋を、尾崎翠ほど、せつなく、甘く、哀愁と可笑しみを
持って描ける作家は他にいません。


16 :吾輩は名無しである:05/01/10 16:05:53
あなたは今、恋をしていますか?
そして、それは片恋ですか?

尾崎翠の作品を読むたびに、胸がせつなくなるのは、
彼女の作品で扱われる恋は、すべて片恋であって当然の空気を
感じるからです。

相手に気持ちを伝えようとか、少しでも自分の存在を知って欲しい、
とか、そういうものを最初から放棄しています。
と言って自暴自棄になるわけでもない……

少女であった頃、少年であった頃、誰もが皆、そうだったと思います。
相手に「気持ちを伝える」ということを、皆さまはいったい、いつ頃から
覚えたのでしょうか?


17 :吾輩は名無しである:05/01/13 12:47:45
尾崎翠の描く片恋には、せつなさや、哀しさはあっても
なぜか恋の初めのあの高揚感がないのは、どうしてなのでしょう?

人を好きになると、片想いだけれども、好きになったことで胸がどきどきしたり
ときめいたりする……
あたり一面に靄がかかったような、あのふわふわした気持ち……

そういう甘いものが、尾崎翠の作品にはあまり漂っていないのは
どうしてなのでしょうね?

恋とは、すべからく苦しくて、せつなくて、そして実らないものである、
そんな先天的失恋者の恋物語を好むわたしも、やはり片想いの常連者なのです…



18 :吾輩は名無しである:05/01/14 16:24:38
尾崎翠は空想癖があっても、けっして夢見がちな少女を描いていないなあ、
と思います。

なぜなら、少女漫画の定番と言われながらも、彼女の描く少女たちは
「甘い夢をみない少女」なのです。

好きなひとがふりむいてくれたらいいな、
いつか、想いが伝わるんじゃないかな、
もしかして、あのひともわたしのことを好きなのかなあ、

……こういう感情を一切、持たない少女たちです。
片想いをしている時点ですでに失恋している少女たちです。
こういう少女たちを、果たして空想癖のある少女、と呼ぶことが
可能でしょうか?
いえ、非常に怜悧な、醒めている目を持ったヒロインといったほうが
よりふさわしいのではないかしら……?




19 :吾輩は名無しである:05/01/15 12:47:08
こちらは、今朝から雨です…

尾崎翠の作風は、
天候でたとえるなら、曇り空の日が似つかわしい。
一日のうちでたとえるなら、夕方がふさわしい。
季節でたとえるなら、秋、晩秋の頃。
自然界のものでたとえるなら、風。

うすら寂しい気配が全体に漂っている…



20 :吾輩は名無しである:05/01/16 13:51:07
保守

ageまする…

21 :吾輩は名無しである:05/01/16 14:51:25
頭痛もち

22 :吾輩は名無しである:05/01/18 15:52:18
この人の作品は、読者を選ぶんだよね

なんていうか、生半可な少女小説好きな読者は、
まずもって、無理。
読めない。
読んでも、読解不能。

かといって、
SF好きな読者が読んでも、無理。

あの独特の空気が理解できるひとじゃないとね。。。
尾崎翠の世界は敷居が高いんだよ


23 :吾輩は名無しである:05/01/19 14:56:17
中公文庫の「林芙美子 巴里の恋」を読むと、1932年の芙美子の日記に翠との関わりがいろいろ書いてある。
芙美子は本当に親友である翠のことが心配で、いろいろ関係者で話し合っていたらしい。


24 :吾輩は名無しである:05/01/20 15:03:52
>>10
その「第7官界彷徨」のNHKドラマ、僕も観ました。15年程前でしょうか。
たしか田中裕子主演で、高校生だった僕は女優目的で観たんですが、
なんとも云えない奇妙なちょっと浮遊した感じの世界に引き込まれました。
ジェームス・ジョイスっぽいっていうのか。それから、全集を買ってきて
原作を読んで、暫くはお気に入りの作品でした。すごく懐かしい..
でも、ここのレス読む限り、女性読者が多いんですね。
ひょっとして、「第7官界彷徨」って女性向けだったのかな?

25 :吾輩は名無しである:05/01/20 18:01:52
男性で尾崎翠好きな人っているんだ・・・スピッツとか聴いてそう


26 :吾輩は名無しである:05/01/20 18:15:47
おおっ!
いきなり、こんなにレスがついている!

皆さま、感謝いたします。。。
尾崎翠の作品を好きな方がいてくださって、
とてもとても、嬉しいですよ。。



27 :吾輩は名無しである:05/01/20 18:20:43
>>23

尾崎翠と林芙美子は、同じ下宿でもあり、
本当に仲がよかったみたいですね。

親友である芙美子が、一躍時代の寵児になっていくのを
近くで見ていた翠は、いったいどんな気持ちだったのでしょうね…

芙美子ほどの「押しの強さ」がない内向的な翠の心情を想うと、
なんとも、せつないです……


28 :吾輩は名無しである:05/01/20 18:31:37
>>24

見ていらしたのですね!
はい、まさしく、田中裕子主演でした。

男性の方でも翠のファンの方はいるとは思うのですが、
やはり、女性のほうが多いのは
今の少女漫画の原型ともいうべきものを、翠は当事すでに
獲得していたからではないか、と思います。

先週の読売新聞の「読書欄」に、少女漫画家の吉野朔美さんが
尾崎翠全集を好きな本として挙げられていました。

何年か前に、尾崎翠を語る、というテーマで梅原猛さんと
女性作家(名前は失念しました…)の対談があったので行ってきました。
男性四割、女性六割くらいでした。




29 :吾輩は名無しである:05/01/20 18:37:01
>>25

わたしもスピッツ、大好きですよ!
草野さんの詩の不思議な宇宙感覚というか、摩訶不思議な浮遊感が
そういえば、尾崎翠の作品世界に通じるものがありますね。

何ものにもとらわれない、のびやかな空気、とでも言うのでしょうか…
草野さんの詩の世界にも、草、空、風、光、星など自然界のものが
たくさん謳われていますね。。

そうそう、新しいCD「スーベニア」買ったばかりです。
……なかなか、いいですなあ。



30 :吾輩は名無しである:05/01/20 18:47:25
>>29
なんか儚くてきらきらした感じなんだな

31 :3:05/01/20 19:37:24
希少らしい尾崎翠ファンの男ですw
スピッツはよくわかりませんが第七官界チックな音なら
こんなのお薦めです。

world’s end girlfriend
ttp://www.bounce.com/interview/article.php/581

それから吉野朔実さんの書評はこれですね。
ttp://www.yomiuri.co.jp/book/column/pickup/20050111bk12.htm



32 :吾輩は名無しである:05/01/21 02:25:25
>>10 >>24
『29歳〜おもかげを風にあたえよ』ですな。
深夜放送だったんで、ビデオに録って観ました。
まさに>>24さんと同じ年ごろ、同じ目的wで。

ドラマで尾崎緑を知って、その後買ったちくま日本文学全集の
『尾崎翠』は4〜5回読み返したと思います。
その後に出た『定本』も買ったけどこっちはまだ読んでないや。
(高かったんだけど)

あんな小説が書かれた大正から昭和初期の文化に憧れたり。

>>31
>>それから吉野朔実さんの書評はこれですね。
「けして男共には解るまい」か。そうなのか。

33 :吾輩は名無しである:05/01/21 17:56:57
>>30

>なんか儚くてきらきらした感じなんだな

そうです、そうです!
ぴったりの表現ですね。

尾崎翠の作品世界と、スピッツの草野さんの詩の世界は
掴めそうで掴めない、たとえ手中にしたとしても、
その瞬間から、宙に還っていくような……、
そんなとらえどころのない世界なのですよね。。。

34 :吾輩は名無しである:05/01/21 18:10:14
>>31

さっそく、吉野朔実さんの書評を貼りつけてくださって
ありがとうございます!

それです、それです! わたしは貪るように読みましたよ!
…切り抜いてノートに貼りました。。。
吉野さんの少女漫画は、漫画というよりもすでに漫画の範疇を
超えて、文学だ、言われています。

少女たちの心理描写の細やかさ、丹念に彼女たちのこころの軌跡を
追っていく筆使いは、読んでいてため息がでるほどです……

world’s end girlfriend の評をさっそく読みました。
「まるで、妄想にまみれたみずからの脳味噌を開陳しているかのような」
「風景とか映像が自分のなかではっきり見えていて、それを音楽に
変換する」
「現実と夢ってふたつでひとつだと思う」
まるで、尾崎翠の書評のためにあるような、言葉の数々……!

男性のファンの方がいらっしゃるのは、わたしにとっても
とても、とても、嬉しいですよ。
歓迎いたしまする。。。




35 :吾輩は名無しである:05/01/21 18:20:20
>>32
ご覧になってたのですね!
深夜領域でしたね、確かに。

ドラマの中で田中裕子が、赤毛の女の子が恋をした〜♪ という
ちょっとコミカルな内容の歌を歌ってたような記憶があります。

そう、わたしにとっても『定本』は高価でしたね。
書店で注文して取りに行ったとき、びっくりしましたよ……
当事はまだ、ちくま日本文学全集が出ていなかったのですよね。

わたしは、本を入手してから、まさに熱に浮かれたように
読みふけりました。『定本』はぶ厚いので一気には読めなかったのですが、
毎日毎日、憑かれたように読みました。

「更級日記」の少女ではありませんが、あのときの高揚した気持ちは
まさに「后の位も何にかはせむ」でしたねえ……


36 :吾輩は名無しである:05/01/24 17:19:29
尾崎翠の描く恋は、なぜか一目ぼれというものがあまりない。

対象が去ってから初めて気づく、
あるいは
対象のこころが誰かほかにあることに気づいて
初めて自分の恋ごころを知る、というケースが多い。

なぜなのでしょう?
微妙な時間のズレ具合、とでも言うのでしょうか?
いつも、対象とはちぐはぐな時間の流れ方をしています。。。

37 :吾輩は名無しである:05/01/27 17:46:18
尾崎翠は自分の容貌に、かなりコンプレックスを抱いて
いたみたいなのですが、
写真で見る限り、そんなに卑屈になるほどでもないのになあ、
と思いましたよ。

思春期に、翠の周囲によほど美しい容貌の女性がいたのかな?
などと想像してしまいました。

なぜなら、女の子の容貌コンプレックスは、たいてい
姉妹とか、友達に美人がいて、いつも比較され続けて
その結果…、ということが多いですよね?

翠の場合、どうしてなのだろう……?


38 :吾輩は名無しである:05/01/30 16:35:15
まあ、恋っていうのは、そんなに回数が多くなくてもいいのかなあ、
って思うときがあるなあ…

ほんの一回でも、濃い想いで恋をして、それが片想いと失恋に
終わっても、その報われない想いが作品を描かせるのだとすれば、ね

そして、時を越えて、すべての片恋している人たちの共感を得るので
あれば、けっして、その恋はむだではないんだよね…

39 :吾輩は名無しである:05/01/30 16:47:19
尾崎翠の映画観ましたよ。しかも映画館で2度。
翠役を白石かよこ、町子役を柳愛理が演じていました。
翠の半生と「第七官界彷徨」が交互に綴られた素敵な映画でした。

当時、卒論は尾崎翠、スピッツファンクラブ会員という
大学4回生でした。青春だった(笑)
マンガ喫茶で書き込みしてます。引越した自宅に電話回線を繋げるまで
このスレ落ちてませんように(^^)あげ。

40 :吾輩は名無しである:05/01/31 12:57:35
>>39

映画、ご覧になられたのですね!
わたしも、是非、観てみたいものです。
ビデオ、出るといいなあ。。。
それにしても翠役を白石かよこですか、NHKの大河「義経」で
つい、じ〜っっと白石かよこを凝視してしまいましたよ。。。

卒論が尾崎翠だったのですね? 素晴らしいですっっ!
そして、スピッツ・ファン、いいですねえ……

どのような感じで卒論を書かれたのか、
ぜひ、ぜひ、書き込みお待ちしております!!

わたしは、毎日スピッツの「スーベニア」聴いてますよ。
何か、せつないというか、胸にしみるのですよねえ。

スレ落ちしないように、維持、頑張りまする。。。

41 :吾輩は名無しである:05/02/01 10:40:23
尾崎翠は純文学であるなら、
林芙美子はエンタティメントでしょうね。

大衆に読まれる作家である、林芙美子の作品はある種の
逞しさ、図太さ、打たれ強さがあります。
生活に根ざしている、とでも言いますか……。
考えるよりも先に身体が動く、ような。

尾崎翠の作風は、霞を食べて生きているような非現実感、
日々、夢想することで満足している感があります。

わたしが、翠に魅かれるのは、その危うさも含めて全部が、
思索するひと、であるからなのですよ。。。


42 :吾輩は名無しである:05/02/05 23:21:26
尾崎翠の作品に描かれているような少女が
もし、身近にいたらどうでしょう?

あなたが女の人であるなら、友だちになりたい?
あなたが男の人であるなら、恋人にしたい?

43 :吾輩は名無しである:05/02/24 13:03:02
翠のようなタイプは、ひとたび恋をすると思いつめて
しまうひとなのかもしれない

まあ、創作するひとは多かれ少なかれ思いつめるひとが
多いのですがね

ただ、そこに作家独自の強い妄想が入ると、
その恋はかなり悲惨な結果にならざるを得ない・・・
特に、翠のようなひとは、恋するのが大変だったと思いますね

44 :吾輩は名無しである:05/03/08 17:35:43
片想いが昂じると、こころが病む・・・

翠は内向的だったから、苦しかったろうなあ
あきらめることに、その後の生涯をかけたんだろうか?

45 :吾輩は名無しである:05/03/16 10:56:54
春なのにお別れですか
春なのに涙がこぼれます
春なのに 春なのに ため息またひとつ

何だか、この歌詞がせつなく身に沁みる・・・

46 :吾輩は名無しである:2005/03/21(月) 18:28:13
降りしきる 桜の雨に 別れ告ぐ

47 :吾輩は名無しである:2005/03/29(火) 17:36:24
片想いのまま、失恋しました…

今、尾崎翠の「歩行」の冒頭の詩を読むと涙がこぼれまする…

48 :吾輩は名無しである:2005/03/30(水) 23:17:44
                  ,;iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii;;iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii 整    
                  ,iiiiiiiiiiiiiiiii''"   ゙``'iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii 形  
                   ,iiiiiiiiiiiiiii''        `iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii, ば 
                ,iiiiiiiiiiiii!'          `iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii, ら 
                    ,iiiiiiiiiiiii!               `iiiiiiiiiiiiiiiiii, し 
                    iiiiiiiiiiiiii! _,,....,,__         _,`!iii!iiiiiiiiiiiii, た 
                iiiiiiiiiiiiii!´ _,,....,,_~"''':.   .:''"~_,,...`!i!iiiiiiiiiiiiiii  で
                iiiiiiiiiii!! `ゝ_●..'ヽ :  :: γ. ●'  !!iiiiiiiiiiiii  し
                 iiiiiiiiii|!'    ~""~` :  : ´~""~  '!iiiiiiiiiiiiiii  ょ
                 iiiiiiiiii|'          ;  ;       'iiiiiiiiiiiiii  
                     iiiiiiiiiii|:.        ,;'  ';,        |iiiiiiiiiiii!
                   iiiiiiiiiii'i;:.     . :'(○;○)●: . ,  !iiiiiiiiiiiii!
                   iiiiiiiiiiiiii'!;:.         `"´       /liiiiiiiiiii!
                 iiiiiiiiiiiiiiil\:::..   ,:=二'二=:,  ./llliiiiiiiiiii!
                  iiiiiiiiiiiiiiiillllii\:..  ~"''"''"~  /lllllliiiiiiiii!
                 iiiiiiiiiiiiiiiillii;;;:: `ー-..............-‐´illllllllliiiiiiiiii!



49 :吾輩は名無しである:2005/03/30(水) 23:20:11
下手ななぞらえだな



50 :吾輩は名無しである:2005/03/31(木) 14:19:53
うわっっ!

スレ創立以来、初めてのAAですよ
う〜ん、髪型はOKですね
だけど、目は翠はもっと細いし…

むむむ…… 判断に悩む

51 :吾輩は名無しである:2005/03/31(木) 16:40:52
アップルパイの午後、時々思い出して読みます。
昔の大島弓子(30年くらい前の)の漫画が、
雰囲気が似ているような気もしました。

52 :吾輩は名無しである:皇紀2665/04/01(金) 10:49:18
>>51

「アップルパイの午後」は、戯曲ですね
兄と妹のやりとりが軽快かつ愉快ですよね
「月夜のためいき」は恋するものは皆、ついてますよねえ〜

大島弓子さんは、おそらく尾崎翠の作品にかなり影響を受けていると思います
少女漫画の王道をいく人たちは、ほぼ、翠ファンと見て間違いないでしょうね

空想癖があり、自分だけの世界をもっている風変わりな女の子
翠の描く女の子は少女漫画のヒロインとしても、とても魅力的ですね



53 :吾輩は名無しである:2005/04/08(金) 16:53:20
桜が満開ですね

翠はこんな美しい春の宵を恋人と肩寄せて、
歩いたりしたことがあったのかなあ…

そして、ロマンティックな月夜のためいきを
恋人の胸のなかでついたのでしょうかね……


54 :吾輩は名無しである:2005/04/16(土) 03:02:09
わたしも高校時代、『29歳 おもかげを風にあたえよ』を観て
全集を読んだくちです。
あのドラマは衝撃的だったな〜。
まぼろしみたいな記憶がずっと残っています。
堤真一が翠の恋人の高橋某って作家と町子の従兄弟の二役だったよね。
BSで再放送してほしい。

55 :吾輩は名無しである:2005/04/17(日) 22:14:57
>>54

あのドラマ、良かったですよね〜!
田中裕子がコミカルな歌を歌うシーンが印象的でした。

もう少し、苔の恋愛が小野町子やその兄たちや従兄弟たちの片恋に
託されていたら、面白かったのにな。。。

本当に再放送してほしいですよね!
単発ドラマとしてはかなり鮮明な印象でしたよ。

今宵も桜が見事です…
こんな夜には、あの幻想的なドラマに浸りたいものです…

56 :吾輩は名無しである:2005/04/24(日) 15:29:08
文板で、翠の女友達林芙美子のスレが立ちましたね

芙美子関連で、翠についてもここに人がきてくれるといいな〜

57 :吾輩は名無しである:2005/05/04(水) 23:13:53
皐月ですね

翠の名前にふさわしい季節です♪
翠は愛されたい女性だったのでしょうか?
異性や恋愛に臆病だったけど、誰かにものすごく愛されたかったのでは
ないかな…?
愛に飢えていた人なのかな…

58 :39:2005/05/05(木) 10:15:40
>40
超遅レスすみません。
家にまだ電話線ひいてなくて。またまた漫画喫茶より書き込みしてます。

卒論は「翠と映画」を題材にしました。
彼女映画好きだったし、シナリオも書いているんですよね。
当時(大正・明治)の映画手法は、絶対彼女の作品世界に反映してる!って
せっせと図書館通ってた大学時代…懐かしいです(^^)
個人的にチャップリンが昔から好きで、翠も同じだったので20歳の私は
運命感じてたのでしょうね。勿論今でも一番好きな作家です。

ちなみに白石かよこ、意外にはまってましたよ。
映画観る前は「かよこはともかく、恋人役原田大二郎かよ…」なんて
思ってましたけど、こちらも意外や意外、違和感なかったです。
監督の力量でしょうね。ピンク映画出身の方で、初の長編監督作だった
記憶があります。調子こいて監督のピンク映画も観ようとしたのですが、
最初の5分で「あ、だめだ。ついていけない…。」と断念しました。
そりゃそうだ。

同じ大学で卒論を翠書いてたの自分ひとりだったので、マイナーな作家だと
思ってたけど、こうやって翠好き、たくさん(?)いるんですね。
嬉しいあげ(^∀^)

59 :40:2005/05/05(木) 17:14:52
>>58

こんにちは。お久しぶりです。
書き込み、ありがとうです! とても嬉しく読ませていただきました。

翠はチャップリンに捧げる詩や歌を結構詠んでいますよね。
本当に熱烈なファンだったのだろうなあ、と思います。。。
「アップルパイの午後」という甘〜い戯曲も書いていますよね。

そうですか、翠の創作手法は映画の影響を受けていたのか…
まったく気づきませんでした。
そう指摘されますと、確かに「第七官界彷徨」も一人一人が役どころを演じているようですし、
「歩行」に至っては、町子の心理実験にたくさんの戯曲が使われていましたね。

翠がマイナーな作家であることは確かなのですが、一度ファンになると皆、病みつきに
なりますよね。
隠花植物を思わせる翠は、大輪の向日葵とはまた違って、そこが魅力であります。

映画、ほんとうに観てみたいです。
また、お時間がありましたら、書き込みお待ちしております。

それでは。





60 :吾輩は名無しである:2005/05/09(月) 13:16:24
何だかいきなり、人大杉の表示が…
専用ブラウザにて初カキコしますよ

尾崎翠を好きな人は、ロマンティストさんが多いのではないかしらん?
そして、とても感受性が豊か。

翠の少女時代ってどんなんだったのでしょうかねぇ…


61 :吾輩は名無しである:2005/05/09(月) 21:32:46
翠の女ともだちの林芙美子のスレがもう、落ちた…
どうして?
板違いというわけではないと思うのだけど…

翠、芙美子の分までファイト!


62 :吾輩は名無しである:2005/05/21(土) 23:04:09
しあわせなひとは文学などしないと言いますが、
翠は、しあわせな人ではなかったのでしょうか?

恋も片恋がほとんどでしね。。。
精神にも変調をきたしていましたし……

63 :吾輩は名無しである:2005/06/01(水) 17:11:41
いやなことがあったら、風に吹かれて忘れてしまいなさい
と翠はいう

つらいことも、泪も、みんな風が吹き去ってくれるから、と

気候の良いこの頃、今日は夕風に吹かれてゆっくりと風のなかを
歩いて帰ろう

64 :吾輩は名無しである:2005/06/13(月) 16:37:54
もし、翠が華やかな脚光を浴びていたらどうだったのでしょう

彼女の文学を理解し擁護するひとは少なかったかもしれません
当然、無理解なひとたちの容赦ない批判も浴びたでしょう

・・・翠は打たれ強くはないから、こころない批判に創作意欲も
萎んでしまうのではないでしょうか?
林芙美子のような雑草のような強さはありませんものね・・・

書くこと、創作することは、「怖い」
おそらく、翠もそのことをよく知っていたのでしょう

65 :吾輩は名無しである:2005/06/21(火) 21:33:19
私も尾崎翠の「第七官界彷徨」、大好きです
すごく繊細な雰囲気の小説だけど、登場人物たちがとてもかわいい。
全集持ってます。

大きな本屋さんでは「乙女系」コーナーに置かれているを見るようになったし、
近頃はメジャーになってきているのかも。
あげときます。

66 :吾輩は名無しである:2005/06/22(水) 12:39:13
>>65

書き込み、ありがとうございます!
全集、わたしも持っています。わたしが持っているのは創樹社の『尾崎翠全集』(一巻本)
です。あと筑摩書房からも『定本 尾崎翠全集』(二巻本)が刊行されていますね。

他の作家の全集は10巻以上のものが多いですが、尾崎翠の場合は1〜2巻で
そろえられるのも嬉しいですね。

…「乙女コーナ」か、確かに少女漫画の原点であり、開祖を思わせる彼女の作風は
それにふさわしいでしょうね。
既出ですが、嶽本野ばらさんや山田詠美さんなど、「少女性」をこよなく愛する作家たちに、
翠はとても高く評価されています。

空想癖のある夢見少女の言動をたくさんの女の子たちに支持してほしいな・・・

67 :吾輩は名無しである:2005/07/02(土) 20:33:12
…かつて、苦しい片想いをしていた頃、泣きながら読んだ記憶が
あります

翠の作品はそんなに苦しい恋は描いてはないのですが
せつなさが胸に沁みました

雨も風もみんな、翠のこよなく愛するものたち。。。

68 :吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 21:52:51
尾崎翠の風景描写はとても美しいですね
「夏ゆく頃」は名文です

自然を見る目の確かさ、描写の正確さ
四季をふんだんに織り込んだ小説を
書いてほしかったなあ・・・

69 :吾輩は名無しである:2005/08/22(月) 23:07:05
良スレ保守

70 :吾輩は名無しである:2005/08/24(水) 13:33:31
この人も時々プチブームが巡ってくるね。
尾崎翠も、この人の作品が好きな人も、漏れは好きさ。
たしか、この人が卒業した小学校の名が「面影小学校」じゃなかったっけ。
なんか妙に翠自身の作品世界を彷彿とさせる名称なので記憶に残ってる。

71 :吾輩は名無しである:2005/08/25(木) 20:00:30
>>69
保守、ありがとうです!

>>70
>尾崎翠も、この人の作品が好きな人も、漏れは好きさ。

うれしいです!
わたしは「歩行」の冒頭の詩も好きですが、本文も大好きなのです。

「空には雲。野には夕方の風が吹いていた。けれど、私が風とともに歩いていても、
野を吹く風は私の心から幸田氏のおもかげを持って行く様子はなくて、かえって
当八氏のおもかげを私の心に吹き送るようなものであった。
忘れようと思う人のおもかげというのは、雲や風などのある風景の中ではよけい、
忘れ難いものになってしまう。」

忘れられないおもかげが風のなかで一層鮮明になっていく描写が、何度読んでも
せつなくて、胸がしめつけられるような痛みが走ります……。




72 :吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 17:48:52
尾崎翠…

この作家の名前を耳にするたび、あるいは口にするたびに
何と甘美で甘酸っぱい想いに駆られることでしょう。。。

「花束」は舟のなかで交した青年との会話が、時を経ても
記憶から葬り去られることはなく、時々思い出しては幸福な気持ちになる
やさしい読後感の小説です

追憶というものは、こんなにもやさしく、愛しく迫ってくる…
忘れたくない美しい一瞬をずっと胸に抱えていたいですね・・・


73 :吾輩は名無しである:2005/09/13(火) 16:53:42
夏が終わりますね・・・

尾崎翠は夏よりも秋のイメージでしょうか
秋風に薄い肩が寂しくて、人恋しい秋の夜長が悲しくて

どうしてこんなにわたしのこころをとらえるのだろう?
夕風や、屋根部屋や、煙突の煙や、
今はあまり見られなくなった風景なのに
何だかなつかしい風景に出逢ったような気がする・・・

風よ、わたしの想いを運べ
翠の郷里を吹く風よ
わたしのところへも吹いて来い

74 :吾輩は名無しである:2005/09/30(金) 21:54:52
キンモクセイの香る季節が近づきました

尾崎翠の花です
控えめで含羞を帯びていて、それでいて人を立ち止まらせ、
やさしい気持ちにさせる花

キンモクセイは秋の使者
尾崎翠は片恋の使者……

75 :吾輩は名無しである:2005/10/13(木) 07:37:26
「第七官界彷徨」の映画(本題は「第七官界彷徨〜尾崎翠を探して〜」)は5年ほど前に名古屋の映画祭で上映されていました。
苔研究?の兄ちゃん、肥を煮る兄ちゃんとか実写されてて面白かった。
DVD化されてないんかな?一般上映されてなかったっけ?
パンフまた見てみようっと。
ちくま文庫の、なんか読みにくいな〜って思ったら印刷が二重になってた。

76 :吾輩は名無しである:2005/10/13(木) 18:05:29
>>75さん

こんにちは
カキコありがとうございます!
そうなんですよ
苔研究の兄ちゃんと肥を煮る兄ちゃんが群を抜いて面白かったですね
町子の片恋がシリアスな場面なのに、お兄ちゃんふたりが
何ともユーモラスで滑稽味がありました

わたしは創樹社から出ている全一巻の全集とちくま文庫の全集と
両方持っています

尾崎翠の作品を読み返すたびに思うことは、同じ日本語圏に生まれて
よかったなあ、と。あの繊細で夢見るような文体を日本語で読めることの
しあわせをかみしめています・・・

77 :吾輩は名無しである:2005/10/16(日) 22:20:36
今日、少し悲しいことがありました。。。

尾崎翠の「歩行」を読んでいたら涙がこぼれました
忘れようと思う人の面影は、風景のすべてに宿り
胸が苦しくなります・・・

片想い、涙、キンモクセイの香りのする秋雨、、、

78 :吾輩は名無しである:2005/11/06(日) 11:53:46
最近引っ越した。尾崎翠は古本屋に譲りたくない(林芙美子も)。
むしろ持っていないのを揃えたい。

79 :吾輩は名無しである:2005/11/06(日) 15:59:58
尾崎翠は作品数が少ないですので、全集も二巻ほどで
そろいますね。

わたしも今のところに引っ越す際に絶対に手放したくない本が
ありまして、そのなかの一冊が「尾崎翠全集・全一巻」でしたね。

彼女の本は年月が経ても色褪せることのない永遠の金字塔。
これからも息の長いファンでいつづけたいと、願います。。。

「さびしきは花咲く家に君をおき とほき旅ゆくわがさだめかな」
「木蓮」のなかの一首です。

80 :吾輩は名無しである:2005/11/16(水) 01:08:56
私は三五郎ファン。ダメ男ちゃん。

町子に手紙を出して、
「女の子の書く言葉は自分を勇気付けてくれ」って
回りくどい言い方をするのが未だに忘れられません。

81 :吾輩は名無しである:2005/11/16(水) 18:06:45

三五郎って、なんかなさけないんですよねえ。
お隣の国文科の女学生に恋をして、蜜柑の木の枝に手紙をつけてやりとりして、
でも、そのことが女学生の女同居人にばれて、彼女は泣く泣く無理やりに
引越しをさせられてしまう。。。

すると、今度は町子にのりかえる。
でも、町子は今まで彼に片想いしていたのが、ちがう人に出会ってしまっている、、、
全部一方通行の片想い。

わたしは精神科医で苔の研究をしているお兄さんが好き♪

82 :吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 18:01:23
保守。
こほろぎ嬢が一番印象深いです。「二階の下宿」生活に憧れました。

83 :吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 21:43:43
保守、ありがとうです♪

「こほろぎ嬢」太宰治が褒めていたそうですね。
「うん、あれはいいね」と。
分心詩人、、、何というミステリーかつロマンティスト!

女主人が食堂で食べる「ねじパン」美味しそうなんですよね。
チョコレートのあんこって書いてあるから多分「コロネ」という
あの巻貝のような形のパンだと思いますが、、、

わたしもチョコレート・コロネ大好きです。
クリーム・コロネも美味しいですね。
「アップルパイの午後」にも甘〜いアップルパイが出てきますし、
何だかこの人の作品読んでいると甘い西洋菓子が食べたくなります。
「アップルパイの午後」は珍しくハッピー・エンドのお話でした♪
いいなあ、、、
あの状況は翠の夢想であり、あこがれだったのかなあ……


84 :吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 00:10:56
「お茶が濃いほどあなたは優しくなるんですもの」 
このセリフ大好き。アップルパイの午後だったかなあ。
(違ってたらごめんね)

85 :吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 12:44:11
そうそう♪
そのセリフで合っていますよ〜
かわいいんですよね。
恋の初期の状況でドキドキ感やときめきがつたわってくる作品ですよね

わたしはこの作品を読んで何て甘くてキュートな作品なんだろう、って
思いましたもの。。。

月夜のためいきかあ、、、
甘酸っぱいなあ・・・


86 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/29(木) 23:13:42
このスレを立ち上げて一年が経ちました・・・
昨年と同じように帰省して雪に囲まれた世界で
これを書いています

尾崎翠の世界は摩訶不思議でとらえようとしてもとらえた瞬間から
手から離れていってしまいます
水面に映った木漏れ日を掌ですくってもこぼれていってしまうように、、、

彼女の残した作品数は少ないけれども、そのわずかな作品のなかに
煌めくような才能の片鱗をわたしたちは見るのです

それはなんと幸せなことでしょう

87 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/05(日) 09:06:39
「第七官界彷徨」を初めて読みました
この気持ちを一番ぴったり表す言葉は、“萌え”です
ちなみに私は♀
私もこの世界に入り「女の子」と言ってもらいたいです

88 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/05(日) 19:04:08
書き込み、ありがとうございます

そうですね、尾崎翠の世界は「女の子」が息づいていますよね
二人の兄に、従兄弟に「うちの女の子」と呼ばれる町子
片想いでも、結構恵まれた環境にいると思いますよね

立春から一日たちました
尾崎翠の世界は「早春」の少女たちが生きています
恋にまでならない恋、恋の芽のようなふわふわした、恋

読み返すたびに、淡い春の愛しさを思います・・・

89 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 23:05:11
これから読むので保守あげ

90 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 23:19:36
尾崎翠の世界へようこそ

たっぷりと堪能してくださいね
雲や霞や煙、はかないものたちは翠の筆で一瞬にとらえられ
きらきらと閃光を放ちます
そして、読むもののこころに永遠に焼きつけるのです

ようこそ、尾崎翠の世界へ!

91 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 23:35:44
>>90
うおお、ありがとうございます! 読んだら感想を書かせてもらいます。

92 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 23:36:59
「ちくま日本文学全集」いちばんの必読書かもね。
これで嵌まって、全集(筑摩書房と創樹社の)も買ってしまいました。



93 :吾輩は名無しである:2006/02/13(月) 12:50:01
>>91さん

いいえ、どういたしまして♪
感想、楽しみにしておりますよ!

どうぞ、ご自分のペースで尾崎翠の世界を
ゆっくり味わいながら、読み進めてくださいね

苔(こけ)の恋愛や、少女のせつない片恋、少女漫画の永遠の原点が
翠の世界にはあります・・・

94 :吾輩は名無しである:2006/02/13(月) 12:55:58
>>92さん

>いちばんの必読書
ああ、なんてすばらしい賛辞でしょう! うれしくなります♪
さすが、尾崎翠のファンです♪
そうです、そうです、ちくまは尾崎翠を入れたことで
かなり評価されるはずです

わたしが持っているのは、「ちくま日本文学全集」と創樹社の
もののみです
筑摩書房の上下巻は、やはり創樹社(全1巻)のものよりも
内容や所収されている作品群が多いのでしょうか?



95 :吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 22:32:52
>>94
筑摩の方が多いはず、と思って確認しようとしたのだけど、引越しのドサクサでどのダンボールに入っているのかわかりませんでした。
ファン失格かな? まあ、筑摩の方は2冊だから創樹社のよりたぶん多いでしょう。
ちなみに私、♂です。♂で尾崎翠ファンってあんまりいないのかな?

96 :94:2006/02/14(火) 23:33:40
>>95さん

もしかして>>39さんでしょうか?
卒論が尾崎翠でスピッツが大好きという・・・
(ちなみにわたしは>>40です)
確か、映画もご覧になられたのですよね?

そうですね、筑摩はやはり上下巻ですから、やはり内容も
濃いのでしょうね。

尾崎翠はチャップリンが好きでしたよね。
彼女の世界を映像としてとらえるとき、イメージが
非常に豊かに広がりますね。視覚的、というのかな・・・

どうぞ、またカキコしてくださいね。

97 :89, 91:2006/02/16(木) 01:52:54
仕事が忙しくてまだ読んでません……。
ちなみに俺も♂です。
俺が持ってるのはちくま文庫の集成。週末にでも読む予定です。

98 :90,93,94:2006/02/16(木) 12:17:34
>>97さん

どうぞ、ゆっくりとお読みくださいね
何だか急にスレが活気づいてうれしいです♪
ありがとうございます

>ちなみに俺も♂です。
男性の尾崎翠ファンがふえてくれるとうれしいですね〜
プロの少女漫画家さんたちは、尾崎翠を原典として漫画を
描いている方が多いようですよ

ちくま文庫の集成は選び抜かれた作品集で、コンパクトでなかなか
いいですよね
夜、布団で寝転がりながら読むには文庫版が軽くてちょうどよいです

ではまた

99 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 19:02:00
はじめまして
筑摩文庫で尾崎翠を知りました
わたしは皆さんと世代が違うのでしょうか?
田中裕子がおしんに出ていた時小学生でした
漫画は陸奥A子が好きです。なんかフンイキが似ています
でも、なぜか人を恋うという事がないわたしです
翠の好きなところは文書の様式(スタイル)です
ナンセンスのようにカテゴリが派生していくところが好きです
翠の作品をナンセンスだと言ったら皆さん怒りますか?
全作品を読める全集は全部でおいくら位か教えてください

100 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 17:39:12

>>99さん

はじめまして、ようこそおいでくださいました♪

>漫画は陸奥A子が好きです。なんかフンイキが似ています
陸奥A子、わたしも好きでしたよ。学生の頃古本屋さんで見つけて
コミックスを何冊かまとめて買い込んだ記憶があります。
「少しだけ片思い」、「樫の木陰でお昼寝すれば」、「おしゃべりな瞳」、
などが好きでした。

そうですね、あんまりウェットすぎないところや、リアルな展開は
いっさい皆無なところなど、あくまでも正統派少女漫画の路線を
踏み外さないところが似ていますね。

101 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 17:39:46

尾崎翠の作品は淡い片想いや失恋が圧倒的に多いですよね〜。
涙したり、せつないため息をついたり、、、
「花束」「歩行」は大好きな作品です。
「ああ、フモオル様、あなたはもう行っておしまいになるのですか?」(「歩行」より)
戯曲に託して語られる町子のこのせりふが好きでした。

>でも、なぜか人を恋うという事がないわたしです
恋は野原で突然雷に撃たれるように、なんの前ぶれもなくある日突然
襲われるもの。予測不可能なもの。
これから何かのきっかけで人を恋うことがあるかもしれませぬ。
そうしたら、尾崎翠の作品世界をより一層身近に感じると思いますよ。
楽しみですね♪

102 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 17:40:18

>ナンセンスのようにカテゴリが派生していくところが好きです
ああ、なるほど…。確かにそうですね。
「第七官界彷徨」では兄妹みながそれぞれせつない片恋をしていますが、
長兄などは片恋のせつなさのあまり苔の恋愛の研究に入れあげています。
作品のなかで苔の恋愛についての長論文が挿話として挿入されていますが、
どんどん話が派生していくさまは読んでいてとても楽しいです。

103 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 17:40:59

>全作品を読める全集は全部でおいくら位か教えてください

「尾崎翠全集」について

○尾崎翠全集 全一巻(創樹社)
0395-0121-4249/定価5800円(1979年刊)

○定本 尾崎翠全集 上下巻(筑摩書房)
上巻/ISBN4-480-71091-4/定価5400円
下巻/ISBN4-480-71092-2/定価5800円(共に1998年刊)

詳しくはこちらをご参照くださいね
http://lion.zero.ad.jp/~zar33715/m_book.html


それでは

104 :吾輩は名無しである:2006/02/27(月) 16:54:19
45万部のベストセラー『嫌韓流』の第2弾

『嫌韓流2』発売中

駄作か傑作かは、買って自分で確かめよう

105 :吾輩は名無しである:2006/02/27(月) 22:22:03
お返事ありがとうございます。

>>101
なぜか、と書きましたが、なぜかは解っているんです。
わたしには人の心がないんです。
先日、近しい人が死にました。涙が出ました。
でも涙が出る理由が自分では解らないんです。
だって早く死ねばいいのにって思ってましたから。
全くもってわたしには人の心がないんです。
だから恋情に襲われるという事も、まずなかろうと思います。

106 :吾輩は名無しである:2006/02/27(月) 23:16:10

>>105さん

人の心、ですか・・・
近しい人が死んで涙が出たのはなぜでしょう?
身体(涙腺)は時としてこころより正直なのではないでしょうか?
例えば精神的が参っているのにそんな自分を騙し騙し過ごしていると
必ず身体のどこかに変調をきたすことがあります。
それはこころに代わって身体がSOSを出しているから。。。
こころ=身体なのだと思うのです。

>でも涙が出る理由が自分では解らないんです。
>だって早く死ねばいいのにって思ってましたから。
涙が出るのはこころが悲しんでいるからではないでしょうか?
死ねばいいと願っていたことに良心の呵責を覚え、それを
たとえこころが感知しなくとも、涙のほうがずっと正直だったから・・・

人の心というものは善意や愛だけでなく、憎悪や殺意もあります。
近しい人が死んで涙が出たのは、こころが動いている証しでは
ないでしょうか・・・
人のこころは動くものであり、動いている限りこころはあると思うのですが。。。

107 :吾輩は名無しである:2006/03/04(土) 20:28:08
主人公がキャピキャピしている作品があれば教えてください
複数あるなら最もキャピキャピしている作品を教えてください

108 :吾輩は名無しである:2006/03/04(土) 22:35:48
>>107
「キャピキャピ官界彷徨」

109 :吾輩は名無しである:2006/03/04(土) 22:41:33
マジレスですか?

110 :吾輩は名無しである:2006/03/05(日) 09:12:11
キャピキャピとは少し違うけど
「アップルパイの午後」

111 :吾輩は名無しである:2006/03/05(日) 11:02:19
110さん同様、わたしも真っ先に浮かんだのは
「アップルパイの午後」でした。

いわわるキャピキャピとはニュアンスが異なりますが、
この作品に出てくる妹は兄に歯切れよくぽんぽんと
「言い返せる女の子」なんですね。

従来の翠の作品の少女たちは「目に涙を溜めた」せつない女の子が
主流ですが、この作品は軽やかでユーモラスな印象を受けます。
もちろん、「月夜のためいき」という女の子テイストも忘れてはいませんね。
それにこの作品は兄も妹もそれぞれの恋が実るというハッピーエンドな結末も
翠の作品のなかではかなり珍しいです。

ちくま文庫にも所収されていますね。


112 :吾輩は名無しである:2006/03/10(金) 21:48:39
作品を読みながら、お話も楽しく拝読しております。
ところで、以前に田中裕子が主人公を演じていたとか書かれてあったかと思うのですが、
思い入れのある作品に現時点で役を当てるとしたら、皆さんどんなキャスティングにされますか?

113 :吾輩は名無しである:2006/03/12(日) 13:27:44

>>112さん
ありがとうございす。楽しんでいただけてうれしいです。

キャスティングですか。
そうですね、わたしがざっと思いつくままに申しますと

「第七官官界彷徨」
町子→掘北真希(もしくは前田亜季)
苔の研究をしているお兄さん→山崎樹範
従兄弟の三五郎→妻夫木聡(もしくは山田孝之)

「アップルパイの午後」
妹→あややこと松浦亜弥
兄→山崎樹範

「歩行」
町子→掘北真希(もしくは前田亜季)
幸田当八→竹野内豊

こんな感じですかね。。。

114 :吾輩は名無しである:2006/03/15(水) 21:13:36
ヒロインに当てている相手役が年離れすぎてやしませんか?

115 :吾輩は名無しである:2006/03/16(木) 10:52:22

…そうですねえ
ちょっと年上すぎちゃいましたかね。。。

116 :吾輩は名無しである:2006/03/16(木) 14:17:32
尾崎翠・野溝七生子・矢田津世子を3大マイナー作家って言ってた人いたなあ。
もちろんその「マイナー」には色々な意味が込められてるんだろうけど。

117 :吾輩は名無しである:2006/03/16(木) 20:51:30

えっ! そうだったのですか!
う〜ん、3大マイナー作家ですか・・・

野溝七生子・矢田津世子は未読の作家です
尾崎翠と並び称せられるとなると、何だか読んでみたくなりました
このふたりは、どんな作風なのでしょうね
ちょっと楽しみです♪

118 :吾輩は名無しである:2006/03/20(月) 11:29:05
>>115
お気に入りの山崎樹範に似てさえない感じのお兄ちゃんなら、
中尾明慶ってのがいましたよ。18歳くらいみたいです

119 :115:2006/03/20(月) 15:49:58

>>118さん

ありがとうです!
あ、この人、ドラマで見たことありますよ。
コメディ・タッチなんですよね〜♪
http://www.horipro.co.jp/hm/nakao/profile/index.html

>お気に入りの山崎樹範に似て
そうなんです! ヤマシゲさんのファンなのです♪

 ∧..∧
(*´∀`*)∩ 胸きゅん!胸きゅん!
 ⊂  彡

あややは前に「愛情イッポン」という夏のドラマで
ヤマシゲさんと共演していました。
あややは女子高生役でヤマシゲさんは担任の先生役でした。
とても息があってていいな〜、と思いました♪

120 :吾輩は名無しである:2006/03/20(月) 17:08:51
森山未来も22歳ですよ

121 :115:2006/03/21(火) 13:35:27
>>120さん

おおっっ! またまた情報をありがとうです♪
森山未来は「ウォーターボーイズ1」、「危険なアネキ」での
好演が光っていましたね〜♪
コミカルな役もシリアスな役もこなせる演技派ですよね。

彼に苔の研究をしているお兄さん役や、
「アップルパイの午後」のお兄さん役を演じてほしいですね〜。
実現するといいなあ・・・


122 :吾輩は名無しである:2006/03/21(火) 16:57:01
ぼやけた顔がお好きなんですね。
女の子を好きな基準は何ですか?
わたしが女の子を好きな基準は、さとう玉緒とか、小倉優子とか、
バカをよそおえるしたたかとか、
強気なんだけど、その実、鬱々しているとか
二面性があるいうことです


123 :吾輩は名無しである:2006/03/21(火) 18:59:25
ああ、確かにそう指摘されると三人とも「ぼやけた顔」ですねえ。。。
学生の頃、陸奥A子さんの描く男の子が好きだったのですが、
あの頃から「あっさり顔」が好きだったような・・・

>女の子を好きな基準は何ですか?
…そうですね、一生懸命で努力家なんだけれども、どこか抜けてて
頼りなげで、それが可愛らしさにつながっている人ですかね。
意識した可愛らしさではなくて、天然の可愛らしさというか。



124 :吾輩は名無しである:2006/03/21(火) 22:20:01
>>116
野溝七生子って題名にヤマブキがついている作品を書いている人ですか?
その作品には阿字子って出てきますか?

125 :吾輩は名無しである:2006/03/21(火) 23:25:11

>>124さん

「京子や緑や、母や、その他の誰もとひとしく、阿字子は、阿字子の過去が堆積した
阿字子なのである。その道程の凡てが許されて、どうして現在の姿の、凡てが許され
得ないのであらうか。阿字子は無意識に此所まで歩いて来たのではなかったか」
――「山梔(くちなし)」・野溝七生子

http://www.asahi-net.or.jp/~pb5h-ootk/pages/N/nomizonaoko

126 :吾輩は名無しである:2006/03/22(水) 12:41:56
>>125さま ありがとうございます
花の名前が違いましたね。最近論評を読みました
少女のあるべき姿を書いた作家だと...
読むべき作品がたくさんあってうれしいやら悲しいやら です

127 :吾輩は名無しである:2006/03/22(水) 17:26:02
>>126さん

いいえ、どういたしまして
わたしも、山梔はくちなしとは読めなかったです
126さんの書き込みで野溝七生子の「山梔」を読んでみたくなり、
今日、図書館にリクエストしました
読みたい本がたくさんあるのは、うれしくもありますが、時間が
限られている場合など少し悲しいですね

128 :吾輩は名無しである:2006/03/25(土) 14:17:20
>>123さま
わたしは小さいころの生田斗真が好きでした。あの小さかった子ももう22歳になったそうで...
どんな風に成長したのか知りませんが、第七官界のキャストに入れてあげてください

129 :吾輩は名無しである:2006/03/25(土) 23:19:02
>>128さん

たびたびの書き込み、ありがとうございます♪
若手のタレントさんや俳優さんをよく御存知でいらっしゃいますね。
生田斗真さんは初めて聞く名前です。
この方でしょうか? (検索しましたよ♪)

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%B8%C5%C4%C5%CD%BF%BF?kid=57322

↓ こちらは順にクリックすると画像が九枚あります。
http://www.office-will.com/jpg/06/ikuta/index.htm

>第七官界のキャストに入れてあげてください
ええ、もちろんですとも♪
……そうですね、精神科医のお兄さん(小野一助)の友人で、
町子が恋をする相手(町子にくびまきを買ってあげた)柳浩六では
いかがでしょう?
――私がノオトに書いたのは、われにくびまきをあたえし人は遥かなる
旅路につけりというような哀愁のこもった恋の詩であった――

130 :吾輩は名無しである:2006/03/26(日) 00:09:57
追記

「少女領域」高原 英理 (著) では
――少女型意識の誕生―野溝七生子『山梔』1924
――少女の作る小宇宙―尾崎翠『第七官界彷徨』1931
が論じられているようですね
今、『山梔』を読んでいますが読了したら、次は「少女領域」を
読んでみたいですね

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/detail/-/books/4336041946/contents/ref=cm_toc_more/503-2928382-9931120


131 :126:2006/03/27(月) 18:20:43
>>130さまは>>127さまでしょうか?
実は私が読んだ評論とは、まさに「少女領域」です!
私の感性を裏打ちする理論が展開されていて、読んで驚いていたんです。

132 :吾輩は名無しである:2006/03/27(月) 21:29:26

>>131さん

はい、ご指摘のとおりです。
わたしは、>>127 >>130 ついでに>>129です。
(最近、このスレがにぎわってきてうれしいです♪)

「少女領域」をすでにお読みなのですね!
わたしは「梔子」を読了したら、読む予定なのですが、
目次で取り上げられている小説で、既読のものは以下の四篇のみでした。。。

少女の作る小宇宙―尾崎翠『第七官界彷徨』1931
男性における「少女」の意味―室生犀星『或る少女の死まで』1919
自己愛の構築―倉橋由美子『聖少女』1965
自己愛の限界―森茉莉『甘い蜜の部屋』1975

少女の世界をどのように取り上げ、展開しているのか今から読むのが
とても楽しみです♪

133 :131:2006/03/28(火) 09:48:42
>>132さま
私の読了は
室生犀星『或る少女の死まで』
森茉莉『甘い蜜の部屋』
です。
『第七官界彷徨』はまだ途中なんです...ハハ

倉橋由美子『聖少女』はちょっと抵抗があったんです...
私の求めている世界ではないかもしれません


134 :132:2006/03/28(火) 12:56:07

>>133さん

室生犀星『或る少女の死まで』と、森茉莉『甘い蜜の部屋』を
お読みなのですね!
『或る少女の死まで』に描かれている、まだ何ものにも染まっていない
純真なこころと、濁りのないまっすぐな瞳をもった
ふじ子という可憐な少女がとても好きでした。
『甘い蜜の部屋』は耽美かつ魅惑的な世界ですね。
どんな男をも魅了してしまう、天使であり悪魔でもあるる美少女藻羅(モイラ)。
読了後は、モイラの妖しい毒気に当てられたようで、
しばらくはなかなか抜け出すことができませんでした……。

>『第七官界彷徨』はまだ途中なんです
どうぞ、ゆっくりと堪能してくださいませね♪

>倉橋由美子『聖少女』はちょっと抵抗があったんです...
…ああ、何となくわかります。。。
記憶喪失の少女が「パパ」(実の父親)に恋をする、近親相姦を描いた物語。
わたしはこの少女の世界に同調することはできませんでした……。

135 :吾輩は名無しである:2006/03/29(水) 18:14:11
>>129さま ありがとうございます
わりと男前に育ったようですね。
わたしはたれ目の男性に弱いんです
女の子は涼しい顔が好きです。でも鼻が長くない方がいいです
男の子は顔だけ好きになる事はあっても
女の子でも女性でも顔だけで好きになる事はあんまりありませんが


136 :吾輩は名無しである:2006/03/29(水) 20:24:16
>>134さま とは少女についての考え方が近いような気がします。
もう10年くらい前になるかもしれませんが本田和子というお茶の水の先生が
NHKの人間大学で少女論の講座をしていたのをご存知ないでしょうか?
あれはわりとよかったです

それとは別に誰かは忘れましたが
「いるかが鯨にならないように少女は女性にはならない」
という理論を展開している人がいました。
それはどうかと思います。間違っている
わたしの理論をお伝えできればいいのですが、できなくて残念です



137 :129=134:2006/03/29(水) 22:42:38

>>135さん

いいえ、どういたしまして♪
生田斗真さんは、なかなか甘いマスクですね〜。

>わたしはたれ目の男性に弱いんです
たれ目の人って、目元がとてもやさしくて、温和な印象を
受けますよね。こころがなごむような・・・
涼しい顔立ちの女の子って、中性的というのかな、媚びがない感じ。
すっきりした清潔感が漂う感じ。素敵ですね。

>男の子は顔だけ好きになる事はあっても
>女の子でも女性でも顔だけで好きになる事はあんまりありませんが
男の子は異性だから、自分の好みの顔に惹かれてしまうんですよね。
女の子はその点同性ですから、顔よりも性格ですねえ。
一緒にいて楽しい、おばかなことを言っても受け入れてもらえる、
そんな女ともだちは、一生の財産!!

138 :129=134:2006/03/29(水) 22:46:00

>>136さん

>本田和子というお茶の水の先生がNHKの人間大学で少女論の講座を
>していたのをご存知ないでしょうか?
あの番組をご覧になっていらしたのですね?
ええ、ええ、知っていますとも!
「少女へのまなざし」というサブ・タイトルがついていました。
当時、書店に行ってNHKの本田和子さんのテキストを買いました。
でも、あれから引越しをして、その際にどこかにいってしまいました・・・
番組では確か「更級日記」の作者の少女時代についても触れていました。
「源氏物語」のなかの夕顔や浮舟といったふたりの貴公子から愛された
美しい姫君へのあこがれや、少女の頃に出逢った声の清らかな美しい
遊女(歌や踊りを披露して歩く旅芸人)へのあこがれが夢見がちな少女の
目をとおしてゆたかな感受性で綴られていることに本田さんは注目していました。

>「いるかが鯨にならないように少女は女性にはならない」
う〜ん・・・すごい理論ですねえ。。。
成人したすべての女性のなかには「永遠の少女」が住んでいると思います。
ただ、年齢を重ねるにつれて、そうした少女性をかつてのようにストレートに
出さないだけのこと。社会が自分に望む役割をこなしているのですね。
尾崎翠が「第七官界彷徨」の執筆にとりかかったのは、三十四歳のときです。
あの作品は、「少女は女性にはならない」から書けたのではなく、
女性になっても、「自分のなかに少女が住んでいる」から書けたのでは
ないでしょうかね……?

長くなってしまってすみません。。。
ああ、それにしても本田和子さんの話題が出るなんて、うれしいです♪♪

139 :吾輩は名無しである:2006/03/32(土) 20:43:54
>>138さま
わたしは理想の少女というものを探しあぐねてきました
本田先生の理論もすべてにはうなずけませんでした
ここでこんな事をいうのもなんですが
尾崎翠の描く少女もわたしにとっては完璧だとはいえませんでした
これはもう自分で作り出すしかないのかと思う次第です

140 :138:2006/03/32(土) 22:49:20

>>139さん

こんにちは。レスありがとうございます。
ちょうど「梔子」を読み終えたところでした。
阿字子の聡明さからくる正義感の強さや少女らしい潔癖さゆえにクラスの少女や教師、
嫂との対立に最初は共感していたのですが、終わりの頃には傲慢さや身勝手さが
少し鼻についてしまいました・・・
わたしは、最後まで阿字子に手放しでついていくことができませんでした。
わたしの感性がもう「少女性」を失くしつつあるからなのかな、と少し悲しくなりました…

139さんが言われるように本田和子さんの少女論や、尾崎翠の描く少女に
すべて賛同できない気持ちは当然かと思われます。
理想の少女とは、人が百人いれば百通りであるように、自分の意見とそっくりの人を
探し当てるのは至難の技ですよね。
ただ、それぞれの作家の描く少女たちを読むことで理想とする少女の類似点を
見つけることはできるのですね。全部に賛同するのでなく、この部分はうなづける
けれども、あの部分は違和感があるな、と思ったら違和感のあるところは切り捨てて
いってもいいと思うのですね。
読者にはそうした自由が許されていますから。

>これはもう自分で作り出すしかないのかと思う次第です
クリエィティブな眼をお持ちですね! どのような少女像がつくりだされるのか、
楽しみにしております。 

141 :吾輩は名無しである:2006/04/04(火) 17:02:30
>>140 さま
私の理想の少女はどんなだか申し上げますと
本田先生の講義にも登場したミレイのオフィーリアです
ハムレットは読んでませんので、雰囲気だけですが(^^ゞ
死を希求する存在が理想です

142 :吾輩は名無しである:2006/04/05(水) 12:56:25

>>141さん

こんにちは。
理想の少女はミレイのオフィーリアなのですね。
オフィーリアは大変可憐な少女ですね!
わたしのなかでは「水の妖精」のイメージです。
気が触れて水に入り、命を自ら断つ悲劇のヒロインです。
オフィーリアは少女のままで時を止めた少女。
彼女は永遠に少女のまま、年をとることはありません。
オフィーリアに魅せられた画家たちは多く、それぞれがイメージする
オフィーリアを描いていますね。

ミレイのオフィーリア
http://art.pro.tok2.com/Subjects/Ophelia/millais_ophelia.html

オフィーリアを描いた画家たち(各絵をクリックすると拡大されます) 
http://art.pro.tok2.com/Subjects/Ophelia/Ophelia.htm

わたしは、中原淳一の描く少女が好きです。
少女というよりも乙女といったほうがいいでしょうか。
夢見るような遠いまなざし、大きな黒目がちの瞳、気品のある佇まい、
絵を見た瞬間にわたしは虜になってしまいました。

中原淳一作品集
http://www.waseda.jp/aizu/yousu002.html

◆中原淳一美術館のしおり◆
http://www2.tokai.or.jp/kanata/nakahara.htm

143 :吾輩は名無しである:2006/04/05(水) 18:24:52
>>142 さま
貼り付けてくださった絵画がたくさん見られるサイトは素敵な贈り物でした。
ありがとうございます!
ミレイのほかにも目移りしますね。
やはりオフィーリアという死を希求する存在がわたしを惹きつけるのだと再確認しました。

中原淳一がお好きなんですね。発表の当時に添えられた挿絵も中原淳一だったのでしょうか?
わたしが読んだいくつかの作品の印象とぴったりとはいきませんでした。
もうちょっと明るくてもいいのではないかと...
自分の中に蓄積されている記憶が結び付けられているのかもしれません
柳浩六氏ではありませんが、よく思い出せないので思い出したらご報告します

漫画だったらこれかもというのがあります
榛野なな恵という人の絵はかわいくて好きなんです
Papa told me という作品は主人公も少女でお勧めです
内容も前向きで肯定的で人を癒す力があって読んだらホッとする
わたしの理想の少女とは真逆のキャラクターで、万人に好まれそうな作品です
142さまにもきっと気に入っていただけるんではないかと思います
自分の理想とは別に、こういう読んで幸せになれる作品が宝物だったりします。


144 :吾輩は名無しである:2006/04/05(水) 19:02:15
尾崎翠原作、2作目の映画化 県内から主役募集
鳥取県岩美町出身の作家、尾崎翠(1896−1971年)原作の映画「こほろぎ嬢」が制作される。
県内でロケし、主人公の少女役と相手役は県内から募集する。9月に完成し、10月に県内で
先行ロードショーされる。浜野佐知監督は「再び尾崎翠を評価するムーブメントを起こしたい」と
意欲を燃やしている。
http://www.nnn.co.jp/news/060328/20060328008.html

145 :吾輩は名無しである:2006/04/06(木) 18:16:20

>>143さん

いえいえ、どういたしまして。
絵画のサイト、楽しんでいただけてうれしいです♪
それにしても、オフィーリアは人気がありますね!
あんなにたくさんの画家たちが描いているとは、今回初めて知りましたよ。

>発表の当時に添えられた挿絵も中原淳一だったのでしょうか
いえ、多分違うと思います。おそらく挿絵はなかったのではないかと……。
中原淳一が挿絵をつけたのは、吉屋信子、川端康成などの少女小説でした。
特に吉屋信子の少女小説に中原淳一の絵はぴったりだったと思います。
フリルやリボンの洋服、ミッション・スクール、賛美歌、同性の上級生へのあこがれ。
尾崎翠の少女は、そうした華やかな美少女からは遠く隔たっています。
屋根部屋でひとりで空想することを好み、同性ではなく異性への片想いを
誰にも打ち明けることなく、ひっそりと涙する内向的な少女です。
どちらかといえば地味で目立たない少女、けれども自分だけのゆたかな世界を
ひそかに持っている少女ですね。

146 :吾輩は名無しである:2006/04/06(木) 18:16:53

>榛野なな恵という人の絵はかわいくて好きなんです
>Papa told me という作品は主人公も少女でお勧めです
知っていますよ〜〜♪♪ わたしも好きですよ♪
小学館漫画賞を受賞されていますよね。
パパとふたり暮らしの小学生の知世ちゃん。
背中までの長い髪にアリスのようなフリルとリボンのお洋服が似合う
ちょっぴり辛口でおませな美少女。
コテコテの画風ではないところもいいですね。
あったかくてほんわかした一話完結のストーリーも読みやすくて
好きです。

知世ちゃんを見ているとサン・テグジュペリの
「本当に大切なものは目に見えない。こころの目で見るんだよ」(「星の王子様」)
という言葉を思い出します。
知世ちゃんの決めゼリフは、少女だからこそ言えるものが多いなと思います。

147 :吾輩は名無しである:2006/04/06(木) 18:17:28

>>144さん

「こほろぎ嬢」が制作されるのですね!
情報、ありがとうございます。
島根県内から主役募集とのこと、はたしてどのような少女が翠を
演じるのでしょう。
今から楽しみです♪
全国で上演してほしいですね。そして、ビデオもしくはDVDも出して
ほしいですね〜。
翠の役の人は詩人を演じるのですから、繊細さやゆたかな感受性を
表情や演技で表現してくれるといいなあ。。。

148 :吾輩は名無しである:2006/04/06(木) 18:53:50
>>144
選ばれるヒロインがすごく気になりますよね!
わたしの中で翠の作品の女の子のイメージに近いのは宮崎あおいちゃんみたいなカンジです
彼女はもう年齢があれですけど、
かわいいのに素朴で控えめな(激しく主張しない)顔のつくりがダイレクトヒットです

149 :吾輩は名無しである:2006/04/15(土) 13:08:10
宮崎あおいさんはいいですね♪
派手でなく、地道にきちんきちんと生きてきた印象があります

尾崎翠を演じるには、華やかなひとや、派手な人は向かないと
思いますから・・・
かといって、あまりにも天然不思議ちゃんでも困りもの
空想癖のある少女ではあっても、繊細な内面をもっており、
周囲から浮くことを極端に恐れている少女
目立たずひっそり生きることを好む少女

花にたとえるなら、華やかな桜よりも梅の花のような・・・

150 :吾輩は名無しである:2006/04/17(月) 13:46:13
桜が散ってしまいましたね・・・
わたしは、葉桜のほうが断然好きなのです

尾崎翠の作品には桜がでてこないのですよね
モクセイの花や、みかんの木、金木犀など、控えめな花ばかり

初めて尾崎翠の「歩行」の冒頭の詩を目にしたのは、とある少女漫画でした
ふたりの少女がいて、新緑の季節に校庭に座っていました
ひとりの少女が本をひらきながら「この詩、好きなんだよね〜」というと
もうひとりの少女は「うわ〜、おとめチック〜」といいます

このふたりは仲たがいをして別れてしまうのですが、、、
月日が流れ「あの詩は尾崎翠という人の歩行に書かれているものだとわかりました」と
最後に結ばれていました・・・
わたしは、あの詩を読んだ瞬間、尾崎翠の世界にすでに引き込まれていたのだと
思います

151 :吾輩は名無しである:2006/05/08(月) 17:52:49
花を愛でるのは少女の特権だと
本田先生もおっしゃられていましたね
わたしは今次から次と咲く花を訪ね歩いて、忙しい毎日です

152 :吾輩は名無しである:2006/05/17(水) 09:50:22
ああ、確かに花と乙女はよく似合いますね
少女漫画などでも、ヒロインの登場場面のバックは花が描かれていますね
今の季節はほんとうに花が美しい!
あとからあとから、花たちは咲き競うように群舞しています

わたしはとりわけ野花がすきなのですが、ヤマブキの金色、シロツメクサの
緑と白、野を舞うタンポポの袈裟にこころが癒されるのを感じます
可憐な一輪草やうすむらさきのカタクリの花など、野山は花で覆われ
今が一番美しい衣をまといます

尾崎翠の「花束」という作品には、カラスムギやハマエンドウなどの
素朴な花がでてきます
鄙びた田舎の海辺の風景と淡い片恋が絵のような情景で描かれています


153 :吾輩は名無しである:2006/06/14(水) 12:59:30
雨の季節になりました

紫陽花が雨に映えてきれいですね
華やかではないけれども、紫陽花も尾崎翠には
ふさわしい花です

雨、片想い、六月はそんな季節・・・

154 :吾輩は名無しである:2006/06/14(水) 15:34:31
映画の方は順調に進んでるんでしょうかね

155 :吾輩は名無しである:2006/06/15(木) 16:08:37
ああ、そうですね

とても気になりますねえ・・・
詩人という設定ですから、細やかに演じてほしいですね
ぜひビデオになってほしいです

156 :吾輩は名無しである:2006/07/05(水) 12:58:55
梅雨曇りの日々がつづいていますね

尾崎翠は快晴の空の下で読むよりも、うす曇りのほうが
しっくり似合いますね・・・
哀愁のためいきや、涙はこんなぼんやりした天候にこそ
おあつらえむきです、、、

157 :吾輩は名無しである:2006/07/14(金) 12:49:28
尾崎翠が好きなひとは、空想が大好きでしょうか?
それも、アンのようなわくわく空想ではなく、哀愁を帯びた感傷的な空想
涙目の少女

158 :吾輩は名無しである:2006/07/23(日) 23:07:38
保守

159 :吾輩は名無しである:2006/07/24(月) 02:29:50
石井あす香age

160 :吾輩は名無しである:2006/08/18(金) 04:52:12
田中裕子の小野町子とか良かったよ。

161 :吾輩は名無しである:2006/08/20(日) 22:34:01
翠の名文「夏ゆく頃」が好きです
亡くなった父を偲んだ随筆ですが、しみじみとしていて
とてもいいです

この季節にぴったりです

162 :吾輩は名無しである:2006/08/22(火) 11:10:01
その作品はちくま文庫に入っていないんですね
どの全集の何巻とか教えていただけないでしょうか?

163 :吾輩は名無しである:2006/08/24(木) 12:26:29
>>162さん

創樹社版(全一巻)に所収されています

「夏逝く頃」は翠が二十歳の頃の作品ですが、
同じ頃に発表した随筆「悲しみの頃」「悲しみを求める心」「朝」なども
ありますよ
感傷が排除されており、丁寧かつ簡潔な文章が見事です

最寄りの地区の図書館に蔵書があれば、借りて読まれては
いかがでしょうか
尾崎翠の新しい一面を知ることができると思いますよ

164 :吾輩は名無しである:2006/08/24(木) 21:03:33
>>163さま
ありがとうございます。わたしは実は>>105です
わたしをおいて旅立ったのは奇しくも父で、
翠との不思議な符合に何かしら縁のようなものを感じます

165 :吾輩は名無しである:2006/08/25(金) 00:09:16
>>164さん

ああ、105さんでしたか!
わたしは>>106です。あれから、野溝七生子の「梔子」や、本田和子さんの
「少女へのまなざし」、ミレーのオフィーリアの絵、少女漫画、演じて欲しい
キャストなどでずいぶん盛り上がりましたね〜♪

お父様が亡くなられたのですね・・・
尾崎翠も若い頃に父上を亡くしていますね。
尾崎翠と出逢えたのも翠の見えない糸が105さんを呼び寄せたからかも
しれません。
本は人を選ぶのですね。
わたしたちは、書店で、図書館で自分の意志で本を選んでいるというよりも
本のほうで読む人を選んでいるのではないでしょうか。
芥川賞作家であり評論家でもある良質の文章を書かれる堀江敏幸さんも
同じようなことを述べておいででした。

尾崎翠は105さんを選んだのです。

以下、「悲しみを求める心」からの抜粋です。

166 :吾輩は名無しである:2006/08/25(金) 00:09:59

――その時の私は人間の死といういたましい事実に出会いながら、
それを自身のうちに取入れて自分へのかなしみを其処に見出すことが
出来なかった。
私はその時父の死に出会った。私は自分から遠くかけはなれた物として
かすかに眺めていた死が父の上に来たことに驚いた。
私の頬に涙が止め目度なく流れた。七年以前のその時から今日まで
私はたびたびその時の心に返った。
けれどそれは追憶のかなしみであった。それは人の死の悲しみではなくて
ただ父の死にむかってのひととおりの悲しみであったのだと私は思った。
真の悲しみは死の姿を凝視し、その絶対を自覚した時、はじめて来るものでは
ないであろうか。
私は父の死によって真の悲しみを見ることは出来なかった。
私は父の死によって得た悲しみよりももっと深い悲しみを望んでいる。


(つづきます)

167 :吾輩は名無しである:2006/08/25(金) 00:12:29

――私は死の姿を正視したい。そして真にかなしみたい。
そのかなしみのなかに偽りのない人生のすがたが包まれているのでは
あるまいか。其処にたどりついた時、もし私の前に宗教があったら
私はそれに帰依しよう。又帰依によって得た悲しみよりももっと深い悲しみを
望んでいる。
 ある頃の私のたどったように、幼いから若いからと言ってそれに長い楽しい
生を求めることは不可能なことであった。
死を悲しむ後に見出す生のかがやき。
それを得ようと私は一歩ごとの歩みをつづけて行かなければならない。
けれども、ともすると私は淡い心に遠くから死をながめては
何故私たちのゆくてに死がよこたわっているのかが分からないことがあった。

――創樹社刊・尾崎翠全集「悲しみを求める心」より抜粋(p417〜p418)

168 :吾輩は名無しである:2006/09/11(月) 12:51:13
九月ですね

金木犀の花がまもなく咲きます
尾崎翠には四季折々の草花が似合います
金木犀は見た目は地味でひそやかですが、香りのいい花です

この花の咲くころ、尾崎翠を知りました・・・
また、季節が巡ってきました

169 :吾輩は名無しである:2006/09/16(土) 12:54:12
その後、映画はどうなりましたかね…?

170 :吾輩は名無しである:2006/09/16(土) 21:54:50
情報源がこのスレと↓のブログしかない俺も気になってる。
ttp://blog.7th-sense.sub.jp/
mixiに「こほろぎ嬢」コミュがあるらしいんだが…

171 :吾輩は名無しである:2006/09/16(土) 22:40:12
>>170さん

ブログの紹介、ありがとうございます
詳細が細かに語られていてとても参考になりました

>mixiに「こほろぎ嬢」コミュがあるらしいんだが…
わたしは残念ながらミクシに入ってないので見ることができません・・・
あそこは誰かの紹介がないと入れないという、会員制のようなものと
聞きました。。。


172 :170:2006/09/17(日) 18:59:33
>>171
石井あす香(小野町子役の女優さん)のHPに撮影風景の写真もありますよ。
mixiは同じく入ってないから見られないのです。

173 :171:2006/09/18(月) 19:40:47
>>172さん

石井あす香さんのHPの撮影風景の写真、拝見しました。
うすむらさきの着物を着たお下げ髪の翠は、とても可憐ですね。
できれば全国公開になるとうれしいなあ、、、

それが無理ならビデオかDVDで出してほしいです。
早く観たいなあ〜


174 :吾輩は名無しである:2006/10/16(月) 11:30:20
秋の夕暮れは哀愁が漂っていて、寂しいですね・・・
こんな秋の日に、尾崎翠を読むと一層寂寥感が募ります

けれども、わたしはこの寂しさが好きです
寂しさゆえに誰かと語りたくなるのも、わからなくはないけど
こうした寂しさに浸り、味わうことのほうが翠の文学精神には
ふさわしいような気がします。。。

175 :吾輩は名無しである:2006/10/17(火) 23:53:47
ついに完成「こほろぎ嬢」!東京国際女性映画祭に参加します。
ttp://www.h3.dion.ne.jp/~tantan-s/

鳥取で先行ロードショー中。

176 :吾輩は名無しである:2006/10/18(水) 18:09:02
↑開けられないッ

177 :吾輩は名無しである:2006/10/18(水) 22:14:07
>>176さん

「こほろぎ嬢」上映情報
●2006年10月・鳥取県先行ロードショー
鳥取市
 日時:10月14日(土)・15日(日)・21日(土)・22日(日) 
      午後1時45分〜・午後6時45分(各2回上映)
 会場:鳥取県立生涯学習センター「県民ふれあい会館ホール」 鳥取市扇町21
       Tel: 0857-21-2266

岩美町
 日時:10月16日(月) 午後1時45分〜・午後6時45分(2回上映)
 会場:岩美町中央公民館講堂  岩美町浦富1038 Tel: 0857-72-0510

倉吉市
 日時:10月17日(火)・18日(水) 午後1時45分〜・午後6時45分(各2回上映)
 会場:鳥取県立「倉吉未来中心」小ホール  倉吉市駄経寺町212-5 Tel: 0858-23-5390


178 :吾輩は名無しである:2006/10/18(水) 22:14:46

「こほろぎ嬢」上映情報

米子市
 日時:10月19日(木)・20日(金)  午後1時45分〜・午後6時45分(各2回上映)
 会場:米子市福祉保健総合センター「ふれあいの里」ホール  米子市錦町1-139-3
       Tel: 0859-23-5491

全会場共通「製作上映協力券」(1,500円)発売中
 問合せ先:岩美町観光協会  岩美町大字浦富738-8 岩美町観光会館
         Tel: 0857-72-3481


●第19回東京国際女性映画祭
『こほろぎ嬢』、第19回東京国際女性映画祭参加決定!
2006年10月26日(木)午後3時〜 東京ウィメンズプラザ

 お問い合わせ:「こほろぎ嬢」製作上映委員会 (tantan-s@f4.dion.ne.jp)

「尾崎翠を探して」上映情報
●『第七官界彷徨−尾崎翠を探して』上映&トーク
 日時:2007年1月13日(土) 午後13:30〜開場
                      14:00〜上映&トーク
 会場:西荻地域区民センター・勤労福祉会館ホール
 https://www.yoyaku.city.suginami.tokyo.jp/HTML/0031.htm
 主催:西荻ブックマーク実行委員会 http://neko2.net/nbm/

179 :吾輩は名無しである:2006/10/18(水) 22:22:58
む、広告ペイジの不具合でした。開けられました
ありがとうございます。早く各地で公開されるといいですね

180 :吾輩は名無しである:2006/12/05(火) 22:41:19
どなたか映画をご覧になられたのでしょうか?

晩秋、初冬は寂しい季節ですね・・・
尾崎翠の好きな言葉でいうならば「哀愁のためいき」の季節
涙も冷たい風で凍りそうな季節

こんな夜はあたたかいミルクココアとアップルパイがいい
蜜柑は三五郎がお隣の女子学生とふたりして食べてしまいましたもの
涙目の少女、片恋の少女、屋根部屋でひとり空想にふける少女

好きな人のおもかげ
忘れたくない・・・

181 :吾輩は名無しである:2006/12/06(水) 09:50:42
近くでやってくれないと観に行けない。
1月には東京でロードショーらしいけど、
他の地方での予定はないのかな。

182 :吾輩は名無しである:2006/12/13(水) 22:56:08
そうですね・・・
全国区にはなかなかならないような気配。。。

尾崎翠という作家は「知る人ぞ知る」という感じでしょうか
けれども、真性少女漫画の原点、王道であり、
繊細で残酷な「少女世界」には欠かせない存在

ひっそりと「少女の王国」をつくりあげた作家です
尾崎翠を語らずして、少女を語ることはできない・・・

尾崎翠を好きな少女は、一風変わっているけれども
だからと言ってはじき出されるほどの異端ではない
ひとりでいることを好むけれども、孤立はしない

つまり、ちょっと見にはいたって普通な少女たち

183 :吾輩は名無しである:2006/12/14(木) 02:15:09
男性読者を忘れんでくだされ

184 :吾輩は名無しである:2006/12/15(金) 13:12:18

失礼しました・・・
そうですねえ、尾崎翠を好きな男性読者はどのような人なのでしょうかね?
わたしが思うに、子供の頃から早くも自分の世界を持っていて
独自の世界を確立している人

尾崎翠の描く少女は、なるほど真性少女ではあるけれども
その少女性よりも、どこか性を超越した両性具有、中性的な
魅力にとらわれた人

普通の少女たちがするような無意識のうちに為される媚、
上目遣いや、甘えた舌足らずな口調、大仰な仕種や嬌声、
そうしたものに微笑みはするけれども、どこか一歩引いて見ている人

同じように自分の世界を持つ異性に積極的ではないにしろ、
何かのきっかけで親しくなると、その関係をこころから大切にする人
そして、その友情が恋に発展した場合、ふたりの関係は通常の恋愛よりも
より良い関係を築けるでしょう
なぜなら、彼女は自分の世界を大切にしているから、
恋をしても彼べったりにはならない

以上、あくまでもわたしの想像の範囲内でのカキコです・・・

185 :吾輩は名無しである:2006/12/23(土) 17:24:55
男性尾崎翠読者です。理由は、小学校の大先輩だから(笑)。
25年ぐらい前には、有名な「おもかげは・・」の詩碑はなかった(はず)です。
小学校でもあまり大々的に知られた存在ではなかったように記憶しています。
こんなえらい人になりましょう、というには微妙な人生送った方ですし・・

当方、少女性や恋愛等について語る資格も能力もないのですが、
尾崎翠作品を読んでいると、「鳥取のひとだなあ」という共感を感じることが多々あります。
なんというか、都会へのあこがれと、郷里への愛着の葛藤といいますか、
はじけてしまいたい気持ちはあるのだけれども、そうすることで自分が自分でなくなってしまう恐怖感、それ故に膨らんでいく空想といいますか。
言葉で言うのは難しいのですが・・
#ちなみに、日本で一番曇天の多い地方でもあります。

見当はずれかもしれませんが、こういう見方の読者もいるということでご容赦を。

186 :吾輩は名無しである:2006/12/23(土) 17:28:32
時代がはやすぎた
幸せにくらして彼女らしい身の回りが営まれて
少女雑誌やムックで取り上げていれば
スターになった可能性はあると思う

187 :吾輩は名無しである:2006/12/23(土) 17:46:10
そんなことにはならなくてよかったと思う

188 :吾輩は名無しである:2006/12/24(日) 22:24:57

>>185さん

お返事、ありがとうございます。
丁寧に書かれた文章、繰り返し読ませていただきました。
「鳥取のひとだなあ」というのは郷里を同じくする方ならではの共感なので
しょうね。

>都会へのあこがれと、郷里への愛着の葛藤といいますか、
>はじけてしまいたい気持ちはあるのだけれども、そうすることで自分が自分で
>なくなってしまう恐怖感、それ故に膨らんでいく空想といいますか。
ああなるほど! 都会に出て思う存分作家として自由に羽ばたきたいという
想いと、文章を書く上で何よりも自分の核となる根っこの部分はこの鳥取に
ある以上は、ここを離れてしまっては自分の創作は成り立たないという不安と
葛藤が、尾崎翠独自の空想を生み出すのですね!
なかなか鋭い視点ですね。

>#ちなみに、日本で一番曇天の多い地方でもあります。
ああ、これはもう完璧な「尾崎翠の世界」に近いです!
なぜなら、尾崎翠の描く世界はまさしく曇り空の下で哀愁のため息をつく
少女なのですから。泣き出しそうな空の色は、そのまま泪で潤んだ少女の瞳。

>見当はずれかもしれませんが、こういう見方の読者もいるということで
>ご容赦を。
ご容赦だなんてとんでもありません。
尾崎翠と郷里を同じくする人ならではの、翠への深い共感とほの淡い憧憬が
伝わってきます。

ありがとうございました。
また、気が向いたらどうぞ書き込んでくださいね。

189 :吾輩は名無しである:2006/12/24(日) 22:25:38

>>186さん
>時代がはやすぎた
>少女雑誌やムックで取り上げていれば
>スターになった可能性はあると思う
現代ならば確実に少女たちのカリスマになっていたでしょうねえ。。。
ただ、いわゆるすべての少女たちに広く愛される作家というのではなくて、
知る人ぞ知る、一部の熱狂的な少女たちに支持を受けたであろう作家ですね。
そう、彼女の場合、広く浅く愛されるのではなく、細く永く愛される作家である
かと思います。
一時、マイブームが流行りましたが、まさに尾崎翠は「マイ・作家」のひとり
に選ばれる作家でしょうね。

>>187さん
>そんなことにはならなくてよかったと思う
おおっっ! これはかなり本気度の高い尾崎翠のファンですね!
そう、彼女の密かなファンたちは、「自分だけの尾崎翠」というものを
持っていて、軽々しくマスコミで取り上げて欲しくないという想いが強いですね。
このスレはそうした密かなファンに囲まれていますね♪

190 :185:2006/12/29(金) 01:05:42
お言葉に甘えて、あさっての方向から続けさせていただきます。

>都会に出て思う存分作家として自由に羽ばたきたいという 想いと、
>文章を書く上で何よりも自分の核となる根っこの部分はこの鳥取にある以上は、
>ここを離れてしまっては自分の創作は成り立たないという不安

「鳥取にいては、もしくは鳥取人の中身をひきずっていては、文学はできない」というコンプレックスがあったんじゃないかと思うんです。モダンな都会人や、林芙美子のたくましさをうらやましいという気持ちも少しはあったのではないでしょうか。
しかしながら、郷里と、そこにいる人々をこの上なくいとおしいと思っていて、おっしゃるような「自分の核となる根っこの部分」はやはり鳥取人のそれであることをはっきり自覚しているが故に葛藤が生じると。
#「どっぺるげんげる」・・とはちょっと違うか

このあたり、東京に出てきた頃(いまでもそうかも)の自分にシンクロするところを感じてしまうのです。
『迷へる魂』中のエッセイ『山陰道の女』、女を男に置き換えても全く同感です。

191 :185つづき:2006/12/29(金) 01:06:50
好きな作品は『花束』。
船乗りのあんちゃんのことはおいといて(笑)、情景の描写、特にがきんちょ達の方言丸出しな台詞に、彼らに対する翠の愛情が伝わってきます。
#方言のイントネーションやニュアンスを頭の中で再生できるのは同郷者の特権!

「追憶によって生まれた昔の幸福」とは、ここに描かれた小学校の先生をしていた2年半の思い出のことでしょう、きっと。
#ちなみに、ジゲの言葉を話さない船乗りのあんちゃんは、フィクションではないかとにらんでおります。

後々のことを考えると、このまま小学校の先生でいたなら、それはそれで幸せな一生だったのかもしれないですけどね。
先生をやめて上京する決意をしたとき、子どもたちと別れるのはつらかったんじゃないだろうか。
別れのときには、やはりここに出てくるような花束をもらったんだろうか、なんてことを想像してしまいます。


192 :吾輩は名無しである:2006/12/29(金) 03:27:04
それは読みこみすぎ
子どもとの別れがつらかった、なんてことはないよ


193 :188:2007/01/04(木) 21:42:46

>>190-191さん

あけましておめでとうございます。
さっそく書き込んでいただきありがとうございます。
お返事が遅くなりました。規制があったので、書けませんでした。。。

>お言葉に甘えて、あさっての方向から続けさせていただきます。
いえいえ、あさっての方向だなんて、人それぞれの読み方があって
いいと思いますよ。

>「鳥取にいては、もしくは鳥取人の中身をひきずっていては、文学はできない」という
>コンプレックスがあったんじゃないかと思うんです。モダンな都会人や、林芙美子の
>たくましさをうらやましいという気持ちも少しはあったのではないでしょうか。
わたしも同意です。
わたしにも郷里がありますが、これだけ情報が全国区となっても、やはり文化面では
東京には叶わないです。新刊書や、ほしい本ひとつとっても都会のほうがスピーディに
リアルタイムで取り寄せられます。それに出版社はやはり東京に集中していますよね。
作家や編集者たちとのつきあいも、都会のほうが距離としては近く頻度も高いでしょう。
翠が東京にでてくれば活躍中の作家たちとも接触する機会も増えますし。

林芙美子とは同じ下宿にいて親交を深めた朋友でしたよね。
「放浪記」が売れてどんどん売れっ子作家になっていく芙美子を翠はまぶしいものを見る
ような思いで見ていたことでしょう。。。


(つづく)

194 :188:2007/01/04(木) 21:43:31

何しろ、芙美子が売れっ子作家になる前はふたりとも同じ下宿で赤貧で、芙美子の作品の
一番の理解者が翠だったのですから・・・
芙美子が外交的なら、翠は内省的で対照的ですよね。そうした芙美子の野生のような
野太さをうらやましく思い、また自分にはないものを持っているゆえにあこがれもしたで
しょう。無論、ライバル意識がなかったとは言い切れませんが、その辺は翠の育ちの
良さといいますか、他人を蹴落としてまでものし上がるという意識は希薄だったと思います。

>#「どっぺるげんげる」・・とはちょっと違うか
創作する上で根っことなる鳥取にいた頃の自分と、この東京に身を据えて書くのだ、
という相反する感情、葛藤はつねにあったと思いますね。
それが、独特の幻想や分身という形で作品にうまく生かされていると思います。

>『迷へる魂』中のエッセイ『山陰道の女』、
あ、これらは未読です。ちなみにわたしが所有しているのは創樹社版の『尾崎翠全集』
です。所収されているのは筑摩書房版でしょうか?

>好きな作品は『花束』。
うわあっ〜〜、うれしいです♪ わたしも『花束』大好きなんですよ〜♪
あと好きなのは『第七官界彷徨』は無論のこと『歩行』も好きです。
『花束』のなかの一節「追憶は人生の清涼剤です」、いいなあ、と思います。


(つづく)

195 :188:2007/01/04(木) 21:44:08

>情景の描写、特にがきんちょ達の方言丸出しな台詞に、彼らに対する翠の愛情が
>伝わってきます。
帰り道、子供たちの漕ぐ小舟に乗せてもらい、子供たちから浜に咲く花の花束を
もらう場面など、子供たちに注がれる新米教師である翠のまなざしがあたたかく
描かれていますし、また浜の風景描写も愛情込めてのどかに描写されていますよね。

>#ちなみに、ジゲの言葉を話さない船乗りのあんちゃんは、フィクションではないかと
>にらんでおります。
ああ、そういわれれば確かに! 鄙びた漁村の若い漁師にしては都会風というか、
何か場違いというか。。。
「上っていらっしゃい」と標準語で話す白いシャツと浅黄色のズボンをキチンとつけた青年。
この辺は少女小説に登場する典型的なさわやか好青年ですよね〜。
つまり、「こうあってほしい」理想の青年像といいますか、夢見がちな翠の一面が伺えますね。

>後々のことを考えると、このまま小学校の先生でいたなら、それはそれで幸せな一生
>だったのかもしれないですけどね。
そうですねえ、教師をしながら地元の青年と結婚し、平凡ながらも幸せな生涯を
送れたでしょうねえ・・・何しろ、文学は当時も今も「けもの道」のようなもので、
自分で道を切り開いていくしかないわけで、それも成功するのはほんのひと握りで、、、

翠と郷里を同じくする方ならではの、方言に対する注目度や、新米教師時代の翠への
こまやかな視線など、今回もじっくりと堪能いたしました。
ありがとうございました。

196 :188:2007/01/04(木) 21:46:51

>>192さん

>子どもとの別れがつらかった、なんてことはないよ
う〜ん、どうだったのでしょうかねぇ・・・・・
まあ、上京する決意を固めた時点ですでにこころは東京へと傾いていたでしょうから、
別れの悲しみと、文学への希望と比較したら、希望のほうが勝っていたかもしれませんが…。
当時の翠の気持ちを喩えるとすれば、卒業式で友と別れるのが悲しい一方で、
卒業後のそれぞれの進路に希望で燃えている、そんな感じでしょうか。

とはいえ、新米教師になりたてで、初めて担当した子供たちというのは、かなり愛着があると
思うのですね。緊張する日々、不慣れな毎日、まして初めて教壇に立ったわけですから。
(余談ですが、教育実習生が初めてする授業はそれが模擬授業とはいえ、かなり緊張し、
後々、ベテラン教師になってからも昨日のことのようになつかしく思い出されるそうです…)

子供たちとのそうしたなつかしい追憶の日々を愛おしみながら、『花束』は生まれたのかも
しれませんね。

ちなみに、わたしもかなり想像過多で好き勝手に深読みするほうですので、
そこのところ、お含みいただければと思います……。


長文、連投失礼致しました。

197 :吾輩は名無しである:2007/02/03(土) 13:20:56
立春ですね

少しずつ春の香りが・・・
梅が満開です
尾崎翠は、はなやかな桜より断然ひそやかな梅

わたしはコブシの花が好き
雪国の山道に寒さに耐えて凛と咲く真っ白な清楚な花です
翠がコブシの花を知っていたかどうかはわからないけど
どこかなつかしい花なのです

198 :吾輩は名無しである:2007/03/08(木) 22:07:27
もうすぐ桜の季節ですね・・・

スレのみなさま、お元気でしょうか?
春は別れの季節
そして、出逢いの季節です

199 :吾輩は名無しである:2007/03/16(金) 23:11:32
保守

200 :吾輩は名無しである:2007/03/18(日) 17:19:28
荒川さんがほめてたな

201 :吾輩は名無しである:2007/03/18(日) 17:36:26
荒川さんてどなたですか?

202 :吾輩は名無しである:2007/04/03(火) 07:16:35
春の雨です
age

203 :吾輩は名無しである:2007/04/08(日) 13:29:08
恋愛している時の浮き足立った高揚感を描写するような作家さんを探しているのですが、どなたかご存知ないでしょうか?

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