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【国立の】山口瞳を語ろう【旦那】

1 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 17:02:42
文学板にないので立てました。
週刊新潮に『男性自身』を31年間1614回にわたって執筆し、
「江分利満氏」として酒、競馬、野球、将棋、文学、礼儀作法、
会社勤め、旅行とあらゆるジャンルにわたって「こだわり」を見せつづけた
山口瞳について語りましょう。



※「山口なんて文学じゃない」って人は『血族』『家族』『人殺し』を読んで出直してね。

2 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 17:05:56
「国立の旦那」は終生の友人だった丸谷才一の言だけど、他にも誰か言ってそう。

3 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 17:23:02
福田和也氏はこの方、お嫌いのようで。
新潮新人賞選考会後の二次会で行った
飲み屋だか料亭でこの方の色紙を二階の窓から
捨てちゃって出禁になったようで。

4 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 17:25:24
へえ、それは初耳。
まあ長年直木賞選考委員してて晩年にはそれなりに「権力」もあったのかも。
向田邦子や海老沢泰久が作家として認知されたのもこの人の力が大きそうだし。
(俺的には向田も海老沢も良いと思うが)

5 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 17:33:20
今新潮文庫で手に入るのは
『江分利満氏の優雅な生活』『居酒屋兆冶』『温泉へ行こう』『行きつけの店』
『礼儀作法入門』『続・礼儀作法入門』『「男性自身」傑作選』(中年・熟年篇両方あり)
『やってみなはれみとくんなはれ』『山口瞳の人生作法』くらいか。


こうしてみると、新潮が山口を「粋人」として売り出そうとするのが分かるな。

6 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 17:44:47
まぁ私小説書いてた人だから当然といえば当然だが、山口瞳と聞いて
思い出すのは、個々の作品ではなくて作家本人についての事ばかり。
昔結構読んでいたはずなのに。
どれもダンボールに入れて押入れにつっこんでるので、ネタの提供が
出来そうもない。

そういえば推薦文とその依頼への弁明が面白かったね、
丸谷との絡みでいえば。

7 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 17:46:21
可もなく不可もなく。年とってから出世した人はみんなそんな感じ。まあ、一般書籍の方でやれば?


8 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 18:32:34
>>3
「季節なんて言葉は使いたくない」って言って石原慎太郎に喧嘩を売られたって
嘘みたいな話も聞いた事がある。



ほぼ同世代の三島由紀夫は『江分利満』を認めていたらしいが。

9 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 18:37:44
山口が本当に偉大なのは、「戦中派の心情」を語っているのに
戦中派以外の人間にも理解できるってことだろうな。
自分の家の不幸のことをさんざん語っているのに、その語りが無茶苦茶客観的だから
ぜんぜん湿っぽいところが無い。



まあ、復員後鉄火場に出入りして麻雀では殆ど無敵で、
本職のヤクザ連中からも恐れられた「豪傑」だからできる事かも知れんが。
一般書籍板で指摘されたが、ヤクザの競馬ノミ行為を堂々と批判してたのは
命の危険があったかもしれないし、清水幾多郎みたいな変節漢にも容赦しなかったし、
度胸が据わってたことだけは間違いない。

10 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 18:41:09
正直、「粋人」って面ばかりが強調されるのもどうかと思う。
山口の「無頼」な面はもっと評価されるべき。

11 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 18:52:06
すみません。
柳原良平のイラスト目当てで、この人の本買ってました。

12 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 18:59:38
いいと思いますよ。


山口と柳原は、村上春樹と安西水丸、丸谷才一と和田誠に匹敵する名コンビだと思いますしね。
このコンビの傑作としては、『やってみなはれみとくんなはれ』表紙の開高とサントリーオールドを
飲んでる絵をお勧めします。

13 :12:2006/01/23(月) 19:09:03
柳原といえば、週刊誌に四コマ漫画を連載してたそうですね。


本人曰く(@文芸別冊の山口本)山口から貰ったネタで、
「ジャイアンツは嫌いだ」ってオヤジが最後のコマで家に帰って
「長嶋ーっ」って叫んでいるっていうのがあったそうですね。


実際、山口は名だたるアンチ巨人の一方で長嶋は嫌いじゃなかったそうですし。
(こういう話題が文学板で許されてしまうのが山口文学の「力」ですね)

14 :12:2006/01/23(月) 19:15:01
『江分利満氏の優雅なサヨナラ』新潮文庫版の表紙もいいですよ。


絶版なのと、本編に柳原のイラストが出てこないのが難ですが。

15 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 19:51:16
とりあえずこっちでまでマンセーは無しな。アホくせえから。

16 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 20:24:43
↑これ、俺じゃないからね。一応言っとくけど。

『やってみなはれみとくんなはれ』表紙の柳原良平って人そんなに人気があるのか・・

・・・微妙だな。山口も開高もえらい好々爺っぽく書かれているな。

17 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 20:31:16
名無しに俺も何も無いと思うがな。
とりあえず>>15>>6だ。
別にアンチじゃないさ。ただ、ひたすらな礼賛やりたきゃ一般書籍ででも
やればとは思う。そんな話つまんねぇから。
ちなみに俺は>>7じゃないw

18 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 20:35:04
つまり俺が>>7なわけだ。

19 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/24(火) 13:37:43
>ひたすらな礼賛

礼讃でも色んな角度からできる。
柳原との関係なんてこのスレを立てるまで思いつかなかった。

20 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/24(火) 17:28:31
>>19
まぁなんだ、俺の事は忘れて楽しくやってくれ。

個人的には、とかく礼儀作法にうるさいのも、本人に皮肉を言われるほど女房に
一途だったのも、結局は心のつっかい棒を求めての事だったと感じている。
溺れはせずとも、やっぱり情緒の人。お互いええ格好しいなので正面から
ぶつかる事はなかったにせよ、(少なくとも文学的には)丸谷とうまくいく訳が無い。
あとは原爆について書いたくだり、「恨みに思う」だっけ、よく思い出すな。
もう10年は読んでないので、引用不正確かもしれないが。

21 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/24(火) 17:44:18
丸谷との関係が思ったよりも複雑だったのはうすうす感づいているけどね。


自分語りで失礼だが、「私小説」が嫌いな自分が唯一はまっている私小説作家。
(あとは檀一雄くらいか?)
あの独特の語り口は一度はまると病み付きになる。
「現代の百鬼園先生」を目指した紀行も面白いぞ。

22 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/24(火) 18:01:46
旅行の「相方」スバル君(JTB→新潮の編集者)とのやりとりは
百鬼園先生とヒマラヤ山系氏のそれを思い出させてくれるぞ。

23 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/24(火) 18:21:01
>>20
相当ストレスのたまる人生だったんだろうな。
「最高傑作」って言われてる『人殺し』なんかそれが行間から読み取れて、
読むのが辛かった(駄作って意味じゃない)。

24 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 16:27:07
山口の「サービス業の人への心配り」が好きだ
「お金を払ってるからといって、何をしても良い」というのは
「田舎モノの考え」と切り捨ててるよね

私、この板の「ナベズン 愛ルケ」スレもよく見てるけど
ズンは最低だな。
特に新幹線無賃乗車事件は、ホント不愉快だった。
礼儀作法入門でズンをひっぱたきたい。
あ、本が汚れるかw

25 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 21:29:29
>>24
山口の基準に従えば「文化人」といえども何人が合格するやら。

26 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 17:13:19
丸谷才一の『思考のレッスン』で、何かの晩餐会で吉田健一と折口信夫が
出会って初対面で意気投合して、それがきっかけで吉田が国学院に
出講するようになった、ってエピソードが挙げられてたが、
吉田と折口両方を敬愛してた山口にこの話を聞かせたかったけどできないで終わった、
って丸谷が言ってたな。


この二人はやっぱり最後まで「盟友」だったのだと信じたい...

27 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 18:46:35
丸谷の一連の王朝和歌本も折口学の延長線上にあるし、
この二人は文学的な資質とかは全く違ってもどこか似たところがあったんだろうな。

28 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 19:22:37
無知をさらけだすようで聞くのをためらっておったのだが・・
「国立の旦那」
ってどういう意味ですか?

29 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 21:11:14
>>28
山口が東京の国立市に住んでたから。
JR中央線は作家が多く住んだらしいね。
でもって、山口は周囲の店を贔屓として
こよなく愛したから「国立の旦那」

30 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 13:35:12
詳しくは『居酒屋兆冶』『行きつけの店』読まれたし。
あと、すでに絶版だが『巨人ファン善人説』の嵐山光三郎による解説も参考になる。

31 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 13:36:47
『居酒屋兆冶』は映画化もされてるよ。
舞台は函館だけどw

32 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 14:18:33
>>29 30 31
さんきゅー。

33 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 14:21:38
まあ山口文学はどれだけ「山口ワールド」の住民を疑似体験できるかどうかで
面白さが全然違うからな。

34 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 14:26:01
山口ワールドに近づく手助けとして、このスレを読むことも薦めたい。
ここでは本スレにも増して山口ワールドが問題になってるし。


美食・美酒の文学・エッセイを語ろう
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1133829327/l50

35 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 18:42:21
>>29
中上健次も国立在住だったっけ?
山口のエッセイにも出てきてた。

36 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/29(日) 12:49:27
山口作品の外国語訳なんて...ないだろうな。

37 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 22:24:31
山口の姿勢、なかなか伝えにくいよね。
凄く男っぽいなあと思う。
これは、母親の実家が遊郭って環境もあったのかもしれないね。
粋ではあるが、華がない、弱者に対する、確かで優しい視線がある
こんな印象です。


38 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 09:51:52
>粋ではあるが、華がない

「男性自身」も、最初その面白さが分からなかった。
読み込めば行間にこめられた山口の思いがわかるようになるのだが...

39 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 23:09:05
例えば、山口は熱心な野球ファンでもある。
詳しい関係は忘れたけど、
「(巨人の王選手@現ソフトバンク監督)王を銀座に誘おうと思った」とある。

その理由が「王は真面目でホテルの宿泊先でも、
自分で靴下を洗うと聞いた」だもんね。

こんなエピソードはいかにも。好きだなあ




40 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 23:29:36
変奇館の設計による洪水騒ぎの問題ではないにしても、その延長線から高橋義孝とは疎遠になり、米長、芹沢とは
決定的に交際が破綻し、舌禍で川端未亡人を怒らせ、こうなるとこの人の晩年というのは不器用では片付けられな
いほど悲惨なものではなかったのかなぁ。オイラには、この人、痛々しいんだな、ほんとに。

41 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/02(木) 00:22:21
山口がエッセイで持ち上げてた美味い店に、たまたま何軒が
いきあたったことが
あったが、
大将らは皆、山口は陰気で無愛想なくせに、
ある日突然、雑誌でヨイショ記事を大きく書いたしたから
驚いたといってた。

それから、山口の死後、
エッセイ読んで店に来るヲタが、
世間的一流企業の要職者ばかりで驚いたともいってた。
でも、きもい連中ばかりってw

42 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/02(木) 00:52:38
オモロイぞ。

43 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/02(木) 00:55:25
って言葉足らなくて誤解されかねないか。

>>41、面白かったっす。後半が特に良い(笑

44 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/02(木) 10:11:43
>>40
最後までこの人と「仲が良かった」のって梶山季之と吉行淳之介くらいじゃないかと思う。
他は開高健でも丸谷才一でも「公」と「私」の中間くらいの付き合いだったりして。
(それが「文化」だというのが山崎正和の説だが)
>>41
>山口は陰気で無愛想なくせに
山口みたいなガードの固すぎそうな人間でも「編集者」「宣伝部」なんて
社交的じゃないとできない仕事ができたってのも不思議といえば不思議だな。


45 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 01:25:08
山口は随分と梶山を心配したね。
自分も詳しい経緯は知らないんだけど
梶山は、売れっ子作家であると同時に週刊誌の立ち上げにもかかわったのかな?
なんかマスコミに遣いまわされた〜みたいな感じで書いてた。

酒で身体を壊して別荘で禁酒してる梶山は
「足に蟻走感がある」って山口に伝えてる。
怖いよー〜〜〜!

46 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 19:38:45
>梶山は、売れっ子作家であると同時に週刊誌の立ち上げにもかかわった
『噂』だったっけ?新潮文庫の『男性自身−英雄の死』は
山口と梶山の関係が書かれてたね。

47 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 14:44:42
確か台湾で愛人囲ってたんだっけ>梶山
乙だな〜

山口は派手好きな父親、お座に出せない弟(兄だっけ?)
苦労してるよね
そういう血とか遺伝的なものを恐れてたんだろうね
あまり書くとかわいそうだけど、息子も
役者を目指して〜云々って書かれてるけどモノになってない希ガス
ま、作家の息子がモノにならないのは、これに限った話じゃないけど。

48 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/05(日) 11:53:33
息子さんは「文化的なんでも屋」って気がするよ...

49 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/06(月) 13:05:24
「酔いどれ紀行」も読んだけど
このころは、身体もしんどそう

50 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/08(水) 08:23:01
『人殺し』もだな。
「たのむからオレを休息させてくれ!」って山口の悲鳴が聞こえてくる。


子供の頃、サトウサンペイの漫画(週刊誌連載の)で
「昭和一桁世代」の悲哀が語られてきたが、山口はその典型なのだろうな。
(サトウも意識していたと思う)

51 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/09(木) 12:28:34
この人の作品を読むと、色んな問題を予見してるのがわかるよ。
身内に関する記述を見てると、フリーター・ニート問題も予見してたみたいだし。
子息の正介氏は「外国人との交流、豪奢な生活、核家族を一世代早く体験していたのも
父の文学が今でも生き残ってる理由だろう」って書いてたしね。


このスレはいつまで生き残るやら...
どうやら常連がオレを含めて二人いるようだが。

52 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/11(土) 13:05:42
>>49
そっちの方は未読だが、今読んでる『迷惑紀行』は食中毒になるわ
相方(ドスト氏)の家が火事になるわ、(旅行と直接は関係ないが)
災害に巻き込まれるわで見ててハラハラする。


新潮で山口の担当だった編集者が、「先生に書かせるために
神様が災難を起こしている」って言ってたが、本当にその通りだな。

53 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/11(土) 14:43:25
「ドスト氏」とか「スバル君」とか言って何のことかわかる人間が
この板で何人いるんだろう?


もっとも、百鬼園先生の「ヒマラヤ山系氏」も似たようなものかもしれんが。
百鬼園先生の山口への文学的影響は考えれば考えるほど興味深い。

54 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/11(土) 19:27:43
あげとくか。
また「一般書籍板でやれ」とか言われそうだが...

55 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/11(土) 19:47:38
あちこちでイケズ言ってる>>20とかでーす(笑
丸谷スレの流れで思い出し、かけwたんだけど、山口が徴兵忌避者について
書いた文章ってなかったっけ?
『笹まくら』が念頭にあっての事だったのか、気になってたんだそういえば。

56 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 13:05:24
オレは知らない。
兵役を逃れるために理系に進んだ同年代の連中も嫌悪してる山口だしな。

57 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 13:23:49
もっとも、父親が軍需産業で潤ったことは事実として受け入れているのも面白いが。
山口の反戦は「戦争なら何でも駄目」じゃないから好感が持てる。

58 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 13:29:32
>>55
>あちこちでイケズ言ってる>>20とかでーす(笑

まあ一般書籍板の山口スレを荒らしてる厨房よりはずっとましだから。
馬鹿な常連が「山口は詩人でエッセイスト」って意見を排除するから
山口の真価が理解できないああいう馬鹿が出現する。

59 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 13:37:40
山口を読み込んだ上での否定意見なら俺も拒絶はしない。
丸谷才一にもいえるが、山口はどんな悲惨な状況でもかなり「あっさり」
書く傾向にあるから、本当は「血の涙」の文学だったのかもしれないし。

60 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 23:43:31
男っぽいね。
バクチの姿勢がいい、っていうかホントは
鬼気迫る場面に遭遇してる筈なんだろうけど、淡白に書く。
アタマいいから勝つ。負けても、礼儀よく払う。
いいなあ〜


61 :吾輩は名無しである:2006/02/13(月) 00:56:12
連投するね
伊集院静だと、負けに負けるんだよね@博打
負ける自分をスカして見てる(こういうのは面白くないし、貧乏臭い)

でも何か気になるのは
伊集院にも「職人」「真面目にやってる人」への視線が山口と似てる希ガスる。
変かな?
伊集院は在日ってことも含んでる積もりなんだけど。

62 :吾輩は名無しである:2006/02/13(月) 11:20:37
既出だが、アンチ巨人なのに長嶋は嫌いじゃないってのもそれかもしれんな。
(たぶん西本監督以前の)阪急vs巨人の日本シリーズの時、巨人の選手は折り目正しかったのに
阪急の選手は酒と博打と女の話(差別だなんて言わないでくれ)をしてたのを聞いて、
「こんなチームに優勝させてたまるか」って思ったってエピソードも。

63 :吾輩は名無しである:2006/02/13(月) 11:34:19
伊集院と山口の場合「無頼」なところがあるってのは似てるだろうな。

64 :吾輩は名無しである:2006/02/13(月) 18:26:36
「今の山口のラインナップはエッセイや旅行記ばっかりで
礼儀にうるさい偏屈親父としか思われない」とかいう奴が一般書籍板にいたが
それは間違いだな。


『江分利満』でも『男性自身』でも行間から「殺気」が感じられる。
それが分からない奴はイマジネーションが不足してるとしか思えん。

65 :吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 08:55:23
>>60
麻雀で負けても払わない人間を「リカ王」って言って馬鹿にしてたね。
かなりあっさり書いてたけど、本当は無茶苦茶苦々しく思ってたんだろうな。

66 :吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 10:21:41
「リカ王」ってのは「借り」って叫ぶから。

67 :吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 19:07:41
>>61
あなたは礼儀正しいな。
こんな過疎スレ、いくら連投しても大歓迎だよ。
立てた本人が言ってるんだから間違いない。


まあ15レスで消えた小林信彦スレよりはましか...

68 :吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 20:55:22
こっちのほうがいいなー。
レベル高い。

69 :吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 22:59:51
小説家なんてものが偉いと本気で思っているのかなこの人は
でも高学歴はもっと偉いと思っている
自分は低学歴の作家だから偉くて偉くない、分裂しちゃってんだな
それを他人に面と向かって指摘されるのも一寸凄い
将棋指しよりは確実に偉いと思っていて無礼繰り返して
将棋会館出入り禁止喰らったり、厄介な人だったのは間違いないな



70 :吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 23:34:37
酒場の緊張感を楽しむ・・
これを教えてくれた人だなー。

71 :吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 07:03:46
>>69
あんた、一般書籍にいたバカか?
全然分かっていないね。

山口は「小説家は人非人」って何度も言っているけどね。
虚業である小説家や将棋指しは偉くなくて、
額に汗する実業が偉いと考えていたのだ。

それから、山口は将棋会館出入り禁止になんかなってないけどね。
晩年は将棋ペンクラブ大賞の選考委員をやっているよ。

72 :吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 11:23:08
71 山口瞳は棋士に対して「虚業」などという評価を示したことはない。血涙を読めばわかるけれど彼らに対する畏敬、尊敬の念はむしろ強い。晩年選考委員を務めたことは承知しているけれど、だからと言って棋士との蜜月が続いたというわけでもない。米長との決裂を知らない?

73 :吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 13:12:17
確かに、山口は自分の祝儀好きについて、「サービス業の人に対する同胞意識」を
理由として挙げていたけどね。



山口の文学の根本は、少年時代以来の不安定な生活に由来する安定への憧れと、
詐欺師のお父さんと遊郭の娘のお母さんに由来する「ヤクザ的なもの」の不思議な統合なわけで。
「小説家は人非人」って言説は前者からすればある意味では自然だよ。

74 :吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 14:09:12
その一方でアカデミズム・評論畑の人間への尊敬を終生失わなかった。
折口信夫、小林秀雄、河上徹太郎、吉田健一、中野好夫、林達夫、
そして「先生」高橋義孝。
小林は個人的には好きではないが、山口の尊敬の念は微笑ましい。
『人殺し』の主人公は「都内の殆どの大学教員に知人がいた」そうだが、
これはたぶん山口本人もそうだったんだろう。

75 :吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 14:12:57
あ、池田彌三郎を忘れてた。

76 :吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 14:24:37
また「礼讃はやめろ」とか言われそうだな。



だって好きなんだし。

77 :吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 18:58:32
血族、家族、人殺し辺りを絶賛する人間が多いが、
多分に信者フィルターがかかっているな。
血族なんて後半グダグダして読み飛ばした。

読みやすくて正確な日本語を使う作家であり私もファンであるのだが、
純粋に小説の完成度をみると他に凄い作家はいる。

例えば藤枝静男の空気頭なんてのは、人殺しよりも、
もっと血気迫るものがあった。

78 :吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 18:59:13
>>72

山口は将棋指しに敬意を持っているのは確かだ。
しかし虚業だとハッキリ言っている。『元日の客』の「一人旅」を読んでくれ。
以下引用だ。

私は、人間には先生と社長の二種類しかないと考えている。
これは男に限った場合ではあるが、
それで社長は、先生よりより頭がいいと考えているのである。

とあり、
社長は(実業。それがなくては世の中が成り立たない職業に従事している人)

先生は(虚業家。政治家を含む。その職業がなくても世の中は何ら痛痒を感じないという職業に従事している人。タレント、小説家、
将棋指しなどもそうだ)

と定義している。米長との確執は河口氏の文章を読んでくれ。

79 :79:2006/02/15(水) 19:01:25
>>72

80 :78:2006/02/15(水) 19:03:09
>>72
確執云々も知っている。
ただ、「将棋会館出入り禁止」にはなっていない。
将棋会館に出入りしているし、中原誠、大内延介、河口俊彦など、
終生変わらぬ交遊を続けた棋士もいる。

81 :吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 19:29:03
>>77
オレ的には、殺気というか、情念が強すぎて読むのが辛かった。
『江分利満』や初期の『男性自身』みたいに、そういうのが
(ごく自然に)行間から感じられる方が面白い。

82 :77:2006/02/15(水) 19:52:54
>>81
レスありがとう。空気頭は確かに濃いね。

一般書籍板にも書いたのだけど、
山口は、私本歳時記とか梔子の花みたいな、
さりげない短編が素晴らしいですね。
この人から、行間を読ませる、たいそうな落ちのない
小説の面白さを学びました。

83 :吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 20:17:31
>78

なるほど「いかにも山口瞳らしい」という文章ですね。元版は書庫にあるので改めて読んで
みましょう。ただ、これは「山口瞳の芸風」であって、そのまま字面どおりに解釈できるもの
かどうか、私には疑問。

>80

>69 のような物言いは私も厭だが、血涙の頃に比べれば、精神的には「出入り禁止」に近い
   感じだったと思いますね。山口瞳は「大山康晴が最強の棋士」と述べているが、これを
   あまりに強調すると他の棋士との間でギクシャクしてくるのは必然。米長が言い放った
   「勝ち負けよりも生き様で勝負」というのは、山口に向けられたものであることを知ったと
   き、私は驚きよりも色々な面で哀しかった。米長は血涙の調整担当みたいなもので、芹
   沢は山口とも交流が深かった。こういう関係が最後にはおかしまなってしまった。高橋義
   孝とも妙になってしまった。「優雅なサヨナラ」の中で「看護婦が誰も私を知らない」と嘆い
   た。あんなことは口が裂けても言ってほしくはなかった。
 

84 :吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 20:46:04
>>83
俺がマイルスの『ライブ・アット・モントルー』を聴けないのと同じだね。

>>76
いやさ、だんだんと内容の充実した、いいスレになって来てるよ。
読んでて面白い。

85 :吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 01:44:39
>>83

>これは「山口瞳の芸風」であって、
そのまま字面どおりに解釈できるものかどうか、私には疑問。

「将棋指し」が世の中になくてもいい「虚業」と考えていたのは
この文から言えます。そう考えていないのなら、
例としてあげるのは「小説家、タレント、政治家」で充分です。

それから、「出入り禁止」というより、
「気まずい関係になった」というのが正確でしょう。
「出入り禁止」というと、まるで山口が悪いことをしたようです。
将棋界とうまくいかなくなったのは、
昔から親しくしていた芹沢さんや山口英夫さんが
賭博でお金に困って問題をおこしたのが原因。

米長のことは河口氏も本当の原因が分からないと書いています。
芹沢さんのことが関係しているのかもしれません。

しかし、だからといって「出入り禁止」になったわけではなく、
米長とうまくいかなくなった後は、
大内延介が「落ちこぼれ将棋教室」の調整担当をしていますし、
それに大山、中原とは終始良好な関係でした。
(当時主流の大山、中原とうまくいかなくなったら「出入り禁止」だろうな)
だから、「蜜月」は確かに終わったけれども、
「出入り禁止」にはなっていないと言っていいでしょう。

86 :吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 11:53:32
>>84
へえ、ジャズも聴くの?


関係あるかどうか分からんが、文章に「流麗さ」もさることながら
「リズム」を求める人にこそ山口は合うのかもしれんな。
山口が古くならない理由もそこにあるのかも。

87 :吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 17:06:49
「男性自身」は競馬、麻雀、将棋、酒の話題多かったから
時々女性読者も「意識」して、庭の草花についても
書くことがあったらしいw
個人的には、そんなに女性に迎合しなくてもいいのにって思うけど
案外、庭の素朴な草なんかも、山口本人は好きだったのかも・・っと
考えてみる


88 :吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 17:09:31
うーん、一戸建ての家で暮らしてる人なんかは庭木の世話とかが好きなことが多いし、
一概には言えないと思う。


紀行内の行きつけの旅館の庭の描写とかみてると、
山口は本当に「庭」が好きなんだろうと思うのだが...

89 :吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 17:12:22
>>88
「一戸建ての家で暮らしている人は男性でも」だな、失礼。


まあ確かに山口の無頼的な面と庭の草木を愛したりする面が
一種のミスマッチなのは理解できなくもない。
個人的には四季の変化について語った文にこそ
山口の「情念」時には「殺気」を感じるんだけどね。

90 :吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 19:54:08
なんで、山口を無頼とか殺気の方向に持っていきたがるのかが分からん。
そんなイメージを一ファン(多分このスレでも一人か二人なのだが)が無理やり押し付けなくても、
作品は十分楽しめるのだから、こだわるなよ。

自慰をしたこともなく、自分が言ったことを後で結構気にする
気弱なおっさんでいいじゃん。

91 :吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 21:24:49
>>74山口が「折口信夫、小林秀雄、河上徹太郎、吉田健一、中野好夫」に
敬意を持っていたというのは初耳だな。ソースは何?



92 :吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 21:29:09
「礼儀にうるさいじじい」と言われるよりは、
「無頼派」と評される方が共感できる。

93 :吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 21:52:15
>>86
っていうか何でも聴く。振り返るマイルスなんかって意味で書いた。

>>90
極度に内向きの偏執性が、どういう風に発露するかが山口だよな。

誰も俺の書いた>>55を拾ってくれなかったので、結局押入れからダンボール箱
引っ張り出して自分で探しましたw
なんのかんの言ってちょこちょこレス付けてるんで、少し読み返そうかとも思ったし。

…で結局、『酒呑みの自己弁護』の「酔っぱらい2」にこうあった、

“私が酒場で喧嘩になるときのひとつのキッカケは、相手が、戦争中に、いかにして
徴兵を逃れたかということを得々として話しだす時だった。当時の私は、それだけは
どうしても許せなかった。”

'72年5月から同年9月にかけて、夕刊フジに連載されたエッセイをまとめた物。
'73年3月新潮社より刊行。俺が持ってるのは文庫だけど。
で、丸谷の『笹まくら』が...見つからないんで、Wikiで調べたw、'67年の刊行なので、
多分知っていたはず。
ちなみに先程の引用文はこう続いている。

“徴兵逃れに成功したのはインテリに多かった。
私は知らなかったのであるけれど、実に巧妙な方法があったのであり、そのために
命ながらえた人が案外に多いのである。”

うーん、勘ぐっちゃうよなぁ。

94 :吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 22:14:09
>85

>「将棋指し」が世の中になくてもいい「虚業」と考えていたのは
>この文から言えます。そう考えていないのなら、
>例としてあげるのは「小説家、タレント、政治家」で充分です。
事実関係としてはそのとおりでしょう。虚業と評価した事実はないという
ことについては撤回します。ただ、私は「この世の中になくてもいい虚業
としての棋士」をこれだけ愛し、尊敬し、棋士の世界をこよなく愛した山
口瞳がたまらなく好きだという面があります。棋士よりも社長が偉いなど
とは、おそらく考えたこともなかったと思いますね。
>将棋界とうまくいかなくなったのは、 昔から親しくしていた芹沢さんや
>山口英夫さんが 賭博でお金に困って問題をおこしたのが原因。
ヒデちゃんは山口瞳の将棋の師匠ですし、その顛末についてはご本人
がお書きにもなっていますから、これはわからなくもありません。
しかし「日記シリーズ」の芹沢逝去のあたりを読んでみても、或いは男性
自身の中にも芹沢に対しては、むしろ最後まで好意的な面もあり、ここで
でてきた「賭博でお金に困って(山口と)問題を起こしたのが原因」などと
いう、或いはそれを匂わせる記述は私が知る限りありません。85さんが
ご存知だというのであれば、ぜひその文献をあげていただきたいと思い
ます。












95 :吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 22:15:05
>85

(つづき)

まさか「山口瞳通信」第4号の河口記述などとは言わないことを願ってお
りますが(苦笑)
>米長のことは河口氏も本当の原因が分からないと書いています。
これは「嘘」ですね。私はそう確信しています。
そのソースだけ明らかにしておきましょう。2002年3月20日ならびに3月
27日号の「週刊将棋」をお読みになるといい。棋界ウォッチャーとして活
躍する河口がこの週刊紙(まして将棋界の)を知らなかったではとても
じゃないが通らないと思いますよ。
>大内延介が「落ちこぼれ将棋教室」の調整担当をしていますし、
その連載は唐突に中断されましたね。山口瞳の体調だけだではないと
思います。そんな中途半端な引受け方を山口瞳はしないと考えた方が
自然ではありませんか。
>(当時主流の大山、中原とうまくいかなくなったら「出入り禁止」だろうな)
さぁ、それほど山口瞳は打算的でしたでしょうか。私はそうは思わない。
>「出入り禁止」にはなっていないと言っていいでしょう。
精神的には、という意味をおわかりいただけないことを残念に思います。


96 :吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 22:25:42
>>94=95
長文ウザいよ。
言いたいことがあるなら、理解される努力して書けw

97 :吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 22:34:52
この人の本超つまんない。
公園で拾って初めて読んだエブリマン氏の優雅な生活。
小人物、小市民、小男。そんな形容がふさわしいね。

98 :93:2006/02/16(木) 22:37:13
気持ちは汲み取れるけど?
スタンスは俺とまるで違うが。

あと長文ウザいってのは、ここでだけは目にしたくない言葉。

99 :吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 23:06:45
しかし上の方のレスみて笑ったよ。ドラマみたいなサラリーマンを描いてる人なのにファンが一流企業の重役だらけでしかもキモいってのが。光景が浮かんでくるよ。俺なんかこの人の本公園のベンチで見つけたもん。買ってすらいない。

100 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 08:52:54
>>94
すまん、その「山口瞳通信」第4号の河口記述だw。それから、ずいぶんと自慢げに「週刊将棋」を挙げているが、それは知っている。
引用しようか迷ったが、やめておいた。河口さんも、むろんこれを知っているに決まっているだろう。
たぶんそのうえで、知らないふりをしたのだ。おれはそう判断して、河口氏が「本当の理由は知らない」といっている、とだけ書いた。

「週刊将棋」に書かれたことが本当の理由と思えなかったのかもしれない。あるいは、触れたくなかったのかもしれない。この文章に触れない河口氏の態度は共感できるから、それを尊重した。
知っていることを単に暴露すればいいってわけじゃないと思う。この感覚は理解できるか?

「出入り禁止」が間違ってるという俺の説明は、理解できたよな?「精神的」であろうとなかろうと、
山口が将棋会館を「出入り禁止」になったわけではない。山口が悪いんじゃないから。

「精神的」がそんなに好きなら、「精神的」に疎遠になったとでもすれば?それなら文句はいわない。

「将棋落ちこぼれ教室」中断の理由は、「山口にとって対局が生命を脅かすほど体に悪い」ということではないか。
対局前後の血圧と心拍数が記されていて、それを見たときゾッとした。

塚田泰明さんとの対局
対局前、血圧154-111 体温35.8 脈拍77
対局後、191-114 36.9 104

特に体温が1度上がっているのが恐い。第一局後、右目が一時的に失明し、第二局後は、終日頭痛がやまなかったという。

将棋を指すことが、命を縮めかねないことを、血圧・脈拍を明記することで訴えていたのであろう。

棋界から圧力があったとは考えづらい。それは掲載誌の点と、連載時にまだ大山さんが存命であったことが理由だ。



101 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 09:09:19
>>94
長い文章を書くときは、適宜行をあけてほしい。字が詰まって読みづらい。

「もし大山や中原と気まずくなったら、「出入り禁止」じゃないかな?
と俺が書いたのに対して、
>さぁ、それほど山口瞳は打算的でしたでしょうか。私はそうは思わない。
というのは意味不明。酔って書いているのか?

それから、「棋士よりも社長が偉い」なんてだれも言っていない。
「先生よりも社長が頭がいい」と書いてある。歪曲しないでくれ。
>>69が山口は「小説家は将棋指しより偉い」と思っていたと
書いているのは間違いで、棋士は小説家と同じく虚業だから、
その点では同列に考えていたのだろう。
もちろん山口は将棋指しに敬意を抱いていたが、
実業が世の中を動かしているという認識もきちんと持っていた。

>>99
つまり、あんたは一流企業の社員でもないし、重役でもないってことだな。

102 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 09:58:03
>>90
美食スレで、「山口は終戦直後鉄火場に出入りしてた」って言っただけで
山口ファンになった人がいたし、これはこれで馬鹿に出来ない。


それにオレは一流の作家ってのはみんな一種の「殺気」を感じるものだと思ってるし。

103 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 10:02:44
>>91
小林については、由布院の「いきつけの宿」について、「小林先生が愛好してたから信用できる」って言ってた。
(たぶん、『行きつけの店』だったと思う)


折口については、丸谷才一曰く、色紙にいつも折口の短歌を書いていたらしい。


後の三人は、鎌倉アカデミアと編集者時代両方で交流があった。
『行きつけの店』の「鉢巻岡田」なんてこの三人を登場させることで
どれだけ格調高い店か説明しようとしてたし。


まあ「敬意」は言いすぎだったかもしれんが、編集者として
学者・評論家との交流が多かったのは事実だし。

104 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 10:07:02
ここまで常連同士で意見が異なるスレも珍しいな。

105 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 11:20:23
思いこみの激しい人は、山口に共感を抱くんだろうな。
だから、>>94みたいに根拠を示しても
自説を曲げない偏屈な人まで現れる。

そういえば、小林秀雄は、吉野秀雄と親しかったな。
俺としては、山口が「折口信夫、小林秀雄、河上徹太郎、吉田健一、中野好夫」
との付き合いについて具体的に書いた文章があるか知りたい。

それに、山口が色紙にいつも書いていたのは、斎藤茂吉の短歌じゃないかなあ?
折口のは見たことない。

106 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 11:23:40
「殺気」は確かにあるな。「鬼気迫る」ものがある。
マジメなサラリーマンでありながら、ヤクザな気質を内包しているから
山口が面白いんだ。

107 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 15:15:26
>>105
折口の歌、「葛の花踏みしだかれて色あたらしこの山道を行きし人あり」は
『人殺し』でライトモチーフのように用いられてるし、まあ許してくれ。

108 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 15:30:52
>>105
うーん、根拠と言えるほどのものではないが、山口の「行きつけの店」は
いわゆる「文壇酒場」が多かったらしいしな...


例によって具体例を示せないのが辛いところだが。

109 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 16:28:24
おまいら平日にヒマそうでいいな〜
山口瞳なんて読む人は金銭的に恵まれてるんですね〜

110 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 17:05:38
新たにこっちにスレを立てた意味がわからない。
一般書籍板にしかスレがないと、
山口の価値が下がるとでも思ったのかな。

もしそうなら、
ちょっと幼稚な発想だったな。
複数のスレがあるとフォローが面倒になって
どちらのレスも減るよ。
むこうが終わってからでも良かったのではないか。


111 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 17:12:12
宇宙・天ぷら・大理石

112 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 17:12:31
「文学板だから」できる議論もあるだろうと思ったからさ。
一般書籍板なんて「絶版、絶版」って叫んでる連中ばかりだし。



少なくとも100レス消費するだけの話題性はあったのも事実だけど。

113 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 17:14:31
まあ少しでも気に食わない意見があったら圧殺される一般書籍板よりはましか。
今はあっちの方が荒れてるし。

114 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 17:16:26
でも住人も同じだろ。
内容もほとんど同じだよ。

115 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 17:16:47
そんなことはない。

116 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 17:26:13
>>68>>84みたいな意見もあるわけだし、
少なくとも一般書籍板よりは「常連」連中が自分の考えを
忌憚無く述べていると思う。

117 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 19:08:55
まあ美食スレでの山口ネタの受けが良かったから
山口スレもいけるって確信したのも事実だな。

118 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 20:49:00
>>104
でも荒れないのは、多分ここの平均年齢の高さ故かとw
俺の父親世代のひとも何人かいそう。でも歳明かすとお互い少々気まずいやね。
そもそも俺が山口読んでるのは家にあったからだったり。後で自分でも買ったけどさ。

>>108
『酒呑みの自己弁護』には、巻末に(エッセイに登場した)人、酒、酒場の詳細な
索引がついてるので、具体例いくつか出せるけど、書かない方がいいと思う。

>>117
あはは。あっちでさ、池波や立原、コリン・ウィルソンとか振ったの俺だわ。
あと2回ほど噛み付いてもいるwまぁそれはいいや。

酒呑みの〜を押入れから漁った時に出てきた『婚約』って短編集があるんだけど、
ここに入ってる『鸚鵡』って小品、とても良いよ。今日は安吾忌らしいので、
今晩そっち読むため良いよで流しちゃうけどwでもとても良い。

119 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 21:26:48
>100

河口が「週刊将棋」の記事を知っていたということについては双方の同意ができました。
それならば、河口は「さも思わせぶりなこと」を書いたということになります。独善で書く
よりはもっと始末が悪いともいえるわけです。知っていることを書きたくないというのであ
れば、そもそも最初からああいうモノを書くべきではない。私は彼が知っていて書かなか
ったという理由は「(現役の棋士として)米長の逆鱗に触れたくはない」という小心な保身
だったと考えていますので、河口の態度には全く共感できない。「死人に口なし」というこ
となのか、芹沢に対しては色々と書いていますけれど。

私は「山口が悪いんじゃない」とあなたのように断定することはできない(そういう文献をみ
たことがない)から、出入り禁止ではないとも断定できないけれど、疎遠になったことは誰
がみても歴然としていますから、その点については「精神的に疎遠になった」ということで
同意しましょう。

ただ、山口もそのことは後日、暴露してはいけない。そういう約束を男としてしたのであれ
ば、そこに時効はないと考えるべきでしょう。勿論、山口の中には「悔しさ」があったのだと
いうことは十分、想像はできますが。

「将棋落ちこぼれ教室」については、体調の問題を否定はしないけれど、それだけではな
かっただろうと私は考えます。年齢差はあるにしても、それを言うなら、名人戦張りの設営
・環境で、第一線のスター棋士と駒落20番を指す方が、遥かにプレッシャーになります。

つまり、山口の中には「何かこの仕事に打ち込めない。面白くない」というものがあったとい
うことなのだろうと、私は考えます。

120 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 21:49:12
>101

改行については今後、気をつけるようにしましょう。

「もし大山や中原と気まずく」云々について意味不明とのこと。
私は、大山であろうが中原であろうが、彼らと気まずくなることによって「山口が出入禁止」
になるとは思いません。勿論、気まずくなる理由というものにもよりますが、個々の誰々と
いうよりは「棋士というものを冒涜するような振る舞いがあれば」棋士の誰もが、うちとける
こともなくなるだろうし、その人を信用しなくなる。それはもう事実上の出入禁止に近いもの
といえるでしょう。

私はあなたのコメントに「山口は、大山や中原には気兼ねして、或いは遠慮して、自分を
殺して計算づくの交際をしていた」かのような匂いを感じました。そういうことではないという
のであれば、それはそれで結構です。それと酔ってなどはいませんよ。

先生(虚業)よりも社長(実業)が頭がいいと書いてあることについては了解しました。
しかし、このあたりは人それぞれですから、このあたりはいかにも山口瞳ですね。

しかし、それはそれとして、あなたのように山口の男性自身シリーズをそれなりに読み込ん
でいる方が、酔って書いているのかだの、他者に一流でもなければ重役でもないだろうと、
平気で言葉にしてしまう感覚。山口瞳が語り続けたそれこそ「精神」というものも、多種多様
に伝わっていくのだなぁということが、ちょっと興味深かったですね。

121 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 21:55:42
>>119さん

ごめんね。私はウザイとは言わないよ。
でも、ちょっと読みにくいな(アタマ悪くてごめんです)
もう少し改行してもらえると読みやすいかも。
あと、
それならば、そういう、その、そのこと、そこ、それだけ、
これだけ並べられると、ちょっと正直読み難いです。
直球感想、ごめんです。

122 :吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 22:51:49
なんか感じ悪かったらホントすまんです。
連投。
博打については、山口は女を排除してる。
(最近は漫画家西原=麻雀みたいな流れもあるけど)
「博打に強い女はすでに女ではない」@礼儀作法入門とある。

吉行も女(バーのママさんか?)と麻雀するのを嫌ってるんだよね。
人相が変わり、女ではない別の人が出てくる・・みたいに書いてる筈。
勝手にルールを変えようと我儘通すママが居て笑ってしまった。

とあきれて書いてるけど
基本的には博打は男のもの、そこに入ってくるな!と読める。
姿勢は似てなくもないな。


123 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 08:11:57
>>117
将棋の世界に関しては、ここの常連もよく知っているはず。
その上であまり触れないようにしているのだろう。
『週刊将棋』の文章は、当時ずいぶんと話題になった。
だから、あんたが今頃得意げにこの文章を挙げるのは、見ていてイタかった。

次に、
〉私はあなたのコメントに「山口は、大山や中原には気兼ねして、
〉或いは遠慮して、自分を殺して計算づくの交際をしていた」かのような匂いを
〉感じました。

という文章から、あんたの下劣な人間性を感じた。匂いを感じるのは勝手だが、
俺はそういう下司な印象を山口に持っていない。
あんた自身にそういう下劣な性質があるからこそ、
こういった下司な勘ぐりができるのだろうな。

それから、偉そうなことを書いているくせに事実誤認が多い。

河口さんは2002年引退であり、
「(現役の棋士として)米長の逆鱗に触れたくはない」
というのは完全に間違い。
例の文章が掲載された2004年時点ですでに現役ではない。
「観戦記者として」逆鱗に触れたくないというなら、まだわかる。

124 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 08:20:51
「将棋落ちこぼれ教室」について。

あんたは「山口の中には「何かこの仕事に打ち込めない。面白くない」
というものがあった」というが、この推測は間違い。

『禁酒時代』所収の「将棋落ちこぼれ教室」を読んだかね?
対局が生命を脅かしかねないと感じていたのだ。

連載1回と3回に、なぜこの仕事を引き受けたかと書いてある。
糖尿病と血圧の問題で、体に悪い対局は引き受けたくないと考え、
山口自身は何度も断ったのだが、『新潮45+』編集員や
新潮社の新田重役(男性自身連載を依頼した人)、
矢口純らから熱意ある懇請によって、無理をして引き受けたと書いてある。
新雑誌として刊行する『新潮45+』に将来性を感じたのも理由だ。

この熱烈なラブコールにもかかわらず、
案の定といおうか、不安が的中して、
対局によって一時失明に陥ったり、対局後終日頭痛に悩まされ、
ドクターストップがかかり、中断を決意したのだ。
山口が連載中断がひたすらにわびる箇所は、読んでいて男らしいと感じた。

この中断を、棋界との関係や何かに絡めたい気持は分からなくもないが、
まずはきちんと山口の文章を読んだ上で言ってくれ。

125 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 08:34:20
連続投稿すまん。慇懃無礼に山口や河口さんを非難する奴が許せないのだ。


>>117
〉ただ、山口もそのことは後日、暴露してはいけない。
〉そういう約束を男としてしたのであれば、
〉そこに時効はないと考えるべきでしょう。

「暴露」というあんたの感覚が分からない。
「嘘」とか「暴露」とか下劣な言葉で河口氏や山口を評するのはやめてくれ。
あんた自身が下劣なのは仕方がないが、下劣な心で他の人を汚さないでくれ。

山口のは私小説作家の性だ。そういった作家と交際する時点で、
何があっても書かれることを覚悟するべきだ。

河口さんの、芹沢さんに関する文章には、旧友を追慕する心情が根底にある。
それが読み取れないのか?

126 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 08:54:20
>>117
最後に、あんたが掲示板の書き方を知らないようだから教えてやるが、
例えば125のコメントに返事や意見を書く場合は>>125とやってくれ。
これをクリックすると、125にジャンプできるのだ。
あんたのように「>101」のように三角カッコ一つではジャンプできないんだ。
三角カッコを二つにしてくれ。

もうひとつ。名前のところが、あんたのは緑色で「吾輩は名無しである」と
なっていて、他の人はほとんどが青いだろう?
E-mailのところに「sage」と入力してくれ。それで青くなる。

127 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 10:06:00
>>126
横レスすまんな。あんたがレスしたいのは、>>117じゃなくて>>119の方じゃないのか?

無知な奴に教えてやっているつもりで自分が間違えてちゃ世話ないぞ。

128 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 10:38:38
>>127
ありがとう。恥ずかしいぜ。

129 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 10:40:59
ついでにいうけど、おれは>>40に大賛成だ。
だから、あまり将棋のことは深入りして書きたいと思わない。

>>119がまだ山口と棋界について書きたいのなら
「嘘」や「根拠のないでたらめ」は書かないでくれ。


130 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 10:56:11
 つ 旦~

お茶置いとくのでドゾー

131 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 11:19:51
河口さんの文章は山口と棋界との関係について、書くべきことは書き、
書きづらいことも逃げずにきちんと触れているものだ。
しかも米長事件以降の将棋指しとの交流は、読んでいて心温まる。
ご存じの方も多いと思うが、書いておきたい。こんな話だ。

板谷進八段が山口に駒を贈ったのだが、山口はこんな高価な駒はいただけない、
と断った。しかし板谷も譲らない。そこで山口が一時預かり、
山口が亡くなったら返すという形になった。

そしたらなんと板谷のほうが急死した。
数年後、板谷の弟子小林健二が台頭してきたので、
山口は「小林くんに駒を返したい」と伝えた。
小林ほか勝浦、青野、田中(寅)、真部、河口らが山口家を訪問した。
板谷の駒で、山口と小林が対局した。
その折り、小林は「これからもこの駒は先生のところに置いて下さい。
そのほうが師匠が喜びます」と言った。山口も承知した。

山口の没後、夫人が河口を介して駒を小林に返した。
今、板谷記念館にその駒が飾られている。

山口夫人から駒を受け取った時、
それを見た人はみな「それほどたいした駒ではない」と内心思った。
それを聞いた板谷の親友が、三日間ひたすら板谷の駒を磨いた。
そして見違えるほどの輝きを取り戻した。

132 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 17:50:19
うーん、こういう白熱した議論聞くと
将棋がわからない自分が情けなくなる。

133 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 18:04:08
まあ気が済むまで荒れない程度にやってくれ。


考えたら中公文庫化されたぶんはまだ読んでない...

134 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 18:13:43
まあ麻雀も競馬も分からないで「山口ファン」自称してるし。
やっぱり繊細な「詩人」の面に惹かれてるのかな。

135 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 18:31:44
しかし、このスレがここまで伸びたってのは、
今の日本で「大人の文化の教科書」の需要がまだまだ高いってことだろうな。
いかにガキやギャル相手の商売が伸びるご時世とはいえ...


山口の場合「色恋」を除けば「大人の文化」の大抵のことはわかるのかも。

136 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 19:06:39
>>135
>「大人の文化の教科書」

それは同感。
白洲次郎がいまでも(しつこく)取り上げられるのも、
「大人の文化に需要有り」と出版社が理解しているからだろうし。



137 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 19:07:03
はっきり言おう。
小説の質から言えば、もっと高級な作家はゴマントいる。
彼の魅力は、彼のキャラクターに依存している部分が多い。
そして、正確で分かりやすい日本語が普遍性を保っている。

私も大ファンではあるが、一部の作品を取り上げて
盲目的に文学性を強調するのはやめてくれ。
単に優れたエッセイストの位置づけでいいと思う。

小説家として押すには、他に凄い人が多すぎる。

138 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 19:10:32
まあ、なんとでも言ってくれ。


山口の「文学」は行間の間を読ませるものだから。
『男性自身』でも、『居酒屋兆冶』でも。
俳句に近いといえば近いのかもしれない。
そういうのを「文学」として認めるか認めないかで
文学観が分かると思う。

139 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 19:13:33
内田百閨ィ高橋義孝→山口瞳の「ダンディズム」のラインは確実に存在してると思うけどね。


まあ高橋義孝スレはさすがに立たないだろうけど。

140 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 19:14:42
もっとも、「正確で正しい日本語」ってのが誰にでも書けるものではないのだが。
それだけでもこの人は日本文学史上に残る存在だと思う。

141 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 19:21:01
まあ「優れたエッセイスト」自体に異論はない。
ただ、一般書籍板の常連には、それを言うと「池沼」とかいう馬鹿もいたからな。
それが嫌で美食スレやこのスレを立てたってのはある。


ちなみに、あの連中が「山口の最高傑作」とか言ってた『けっぱり先生』は
どうも駄目だった。「健全」で「アイロニー」も「悲哀」もない山口の小説なんて嫌だ。

142 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 19:24:51
俺楽しく読んだぞ、中学生の時だけども。

143 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 20:49:02
『けっぱり先生』は、校内暴力とか学園紛争とかを経験している人には、
心打たれるものがあるとおもう。
>>141は学園紛争など無関係なくらい若そうだな。
あと、教育に携わる人もこの小説は座右に置きたい一冊じゃないかな。

144 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 21:04:49
>>137
言っていることはよく分かる。
山口の文章は面白い。それだけでいいと俺は思う。
エッセイストか小説家か、そんなのもどうでもいい。
面白いんだから。そういうスタンスは、ダメか?

145 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 01:16:49
この人超つまんない

146 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 01:20:36



147 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 01:41:30
感じ方はひとそれぞれ。
俺は最近二作ばっか読んだだけなので、そう深い事も言えないが、文章が読みやすくて
すらすらと進んでゆけた。

だから、面白かったんだろうが、少しもの足りない気もした。『人殺し』というのを読んでないので、
判断はくだせないが・・

148 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 01:55:24
>125

>「暴露」というあんたの感覚が分からない。
>「嘘」とか「暴露」とか下劣な言葉で河口氏や山口を評するのはやめてくれ。
>あんた自身が下劣なのは仕方がないが、下劣な心で他の人を汚さないでくれ。

あなたは「週刊将棋」をお読みになった。引用しようかどうか迷ったと書いていらっ
しゃるのですから、当然、当該資料はお手元にあるのだと思います。

2002年3月20日のI氏(観戦記者)の一文を最低限、ここに引用しておきます。

------------------
「実は、三者会談(註 ここにある三者とは山口瞳・米長邦雄・米長氏の兄を指す)
の終わりに、米長九段から「この話はなかったことにしよう」と提案があり、他の2人
は同意した。だから私はきょうまで23年間、公表しなかった」

「あえて書いたのは、山口氏がNHKで話したこと、そしてもう時効ではないかと考え
たからである」(註・媒体はNHKラジオでI氏はそれをカーラジオで聞いたと述べてい
ます)
------------------
「なかったことにしよう」という米長の提案に山口瞳は同意した。「なかったことにした
のであれば」それを公共の電波で「委細を話す」というのは、ある種、暴露ということ
になると私は思います。私は山口瞳のその気持ちはよくわかりますが、このことにつ
いては、最後まで「なかったことにしようという同意」を守って欲しかったと考えます。


149 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 01:56:58
>125

>山口のは私小説作家の性だ。そういった作家と交際する時点で、
>何があっても書かれることを覚悟するべきだ。

私小説作家であろうが純文学作家であろうが大衆小説の書き手であろうが、それ以前
の問題として、ひとりの人間として、男として「約束した」ことは最後まで守り通すという
のが筋だと思います。その方が、よほど山口瞳らしかったのではないでしょうか。

山口瞳の何の作品だったか「酒の席で交わした約束は(だからこそ)守ろう」という趣旨
のエッセイを、若いときに読んだ記憶があります。当時、そのことに私は強く共感を覚え
ましたし、酒が呑めるようになってからも、そのことは常に私の頭にありました。勿論、
実際にはそういかないこともありましたが、酒席で大言壮語だけはしないということは私
なりに身につきました。私は山口瞳が「約束については多くの人々に気を遣い、誠実に
それを履行すべく振舞ったであろうことを」信じて疑いませんので。


150 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 01:57:58
>126

2ちゃんねるという掲示板で、かって「存続の危機」という状態が何度かありました。
アクセスが集中し、サーバーに負荷がかかりすぎて、つながらないという状況が数日
続いたこともあります。今でも「人大杉」で読めない板を時々みかけますが。

このときに多くの参加者が(ネットワークシステムに長けた人々)それこそ無償で復旧
に尽力したことがあります。その状況を私はリアルタイムで読む機会に恵まれました。
「三角カッコふたつの引用は、負荷が増大する原因なのでどうか控えて欲しい」と繰り
返し書き込んでいました。以来、私は「三角カッコふたつ」の引用をしておりません。

無償でダウンロードできる「2ちゃんねる専用エディタ」を用いて書き込んでいます。この
ソフトを使うことによって、ログを自分のパソコンに取り込みますから負荷はかかりませ
んし、三角カッコひとつの引用でもふたつの引用と同様の効果があります。

知らないから三角カッコひとつにしているわけではありません。
ただし、誤解のないように申し添えておきますが、あなたに「それを使いなさい」などと
指図やお願いをするつもりは全くありません。そういうことは各人が考えればいいことで
すから。

以上の理由により、あなたの依頼にお応えすることはできません。ご了承ください。

他のことについては週明けにでも、のんびり書き込んでみようと思います。


151 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 02:09:35
>>119
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            変換

使いかた学習後、このスレに来てほしい。

152 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 02:30:17
オトーサン達いいからモチツケ。

瞳ちゃん好きのオヤヂって、クソ真面目で一言な香具師多そうだなw

153 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 02:49:46
>>149
たった9行の文章に
それ、その、そのこと、そのこと、そういかない、それを

推敲学習が必要かと思われ
また
>>149>>150の場合
・・・個人的にはリアル関わりたくないタイプだな。
聞く耳がないな


154 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 07:43:09
聞く耳を持ってないねえ、このじじいは。山口以上の偏屈だぜ。
あんたのことを今後「偏屈じじい」と呼ぶ。

つまり、「偏屈じじい」であるあんたは、山口が好きだが、
米長事件の山口の対応については腹をたてているということだな。
しかしそれをどうしたいのだ。ここでその腹立ちを訴えればすっきりするのか?

「偏屈じじい」がなんの目的で米長事件を蒸し返している理由が今ひとつ
分からないのだが、ひとまず「偏屈じじい」に対するコメントをまとめる。

@河口は引退していることを認めろ。これは客観的事実だ。
「偏屈じじい」は棋界に詳しいようだが、なぜこれを知らないのだ?

A「将棋落ちこぼれ教室」の中断については、いい加減な推測などする前に、
文章をちゃんと読め。ひょっとして、読んだことないのか?読んでいたら、
「山口の中には「何かこの仕事に打ち込めない。面白くない」
というものがあった」といういい加減な推測ができるはずがない。

B三角カッコのことは分かった。しかしもう一つのほうは理解できたか。
ここは基本的にsage進行のようだ。あまり挙げないでくれ。

C『週刊将棋』のコピーがいま手元にない。
おれは、この文章がまさしく「暴露」にあたると考える。
山口がラジオで話したということも、じつは『週刊将棋』の文章で知った。
活字は残る。

155 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 08:13:39
>>120
>改行については今後、気をつけるようにしましょう。

「気をつけるようにしましょう」とまるで他人事のように言っているのが
無礼である。大人なら「以後気をつけます」というのが礼儀である。

>私はあなたのコメントに「山口は、大山や中原には気兼ねして、
>或いは遠慮して、自分を殺して計算づくの交際をしていた」
>かのような匂いを感じました。そういうことではないというのであれば、
>それはそれで結構です。

こっちは「結構」ではない。謝罪を要求する。
下司な勘ぐりをされて、正直不愉快。

「己を以て人をはかる」というが、
下劣な心情で人の言動を推し量るのはやめたまえ。

「偏屈じじい」は、河口氏が『週刊将棋』の文章に触れなかったのは
「保身」のためだと推測する。これはまさしく「己を以て人をはかる」だ。
下劣な心情で河口氏の心情を推し量るから、「保身」という下品な解釈となる。

また、「偏屈じじい」は
>河口は「さも思わせぶりなこと」を書いた
というが、これは「偏屈じじい」の主観である。私はそう思わない。

156 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 08:27:57
>>130&>>152

あと個人攻撃は駄目。大人になれ、どっちもな。

157 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 08:44:03
日曜の朝から早起きして熱いねえw
つ 旦~ 旦~ 旦~ 旦~

お茶ドゾー


158 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 09:15:20
お茶どもー。熱くなりすぎた。

思うに、「偏屈じじい」は山口が大好きだったんだろう。
しかし、米長事件に関して言っていることとやっていることが違うので、
腹を立てていると思われる。山口に心服していたからこそ、
裏切られたと感じたときの怒りは大きくなるのだな。

159 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 11:19:43
>154
あなたとのそれぞれの問題について、一応の形をみたのちに、このスレッドからは
撤退します。「週明けからのんびり書き込む」とも述べたと思いますが。

それまでは、いただいた「偏屈じじい」をハンドルに使わせていただくことにしましょう。
これとて荒れてしまえば、そういうハンドル名も意味がないのですが。

今朝はひとつだけ。

>つまり、「偏屈じじい」であるあんたは、山口が好きだが、
>米長事件の山口の対応については腹をたてているということだな。
>しかしそれをどうしたいのだ。ここでその腹立ちを訴えればすっきりするのか?

腹を立てているということではありません。残念だなぁという気持ちでしたね。

36期名人戦(中原対森)の第1局観戦記を山口瞳が書いた。37期名人戦(中原対
米長)の第1局も同様。棋界最高位の名人戦の第1局。以前から、山口の名人戦
観戦記を読みたかった私はそのことを本当に喜んだ。山口が亡くなるまで書いて
欲しいと切望もした。このビッグタイトルの第1局は「山口が書いてこそ面白い」と
も考えていましたね。


160 :偏屈じじい。:2006/02/19(日) 11:22:01
>154

38期名人戦の第1局。そこに山口瞳の名前はなかった。愕然とした。理屈ぬきに
哀しかった。37期の観戦記を何度読み返したかわからない。詳しくは書かないが
何度も読んでいるうちに、おかしなところ、妙なところに気がついた。例えば山口
はこのときの「シルシ」(最善手・疑問手・悪手など)を諸般の事情があって自分
でつけたと述べている。不思議なことだ。

この対局に勝った米長の気分が悪かろうはずはない。米長に対局を振り返っても
らい、解説を受ける。山口と米長の関係で、それができないはずはない。どういう
事情があったのだろう?

芹沢は後日山口に悪罵の限りを尽くしたエッセイを残している。その中に「素人が
どうして(将棋)をわかったようなことを言うのか」と述べていた。前述したことを指し
ているのかとも考えた(しかし芹沢も米長と山口のトラブルの要因は知らなかった
ことが後日わかった。芹沢は米長をダシに八つ当たりしたようなものである。どうし
てこんなことになるのか。これまた哀しかった)

以来、私にとってこの問題は喉にひっかかった魚の骨のようなもので、いつも気に
なっていたし、その背景をどうしても知りたいと考えるようになった。



161 :偏屈じじい。:2006/02/19(日) 11:26:17
>154
「週刊将棋」を読んで、私の疑問のいくつかは氷解した。
山口は「そんな意図はなかった」といい米長はそのことを認めない。世間にあって
はよくあることである。一方的にどちらがいいとか悪いという話でもない。辛いこと
だなぁと溜息をついた。

そもそも私には蒸し返すなどというつもりなどない。蒸し返すなら、もっと早くに週
刊将棋の引用などいくらでもできた。やりとりの流れで、私の考え方の根拠を示
すために、最低限のことを述べたに過ぎません。

また、週刊将棋にあるトラブル自体、山口瞳の名誉を傷つけるとか、貶めるとか、
そういう内容では断じてない。山口瞳らしい出来事のひとつというだけのこと。

私は「約束の件」も何もかにもひっくるめて、この作家が好きだ。あなたが将棋を
実際に指すのかどうかはわからないけれど、血涙における山口の功績ははかり
しれないものがある。血涙の棋譜だけをみて「山口の将棋は強くない」という者
がいるけれど、とんでもないことである。そういうことをいう者は、同じ環境でプロ
棋士と指してみればいいと、私は思います。

没後、将棋連盟は山口瞳に七段位を贈呈している。六段ではなく七段というとこ
ろに連盟の意をみることもできるし、それはそれで嬉しくもある。しかし、没後にそ
うするぐらいなら、どうして生前に連盟は山口にもう少し報いることをしなかったの
か。私はそのことが悔しくて仕方がない。以来、私の将棋に対する関心は急速に
薄れていった。

162 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 14:24:13

そもそも、そういう文章ばかりでは
読む側が疲れる。そのことをよく考えて書いてほしい。
自分が書きたいだけの自己満足では、他人から理解されることは難しい。
そのことを学習しましょう。

【重要】
[書き込む]名前:[     ] E−mail(省略可):[sage]

取りあえず、上記のようにして書きましょう




163 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 14:30:19
変な展開になってるなあ

164 :137:2006/02/19(日) 15:03:06
>>144
私もエッセイストとか小説家とかのくくりは、
どうでも良いと思っているのですよ。
“優れた文章家”ということで良いと思う。

ただ>>1の最終行に見られるように、
3作品を取り上げて、大傑作を執筆した作家の様に強調されると、
「他にも素晴らしい作家はいるし良い作品はたくさんありますよ。」
と言いたくなる。


165 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 20:49:10
>>164
禿同
ひたすらな礼賛は批評にはならない
学問板である以上、ファンの集いのようなスレにするべきではない

166 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 21:36:11
偏屈じじい様

数々のご無礼、お許し下さい。
貴方の文章を読んで、貴方の気持ちがよく分かりました。「氷解」です。
非常にすがすがしい気分です。ぜひ、撤退などなさらず、今後もお書き下さい。
私が立てたスレではありませんが。

正直言って、私は米長事件から目を背けていました。
そっとしておきたいと思っていました。
蜜月だけを見ていたいと思っていました。
ですから、河口さんが、一応米長事件に触れつつも、
美しい部分をクローズアップする形で文章を書いていることに共感したのです。

山口の名人戦観戦記は、残念ながらリアルタイムではなく、
縮刷版でしか読んでいませんが、
それでもその「群を抜いた文章力」に目が吸い寄せられるようでした。
観戦記を楽しみになさっていた偏屈じじい様の気持ちがよく分かります。

作家による駒落ち戦記は、山口の他に団鬼六と安倍譲治のがあったと思います。
アベのは読んでいませんが、
団のを見ると「山口より数段落ちる」という印象をもちました。
駒の動かし方を知っている程度の私には、将棋における価値は分かりませんが、
『血涙』『続血涙』の文章の質感は最高です。

167 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 21:52:13
偏屈じじい様

河口さんは、米長より年上ですし、奨励会でも先輩ですから、
「米長の逆鱗」云々は、いかがでしょうか。私は別のことを考えています。
二人の付き合いも40年以上になりますから、「逆鱗」云々ではなく、
河口自身が「触れたくない」と思いつつ、
最低限触れるべき所を書いたと考えています。
この河口さんの態度を「偏屈じじい」様は嫌悪なさるかもしれませんが、
私は強く共感します。

168 :偏屈じじい。:2006/02/20(月) 00:12:09
>166

どうぞお気になさらないでください。やりとりをさせていただきながら、あなたが山口瞳を
本当にお好きなのだということ、わかっていましたし。

「逆鱗の件」については、改めて私の考えを述べることとさせてください。
今日はちょっとだけ板谷九段の話を。

朝日新聞の2003年8月25日付(朝刊か夕刊か記載漏れではっきりしません)に次のよう
な記事がありました。『将棋ファンだった山口瞳さん秘蔵。30年経て駒踊る』という見出し
がついています。その中から一部を紹介してみます。

「しかし板谷さんは88年、くも膜下出血で急死。47歳だった。そのこともあって将棋界と
疎遠になった山口さんは、小林九段に駒を託そうと考えた。河口俊彦七段(66)の仲立
ちで「受け渡し式」が催され、2人は対局。しかし小林九段は駒の受け取りを固辞した。
「受け取ると瞳先生が将棋をやめてしまうと思った」という」

「(板谷さんをしのぶ記念室に)全国から見学者が訪れ、その駒を使って、プロ棋士が
ファンと指導将棋を指したり、弟子を鍛えたりしている。室長を務める妻の清子さんは
「瞳先生の駒が、この部屋に活気を呼び込んでくれた。私としては今も板谷がそばに
いてくれるようでうれしい」と話す」

「「お気持ちを生かすよう、駒は子どもたちにどんどん使ってもらいます」駒を挟んで、
会話は弾んだ」

いい話だなぁと思います。少しばかり涙腺が緩みそうになりました。

さて、今から「落ちこぼれ教室」の山口VS塚田戦の棋譜を並べてみることにします。
持将棋、上手(塚田)勝ちですね。しんどい将棋ですよ。これは確かに。改めてそう
思いました。



169 :吾輩は名無しである:2006/02/20(月) 06:49:14
自演か?

170 :吾輩は名無しである:2006/02/20(月) 07:18:51
読んでいて泣きそうになりました。

171 :吾輩は名無しである:2006/02/20(月) 13:24:41
学術的にね...


文学板の数多いスレのいくつが本当に「学術的」かどうか疑問だが。
個人的には百鬼園先生・高橋義孝の影響なんかが面白そう。

172 :吾輩は名無しである:2006/02/20(月) 13:35:54
個人的に、ここの常連連中は山口はかなり読み込んでても、
他の作家はあまり読んでなさそうな気がするし。
(例外も何人かいるようだが)
交流ネタだけでもつ小林秀雄スレじゃないが、
そういうのも悪くはないと思うよ。

173 :吾輩は名無しである:2006/02/20(月) 14:44:09
ここって5〜6人くらいの常連でまわしてるんじゃねーの?
他、女性らしきが1人
ネカマが数人

174 :吾輩は名無しである:2006/02/20(月) 14:49:40
まあ、一時は二人しか常連のいなかった美食スレに比べれば...

175 :吾輩は名無しである:2006/02/20(月) 16:52:23
上の方の長文って自演っぽいね
自演するなら文体変えろや、初心者かよw

176 :吾輩は名無しである:2006/02/20(月) 19:54:01
俺は立ってよかったと思ってるよ。おかげで読み返すキッカケになった。

…汎神ならぬ、汎人。
日頃とかく他人をを値踏みして生きているくせに、
何かの拍子に人というものへの信頼と愛情が溢れ出す、許してしまう。

上手いってのは、型を極めるのが巧みって事で、つまりアートからは
ほど遠いんだけど。
でも愛しい。

177 :吾輩は名無しである:2006/02/20(月) 20:51:06
ヲヲ。

頭の中で修正してねん。

178 :吾輩は名無しである:2006/02/20(月) 22:13:08
自演ではないぞー。偏屈じじいサンは50すぎじゃないかな。
やたらと批判していたおれは、息子ぐらいの年。

179 :吾輩は名無しである:2006/02/20(月) 22:28:04
偏屈じじいさま

「落ちこぼれ将棋教室」連載の頃、
山口は『家族』を(おそらく)執筆していました。
『家族』執筆に専念したいという気持があったかもしれません。

180 :吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 00:05:42
すごく遅いけど一応言っておきます。
山口スレ立てる時はせめて一般書籍の方を使い切ってからにしてくださいね。

181 :偏屈じじい。:2006/02/21(火) 06:16:19
>167

おはようございます。昨日は知人と楽しい酒を呑んで、そのまま寝て
しまいました。

週刊将棋にI記者がこの問題を取り上げた翌週、今度は米長が同紙に
緊急寄稿を載せています。「生涯語ることはしない約束だったのだが、
当事者(註I記者を指します)が表へ出したので私もやむなく事実だけは
書かねばならなくなった」とあり、米長、相当に立腹しているという感じで
すね。

この一文の最後を米長はこう結んでいます。

「先週号と今週号、なかったことにして関係者は今後は固く口を閉じま
せんか」と。

河口は、米長よりも年齢は上(先輩)ですが、棋士としての戦績、勝率、
タイトル戦出場回数などは、米長に及びません。A級の実績もない。

河口としては「観戦記拒否」の事実を示すのが精一杯で、事の詳細に踏
み込めば、このことにもう触れられたくはない米長の逆鱗に触れると考え
ても、ちっともおかしくはありません。

河口は将棋世界に「新・対局日誌」を毎月、連載しています。米長を怒ら
せれば「今後、君の取材は受けない。私の過去の棋譜に触れることも遠慮
してくれ」などと言われては、浮かばれない。

河口が「山口瞳通信」に寄稿した頃、その時期を考えれば、米長の頭には、
連盟会長立候補ということもおそらくあったでしょう。

棋士の世界としては、米長は強者なのです。影響力も有している。


182 :偏屈じじい。:2006/02/21(火) 06:18:11
>167

河口が後輩というならば、私はまだわかるのです。「先輩棋士のことだから、
この件は書きにくい」ということはある。特に棋界にあっては。

しかし、先輩ですし、河口はこの事件の「関係者」でもないのですから「二人
を知る私も、今もって喧嘩の原因がわからない」などと腰をひかずに、この
問題の概要について、先輩としての堂々とした意見を開示すべきでしょう。

それができないというならば、最初からこういう問題には一切触れない方がよ
ほど潔い。「触れたくない」と思っているなら、何も無理して触れることはない。
通信に掲載された河口のタイトルは「山口瞳と将棋指し」です。取捨選択に困
るくらい、書ける内容などいくらでもあります。

183 :偏屈じじい。:2006/02/21(火) 06:20:06
>167

一方、河口は芹沢に関しては「不仲になった原因は知らない」と言いながら、
推測と断りながらも「恐らく、山口さんに金をせびったのである」と記していま
す。

芹沢は既に鬼籍に入っているのですから、それが反していた場合に「反論」
することは不可能なのです。「死人に口なし」をいいことに、こういうことを書
くのか、この人はと私は思いました。

更に河口は「そんな芹沢とのいきさつは、山口さんの文章のどこかで読んだ
ことがある。あからさまには書いてないが、事情を知っている者ならわかる、
といった書き方をしていた」と述べています。

私は棋界と山口に関する記述は、気をつけて読んできました。しかし、河口の
フィルターを意識して色々な文献に再度当っても、そのような箇所をみつける
ことができずにいます。もしご存知だというのであれば、ご教示ください。

以上のような観点から、私は河口のこの件に関する姿勢には、全く共感できま
せん。


184 :偏屈じじい。:2006/02/21(火) 06:22:41
>167

それと撤退の件については、お言葉だけを頂戴しておくこととさせてください。

このスレッドの読者に「通信」を所蔵している方がそういるとは考えられず、まし
て週刊将棋の当該記事も同様。山口には関心はあるけれど、将棋はそれほど
でも、という方が大部分だろうという認識が私にはあります。

そういう人々にとっては、こういう話は退屈なものでしょう。マニアックに過ぎてき
たという自覚が私にはあります。

流れを重ねていくうちに、こういうことになってしまいましたが、今週末までには
一応の形をつけたい、問われていることにも私の考えを述べて、退場します。

それまであと少し、猶予をください >ALL

185 :吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 06:48:48
基地外だな
一生一人でここで書いとけ

186 :吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 07:55:01
通信執筆時、河口さんは66歳です。プロも引退しています。
現役であれば米長に遠慮すべき事柄もありましょうが、
引退して年金生活に入った河口さんが、米長を恐れる必要性はないと感じます。

対局日誌でも、引退した米長の棋譜に触れる必要がないと思います。
米長が「今後、君の取材は受けない。私の過去の棋譜に触れることも遠慮
してくれ」といったとしても、いまの棋界であれば、
米長の記述抜きで充分対局日誌を書くことが出来るのではないでしょうか。

暴論を承知で申し上げますが、米長に睨まれても河口さんは
生きてゆけるのではないでしょうか。河口さんはプロを引退している上に、
年金があり、さらに印税や日経の観戦記などの独自の収入源があります。

米長の棋界における影響力・政治力にも疑問を抱きます。
棋界にそれほど詳しくないのでご教示頂きたいのですが、
米長が会長になるにあたって、反対意見が多かったように
大山・二上・中原ら歴代会長の時には無かったことだと思います。

以上の点から、「河口さんが米長の逆鱗を恐れた」というお考えには
疑問を抱きます。

それから、年齢は河口さんが上、奨励会入りは河口さんが先ですが、
プロ入りは米長が先です。こういう場合、河口さんが先輩となるのですか。
棋界では何をもって先輩後輩が決まりますか。それよりも実績が優先ですか。

最後に、河口さんのいう「山口さんの文章のどこかで読んだことがある」の、
具体的な箇所は、私も分かりません。気になって調べたことがありますが、
ひょっとすると、芹沢さんが亡くなったときの山口の「男性自身」の記述かも
しれません。

187 :吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 08:22:16
「逆鱗」を恐れたと言うより、「火中の栗」を拾わなかったというなら、
納得できます。

188 :吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 14:20:57
ねえ、将棋板で書いてよ。
将棋が分からない人間には迷惑だし。

189 :吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 15:49:44
>>188
同意
スレの流れが気持ち悪い
対話風に書かれてるものの
一人が延々と将棋について粘着書きしてるようにしか見えない

190 :偏屈じじい。:2006/02/21(火) 20:02:13
>186

>暴論を承知で申し上げますが、米長に睨まれても河口さんは
>生きてゆけるのではないでしょうか。

生きていけるでしょうが、そのことによって今までとは違う「不自由さ」を
呼び込む可能性が高いでしょう。

>年金があり、さらに印税や日経の観戦記などの独自の収入源があります。

印税といってもその殆どは棋界を題材にしたものです。観戦記といっても、
これまた将棋の世界。つまり河口は、今の仕事を続ける限り、将棋連盟や棋
士たちと繋がることが必要不可欠なのです。

米長が望まないことを河口が突っ込めば、米長だけとの関係がおかしくなると
いうわけではありません。米長を支持する棋士、或いは米長の弟子たちともぎ
くしゃくする可能性は否定できません。河口のような仕事をする限り、棋士を敵
に回して、得になることはない。棋士が心を開かなければ、話もとれませんし、
酒を呑む機会も減る。将棋連盟というのは「ムラ社会」ですから。そんな話は
あっという間に広がります。





191 :偏屈じじい。:2006/02/21(火) 20:05:19
>186

>米長の棋界における影響力・政治力にも疑問を抱きます。

「将棋世界」の発行人は会長である米長邦雄です。連載打ち切りを通告する
ことができる立場ですよ。将棋連盟の理事会議案における最終裁定者は米長
ですし、彼がNo.といえば、それはNo.なのです。勿論、責任も伴いますが。

>棋界では何をもって先輩後輩が決まりますか。それよりも実績が優先ですか。

おそらく奨励会の入会が早い河口が先輩ということになるでしょう。
企業でいうなら奨励会は「試用期間」、四段は「本採用」という感じではないでしょ
うか。河口も棋士になったわけですし、試用期間が米長より長いからといって、
その立場が逆転するというような風土ではないと考えます。

>ひょっとすると、芹沢さんが亡くなったときの山口の「男性自身」の記述かも
>しれません。

「還暦老人ボケ日記」(男性自身シリーズ23)の昭和62年12月9日、11日、12日
あたりですね。私も今、読み直しました。あなたほどの山口ファンであればおそ
らくお持ちのことと思います。どのあたりが「しれません」と感じられるのか、教
えていただければ幸いです。

192 :吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 21:19:45
偏屈粘着厨隔離スレと認定すますた。

193 :吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 22:48:00
『還暦老人ボケ日記』については、確固とした根拠はありません。
今のところ、血涙以降で芹沢に関する記述というのが、
これ以外に見つからないのです。そのため「かもしれない」と書きました。

この文章の中で、
・芹沢が悪口を言っているのを山口は知っていたが、「気にとめなかった」
と書いています。
・山口は「芹沢と人生観が違う」と書いています。
私には、この二つが気になりました。何かあるかもしれないと感じました。
色川武大の「男の花道」で芹沢が死に至る状況を知って、
山口の言っていることが少しだけ理解できました。


批判を受けることを覚悟して言う。
山口スレで、「将棋が分からない人間には迷惑」と言われるのは心外。
将棋の分からない人にも分かるように書いているつもりだ。
だから、山口ファンを自称したいのなら、将棋の世界も少しは勉強してほしい。
それがイヤなら、「偏屈じじい」やおれが書いている部分を無視してくれ。

194 :吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 23:01:15
>>193
それは違う。

>将棋の世界も少しは勉強してほしい

ファンの集いなら>>15>>17でも言ったが、一般書籍でやって欲しいね。
文学について語るつもりがないなら、このスレやっぱりここには要らない。

#ただし文句言ってるのは、多分全く山口読んでない奴らだろ。
 とりあえず俺じゃない。変な流れだと思ってはいるが。

195 :吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 23:19:35
この流れがイヤなら、去ればいいんじゃないの。
自由意志で来るのがネット掲示板なんだ。
ちゃんと山口瞳について語っているだろう。
文句があるなら、まずはもう一度山口の文章を通して読め。
山口の将棋受容は、山口理解において重要だろうが。

とりあえず、「偏屈じじい」に思いのたけを言ってもらいたいと考えている。

196 :吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 23:26:50
>>195
分かんない奴だな、俺以外にもここでのスレ立てに疑念を呈している奴が
少なくないだろ。それが何故かよく考えろ。
あと、スレはスレを立てた人間の所有物では無い。
こんな下らない事を言わせるな。

197 :吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 23:27:51
山口を語るスレは一般書籍にも一つ、この板にも二つ(美食スレもほとんどそうだろ)
合計三つ。しかもそれぞれに、このスレもよろしく、とCMまである。

山口を愛する気持ちはわかるが、そんなにいくつも使うもんじゃない。
そういう欲張りなことをするから変なスレになるんだよ。

198 :吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 23:31:03
何か勘違いしているようだが、
スレを立てたのもCMをしているのも「おれ」じゃないぞ。



199 :吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 23:37:22
「おれ」が「このスレもよろしく」っていうCMでここに来てみたら、
米長事件の蒸し返しだ。びびったぜ。だから反論したわけだ。
「おれ」とスレ主は別人だぞ。スレ主は丸谷才一ファンだろ?

200 :偏屈じじい。:2006/02/21(火) 23:45:07
>154

さて、ここに示された回答を示すだけとなりました。この発言を最後に
「偏屈じじい」は本スレから退場致します。

質問に記載された番号は、いわゆる機種依存文字ではないかと思われ
ますので、私の方で表記を改めておきます。

>1.河口は引退していることを認めろ。これは客観的事実だ。
>「偏屈じじい」は棋界に詳しいようだが、なぜこれを知らないのだ?

認めます。

私は主要なタイトル戦の棋譜は、今でも時折並べますが、そもそも河口の
ウォッチャーであったことは一度もありません。「対局日誌」シリーズはリキ
トミブックスから河出書房のものまで、斜め読みですが、目は通していると
いう程度です。

順位戦で名前をみないのでフリークラスで対局しているのかなという認識し
かありませんでした。


201 :偏屈じじい。:2006/02/21(火) 23:46:32
>154

>2.「将棋落ちこぼれ教室」の中断については、いい加減な推測などする前に、
>文章をちゃんと読め。ひょっとして、読んだことないのか?読んでいたら、
>「山口の中には「何かこの仕事に打ち込めない。面白くない」
>というものがあった」といういい加減な推測ができるはずがない。

「われ敗れたり-将棋界引退の弁」(元版282頁)の中に、その根拠があります。
将棋は終盤。山口の必勝形ができあがっています。山口の棋力があれば、み
れば一目です。彼の頭に実際浮かんだ、第一感、第二感、いずれも正解。
しかし、山口はこう述べる。

「こういう意地の悪い手を指していいのか。上手に何もやらせないという勝ち方
をしていいのか。それは将来の名人候補と言われている塚田少年に対して失
礼ではあるまいか。これは本当のことである。(中略)僕は困った困ったと思っ
ていた。投了したいと思っていた」


202 :偏屈じじい。:2006/02/21(火) 23:47:42
>154

この気持ちは言葉にならないけれど、プロ棋士の力を知り過ぎるほどに知って
いる山口の面目躍如という感があります。しかし、これほどに相手のことを慮り、
プロに気遣うような姿勢では、将棋そのものを楽しめない。将棋の負けというの
はそれはそれは辛いものですし、特にこういう持将棋では疲労も倍増します。

勝負と割り切れない。勝ち切る局面がそこにあって、それを指せないというので
は、楽しめないし、打ち込めない。こんなことが続けばストレスに際限がなくなっ
てしまいます。

私は体調不良を嘘だと言っているのではありません。しかし上述したようなことも
あったのだろうと、これでは辛いばかりだなと当時、考えていました。

あなたは、この「引退の弁」を男らしいと感じたようですが、私は不思議でした。
極端に言うなら、あの文章は「言い訳だらけ」ですよ。

山口が日記にこんなことを書いています。

「僕に寄せられた批評で印象の強かったものが三つある」という書き出しで

「もうひとつは庄司薫さんで「山口さんの文章は言い訳ばっかりだ」というもの。自分
の書いたものを読み返してみると、庄司さんの指摘が的確であることがわかる。これ
には噴飯してしまった。「まったくその通りだ」と思った」
(ちなみにあとふたつは吉行と沢木耕太郎の批評)

しかし、あれほど言い訳だらけでもちゃんと読ませるものになっています。それもまた
山口らしい。


203 :偏屈じじい。:2006/02/21(火) 23:48:48
>154

>3.三角カッコのことは分かった。しかしもう一つのほうは理解できたか。
>ここは基本的にsage進行のようだ。あまり挙げないでくれ。

これは個人の考え方の問題でしょう。板の状況によってはすぐdat落ちということもあ
りますし。それほど指図するようなことでもないと思います。


204 :偏屈じじい。:2006/02/21(火) 23:49:48
>154

>こっちは「結構」ではない。謝罪を要求する。
>下司な勘ぐりをされて、正直不愉快。

>「己を以て人をはかる」というが、
>下劣な心情で人の言動を推し量るのはやめたまえ。

「中原や大山とおかしくなったら出入禁止」になるというその感覚が私には不思議でした。
そもそも、山口が中原や大山とおかしくなるはずがない。何故かというと、山口が色々な
ところで書いているように、山口は、この二人を棋士としても人間としても尊敬している。
米長に対して、そこまでの感情はなかったでしょう。「大山に勝てないうちは.....」などと書
いてもいますしね。そういう人とはおかしくならないものです。

第一、トラブルの相手が米長ではなく大山、中原であったら彼らは、そんなことはいちいち
問題にしない。笑っていますよ。この二人には前人未踏の実績がありますから、そういう
ことで自分が揺らぐことはない。

私にとってあなたの発言は、想定外でした。そのことに対して、色々と考えた結果でしたが
謝罪をしろというなら謝罪します。




205 :偏屈じじい。:2006/02/21(火) 23:50:48
>154

>「偏屈じじい」は、河口氏が『週刊将棋』の文章に触れなかったのは
>「保身」のためだと推測する。これはまさしく「己を以て人をはかる」だ。
>下劣な心情で河口氏の心情を推し量るから、「保身」という下品な解釈となる。

>また、「偏屈じじい」は
>河口は「さも思わせぶりなこと」を書いた
>というが、これは「偏屈じじい」の主観である。私はそう思わない。

これについては既に直前のコメントに記していますので、繰り返しません。



206 :吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 23:51:13
>>199
そうか、それは誤解だったようだな。謝る。
誰に対してかは分かんないけどw

とにかくファンである事前提のスレはつまらない。本当につまらない。
何遍でも繰り返すが、そんなつまらないスレは一般書籍でやって欲しいね。
いわゆる「飛び地」みたいなスレって大嫌い。
ここは文学を語るところ。
(俺に言わせれば視野狭窄の)ファンなんてもの、気持ち悪いだけ。

207 :偏屈じじい。:2006/02/21(火) 23:52:20
>154

それと河口の「通信記事」には事実誤認を十分に窺わせるものがあります。

「通信」に河口は「間をおかず山口邸に行き、一言「お願いします」と深々と頭を下げた」
とありますが、週刊将棋に:掲載されたI氏の記事によれば、(翌日、I氏が山口邸に出向き、
懸命に食い下がった結果、山口未亡人の助け船もあって「そうか、書くか、最後に」と同意
した)とあります。

更には(一件落着してから大山康晴に報告した。未解決のときに報告したら会長も困った
と思う)と述べています。I記者は主催新聞社の観戦記者という、いわば当事者ですから、
こちらの方が遥かに説得力がある。

大山が土下座したというのは、山口自身が「優雅なサヨナラ」に書いているとおり、おそらく
観戦記執筆取材のために対局場に向かったときの話でしょう。

こういうこともあって、私は河口の「通信」寄稿は、肝心な点に信憑性を疑うところがあるわ
けです。


208 :偏屈じじい(これでサヨナラ):2006/02/21(火) 23:54:17
>154

さて、長々と色々なことを書いてきました。
154氏と私のやりとりは、紆余曲折がありましたが、個々の考え方の相違、テキストの解釈
文献の依拠、対立点も同意点もあったように思います。私は「(それでも色々とひっくるめて)
山口が好きだと書きましたが、山口の作品の全てを評価しているわけでもありませんし、山
口の書いたもの、主張に同意できない点もあります。154氏のことを指しているわけではあり
ませんが、山口に対する?を少しでも口にすれば、袋叩きにあうというのも、私には歪な感じ
がするのですよ。そうなると、好きなタレントの追っかけと大差なくなってしまいます。

太宰が遺書に「井伏さんは悪い人です」と遺した。井伏さんは悪い人なんだでも仕方ないし
芥川の「ぼんやりとした不安」を、ああ何か不安だったんだて終わらせても、恥ずかしい。
山口のようにエッセイの占める割合が圧倒的に多く、私小説の比率も高い作家にあっては
「人間 山口瞳」という対象に向かいやすいという面がある。この作家の残したテキストは、
ある意味そういう研究の宝庫じゃないかという気はしていますね。行間を読むということも含
めて、ですが。

長いおつきあいに感謝しています。ありがとうございました>154氏


209 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 00:40:04
もうやめれ

多数の人が書きにくい雰囲気を作ってる人間
不愉快極まりない

210 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 00:56:59
>>209

なんで書きにくいの? 知ってる人は知ってるんだなってビックリしてたんだけど

211 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 01:04:09
>>210
マジ思う。
いいこと言うね
もっと話題ってないの?将棋もいいけどさ

212 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 06:39:40
イヤなら他のスレに行くか、将棋以外の話題を提起すれば?



213 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 07:08:25
偏屈じじいさま

あなたの山口に対する気持ちがよく伝わってきました。
意見の相違も含めて、いろいろ学ぶところがありました。
ありがとうございます。最後に2つだけ。

・201,202の感覚がよく分かりませんでした。
特に、「これほどに相手のことを慮り、
プロに気遣うような姿勢では、将棋そのものを楽しめない」というところ。

・202の「男らしさ」について。連載を中断するにあたって、
委細を尽くして弁解する態度に「男らしさ」を感じます。
責任感が強いと感じます。
人によってはこれを「言い訳」と考える方もいらっしゃるでしょう。
偏屈じじいさまもそのようですね。

山口は休載をしない作家でした。「男性自身」はもちろんのこと、
「読み切り小説」連載という辛い仕事も数多くやり遂げました。
締め切り・枚数厳守の律儀な人です。
私の知る限り、中断は「将棋落ちこぼれ教室」くらいです。

214 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 07:09:58
責任感の強い山口は、いったん引き受けた連載を、
数回で中断するのは、読者や編集員、新田・矢口・大内氏に対して
申し訳が立たないと考えたのでしょう。
律儀な・責任感の強い山口は、人一倍負い目を感じていたはずです。
そのため、あのような委細を尽くした「お詫び」を書いた、と考えています。

一旦引き受けた仕事を中断させることに対して、これほどまで責任を感じつつ、
それでも連載を中断せざるを得ない状況を縷々述べる。
平身低頭謝る。男らしいと感じませんか。
当たり前かもしれませんが、それが出来ない人も多いですよ。

社会人として種々の責任を負うようになって、
自分自身で「責任」の重さを実感するようになって、
いっそうこの山口の姿勢に共感を抱きました。

215 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 10:15:52
演説の後で悪いが、文学板にふさわしい話をさせてもらうよ。


山口瞳が作家として損なのは、あまりにも「高度経済成長期」という特定の「時代」と
結びつきすぎて、その文章の真価が理解されてないことだろうな。
山口の作品を大まかに分けると、次の四つに大別される。


@エッセイ・自伝的小説 ex.『江分利満氏の優雅な生活』『小説・吉野秀雄先生』『人殺し』
Aエッセイ ex.『男性自身』『旦那の意見』『礼儀作法入門』『月曜日の朝、金曜日の夜』
B紀行 ex.『湖沼学入門』『草競馬流浪記』『温泉へ行こう』
C普通の意味での「小説」 ex.『居酒屋兆冶』『結婚しません』『けっぱり先生』


この中で、一番知名度が高いのはやっぱりAだろう。
「山口の作品はあまりにも山口本人との関連で読まれている」って批判はどうでもいいが
(そんなこと言ったら「くそぢぢい」のキャラクターで読ませる部分が小さいとはいえない
百鬼園先生なんかどうなると言いたい)やはり、文章の真価が理解されにくくなるって
面もないわけじゃないし、複雑だな。
逆に、「高度経済成長期」とも「山口本人」とも関わりが薄くなるCの知名度が
低すぎるのも厄介だと思う。ある意味、山口の散文の魅力が一番素で味わえる
ジャンルなわけだから。

216 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 10:21:51


これは何の根拠もない考えだが、山口の真価が本当に理解されるようになるのはおそらく、
40代以上の「男性自身リアルタイム世代」(高度経済成長を体感した世代)が
少数派になったころだろうな。
特定の時代とあまりにも緊密に結びつきすぎてその文章、いや「文学」の真価が
理解されないってのはスコット・フィッツジェラルドとよく似てる。
一見すると作風の上での共通点はあまりなさそうだが、フィッツジェラルドはフィッツジェラルドで
「実際に体験した出来事」でないと小説にできなかったらしいし(@村上春樹のフィッツジェラルド本)
「何を書いても私小説になってしまう」山口とはある意味よく似てる。


誤解の無いように、オレは「男性自身リアルタイム世代」が邪魔だって言ってるんじゃない。

217 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 10:30:15
上の方で「正しい日本語が書けることは評価できる」みたいな意見があったが、
おれはそのことがかえって山口の本当の凄さを示していると思う。
一見すると「高度経済成長期の細々した描写」としか思えない『江分利満』でも
読み込めば山口がどれだけ論理だっていて少しも無駄のない、明晰でリアリスティックな
本当の意味での「散文」になっているし。(あの講談調の「語り」は見せかけに過ぎない)
そういう「散文」がどれだけ稀かってのは新聞記事の悪文を読めばよく分かるだろ。
増して、文学の世界には「散文」の基礎も出来てないのに「文学的な」文章を
書こうとしている「作家」がどれだけ横行してるか。
丸谷才一や山崎正和(或いは清水義範)が指摘しているように、日本の「国語教育」に
「散文」を書く訓練が欠如してるのもそういう状態を招いている一因なわけで。


少なくとも、「真に文学的な文章は明晰で無駄のないリアリスティックな散文の基礎の上に立てられる」って
意味でも山口の文章は最高だとおもうね。
その「文章」が作り出す山口の「文学」も。

218 :216:2006/02/22(水) 10:36:51
>特定の時代とあまりにも緊密に結びつきすぎてその文章、いや「文学」の真価が
>理解されないってのはスコット・フィッツジェラルドとよく似てる。


フィッツジェラルドの場合は「されなかった」というべきか。

219 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 11:50:53
山口の将棋ネタを論じるなとは言わないよ。


ただ、このスレの連中は「山口本人」を論じるのに大忙しで、
「山口の文学」を論じることがおろそかになりすぎてるのが
反発や批判を招いてる原因じゃないの。
「私小説作家だから仕方ない」って言われてるけど、違うね。
山口ほど「自分の世界」を「普遍」に昇華させることの出来た作家はいない。

220 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 12:01:37
オレの言ってることの意味がわからないなら、こっちに行ってくれ。


君は山口瞳を知っているか?
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/books/1039157327/l50

221 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 13:53:22
偏屈はスレの雰囲気を読めていたし、今週末という終結宣言も出していた。そこでもまだ終わらきゃ注意すりゃよかったんでは?それが我慢できないというのはよくわかんなかった。あっちいけとかあげるなとか小姑多すぎww これじゃ書く奴減るよ

222 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 14:28:47
山口ファンで
誰に語ってるのか長文演説連続投稿、オレ様の言うことが理解できないなら
あっちへ行け、
将棋がいやならネタをフレ

住人は礼儀作法が出来てるな

223 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 21:57:42
文学板だからといって、文学のことだけを書かなければならないのか?

224 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 22:14:11
>>223
というか『文学板』で作品論や作家論があっていいんだよ。作品から作家へのアプローチ
はよくあること。個人の独白や呟きだけじゃ文学板でございなんていえない。将棋の話は
面白かった。一方が毒づき、一方が冷静に『検証』する。スリリングだったと思うぜ。

225 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 22:16:35
すまん。>>223だ。sage忘れた。許せ。

226 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 22:22:52
ゴメン。>>225>>223でなく >>224だ。

227 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 22:29:12
山口瞳超つまんない。

228 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 23:15:07
>>220
誘導乙
ここも、一般書籍となんら変わらない流れだな

あくまでも自分主導のスレの流れを好む
そんな人がいるみたいだな


229 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 08:28:29
>>215
あんたのほうが「演説」じゃないか。


230 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 08:33:27
しかも215は説得力がない。

231 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 08:38:28
結局、215は自分が中心になって話を進めたかったんだろう?
215が何も知らない将棋の話だったから、不愉快だったわけだ。

文学の話をするなら、きちんと根拠をあげて論理的に述べろ。
山口の作品をただ分類するだけでなく、「男性自身」ならエッセイ史の、
『血族』『家族』なら私小説史の中での位置づけを述べろ。
他の作家の作品をあげながら客観的に述べろ。

215のような演説はもうたくさんだ。

232 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 15:16:37
>結局、215は自分が中心になって話を進めたかったんだろう?

山口の本質は無頼か叙情かモラリズムかって具合に
「将棋を除けば」それなりに議論が錯綜してたし、
オレ一人で仕切れるような状況じゃないことくらい分かってた。

233 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 17:03:42
それぜんぶ山口の本質だよ。ひとつに整理しないでいいんじゃないか。
それぞれの性質について論じていけばいい。
ひとつの性質だけ特化して、他の性質が間違いだとするのは、
それこそ誤りじゃないか。

234 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 17:57:25
>>233
いきなり、「それ」って何?

235 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 18:41:14
無頼・叙情・モラリズム、すべて山口の本質。

236 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 19:09:15
ただし、作品によってどの要素が際立ってるってのはあるだろうな。
『血族』『人殺し』は無頼一辺倒、『礼儀作法入門』『行きつけの店』はモラリズム
(後者はちょっと苦しいかな)、『結婚しません』『居酒屋兆冶』は叙情って具合に。
(『男性自身』もか)


ただし、この三分法だと、『江分利満』が分かりにくくなる。
「アイロニー」ってのも入れようか。
まだまだ物質的には貧乏なのに「優雅」って形容される江分利満の描写なんか、
「アイロニー」以外の何物でもない。

237 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 23:16:31
>>235
いきなり「ただし」も意味分からん。


238 :吾輩は名無しである:2006/02/24(金) 08:01:50
たしかに『行きつけの店』はモラリズムではないな。

東京者という性質も大事だと思うぞ。
江戸っ子じゃなくて東京者(とうきょうもん)。

239 :吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 08:24:30
>>234>>237
ばかは黙ってろ

240 :吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 13:44:35
>>238
「東京者」ネタも色々論じたいのだが、
必然的に「田舎者」も論じることになるし、荒れそうなテーマだな...

241 :吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 14:05:37
一つの方法は、東京も「田舎の一つ」と見ることだが。
或いは「田舎の延長」か。

242 :吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 16:50:38
↑それ見当違い

243 :吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 17:28:02
昔から成人の日の各新聞の書く新成人へのむけての社説が楽しみである。
各新聞社の論説委員と思しき面々が後輩にむかって人生訓をとく。
山口も生前は毎年サントリーが広告で、何かしら書いていた。
礼儀作法入門の新成人向けというべきものか。


244 :吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 19:42:24
45万部のベストセラー『嫌韓流』の第2弾

『嫌韓流2』発売中

駄作か傑作かは、買って自分で確かめよう

245 :吾輩は名無しである:2006/02/26(日) 00:43:19
別冊週刊新潮・昭和31年「創刊号」完全復刻版
読んでたら山口瞳のコラムが載ってて面白かった。

246 :吾輩は名無しである:2006/02/26(日) 18:46:22
山口は人間としてカス!!!



247 :吾輩は名無しである:2006/02/26(日) 19:53:01
どこの選考委員やってたんだ?

248 :吾輩は名無しである:2006/02/26(日) 19:55:50
まー、裏おもてのない人物ではない罠。
海千山千でしょ。

249 :吾輩は名無しである:2006/02/26(日) 20:03:10
お亡くなりになったあとでも人々の記憶にとどまり
こうしてスレッドも上がる。
「海千山千」は作家としての適性?

250 :吾輩は名無しである:2006/02/28(火) 01:28:30
北杜夫だったか『この人は庶民じゃなくなってからは面白くなくなった』
みたいなことを言ってた。何をもって『庶民』というか、受け手によって
も違うような気がするが。

『庶民ではないのに庶民ぶる』のがイヤラシイ』というなら、わからなくも
ない。

251 :吾輩は名無しである:2006/02/28(火) 23:29:43
>>250
北杜夫が?
ソース忘れたが誰かが
「庶民そのもの」と評価したのは記憶があるが。

父親は一発屋の発明家や詐欺師
母親は遊郭の娘で家出婚
本人は、庶民の普通生活こそ憧れだったんだろう
しかし、その本人にヤクザの血が流れてる
博打、競馬、将棋、野球・・どうしようもない。
それらが好きだし、書けば多くの人を惹きつける。

庶民を書けば書くほど、嫌味と受け取る側もいるし
普通のお手本と受け取る側もいる。




252 :吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 07:29:40
251はバカということで、片づけていいと思う。


253 :吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 19:14:04
私も251は、浅はかで片付けていいと思う。
山口を無理やりに、ヤクザとか殺気とかに結び付けて、
オナニーしている輩だろ。

他の本も読め。

254 :吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 20:40:47
>>251
『庶民そのもの』と評したのは確か吉行じゃなかったかな。

例えば「日記シリーズ」にみる山口の馬券の買い方というのは、年金生活者
の感覚に近い。貯金箱の500円玉で遊んでいるという感じ。ただ、あまり大き
く勝ったなどとも書きにくい。税務署に睨まれるからねえ。

「家族」の山口はこれと決めたら数十万円突っ込んで、帯封の札束をポケッ
トにねじ込んでいる。あんな買い方、庶民にはできんよ。おそらく金の有無と
いう話じゃあない。

私は「家族」的な山口の気質がほんとじゃなかったのかなと思う。

ヤクザ云々というより、あの人は「玄人」なんだな。振舞いもそう。所作もそう。

「作家の横車」(ちなみにオレはあの姿勢に大賛成)なんか、正に玄人そのも
のじゃないかな。

255 :吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 20:51:14
私も253は、浅はかで片付けていいと思う。
山口を無理やりに、丸谷才一とか折口信夫とかに結び付けて、
オナニーしている輩だろ。

他の本も読め。


256 :吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 20:59:46
あれ、論先生?

257 :吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 21:17:05
私も253は、浅はかで片付けていいと思う。
山口を無理やりに、エッセイストとか詩人とかに結び付けて、
オナニーしている輩だろ。

他の本も読め。

258 :吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 21:21:37
三十代

やたらと仕切りたがる

中国好き

バーと美食スレで、スレ主とやらの旅行時期が一致

読書傾向に週刊誌の愛読者的な中年臭

文章が悪い

レス番にアンカーをつけない

連投

259 :吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 21:30:29
で、
成人病

260 :吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 22:59:09
なんか大変なことになってますね。

美食スレで中国好きを標榜して、旅行したのは俺ですよ〜(バーには出入りしてません)
スレ主さんとは別人です。俺は山口は二作しか読んでないので、このスレでは
ほとんど書き込んでません。

ついでに言っておくと、夷斎好きでイケズを言ってらっしゃる方も俺とは別人です。
俺は、詩スレで一度ここのスレ主さんと衝突したことがありますが、ワダカマリは
まったくありません。

個人的に美食スレを応援しているので、ここで個人攻撃を受けて不快な思いをする位
なら、あっちに帰ってきてください、マスター。

261 :吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 23:27:40
美食スレにて、差別と文章で噛み付いたのは俺。
夷斎好きの方とは別人。俺も石川淳は好きだけど。

262 :吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 07:23:35
将棋の二人がいなくなったら、とたんにレベルが下がった。

263 :吾輩は名無しである:2006/03/04(土) 00:55:36
>>262
レベルって・・・・
話も書けないのに文句言う。
お前は山口好きなのか?

264 :吾輩は名無しである:2006/03/04(土) 15:47:35
さらに下がった

265 :吾輩は名無しである:2006/03/04(土) 21:40:24
山口はクズだったが、息子はもっとクズw



266 :吾輩は名無しである:2006/03/05(日) 01:08:29
最高の流れ

267 :吾輩は名無しである:2006/03/05(日) 05:36:43
『男性自身』の最終回のハンドバックの件、
あの、あれはどういう意味なのでしょうか?


268 :吾輩は名無しである:2006/03/05(日) 20:50:11
>>263

仕切ってんじゃねーよ。お前のせいで人が来なくなったぞ、ボケッ!

269 :吾輩は名無しである:2006/03/06(月) 01:15:37
ここも2ちゃんらしくなったなー
興味があって見る
何かつい書く
好きかどうかいちいち問われる道理はない

実家の遊郭を訪ねる〜もうない〜文書を探す
遊女の待遇は良かったとの記述を読む
この「血族」は泣ける

270 :吾輩は名無しである:2006/03/07(火) 08:21:00
>>260
よく読んでくれ。今でも書き込んでるから。
>>265
山口本人は、「私は自分が大悪人だと思ってるし、ろくな死に方もできない」って言ってたな。

271 :吾輩は名無しである:2006/03/07(火) 08:23:47
>>270
お前は傲慢な仕切屋だから、ろくな死に方もできない。


272 :270:2006/03/07(火) 08:26:00
>>262はオレじゃないぞ。

273 :270/272:2006/03/07(火) 08:37:23
間違えた、>>273だ。

274 :吾輩は名無しである:2006/03/07(火) 13:11:46
間違えすぎ。

275 :吾輩は名無しである:2006/03/08(水) 04:55:56
>>267
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/books/1039157327/217

将棋談義のふたりを追い出した連中が何か書くかと思ってみているが
続かないねえ。さんざん文学板と書籍板を区別するような狭いことを
書き散らして、このザマでは仕方ないwww

276 :吾輩は名無しである:2006/03/09(木) 06:43:36
文学板にふさわしい話をさせてもらうよ

って何様なんだよ。

277 :吾輩は名無しである:2006/03/10(金) 14:31:56
>新入社員諸君、これが礼儀作法だ! 山口瞳他 540

一般書籍板の新潮文庫スレに3月の新刊で出るってあったけど本当だろうか?
肝心の新潮HPにはでてなかったし...


278 :吾輩は名無しである:2006/03/10(金) 21:05:59
3月28日刊行らしい。前に出た特集本の、文庫化。

279 :吾輩は名無しである:2006/03/11(土) 10:18:06
ってことは「四月の新刊」か。
『人生作法』みたいな「文集」になるのかな(それならそれでいいけど)。

280 :吾輩は名無しである:2006/03/11(土) 13:45:59
バカか。3月だって言っているだろう。

281 :吾輩は名無しである:2006/03/11(土) 15:47:54
いや、新潮HPでは二月末に出るのが「三月の新刊」らしいんだよ。
だから三月末に出る山口の本は「四月の新刊」。

http://book.shinchosha.co.jp/bunko/fr_shinkan.html

282 :吾輩は名無しである:2006/03/14(火) 15:08:33
あげとこう。
せめて新刊が出るまでは...

283 :吾輩は名無しである:2006/03/14(火) 18:51:13
将棋会館出入り禁止って誰が決めるんですかね
芹沢に出入り禁止喰らったなんてライターがいたけど
芹沢個人にそんな権限があるとも思えないけど
しかし本人に連盟から通告はされるんだろうね
まさか来てみたら受付?であなたは出入り禁止ですって言い渡される
ってのは考えづらい
山口瞳さんが将棋会館出入り禁止だそうだって河口俊彦が
書いたのをいつだったか読んだけど
随分後になって知った口ぶりだったから
周知も行われてなさそうだし、カクブルだね

284 :吾輩は名無しである:2006/03/14(火) 21:56:19
山口瞳って、コピーライターとしての受賞歴はどうなっているの?
「トリスを飲んでHAWAIIにいこう」で電通コピー賞?
洋酒天国で電通DM賞
浪曲のCMも何か受賞したのかな?
そのあたり、はっきりしないのがちょっと哀しい。
コピー史が編纂されるとしたら、山口瞳と開高健は一項目を設けられるくらい
大きな業績を残したと思う。

285 :吾輩は名無しである:2006/03/14(火) 22:03:38
>>280
( ゚∀゚)ァハハ八八ノヽノヽノヽノ \ノ \ / \ / \

286 :吾輩は名無しである:2006/03/15(水) 09:57:14
バカか。3月だって言っているだろう。

287 :279:2006/03/16(木) 10:48:04
>>280
括弧閉じにした意図を察してくれ...

288 :吾輩は名無しである:2006/03/16(木) 10:53:55
喰えるうちにススメとく
http://550909.com/?f4632187
熟女系から若い娘まで現在7ゲト(^o^)
マジセフレ日替わりでメンテしてます(^^;)

289 :吾輩は名無しである:2006/03/17(金) 14:27:34
>>284
「会社生活」についてはあれほど色々言及してても、
サントリーでの仕事それ自体は意外と触れてないしな。
せいぜい、自社製品がどれくらい売れてるか酒場一軒一軒を調査したことを
『酒飲みの自己弁護』で触れてるくらいだし。

290 :吾輩は名無しである:2006/03/17(金) 17:00:41
バカか。3月だって言っているだろう。

291 :吾輩は名無しである:2006/04/15(土) 00:27:07
>>289
サントリー時代の自分の広告は後から考えると良くなかった、
と書いていますね。そのことが理由ではないでしょうか。

292 :吾輩は名無しである:2006/05/03(水) 01:12:52
ちょっと「礼儀作法入門」を読み直しました。@新潮文庫
書かれた時代を感じはするものの
山口は基本的には「冷淡で意地悪」な人だよね。
しかし、その人の気配り、優しさに酔うんだろうな。


293 :吾輩は名無しである:2006/06/14(水) 20:02:00
山口の本に出てくる浅草の「文扇堂」行ってきたよ。
もちろん、祝儀袋買ってみた。
なかなか凝ったデザインのものが多くて楽しいね。
ただ、お店のおばあさんもかなり年代を感じさせる風情があったな。

294 :291:2006/07/09(日) 21:20:42
このスレ、人がいなくなりましたね。
まあいいや、せっかく立ったスレだから独り言を書かせてもらおう。
個人的ベスト1は『世相講談』だと思う。向田邦子も、
「山口さんの書いた中で、良いのはこれだけ」と言っていたらしい。
しかし本人は、酒を呷りながら書いたためにやや悔いの残る作品に
なってしまったと書いていた。

295 :291:2006/07/09(日) 21:28:28
さらに独り言は続く。
晩年(?)の作品で感心したのは『新東京百景』。
素晴らしい軽みのある文章で、本当に円熟味を感じた。
その一方、この本には「とんねるずを殴った野坂昭如の心情を痛いほど理解した」
と言う意味の件があり、ここは唸らされた。「何が原宿だ。何がおニャンコだ」!




296 :291:2006/07/10(月) 21:19:29
またまた独り言。
『旦那の意見』の中の「下駄と背広」も良い。
田中角栄の「私の履歴書」を分析した部分は実にシャープ。

角栄は、結婚したその日に、奥さんに三つの約束を誓わされた。
@足蹴にしないこと、A出て行けと言わないこと、
B将来二重橋を渡ることになったら自分を同伴すること。……
「虫も殺さぬ妻の新婚の約束がこれだった。田中角栄は怖ろしい男である。」
(引用は不正確かも)

この部分、スピード感ある文章でたたみかける感じがあり、素晴らしかった。




297 :291:2006/07/10(月) 21:31:17
それと、上の方で書いていた人もいたが、
男性自身シリーズの『木槿の花』で、向田邦子事故死を書いた部分も
素晴らしかった。強い緊迫感があり、本当に向田邦子が好きだったんだな、
と感じられた。

298 :291:2006/07/11(火) 21:51:47
今日も独り言。このスレの独裁者として振る舞わせてもらう。

『人殺し』・『血族』・『家族』はどうか。
自分は『家族』を最も評価する。
『血族』は、読んでいて途中で涙が出た部分もあったが、
しかし『家族』の緊張感には及ばない。
『人殺し』も殺伐とした感じは良かったが、
筋がすっと頭に入ってこない。



299 :291:2006/07/11(火) 21:58:35
それにしても、この人の人生は並みのものではなかった。

父親が刑務所にいる時期に家庭は極貧を極め、
母親は幼い山口瞳と一緒に南部線に飛び込もうとした。
ミカン箱が食卓代わりになる貧しい正月。
高利貸しが押しかけ、親子二人で家中の雨戸を閉めて家の中で潜む。

かと思えば、さらに父親は成金で一挙に金持ちに。
後に軽井沢に6千坪の土地を持つようになる。
本人も少年野球のスターになり、見知らぬ観客が自分の名をスタンドで叫ぶ。

成績優秀だったが中学受験は失敗し、麻布へ。
国語の時間は教師をやり込めることは朝飯前だったが、
数学はほとんど0点ばかり。そして真面目に出席していたのに
教練検定不合格。

書くのが疲れるほど。続きは後日。






300 :291:2006/07/12(水) 22:53:47
>>299
「かと思えば、さらに父親は成金で一挙に金持ちに。」
→「かと思えば、父親は戦争成金で一挙に金持ちに。」

301 :291:2006/07/12(水) 23:12:28
続き。このスレは私がもらった。

大学受験で早稲田に入るがまもなく退学。
徴兵で陸軍へ。二等兵として(教練検定不合格)苛められる。
復員後、鎌倉アカデミアに入学するが、ここは文部省の認可が下りず、
結局大学卒の資格のないまま出版業界へ。
結婚するも、二度の中絶と夫人のノイローゼ。

國學院大學に進学し、何とか卒業するが、内定をもらっていた
新潮社から内定を取り消される。そのまま編集者としては芽が出ず。
友人宅の離れに親子3人で暮らし、「威勢良くブンブン働く」一方で
風呂もろくに入らない生活。
サントリーに就職できたが(「最大の親孝行」)、慕っていた母が死に、
おまけに実の父親がそれを機に川端康成から大金を搾取。





302 :吾輩は名無しである:2006/07/13(木) 13:52:54
〉301 せっかく鬱病からも脱したのだからもう少しおとなしくしていた方がイイと思うョwww

303 :291:2006/07/13(木) 21:29:02
>>302
どういう意味でしょうか?ちょっと分かりません。

なお、>>301の「搾取」は「詐取」の間違い。

304 :291:2006/07/13(木) 22:38:05
今日もまた独り言。

渾身の『江分利満氏の優雅な生活』が直木賞を取り、一挙に流行作家となるが、
その後は仕事と酒で滅茶苦茶な生活。ジャーナリストの中には、
仕事を与えるのではなく潰しにかかってくる人もいた(らしい)。
「思っても見ない人が罠を仕掛けてくる」と本人も書いていた。
そして、糖尿病の宣告と梶山季之の「戦死」。

吉行淳之介との最後の対談で、泣いていた。
「悲惨なものだったですよ。私の人生は。」




305 :291:2006/07/15(土) 00:09:59
好きな短編。

@「頸」。これは実にかっちりとした短編。
無駄な語句が一切なく、凄みがある。
何度も書き直したのだろうか。
それとも、一気に書いたものだろうか。
だとしたら、異常なまでの集中力をもって執筆したはず。

A「婚約」。これは円熟味を感じさせる。
初めて自分の息子が結婚する時の初老の男の興奮(イレ込み)
が実に巧く書かれいる。

主人公のモデルは、山口の読者にお馴染みの徳本運転手なのだろうが、
こうした短編を書けるほどに近所の人間と深くつきあっていた点で、
山口は「庶民」であったのだろう。
同時に、この作品には、自分には息子の結婚式に親として立ち会うことが
なかった、という寂しさも込められている気がしてならない。



306 :291:2006/07/15(土) 00:27:19
いかん。普段と違うPCから書いたのでageてしまった。

ついでに独り言の続き。

対談はどうか。『山口瞳 幇間対談』はあまり面白くなかった。
最初の、吉行淳之介との対談は笑ったが、
しかしこれは対談の名手吉行の力もあるのではないか。
高橋義孝との『師弟対談 作法・不作法』は中身があるが、
しかしこれは対談というよりインタビュー。

対談で面白かったのは、野坂昭如とのもので、
メチャクチャなことを言っている。

この人は実は座談の方が面白かったのではないか。
『草競馬流浪記』の最後の座談会は良かった。



307 :291:2006/07/16(日) 22:20:45
紀行文はどうか。
初期のものは、例えば『湖沼学入門』は、後期の『酔いどれ紀行』に比べると
やや見劣りするが、しかし『なんじゃもんじゃ』は、注目作。
好き嫌いがはっきり(はっきり過ぎるほど)出た作品だが、これはちょうど糖尿病に
かかった時期と重なっていることも原因ではないか。


308 :291:2006/07/19(水) 22:35:41
さて、今日は何を書こう。
野球の話にしよう。『草野球必勝法』の中の「王と長嶋はどう違うか」は、
シャープで優れた評論。また、『江分利満氏大いに怒る』にある
「賭博師的人生論」(?題名うろ覚え)も良い。

観戦記だと、題名を忘れたのだが、第一次長嶋政権の初優勝のかかった
対阪神戦が良かった。「7回、先頭王の輝く714号ホームラン」や、
「その打席の張本の気合いの入っていたこと!」など、名文句だった。
残念で溜まらないのは、イチローについて書くことがなかったということ。

309 :291:2006/07/21(金) 22:14:53
さて、今日はどうしようか。

笑った作品。先に挙げた『新東京百景』の他にも、
『江分利満氏の華麗な生活』にある「草野球必勝法」
(『草野球必勝法』にも収録)の一節で、
「E&W軍には、左腕でアンダースロー、ナチュラルシュートという
妙なのがいる」という箇所で大笑いした記憶がある。

それと、「貧乏遺伝説」。これも実に洒脱で良い。
同じように『世相講談』の「車宿の徳」。

310 :291:2006/07/21(金) 22:19:14
ところが、確か男性自身シリーズの「紀行文の書き方」
(これは『私の根本思想』に収録だったかな?)で、
内田百閧フ「二等車のボイは女である」という一節が実に可笑しい、
と山口本人が書いている。その上、この一節の可笑しさが分かってもらえないと、
書く方としても張り合いがない、とも書いている。

実は、私はこの一節の可笑しさがよく分からない。


311 :吾輩は名無しである:2006/07/22(土) 02:59:43
>>308
イチローについては書いてるよ。
『江分利満氏の優雅なサヨナラ』読んでください。

312 :291:2006/07/22(土) 22:44:17
>>311さん。ご指摘有り難うございます。
そうでした、そう言われて、おぼろげながら思い出しました。
ただ正確な内容は、手元に本がないので確認できません。
どんな言い方でしたっけ?

この人は、本当に野球が分かったのでしょうね。
「自分の人生の最大の失敗はプロ野球の打撃コーチになれなかったこと。
最大の成功は将棋指しにならなかったこと」と言う意味のことを書いていました。
これも『草野球必勝法』だったでしょうか。




313 :吾輩は名無しである:2006/07/23(日) 14:19:10
>>312
イチローについては、「父親の時代」で「振り切る打法に対するミートの打撃」かつ、
その秘訣が「手首の柔らかさ」と評しています。
他にも色々言っていますがこれ以上はネタバレになるので...




山口は海老沢泰久の文集文庫版『監督』の解説もしています。
海老沢は山口をして「野球がわかる作家」と言わしめた人ですが、
もう一人の「師匠」である丸谷才一譲りの端正な文章だけでも
読むだけ価値があると思いますよ。

314 :313:2006/07/23(日) 14:21:09
「文春文庫」ですね、失礼。

315 :291:2006/07/25(火) 20:49:10
>>311さん。ご教示どうも有り難うございました。
イチローについての件、そうでした。思い出しました。

『監督』の解説は、『男性自身 余計なお世話』に収録されている
文章でしょうか。ただ、『監督』については私は未読なのです。
いずれにせよ、重ねて有り難うございました。

馴れ馴れしいようですが、311さん、山口瞳論を書いて頂けないでしょうか。





316 :吾輩は名無しである:2006/07/26(水) 11:49:01
『男性自身』リアルタイム世代ではない上に、(山口の)小説をあまり読んでない自分が言うのもなんですが、
いくら理屈になってない理屈で偏見をぶちまけたり、父親への恨み言をくだくだ言っても
それが「芸」として成立しているのはあの丁寧な日本語もさることながら、個々の文章ではなくもう少し上のレベルで
「リズム」が正確無比だからじゃないかと思うようになってきましたね。
 ほんの少し前は「愛嬌」(丸谷才一は「何をしても許される人柄」)のなせる業だと思ってましたが、
山口本人を知らない人間でも「許される」のはやっぱりあの「リズム」の力なのでしょう。



一見すると全く異なりますが、麻布中学の先輩の吉行淳之介とその意味では似てますね。
あっちは剛毅な親分肌を反映した??超硬質の文章と音楽的なリズムの組み合わせですけど。

317 :吾輩は名無しである:2006/07/26(水) 11:51:44
>>316>>315への返答です。
細かい点については291さんが色々書いてくれたので、
自分はもう少し違った面から書いて見ました。

318 :291:2006/07/27(木) 21:50:57
>>316さん、どうもありがとうございました。

「リズム」ですか。これは気が付きませんでした。
どうも私は、316さんと比べ、文章に対する感覚が鈍いようです
(296に書いたことは、「リズム」と関連してはいるようですが)。

そうか、『江分利満氏の優雅な生活』の最後の「昭和の日本人」も、
そう言われてみれば、新鮮な観察力・描写力だけでなく、
単文を連ねたリズム感も素晴らしいものでしたね。
大事なことを教えて頂き、本当にありがとうございました。

ところで、吉行淳之介のことを「シャイ」「お洒落」ではなく、
「剛毅な親分肌」と書くところ、山口瞳の影響ですか?(「涙のごはむ」)
あるいは、ご自分の感覚でしょうか(そうだとしたら、失礼しました)。




319 :吾輩は名無しである:2006/07/28(金) 09:42:11
>>318
両方ですよ。


山口の影響で吉行に興味を持ったのは事実ですが、
私はどちらかというと丸谷才一や谷崎潤一郎のような
流麗で明晰な文章が好きなので、それに比べると
吉行は意外と流れがよくなく、悪く言えばゴツゴツしている
印象さえありましたが、講談社文芸文庫の『暗室』を読んで
少し見方が変わりました。
吉行の文体は基本的に「クリスタル的」と言っていいほど硬質ですが、
こと「リズム」に関しては山口以上に正確無比でそれに独特の綾が加わり、
世間で言う「シャイ」「お洒落」のイメージはこの音楽的なリズムから
言われたことではないかと思っています。
私としては、「剛毅な親分肌」も「シャイ」どちらも真実ですね。



山口スレで吉行論を繰り広げて失礼。

320 :319:2006/07/28(金) 09:45:10
付け加えると、「流麗で明晰な文章」が好きな私が「リズムで読ませる文章」の
魅力(必ずしも明晰で流麗とは限りません)に開眼したのは山口のお陰ですね。
まあ山口と丸谷は「端正」なのは共通していますが。
(端正でない文章だけは読むことができません)

321 :291:2006/07/28(金) 21:28:11
>>318 >>319 さん

どうもありがとうございます。
文章を味わう力において、私は316さんに遠く及びません。
レスから本当に多くを学ばせて頂いております。

お願いばかりで恐縮なのですが、
316さんのお好きな山口瞳作品、
差し支えなければお教え頂けないでしょうか。




322 :吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 07:35:40
>>321
『男性自身』は基本的には後期になればなるほどリズムが心地よくなっており、
『優雅なサヨナラ』は国内のエッセイでは最高峰ではないかと思います。
旅行記は最初期の『湖沼学入門』は真面目すぎて私も好きではなく、
内田百閧ホりの洒脱な文章が味わえる『温泉へ行こう』が一番いいと思います。
小説では、山口の叙情的な面が存分に出ていると言う意味で『梔子の花』ですか。


でもやっぱり、『江分利満氏の優雅な生活』が一番ですね。

323 :吾輩は名無しである:2006/07/30(日) 00:28:33
ただのどけち

324 :291:2006/07/30(日) 12:47:43
>>322どうもありがとうございます。お礼が遅れました。

よろしかったら、またご教示下さい。

325 :291:2006/08/07(月) 14:54:34
さて、少し間が空いたが独り言の続き。322さん、よろしかったらコメントをお願いします。

山口ファンの中には、自分のことを「男性自身」で書いてもらいたいと
望んだ人がいるのではないか。
白状すると、私もその一人。もちろん文壇人や野球人としてではなく、
山口瞳が日常接していたタクシー運転手の「徳さん」や市役所の「ガマさん」と同じ扱いの、
「無名の」国立住民として。
さもなければ、『金曜日の夜』に出てくる素っ頓狂な名前の人たちのモデルとして。


326 :291:2006/08/07(月) 14:55:57
自分は国立住民ではないので、実際にはその可能性はなかった。
しかし、もしも知己を得ていたらどうなっていただろうと想像することはある。
多分こうなっていただろう。これも『金曜日の夜』その他に本人が書いていることだが、
山口瞳は、若い男と知り合うと、最初は大変に甘やかすが、
そのうちに男に落ち度があると、ピシャリと出入りを禁ずる。
そう、ファンであるが故に、自分は最初は緊張しているが、そのうちに「慣れ」、
そして「狎れ」てしまっただろう。

327 :吾輩は名無しである:2006/08/08(火) 06:23:54
>>325>>326
そういう、読者を「自分の世界」に巻き込んでしまうスタイルの先駆者は
「ヒマラヤ山系」氏を名脇役にしてしまった内田百閧ネのでしょうね。
山口の場合は、「パラオ君」「スバル君」に代表される新潮社の歴代編集者が
山系氏の役回りをしていたのだろうと思います。
(確か、丸谷才一も山口のこの方法についてどこかで書いていたはず)



>>316>>319で言った、「リズムの文章」という点でも内田と山口は酷似していますし、
内田→高橋義孝→山口の系譜は確実に存在していると思います。

328 :327:2006/08/08(火) 06:26:39
実際、>>291さんが「山口に描かれたい」と思ったように、
「ヒマラヤ山系氏のように内田に描かれたい」と思った文学好きも
かなりいたのではないかと思います。

329 :291:2006/08/09(水) 14:33:28
328さん、有り難うございます。
いつもながら、お陰様で山口瞳を読むための目(と耳)が豊かになっています。
なお、丸谷氏の書いているのは『酔いどれ紀行』の解説でしたか。

内田百閧ノついては、「文章家としては第一級の天才」と言う意味のことを書いていましたね。
「内田百闖ャ論」でしたか。
高橋義孝については言うまでもありませんが。
ところで、師弟関係の系譜で言うと、内田の前に漱石が来るはずですが
(『なんじゃもんじゃ』でも触れていました)、
321さん、夏目漱石の文章と山口瞳の文章の間に、類似性をお感じになりますか?


330 :吾輩は名無しである:2006/08/10(木) 12:47:32
すみません、漱石の文章は私にはよく分からないです。
たぶんリズムの文章なんだろうとは思うのですが...

331 :吾輩は名無しである:2006/08/11(金) 08:32:55
ただ、『坊っちゃん』の登場人物全員をあだ名で呼ぶ手法は
内田の「ヒマラヤ山系氏」や山口の「ドスト氏」に引き継がれていると思いますけどね。
(漱石のあだ名尽くしの何たるかについては丸谷才一『闊歩する漱石』に詳しいです)




332 :291:2006/08/12(土) 02:09:09
330さん、どうも有り難うございます。

さて、山口ファンにとっての難題を一つ。この人は本当に庶民だったのか?
「元祖『マジメ人間』大いに怒る」で、
「鴨にされる人たちを徹頭徹尾擁護したいというのが自分の立場」
という意味のことを言っている。
同じ意味のことは他の場所でも書いている。

しかし、晩年の山口瞳の書いたものには、庶民とは思えない言葉が目立った――美食はご愛敬かも知れないし、
文学賞選考の際の一連の厳しいコメントも、選考委員の立場に忠実であろうとすれば仕方ないかも知れない。
だが、『男性自身』での増田明美への辛辣すぎる形容や、何より『江分利満氏の優雅なサヨナラ』での
慶応病院の看護婦に対するコメントは、庶民の味方という感覚からはかけ離れていた――
「私のことも誰も知らない……我が国の文化水準はこんなものなのか」(引用は語句において不正確かも)。



333 :291:2006/08/12(土) 02:10:01
 亡くなった後の柳原良平・奥野健夫らの鼎談で、「目線が高くなっていった」という言い方がされていたが、これはオブラートにくるんだ表現。もっと痛烈に言ったのが北杜夫で、
「山口氏はもはや庶民ではない」と言い切った(『マンボウ氏の暴言とたわごと2』)。
北杜夫とはケンカしていたようだが、これを読んだ時はつらかった。
しかし、北杜夫の言い分にも一理ある、と思わざるを得なかった。

続く

334 :291:2006/08/13(日) 02:36:03
常盤新平は、山口瞳を師と仰いでいたようだが、「無頼と小市民が混然一体となったのが山口瞳」
と書いている。
しかし、自分はこの言い方では完全には納得できない。確かに山口瞳は、若い日に鉄火場に通い、
麻雀も実に巧者、競馬で玄人はだしの鋭い予想を立てるなど、「無頼」の面を持っていた。
だが、「無頼」という言葉だけでは言い切れない面もあった。
第一に、「通人」・「粋人」と言われている側面のことであり、
第二に、「文化人」の側面だ。

335 :291:2006/08/13(日) 02:36:59
「文化人」と言われるのは、本人は嫌いだったろうが、しかし文化人であったことは否定できない。
「私の中の「文化人」批判」で、文化人批判を続けてきた自分を討たなくてはならない時が来た、
しかしその方策が見つからない、と書いている。

庶民でありたいという気持ちは強かったのだろう。吉行淳之介に、「庶民的ではなく本当の庶民」と言われて喜んでいた。
しかし、山口ほどの人が庶民になり切れるはずはなかった。


336 :吾輩は名無しである:2006/08/16(水) 10:51:37
お返事が遅れてすみません。


「山口は庶民か?」の問題については私が思うのは、
麻布中学→早稲田中退の学歴で、戦前に軽井沢の別荘で暮らし、
戦後は当時の流行作家だった檀一雄の編集者で、高橋義孝、
林達夫、池田彌三郎といった碩学たちと交流のあるような人物が、
「庶民」なはずがないということです。
確かに吉行には「庶民そのもの」といわれましたが、
それは丸谷才一が言うように、「山口ですら庶民にしてしまう芸術家」吉行
の発言であることを差し引いて考えるべきでしょう。


ただし、その一方で、山口にしてみれば自分の周りをただ描写しているだけなのに、
それが「結果として」庶民を描いたことになってしまうという面があったのは事実でしょうね。
ここからは私の憶測に過ぎませんが、山口が「引退」してしまったのは、
この「幸福」がもはや成立しないと判断した結果ではないかと思うのです。

337 :291:2006/08/18(金) 01:56:56
336さん、ありがとうございます。いつもながら、勉強させて頂いています。
丸谷の「普通の意味では市民ではない山口瞳までも……」という言葉、重要ですね。
「吉行淳之介鞍馬天狗論もしくは、のれんに腕押し」での引用でしたね。

私がぐずぐずしているうちに、336さんから本質的な指摘がありましたので、
以下は蛇足なのですが、一応自分の考えを書いておきます。


338 :291:2006/08/18(金) 01:58:01
山口の母は、かなりの目利きであり、山口はその影響を強く受けた。
「母を知ることは自分を知ること」と「異様な言葉」を言っている(沢木耕太郎の解説;どの文庫だったか忘れた)。
もちろん山口自身にも、母譲りのシャープな知覚と感性が備わっていた。息子の庄介氏の本にあったが、
彼の高校時代のクラス集合写真を見ただけで、体臭のあった同級生を見事に言い当てたという。
他にも山口瞳の、「超能力」とも言うべき眼力を示す例は多い。これはギャンブルに限らない。
少年時代の友人は必ず「君には霊感があった」という。
『優雅なサヨナラ』での「右脳と左脳」の話なども。



339 :291:2006/08/18(金) 01:59:33
そして、もう一つ考えに入れておくべき点がある。本人の変化である。

一人の人間が考えや立場を変えるのは当たり前だろう。
ましてや、この人は直木賞以後30年も作家生活を送ったのだし。
かつて「やっぱり私はサラリーマンだ、と思う」と書いていた
(『江分利満氏大いに怒る』の週間日記風の部分)山口瞳は、
『礼儀作法入門』か『私流 頑固主義』で「自分が根っからのサラリーマンだと思っていたのは
間違っていたのではないか、と思っている」と書いている。
さらに、「自分が市民とは別な世界にいる;別な種類の幸福を追求していることを認めざるを得ない」
とはっきりと書くようになっていった(またしても語句は不正確。『男性自身』シリーズのどれか忘れたが、
電車の中で美しく利口そうな若い女性を見ての述懐)。



340 :吾輩は名無しである:2006/08/18(金) 15:19:04
>>339
私自身は、市民と言うのは結局「旦那衆」のことだと思うのですが、
山口はいわゆる「中流階級」の意味で解釈していたのでしょう。
(前者と後者は会社で言えば専務と課長くらいの差があると思います)


結局、大富豪⇔借金生活を行き来した山口にすれば、「別な種類の幸福」というのは
(スレの上の方でも同様のことが指摘されていますが)「安定」だったのかもしれませんね。


341 :291:2006/08/28(月) 04:23:15
>>340さん。お返事が遅れてしまい、大変に失礼いたしました。

そうですね。「市民」や「庶民」という言葉、私の使い方は厳密ではなかったようですね。
山口にとっての「市民」は、広い意味での(ブルジョワに限定されない)市民だった
のでしょうね。仰る通りですね。では彼にとっての「庶民」は何か、と言うことになると
すぐには答えられませんが。

ただ、「別な種類の幸福」は、私の受け止め方は、市民・庶民としての生活の「安定」ではなく、
芸術家(作家)としての幸福(しばしば、市民や庶民の幸福と対立する)のように思えるのです。

いずれにせよ、ご教示有り難うございました。またお教え下さい。





342 :291:2006/09/01(金) 05:38:24
さて、今度は酒の話。
山口瞳が酒豪であったことは周知の事実だが、実際にどの位を飲んだのか?

酒は量などよりも質の方が大事なはずで、これが下らぬ問いなのは分かっているが、
ファンとしては知っておきたい。

「酒を水で割って飲むほど貧乏しちゃいねえや!」
そもそもウィスキーをストレートで飲むというのは、私などからすると
驚異的なことで、しかも泥酔すればするほどガブガブ飲んだという。

一番驚いたのは『酔いどれ紀行』の最終回で、手元に本がないが、
一晩に一瓶などと言う量ではなかった。『迷惑旅行』の第1回も凄い。

ただし、この二回の旅行ではドスト氏も一緒であり、この人も豪の者。
『迷惑旅行』で、二人で4升飲んだ、などという話が出ていた。



343 :吾輩は名無しである:2006/09/03(日) 06:52:24
ハイボールは飲んだらしいですよ。
『行きつけの店』の銀座のクールの話を読んで、
私もハイボール党になりました。



344 :291:2006/09/03(日) 20:48:11
>>343さん、ご指摘有り難うございました。

そうでしたね。『酒呑みの自己弁護』でも、
水割りか、さもなくばハイボールと言っていましたね。

銀座の酒場なる場所に一度は行ってみたいものです。
もちろん、女ではなく酒を売る店にですが。



345 :吾輩は名無しである:2006/09/06(水) 12:27:25
江分利満氏の優雅な生活は、モノクロの映画を見たことがある。
小林桂樹の主演でしたが、今、CSのホームドラマチャンネルで
血族(NHKドラマ人間模様)を放送していて、その主演も小林さん
だった。山口さんと似てるんですかね?

346 :291:2006/09/10(日) 01:32:28
>>345さん
どちらも見ていないので、恥ずかしいのですが、「本物よりもやや美男子が演ずるらしい」
と山口瞳が書いていましたね。これはもちろん諧謔ですが。


347 :吾輩は名無しである:2006/09/10(日) 11:53:08
最近の小林しか知らない私には実感が湧かないです...

348 :291:2006/09/12(火) 17:17:31
>>347さん

差し支えなければ、映画とドラマのご感想をお教え頂けないでしょうか。

349 :吾輩は名無しである:2006/09/13(水) 09:43:53
すみません、どっちも見てないです。

350 :吾輩は名無しである:2006/09/13(水) 10:40:20
「血族」はすごいよ。ひっくりかえってすーるめがためだねー♪

351 :291:2006/09/13(水) 17:15:13
間違えました。347さん、すみません。

345さん、改めて、感想をお教えいただけないでしょうか。

352 :291:2006/09/18(月) 23:00:52
ああそうだ。「庶民」山口瞳について、これを書いておかないといけなかった。駅で若夫婦を見かけての話。

妻は疲れた表情の顔で、汗をかいている。横髪がほつれている。生まれて間もない赤ん坊が、ぐったりとして母親の腕の中で眠っている。夫は忙しく時刻表をめくっている。初めての子供を郷里の親に店に行くのだろう。

この様子を見て涙ぐむ山口瞳。その気持ちの動きについて、「こんな風だから俺には純文学は書けないんだな」と思いつつも、しかし「これが自分の芯の芯なるもの」と言い切る。





353 :吾輩は名無しである:2006/09/20(水) 13:54:58
山口の文学的価値を云々するなら、百閨E高橋義孝譲りの端正な文章に尽きると思うのですが、
その背後に存在する「情念」に辟易する向きもあるようですね。


例えば、開高健の盟友である向井敏が山口について言及しているのは見たことがありませんが、
「遊民」を定義するのにヤクザやプレイボーイから「庭で花を咲かせる私小説作家」という
表現を用いており、山口を揶揄しているかのように思えます。
向井は内田百閧ノついても「洒落が過ぎて読むのが疲れる」と辛辣な評価をしており、
一見端正に見えても濃厚極まりない文章というのが存在することを実感しました。

354 :291:2006/09/25(月) 00:58:21
>>353さん

あなたは311さんでしょうか(違っていたら失礼しました)。
情念ですか。例えば『人殺し』もそうですよね。

できれば、もっと教えて頂きたいのです。私は文章を味わう力に欠けています。





355 :吾輩は名無しである:2006/09/25(月) 06:58:23
>>353は確かに>>311です。
本当はコテをつけたいのですが色々事情があるので...


仮に小説家を志賀直哉タイプ(短編が得意)と
谷崎潤一郎タイプ(中・長編が得意)に分けるなら
山口は間違いなく前者でしょうね。
『けっぱり先生』などの長編は私はダメですし、
『居酒屋兆冶』はある意味では「引き伸ばした短編小説」ですから。


山口の場合、あの逡巡するような文章が短編や旅行記には向いていても
長編には向いていないと思われます。

356 :355:2006/09/25(月) 07:46:13
「逡巡するような文章」という言い方も分かりにくいかもしれませんが、
山口の文章は基本的にある対象について「あーでもない、こーでもない」と
考え込むところに本質があるのではないかと思います。
それが芸として成立しているのは(多分に俳句的な)間のセンスと
(以前も言ったように)強固なリズム感の力に他ならないのですが。


現役の作家では沢木耕太郎が「ああでもない、こうでもない」な文章だと思います。
(『バーボン・ストリート』『深夜特急』を呼んだ上での感想です)
山口と違って切れ味の鋭い文章なので一見すると前へ前へ進んでいるように見えるのですが。


357 :吾輩は名無しである:2006/09/25(月) 22:53:16
ボクは男性自身をはじめ、けっこう読んでいるんでファンはファンなんでしょうが
池波や内田と比較してなんか幼い感じを受けます

358 :吾輩は名無しである:2006/09/26(火) 05:00:40
血族の表紙が怖い

359 :291:2006/09/26(火) 21:30:42
311さん、早速のご教示をありがとうございました。お返事が遅れました。
311さんの「読み」の感覚に感激です。そうですか、あれだけ明快に見えながらも、山口瞳の文章は(もはや文体といっても良いかも)逡巡する文章なのですか。311さんの感覚、何とかして自分も掴もうとしているのですが、センスがないようです。

沢木耕太郎も同じだ、という点、面白いですね。沢木耕太郎は「山口さんの文章は言い訳ばっかりだ」と言ったそうですが。……おっと、これは次元の違う話かな。


360 :291:2006/09/26(火) 21:32:14
またageてしまった。

357さん、はじめまして。よろしければ何か語って頂けないでしょうか。

361 :吾輩は名無しである:2006/09/30(土) 11:44:07
「文章展開」という意味では師匠の高橋義孝やそのまた師匠の内田百閧ノは
あまり似ていないですね。
高橋はなんとなくそう思うだけですが、内田は山口と違って屁理屈を
色々と並べ立てているようでも「逡巡」はしていないですし、
対象について「細部」ももらさない描写力はトーマス・マン張りだと思います。
そういう文章にありがちな堅苦しさが無いのも不思議なのですが。

362 :吾輩は名無しである:2006/10/03(火) 00:17:45
すし屋のしょうがを「ガリ」と書くのはいただけないです

363 :291:2006/10/03(火) 04:32:29
>>361さん ありがとうございます。

このところバタバタしておりまして、お返事が遅れ気味になってしまい、
申し訳ありません。

361さんのご感想、私の力の及ばぬレヴェルのものです。
山口の文章は、一般に省略が多いと感ぜられているのではないでしょうか。
確か、山口の描く絵と正反対だ、とある編集者が評したはずです。
それとは別の次元で、文章展開においては逡巡が多々感じられる、
ということなのですか。これはまたしても勉強になりました。
この逡巡はどういったものなのでしょうね。




364 :291:2006/10/03(火) 04:34:09
>>362さん、「オアイソ」を非難しておきながら「ガリ」という言葉を
使うのは首尾一貫していない、ということですね。
ですが、「ゲソ」を「イカの足」とは言いにくいのではないでしょうか?
「ガリ」はもはや寿司屋においては隠語ではなくなっているのではないでしょうか?

もっとも、「オアイソ」も今やそうかも知れません。





365 :吾輩は名無しである:2006/10/04(水) 22:42:14
新潮社は男性自身を第一回から最終回まで、
漏れなく文庫化してもらいたい。

366 :291:2006/10/06(金) 04:23:31
『庭の砂場』で、少年野球で対戦した相手チームの捕手で2番という選手
(「桜井君」だったかな?)の話を書いている。東京大会の決勝戦。
桜井君は走者として2塁塁上におり、次打者のレフト前ヒットで無理に本塁に突っ込んだ。
左翼手は強肩の山口瞳。しかし山口の本塁送球はイレギュラー・バウンドとなり、
桜井君は無事生還。結局それが決勝点となり、1−0で山口瞳らは敗れた。

色の浅黒い、精悍そうな少年だったそうだが、なぜ彼が無謀
(イレギュラー・バウンドは単に結果でしかない)とも言える本塁突入を試みたのか。
その理由を晩年の山口瞳はようやく理解する。山口チームの投手はかの
黒尾重明。黒尾から点を取ることは不可能に近い、と桜井君は考えたのに
違いない。そうして彼は唯一(と思える)の得点機に一か八かの賭け
(山口流に言えば勝負)に出たのである。









これは思わず落涙

367 :291:2006/10/06(金) 04:34:39
「これは思わず落涙」→消し忘れ。

山口瞳にとって、桜井君のプレーは決して忘れ得ぬ鮮烈な印象を保ち続けた。
山口が、少年野球時代に濃密な時間を過ごした(「リトルは駄目」)から
だけではない。桜井君が特攻隊員として終戦間際に戦死したことを山口瞳は知る。

そして、晩年に桜井君の一か八かのプレーの理由を理解した山口は、
彼にこう問いかける。「そうだったのか、桜井君」(語句が不正確なのが申し訳ない)。

この部分、思わず落涙。







368 :291:2006/10/06(金) 04:38:11
なお、『旦那の意見』でも、「キャッチャーで2番」というエッセイを書いており、
これは『庭の砂場』の当該箇所とは随分書き方が違う。『旦那の意見』は、全体に
筆を抑えた書き方になっており(「下駄と背広」は違うが)、中期の山口瞳の
面目躍如という感じである。




369 :吾輩は名無しである:2006/10/07(土) 23:39:39
グループ・サウンズって、街の青年に袋叩きにあったり
やくざに半殺しにされるようなやわな人じゃないんだが。

370 :291:2006/10/14(土) 06:29:44
間違えた、お恥ずかしい。368は、「キャッチャーで一番」でした。

371 :291:2006/10/18(水) 22:08:25
さて、今度は何の話にしよう。

将棋は、上の方で事情通の方々が激しい議論をなさっていたので敬遠。

では、麻雀はどうか。山口瞳が霊感に優れていたのは確かだが、
単なるツキ麻雀ではなかったのではないか。「恐怖対談」で吉行淳之介が
「ものすごく上手かった」と言っており、基本的な技量もかなり高かった様子。
何より、「麻雀の技術など至極簡単」と言い切っていることに凄みがある。
小生のようなヘボ麻雀からは想像もつかない。


372 :291:2006/10/19(木) 22:36:25
競馬はどうか。

「予想屋としてはかなりのものだという自信がある」と何度か書いていた。
元来が威張らない人だし、また、競馬の予想について、
勝った時にはさらっと書き、負けた時にだけ詳しく書くのが良い、
と大橋巨泉に言っていたのだから、本人の「かなりのもの」という
言葉には重みがある。この人は結局競馬では損をしていないのではないか。
控除率25%というとんでもない天引きの下でこの成績は凄い。






373 :291:2006/10/21(土) 21:21:17
競馬と言えば、「名騎手森安弘明引退す」での、
「タケシバオーは歯を食いしばって逃げています」の一節が忘れられない。
キラリと光る一行、と言う感じだった。

この一文が収められた文庫『江分利満氏大いに怒る』での解説者(阿部徹郎氏)も、
勝負事を書かせて山口瞳の右に出る人はいない、と書いていた。



374 :吾輩は名無しである:2006/10/23(月) 14:24:35
>>371
たしか、色川武大とも交流があったんですよね(温泉へ行こう)。

375 :291:2006/10/24(火) 23:24:36
>>374さん、どうもありがとうございます。

色川武大は、『草競馬流浪記』でも山口に同行していますね。

山口瞳は、小説家としての色川に随分惚れ込んでいたようです。
『怪しい来客簿』を『男性自身』で絶賛し、そして色川が死んだ時には、
手放しで泣きながら銀座を歩いたらしい。

なお、麻雀を一緒に打ったことはなかったようです。


376 :291:2006/10/27(金) 21:45:01
国立の話。

国立には3回ほど用があって行ったことがある。大通りを歩いただけだが、
なるほど、良い町だと思った。山口瞳の行きつけの店にも行ってみたかったのだが、
時間もなく、気後れもしたので結局行かずじまい。
今度は行ってみようかな。しかし、繁寿司は怖そうだ。
こんなことを考えている山口ファンは少なくないはず。


377 :291:2006/10/31(火) 22:44:24
さて、今度は山口瞳の大阪嫌いについて。

司馬遼太郎との対談は、最中に自ら「子供の喧嘩みたい」と言ったように、
何だか言い合いに終始した印象がある。この対談の後、司馬遼太郎は
「あれは死ぬまで直らんな」と言ったらしい(確か、田辺聖子が書いていた)。

自分は関西とは無縁であり、また生粋の東京人でもないので、
山口ファンではあるが、この点については感情を交えずに判断できると思う。
(もちろん、別な原因で判断がゆがんでいる可能性はある)

山口の「田舎者は嫌いだが田舎の人は好きだ」という言い方は賛成できる。
と言うのも、「田舎者」とは他人に平気で迷惑をかける人間のこととされているから。
一例を挙げれば、列に平気で割り込む人のこと。




378 :291:2006/10/31(火) 22:58:31
では、何とかして東京になじもうとしている地方出身者を
「田舎臭い」と言ってしまうのはどうか?

西郷隆盛が「おいどん」と言い続けたことを引き合いに出し、
その国の言葉をそのまま使えば良い、というのは、理屈の上ではその通りだが、
そんなことが現実にできる人間はごくごくわずかであるに違いない。

何とかしてあか抜けようとしている若者の姿を、
「田舎臭い」と言い切ってしまうのは、やや冷たい感じを受ける。
「微笑ましい」と言う程度が、大人の対応なのではないか。

偉そうな言い方をして失礼。

その上、山口瞳には、大阪流と東京流を比べると東京流がそもそも上なのだ、
と言う感覚が染みついていたように思われる。言い換えると、
東京に出てきた大阪人が例え大阪流に自然に振る舞っても、彼は気に入らなかった、
と解釈せざるを得ない部分がある。これは好き嫌いの問題なのだろうが、これでは
大阪人はたまらないだろう。







379 :吾輩は名無しである:2006/11/01(水) 14:34:32
山口の言う「田舎者」は「都会のルールに従わない人間」のことだったと思いますが。
「親子三代東京暮らしの田舎者」の知人もいたそうですしね。

380 :291:2006/11/01(水) 21:38:54
>>379さん、ありがとうございます。

「都会のルールに従わない人間」のことだったのでしょうか。
「都会の」がつくかどうかは大事な点ですね。
確か私の記憶では、「他人に平気で迷惑をかける人間」のことでした
(手元に本がないのですが、『私流 頑固主義』だったように思います)。
こちらだと、都会であろうとなかろうと共通するはずですので、微妙に異なってきますね。







381 :291:2006/11/12(日) 23:17:40
さて、今度は何の話にするか。

煙草の話は、かなりの愛煙家であったのだから欠かせないとも言えるが、
小生が喫煙者ではないため書けない。ファンとしてはもっと早くから禁煙して欲しかった、
と言うのが正直なところ。

なお、酒と比べると、煙草について書かれた量はかなり少ない。
煙草とはそもそも書きにくいものなのか。

382 :吾輩は名無しである:2006/11/16(木) 13:33:09
禁煙パイポについても書いてましたね。
山口が言うには、喫煙行為は火をつけるところから始まるものであり、
パイポはその一部しか満足させないとのことでしたが...

383 :291:2006/11/16(木) 23:49:27
<<382さん、どうもありがとうございます。

そうでしたね。思い出しました。

ところで、別なことも書いていましたね。
喫煙行為は火をつけるところから始まる……という内田百閧フ言を借りて、
ホステスが客の煙草にすぐ火をつけてしまうことを非難したものでした。






384 :291:2006/11/16(木) 23:54:19
ホステスつながりで思い出したことがある。
山口瞳の恋愛。これはちょっとヤバイ話。
もっとも、治子夫人がここを見ているはずもないか。

どれだけモテたのか?
若い頃はかなりの男前だった、と大まじめに書いていた。
その後、中年になり頭が禿げてからも、酒場の女性からは
「チヤホヤされた」とのこと。死後に治子夫人が書いたものによると、
夫人同伴で酒場に入った途端に「瞳ちゃーん」と抱きつかれていたそうな。

本人の「大日本酒乱党宣言」(だったかな?)でも、酒場の女性に
家に寄るように誘われることが数ヶ月に一度ある、とのこと。



385 :291:2006/11/16(木) 23:57:53
さて、では本人の気持ちはどうだったのか?

治子夫人の「たった一度の浮気」によると、酒場の女性でどうやら
相思相愛になってしまった人がいたらしい。これが『人殺し』の原体験なの
だろうか。

脇道にそれるが、この女性、向田邦子のことだったのでは、との疑いが消えない。
もちろん、この推測はかなりの確率で間違っているのだろうが。




386 :291:2006/11/17(金) 00:03:16
どんどんヤバイ方向に進むが、本当に最後まで「一穴主義」を貫いたのだろうか?

ああ、この問いを書いたことで山口ファン失格だ。単なるゴシップ好きになってしまった。

しかし、『人殺し』や『愛ってなに?』の情念を考えると、疑問に思える節もある。
特に『愛ってなに?」の「直子」は、これはモデルの女性に惚れていないと書けない。



387 :吾輩は名無しである:2006/11/21(火) 13:42:25
山口の「生涯一穴主義」は向田邦子の「生涯処女」と同じで、
極めて文学的な「真実」だというのが真相じゃないですか?
(後者は実は違ったらしいですしね)



少なくとも、山口のようにイマジネーションに頼らないタイプの作家が
想像だけで『人殺し』を書けるとは...


388 :291:2006/11/21(火) 22:37:39
>> 387さん、ありがとうございます。

そうなんですよね。「自分は想像力だけでは書けない」と本人も言っていましたものね。

ただ、肉体的に浮気したという証拠は、何もないのです。単に作品に表現された情念から
そう推測しているだけで。このことはむしろ、山口瞳の筆力を証明している、
という言い方も可能です。

それに、少なくともある時期までは、確かに一穴主義を実践していたと思うのです。
『華麗な生活』や『元祖マジメ人間、大いに怒る』の頃までは。







389 :吾輩は名無しである:2006/11/22(水) 16:53:20
『華麗な生活』といえば例の軽井沢の姉妹ですね。

390 :291:2006/11/25(土) 22:35:50
>> 389さん、どうもありがとうございます。

そうですね、その小説(章)も光るものでした。

なお、この本の後半で「江分利は本当に夏子しか女を知らない」と言う意味の
ことを書いている件もあります。また、好色漢たちにからかわれたカタブツが、
「一人の女の中に全ての女がいる」と言って反論する、という記述もありました。


391 :吾輩は名無しである:2006/11/26(日) 23:00:54
目白三平について意識はあったのだろうな

392 :吾輩は名無しである:2006/11/28(火) 19:16:51
日本相撲協会や日本放送協会は山口氏が写り込んでいる取組を
サンプリングしてアンソロジーにしたDVDを出してもらいたい

393 :吾輩は名無しである:2006/11/30(木) 12:38:05
面白いけど売れなさそう...



もしもっと長命したら横審にも入れただろうに。
実際、その資格は十分あったと思う。

394 :291:2006/12/02(土) 21:45:36
>> 391さん。
寡聞にして私は事情を知りません。良かったらもう少し詳しくお教え頂けないでしょうか。

>> 392さん、393さん。
お二人とも、かなりの山口ファンでいらっしゃるようですね。

395 :吾輩は名無しである:2006/12/02(土) 23:46:20
相撲協会映画部でしたか? いつからかは存じませんが
過去の取組は撮影して保存しているのですよね。
国技館内の施設で一般に公開してくれませんかね。
NHKアーカイブスでも公開されていないんですよ。
来場された年月日は、だいたい分かりますものね。

396 :吾輩は名無しである:2006/12/02(土) 23:49:40
続けてごめんなさい。
ドスト氏のこんな記事が。
紙面では写真つきでした。
http://www.sankei.co.jp/local/tokyo/061114/tky002.htm

397 :吾輩は名無しである:2006/12/03(日) 13:39:11
「山口組国立支部」はまだ生きてたんですね...

398 :吾輩は名無しである:2006/12/08(金) 01:15:15
ここでひとつ大津絵でも

399 :吾輩は名無しである:2006/12/08(金) 17:11:26
せっかく鬱病からも脱したのだから
もう少しおとなしくしていた方がイイと思うョwww

あなたの文体は、特徴的だからすぐ分かるwww

400 :吾輩は名無しである:2006/12/08(金) 17:20:37
何人かの人間を混同してるな。
今のこのスレはメイン二人+αなのに。

401 :291:2006/12/12(火) 01:06:45
ドスト氏ご健在のようで、嬉しい限り。

先に書いたことと重複するが、
ドスト氏との最初の紀行文集『なんじゃもんじゃ』は、
もっと評価されても良いと思う。山口瞳の感性がストレートに出た作品。
ドスト氏が山口瞳を一喝する場面と、山口瞳が旅先で出会った少女に語りかける
場面は、山口瞳の全ての作品の中でも出色だった。

「もうやめなさい」「いい加減にしなさい」……
「そいつに、みんなが耐えているんですよ」

「女ってのは、大変なんだ」……
「おじさんが女だったら気が違っちゃうな」


402 :吾輩は名無しである:2006/12/12(火) 11:33:38
>>401
『なんじゃもんじゃ』だけ何故か手に入らないんですよ。
amazonでも見つからないし...

403 :291:2006/12/12(火) 22:15:44
>> 402さん
日本の古本屋というサイトで、数件のヒットがありますよ。
お節介のようですがご一報までに。

404 :吾輩は名無しである:2006/12/13(水) 00:11:15
どこに掲載されていたのか、ソースはナニなのですが、
九段の寿司政、ご高齢のおかみさんは健在なのだそうです。

405 :吾輩は名無しである:2006/12/13(水) 12:32:26
>>403
とんでもない、ありがとうございます。

406 :吾輩は名無しである:2006/12/15(金) 23:59:48
いびきや直木賞受賞の際の会見の模様をCDで発売しろって

407 :291:2006/12/16(土) 00:56:16
『オール読物』の今月号に、吉行淳之介についての鼎談がある。

話者の一人黒鉄ヒロシ氏によると、銀座のバーで山口瞳が人生論を始めた時に、
隣にいた吉行は「野暮な話はやめろ」というつもりで、電動コケシを股間(社会の窓?)
から出してスイッチを入れて動かした、という。それでも山口は話を止めず、
吉行もあきらめて、コケシを引っ込めたという。







408 :291:2006/12/16(土) 00:59:58
このエピソード、モノを引っ込める時の吉行を想像すると何だかおかしい。
ちょっと格好がつかず、きまり悪かったのではないか?

なお、吉行淳之介『やわらかい話』では、和田誠氏が似たようなエピソードを
紹介している。バーで吉行がおしぼりを、やはりいわゆる社会の窓から出して
ふざけているところに山口が来て、他人だったら怒るのに敬愛する吉行さんだから
怒れずに妙な顔をしていた、という。

409 :吾輩は名無しである:2006/12/16(土) 13:28:16
>>406
それこそマニアにしか売れないよ。

410 :吾輩は名無しである:2006/12/16(土) 19:55:57
マニアの俺でもほしいと思わない。

411 :吾輩は名無しである:2006/12/17(日) 18:36:45
まあ「史料価値」と「面白さ」は別だからな...

412 :吾輩は名無しである:2006/12/19(火) 23:30:13
重役が深夜に「黒猫のタンゴ」を稽古している姿を想像すると滑稽になるけれど…
と1972年に書くことが、すでにして滑稽なんだが
(黒ネコのタンゴがはやったのは何年よ?)

413 :吾輩は名無しである:2006/12/21(木) 21:49:22
どっか、男性自身のリストないかな?
オレの今の歳と山口瞳が同じ時に書いた男性自身を読みたいと思ってるんだけど。

414 :吾輩は名無しである:2006/12/21(木) 23:51:18
ホント、男性自身は全部新潮文庫化しろって

415 :291:2006/12/23(土) 04:44:03
>>413 さん
年譜と著書目録は『山口瞳の人生作法』(新潮社)に、
略年譜は『山口瞳 江分利満氏の研究読本』(河出書房新社)にありますね。


416 :291:2006/12/23(土) 04:49:35
さて、今度は編集者の話。

最も信頼関係が深かったのはスバル氏と思われる。
山口治子夫人の日記での逝去の日の一言
「石井さんパパの胸に顔つけて泣く」は、完全な第三者である当方の胸にも応えた。





417 :291:2006/12/23(土) 04:54:18
最も「キャラが立っている」のは、言わずと知れた『新東京百景』の
臥煙氏だろう。実に面白可笑しい人物として書かれている。

この人は、編集者と濃密な関係(物理的接触というより気心)を
欲したようで、「テニオハ」の感覚が同じであると、それだけで
嬉しくなると高橋義孝との対談で言っていた。

418 :291:2006/12/23(土) 04:58:39
ただ、編集者にとって、やはり怖い存在だったのだろう。
スバル氏もそう書いていた。

『江分利満氏の優雅なサヨナラ』で、いきつけの店を紹介した編集者が、
店に「慣れるのではなく狎れてしまった」ことを難じている。


419 :吾輩は名無しである:2006/12/23(土) 22:41:45
中野老ががむばっているな

420 :吾輩は名無しである:2006/12/23(土) 23:53:52
オールドは、冷蔵庫で冷やして飲まないと飲めないかもしれないくらいのもので

421 :291:2006/12/28(木) 23:20:36
そろそろ年末・年始。元気だった頃の山口瞳の家では、
盛大な年始の集まりが開かれたことはファンならば周知のこと。

なお、『江分利満氏大いに怒る』では、一人も年始の客が来ない年の
ことを書いている。これは社宅にいた時分のこと。次の年も、
それを読んだ同僚数人が「では、来年は行きます」と言いながらも結局
誰も来なかったらしい。







422 :291:2006/12/28(木) 23:23:47
国立での年始の会では、夜分に山口邸が一個の楽器と化したかの喧噪だった、
と言われたことを「男性自身」に書いている。

別な箇所では、客の数人が、座るところがなくて中腰で妙な姿勢を取らざるを
得なかった、という混雑ぶりだったことも記している。それはそうだろう。
業界人のみならず近所の人、植木屋、将棋指しに騎手まで来るというのでは。


423 :吾輩は名無しである:2006/12/29(金) 09:21:17
>>416
スバル氏が新潮に転職できたのは山口の力もあったのでしょうかね?
いくらなんでもツアコンから編集者なんて...

424 :291:2006/12/31(日) 06:44:58
>> 423 さん
「男性自身」『これで最後の巻』所収の「作家の横車」によれば、
井上ひさし夫妻の力添えがあったようです。





425 :291:2006/12/31(日) 07:32:52
スバル氏は、雑誌編集者になるべき能力があったのではないでしょうか。
確か、『新潮45』の編集長をなさっていましたね。

少年犯罪の実名報道を敢行した際に、お名前が新聞紙上に出ていました。

426 :吾輩は名無しである:2006/12/31(日) 07:45:48
今日はご命日だな、お母さまに黙祷

427 :423:2006/12/31(日) 10:59:54
>>424
なるほど。井上の力ですか。
まあ編集者としての資質を疑っていたわけではないのですが...


新潮の山口瞳歴代編集者はみんなそれなりに出世しているようですね。

428 :吾輩は名無しである:2006/12/31(日) 20:15:25
ツアーコンダクターじゃねえよ・・・。
『旅』って雑誌の編集やってたんだよ。

429 :吾輩は名無しである:2007/01/03(水) 09:36:49
こっちの無知は認めるけど、旅行記での献身&有能ぶりを見てると、
ツアコン経験が皆無だなんて信じられないし、
仮に皆無だとしてもツアコン的素質のある人だったんだと思う。

430 :吾輩は名無しである:2007/01/03(水) 20:08:14
↑おまえ、吉田健一ファンだろ?

431 :吾輩は名無しである:2007/01/03(水) 21:04:04
血族読んだけど自分に酔っているように見えた。


432 :吾輩は名無しである:2007/01/03(水) 22:50:54
淳之介の妹が詩人だって知らなかったのかしら

433 :吾輩は名無しである:2007/01/05(金) 12:07:01
一般書籍板のスレからずいぶん流れこんできてるな...

434 :291:2007/01/06(土) 23:41:01
>> 433 実は、今の今まで一般書籍板のスレを知りませんでした。
そちらを読んでみて赤面。私などがこっちで書き散らかしてきたことの大半は、
すでにあちらで指摘されていました。

しかし、ここでは独り言を続けます。恥の上塗りを敢えてやらせてもらいます。

435 :吾輩は名無しである:2007/01/07(日) 23:16:40
いっぱしの博徒気取りだったんだから、ちょっとアレだ。

436 :291:2007/01/13(土) 01:38:52
さて、次は何の話にしよう。
作家山口瞳に戻ろう。

浦安にいた時分の山本周五郎について、不遇だったのではなく、
『青べか物語』の構想を練ってた時代だったのだから
むしろ幸運な時期だったはず、と書いている。
力作の準備期間(執筆期間とは違う)とは、最も幸福な時であり、
「作家の幸福とはこれだ」、と書いている。

同じように、山口自身が『家族』を書き出す前に書いた「刃物はいらぬ」では、
もはや健康を失った自分を生かしめているのは、長編である『家族』を
書こうとする意欲なのだ、という意味のことを書いている。
「作家殺すにゃ刃物はいらぬ」「早く現場に戻りたいよ」。

437 :291:2007/01/13(土) 01:53:38
そして、いざ『家族』が脱稿した後、男性自身の『余計なお世話』によれば、
神経が凶人のそれに近くなっており、道を歩いていても、
自動車が突っ込んでくるのではないか、あるいは
上のビル工事現場から何か降ってくるのではないか、と気になっていたという。

この、仕事にかける気概と集中力、凄みがある。
常盤新平氏が、山口の小説は「恐ろしいまでの集中力の結晶」と言っているのもうなずける。
見習いたいが、自分にはとうてい無理。
山口が「小説を書くのは体に悪い」と書いていたが、
その意味が今更ながら分かった。
一種の自殺行為を知りながらやっていたのか。




438 :291:2007/01/13(土) 01:56:35
間違えた。凶人ではなく狂人。

439 :吾輩は名無しである:2007/01/15(月) 00:37:44
当時バッタは、関東でも本流ではなかったはずだが
博打としてのコクの観点からして

440 :吾輩は名無しである:2007/01/23(火) 12:50:49
>>435
特攻隊帰りの怖いお兄さん達がウヨウヨしていた終戦直後に
鉄火場で恐れられたんだから事実「いっぱしの博徒」だろう。
まあ色川武大あたりとは比べられないとしても。



441 :291:2007/01/29(月) 02:18:13
仕事に向かう際の集中力について、続き。

『酔いどれ紀行』初回の長崎行き前日のエピソード。
出発前日になっても原稿(紀行文とは別口)が一枚も書けておらず、
やむを得ずに、徹夜で書き終えてそのまま長崎に出るつもりだった。
弱気になり、今回は書けない旨を編集部に伝えようとしたが、
手違いで、締め切りなどなかったことがわかる。
突然に「解放」されたが、その晩は、結局何もしないまま酒ばかり飲む。

「朝までに小説を一本仕上げようとする体」は、簡単にはクール・ダウンできない、
ということらしい。これも凄味のある話し。

442 :291:2007/01/29(月) 02:25:45
なお、この『酔いどれ紀行』初回に関連して、下らぬ疑問。

問題の「原稿」は、てっきり月刊文芸誌のものと思っていた。
文中でも、編集長に「山口さんは今月はありませんよ」と言われている。
「いつも1週間前には催促している」とも。

ところが、長崎で、同行した治子夫人がどんどん買い物をし、
支払いが怖くなった山口瞳は、
「あの新聞小説、やっぱり引き受けようか」と考える。

ここで言っているのは問題の原稿のことだろうが、「新聞小説」なのか?
この作品も何度か読んだが、この部分、腑に落ちない。



443 :吾輩は名無しである:2007/01/31(水) 12:14:02
ぜんぜん別物でしょ<原稿と新聞小説

444 :291:2007/02/01(木) 22:13:50
>> 443 さん
そうなんですよね。ただ、文脈からは、
「一旦断ったあの原稿をやっぱり引き受けようかな」と言っていると
考えざるを得ないのです。山口瞳の勘違いかな。

445 :291:2007/02/01(木) 22:40:35
さて、今度は、山口瞳に強い印象を与え、彼がそれを作品中に再現した
(と考えられる)「光景」の話。

『続血涙十番勝負』にも書かれているが、零落した山口家では、
飼っていた犬を曲馬団と実験動物に売ったという。
ところが実験動物として売られた方の犬が逃げ出して、家に走り帰ってきた。
もう一度犬を売りに行く時、家族の誰もが泣いたという。

ただし、ここで言う「光景」は、二度目に売りに行く時のことではなく、
最初に犬が逃げ帰って来た時のこと。
「彼が逃げ帰るとき、それは彼の人生の華だった」と山口瞳は書く。
 

446 :291:2007/02/01(木) 22:45:19
ここから連想されるのが、「わが町」でのモリモト夫人(アオヤギ夫人だったか?)の
話。駆け落ち同然で結婚したが、夫人の両親が二人の新居に来て連れ去られた。
ところがその晩、夫人はアオヤギの家に駆け戻ってくる。
スリップ一枚で線路の脇を駆けて来たのだ。そして、その話をモリモトから聞いた
矢沢(山口瞳)は、不意に頭の中を美しいものが通り過ぎたように感ずる。
どんな女の人にも、一生に一度は張りつめた瞬間がある、と感ずるのだ。



447 :291:2007/02/01(木) 22:49:41
もちろん、二つの話は、終わりはまるで違う。
犬の方は再び売られ、モリモト夫人は幸せな家庭を築く。
だが、一生を賭した瞬間を自らが作り出していた、という点では共通。

山口瞳の庶民派の側面が出ている、小生の大好きなくだり。


448 :吾輩は名無しである:2007/02/09(金) 11:03:17
山口は犬好きだったのでしょうか?
猫好きで有名な百閧ニ対照的ですね。

449 :291:2007/02/09(金) 12:08:08
>>448 さん、

山口は、動物は馬以外はすべて嫌いだったようです。
飼い犬の話は、犬の「心情」を思ってのことではないでしょうか。

450 :291:2007/02/09(金) 13:13:23
全然別な話。

「誠意」を山口瞳は重視した。これは山口の読者、特に礼儀作法関係や成人の日の
文章を読んだ人ならば、言われるまでもない。
嵐山光三郎も、「誠実を欠く相手には厳しかった」と書いている。

ただ、以前に読んで驚いたのは、『愛ってなに?』の中の一編での記述。
出張に出たサラリーマンが、出先で世話になった相手に、
帰りの新幹線の中ですぐに礼状の葉書を書くのだが、そこで
「こんなところが、サラリーマンとしての○○支えているのだろう。評判は悪くない」
と書く。



451 :291:2007/02/09(金) 13:16:57
学生時代にこれを読んだ時は実に驚いた。
仕事の出来る出来ないではなく、こんな瑣末なことが評価の対象になるとは。

今は給料取りの身だが、山口の考えを半ば肯定する。
つまり、こうした誠意に欠ける人間は、能力を発揮する場を与えられないのだ。




452 :吾輩は名無しである:2007/02/10(土) 08:49:37
新潮の歴代編集者もそれに近いことを言ってましたね。
自分の世界に入って来れない人間はすぐやめさせられたとか。

453 :291:2007/02/11(日) 23:51:40
>> 452さん、ありがとうございます。
そのお話、凄く関心があります。
差し支えなければ、出典を教えて頂けないでしょうか?

454 :291:2007/02/11(日) 23:56:37
編集者で、思い出したことがある(先に書いたこととは別)。

書き手を励ますよりも萎縮させてしまう編集者の方が多い、と書いていた。
そう言うものなのだろうか。

山口瞳は、直木賞の選考委員を務めた。
向田邦子受賞の経緯は良く知られているが、その他の受賞作・候補作に
対しても、なかなか暖かく、励ましになるコメントを寄せている。

455 :291:2007/02/12(月) 00:00:02
印象に残るのは、林真理子へのコメント。
最初に候補作となって落選した際には

「感性と素質という点で抜群に秀れている。」
「ムリヤリに小説を書かされて、知らないうちに候補作にされて、
こんなことを言われるのは不本意だろうが、しかし、これは、
残念ながら、非常によく出来た少女小説というほかはない。」
「直木賞はプロ作家の通行手形であって、
その候補に擬せられた以上は覚悟をきめてもらいたい。
その感性を評価する者としてあえて言う。
林真理子さん、顔を洗って出直していらっしゃい。」

456 :291:2007/02/12(月) 00:01:47
そして、受賞した際には、

「男と女の卑しさとイヤラシサを描くのが実に上手だが、
そのぶん後味が悪い。にもかかわらず林さんが受賞したのは、
力でもって選考委員を捩じ伏せたのであり、
それは、うんと自慢していいことだと思う。」

とのコメント。

457 :452:2007/02/13(火) 10:42:52
>>453
『男性自身傑作選 中年編』の巻末の新潮歴代編集者&重松清の対談ですよ。
正確には「山口を刺激する演技力の無い編集者」が敬遠されたとか。

458 :452:2007/02/13(火) 10:46:43
しまった、あげてしまった...

459 :吾輩は名無しである:2007/02/13(火) 11:55:18
>>454
講談社エッセイ賞選考委員として、沢木耕太郎を強く推薦した(その結果野坂昭如とともに受賞)のも山口ですよ。


460 :291:2007/02/16(金) 21:42:58
>> 452さん
ご教示をありがとうございました。
お礼申し上げるのが遅れて、申し訳ありませんでした。

近く、読んでみます。

461 :291:2007/02/16(金) 21:44:37
>> 459さん、ありがとうございます。
そうでした。沢木耕太郎のことも、随分高く評価していましたね。
「わが国ナンバーワンのノンフィクション・ライター」と言っていたのでしたか。


462 :吾輩は名無しである:2007/02/18(日) 12:34:05
語り口の多才さや個々の文章の流麗さではなく、文章全体を貫くリズムの力だけで
読ませてしまう文章家という意味では、沢木は山口の最大の後継者でしょうね。
どちらも無愛想なほど素っ気無い文章なのに何故か読み手を引きこみますし。



もっとも、山口でも『江分利満』や(未読ですが)『世相講談』などは
比較的「饒舌」な方かもしれませんが、丸谷才一のような饒舌そのものの作家に比べれば
「ヤクザのおじさんの冗談」みたいなもの、つまり山口以外の作家が言っても
面白くない、山口だから面白い類の物なのかもしれません。

463 :462:2007/02/18(日) 12:41:17
「語り口の多彩さ」ですね失礼。

464 :291:2007/02/18(日) 22:50:02
>> 462さん、高レベルのコメントをありがとうございます。
悲しいかな、私は文章を味わう力に欠けており、
462さんのお書きになるようなことは、言われて初めて気が付く程度です。

差し支えなければ、またご教示下さい。

465 :291:2007/02/22(木) 22:22:07
今度は、鎌倉アカデミア関連。

林達夫は、ここの教師として山口瞳を教えた。
林達夫が岩波書店の小林勇に宛てた手紙では、
「鎌倉大学といふ乗りかけた船があり、
難船して利口な船頭共があっさり逃げ出したあと、
「善意ある人々」が大童で 風波の中を修理して 
年の行かぬ何百の乗客を行く手の港に送り届けようと
努力してゐます。……」とある。
林は、参議院や博物館のポストを断って、
鎌倉アカデミアでの教育にかけた。


466 :291:2007/02/22(木) 22:22:53
もちろん、山口瞳も、ここで吉野秀雄と出会い、治子夫人とも出会った。
三枝博音からも感銘を受けたようだ。
そして、久野収編『回想の林達夫』によれば、山口の父は学校の経営を委託されており、
また山口家で教授会が開かれていたという。
要するに、鎌倉アカデミアは、山口がかなり濃密な時を過ごした場所だったはず。

467 :291:2007/02/22(木) 22:23:52
ところが、山口は『同行百歳』の「学校」での、自分の学歴についての記述で、
自分の履歴書は「ズタズタの履歴書」であり、早稲田と國學院の間に、
「鎌倉アカデミアなどという、わけのわからない学校もはさまっている」と書く。
確かに、世間一般の見方からすればそうかも知れないが、
本人がこう言い切ってしまうところ、山口ならでは。

468 :吾輩は名無しである:2007/02/23(金) 14:16:55
新潮文庫の作者紹介でも学歴は「鎌倉アカデミアに入学」だけですもんね。
普通なら「早稲田中退」とか「国学院大卒」とか書きそうなのに。

469 :吾輩は名無しである:2007/02/26(月) 12:09:27
>>468
そぉ?
私は全く逆の印象ですよ。
結構、「早稲田中退」と書いてあることが多い。
国学院を卒業しているのに、なぜ中退した方を経歴に記載するのか。
本人が指示したのか、出版者が書いたのか知らないけれど、
なんだか学歴コンプレックスを抱えているようで、
さもしいと感じたことがあります。

470 :吾輩は名無しである:2007/02/27(火) 12:34:35
>>469
>結構、「早稲田中退」と書いてあることが多い。


初耳です。
山口の孫世代の私は新潮文庫中心に親しんできたので...

471 :吾輩は名無しである:2007/02/27(火) 18:54:29
早稲田中退は巾をきかせているからね。

472 :291:2007/03/05(月) 00:17:58
>> 469さん

「学校」はお読みになりましたか?
学歴コンプレックスについて、包み隠さず書いているように感じます。

473 :291:2007/03/05(月) 00:25:47
雑ぱくな話。

「文章とはアイディア」と『師弟対談』で言っている。
では、アイディアとは何か、と言うと、「アイディアとは組み合わせ」と
『世相講談』の「真説焼竹輪」で言っている。

そして、800字程度の短文を書くときには、それを二つか三つに分割して
書くように心がけている、と言っている。確か扇谷正造に言われたことだったはず。
一見したところ関連しないトピックを関連づけるというやり方。
「この話を何かと結びに付けることはできないか、と考えるのが癖になっている」と
どこかで書いていた。確か「男性自身」シリーズのどこか。

このやり方は「やってみると大変に具合が良い」と書いている。
山口ファンならば、「その通り」と言いたくなるはず。






474 :291:2007/03/05(月) 00:29:50
こういうやり方は、「右脳」が強くないとできないのかも知れない。
本人も、『優雅なサヨナラ』で、計算は苦手だが大局観には自信がある、
と書いている。将棋の終盤が弱いのもそういうことだったのか。

何が言いたくて、こんな話を書いたのかと言うと、
鎌倉アカデミアを「わけのわからない学校」と言い切ってしまうところ、
山口の「右脳」の強さが出ている、と感じたから。

475 :469:2007/03/05(月) 01:01:31
>>472
学校は、どの巻に収録されているのですか?


476 :吾輩は名無しである:2007/03/05(月) 01:36:18
学歴欲しかったなぁ・・・

九州国際大学2部出。バブル期卒業。しかし求人来ず。

477 :吾輩は名無しである:2007/03/05(月) 11:40:32
>>473
河上徹太郎も「評論は二つのテーマでかけばよい」と言ってるらしいですしね。
(丸谷才一の本で見ました)
山口の場合は河上から直接教えられた可能性もありますね。

478 :291:2007/03/05(月) 22:34:29
>> 469さん
『同行百歳』に入っています。

479 :291:2007/03/05(月) 23:08:28
>>477さん

ご教示ありがとうございます。山口と河上は接点があったのですか。

480 :477:2007/03/06(火) 07:47:27
>>479
付き合いがあったかは正確には分からないのですが、
『行きつけの店』の鉢巻岡田の章で出てきましたので。

481 :469:2007/03/06(火) 18:25:09
>>478
そうですか。
持っているので見てみます。
そういう所を曝け出すのも山口らしくて、潔いですね。
この件に関しては、改めて見直しました。

482 :291:2007/03/06(火) 22:22:41
>> 480 さん

ご教示ありがとうございます。

483 :291:2007/03/22(木) 23:16:37
山口は、大変に教師運が良かった。
特に吉野秀雄と高橋義孝に出会い、可愛がられたのは幸運だった。
両者との師弟関係は大変に濃密なものだった。

484 :291:2007/03/22(木) 23:17:42
吉野秀雄について言えば、吉野の晩年の話が印象深い。
山口は、自分の歌作の才に見切りを付け、世帯を張るための労働のために
鎌倉アカデミアを去り、吉野からも距離を置いた。
「私は先生から逃げたのである。あろうことか、その頃の私には、
吉野先生が小さく見えた」。しかし、手紙のやりとりは続く。
そして39年、直木賞作家となり、寝た切りとなっていた吉野秀雄を病床に見舞う。

485 :291:2007/03/22(木) 23:18:31
「先生、だいじょうぶだよ。ちっとも変わってないよ」と語りかける山口瞳。
「先生、がんばってくれよ。いい歌をつくってくれよ」そのへんでもう涙になってしまった、
と山口は書く。ところが、吉野は、山口の涙を「すこしもあやしまなかった」。
それだけでなく、盛大に飲み(二人で角瓶を空けた)、そして5分ほど後に全て洗面器に戻してしまう。

486 :291:2007/03/22(木) 23:19:21
山口の、馴れ馴れしいまでの親しみを込めた口調と涙、
弟子が泣いているのをすこしもあやしまず、
そして糖尿病で寝た切りなのに無理して飲む吉野。どれも素晴らしい。

487 :291:2007/03/22(木) 23:19:55
脱線するが、山口は自分のことを、吉野秀雄の下に出入りする「有象無象の一人」だったと書く。
このあたり、鎌倉アカデミアを「わけのわからない学校」と言い切ってしまうのと同じような凄味を感じる。

488 :291:2007/03/27(火) 23:32:13
高橋義孝についてはどうか。
最も印象的なエピソードは、ラーメンをかけられたというもの。
「生意気なことをいったから」と山口は書くが、「生意気」の内容は、
編集者であった山口が「編集者としてはこう考えます」という言い方をしたことに
あったらしい
(『優雅なサヨナラ』では、人力車の代金を払わせてくれと言ったから、と書いてある。

489 :291:2007/03/27(火) 23:33:03
これには驚いた。この程度でラーメンをかけられていたのでは、
自分などはとうてい高橋の酒席にはいられない。
なお、ラーメンとまではいかないにせよ、ビールをかけられたのは何度もあったらしい。

490 :291:2007/03/27(火) 23:33:44
さらに驚くのは、ラーメンをかけられた山口には、憤慨どころか、
「少しの不快感もなかった」ということ。
ラーメンをかける方も、かけられる方も、これは並みの関係ではない。

491 :吾輩は名無しである:2007/03/29(木) 18:51:01
まあ、くそぢぢい内田百閧フ弟子の高橋ですから
多少の偏屈ぶりはね...



たぶん、高橋には悪意が全く無かったんだと思いますよ。
もちろん山口も。

492 :291:2007/04/05(木) 00:22:05
>>491さん、レスをありがとうございます。

仰ること、分かるつもりです。
それでも、ラーメンをかけるというのはやはり尋常ではありませんよね。

493 :291:2007/04/05(木) 00:24:18
さて、『青べか物語』をこの度初めて通読。
山口瞳を読み出して20年以上になる(最初は小学生時)ので、
今更こんなことを言っているようでは、
山口瞳の愛読者を名乗る資格はないのかも知れない。


494 :291:2007/04/05(木) 00:32:30
愛読者失格は、もう一つの意味でも言える。
『青べか物語』は、山口にとってはバイブル的な小説。
ところが、自分はこれに強い印象を受けなかった。

もちろん、つまらなかったわけではない。
ただ、特別に強い印象を受けなかったのだ。
これはどういうことなのか。ああ、誰か私を叱って下さい。


495 :吾輩は名無しである:2007/04/05(木) 08:25:20
山本と山口の関係は考えれば考えるほど興味深いですね。
山本は『江分利満』を(巻末の推薦文とはいえ)絶賛してましたしね。



しかしそれ以上に、山口の文章は山本の影響が強いのではないかと思います。
どっちも無愛想だが端正な文章をリズムだけで読ませてしまうわけですから。
(ただし、山本の方が長編向きかもしれませんが)

496 :吾輩は名無しである:2007/04/05(木) 13:20:23
ついでに言うと、山口の「後継者」沢木耕太郎は新潮の日本文学全集の
山本の巻に解説を載せているそうです。
山本→山口→沢木の系譜は確実に存在してますよ。
三者とも扱う題材が全く異なるので一見分かりにくいのですが。

497 :291:2007/04/05(木) 23:03:19
>> 495-6さん、ありがとうございます。
あなたは、426さんですね。そしてもしかしたら、311さんでもありますか。
間違っていたら失礼。

山本周五郎の『江分利満氏』の推薦文は私も読みました。
あれは素晴らしいものでしたね。
もしかしたら、初出は朝日新聞の書評だったのではないでしょうか。

498 :291:2007/04/05(木) 23:06:22
山口の文章に山本の文章の影響があるのですか。リズムですか。
ああ、文章が分からないのは悲しい。



499 :495−6:2007/04/06(金) 12:16:43
>>497
311ですよ。

500 :499:2007/04/07(土) 19:20:56
私の方は、残念なことに向田邦子の真価が未だに理解できません。
山口が直木賞に推薦するほどの作家ならさぞ凄いだろうと思うのですが...



ちなみに沢木も向田の『父の詫び状』の解説を書いています。

501 :291:2007/04/08(日) 00:00:14
>> 500さんの感性から大いに学びたいと思っています。

「かわうそ」でも駄目ですか? 凄味のある小説だと思いますが。

ただし、看護婦が、子供の死の原因をあんなに後になって告げるのは
おかしい。その点でリアリティがない。

502 :吾輩は名無しである:2007/04/08(日) 09:32:47
>>500
かわうそも凄いと思うし、“思い出トランプ”はトータルでみて傑作だと思う。
>>501
“看護婦が、子供の死の原因をあんなに後になって告げるのは”
これ何の話について言っているの?


503 :291:2007/04/09(月) 00:26:17
>>502さん、レスありがとうございます。以下に書きます。

宅次の一人娘が急性肺炎で3歳で死んでしまう。
宅次は、出張に出る際に子供の発熱を知り、
医院に連絡するように妻に言って出かける。
だが、新入りの看護婦のミスで医師への取り次ぎが遅れ、
その結果往診が遅れた。これが命取りとなった――。

このように妻は宅次に説明した。
言い換えれば、妻自身はきちんと医院に連絡した、と言うことになる。
また医師も、自分のところの看護婦の手落ちとして謝罪した。

ところが、問題の看護婦は、かなり後になってから宅次に真相を告げる。
実は、妻からの医院への電話は、一日遅れてかかってきた
(宅次が電話するように言った日、妻はクラス会に出ていた)。
つまり、手落ちがあったのは妻の側なのだ。
なのに、看護婦のミスが原因とされていた。


504 :291:2007/04/09(月) 00:27:44
これは医療ミスとはならないだろう。
従ってこの看護婦や医院が法的に制裁を受けることはない。
しかし、責任を転嫁された看護婦は納得できなかったはず。

なお、この看護婦が事情を一切明らかにされず、
本人の知らぬ間にことが処理されていたとは考えにくい。
宅次に真相を告げる時、「黙って帰る【故郷に】つもりだったんですけど」と切り出している。
つまり、黙秘していた、ということになる。

505 :291:2007/04/09(月) 00:32:44
自分が腑に落ちないと感じるのはこの部分なのです。
この看護婦は、なぜこの時まで真相を告げなかったのか?
自分が悪者にされているにもかかわらず。

看護婦として弱い立場だったからか?
確かに、宅次の妻と医師の間には、
医師と近隣住人の間以上の関係があるように見える。
自分の雇い主の後ろ暗い部分に目をつむったのか?

それとも宅次と妻の関係を危うくすることを恐れたのか?
あるいは、宅次の妻には法的に直接の責任はないため、
わざわざ悪事を暴くような真似をしたくなかったのか? 


506 :291:2007/04/09(月) 00:33:20
いずれにせよ、理解できないのです。
少なくとも、説明が不足しているように思います。
差し支えなければお教え頂けないでしょうか。

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