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よくわからんお題で次の人がSSを書くスレ

1 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/20(月) 16:44:58
消極的な砂漠

2 :サル ◆yFo1k/URr. :2006/02/20(月) 17:18:19
そこに住む人々が望んだ結果、都市が索漠としたわけじゃない。
友情や愛情、労わりが最初から無かったわけじゃない。
しかし、金銭にまつわる欲望ばかりがはびこり、
人々が潤いは金で買うものだと信じるようになると、
人情は都市生活者に別れを告げ、去っていった。
そして今日も、灰色のビル群のすき間をぬって、乾いた風が吹き抜ける。
うれいに満ちた廃墟の都市を。

次のお題「肋骨の未来」

3 :サル ◆yFo1k/URr. :2006/02/20(月) 17:59:57
このスレを立てた方の必殺技は投げっぱなしのジャーマン・スープレックスですか?
たまらなく寂しいのですが。

4 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/21(火) 00:36:26
4なら、このスレは焼きそばパンを語るスレになる。

5 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/21(火) 06:28:05
焼きそばパン好きだお(^ω^)

6 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/21(火) 12:01:47
 アルカイックスマイルを浮かべて、その人は言う。
「仕方が無いでしょう。二つじゃ満足できないんですから」
 老紳士の表情は浮かない。
「そこがね、理解できないんだ」
 聞かん坊に言って聞かせるように、その人は言う。
「たくさんあって困るもんじゃないでしょう?」
「……そうかねぇ」
「そうですよ。男と女の二つだけだなんて、少なすぎます。多様性ですよ、多様性」
 そう言って、男でも女でもないその人は、満面の笑み。
「まあ、だが、そのうち、三つでも満足できなくなるんじゃないかね?」
「なら、四つ目を作れば良いんです」
 老紳士はうんざりして、席を立つ。
 その拍子に、手術跡が痛んだのか、服の上から脇腹を押さえた。
「俺はこれ以上、肋骨を減らしたくないね」

7 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/21(火) 12:03:00
次のお題「萌えない氷」

8 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/21(火) 15:14:44
ソースのヤキソバは好きじゃない。酢じゃないと。
でもパンに挟むならソースヤキソバじゃないとなぁ。

9 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/21(火) 19:04:48
酢の方がサッパリしてて美味いYO

10 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/22(水) 07:09:14
やきそばに酢? 食べたことないお!
青のりはかけるのかな?

11 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/22(水) 07:32:42
青ノリはデフォルトで入ってるよ

12 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/22(水) 20:05:08
強調するってこと?

13 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/23(木) 05:59:57
>>12
それデフォルメ。

14 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/23(木) 18:29:47
>>11-13わらた
ところで焼きそばパンに紅しょうがは
許せる派?許せない派?

15 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/23(木) 21:14:57
あっても無くても大して変わらないと思うのは俺だけですか?

一応、許せる派ww

16 :猫山宵 ◆P/NcoY4a.A :2006/02/24(金) 21:18:36
【萌えない氷】

「そう」反応はそっけない。
一度ボクを見やるとすぐに視線を移す。
女子高校生の彼女、マイとボクは同級生だ。
冬場だというのにテーブルには氷の入ったアイスティが置いてある。
マイが自分のために淹れたはずのものだったが
一時間程たっても彼女はそれに手をつけない。
ストーブの前で暖をとっている猫のシロとマイはどこかしらかが
似ていたがまだシロには愛想というものがある。
大抵、シロは「ニャー」と営業スマイルで挨拶してくれるのだ。
そのシロは主人であるマイに何か耳打ちし、するりと部屋から出て行った。
つとマイの温もりと質感を思い出し、ボクはいいがたい酩酊感を覚える。
マイはボクがいつもどれだけあたふたしているか知らないに違いない。
いや、もしかしたら知っててわざとしているだろうか。
身近な永遠を感じる。
「ひゃう」
ふと、時がはじける。
マイがアイスティから取り出した氷をボクのほっぺに押し付け、
そして氷にキスしてボクの口へ入れた。

17 :猫山宵 ◆P/NcoY4a.A :2006/02/24(金) 21:19:10
次のお題「ペパーミントペンギン」

18 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/25(土) 05:58:59
>>14
焼きそばに紅しょうが乗ってるのは許せない!
ソースの匂いに紅しょうがの匂いが混ざると、もう人間の食い物とは思えない匂いがする。
しかも毒々しい赤に染まったメンなんて食う気がしない。
弾くね、最初の段階で。
紅しょうが自体、うまいもんじゃない!漏れは嫌いだね!

19 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/25(土) 15:54:23
コンビニで買ったガムを口に含む。
ペパーミントの香りが口に広がるが、眠気を打ち消すほどの力を持ち合わせてはいない。
昨夜の騒ぎが夢の中の出来事のようだ。
さっきの店員、俺の顔を見て怯えてたな。
夢が現実になることより、現実が夢になることの恐怖を味わったことがあるかね。
空飛ぶペンギンを理解しえても、溺れるペンギンの劣弱極まる姿を想像できるかね。
一回りは若い店員だった。
だが、俺が店に背を向けたとき、奴は笑ったに違いない。
樋の外れたあばら屋のような、薄汚れたペンギンの後姿を。
ペパーミントの香りのもとで、俺は目を閉じた。

次のお題「偽りの木の下で」

20 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/25(土) 16:42:50
「木は森に隠せというけれど……」
喧騒を縫うように、友人は俺の耳元で怒鳴った。「いくらなんでも、無理があるだろ!」
「そうか?」
俺も声を張り上げ、寒さでかじかんだ手をこすり合わせた。
「いいんじゃないか? 見つけたら儲けものだ」
「しかし設定が強引だ」
「でも参加するんだろう?」
友人は「そりゃあ……」と言いかけ、後ろにいた男に背中を押されて、よろける。
森の中は人でいっぱいだった。みな息を白くして押し合いへしあいしながら待っていた。
こう言っては何だが、むさくるしいやつばかりだ。俺もその一人なわけだが。
不意にざわめきが起こった。
木々の間から見える舞台に派手な男が現れ、派手な音楽と共に威勢のいい声が聞こえてきた。
「皆様お待たせいたしました! ただ今より第一回大会を開催いたします!」
ひしめいていた男たちの中に緊張が走る。
「木は数々あれど、お宝いりはただ一本だけ。誰が獲るかは運次第!」
司会の男は手で森の中を大きく示した。
「木にそっくりな竹を切ったら、あら不思議。中にはかぐや姫がいらっしゃる! さあ、当り目指して汗水たらせ!」
俺は扇子を懐にしまい、斧を手にして身構える。
「10秒前───5、4、3、2、1……スタート!」
大音声を合図に、一攫千金を狙う公達たちはいっせいに水干袴の裾をからげて走り出した。



21 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/25(土) 16:43:53
次のお題「ふくろうは夜の女王」

22 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/26(日) 00:39:53
紅しょうがのない焼きそばは焼きそばもどきだ!!

23 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/26(日) 04:19:59
たまにピンク色したショウガが乗ってることあるよね。
あれも紅ショウガって言うのかな?

24 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/26(日) 04:24:21
http://www.ta-te-no.co.jp/index2.html

25 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/26(日) 04:49:16
>>24
釣り

26 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/26(日) 04:52:14
>>24
って言うか、本当に釣り情報

27 :20:2006/02/27(月) 13:05:23
あの〜
誰か「ふくろうは夜の女王」でSS書く人いませんか?
自分で止まっちゃうと心苦しいので。
一応違うお題もあげておきます。
「霧の中に潜む生き物」
どっちかで書いてください。いやほんと、頼みます。

28 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/27(月) 19:04:54
>>23
ピンク=薄紅色と考えてみたらどうだろう。

29 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/27(月) 19:12:18
「……映画とかでもてはやされてるけどさー」
カノジョが雑誌を読みながらポツリと呟いた。
「ん?」
俺はホームランバーの外れ棒をゴミ箱に投げ捨て、彼女の話を聞く体制をとった。
「梟って、実はそれ程賢くないんでしょ?」
「……さぁ」
そんなこと言われても俺は梟が夜行性であることしか知らない。
「いやさ、梟が凄く賢い動物みたいに扱われて、ペットショップでも入荷希望が絶えないってさ」
彼女の言葉に俺は梟がぎゅうぎゅう詰めに詰め込まれている箱を連想してしまい、口元を手で押さえた。
「あんた今一体何想像したのよ」
俺の様子を見て彼女が不審の目を向けた。
「……いや、スーパーのワゴンいっぱいの梟が「大バーゲン」と言う札付きで売られている様を」
まぁ、どっちを言っても大して変わらないだろう。
彼女に爆笑されることには変わりはない。
「……うわー、『夜の女王』で梟の大バーゲンしてるってさー」
雑誌のページを捲った彼女の言葉に、俺は思わず
「マジかよ!」
と突っ込んだ。

『梟を御求めの際は是非当店で! − 夜の女王 −』


次のお題。
「女子妄想症候群」
ってな具合で書いた人が次のお題を指定していいの?(何)

30 :霧の中に潜む生き物:2006/02/27(月) 19:22:50
その霧の中にはレッサーパンダが潜んでいると言われている。しかもただのレッサーパンダではないらしい、目撃者によるとそれは常に二本足で立っているという。
その噂を聞いてすぐに僕は出かけた。もちろんその霧の場所に。どうしても二本足で立つレッサーパンダが見たかったのだ。そして今まさにその場所で霧が晴れるのを待っている。
そうしてる間にゆっくりと霧が晴れて始めた。何かの生き物のシルエットが微かに見える。
レッサーパンダか!?  僕は急いでその影に駆け寄った。本当に二本足で立っているのだろうか。
近づくとその生き物の姿がはっきりと見えた。ゴマアザラシだった。

次のお題:空飛ぶ2ちゃんねらー

31 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/27(月) 19:28:11
30のものですが、次のお題は「女子妄想症候群」でお願いします。29の人悪いっス。

32 :27:2006/02/27(月) 20:50:15
>>29>>30
いや〜ありがとうございます。
ほっとしました。

33 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/01(水) 06:29:16
とりあえずそばメシでも食べるか。

34 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/01(水) 19:35:44
age


35 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/02(木) 15:42:46
整理しましょう。

次のお題は「女子妄想症候群」又は「空飛ぶ2ちゃんねらー」

誰か書く人いませんか?

36 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/06(月) 21:33:31
age

37 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/07(火) 05:41:19
あげ

38 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/07(火) 06:12:36
 条件つきでなら、私の告白を聞いていただけるそうですね。
 いいですけど、その条件って…。
 はい、顔は当然出さない。ええ。音声も変えてください。だって、同じ学校の子にバレたら恥ずかしいですから。
 うっかり話したら、頭おかしいって思われるって、みんな言うから。そうです、首から下の写真もやめて欲しいんです。
 女の子的にどうかなって…。この間も、クラスの子がそれでいじめられたし。
 本当は大好きなんですよ、今風の服とか、コスメをチェックするの。でも、人目ってあるし。すごい抵抗あります、買いに行くのも。だから、買い物、通販しかしないの。
 え、ええ。カレ欲しいなーとか思うのもあるっていえば、あるけど。
 まだ早、っていうかやっぱ、コイツ頭オカシインジャナイノ、って目で見ない人がいい。
 あ、はい。今日はどうもありがとうございました。

 面会室から出ていく子は、どこから見ても今時のスレンダー体型少女だった。
 研究者は、MP3レコーダーを取り上げるとパイプ椅子から立ち上がった。
 つくり声の巧さといい、仕草といい、施設の少年たちは『本物以上に本物らしい』少女の幻影をまとっている。
 ホルモン分泌異常が原因の神経症なのか、あるいは社会への不適応が醸成した精神病か。彼らはこう総称される。

『女子妄想症候群』

39 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/07(火) 06:14:40
次のお題。
「もっとも信仰される金持ち」

40 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/08(水) 03:02:36
 
聖人はなるたけ貧乏なほうがいい。

「キリストさん、聞くところによれば、聖書の売り上げは世界一だそうじゃないですか。今までいったい何兆冊、いや何京冊の本が売れたんでしょうな。
しかも免罪符やなんやらで懐がたんまりふくれていらっしゃるようで、今に重さのあまり天国から落ちてしまうのではないですか? アハハハハ。」
「何をおっしゃるブッダさん。あんたのとこの仏具や経典はいやに高いじゃないですか。信者が少なくてもこれなら安心ですねぇ。
しかも新しい信者たちは霊験あらたかというぼろい壷でぼろ儲けをしてるとか。搾れるだけ搾って延命治療費も出せなくして、早く極楽浄土へ呼ぶおつもりですかな? イヒヒヒヒ。」
 こうやって2人の聖人が互いの顔をみてニヤニヤしているところへ、「まあ、待ってください」とある声が。
「おふたがたにはすみませんが、今の世では私こそ、もっとも信仰されている金持ちではないでしょうか。
なにしろ私がいなければ世界は動いてゆかないのですから。毎分毎秒、私は無数にある自分の末端をちょこちょこと変更いたします。するとお金自体は私が握っているのに、末端の数字だけで人間は喜んだりあわてたりするのです。
ついでに言えば、私はすべてを知っている。あなたがたの思想もね。つまりあなた方の信者はいうなれば私の信者でもあるわけです。」
 聖人たちは異を唱えようと相手をにらむが、反論のしようがなく歯軋りするだけ。
それをしり目にネットの神は悠々とあの世を後にし、空を飛び交う情報の波へ戯れにいくのだった。


41 :40:2006/03/08(水) 03:07:35
んー、強引だが『空飛ぶ2ちゃんねらー』と『もっとも信仰される金持ち』をMIX。
変な改行スマソ。一文が長すぎるということで引っかかってしまったので。

次のお題は『黄色と紅色と茶色のしょうが』

42 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 16:24:09
黄色のしょうが、仮にAと名づける、は暗闇の中で夢見ていた。
黄色のしょうがはいずれ紅色のしょうがになる運命だった。紅色のしょうがになれれば幸いなほうで、このまま腐敗して暗闇の中、ひっそりと茶色のしょうがに変わっていくものさえいた。
しかし、黄金のしょうがになれる者がいることを知っていた。
黄金のしょうがになれるのは選ばれし僅かなしょうがのみ。そんな都市伝説のようなものに希望をよせるのは馬鹿らしく、Aは悲しみに打ちひしがれていた。
同期のしょうがたちが掘り起こされ、荷詰めされてゆく。
暗闇からの解放の先にあるものが解体であることは誰もが周知の事実である。その運命は変えられない。でも、その先にある黄金のしょうがになることを誰もが望んでいた。
やがて、Aにも魔の手が伸びた。Aたちを詰め込んだ50Lほどのコンテナは、市場に出されると、他のコンテナとは違う業者に買い取られていった。紅色でもなく、茶色でもない未来。黄色いしょうがたちが憧れつづけた黄金への道だった。
やがては皮をはがされ、紅色に染められるであろう仲間たちを憐憫の眼差しでみつめながら、Aたちは運ばれていった。

Aたちは店に入ると、しばらく放置されていた。
ある日の夕方、そのときが来た。Aは皮をはがされ、こともあろうにミキサーにかけられたのである。同期のしょうがたちと共に粉々にされるなかで、Aは叫んだ。
「俺の未来はこんなはずではない」
これがAの最後の言葉だった。

夜も更けた頃、一軒のバーでマスターが差し出す
「はい、ジンジャエールになります」

43 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 17:30:43
次のお題「雪だるまの夏」

44 :雪だるまの夏:2006/03/12(日) 18:18:13
「あ〜暑い,本当に暑い」
 扉の向こうからヤケクソになったような大きな声が聞こえてきた。

「やった!チャンス!大チャンス!」
「うるさい」
 僕は躍り上がるようにして喜んでいる雪子を一喝して黙らせた。
 大喜びしたいのは僕も同じだ。なにしろ僕らはもう半年もこの快適だけど真っ暗で,面白味のない部屋に閉じ込められ続けているのだ。
 そして,この部屋から出られるチャンスは滅多にない。僕らが出られるか出られないかは完全に人の気まぐれにかかっている。
 だから,僕だってこのチャンスの到来が嬉しくないわけじゃない,ただ,もう裏切られるのはごめんだ。
 今までもチャンスはなかったわけじゃない。数は少なかったけれど,今のようなチャンスはたしかにあった。
 でも,僕らはその度に裏切られてきた。
 裏切られるのはもういやだ。
 僕がそんなことを考えていると,雪子が小さな声で話しだした。
「雪男,私この半年間色々あったけど結構楽しかった。一緒にいてくれたのが雪男だから。ねぇ,もし,もし,今から離ればなれになったとしても,私のことずっと忘れないでいてね」
 僕はとっさに言葉が出てこなかった。雪子がこんなにしっかりと覚悟を固めているとは思わなかったんだ。
「ねぇ,何か言ってよ。ねえ,雪男」
 その時,扉が開いた。強烈な灯りが射しこんでくる。
 僕はとっさ目を瞑り,言った。
「わかってる。今までありがとう」

 バン!
 乱暴な音を立てて扉が閉じられた。

 僕はおそるおそる口を開いた。
「雪子,いるかい?」
「うん」
「そうか」
「残念だったね」
「いや,よかったよ。まだ君と一緒にいられる」


45 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 18:20:26
次のお題「ロックンロール麦茶」

46 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 22:27:49
プレイスリーはステージでは必ず唄の合間に水分をとる。
僕はいつもその準備をさせられている。
奴は腐るほど金を持っているくせに細かいことには金を出さない。細かいってことっていうのは、まぁ、つまり僕みたいな奴の仕事なわけだね。だから僕はいつも自腹だ。まぁバイト代が高いからどうでもいいんだけど。
さっきプレイスリーは水分をとるって言ったけど水なんかじゃない。ビールだ。あの歌声はビールから生まれるんだとか。
そうは言うものの実際は怪しいもんだ。そんな訳で試しすことにした。代わりに麦茶を出すんだ。しこたま振って泡立てたら見た目じゃ分かんない。

プレイスリーが麦茶に手を伸ばす。口に含んだ瞬間霧ふきのように吐き出した。その舞う霧状の麦茶を見て思わず
「ロックンロール麦茶…」
とこぼしてしまった。するとプレイスリーが言った。
「無理矢理じゃね?」
僕は肩をすくめる。
「お題の設定が難しいんだよ」

47 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 22:32:28
次のお題は「メソポタミアの民もビックリ!」

48 :メソポタミアの民もビックリ!:2006/03/15(水) 01:30:33
その日、大変な事が起こった。詳細は省くがとにかく大変な事が起こったんだ。そしてメソポタミアの民はビックリ!した。


次のお題「ミッキーマウスおじさん」

49 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/15(水) 06:34:19
ミッキーにその日が来てしまった。
妹であるミッフィーに子供が出来てしまったのだ。とうとうミッキーマウスは叔父さんになった。


次のお題「チョモランマとチョナンカン」

50 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/19(日) 17:16:04
あげておきますね……

51 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/20(月) 13:13:52
チョモランマとチョナンカンは姉妹だ。兄弟ではない。


次のお題は「フードファイター」

52 :NBV802N ◆ic8UUcyv5s :2006/03/21(火) 15:17:04
 ハッハー、俺はジョー
ジ! 人呼んでダイソン
・ジョーたぁ俺様のこと
よ。最後まで吸引力が落
ちないのさ、俺様はなっ
。ガハハハハ! ん? 
なんで毎日パーカーばっ
か着てんのかって? ハ
ッハー、決まってんだろ
が。「フード」ファイタ
ーだからよ! ガハハハ
ハ! ガーッハッハッハ
ッハッ!



次「あの人だれだっけ」

53 :あの人だれだっけ:2006/03/21(火) 19:22:35
あの人だれだっけ?ほらあの人。お笑い芸人で出っ歯の人。よくひき笑いしてる人だれだっけ?

明石家さんま。

そうそう、さんまだ。思い出した。じゃああの人は。二人組の歌手で拳を突き上げながら歌ってて、サングラスしてる方の人。誰だっけ?          
チャゲ&アスカのチャゲ。

そうそう。チャゲだ。思い出した。じゃああの人は?映画監督で死んだ人。時計仕掛けのオレンジ撮った人誰だっけ?いっつも忘れちゃうんだ、わたし。

スタンリーキューブリックでしょ。

そうそう。君すごい。じゃあ、あの人は?アイドルで娘もアイドルやってるあの人。娘の名前はさやかとかいう。わたしさっきも聞いたよねこの人の事。でも忘れちゃった。誰だっけ?

だから松田聖子だってば。
あぁそうだ。じゃあねぇ。あの人誰だっけあの人…
…一番上に戻る

次のお題「ダンベル祭り」

54 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/21(火) 21:59:06
だんじりにダンベルを乗せて担ぐ男達。
「祭りだ祭りだ、筋肉祭りだ」
そうやって彼らは鍛えているのである。

次のお題「回るコンビニ店員」

55 :NBV802N ◆ic8UUcyv5s :2006/03/21(火) 22:50:00
 新しいコンビニがいつ
のまにかこんなところに。
どれ、のぞいてみるか。
お、店員の女のコかわい
いじゃん。でも……。

「いらっしゃいませコン
ニチハ〜」

 なんで回ってんの?

「ホープ下さい。それと、
なんで回ってるか聞いて
もいい?」
「はい〜ただいま、回転
セール中ですう〜」



次「馬乗り日和」

56 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/22(水) 01:27:11
 一人で春風に吹かれながら自転車で土手を走る。
 一人、ってところがポイント。他人と一緒にでかけると、色々気を遣ってかえって疲れてしまうことがあるだろ?
 五分咲きの桜があったんで、足を休めるために降りると、先客がいた。
 ケータイのカメラで桜を撮影していたのは、二足直立歩行しているウマでした。

 自転車を捨てて、そのウマにまたがった。
 季節は春、まさに馬乗り日和。


次、「アドバンスなんて信じない」

57 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/26(日) 07:44:10
あげときますね

58 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/28(火) 22:56:46
アドバンス、伝説の剣。

そんなものあるはずがないオカルトもいいとこだ。
科学が支配するこの世界でそんな物の存在を認めてしまったら
今まで人類が使ってきた物差しが狂っていた事になる。

私はソファーに乱暴に座ると同時に旧友から久々に来た手紙をテーブルに投げつけた。
彼は大学時代から夢物語が好きだった、卒業してからも彼は地図にも書いて無いような場所
に好んで足を運んだ。本当にデタラメな奴だ。『私はアドバンスなんて信じない』

そう言いながらも顔はにやけてしまう私は彼と同じタイプの人間だと改めて実感した。

次【思い出の泉】

59 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/30(木) 18:23:29
あげときますね

60 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/31(金) 08:59:53
あの日、きこりの俺はいつものように森で木を切っていたんだ。
日もだいぶ傾いてそろそろ終わりにしようかと思った頃、うっかり手を滑らせて斧を泉に落としてしまった。
そしたらなんと泉の中から女神が現れたんだ。
あんなの子供だましのおとぎ話だと思ってたからそりゃ驚いたよ。
だけど、俺なんかより女神の方がずっと驚いてたな。
なんせ俺は泉に潜って斧を拾おうと素っ裸になってたんだからな、はっはっは。
ん、その後どうなったのかって?
まぁ、いろいろあってお前たちがここにいるわけだな。

次、「溶けない雪だるま」

61 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/31(金) 09:00:41
あげときますね

62 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/31(金) 21:56:07
さげときますね

63 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/32(土) 00:22:29
雪山で遭難してしまった。
ところが、だ。もうダメだと思った時、温泉を発見して命拾いしたのだ。
冷えた体を温めていると、湯気の向こうから誰かの声がする。
「いい湯ですな」
目をこらして見ると、雪だるまだった。
「アナタはどうして溶けないんですか」
「心頭を滅却すれば湯もまた冷たし」
「……そうですか」
よく分からなかった。


次「熱帯魚の踊り」

64 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/32(土) 06:38:04
8年間付き合ってきた彼女とようやくゴールイン。
俺は今、最高に幸せだ。
ぴちゃん、ぴちゃん。
ほら、熱帯魚たちも踊って祝福してくれている。

「「「(ヒーターが強過ぎて熱いんだよ、バカヤロー!)」」」


次、「チョコレート日記」

65 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/32(土) 14:27:10
悔しいことも、哀しいことも、みんなみんな日記に書けば、
少し落ち着ける。心理学の先生も言っていたけど、
『書くことで、気持ちの整理がつく』
だからだそうだ。

さて、書いた後は溶かして食べるか!
これで証拠も隠滅、バッチリよね。

次、『あの夏に持っていく物』

66 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/02(日) 09:45:10
「サンダルでしょ、サングラスにビニールシート、日焼け止めも持って行っちゃおう」
僕はバッグに原色の小物を色々と詰め込んでいた。
耳には早くも波の音が聞こえている。ぎらぎらした太陽が僕を待っていてくれると思うと、いても立ってもいられない。
 お菓子と水筒、それにお弁当を入れたらバッグははち切れそうになった。体重を乗せて無理やり押し込んでいると、
「用意できたかい?」
 ふすまを開けて、青い色のロボットが入ってきた。丸い体と大きな頭を持っている。
「もうみんな向こうに行ってるよ。きみも早く───」
「判ってるよ、もう! 焦らせないでってば!」
 いつもの口うるさい口調を遮って、僕は一気にチャックを閉めた。少し生地が広がって、軽く押しただけで音を立てて裂けそうになっている。
 そっと紐を持って、肩から下げた。重みでくじけそうになったが、僕は元気に立ち上がった。
「用意できたよ、早く出してよ。ドラえもん!」
「はいはい。『どこでもドア』〜!!」
 お腹のポケットから物理学上の矛盾を体現しながら大きなドアが現れた。取っ手を引っ張ると、僕の部屋の中に切り取られた常夏の島が出現する。
 砂浜の向こうには、小さい人影が水をかけ合ってはしゃいでいた。
「忘れ物はない?」
 青いロボットは、くふふ……と笑いながら言った。
「きみは必ず忘れ物するんだから。もう一度見直したほうがいいんじゃない?」
「んもう、うるさいな! もう行くからね!」
 つんと顎を尖らせてドアを潜り抜ける。ほんの少々の抵抗に体が抗って、突き抜けた。
 そこはもう白い砂浜にヤシの葉が繁る南国だった。僕は友達に手を振りながら走り出していた。
 合流するときになって、脳裡を掠めた物があった。
 僕は足を止めて叫んだ。
「ああ……浮き袋忘れた!」

次のお題【宇宙には柿の種が】


67 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/03(月) 02:15:36
「ねえきみ知ってるかい?土星の輪っかは柿の種で出来てるんだぜ」
 既に相当酔っているらしく、座らない首をぐにゃり、と不可思議な角度に曲げて男は言った。
「もしそれが本当だとしたら」
 隣席の女は、俯いて自分のグラスに付いた水滴を見つめたまま尋ねた。
「ピーナッツはどこに行ったのかしら?」
 女が男の方を向いた時、男は既に夢の世界に片足をつっこんでいた。
 カウンターの中のバーテンは、グラスを磨きながらあくびをかみ殺した。

次、『落下する心太』

68 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/05(水) 17:50:06
ageてしまえ〜!

69 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/07(金) 20:17:59
age

70 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/07(金) 20:58:55
「心太さん、私もうダメ・・・」
「諦めちゃダメだ!これまでずっと一緒に頑張ってきたんじゃないか!」
大波に飲み込まれた時もあった。
地獄の業火に焼かれた時もあった。
灼熱の太陽にさらされた時もあった。
それでも二人はいつでも一緒だった。
「ごめんなさい心太さん。 私、先に行くわ・・・」
「心子さーーーーーーーーーん!!」
必死で伸ばした手は空を切り、彼女は深い穴の中へと落ちて行く。
「ちきしょう!!心子さん、俺も今行くぞ!!」

「おーい」
「はいはい、お酢とからしでしょ。 お父さんったら、ホントに好きねー」
「んーうまい!やっぱり夏はこれだろう!」



次、「101回目のフラフープ」

71 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/08(土) 21:36:19
このスレって、何人くらいでかいてるの?

72 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/09(日) 00:45:30
俺は二つ書いた

73 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/09(日) 00:51:11
私は3つ書いた。
いずれも二ヶ月くらい間があいてる。

74 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/09(日) 02:31:23
わたしも3つ。

75 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/09(日) 02:38:07
オレは2つ。

76 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/09(日) 03:09:57
俺は一個。

77 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/09(日) 04:02:37
私も三つ書いたよ。

78 :NBV802N ◆ic8UUcyv5s :2006/04/09(日) 05:26:26
小話を二つ


79 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/09(日) 06:39:57
貴子は7歳の誕生日にフラフープを買ってもらった。嬉しくって学校から帰ると毎日練習した。
「貴子もう50回もまわせる様になったよ」貴子がそう言うと
「そうか、じゃあ100回まわしたら他に欲しいものを何でもプレゼントしてあげるよ」
お父さんは微笑んで答えた。貴子は一生懸命練習して100回まわせるようになった。
「お父さん、見て」
貴子は庭にお父さんを連れ出してフラフープをまわした。
「1回、2回、、、100回、出来た!」
喜んだ貴子の腰の回りを一回転してフラフープが地面に落ちた。
「あーあ、100回って言ったのに101回まわっちゃた。プレゼントは無しだね」
お父さんはそう言うと家の中に帰って行った。
「ちょっと待って下さい。
100回フラフープが私の腰をまわった時点であなたと私の間の契約は成立しており、
その後の1回転はその契約を破棄するに正当な程の重大な事由には該当しません。
私の欲しいものをプレゼントする義務があなたにはあります」
お父さんは化け物でも見るような目で自分の娘を凝視した。
「お父さん、そんなんだからいつまでたっても出世しないんだよ。
まあ、プレゼントはファミレスで食事で我慢しとくわ」
こいつかみさんに似てきたな、お父さんはそう思った。

次、「時計仕掛けの村上春樹」



80 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/09(日) 15:16:07
 条件付けさえちゃんとしていれば、読める文章なんてすぐ書けるようになれますよ!
 そんな持論を持っている工学部の先輩に、普段から不満だった。文芸部六名中、五名がそう思っていた。
「じゃあ先輩、その理論を実践してみませんか」
 そんな事を言いだしたのが、この四月に入部した六ヶ迫嬢だった。
 言い方は丁寧語であっても、言葉のイントネーションは挑戦的、表情に至っては挑戦以外のなにものでもない。
 残り全員が、工学部の吉敷に「そうだそうだ」「やっぱり提唱したら、検証されないとな!」とはやし立てる。
 とうとう吉敷は自らの理論を実践すべく、日々『条件付け』を受けることになった。

 その結果。
 彼は自分の文章というものが全く書けなくなったが、有名作家のゴーストライターとしてアルバイトを始めたという。
正確な機械のように、過去の文体から抽出模写した表現をすぐに書くというので、出版側には重宝されているらしい。
 まさに時計仕掛けのなんとやら、というところか。
 老害を追い出すことに成功した我々は、喜びの乾杯をすべきなのだろう。だが、誰一人としてデビューの声は未だ聞こえず、
心の中には素直に喜べない思いが渦巻いているのであった。

次、『ミッション・隣のお父さん』


81 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 07:56:04
>>71-78妙な連帯感に(´∀`)

82 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 15:25:16
あげてみよう

83 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 17:07:58

隣も家から声が聞こえた。
「いよいよ私にもミッションが授けられた。
ついにこの日が来た。全力を尽くそうと思う」
「お父さんがんばって」
「うむ、では行ってくる」
バタンと車の扉を閉め、エンジンをかける。
ぷすぷすという音とともにエンジンが止まる。
「やはりミッションは難しいな」

次、「桜の樹の下に埋まっていたものは、、、」

84 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 19:41:33
桜の樹の下には死体が埋まっている。
僕のスコップを握る手に力がこもる。
一体誰が、美しい桜の下を掘ってみようなどと考えたのか。
桜の樹の下には死体が埋まっている。
妖艶なる桜に魅了され、その下に眠る青白い死者を想像し、
地面を掘り起こす者こそが憑かれているのか……。
それとも……彼らのために死体を埋める僕こそが
桜に憑かれているのではないだろうか……。


次、「アドレス変えました」



85 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/13(木) 07:56:22
はて、これ↑どこかでみたことあるんだけど……

86 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 21:26:55
「アドレス変えました?」
「うん、ちょっとね」
「何でですか?」
「うるさいこと言って来る奴が多いんで、いい加減、嫌になってね」
そう言って男の打った球は300ヤード近くも飛んだ。
誰もうるさく言う奴はいない。言える訳がない。

次、「世界を滅ぼす幼稚園児」

87 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/15(土) 05:49:50
「うちの子ポピュラスうめぇーんだ。ん?。スーファミだけど」。



次「ハニー、右利きピンキー」

88 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/16(日) 21:03:48
「ハニー、私たちの人気もこれで終わりなの?」
「仕方ないさピンキー、君が左利きだったらあるいはもうちょっと、、、」
「男装までして、あんなぽっと出のぶりっ子に絡むくらいならこのまま埋もれた方がましだわ」

お題が難しかったので
次「プリンターの気持ち」

89 :「プリンターの気持ち」:2006/04/16(日) 21:33:50
4月15日
新人アルバイトが、連日の雨で湿気たままの紙を、捌かずにセットしたため、
俺の中に紙が数枚重なったまま一気に入ってきてしまい、紙詰まりしてしまう。
馬鹿。紙が湿気てたらくっつくという、一般常識さえ知らないのか。
しかも、マニュアルも読まず訳も判らずに、力任せに引っ張るものだから、
紙が途中で千切れてしまい、俺の中の歯車に絡まった状態で残ってしまった。
これじゃあ、この店の奴らじゃあ除去は無理だな。
あ、修理屋に電話してる。壊れたわけでもないのに呼ばれる修理屋も大変だな。

4月16日
修理屋が来て、俺の中の紙を除去しようと試みる。
……っとおい! なんで上蓋を外さないで無理矢理手を突っ込んでるんだ?!
脇の爪を引っ張るだけで外せるだろ? こいつも新人か??
痛たたたた  ……なんとか歯車からは取れたか。お、動けるようになった。
つっても、まだ何か凭れてる感じが……あ、ヘッドの脇に残ってるな。
「ああ、動くようになりましたね。じゃあこれで大丈夫だと思いますんで」
大丈夫じゃねえよボケ! まだ残ってるっつうの!
あーあ、絶対これそのうち歯車に引っ掛かっちまうな。

4月17日
昨日の危惧が早くも現実になった。
残っていた紙が歯車に巻き込まれ、俺はまたもや動けなくなった。
そして、昨日とは別の修理屋がやってきた。――ああ、こいつは以前にも来たことがあるな。
こいつはちゃんと俺の開け方を心得てる。大丈夫だ。良かった。
「では、一応予備のプリンタとお取替え致しますので」
おいっ! この間みたく上蓋外してくれれば、お前ならすぐわかるんだよっ!
取り替えなくて良いんだよっ! 症状も見ないでいきなり交換するなよお…
工場は嫌だ嫌だ嫌だ
修理屋の手が俺のパラレルケーブルとACケーブルに伸び


(次、「幻惑四重奏曲」)

90 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/16(日) 21:45:26
てへっ、酔っぱらっちゃたい。
およ、カヨちゃんの他にも合わせて四人もおれのテーブルに。
いやあ、色男は辛いね。しかもお揃いのドレスときた日にゃあ
こりゃVIP扱いかね、どうも照れるね。

カウンターの奥
「田中さんは酔っぱらわせれば、コンパニオン代も四人分請求出来て一石二鳥ね」

91 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/16(日) 21:48:42
次、忘れてた。「windowsとmacの恋」

92 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/16(日) 23:18:38
お前だ、お前だよ。いっつもいつも俺を見下してさぁ。・・・正確にはお前とその偏屈な取り巻き、だったか。
気に食わねぇ。全く気に食わねぇ。下種下賎下品なハイキョウシャを見るようなあの目だよ。
ああ、あの目。全くたまんねぇ。思い出しても勃っちまうじゃねぇか。
いーい女だ。全くいい女だ。蹴落としてよ、屈服させて、そうだ心を折るんだ。あのプライドのたけぇ女のだ。
ポキッとはいかねぇ、させねぇ。こう・・・おしぼりで包んで、ぐぐっと、こう・・・んでバキバキだぁ。へへ・・・。
そんで、んで・・・・・・俺たちは一つになるんだよぅ。ロミオとジュリエット!織姫さま!彦星!
ハッピーエンドだ。その間抜けどもと俺たちの違うところは?そうさハッピーエンドってとこなんだよ。
待っててくれよ。今行くからよ。木偶どもの冷たい視線にもなんにでも耐えてみせるぜ。俺はいい男だ、うん。

・・・・・・へへ、Mac、Mac。たまんねぇよ。全くの全くにいい女だぁ。

お題「夢枕獏の恋」

93 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/16(日) 23:52:51
夢枕獏の代表作は「神々の山嶺」だ。
おれはそれしか読んだ事がないからそうに決まった。
でもおれは「狼は帰らず」を読んでいたから神々の山嶺はちょっと、という感じだな。
おっと、お題を忘れていた。獏の恋か。
そりゃやっぱ相手は岡江久美子なんじゃないの。
こりゃ、獏違いで失礼しました。

次「クーラーからストーブへの交換の季節」

94 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/17(月) 00:09:48
個人的には今までの中で「思い出の泉」と「宇宙には柿の種が」が面白かった。

95 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/17(月) 01:12:41
クーラーからストーブへと季節が移り変わ・・・る?った?人によって異なるだろう。

そんな秋の夜長にも、Tシャツにトランクスのスタイルを崩そうとしない男が二人、いた。

「カミングアウトするよ。いやしたよ」

「何をだ」

「察せよ。幼馴染なら」

「ふん」

俯瞰したところ、多くの人間が直感的にBとみなすであろう男はビール瓶を握る手に力をこめた。

呪わしい。いつも、まったく、この具合なのだ。疲れてしまう。というか限界に近い。

神よ、何故に俺はこいつの隣家の天パ夫婦の息子などに生まれてきたのか。

解せない。解せないし解すつもりもない。かといって天命だと割り切れるほどに上等でもない。

つまり。

「殺すか」

「誰をだ」

「察せよ。幼馴染なら」

次のお題「図書券」

96 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/17(月) 01:28:16
「しおりちゃん、お年玉よ」
「げっ、図書券じゃん、しおりもう来年は中学生だよ、子供じゃないよ」
「ついでに、本屋に予約も入れといたから」
「げっ、これおばさんの旦那の本じゃん、こんなの誰も読まないよ、すげーつまらないよ」

次、「栄光のひげ剃り」

97 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/17(月) 01:33:41
お前なんか愛していないと。生まれてこなければよかったのにと
たまに口を開けば言っていたパパが、
大学の入学祝として図書券を10万円分くれた。
「本はいくらでも買っていい。教養のある人間としてこれから充実した人生を送ってほしい」と。
大学に落ちたら首吊って死ねって言ってたパパからの贈り物。
パパありがとう!

でもねパパ、10万円分もいらないと思うの。
いま一番知りたいことは、この1冊に書いてあって
それについて知れば他の本や教養なんて、これから必要なくなるから。

あたしは手に取った本を
パパがくれた図書券といっしょにレジに出した。




98 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/17(月) 01:42:24
重複ですね。
97さんもお題をどうぞ。
続けた人のお題で継続しましょう。
by 96

99 :97:2006/04/17(月) 12:35:03
>>97です
重複申し訳ない。
お題は
「初夏と君」

100 :栄光のひげ剃り/初夏と君:2006/04/20(木) 02:15:55
僕の朝はいつも、ひげ剃りから始まる。
 台所では君が朝食を作っている。
 僕が右の顎に始まり、左の頬に至るまで、いつも通りの順番で完璧にこなしてダイニングに行けば、
初夏の光に包まれたテーブルの上には、オムレツの黄色とケチャップの赤が計算され尽くした構図で鎮座し、美しい君が微笑んでている。
 それを見た瞬間に、僕の幸せは頂点に達する。これ以上ないほど整った食卓。美しい妻。理想的な朝。
 誰が何と言おうと、僕は幸せだ。
 例えケチャップが、毎日オムレツの中に潜んでいる卵の殻でズタズタになった頬にしみたとしても。

二つのお題を無理矢理まとめようとしたら訳が分からなくなってしまいました。
とりあえず次、『未確認飛行仏陀』


101 :100:2006/04/20(木) 02:18:44
訂正
4行目:微笑んでている→微笑んでいる

知らぬ間に100ゲトしてましたね。

102 :未確認飛行仏陀:2006/05/02(火) 04:23:17
雲一つ無い空に大きな太陽がきらきらと輝いていていました。吹き抜ける風の匂いが春を感じさせ、私はうきうきとした足取りで彼氏との待ち合わせ場所に向かいました。
今日は彼氏とのデートなのです。彼とデートするのは今日で三回目なのです。なんだかドキドキします。

会いたいという気持ちが強すぎたのか、予定より三十分も早く待ち合わせ場所に着いてしまいました。
当然彼はまだ着いていませんでした。
「早く会いたい」
高まる気持ちを抑えなが私は彼を待ちました。

待ち合わせの時間になりました。しかし彼はやってきません。事故にでも遭ったんじゃないかと心配になったので彼の携帯に電話しようとしたちょうどその時どこからか低い笑い声が聞こえきてその声の方向を見ると大仏が、
そう何故か大仏が笑いながら空を飛んでいて私はびっくりしてあっと声を上げるとその大仏が
ぎろりと私を睨み物凄いスピードで私の方に迫ってきて逃げようとしたけど体が動かなくて私もう死ぬんだなと思った
瞬間目の前が真っ暗になり気が付くと私は自分の部屋のベッドの上で叫び声を上げていました。

「なんだ夢か。」
どうやら私は夢を見ていたようです。
大仏の夢。変な夢。何か良いことが起きる前兆でしょうか。
釈然としないまま私はベッドから起き上がりました。
窓からは太陽の光が差し込んでいました。もう朝です。
そうそう今日は彼氏との三回目のデートなのです。ドキドキなのです。
時計を見て私は焦りました。急いで準備しなければ待ち合わせに遅れてしまいます。さあさあさっさとしなければ。私はんんっと背伸びをしました。

異変に気付いたのは部屋のドアを開けた時でした。
もう朝だというのに廊下は暗闇に包まれていました。
おかしいな、と思いながらも電気を点け洗面所に行くと低い笑い声が聞こえてきて
私はびっくりしてその声の方を見ると大仏が、何故か大仏がいて私をぎろりと睨んでいて・・・・



103 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/02(火) 04:28:06
次のおだいは

「仮面OFF会」


104 :仮面OFF会 1/8:2006/05/03(水) 07:19:33
 どうにも、気になる青年だった。
 ナンバープレート『7』を胸に張った彼女は、チャットメンバーの一人から
目が離せないでいた。

 とあるクラブを貸し切ったそのオフ会は盛況だった。
 昼間なので室内は明るく、それは彼女にとっても好ましいものだった。
 あまり派手なのは好きではない。
 人数は三十人ほどだろうか。
 地域チャットのメンバー、ほぼ全員が参加しているようだった。
 みんなは少し離れたところで盛り上がっている。
 しかし、自身の引っ込み思案な性格のせいか、彼女はなかなか話の輪に入り
込めないでいる。
 端の席に座り、オレンジジュースなどをチビチビとやりながら、みんなの話
を聞いている。
 そして、さっきから気になってしょうがない青年を観察する。
 大学生ぐらいだろうか。長身で、鮮やかな青色のジャケットを羽織っている。
胸には『10』と数字の記された丸いプレート。
 今回のオフ会は少し変わっていて、誰が思いついたのか全員がナンバーで呼
び合う覆面オフ会という形式をとられていた。
 だから、青年がチャット上でどういうハンドルネームをしようしているのか、
彼女には分からなかった。

105 :仮面OFF会 2/8:2006/05/03(水) 07:21:16
 どこかで会ったような気がするんだけど、それがどこだか思い出せない。
 直接の面識はない……と思う。
 すると、テレビに出ているタレントか誰か……でもなさそうだ。そもそも、
彼女はテレビもあまり見ない。
 気になる……けれど、直接話しかける勇気も彼女にはなかった。
 すると、不意にその青年と目があった。
 その青年はみんなに断りを入れてから、彼女に近づいてきた。この時点で、
彼女の頭の中はパニック状態だった。ど、どうしよう。
「盛況ですね」
 彼は愛想良く話しかけてきながら、彼女の隣に腰掛けた。
「っ!? そ、そうですね……」
 彼女は、思わず愛想のいい青年と距離を取る。引っ込み思案の上、かなり人
見知りで、さらにいえば小中高と女子校だったためか男性も苦手だった。
 しかし青年は、彼女のそんな様子にも気を害した様子はなかったようだった。
 首をかしげ、彼女の地味目の服の胸に記された『7』の数字を確認する。
「7(なな)さんも、混じればどうですか? いや、無理にとは言いませんけど」
「その、あんまり騒ぐのって、得意じゃないんです……こうやって、隅っこで
飲んでる方が合ってるというか」
「そうですか」
 まあ、そういう人もいるでしょうね、と青年は穏やかに頷いた。

106 :仮面OFF会 3/8:2006/05/03(水) 07:22:21
 その様子に、彼女は少し安心した。混乱していた頭が、少し冷静さを取り戻す。
「あの……10(じゅう)さん」
「テンの方が呼びやすいんじゃないかな。『じゅう』じゃ呼びにくいでしょ、
これ」
 青年は、主催者自作の胸のプレート『10』を指差した。
「そ、そうですね」
 頷いてから。
「……その、テンさん、ひょっとして……どこかで会った事、あります?」
 彼女は、さっきからずっと気になっていた疑問を口にした。
「あ、それなんですよね。俺もどうもさっきからそんな気がしてて、つい声を
掛けちゃったんですけど」
「ですよね。でも、今回はお互いの素性を探るのは禁止ですし……うーん」
「まあ、それはまたチャット上ででも、お話出来ればいいかなとは思いますけど」
「……ですね」
 お互いに微笑みあう。
 その時、彼女のポシェットが小さく振動した。
「あ」
 携帯電話だ。着信相手は、仕事先の上司だった。
 一方、青年の方もポケットを探っていた。
「くそ、携帯か」
 青年は顔をしかめながら、自分の携帯電話を取り出していた。
 どうやらお開きのようだった。
 彼女はポシェットを手に席から立ち、青年に頭を下げた。
「すみません。急なお仕事が入ったみたいです。せっかく休みだったはずなの
に……」
「まったく同感。それじゃまた、今晩のチャットで会えるといいですね」
「はい」
 彼女と青年は主催者に先に帰る事を告げ、外に出て分かれた。

107 :仮面OFF会 4/8:2006/05/03(水) 07:23:56
 ……三十分後。
 彼女は郊外の石切り場にいた。
 ただし、服装が圧倒的に違う。
 地味目だった衣装は、胸元が大胆に開いた露出度の高い、皮製のいわゆるボ
ンデージに変わっていた。
 顔は凶悪な厚化粧に塗りこめられ、変身というかもはや変装の域に達している。
 そして手には、笛の役割を果たす杖を持っている。
 彼女は、紫色のルージュを塗った唇を開き高笑いをあげた。
「おーっほっほ! これで形勢逆転ですわね、アスレンジャー!」
 彼女の正面には、トゲ付きの茨で全身を縛られた四人の青年が転がっていた。
それぞれ赤色黄色緑色桃色のコスチュームを身にまとっている。
 ヘルメットのせいでその素顔は見えないが、赤と緑が男、黄色と桃色が女性
だというのはプロポーションで分かった。
 彼女……今は悪の秘密結社カルティアの女幹部ミュージクイーンは、部下で
ある薔薇怪人カドービーストに指示を飛ばした。
「さあ、トドメをお刺し、カドービースト!」
「シャシャー!! ミュージクイーン様、助太刀ありがとうございますー!
 これでも食らえ、触手攻撃ー!」
 敵、つまり正義の味方であるアスレンジャー達の身体を拘束する茨がうねう
ねと蠢き始めた。

108 :仮面OFF会 5/8:2006/05/03(水) 07:26:14
「くっ、このままじゃ、俺達男連中はともかく、イエローとピンクが……」
「エロゲー展開になりますね」
 悔しそうに呻くアスリーレッドに、割と冷静に困るアスリーグリーン。
 そしてジタバタもがくアスリーイエロー。
「いやー! そんなのいやー! これお子様向け番組ー!」
「レッド、やらしい目で期待しないでよ!! ちょ、ちょっと、変なところ触
らないでよ、このぉっ!」
 アスリーレッドを蹴飛ばしながら、アスリーピンクは茨を引きちぎろうと全
身に力を込める。
 アスレンジャー絶体絶命の危機であり、秘密結社カルティアの勝利は目前で
あった。
 その時、どこからともなく円盤が高速で飛来したかと思うと、アスレンジャーを
縛っていたツタを寸断してしまった。
「っ!? 何者!?」
 ミュージクイーンは、円盤を目で追った。
 円盤は高く高く舞い上がり――青い手が、パシッと円盤を掴んだ。
 涼やかな声が響いた。
「ふぅ、やれやれだ……みんな、だらしないぞ」
 そこには、鮮やかな青いコスチュームに身を包んだ青年が立っていた。例に
よってヘルメットでその素顔は見えない。

109 :仮面OFF会 6/8:2006/05/03(水) 07:27:35
「遅いぞ、ブルー! どこで何やってやがったんだ!」
 アスリーレッドが叫び、その青年、アスリーブルーは肩を竦めた。
「ヒーローに休日はないのかね、まったく」
 そして、その場でアスリーブルーは大きく見得を切った。
「投・跳・走! 変幻自在、十の必殺技を持つ青のアスリート・アスリーブルー、
ただいま見参! ついに幹部のお出ましか!」
 アスリーブルーと対峙したミュージクイーンは、反射的にいつもの高笑いを
響かせる。
「おーっほっほ、たった一人でこの音界の女王・ミュージクイーンを相手にす
るつもりかしら?」
 そして。
「…………」
「…………」
 なんか、妙な間があった。
「……不思議だな。あんたとは、初対面という気がしない」
 アスリーブルーの言葉に、ミュージクイーンは深々と頷いた。
「……同感だわ」
 だが、今は和んでいる場合ではない。
 部下であるカドービーストは、拘束の解けたアスリーレッド達と既に戦闘を
再開している。

110 :仮面OFF会 7/8:2006/05/03(水) 07:29:16
 すぐに気を取り直して、彼女も自分の杖――魔笛を構えた。
「それはさておき、いくわよ、アスリーブルー!」
「おおっ! 今日はあいにく夜に予定があるんでね! さっさと片付けさせて
もらうぞ!」
「おーっほっほ、それは奇遇ね、ワタクシもよ!」


 アスリーブルーとの一騎打ち、カドービーストが敗北から巨大化を経て、
アスレンジャーの巨大ロボット・フィットネッスルとの対決。
 それらが終わり、ミュージクイーンは自分達のアジトである秘密結社カルティア
本部へ戻った。
 上司、すなわち悪の秘密結社カルティエ総帥から、部下の窮地を救い奮戦し
た事をたたえられ、同時に敗北を戒められる。
 厚化粧を拭い、着替え、女子戦闘員たちに挨拶しながら本部を出る。
 バスに乗り、近くのファミレスで少し早い晩御飯を食べ、彼女はようやく自
宅のマンションにたどり着いた。
 時計は夜八時をさしていた。
 寝るには少々早い時間だ。
 パソコンをつけると、いつものチャットに入室しているのは一人だけだった。
 入室している『デカ』さんは、彼女の馴染みの一人だ。かなり仲がいい。

111 :仮面OFF会 8/8:2006/05/03(水) 07:32:15
フルート「こんばんは」

 彼女は自分のハンドルネームで入室し、挨拶する。
 すると、すぐに返事が来た。

デカ「こんばんは。今日はおつかれ様でした」
フルート「はい、お疲れ様です。他の人達はどうしているんでしょうね」
デカ「まだ、オフ会やっているみたいです。夜の部は居酒屋らしいですよ。
   さっき連絡がありました」
フルート「そうですか。うらやましいです……こっちは急な仕事が入って、
     途中退場でしたから」
デカ「そうですか。奇遇ですね。僕もですよ。フルートさんは確かオフ会初め
   てだったと前に伺いましたが、どうでしたか?」
フルート「あ、楽しかったです」

 それから、彼女は一時間ほどチャットをし、パソコンの電源を切った。
 今日はもう疲れた。
 もう寝よう。
 そう思い、ベッドに向かう途中でふと、足を止めた。
 本棚に向かい、辞書を手に取る。
「デカ……1795年の当初のメートル法で定められた六つの接頭辞の一つ。
ギリシャ語で『十』を意味する(deka)に由来する」
 うん、と頷き、彼女は辞書を閉じた。

すみません、長くなりました。
次『美少女山姥』でお願いします。

112 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/03(水) 07:52:40
仲間の攻撃で魔王が大きく仰け反った。チャンスだ。私は呪文書を開いた。
これを唱えさえすれば魔王は息絶え、世界は永遠の平和に包まれる。
長い戦いに、今幕が降りる。私は大きな声でその呪文書を読み上げた。
「くらえ魔王め、美少女…や…美少女山…や……あれ、読めん」
そんで世界滅んだ。

次のタイトル
「続・仮面OFF会」

113 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/03(水) 09:41:42
【続・仮面OFF会】

4回目の仮面OFF会も、もう2時間が過ぎようとしていた。
「・・・それでは、そろそろお開きにしたいとおもいます。で、この後の2次会ですが・・・」
幹事の人が場を締めよとしている。マズイ!い、急がなくちゃ。2回目も3回目も
会えずに、ようやく今回、またあのテンさんに会えたんだから・・・。
「あ、あのう・・・テンさん」
「ん?何?」
「テンさんて・・・間違ってたらごめんなさい。ハンドルネーム、デ、デカ・・・」
「イラッシャイマセ〜〜〜!!!」
ん、もう!これだから居酒屋の無駄な元気良さってキライ!
「・・・テンさんて、ハンドルネーム、デカさんですよね。私・・・フルートです!!」
「・・・」
「ち、違うんですか?」
「違うよ」
「えぇ!!そ、そんなぁ・・・」

「・・・飽きたから、今度からメタにしようと思うんだけど、どう?フルートさん」
薄いライチハイのアルコールが今頃一気に急上昇して、
鏡を見なくても私の顔が真っ赤になってるのが分かる。
「でさ、フルートさん、これからどうするの?良かったら二次・・・」

「ヨロコンデェ〜〜〜!!!」

次のタイトル
「続々・仮面OFF会」



114 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/08(月) 23:27:43
あげあげエビナイ

115 :続々・仮面OFF会:2006/05/13(土) 15:36:54
テン、改めメタとフルートが、ラブホテルのフロントで部屋を選んでいたちょうどその頃、ある一人の男がある場所向かって歩いていた。
彼はしきりに時計を気にしながら黙々と歩く。帽子を深く被り、手に大きな鞄を抱え、もう何回目になるだろうか、腕につけた時計んチラリと覗きこんだ時に、彼はその場所についた。

「遅れてすまん」
勢いよくドア開けながら部屋に入った彼の顔には、いつの間に被ったのだろうか、仮面が付けられていた。
「こんにちは初めまして」部屋の中にいた数人の男女が言った。
彼らの顔にも仮面が付けられていた。


おわり

116 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/13(土) 15:37:45
次のおだい

世界最強決定戦

117 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/16(火) 02:07:46
ドアが音を立てて閉まるのを見ていた。あとはもう残り香が消え去るのを待つだけ。
あの夜、彼女が泣いた理由は結局わからないままだし、言葉の裏を探る気力も今は持てない。疲れた思考で閉じられたドアをぼんやりと見つめている。
何一つ嘘はなかったはずなのに、何一つ証明する事が出来なかった。
「世界最強決定戦でもあればな」
笑い飛ばすように呟いてもまるで現実味はなく、視線の先でドアが鼻を鳴らしたような気がした。[了]

次どうしよう。えーと、じゃあ
「真夜中のピエロ」でどうぞ

118 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/16(火) 08:33:13
夜の路地裏でピエロを見たことありますか?実はあれ、S.キングが演出したほどには
恐ろしくないんです。ほら、メイクをしてるでしょう?それが赤塗りの部分は黒く
白塗りの部分は青白く見えるんです。黒い部分は夜に溶けてしまいますから、わか
り易くいうとオペラ座の怪人の仮面みたいに見えますかね。
ま、恐ろしさが滑稽になるのはこれからなんですが…まずアフロヘアー、赤ければ
当然見えませんよね。さすがにスキンヘッドには見えませんが、ほら、仮面をつけ
てるでしょ、感覚的にシルクハットをかぶってると錯覚します。それでもってあの
服、某ドナルドを想像しちゃいけませんよ。ピエロは大抵太って見える服を着てる
んです。そうなれば段々おかしなことになってきますよね?なんたって太ったオペ
ラ座の怪人ですから。滑稽です。あ、なるほど、ピザが粋がって仮面舞踏会に参加
したな、すぐピンと来ます。さらに、エスコートする女性もおらず、あろうことか
徒歩ですよ!ここまできたら憐れみしかありませんね。私もつい、スニッカーズ(食
べかけ)を恵んでやろうと思いました。で、忘れちゃいけな
いのは、実際にいたのは太ったオペラ座の怪人ではなくピエロなんです。夜の路地裏
にピエロがいたんです。そりゃどう考えたって私は殺されますよ。

次「お尻のほっぺた」

119 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/28(日) 21:52:30
俺は鏡の前で再確認した。
うん。おできではない。これはほっぺただ。
数日前から違和感があった。
笑ったときに尻がやけに引っ張られたような感覚を
感じていたからだ。
どうしてこんなところにもほっぺが出来てしまったのか?
俺は不思議に思った。
しかし、あまり生活の支障には関係ないだろうと思い、
考える事をやめて風呂に入った。

・・・俺がこのほっぺたについて再び考えることになったのは
それから半月たったことであった。

・・・ごめん、出だししか考え付かんかった。
NEXT「感情が逆転した世界」

120 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/29(月) 00:31:48
世界はおかしくなってしまった。楽しければ悲しくて、悔しければ嬉しい、壊れた世界。
最初はみんな戸惑って、俺はこの世の終わりってやつを予感したものだが、いやはや人間の適応能力ってやつはすごい。
感情が180度変わってしまったのなら、今度は行動を180度変えちまえばいい、ってわけだ。
仕事でミスをすれば褒められ、愛する人に気持ちを伝えるため怒鳴りつける。ほら、以前と何も変わらないだろう?
今ではみんな、新しい感情の表現にも慣れて、いつもと同じ毎日を送っているようだが、俺だけはそうはいかないんだ。
なんでかって? もともと感情が逆転していたからさ。
まったく、気が狂いそうだ。

Next→「落下する女」

121 : ◆AzfIEss5SA :2006/05/29(月) 01:01:21
落ちていくのがわかる。
あんなヤツ最低の男だってことはわかってる。
なのに、なのに離れられない。
この腕が、目が、胸が、心が
あなたを求め続けている。
名誉? お金? 家族?
もう何一つ残っていない
全てあなたのためだけ・・・
落ちていくのがわかる。

NEXT→「隕石の落ちた日」

122 :fusianasan ◆skip69/qP6 :2006/05/29(月) 01:50:57
地球は隕石にアタックを繰り返した。
隕石の心はしだいに地球に傾きかけていたが、隕石には夢があった。
地球圏を出て外宇宙へ。
太陽は隕石の心を汲んだ。「ただし試験がある。それにパスすればお前の意のままだ」。
試験官はなんと地球。地球は言った、「重力を振り切るテストだ。いいから僕を振り切れ、君の幸せをつかめ」。
しかし隕石は、なにごとかをを決したように、地球の温かい大気の中におちていった。

NEXT→「コーヒーガムとブルーベリーガム」

123 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/05(月) 03:19:20
立ち入り禁止の張り紙が貼られた屋上のドアをくぐる。
空は雲ひとつない快晴。
「あっつ・・・」
真夏の日差しがジリジリと私の肌を焼く。
急いで日陰に逃げ込むと、そこには先客がいた。
「こんにちは」
「・・・何してるんですか先生」
保険医の伊藤女史だった。
「それはお互い様。 それより、そこ暑くない?」
「・・・・」
誘われるままに腰をおろす。
ひんやりと冷たいタイルが心地よい。
「どっちがいい?」
伊藤女史の手にはコーヒーガムとブルーベリーガムが1枚ずつ。
普段なら迷わずブルーベリーを選ぶところだが、私はコーヒーガムを口に放り込んだ。
「・・・コーヒーなのに甘いじゃない」
「ガムだからね」
プールからは水泳部の水音、校庭からは野球部の掛け声、そしてセミたちの大合唱。
私の夏はもう終わってしまったけれど、暑い日はまだまだ続きそうだ。

NEXT→「駅を駆ける少女」

124 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/06(火) 23:43:10
どこで止まるんだろう。どこで疲れるんだろう。どんな風に走るのをやめるのだろう。
駅にいた人々はみな、知らず知らずのうちに目の前を駆け抜けていく少女に注目していた。
どこに向かうのかな。誰かに会うのかな。それとも趣味か何かなのかな。
一方、なんの理由も無く走っていた少女はこの雰囲気に苦しんでいた。
一体いつ止まればいいんだろう。どんな理由で止まればいいんだろう。どこで止まればいいんだろう。
答えを求めて周りの人間を見回してみるが、誰も答えなど示してはくれない。
あなたたちのせいなのに、ずるい!
しかし言っててもしょうがない。少女はいよいよホームへと突入した。

NEXT→「雨の日の唄」

125 :雨の日の唄:2006/06/07(水) 05:49:25
 僕の学校には最近、妙な噂話が流行っている。朝から雨が続いていた日の放課後、
校内で耳を澄ますと、雨音に混じって誰かの歌声が聞こえて来るというものだ。
 もちろん、部活動で残っている合唱部の歌声なんかじゃない。音楽室はとにかくすごい防音設備がつけられているとかで、
室内でどれだけ大声を出しても決して外に漏れたりしない。それを聞いた授業で、選ばれた男子数人が試しに大きなシンバルをもってがしゃがしゃ鳴らすこととなった。
けれど廊下で待っていた僕らの耳には何も届かなかった。その日、音楽の恭子先生が、終始、自慢気な笑顔で授業をしていたのをよく覚えている。
 それに今は合唱部に入ってる子はいない。三年前までは実力のある六年生が一杯いて、市のコンクールなんかにも出ていたらしい。
けどその六年生達が居なくなって、一昨年には新入部員が一人も入らなくて、ついに今年、合唱部には一人も居なくなった。
つまりどうあっても放課後に歌が聞こえるわけがない。音楽室から声が漏れることもなければ、その声を出す生徒も存在しないのだから。

 けれど、僕は聞いた。
 もう一人の日直である女子が欠席した雨の日、たった一人で書き上げた日誌を職員室に持って行った放課後。
 かすれるような声が、体をくすぐるように耳に忍び込んできた。
 怖くなかったと言えば嘘だ。そのとき僕はがたがたに震えていたし、きっと見た人が気の毒に思うくらい
青ざめた顔をしていた。誰も見えない廊下で、どうして僕一人で日直なんだ、遅くまで残らなきゃいけないんだと休みの工藤さんを恨みもした。
 それでも歌を聞いてしまったのは変わらない。いつのまにか、その歌に聴き入っていることに気づいたのはおしっこを漏らしかけたときだ。
慌てて男子トイレに駆け込んで、小用の便器に思い切りぶちまけて、手を洗って深呼吸を一つ。息を止めて、意識を耳に。
 やはりまだ歌は聞こえていた。

126 :雨の日の唄:2006/06/07(水) 05:50:33
 ここまで来ると逆に怖い物なんかなくなってしまって、今思い起こすによくそんな勇気が出たなと自分を誉めてやりたくなる。
僕はもしかしたらという妄想じみた確信を持って、音楽室へ走った。第二校舎の四階。歌は徐々に鮮明になる。歌詞は聴き取れない。
ハミングほど「声」だと分かるものじゃない。僕は歌っている人は喉に楽器がくっついているんだと思った。
 渡り廊下を越えて、二階から四階へ階段を駆け上って、どきどきしてる心臓が
怖いせいなのか好奇心のせいなのか走ったからなのか分からなくなって。
 それでも音楽室のドアノブを捻って、ゆっくり、ゆっくりと扉を開いた。
 唄が、僕の身体を押し流そうと溢れ出た。
 目に見えるほどの美しい歌声を一身に浴びて、その中央に立つ女の子に恋しない男の子なんているわけない。
 例外ではなく僕はその子の一目惚れ、したとおもう。

「雨の日の唄」の正体は、こうして僕の秘密になった。

NEXT→「飴玉の包み紙」

127 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/07(水) 16:30:15
「ミルキーの包み紙って変わったよね」
「そう言われてみればそうだね」
「私は前のパサパサしたやつの方が好きだったな」
「あーあの蝋を塗ったみたいな感じのやつね」
「そうそう。 あれをこうやってパキパキ言わせながら結ぶのが好きだったんだー」
そう言いながら彼女は片手で器用に包み紙を結ぶ。
「今のやつだとやわらかくてなんか物足りないんだよね」
「そんなもん?」
「うむ、そんなもんなのですよ」
僕の問いかけに彼女は満足そうに頷いて包み紙をゴミ箱に捨てた。
「じゃ、そろそろ勉強再開と行きますか」
「げーっ」
僕は家庭教師、彼女は生徒。
そして今は期末テスト3日前なのだから。

NEXT→「我輩はタコである」

128 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/07(水) 16:52:52
我輩はタコである。
「なぁ、タコ、昨日のテレビ見た?」
「すまん、タコ!宿題写させて!!!」
「実は俺好きな子ができたんだ…なぁ、タコ、聞いてるか?」
入学初日から本名を呼ばれたことは、まだ、無い。

すまん、捻りなさすぎた。スルーしてください。お題そのままで。

129 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/07(水) 17:13:14
「それで、どうなったの?」
「彼本人も大分悩んだみたいなんだけどさぁ…ほら、見てよ」
見ると、空には子供の引く糸に頑張って抵抗し浮かんでいるタコ一匹。
「ね、分かりにくいんだよ。もっと分かりやすいのがいいんじゃないかなぁ…。
そう、猫とか」

そこで夏目漱石は目が覚めた。
そして彼は数行しか書いてない原稿用紙を破り捨て、新しいのにこう書いたのだ。

「吾輩は猫である」


…これが我輩は猫であるの創作秘話だって?
あっはっは、そんな

NEXT→「そんなバナナ」

130 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/07(水) 23:42:40
我輩はバナナである。
名前はジャイアントキャベンディッシュ。
フィリピンの農園で生まれ、海を越えてはるばるこの日本へとやってきた。
明日はいよいよ我々にとって最も重要な日がやってくる。
そう、遠足だ。
祭りのチョコバナナやスポーツ時の栄養補給など、我々が活躍する場は他にも数多く存在する。
しかし、遠足でおやつと同等以上の立場に立てる遠足こそが我々にとって最高の舞台なのだ!
「ただいまー」
どうやらこの家の小学生が帰ってきたようだ。
「ママー、大変大変!」
明日、我輩はこの子に食べられることになるのか。
「あら、どうしたの?」
思い返してみれば長かった。
「先生がバナナもおやつの300円に入りますって」
まだ青い未熟な頃に収穫された時はこの先一体どうなってしまうのかと不安になったものだ。
「あらら、それじゃあどうするの? バナナの分おやつ減らす?」
妙なガスを嗅がされて無理矢理熟成させられたこともあったな・・・(しみじみ)
「えーっ、そんなのヤダよ! だったらバナナなしにする」
・・・はっ!
「あらそう。 それじゃあこのバナナは今日のおやつにしちゃいましょうか」
お、おい、我輩は明日の遠足で食べられるのではなかったのか!?
「わーい、今日のおやつはバナナだー」
ま、待て! 皮を剥くんじゃない!
「いただきまーす!」
そ、そんなバ(ぱくっ)

NEXT→「たまにはこんな日も」

131 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/11(日) 02:02:52
目と目で通じ合う、という言葉がある。
結婚生活十五年目を迎えた僕と妻も既にその域に達している。
目を見れば相手の考えが分かる。己が何を言われているのか。

その夜の僕と妻はテーブル越しに座って目と目で火花を散らし、静かに罵り合っていた。
甲斐性なし、と妻が嘲る。安月給の癖に風俗ギャンブル狂いのチンカス野郎。
このトド、と僕は悪態を吐き返す。少しは痩せろ、日がな一日食っちゃ寝の鬼婆ァが。
相手が何を言いたがっているのか。とてもよく分かる。だが明確な発声で聞くのと違い、
ひたすら押し黙って目に憎しみを込め睨んでいるだけならば角も立たない。
これが夫婦円満のコツ――と、しかし僕ら夫婦は何も悟ったわけじゃない。
仲良く同じ風邪を引いて、共に喉をやられ、全く声が出なくなってしまった。
ただそれだけだった。
だから常になく今夜の我が家には静寂が満ちている。
だが目で雄弁に物を語り合っているわけだから、それはいかにも空々しい。
しかし、太った妻の金切り声を聞かずに済むだけ心は束の間の休息気分だった。

NEXT→「茶色い山」

132 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/13(火) 21:26:39
真っ赤だ。山一面が真っ赤だった。
俺は「見事な紅葉ですねぇ、山が羞恥に染まっているようだ!」と、
可聴域ギリギリの高音で叫んだ。すると、
通天閣Tシャツに茶色いシミをつけた男が「いえ、茶色です。うこんとうんこの中間ぐらいの」と呟いた。

またか。またなのか。俺は溜め息を吐く。
最悪の同行者だ。この男、先ほどから何を見ても茶色いとしか言わない。まったくふざけている。
ストレスで胃に少量の空が作られたのを感じ、俺は靴下にしのばせていたニンジンを取り出し、齧った。
咀嚼しながら隣をみやると、通天閣男はチョコレートと赤味噌を両の手に持って、交互に啄ばんでいる。

こいつの底が見えないほどに茶色い瞳の秘密はそのド腐れな食生活にあったのか。そりゃ世界も茶色く見えるはずだ。
唾棄する思いで鼻を鳴らし、俺は山麓の売店で買ったトマトジュースを喉に流し込んだ。

次は「コンビニから揚げ戦争」

133 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/13(火) 23:56:21
感想レスありだったらもっと伸びるのかな、ここ
いや、淡々とSSがのっけられていくストイックさがいいのかもしれないけど

134 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/14(水) 00:52:13
史上3番目の唐揚げブームがやってきた。
巷の老若男女が、こぞって唐揚げを買い求めた。
そのブームに便乗しようと、コンビニ数社が唐揚げ事業を拡大しはじめる。

まず、それまで多くても5種類程度だった味のバリエーションを増やした。
最低でも10種類、多いところでは「選べる100テイスト」を売りにした。

驚くべきことに、唐揚げの売上げだけで、1日の売上げが100万を越えた。
いわば、唐揚げさえ売っていれば、他の商品が売れなくても経営が成り立った。

次に、そんな唐揚げ需要を見込んで、コンビニ事業の新規参入が増えた。
飽和状態だと思われていた寡占が崩れ、一気にコンビニ戦国時代が訪れる。

そうなってくると、唐揚げの材料である「鶏肉」が不足する事態が発生した。
今や、世界の92%の「鶏肉」は、すべて日本が輸入しているのだ。
仕方がないので「牛」「豚」はては「馬」「鹿」などを用いた新商品を開発した。

「鶏肉」の不足により、もはやブームもこれまでかと思われた。
しかし、終息するどころか、唐揚げブームはさらに加速していった。

世界の肉という肉は、全て日本に集中した。
とうとう「カエル」まで原材料にした唐揚げまで出現した。
それでも、唐揚ブームは終わろうとはしなかった。

あー、もう続き書くのマンドクセ。

135 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/14(水) 02:51:47
「あー、もう続き書くのマンドクセ」
パソコンのモニタには、全画面表示されたWordが映っている。
タイトル部には「10野菜ヘルシー唐揚げ」とあった。

俺の仕事は、他人が面白いと思うもの、他人が喜ぶもの、他人が旨いもので、
さらには作るのがすごく楽で安価にできるものやその手段を探し出すことだ。
いまや、誰も彼もが「唐揚げ」を作っている。
それじゃあダメだ、同じことをしたって、結局チキンレースだ。
だから、肉の代わりに誰もまだ目を付けていない野菜や植物油を使用し、
健康によい唐揚げを世に問うべきなんだ。
けれども、今のところどのコンビニも「野菜唐揚げ」を売ったことはない。
だからこの提案は多分捨てられる。

次は、21回目のボツだな。
彼はそうつぶやくとオフィスチェアの背もたれに体を預け、溜息をついた。



次「人肉」

136 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/14(水) 08:25:24
それにしても、無名草子さんたちとは、さぞやすごい作家先生の匿名書き込みなんでしょうね。
作家なんて才能が全てだから、津井ついみたいに、いくら努力したって駄目なものは駄目ですよ。
私なんか、早々に見切りをつけて趣味の世界で細々ですから。
          小説現代ショートショート・コンテスト優秀賞受賞 阿部敦良

137 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/18(日) 20:12:34
 どこかの伝説によると、ザクロという果物は人肉の味がするらしい。
 一体誰が言い始めたのか。聞き齧った話によると雑食性の動物――例えば人間等の肉は臭みも癖も強く、とてもじゃないが美味とは言えないらしいのに。
そりゃ、所詮伝説上のお話だもんな。でも、もしも人の肉があの甘い果実と同じ味なら食べてみても良い気がしてきた。ザクロは結構好きな食物の部類に入る。
ああ、そういえばこの頃食べてないな、ザクロ。昔、子供だった時によく母が買ってきてたっけ。俺が好きなのをちゃんと知っていてくれていたのか。
学校帰りに冷蔵庫を開けると剥いて切られたザクロが入っていて、そのまま手でつまみ、口に運ぶ。白い果肉に歯をたてると甘い香りが口中に広がった。そう、こういう具合に……。

ひどい吹雪に見舞われ続け、ここに立往生して何十日経ったか。もう食料も底をついてしまい、食えそうな物といったら一緒に遭難し、俺一人残して寒さにやられた人間の死体たち……。
次のお題「アルコール」

138 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/20(火) 04:43:11
「……で」
「で〜?」
「深夜に保健室で誰が騒いでるかと思えば、あんたらか」
「秋山せんせ〜も、飲みます〜?」
「飲みません。ほら、春野先生しっかりして下さい。
 こんな不良教師に付き合うから、こんな所で酔っ払う羽目になるんですよ」
「不良教師とは失礼ね、秋山〜」
「やかましいわ。どこの世界に、飲み足りないからって学校に忍び込んで、
 保健室の冷蔵庫漁る教師がいるんだ。ってか、何でビールなんかあるんだよ、ここ!?」
「化学実験室の薬用アルコール飲まなかっただけ感謝しろ〜」
「するか! そこも何脱ぎだしてるんですか!?」
「だって〜、暑いの〜」
「やっはー、秋山セクハラ〜」
「黙れそこ! 明日絶対公開するぞ、あんたら…
 …くそ、何でよりにもよって、宿直日にこの人らは」

次「走るレストラン」。

139 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/22(木) 00:37:13
この町にはうまいレストランがあるらしい。
ウマイのだからさぞかし値段も高いのだろう。俺は愛車のカローラUに乗りながら財布の中身を確認した。
所持金は十万。これならどんな店でも行ける。
俺はアクセルを強く踏み、レストランのある峠に来た。

峠は一本道で迷いようが無いので俺は車を乗り進めながらレストランを探すことにした。

しばらく走ったが一向にレストランがある気配が無い。俺は不思議に思いながらも車を走らせ続けた。
すると不意に背後に車のエンジン音が、やけにデカイ。俺は目を凝らした。
「あ、アレはレストランだ!!」俺は驚愕した。
「あんなデカイ車体でこの峠を走ってきただって?ありえない!なんて運転がウマイレストランなんだ!!」
レストランのテクに見とれて前方を確認していなかった俺は崖の底に転がり落ちながら叫んだ。

次「手にかいた汗」

140 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/22(木) 02:13:15
人気のない真夜中の十字路で、秋田犬の姿をした死神に出会った。
「君を迎えに来た」
「そっか」
手のひらの汗をジーンズの腿で拭って、僕はギターをケースにしまった。
「…何考えてる?」
「君が悪魔だったら、僕にも新しい音楽が作れたのかな、って」
「さあ、どうだろうな」
 毛むくじゃらの口の端を器用にひん曲げて、死神は笑った。

次、『マンホールと幽霊』

141 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/27(火) 23:11:47
むかしむかし・・・でもありませんが、ある街に1つのマンホールと1人の幽霊がいました。
ある日のこと、2人(?)はどちらが人間を驚かすことができるか勝負することになりました。
「よし、まずはぼくからだ!」
幽霊は地面をすり抜けてこっそりと人間に近付いていきます。
突然目の前に現れて人間を驚かそうというのです。
「う〜ら〜め〜し〜や〜」
「・・・・・・」
ところが、人間は何事もなかったかのようにすたすたと歩いて行ってしまいました。
「あぁ、やっぱりぼくのすがたはふつうのにんげんにはみえないんだ・・・」
人間を全く驚かすことのできなかった幽霊はがっくりと肩を落としました。
「よし、つぎはぼくのばんだね」
マンホールはその場でじっと人間がやってくるのを待ちます。
「いまだ!」
そして人間がマンホールの上を通ろうとした瞬間、サッと蓋を外してしまいました。
人間は幽霊と違って地面のない所には立つことができません。
「ぎゃあああぁぁぁ・・・!!」
そして、人間はものすごい悲鳴をあげながら暗闇の中へ落ちていきました。
「ふふん、どうだい? すごい驚きようだったろう」
「いやぁ、やっぱりマンホール君にはかなわないなぁ」
こうして、このマンホールは人間たちに「呪いのマンホール」と呼ばれ恐れられるようになったのです。
めでたしめでたし?

次のお題、「晴れのち隕石」

142 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/27(火) 23:13:49
age

143 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/03(月) 04:15:26
部屋の隅で、玲菜は泣いている。
僕は静かに窓の外を眺めている。外は霧雨。それはやわらかく、そして冷たい。
付けっぱなしのテレビから、抑揚の無い声でニュースが流れている。

気づけば、僕は…彼女を呼んでいた。
「玲菜」
鼻を小さく啜りながら、玲菜は泣きはらし赤くなった瞳をこちらに合わせた。
「…?」
まるで子猫のように首を傾げてみせる玲菜。結局、僕は彼女の事が他の何よりも愛おしいという事実を否定し続けてきただけなのだった。
…肯定してしまえば、それは同時に僕にとって最も辛い果てをもたらすものだったから。
「玲菜」
しかし、やはりそれは何か違うと思った。僕はもう一度彼女を呼んだ。
「…愛してるよ。ずっと一緒に行こう」
玲菜の頬に、先程とは違う涙が伝う。彼女は微笑みを僕にくれた。
「…ありがとう」



144 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/03(月) 04:16:06
↑続きな

―玲菜は僕の隣で静かな寝息を立てている。
僕は窓の外を眺めている。外は雲一つない春の青空だ。それはあたたかく、そしてやさしい。
付けっぱなしのテレビから、抑揚の無い声でニュースが流れている。
「皆さん。今日までありがとうございました。我が局はこの時間を持ちまして、最後の放送を終了したいと思います。件の隕石が地球に衝突するまで後数十分。最後くらいは大切な人の傍で……」

長文ごめんw 次『死んだ彼女』

145 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/03(月) 04:51:37
それにしても、無名草子さんたちとは、さぞやすごい作家先生の匿名書き込みなんでしょうね。
作家なんて才能が全てだから、津井ついみたいに、いくら努力したって駄目なものは駄目ですよ。
私なんか、早々に見切りをつけて趣味の世界で細々ですから。
          小説現代ショートショート・コンテスト優秀賞受賞 阿部敦良


146 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/04(火) 00:56:06
死んだ彼女が生き返った。ただそれだけ。

とりあえず次、『孤独のかけら』

147 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/04(火) 02:01:57
 新宿2丁目で拾った孤独のかけらをプランターに埋めた。
育て方の参考にしたホームページには、
「決して日には当てずに、明け方3時に水をやる。それだけで、立派な孤独が育ちます」
と、書いてあった。
 日の光を遮る為に1日中部屋のカーテンを閉め、明け方3時に起きる為に仕事の後の付き合いもやめた。
 そうして気付いた時には、僕は本当に孤独になっていた。 
 結局プランターからは何も生えては来なかったけれど。

次、『昨日の今日』

148 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/05(水) 19:50:36
明日を映しだすカガミを手にいれた俺は驚愕した。
そのカガミには、信じられないほどの不幸にみまわれる自分が映っていたからだ。
次の日、俺は昨日の自分に向かって叫んだ。
「見るな! 見たら、今日と同じになる!」涙が溢れだした。――「今日と同じ悲しみに、うちひしがれる……」

次のお題[三角ぺろりでオッパイぽろり]

149 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/05(水) 20:55:10
彼女の水着姿は素晴らしかった。
豊かな胸を隠す生地の三角形が眼鏡レンズほどの大きさしかないのだから。

自分に集まる熱い視線を意識して、ゆっくりと見回す彼女が挑発的にビキニの布地を指でつまむ。
ぺろんと剥いた。歓声が沸きあがるかと思いきや、観客席からブーイングが飛んだ。

「ぽろりしたってちっともエロくねえぞ!もう一回隠せ!隠せ!」

いざ外されると、あってもなくても違和感がなかったことに対する客の不満だった。
元から裸であったかのような彼女の生地が少ない水着は
そこを隠すのが極小の三角形だからこそ、興奮をかき立てられる。

スポットライトの中心に立つストリッパーはつんと顎を上げて再び胸をビキニで覆う。
おお、と走ったさざなみのような興奮のどよめきに馬鹿じゃないのと言いたげな目を向けた。

次のお題「キンカン」

150 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/06(木) 16:19:43
彼女の水着姿は素晴らしかった。
豊かな胸を隠すのはキンカンのような大きさの橙色の丸い物体しかないのだから。

自分に集まる熱い視線を意識して、ゆっくりと見回す彼女が挑発的に胸の物体を指でつまむ。
ぺろんと剥いた……かと思いきや、剥かない。観客席からブーイングが飛んだ。

「なにやってんだ!早くぽろりしろ!ぽろり!ぽろり!」

「なに言ってんのよ。私は最初から裸よ!」

観客席は一気に静まり返った。


……すまん。もちろんお題続行で。

151 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/13(木) 14:07:38
薬液を満たした茶色い壜。適度に重く、握ると冷たくてすべっこくて気持ちがいい。
指の爪で弾けばキン、カンと涼しげな音色も奏でる。
これぞ夏の風物詩。虫刺されの際にご使用下さい。

次題「火の車」

152 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/13(木) 19:09:52
無理して高級車を買ったら、我が家は火の車。

次のお題[さみしい筋肉]

153 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/13(木) 21:39:21
私のマスターの命はもはや無い。
しかし、マスターは私に動けと言っている。
私の周りにはもはや同僚なぞいない。
みな青黒く、動くたびに汚らしい音を立てる。
なぜ、この私だけが・・・このように仕事を
しなければならないのか・・・?

私はたった一欠けらのさみしい筋肉。
私のマスターはすでに生ける屍と化し
古い洋館をさまよっている。

次「赤い光と陽太君」

154 : ◆RelMnLZ5Ac :2006/07/18(火) 18:46:17
 赤い光と陽太君は仲良しでした。

155 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/19(水) 03:31:18
ぼくには陽太君という友達がいる。
ぼくらは学校が終わるといつも近所の公園へ出かけて、日が暮れるまで一緒に走り回っていた。
時には喧嘩したりもしたけれど、ぼくらはいつも一緒だったんだ。
けれど、ある日陽太君は赤い光につれて行かれてしまった。
ぼくも必死に追いかけたけど、赤い光はとても速くて追いつけなかった。
だから、ぼくはあの公園で陽太君を待つことにしたんだ。
近所の人はそんなぼくのことを「えらいね」って誉めてくれるけど、おとうさんとおかあさんとおばあちゃんは泣いていた。
どうしてだろう?
まあいいや。
陽太君、早く帰ってきて。
そしてまた一緒に走り回ろうよ。

次のお題、「大きな杉の木の下で」

156 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/19(水) 07:56:54
 雄司とわたしは大きな杉の木の下に来ていた。杉って言うと、大量に植林されて無駄な枝を切り落とされた背
の高いスコップみたいなのが並んで立ってるのを思い浮かべるかもしれないけど、そこはもとから植林なんてで
きないほど茫々に草木が生い茂った荒れ山。そこには植物に半分食べられてる古い家なんかもあるけど、ちょっ
と歩けば立派な道路も走ってて、そういう中途半端な自然っていうのは近代っ子が外で遊ぶには格好のスポット
で、ちょっとしたスリルを味わってきゃーきゃー言いながら人のいる空間に戻ってくると妙にほっとして、気分
があったかくなったりする。そんな天然の遊園地のアトラクションのひとつである杉の木は、手入れをされてな
いから低いところまで枝が生えてるし、木の下から遠くまで離れて、木々のもこもこからちょんと突き出したと
んがり頭を見ないことには杉だということも信じられなかった。
 雄司は近くの枝に手をかけてするすると杉の木を上っていった。いつもよりちょっとだけ心配になったわたし
がやめようよと声をかけるが、雄司は聞こえていないのか無視しているのか黙々と上り続け、ついにはてっぺん
にまでたどり着いてしまった。わたしは杉の下から離れて、遠いところまでいってから杉の木を振り返る。
 てっぺんでは雄司がお母さんに抱っこされるみたいにして杉の木の頂上にしがみついていた。その姿がちょっ
と変に見えたのは、雄司が必死だったからかもしれない。杉の木は風も吹いていないのに雄司の重みでゆらゆら
して、おかしいくらいにひん曲がっていた。わたしは口の中であ、とつぶやく。
 風が吹いたのかもしれなかった、杉の頂上は一気にしなったと思ったら、そのまま上に向き戻らずにここまで
聞こえるばぎりという音を立てた。雄司の体は折れたとんがり帽子にしがみついたまままっさかさまに落ちてい
き、もこもこの葉の中に消えた。

157 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/19(水) 07:57:45
 わたしは急いで木の下に戻った。杉の根元には、服中にちぎれた杉の葉っぱをつけて、折れた杉のてっぺんを
抱いたままの雄司が寝転がっていた。雄司はぴくりとも動かなかったし、頭の上半分がすごく普通じゃないくら
いに青かった。雄司を見ているわたしの中にはなにか冷たい水のようなものが流れていて、ぐるぐると循環しな
がらわたしの体温を下げていった。わたしは思い出した、ここの近くに走っている道路のことを。
 わたしは植物に埋まった家を大回りで避けながら道路へと向かった。遠くから木々に隠れて見えない車の走り
抜ける音だけが聞こえてきて、わたしはほっとした。灰色のアスファルトが見えたときには疲れていた足がいつ
の間にかまた走り出していた。わたしが森を出て道路に立つと、右から凄い勢いで大型の車が直進してきた。
 一瞬、雄司の青黒い顔がわたしの目の前に蘇った。
 丸木のままの木材をゴムで車体に縛りつけた大きなトラックは、風の塊だけをわたしにぶつけてそのまま走り
去っていった。左右の白いラインをほんの少したりともオーバーせずに。
 わたしは、自分が帰って来たという満足感で大きく息を吸った。排気ガス臭いけどとってもおいしかった。
わたしはとても良い気分で家路についた。今日の感動はきっと忘れられない。生きている、というのがどのよう
なことか、そのときのわたしほどよく理解している人間はいなかっただろう。

次のお題「お笑い好きのちゃぶ台」

158 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/20(木) 05:08:31
ロバートは一人チャイナタウンをさまよっていた。
「私中国人いいものあるよ」中国人が手招きする店に入ると怪しげな骨董が。
「あなた、株で大損したね」ぎくりとしてロバートが後ずさりすると、茶ぶだいにぶつかった。
「それちゃぶ台。日本製よ。メイドインジャパン。あなたが気に入った見たいあるね」
ロバートは自殺をやめ、ちゃぶ台を家に喪って帰った。(願いがかなう茶舞台といっていたが・・)
つけっぱなしのコメディを見てちゃぶ台がカタカタ鳴り出した。視聴者が笑うところで一瞬間をおいて鳴り出す。(日本製ということか)
カタカタなるたび、お金がちゃぶ台に現れる。メロドラマはだめ。コメディのときのみ。
「お父さん」メアリーが帰ってきた。「それなあに」「これは・・」(その子がほしい・・)ロバートはガソリンを持ち出しちゃぶ台にぶっ掛けた。
燃えない。くそ、のこぎりを探しに地下室へ。戻ってくるとメアリーが泣き叫んでいる。メアリーの背中にちゃぶ台がくっついている。
「ジャップめ。くそ、サルが娘から離れろ」しかし離れない。メアリーは、亀のようにちゃぶ台を背負ったままだ。
「こういってはならんが、亀のようだなメアリー」カタカタカタカタ。ちゃぶ台のつぼにはまったようだ。ドルが山となって振ってきた。
「悪いがメアリーそのままあるいてごらん、ゆっくりと」カタカタカタ。ドルがドルがドルが。
「これが日本人なのか、よくわからんな」ちゃぶ台はメアリーから離れた。その後ロバートは日本を勉強した。ちゃぶ台返しとかやると、ちゃぶ台は大いにカタカタなった。
「それちゃぶ台返し、ちゃぶ台返し」ロバートは金持ちになった。
次のお題は「悲しい両想い」

159 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/20(木) 10:26:33
蠅がブンブン飛び回ってます。
餌を与えないで下さい。
蠅は残飯が大好きで、いつも飛んできてたかります。
でも頭がテラワル杉なので、間違えて蟻にも飛んできます。
本当は、好きなくせに……。

蠅と残飯、本当は両思いwwwwww
wwwっうぇwwwww
プケラ

160 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/20(木) 10:49:08
次のお題は「蠅と残飯」

161 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/21(金) 15:24:29
「ブンブン、ブンブンうるせぇ蝿だ。おれにたかるんじゃねぇ!」
「うぁ、臭ぇなあ。てめぇこそ、おれの目の前から消えろや、残飯!」
「なんだと、この野郎!」
「なんだ、やるってか。おら、かかってこいよ!」
こうして今日も、蝿さんと残飯さんは互いに求め合います。
蝿さんには残飯さんが必要であり、残飯さんも蝿さんがいないと寂しいからです。
はにより二人は似たもの同士なのです。
本人たちは、気付いていませんが……。

次のお題[禿げあがるほど好き]

162 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/21(金) 20:18:18
「なんてきれいなところだ」
宇宙船コンラッド号のクルーはたった今新たに発見した惑星に第1歩を記したところである。
緑豊かな星だった。彼らのボセイはすでになく、コンラッド号のコンピューターにかつての姿が映像
として残っているだけだった。それでも、もちろんクルーたち全員その姿を心の奥底に刻み込んでいた。
「よく似ている。われわれの星と」
「オオ、モンチッチまでいるぞ」クルーの一人コンラッド15世が叫ぶ。アナライザーのマリアが彼らに近づく生き物を捕獲し分析する。
「これはモンチッチとは全然別の生き物。体毛に覆われているわね。モンチッチの背中はうろこよ。似てなくもないけど、もっと高度な生き物だね」
「そうか。これペットにしていいかな」15世の提案をクルーたちは賛成した。彼らはこの星を第2の故郷とするべく開拓をはじめる。
彼らの苦闘は10年続いた。ある日衝撃的な発見があった。マリアがこの星に近づく隕石を見つけたのだ。
脱出するしかない、ここまできての撤退と再び始まる漂流。クルーたちは何度も議論を重ねた。しかし出発するしかなかった。
すっかりクルーたちとなれたあの動物もおいていくことになった。
「ウキキ、キキー」動物は悲しそうに鳴き15世にぶら下がった。
その様子を宇宙船のデッキからマリアとゴーラが見つめていた。
「いいのかよ、ここまでして」ゴーラはマリアに詰問する。
「うそをついてでも、コンラッドとあの動物とを離さないと」
「あの動物って・・・ちゃんとモン美って名前が・・・」
宇宙船は再び空に舞い上がった。
地上に残されたモン美。
「ウキーウキキー」
(ああ、好きよ。好きだったのよコンラッド・・)
モン美の体毛が悲しみのあまり白くなり、抜け始める。
これは今から2千万年前の地球という星の出来事だ。
毛のないサルの祖先である。
次のお題は「どこかとつながった翔太の心」


163 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/29(土) 21:25:45
翔太はある日から突然別の人と心を共有するよになった。
始めは男なのか女なのか分からなかったが、
次第にお互いのことが分かるようになっていく。
相手の名前はサラというらしい。
彼女は心を通じて翔太の周りの世界を見せて欲しいといい、
翔太はそれを快く承諾した。
けれど、翔太がいくらサラにお願いしても、彼女の心の奥底は
決して見せてくれなかった。
そんな二人の心の共有はある日の深夜、突然終わりを告げる。
夢の中で翔太はサラの姿を始めて感じ取った。
可愛らしく、背の低い、黒人の女の子。
しかし、その瞳には涙を湛えており、翔太はそれを尋ねた。
だが、彼女はそれの問いには答えず彼女は「ありがとう」と言い残し、消えた。
翌日の朝刊。翔太が国際面を見ると、
パレスチナで空爆、民間人一人死亡というニュースがあった。
彼はその時、ようやく彼女が心の一部をさらけださなかった理由が分かり、
大声で天に向かって泣き声をあげたと言う。

次「残された赤い靴」

164 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/30(日) 08:42:18
物語の舞台はとある日ある時ある国の城。
12時の鐘の余韻が残る中、階段にたたずむ王子様の手には1足の赤い靴。
後日、王子様はあの残された赤い靴を手がかりに・・・って、赤い靴!?
「あー疲れた。 さすがにこの格好で全力ダッシュはきついわね」
ちょ、ちょっと、何なんですかあの赤い靴は!?
「あーあれ? 逃げる途中にいた酔いつぶれてる女の人からかっぱらってきたのよ。 彼女もツイてるわね。 玉の輿よ、玉の輿」
だからなんで他人の靴なんか置いてきたんですか!?
計画ではそのガラスの靴を置いてくるはずだったでしょう!
「だってこの靴ガラスでしょ? あんなとこで放り投げたりしたら割れちゃうわ。 こんないい品なんだからもったいないじゃない」
し、しかし、あなたも王子様のお嫁さんになりたくて来たんでしょう?
「やーねぇ、こんな機会めったにないから気分転換に来ただけよ。 そもそもアタシは王女様なんてガラじゃないしね」
そう言ってシンデレラはけらけらと笑う。
まさか、この人最初からこうするつもりで・・・
「それに、アタシがいなくなったらあの家は誰が守るのよ? お母様もお姉様たちも家事どころか食材の買出しだってロクにできやしないんだから」
そ、それじゃあ、あなたは結婚もせず一生あの継母たちの面倒を見るというのですか!?
「そーねぇ・・・アタシと一緒に家事してくれる人なら考えてみてもいいかしら」
お、王子様より家政夫さんを選ぶなんて・・・
「ありがと、今夜は楽しかったわ。 それじゃね」
そんなぁ・・・

師匠、どうやらこのシンデレラはかなりの変わり者だったみたいです・・・



次のお題、「ひなげしの咲く頃に」

165 :名無し物書き@推敲中?:2006/08/11(金) 22:16:44
 油蝉の鳴く声が頭の中にこだまする。
こんな夏真っ盛りと言える日は庭の草花も大変だ。
僕は暑さに苦しむ草花の抗議の声を心の中で聞き、急いで庭に飛び出した。
庭には黄色、緑、ピンク色の薄い花弁が咲き誇っていた。ポピーだ。
僕の大好きな花。そうか、ひなげしの咲く頃になったか。
「お父さん何しているの」子供が声をかけてきた。
庭にボーっと突っ立ている僕を見て、不審に思ったようだ。
 そのとき、僕はほかの草花の事を忘れ、あることを思い出そうとしていた。
美しい色合いとその弱弱しい姿。思い出した。3羽のカラーひよこ。


166 :名無し物書き@推敲中?:2006/08/11(金) 22:20:11
 10年前の夏のある日、小さい僕は一人でバスに乗って
田舎のおじいさんの家に向かっていた。
 僕の席のすぐそばに色つきひよこを抱えたおじさんがいた。
小さい僕は、おじさんの許可を得て、ひよこを触らしてもらった。
ひよこが糞をしてそれが僕の服についた。おじさんは謝って僕に3羽のひよこをくれた。
ひよこのおじさんは僕より前のバス停で降りていった。
 かつて縁日ではカラーひよこが売られていた。
僕のもらったのはその売れ残りだった。黄色、ピンク、緑のひよこたち。
 ひよこを抱えておじいさんの家に着いた僕は
相談しておじいさんの鳥小屋で育ててもらうことに決めた。
 田舎のおじいさんは大きな鳥小屋を持っていた。
孔雀や雉やインコや鶏や鴨など今じゃ考えられない鳥たちがわさわさすんでいた。
 数ヶ月が経過して、ひよこたちを見に行くと、黄色が一羽しか残ってなかった。
僕はおじいさんとけんかした。
色つきひよこは仲間たちのいじめにあったという。
 最後の一羽を僕は引き取り、籠に入れて自分の家で飼い始めた。
雌だった。えさをやり糞の掃除をして、生き残りのひよこは立派な雌鳥となった。
数ヶ月が経過したのちのある日、学校から帰った僕は鶏がいないのに気づき母親を問い詰めた。
肉屋に売ったという。くさいしうるさいと言うのが理由だった。
そんなことがあるのだろうか。肉屋は本当に・・・・・・。小さい僕はわけがわからなかった。
「お父さん何しているの」子供が声をかけてきた。
 油蝉の鳴く声が頭の中にこだました。

次のお題「砲台付き山手線」

167 :名無し物書き@推敲中?:2006/08/29(火) 19:10:32
砲台付き山手線は死んだ 完

次のお題「ペニスの繁栄について」

168 :名無し物書き@推敲中?:2006/08/29(火) 23:41:09
「だらしのないおちんちんだこと」
そう言いながら彼女が僕から切り取ってトイレに流したペニスが地下鉄半蔵門線のどこかで
繁栄しているところを発見されたというのは嘘だ。

次「温泉キャンディー」

169 :名無し物書き@推敲中?:2006/08/30(水) 01:37:56
車の窓から顔を覗かせると何処か古風な建物群が見えてきた。、その中に白い煙があがっている。
別に火事ではない、温泉の煙だ。
そして風に乗って運ばれてくる硫黄の臭いが悪臭と言う形の悪いもので鼻腔を刺激する。
この温泉原産地独特の臭いは嫌いだ。硫黄の臭いが好き、という人もあまりいないだろうけど。
僕の家では年に一度、夏休みを利用して、家族総出で温泉旅行に行く。
祖父母、2歳年下の弟、父、母、そして僕の合計6人だ。
その中で僕は、僕だけはあまり乗り気じゃない。
そもそも温泉というもの自体、あまり好きじゃない、場所によって、とんでもなく暑かったり臭かったりするからだ。
老人は熱いのが好きらしいと言う話を聞いたことがある、その証拠にうちの祖父母は
「あっつい温泉に入ろうねぇ〜」
なんて後ろの後部座席から僕の気持ちも考えずに気安く話し掛けてくる。
若い僕にはさっぱりわからない。ゆでダコにでもなってろ。
「お兄ちゃん。」
なんとなく気分が沈みかけたころ、隣に座っていた弟が唐突に話し掛けてきた。
「温泉キャンディー食べる?」
何だそれは、と思った。
温泉卵や温泉まんじゅう、と言ったそういう類のものだろうか?
しかし聞いたことがない。
そう言う弟の手にはいつのまにかキャンディー・・・のようなものが握られていた。
「おいしいよ。」
温泉キャンディー。名前だけ聞けば少し不気味だ、キャンディーの何がどう温泉なのだろう。
でも満面の笑顔でペロペロと一心不乱にそれを舐める弟の顔を見れば、少しは興味も出てくる。
「それ1つくれるか?」
「はい、どうぞ。」
弟からそれを受け取ると、恐る恐る口に運んだ、「温泉」だから。
「うまい・・・」
それは予想外に今まで食べた、否、舐めた、どんな物よりもうまかった。
それ以降、僕は温泉が好きになった。
風呂上りの温泉キャンディーがまたたまらないのだ、風呂上りのカルピスなんて外道だ。
時代は今、まさに温泉キャンディーへと移りあがろうとしている。

次のお題「アイスを愛する愛の巣」

170 :名無し物書き@推敲中?:2006/08/30(水) 08:11:54
私の妻は無類のアイス好きである。
そして私たち夫婦は深く愛し合っている。
そこで私は考えた。
私の性器を凍らせて妻に与えれば、妻は私とアイスを同時に味わうことができる。

問題はその方法である。
切り取って凍らせるのは却下。痛いではないか。
液体窒素ではおそらく冷たすぎてもたないだろう。
あぁ……勃起した状態で凍らせねばならないのも難題だ。
悩んだ私はふとTVを付けた。
白衣を着た怪しげな教授が「この水を振ったら氷になります」と言っていた。
「これだ!」
私は吠えた。

水では味がないのでカルピスと精液を混ぜ合わせた過冷却状態の液体を用意し、
その中で私の象徴をシェイクする。できた…・・・。
私は歓喜して妻を呼んだ。あぁ喜ぶ顔が目に浮かぶ。
しかし妻は私に一言だけ残して去っていった。
「いくらなんでもソレはひくわ……」

次のお題「バケツプリンの夢と富士山」

171 :名無し物書き@推敲中?:2006/08/31(木) 21:46:26
>>168
ワラタ

172 :名無し物書き@推敲中?:2006/08/31(木) 22:31:44
「悪いけれど」私は冷たく言い放った。「あまり食べたくないわ。ごめんなさい」
「どうして?頑張ってつくったのよ。一口でもいいから食べてよ!」
「自分で食べればいいでしょう。そんな気持ちの悪いものなんて食べられないわ」
「そんなのひどいわ。私は一生懸命つくったのよ、このままだと見てくれは悪いかもしれないけれど…ほら、ちゃんとお皿に盛れば富士山のように―」
「しつこいわね!そんなもの食べたくないんだったら!」
私が怒鳴ると、彼女はそれ以上何も言わずに、しゅんと肩を落として部屋を出て行った。

私がバケツプリンに興味を示さなかったことで、彼女はひどく落ち込んでいた。
「あなたにバケツプリンを食べてもらうのが夢だったのよ」と彼女は言った。
今に思えば、多少がまんしてでも口をつけるべきだったのかもしれない。
しかし、テカテカとした水色のバケツいっぱいに入ったクリーム色のプリンを見たとき、
私はその物体にあからさまな嫌悪感を隠せずにはいられなかったのだ。

次「愛のないセックスと大学のキャンパス」

173 :名無し物書き@推敲中?:2006/09/01(金) 06:31:31
――ねえ、私たちの関係ってさ、愛がないわよね。
まったく、無駄にお喋りな西八号棟西棟であった。
この場合の「無駄」というのはつまり、相手に対してなにかしらを伝えようとする配慮
が足りない言葉のことである。
つまり私は西八号棟西棟が欲求不満にあるのだなというところまでは分かっても、具体
的にどうして欲しいのかが分からない。
これだから文系の建物は困ると愚痴を溢せば陰に潜んだ経済系西七号棟が聞き耳を立て
ていたりするものだからたまらない。
だいたい愛があろうとなかろうと関係ないではないか。
私の二階から四階の西側部分はがっしりとした渡り廊下でもって西八号棟西棟と深々と
交接しており、重機か天変地異でもなければ揺れることも離れることもできない。
そんなことを云うとこいつは「つまんなーい」とかフザケた返答をしやがる。

――ねえ、私たちの関係ってさ、体だけじゃないわよね?
まず、同意して欲しいのか否定して欲しいのかを枕詞にしてから、そういう台詞を吐く
べきだと私は思う。
つまりは肉体的に満たされないものだから精神的云々、というやつだろう。そういう話
は西七とやってろ。

と、思っていると地面が揺れた。実に一ヶ月ぶりか。
私は全力で体を揺らした。
結合部がギシギシと音を立て、私は絶頂に達しありったけの子種を彼女に注ぎ込もうと
する。
しかし悲しいから今日は夏休みの真っ最中、がらんどうの体内から西棟玄関に向かう子
種は思いのほか少なかった。

三十秒は動き続けたと思う。私が深い深呼吸を繰り返していると、珍しく先に復活した
西八号棟西棟が言った。
――もぉ、愛が足りなぁい。
うるせぇ。

次「不幸にして田んぼ」

174 :名無し物書き@推敲中?:2006/09/02(土) 02:31:35
「今日、社会でね、焼き畑農業っていうの習ったんだ」
今年で10歳になる娘が、目を輝かせて言った。
「家でも出来るかな」
可愛い娘の希望に答えてやりたいのはやまやまだが、我が家の広大な土地は、この春から全て水田にしてしまった。

次、『相互不愉快』

175 :名無し物書き@推敲中?:2006/09/02(土) 21:01:35
「相互不愉快論というものがある」
「なんですかそれは」
「君のオマンコを見せてくれないかい」
「死ねよ変態」
「こういうことだ」

176 :名無し物書き@推敲中?:2006/09/03(日) 07:45:52
このスレオモロイ
>>175
お題は?

177 :名無し物書き@推敲中?:2006/09/03(日) 20:22:42
つ『半田鏝カレンダー』

178 :名無し物書き@推敲中?:2006/09/28(木) 03:45:54
先日やってきたセールスマンに、はんだごてカレンダーなどという
珍妙なアイテムをすすめられた。
それはいったいどんなものかと尋ねたところ、はんだで点字を打っ
たカレンダーだと彼はいたってシンプルな説明をした。
目の不自由な私にとってインクで刷られたカレンダーは用をなさな
い。そのため点字を打ったカレンダーは生活の必需品だといえる。
ただ、私はもう市販の点字付きカレンダーを以前に購入していた。
それを彼に伝えると、彼は熱く語りはじめた。
「メクラにインテリアを楽しむ権利がないなんて法はないでしょう?
このはんだごてカレンダーは当然点字の部分が銀色です。オシャレ
なんです」
結局、若干の違和感を覚えるも私はそのアイテムを購入することに
した。親切なセールスマンは「一番目立つところへ」と、カレンダー
の張り付けまで済ませて帰っていった。

インテリアを楽しむ権利があるという彼の言葉はその後の私を勇気
づけたものである。
しかし、奴め、カレンダーを張り付けた位置を教えていかなかった
のはどういうわけだ……

お題『鉛筆かじり』

179 :白木の子:2006/09/28(木) 06:41:03
 最近僕が通っている学校では、何やら幽霊の噂が後を立たない。
 既に30人ほどがその被害にあっていると言うのだ。
 その名も『妖怪鉛筆かじり』。
 登校時には鉛筆特有の殺傷能力満載の突起が、いざ帰る頃になるとその突起も含め全体がぼろぼろになっていると言うものだ。
 どうやら鉛筆だけが被害にあっていると言うらしく、シャープペンやボールペン等は無事らしい。
 そして、とうとう僕もその被害にあってしまった。
 そして僕は、『溶解鉛筆かじり』の第一目撃者になってしまった。
 部活が終わって薄暗い教室を通りかかったときだ。
 教卓の上にそいつはいた。大体それと同時に先生の言葉を思い出した。

「いやあ……学校にハムスター持ってきたら脱走しちゃってね、誰か知ってたら教えてくれないか?」
 先生のハムスターは『ロッキー』というらしい。

180 :白木の子:2006/09/28(木) 06:42:29
お題「萌え燃えジェットコースター」

181 :名無し物書き@推敲中?:2006/09/28(木) 16:16:55
 はにゃ〜ん、という発車ベルとともに動き始めたコースターが
ゆっくりと急な坂をのぼる。
 ガッタン…ゴットン……ンッショ…ンッショ……
 ンッショ…ンッショ…オニイチャンノ…オフトン…ヨイショ。途切れるレール。
 ンッショ…ンッショ…オニイチャンノ…オフトン…ヨイショ。頂上が近い。
 一瞬静止したかにみえたコースター。つかの間の休息、安堵。
が、急降下。小悪魔。
 垂直に近い降下に大きなお友達はみな死を覚悟する。
が、地上すれすれ、レールが描く柔らかな曲線がコースターを
墜落から救う。ツンデレ。
 急カーブ。らめぇぇぇぇぇぇぇ。
 息つく暇ない起伏の連続。
 おーてーつーだーいーしーたーかったーのぉぉぉ。
そして、オタの帰還。
 恍惚の表情。完全燃焼の彼らは立ち上がる気力もない。
そんな彼らを抱き起こす逞しい肉体の男たち。アッー!!!!

萌え燃えジェットコースター 絶賛稼働中!!



        1回 20000円

182 :名無し物書き@推敲中?:2006/09/28(木) 18:44:31
>>181
お題は?

183 :名無し物書き@推敲中?:2006/09/28(木) 20:59:21
お題「問題です」

184 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/02(月) 23:22:19
「問題です」
 と言った途端、彼女はアスファルトへと崩れ落ちた。
 ぴくりともしない彼女の細い身体を見下ろしながら、俺は考えを巡らせる。
 これはどういう意味か、何かの問題を言う前に倒れてしまったのか。倒れ方が問題なのか、倒れた事自体が問題なのか、倒れた後彼女がどうするかが問題なのか。
 彼女は普段からクイズを出題するのが好きだった。日に日に問題が高度になってきたなと感じてはいたが、今日の問題は実に難しい。
 人だかりやサイレンの音も無視し、俺は思考の海に深く深く潜る。
 因みに、倒れた彼女の身体に外傷はなく何か持病があったらしい、と誰かが言っていた。ヒントか? 分からない。

 分からない――まま、二度と起き上がることのなかった彼女の葬儀を終え、2年の歳月を独りで過ごした。仕事中以外は常に問題の事を考えていた。
 ある日、久しぶりに袖を通したジャケットの内ポケットに紙片が入っていた。
 これは彼女が倒れた時に着ていたものだ。今更気付くとは回答者失格だな…と苦笑いしながら広げてみる。やはり彼女の字だった。

『問題です。私が病で死んでしまっても、貴方が悲しまずに生きていける方法は何でしょー』

 ヒントだと思っていたのに、ほぼ答えのようなものを見てしまった…。
 俺は突然悲しくなった。いろんな意味で。


↓次のお題【レゴ】

185 :みどりの日:2006/10/12(木) 22:05:49
子供の作り上げたレゴブロックをゆっくり壊すこと。
 それを同じことを人はいつでも見ている。 何かを壊すということをしない人間などいないと、昔の学者は語ったようだが、それは自分のことでさえもあったようだ。
「………」僕は口を開けはするが、喋りなどしない。
いつからか完成していたレゴブロックを、崩し始めて。 僕の前にいる生物が誰なのかも、腕にあるそれが何かもわかりはしない。 記憶を崩すことは、消えていくことはそういうことだ。
 その生物がやさしく微笑むが、この感情を伝える手段は無く、甲高い鳴き声しか出せない。 生物は、何で泣くのだろう。 なんでやさしいのだろう。
 毎日違っていく、僕たちをすべてやさしく笑ってくれるこの生物は。

いつかの僕と一緒にいた人なのだろうか………

お題「回転」


186 ::2006/10/13(金) 08:54:45
お題「地獄の風景」

187 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/13(金) 09:14:39
>>185
「回転」
僕は今、回っていた。既に何もしていない、或いは、
もう生きていないのかも知れない。とにかく僕はここで回っていた。
天地に満ちる星空。スーツの警告音がして、「酸素残量残り30秒」と告げた。
でもその時間が過ぎても、僕は多分、”ここ”で、果てしなく回り続けるのだろう。

188 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/14(土) 05:20:16
済まない、順番ミスった。
お題「地獄の風景」

189 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/14(土) 06:42:25
>>188
却下。
これを認めればお題ばっかり出されることになりかねん。

↓お題どうぞ

190 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/14(土) 16:57:48
「地獄の風景」
そこは、地獄だと言われた。周囲を歩く人々、その喧騒と、走り回る車、乱立するビル。
「お前はこれからここで生きていくのだ」そう言う声に促されて僕はここに来た。
道行く人々は僕を見てはにっこり笑う、みな優しげな笑顔だ、時には頭を撫でたりする。
ふと尿意をもよおし、その場の電柱についした。”彼女”は苦笑して見ている・・・、僕はなんだ?

つー事でお題「天使の誘惑」

191 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/14(土) 18:56:14
「天使の誘惑」
生まれ付き猿顔であった私は、自分の面相によって支障の出ぬ仕事を探していた
しかし、究極的に考え詰めていくと、やはりそんな仕事は無いことが分かる
他者に対する印象は、外見で殆どが決まってしまうのだ
やがて絶望した私は、ビルからでも飛び降りてしまおうかと、考えた
場所は、私をクビにしたデパートである
猿に退職金などやれるかなどと言われ、もはや我慢の限度を超えているではないか

そうして夜、いざ屋上に来てみると、天使が一人で佇んでいた
天使は言った
「今なら天使になれますよ」
「へえ、天使か」
天使は、様々な利を私に告げた。
働かずとも良いだとか、笑ってさえいれば良いだとか、甘い誘惑を以て弁ずる
しかし、あることが気になった私は、何気なく訊ねた
「天国って、じゃあ、誰が仕事してるんだ?」
「誰もしませんとも。みんな、好き勝手なことをしています」
「じゃあ、食料とかはどうなる?」
「人間の皆さんに頼んで分けてもらいます。皆さん、僕らに優しいんですよ」

私は誘いを断り、階段へと歩みを向けた
死に理想を求めたのが、そもそもの間違いだったのだ
退職金を拒まれる猿が、どうして捧げものを貰える?
私は、階段を下りながら、かの天使の淋しげな顔を思い浮かべていた



んで、お題は「マネーロンダリング」


192 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/14(土) 19:57:39
掲示板で見慣れない文字を見て、ふと興味が沸いた。
「マネーロンダリング」、資金洗浄・・・。要するにあくどい事をして得た、
その利益をそうでないように見せるために口座をあちこち移動する事らしい。
不正な利益で無ければ問題は無い訳で、なら僕は大丈夫だなと、今日も僕は、
自分とは異なる名前の自分の口座に有る資金を彼女の口座へと振り込んだ。
いつもいつも、建設現場のお偉方には苦労させられる。仲介料としてこの程度?
真っ当な仕事をしている人間に良くもまあ。一度くらいビルでも爆破しないと、
或いは彼らは解らないのだろうか。世の中には逆らっちゃいけない力が有るって事を。
翌日、建設現場のお偉方が捕まった。警察は不透明な金の流れを調査しているという。
因果応報と言う奴だろう、警察もご苦労な事だ。しかし今日は彼女と連絡が付かない。
まさか、悪い事でもしたのか?もし”僕が稼いだ”手数料を持って逃げたら承知しないぞ。


お題「メガネと味噌汁」

193 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/14(土) 21:19:49
 「メガネと味噌汁」それが僕らのニックネームだ。
俺が相方につけた名前が「メガネ」。
ただメガネをかけていただけで、本当にひねりも何もなかった。
ちなみに今、相方はコンタクト派。でもコンタクトはなんとなくカッコいいので
メガネぐらいが丁度良い。

 当然、もう片方の「味噌汁」は相方がつけた僕のニックネームだ。
僕が相方をメガネと名付けた時に味噌汁を食べていたから味噌汁になってしまった。
しかし、味噌汁とかいうニックネームはどうも気に入らない。
味噌汁って食べるものだろ。本当にそれでいいのかと聞きたい。
毎朝味噌汁食べる時、僕の顔が浮かんでくるけどそれでもいいのかと聞きたい。
メガネはいい。僕メガネしないし・・・。でも食べ物は駄目だろ。
この前、スーパーで「味噌汁、味噌汁」と探してるいる人がいてつい反応をしてしまった。
ということで「味噌汁は止めないか?」と相方に抗議してみた。
相方は当然断った。なんて嫌な奴だろう。やっぱりコイツはメガネだ。
でもそう簡単に僕も引き下がれない。僕は思い切って交渉してみた。
「だったらメガネは止めてコンタクトにするからさ。」
相方は喜んで同意した。メガネの様に堅い奴と思ったらコンタクトな奴だった。
そして、僕の名前も変わった。
メガネ→コンタクトと昇華したのをヒントに味噌汁→豚汁になった。
余計嫌な気がした。ていうか食い物から離れろよ。

お題「ニートな2ちゃんねらー」

194 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/15(日) 06:25:27
「ニートな2ちゃんねらー」

小説家を目指し始めて、もはや6年になる。
受賞経験皆無、しかし文章くらいしか取り柄がない僕は今日もひぐらし、
硯に向かわず掲示板の書き込み欄を開いた。相変わらず馬鹿な奴らだ、
一つお手本を見せてやらねばならない。全くどうして世の文芸賞は!
この才能を埋もれさせておくのだろう。

「ググれカス」

日本のわびさびさえ感じさせる引き締まった文章だ。やはり僕には、
素晴らしい才能があると確信する。今では掲示板での常套句に成っている、
始めて書いたのは僕だ。過去ログなんか見ていないがともかくそうだ。

雑誌の文芸賞を覗く、今回もしかし僕の名前はない。流石に掲示板の書き込みでは、
受賞は無理だったろうかと、今回だけは少し反省した。

195 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/15(日) 06:26:15
お題忘れたw。
お題「忘れ物」

196 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/16(月) 17:31:30
「忘れ物」

網棚の上。
電車になら大抵あるその場所は謎多き空間である。
大抵は鞄と紙袋。時々人形。時には人が乗っている。そしてその一部は忘れ去られる。
中でも紙袋ほど恐ろしい物は無い。
ある日興味本意で派手な紙袋を覗いた私は、恐ろしい物を目にした。『歯』である、大量の歯。私の頭の中を様々な想像が駆け巡った。
これは殺人の証拠隠滅か?それとも歯の好きな変人、それとも私に対する何らかの警告なのか…
今考えれば何故、この時ある一つの可能性に至らなかったのかが不思議でならない。
次の駅で降りた私は駅員にそれを渡そうとした。すると不気味な声を上げながら急いで近づいてくる男がいた。かなり強いタバコと薬品の匂いのする男は私の肩を掴んだ。「ありがとう!電車の中に忘れた事に気付いて…」
その後の言葉は聞き取れ無かった。

お題「予備校」

197 :リンコン:2006/10/17(火) 05:17:23
朝早い新宿のビルの下、コンビニで買った肉まんを朝食に歩く。
可愛い女の子の水着の眩しい巨大広告の横をすり抜け今日も辿り着いた。
ここは大日本予備校。朝焼けに照らされた正門は威風堂々たる面持ちで
学生を迎える。気の優しそうな守衛さんがおはようございますといいながら
門を開いてくれた。しかし門は二つあるのだ。予備だ。もし不審者が侵入して
きたらどうする。大日本予備校ぬかりは無い。下駄箱も一人に付き二つある、
あれ、昨日はどっちに上履きいれたっけ。教室の数も無駄に多いように思える。
いやいやしかし予備なのだ。階段の手すりは2本。校庭も仕切りが区切られ体裁
的にはなんとか予備を保ってる。今日は休日だが補講がある、何時大災害やら戦争
などが起こって授業の進行が滞ってもいいように、予備として事前に振り替え授業があるのだ。
今日は現代文の予備としての英語だ。教室は3−A(2)。教師は前田(佐藤)と
竹村(甲斐)の我が校自慢の講師だ。誰か来る。そうそう昨日の夜に買っておいたあんまんを
予備の朝食として食べよう。入り口の2重扉をあけながら教室に入ると、俺の席に見知らぬ学生が
ペットボトルを2本置き教科書とノートを2冊広げて肉まんをほうばっていた。

198 :リンコン:2006/10/17(火) 05:18:39
お題を書き忘れてた。
「波止場」

199 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/24(火) 16:38:47
海に来た。

港町を訪れるのは生まれてから14年で初めてのことだ。海岸線からかなり離れたところでも、潮の匂いが鼻をついてくる。
その匂いに僕は何処か後ろめたさを感じ(原因はこないだの「あの」出来事のせいだ)、逆にその匂いの元をこの眼で確かめる為に、
ふらふらと波止場まで歩いていった。それは僕が大人に成長する為の、一種の儀式のようなものだったのかもしれない。

民家の間の狭い道を進む。

最初にザアザアという潮騒が誰かを手招きしているのが聞こえ、次に白い防波堤が顔を出し、鈍色の小魚を咥えている猫が、
何の為かよく判らない段差の上から黄色い両眼で胡散臭げに僕を睨んだ後、急に視界が拓けて、僕は海の前にいた。

海は僕の前にあった。

そうしてしばらく呆けている内に、僕は足元に太い円筒形の何かがあるのに気づいた。停泊した船をロープで繋ぐ為のあれだ。
TVや幼い頃に読んだ絵本なんかでよく知っている筈の物なのに、考えてみると名前を全然知らない。全く不思議なものだ。
何と言うんだろう?とにかくこれを見たら、男がやるべきことは一つだ。
その「何か」に右脚を掛け、同じ側の拳を顎に当てて、更にその肘と脚で左の手を挟んだ。

ハードボイルド。

遂にやった。全国の(しかし恐らくは海に面した地域以外の)少年達の夢。長年僕を縛りつけてきた、耐え難い程の衝動が
一瞬の内に四散してかき消え、代わりによく晴れた草原に吹く風のような開放感が僕の身体の中を駆けめぐる。
帰ったら友達に自慢しよう。

このように僕の儀式は終わった。

そろそろ戻ろうかと思って後ろを振り返ると、近所の女子高生らしい制服を着た女の人がこちらの方を見てくすくすと笑っていた。

かなり、恥ずかしかった。

200 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/24(火) 16:40:26
お題忘れてたごめん
「コーヒーの代用品」

201 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/25(水) 19:00:47
あれってボラード(係船柱)って言うらしいね

調べて初めて知ったよ

202 :1/2:2006/10/25(水) 22:04:45
コーヒーの代用品

「コーヒー、無いの?」
「うん、ちょっと切らしちゃってて」
僕の目の前にあるコップに、褐色の液体が注がれる。
「何これ?」
「コーヒー牛乳」
口に含んでぎょっとした。この忌々しい液体に何故コーヒーという名が許されたのか?
でもコーヒーは家に無い。仕方が無い…。我慢して一杯飲んだ。
明日は湯気を立てるブラックコーヒーが飲めるだろう。

翌朝。そこにはまたしてもコーヒー牛乳。
「何でこれなの?」
「ごめん。買い忘れちゃって」
母の神経を疑った。買い忘れたとは何事だ。仕方が無く一杯。
自分でコーヒーを淹れようにも、コーヒー豆は無い。
「喫茶店で飲めば良いじゃないか」という人もいるだろうが、僕はコーヒーは自分で淹れた物じゃないと納得できないどこか異常な人間なのだ。
コーヒー豆を買いに行こうにも、この辺りでコーヒー豆を売ってる店は無く、だからこそ母に頼んでいるのだ。
正に救いの無い状況。いつの間にか、意識していないのにため息が出た。

203 :2/2:2006/10/25(水) 22:05:19
翌朝。そこにはコーヒー牛乳が…。
怒りと悲しみにさいなまれ、半ば思考がフリーズした状態で液体を胃に流し込んだ。
飲んだ後で激しく後悔する。わああああ。惰性で飲んでしまった。
自分が嫌だ。何でこんな目にあわなきゃいけないんだ。そういえば母は昨日買い物に行ってなかった。
怒りを抑えて、母に言った。
「お母さん、今日はコーヒー豆買って来て下さいね」
「なによ下さいねって。はいはい、買ってきてあげるから」
母は笑っている。何で笑っているんだ。お前は幸せだろうがこっちは怒ってんだよ…。
湯気の立ったブラックコーヒーを心で思い描くと、恋しさと哀しさが慕った。

翌朝。
「…」
「ごめん、昨日も買い忘れてきちゃった」
そこにはコーヒー牛乳が置かれていた。
何が「買い忘れてきちゃった」だ。何様のつもりなんだ。ふざけんな。
なんでなんだよ。もうやだこひーをくれこーひーコーヒー濃ーヒー抽・鰍枕窯高遂・・℃・桙關・・翌鮪l
僕は耐え切れず家を飛び出した。
「わああああああああぎゃあああああああ」
口からいつの間にか叫びが漏れていた。
コーヒーを飲ませろコーヒーを飲ませろコーヒーを飲ませろコーヒーを飲ませろコーヒーを飲ませ
そのときやっと赤信号で横断歩道を渡っていることに気がついた。
白い乗用車が僕に


初です。こんなのでよかったのか疑問ですが・・・。
ちなみにコーヒーよりコーヒー牛乳の方が好きです。

次のお題
「空間認識力」

204 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/04(土) 17:57:31
初とか余計なこと言わんでいいよ
言い訳にもなんない

205 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/04(土) 19:30:53
この板なかなか活性化しないね…

206 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/05(日) 17:07:26
どうしたらいいんだろう?

207 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/05(日) 19:25:15
「空間認識力」

まあ2chのシステムから言って無理。
各レスに対して「好き/普通/嫌い」とかボタン設置で、
それ使用の投票とかでも出来ない限りは、支持率は解らない。
解らないならアップする意味もない。面白い作品、
それに「おもしろい」などと自ら負けを認めるような、
いやそんな「面白味も何もない」書き込みが出来る香具師が、
この場にそんなに居る筈がない。書き込む限りは読者の反応、
それを大なり小なり期待するし、ROM連中も”面白い書き込み”、
それを期待してここに見に来ているのだ。「ワラタ」とわざわざ、
2ch用語で書き込むのがその現れだろう。そしてなのに表現とは、
それ相応な熱意と技能が求められる。「面白い」等という当たり前な、
そんな表現は求められていないのだここは。しかし頑張った評価は>>204
誰が書き込むものだろう。よほど自信がある奴か馬鹿かのどっちかだ。

そして。2chの管理者がそんな面倒な事を、いや色々問題の出そうな、
そんなシステムを苦労して入れる訳がないし。2chはあくまで雑談主体、
そう割り切った方が良い。作品発表者はレスを空間認識力を駆使して把握する、
その位で無ければダメだ。期待するな、感じるんだ、「ウケタ、らしい!」と。

こんな場所だが、ここは賃金は期待できないが”実戦だ”と思えばそれなりには。


次のお題「お社」

208 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/05(日) 20:18:03
道端の陰をじっと見つめる。
黒が、みちみちと音を起てながら染みだしていく。
そろそろ夜になるようだが、依然として人は通らない。
私は草木に侵食されながら、隙間より見つめている。
次のお題は「芋虫の日」

209 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/05(日) 21:08:29
今日はこたつから一歩も出ていない。いわゆる「こたつむり」の状態だ。
その小さな楽園に半身を潜り込ませたまま、決して広くはない室内を這いずりまわる。
何か食べようと冷蔵庫に向かったとき、私の脳天に衝撃。
見ると、こたつの机部分の板がずり落ちてきていたのだった。
私の自堕落な生活態度に対する天罰だろうか。だが私はこの楽園を机として使う気は
更々無いのだ。邪魔な板を部屋の隅にうっちゃり、野菜室からクレソンを取り出して
(私は菜食主義者だ)寝そべったままもそもそと齧る。

その様は、はたから見ると何処か芋虫に似ていた。

210 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/05(日) 21:15:05
駄目だな、これじゃ別にナメクジでも構わないじゃないか

「用途不明の道具」

211 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/05(日) 22:06:58
おじさんから変なモノを貰った。長さは大体六十センチ程で、よくしなる。
最初は振り回して遊んでみたけれど、すぐに飽きてしまった。
やっぱり相手がいないと詰まらない。今日は一日中ごろごろ。
ふと、目をやると十メートル程先に蟻塚がある。
ちょうどお腹も空いてきたし、いい感じだ。
指を突っ込んでみるけれど、上手く蟻が捕まらない。
苛立ってきたから、貰ったモノを突っ込んでやった。
引き抜いてみたら、蟻がくっついてきた! 美味しい。
そうか、こうすれば蟻が捕れるんだ!
「適応能力はBプラスか…。ま、普通だな。さぁ、次だ次」
おじさんは何かしてるみたいだ。


お次は【偏屈な街】で。

212 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/05(日) 23:21:51
主人公がゴリラかチンパンジーなら、「センチ」や「メートル」ではなく
「指の先から肘ぐらいまで」や「十歩先」などを使った方が良かったんじゃないか?
猿がメートル法で表現しているのは不自然だ。

213 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/05(日) 23:38:10
>>212
ありがとう。
自分で書いてても違和感があったから、なるほど、と思ったよ。
やっぱり書いてる時は視野が狭まっていかんね。

214 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/06(月) 08:49:49
>>210
ダメなのはおまいだ。
大事なのは”芋虫の特徴”だろう。まるまるとして、野菜を囓る。
「ああ、ダメだ」。かたつむりじゃなく「芋虫」である所がみそだ。

215 :ナメクジじゃなく「芋虫」である所がみそ、ってこと?:2006/11/06(月) 11:41:54
>>214
いや、>>209>>210も俺なんだけどね。
かたつむりから殻を取ったらどっちかって言うとナメクジじゃん。
ナメクジも野菜食べるし。

まあどっちでもいいか。

216 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/06(月) 15:04:33
「殺チョン光線発射」
連合艦隊旗艦が発した信号に応じて全艦艇が一斉射撃を始めた


217 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/06(月) 15:24:16
【偏屈の街】
それはたぶん、きっと、既存の書籍でも横書きにおいては使用している
算用数字を頑なに拒み続ける街。主にネットの世界に存在する。

218 :代理:2006/11/06(月) 23:55:01
つ「寝る前の嫌な儀式」


219 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/08(水) 19:32:02
目が覚めた。 枕が湿っている。
外は薄暗く、白い光を放っている。
また、か。
俺は枕脇の小さな机に置かれたコップを手に取る。
昨日の夜、ワインを入れておいた。
真赤なワインをたっぷりと。 
朝起きて一番に飲むと体にいいと妻が言ってたからだ。
もう、何年だろう。
仕事が終わると
飲みもしないワインを一生懸命、丁寧にラベルをよんで選んでは
静まり返った家に持ち帰る。
もう、なんどめだろう。
そこに置くのは危ないんじゃないか、と囁くのは。
どうしてなんだろう。
愛する人を信じることで、悲しませてたんじゃないか。
家に帰って、飯を食って、風呂に入って、赤ワインをついで枕元において寝る。
妻のしてた儀式を知らないまに俺が繋いでる。
帰ってこないのに。
もう、帰ってこないのに。
ごめんね、夜帰ってくるまでに洗っとくから。でも、本当に体にいいのよ。明日こそは倒れないかなぁ。
はにかむ彼女は。

220 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/08(水) 19:33:11
次のお題は【帰国子女】で

221 :1/2:2006/11/08(水) 20:10:44
「寝る前の嫌な儀式」
私は大学二年生で親戚の叔母の家に下宿していた 
叔母は速くに夫を失くしていた 
美しい容姿を持っている叔母で 
たびたび再婚の噂があったが何故か叔母は毎回自分から 
男を振るのである、何故ならそれはその男に飽きてしまったからだ  




222 :2/2:2006/11/08(水) 20:11:47
私は平日大学から下宿に帰ってくると 
叔母は夕食を用意して待っている 
叔母はなかなか料理の腕がいい  
夕食を食べ終え風呂に入りそして床に就く 
 
そして毎夜訪れる「寝る前の嫌な儀式」が始まるのである 
 
私が叔母に一銭も払わずその上月十万円の小遣いをもらっているのは 
この「寝る前の嫌な儀式」のおかげである 
私にとってこの「儀式」最初は拷問のようだったが 
いっそ慣例的な儀式だと思うと少しは楽になるのである 
私が寝付きそうなころを見計らったかのように彼女は 
私の布団の中に彼女が裸同然の姿で入ってくる 
そして熱い口付けをしながら私の服を脱がしにかかるのである 
私の陰部をまさぐり続ける彼女はまさに至福の表情を 
その美しい顔に浮かべていた 
一通りの行為を終えると悲しげな顔をしながら 
「ごめんね」 
と言いつつ私の部屋を出て行く 
  
 
 
 

 
私は女だ  
 


223 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/12(日) 05:18:37
「帰国子女」

突然だが、私の兄は帰国子女である。
しかも、アメリカやヨーロッパなんかの普通の国に行っていたわけではない。
いろいろな事情があって詳しく話せないのが残念だが、その国に行ってみたいという人間はきっと世界中にいることだろう。
そして、そこで仲良くなった友人が今度の夏休みに家に遊びに来るという。

兄曰く、その友人は「額に傷のある心優しい少年」だそうだ。



次のお題、「海に降る雪」

224 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/12(日) 05:20:23
age

225 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/12(日) 10:10:52
額に傷でスカーを想像してしまった俺は何ですか。

226 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/12(日) 13:52:48
すまん 帰国子女よくわからん・・・ ブラックジョーク?

227 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/12(日) 15:26:06
自分もわからんかった。
どこの国なのか教えて。

228 :223:2006/11/12(日) 17:29:37
素直に稲妻の傷って書いておけばよかったか・・・orz

229 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/12(日) 20:16:28
そうか、ハリポタだったのか!

230 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/15(水) 00:46:18
「海に降る雪」


海に花束を投げるのはよくないとのことで、俺はばらした花を投げた。
白い花が海面に散る。
百合とカスミソウは花屋が選んだもので、別にあいつの好きだった花じゃない。
そもそも、あいつは別に花は好きじゃなかったはずだ。
男勝りの隊のエース。
酒が好きだと豪語した、連戦連勝だった女。
俺の部屋で飲んだときだけ、妙に優しい笑みを浮かべた、あいつ。
彼女はよりにもよって停戦前日に、新米をかばって撃墜された。
その愛機ごと沈んだ海を見つめていると、視界を白いものがよぎった。
――雪か
白い花の浮いた海面に振る白い雪。
そしてふいに俺は思った。
――あいつの眠る海溝にも、海中の雪が降っているのだろうかと。



次のお題は「六畳一間と豆腐」

231 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/16(木) 18:58:56
町外れに建つ一軒の長屋。
六畳一間バス・トイレ付きのこの物件に1組の夫婦が住んでおります。
さてこの夫婦、近所でも評判の仲良し夫婦なのですが、毎晩必ず夫婦喧嘩をしております。
その原因となっているのが一丁の豆腐。
嫁は木綿派、旦那は絹ごし派でお互い一歩も譲らない。
ではどうやって喧嘩を終わらせるかといいますと、旦那が嫁の買ってきた木綿豆腐をひっくり返すのです。
すると喧嘩はピタッと終わり、嫁が準備しておいた夕飯を食卓に並べてまたいつもの仲良し夫婦に戻るのです。
では、ひっくり返された豆腐はどうなるか?
いえいえ、捨てるなんてとんでもない。
汚れないよう敷かれたビニールシートの上に落ちたそれは、飼い猫ミケの晩御飯になるってぇ寸法です。
ところで、さっきから語っているお前は何者かって?
へい、あっしは今さっき宙を舞った木綿屋木綿豆腐乃介十一万七千飛んで七十八代目でございます。

「ミケの姐さん、いつもお世話になりやす。 ささ、一思いにガブリと喰ってやってくだせえ」
「たまには魚が食べたいにゃー・・・」


次のお題、「部屋とTシャツとたわし」

232 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/18(土) 23:16:45
「部屋とTシャツとたわし」

「なあ、まじで女なんだろうな」
「嘘じゃねえって、いいから見てみろよ」
友人に言われて、僕は壁の穴を覗き込んだ。
ここから隣の部屋が見えるらしく、しかも隣人は女だと友人は嬉しそうに言う。
「すっげーいい体の女がさ、Tシャツ一枚でいるわけよ。見えるだろ?」
後ろから小声で言う友人。
僕は藤原紀香みたいなのを期待して、穴の向こうの部屋をじっと見た。
「あ、何か動いた…」
僕が言うのと同時に、その隣人が見えた。
たわしみたいな頭の相撲取りかと思うような女が、Tシャツ一枚でどかどかと部屋を横切っていった。

僕は友人がデブ専なんだと思い知った。



次のお題、「空飛ぶ一輪車」

233 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/18(土) 23:49:36
「電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。」
http://chodenshop.com/greeting.htm

鉄オタが板違いの宣伝で失礼します。。
千葉の東端、銚子に銚子電鉄という小さな鉄道が走っているのをご存知でしょうか?
http://www.choshi-dentetsu.jp/
なんのことはない、地方交通の一端を担っていた普通の鉄道でした。
しかし、数年前に前社長が会社の資金を横領するという事件が発生。
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/chiba/archive/news/2006/11/16/20061116ddlk12040406000c.html
ただでさえ資金が不足していた会社が、前社長に関わる借金まで抱え込んでしまったのです。
このままでは法で定められた車両の整備をすることもできず、
年明けにはいつも通りの運行すらできなくなるかも知れないとのこと。
今このときも、じわじわと廃止に向けて追いつめられているのです。

そ れ も 経 営 状 態 の 悪 化 で は な く 、 個 人 の 犯 罪 が 原 因 で 。

銚子住民の足として、また犬吠埼の観光の一端を担う路線としても
銚子電鉄をなんとか存続させるため、皆さんのお力を貸して下さい!
こんな遠い所いけないよ…というあなたも、この会社が売る濡れ煎餅
というおせんべいで会社を手助けしてあげてくれませんか?
主な販売店→http://chodenshop.com/nuresenbei/index.html
また、通販や千葉県内の総武線の駅売店でも売っているとのことです。 ぜひ見かけた際には買ってあげて下さい。
たかが煎餅一袋ですが、銚子電鉄の未来がかかっています。

以上長々と失礼しました。重ねて銚子電鉄存続のためにお力添えくださるようお願いします。
元スレ:銚子電鉄を救おう
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/train/1163685536/


234 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/19(日) 01:30:17
「空飛ぶ一輪車」
クリックの日課は朝の散歩だった。つれあいに先立たれ十年余り、とはいえ、こうして出かける折りに彼のポケットに綺麗に畳まれたハンカチは欠かした事はなかった。
いつもの川辺、流れゆく春先の水は生温かった。菜の花の中に腰を降ろしながら、彼は小さな人影を見た。
黒い服を着た少女は微笑んだかと思うと、霞の空に遠ざかっていくようだった。
あたかも亡き妻の幼い面影、一輪車に乗って遊んだ時そのままの眼差しをしていた。
次のお題「硫酸銅」

235 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/03(日) 23:42:08
お前の顔に硫酸銅を塗りたくってやる。
硫酸銅の粉末を卵に溶かして、お前の口へ流し込んでやる。
わかったか?わかったならもうくるな。
ここはお前らの居場所ではないのだよ。
駄文ばかり書き連ねやがって。
面白くもなんともないのだから。やめたほうがまし。
これ以上レスするなよ。
わかったな?

「GABA」

236 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/04(月) 00:35:30
情緒的に不安定だった彼は思わずそう口走った。
そしておもむろに、グリコ「GABA」を自らの口へ投じた。一粒、そしてまた一粒。
気付けば、彼の震える手は自らの穴という穴に、「GABA」を詰め込んでいたのであった。
「赤い糸」

237 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/03(水) 06:43:54
age

238 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/03(水) 13:52:29
「赤い糸」
世の中には”運命の赤い糸”なる物が存在している、と誰かが言った。
それは主に、己の小指の付け根部分に存在し、
付け根をぐるりと一周した後は、俗に言うところの”運命の人”・・・
別な言い方をすると”恋愛対象”の小指付け根部分に到達している、
というのだそうだ。

今、私の小指付け根部分には黒い糸が在る。
それは小指の付け根をぐるりと一周し、遠く、遠く、何処かに向かってそれは
まるで影のように、途切れることなく果てしなく、
ただただ先へと、伸びているのであった。

サテサテ、この先には一体全体、誰が待ち構えているというのか。

私は今、その先に在る者を追っている。
右手にナイフを握り締め。
左に飴を、心に雨を。
小指の付け根に夢を持ち。
私は影を追いかける。

次のお題「虎とバナナ」

239 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/03(水) 19:27:10
虎がバナナを食べている。
どっしりあぐらをかいて偉そうに、右手に握ったバナナを不味そうに喰らう。
少年は思う。
こいつ、虎のくせにバナナを食べてらぁ、座り方も間違っているし、
前脚で物を掴んでやがる。少年は「キチガイめ」と罵った。
すると虎は片方の眉根をヒョイとあげると、馬鹿にするようにひと声吠えた。
その吠えっぷりはまったく虎然としていて、殴り付けたようにあたりの空気が強張った。
そしてそれから一層の静寂がおとずれた。
少年は猟銃を構え、虎の眉間に狙いをつけた。
黒と黄色の体模様は腐りかけのバナナに見えないこともなかった。

次、「怪鳥さん」

240 :名無し物書き@推敲中?:2007/02/07(水) 00:06:44
「会長」
私の呼びかけに彼は反応しない。
彼は革でできた黒いつやのある椅子に深く腰掛け、悠然と窓から空を眺めている。
私の方には体さえ向けてくれそうにない。
しっかりと肉のついた体を、ただ落ち着けているだけだ。
「会長」
無駄だと分かりつつ呼びかけてみるが、やはりその度に、私は自分の行動の無意味さを実感するばかりだ。
これでは書類が作成できない。この書類には彼の拇印が必要なのだ。
仕方がない。会長という身分のものにこのようなあさましい手を使うのは気が乗らないが…
「君、あれをお願いできるか」
「かしこまりました」
例のものを頼むと、秘書はもう準備ができていたというように、さっとそれを会長に近づける。と、
「ゴァー!」
電光石火にこちらを向いた会長、いや怪鳥は、食欲を露わにしてたこ焼きにかぶりついた。
青のりやソースを汚らしく嘴につけ、更に周囲にも散らかすこの怪鳥を見て私は思う。
「いくら人間が意地汚いからといって、こんな奴を会長にすることもなかろうに…」

241 :名無し物書き@推敲中?:2007/02/07(水) 00:10:03
次のお題を入れ忘れてました。
「明るい闇」

242 :名無し物書き@推敲中?:2007/02/13(火) 22:58:00
「今日は何を食べようか」
「さやかの好きな物にしよう」
「じゃあカレーライスにしましょうか」
「そうしようそうしよう」
少女が何も言わずにただ微笑むのを見て、少女の両親は、笑顔と明るい声で台所に立つ。
賑やかなキッチンに、少女はただ耳を傾ける。
少女は暗闇に沈む世界で、明るい声に微笑んでいる。
…あんなに、仲が悪かったのに…。
少女の左手は包帯が巻かれ、右足は絆創膏だらけ。
身体のあちこちには古い傷痕が宣っている。
そして、少女の小さな顔には、大きな暗闇しか映さない瞳が二つ。
…お医者様が言っていた。私の瞳に光はもう戻らないと。
けれど少女は笑っていた。
…光があった頃よりも、私の世界はこんなにも明るい。
「パパ、ママ、私は幸せよ」
少女が笑う。
少女の両親は、少女を抱き締め、涙を流していた。



次、「ベランダの縁」

243 :名無し物書き@推敲中?:2007/02/20(火) 00:50:50
私がこの部屋で常に寝たきりになったのはいつからだろうか?私がこの部屋に
きたときにはベランダは綺麗なセメント色だったのが今はツタがベランダに幾
重にも巻きつき緑に侵食しているところを見ると大分時間がたっているのでは
ないだろうか?私は果たして死ぬまでにこの緑に染まっていくベランダの向こ
う側をみることができるだろうか?だれかわかるなら教えて欲しい
「いつかのクリスマス」


244 :名無し物書き@推敲中?:2007/02/20(火) 03:26:50
「雪,降るかな?」
天気予報では快晴らしいよ
「ちょっと残念」
今年のプレゼントは何がいい?
「・・・・・・お願いがあるの」
なに?
「私のことは忘れて,幸せになって」

「・・・・・・」
メリークリスマス
「・・・・・・」
天気予報おおハズレ.週間天気は当てにならないね
「・・・・・・」
大雪だよ.交通機関もストップ.南国は雪に弱い
「・・・・・・」
頑張って,幸せになってみるよ.無理かもしれないけど
「・・・・・・」

あなたがいなくなった日
全ての人が幸せになっていいハズの日
どれだけの時間が経っても
この日には,あなたのことを思い出す

次のお題『冬の春』

245 :高橋源一郎誅伐評議会局長・悪い太郎 ◆LziSwFxVAU :2007/02/20(火) 04:10:15
サクサクサク
乾いた雪を踏みしめる朝
サクサクサク
玄関を埋めた明るい新雪を掻き分けた
サクサクサク
朝食のみそ汁に大根を入れたあと、
サクサクサク
俺を捨てた女の遺骸を切り刻む

246 :高橋源一郎誅伐評議会局長・悪い太郎 ◆LziSwFxVAU :2007/02/20(火) 04:11:01
次のお題『早朝の殺人鬼』

247 :名無し物書き@推敲中?:2007/02/20(火) 04:24:03
珍しく霧の晴れた朝、濡れた道路に電柱が立っている。つまりその陰には殺人鬼が入るのだ。


248 :名無し物書き@推敲中?:2007/02/20(火) 04:25:05
「小説家志望はバカ」

249 :高橋源一郎誅伐評議会局長・悪い太郎 ◆LziSwFxVAU :2007/02/20(火) 04:57:01
>>119
アンタの書いたものに間違いはないハズだが、
なんとなく鬱陶しく思えるのは、文体のせいだろう。
もっとスッキリさせたほうがいい。

250 :名無し物書き@推敲中?:2007/02/20(火) 05:03:30
どこの誤爆?

251 :名無し物書き@推敲中?:2007/03/14(水) 21:42:43
もう万年筆は持たん。
自室のベッドの上、俺は隣の窓から入る日差しに何度目かの決心をする。
その時俺は諦めていた。何度か推敲した文章が出来上がるたび、束の間の達成感がすぐに消えていく。
これでは駄目だ、書き直さなくては、と再びの推敲の後、また振り出しに戻り同じことを繰り返す。
いつまで経っても、俺の「小説」は完成しない。
部屋に散らばり、むしろ敷き詰められたように床を見えなくしている原稿用紙を見ていると、なんとも表現しがたい虚無感に襲われた。
ため息が自然に洩れてきた頃、ドアをとんとんと二回ノックする音が聞こえる。
こんな姿を見られてはまずい、と急いでベッドから起き上がると、枕元に設置された蛍光灯にがつんと頭を思い切りぶつけた。
くら、と目眩に似た感覚が押し寄せる。ドアの向こうに居る誰かが音に気付いたらしく、少し躊躇した様子でドアを開けた。

252 :名無し物書き@推敲中?:2007/03/14(水) 21:43:55
「…あ、あの…大丈夫ですか」
おずおずと声を掛けたのは、見知らぬ女性だった。そういえばいつもの担当が田舎で親の介護につくから居なくなるって編集から聞いていたか、とぼんやり思い出す。
どうやら彼女がそれらしい、俺の名前が書かれたファイルを抱えている。
ふと彼女のあどけなさを残す表情が、一転して懐っこい笑顔になる。
「ふふっ…。面白そうな方ですね」
丸みを帯びた輪郭を隠す少しウェーブが掛かった髪をさらさらと揺らし、今初めて会ったばかりの彼女が喉を鳴らし笑った。
「ええと…は、はは」
つられて俺が笑ってしまうと、彼女はまた急にはっとした顔へ表情を変える。
「ご、ごめんなさい!紹介が遅れましたけど、その…私が新しく配属された担当です、編集部から連絡があったと思うのですが」
わたわたと懐から名刺を取り出すと、俺に押しつけるような態勢でそれを渡された。一応だが緊張しているらしい、落ち着きの無い動きだった。
「あ、はい。どうも、えーと…山下さん」
「はい!」
機敏な反応を見せた。
小動物と同じ香りがするな、と俺は彼女の第一印象を固める。
彼女は見開いていた丸い瞳をふと下へ下げると、しゃがみこんで散らばった原稿用紙をまじまじと見つめた。

253 :名無し物書き@推敲中?:2007/03/14(水) 21:45:30
「…散らかっててすみません」
「い、いえいえ!そういう訳じゃなくて!」
彼女が否定する。
「前から、あなたの書く文が大好きで…それで、その。
……ちょっとだけ、見てもいいですか?」
頬を林檎の様に赤く染めながら、上目遣いに願われる。
俺は数秒見とれたあと、すぐに手のひらを彼女のほうへ向けてぱたぱたと振る。
「どうぞどうぞ!いや、あの、出来がどうとかじゃなくて、まだ推敲中ってやつなんですが」
「推敲…」
彼女は興味深々といった目付きで、原稿用紙のうち一枚を拾う。目線を次の行へ移すたびに瞳が下から上へ、下から上へと移動した。
しばらくして、はあっと短く息を吐くと、俺のほうへきっと顔を向き直した。
俺がぴくりとその動きに引きを見せると、更にずいずいと近付き顔と顔の距離を猛烈に縮める。
そして少し神妙な面持ちになると、
「…すごい、です…!」
と一言声を洩らし、頬を一気に緩ませた。
「は、はあ…」
「一部だけ読んでこんなに続きが気になるなんて、本当に、すごいです!あの、これって以前執筆されてらした…」
「ああ、はい。続きになります」
俺が少し途切れ途切れな口調で説明すると、彼女が目を細める勢いでにっこりとほほえむ。


254 :名無し物書き@推敲中?:2007/03/14(水) 21:46:54
「これから一緒にがんばりましょう!まだまだ推敲して、もっと書き直して、納得がいくまで諦めずに!」
気付けば彼女は俺の手を取っていた。熱が伝わるほどの声量でそう言うと、床に散らばった原稿用紙をせかせかと拾い始めた。行動に移すのが早い。
しばらく彼女の行動に唖然としていたが、何かが引っ掛かった。彼女の言葉に、何かを。デジャヴのようなものを感じたのだ。
俺ははっとした。刹那に、長く付き合ってくれた前の担当が俺と初めて会ったときのことを思い出す。

『一緒に頑張ろう。
自分のなかで納得が行くように、何度も推敲して。終わらないなんてこと、絶対に無いから。
諦めてそれで終わりにするより、好いでしょう?』

今傍に居る彼女と、少し前まで今より未熟だった俺と歩んでくれたあいつと。未だ原稿用紙を拾い続ける彼女の姿に、少しだけあいつの面影を感じた。
忘れていた記憶を取り戻したような、そんな感覚を覚えると、俺は彼女の原稿を拾う腕に自分の腕を重ねた。
「わ」
彼女が声を上げる。
俺は自然に笑顔を浮かべていた。彼女は動揺したように、また目を丸くする。
「宜しく、お願いします。山下さん」
彼女の頬が林檎でもなく紅でもなく、ほんのりと桃に近い色へ染まる。
そして、また笑顔を取り戻した。
「…はい!」
その笑みに二度つられ、少し声を出して笑ってしまう。

俺は気付いていなかった。
また何度目かの馬鹿な誓いを破ってしまえたことに。 
 
長々とスマソ 
次「取り憑く」

255 :名無し物書き@推敲中?:2007/03/19(月) 23:09:48
ほすん

256 :名無し物書き@推敲中?:2007/03/21(水) 04:05:28
私は何かに取り憑かれたかの様に
窓の外を見つめ、彼がいないか何度も確認してしまう。
しかし見えるのは街灯のちっぽけな光のみ。
いないって分かっている。だって彼は首を吊って自殺したから。 次は絶望の合格

257 :名無し物書き@推敲中?:2007/03/21(水) 23:59:26
僕は同窓会から帰り、ご機嫌で家に入った。久しぶりに会った友人達との飲み会はとても楽しいものだった。
皆昔より少しずつ変わっていたが、懐かしい面影は微かに残っていた。それが昔を思い出し、とても嬉しかった。
「あの頃は、日本は戦争なんかできなかったし、しなかったのになぁ」
思わず僕は独り言を言ってため息をついた。テレビをつけると、キャスターが意気揚揚とニュースを読んでいる。
「本日、日本政府は新たに5000人に合格通知を出した。選ばれた者達は喜んでこれを承諾し、明後日に○○基地まで集まること。来なかったものや、違反者は法にかけるものとする。以上だそうです。私からもことばを送ります、今日選ばれた人達、おめでとうございます!」

キャスターはすこぶる笑顔だった。政府はそうやってまた捨て駒を集めるのか。

せっかくの楽しかった同窓会から一気に覚めてしまった。朝入れていた新聞を手にとり、リビングまで行く。お茶でも飲もうとしたが、ぱっと新聞から封筒が挟まれているのが見えた。

「いまどき手紙なんて……」

封筒を見て、僕は凍り付いた。

“日本政府  合格通知同封”

背筋に冷や汗が流れた。

258 :名無し物書き@推敲中?:2007/03/22(木) 00:08:39
ごめん次のお題忘れてた、「ピンボケな人生」

259 :名無し物書き@推敲中?:2007/03/22(木) 02:01:23
>>257
これは巧い
背中にキたわ…久々のGJ

260 :名無し物書き@推敲中?:2007/03/23(金) 16:26:07
はーあ。
眼鏡をかけた男は酔ったようにパソコンの前の椅子に再び腰掛ける。
>>257が巧すぎて次にSSなんか書けるかよ……)
マウスの上の男の手は、パソコン画面上の「前100」までカーソルを操り、カチャリとクリックした。
(俺より下手なSSはないものかね)
男は眼鏡を外した。しばらくスクロールを繰り返し画面は動く。カーテンを閉め切った薄暗い室内だけが静止し続けていた。
ふと更新ボタンを押すと、>>260が投下されていた。男はうすら笑って言った。
「やっぱり、俺が書けば良かったじゃないか」
あまりの内容に、男は失笑を漏らした。そうして、ふと真顔に戻る。
「でも、次のお題は難題だ。手を出すのは辞めておこう」
今日も部屋は動かない。

そういうSSを、ある女は書いて、投稿する。
>>260への反応を先回りして書くことで安堵して。
それがその女の人生。




次のお題は「死線の街」

261 :名無し物書き@推敲中?:2007/03/26(月) 20:24:09
ほしゅage

262 :名無し物書き@推敲中?:2007/03/28(水) 14:34:46
 私がこの町を訪れるのは、4年ぶりだった。世界が核に包まれている今、この町も例外ではなく、町の入り口の床には、DETH ZONEと書かれてあった。
 広場のような場所までやってきた時、急に風が吹いた。その風は私の帽子を吹き飛ばそうとした。私は慌てて押さえた。その時、後ろから視線を感じた。
 振り返ってみた。しかし、そこには何もなかった。帽子を被り直そうとして、帽子をしっかりと持った。そして、あることに気づいた。
 まるで銃弾で打ち抜かれたかのように、後ろに穴があいていたのだった
私はそれを見てただならぬ気配を感じた。そして、この町から早く脱出しようと思ったのだった。

 私は走った。どこまでも。どこまでも。そして、壁で囲まれた行き止まりに来てしまった。私は壁を登ろうとした。しかし、掴めない。まるで空気をつかむようだった。何度かやっている内に、バランスを崩して転んでしまった。

  オ     ド        ロ          イ          タ

 自分の前に壁。後ろにも壁。めり込んでいた。痛くはなかった。

 そうしていると、そばに少女が来た。 そして、こう言った。
「あなたもあの線を越えてしまったのね。生と死の境のあの線を。」

263 :262:2007/03/28(水) 16:18:59
スマソ 次のお題は
 「崩壊した海」

264 :1 of 2:2007/03/29(木) 01:24:51
「海だあ!!」
俺は人目もはばからず叫んでみた。だってここは海外。
あの水色の海が反射してまぶしい。視界からははみだして、水平線が遠い。
あの金でここ一面が全部俺のものになるだなんて、まったく、なんということだろう。
とはいえ正確には“今、俺達の”海だ。
雄介、香子、聡、山崎。
そして俺。
「マジ、山下ありがとな!」
「ほんと、感謝しているんだからね!」
「山下ネ申!!」
「ネ申降臨!!」
自慢じゃないがこの案は、俺のおかげだ。詳しくは内密だが、一口で言えば不法入国ってやつをやってみせたのだから。まあ、日本まで帰るルートもしっかり確保してある。飛行機なんか乗らなくても、土日に遊びに来られる。
「まあな、感謝しろよ。今、ここはおまいらの庭だ――!!」
「やっほーい!」
五人でビーチバレーもやった海で泳いだ。もぐって見た魚はキラキラ光って宝石のようだったし、全員で遠くの日本を眺めたりもしてみた

俺達五人は、無邪気に遊んでいるように見えたんだろうな。
そのときまでは。


265 :2 of 2:2007/03/29(木) 01:25:49
俺は一人、浮き輪を担いだまま浜辺を離れた。さっきからずっと、俺達をじっと監視しているやつらがいる。
不法入国をした、俺達を。

俺はどうにかしてさりげなくそいつらとコンタクトをとらなくてはならなかった。
どこまで伝わっている?
些細なミスが、たちまち最悪の結果を呼び寄せる。

最初の話題はなんでもいい。

すれ違いざまに、俺は言った。「ここにコイン落ちてませんでしたか」
彼らは言った。「うまくやったな」
俺はごくりとのどを鳴らした。
「ま、まあな」
彼らの表情に、含み笑いが増えた。「じゃ、約束の金だ」
俺も安堵せざるを得なかった。
「おう。――後は任せた。極秘裏に、あいつらを処分しろよ」

あいつらはまだ、無邪気に遊んでいるように見えた。
監視していたやつらは、4人に銃口を向けた。

266 :264-265:2007/03/29(木) 01:33:34
忘れてすいません。次は「ゲームの裏」で。

267 :名無し物書き@推敲中?:2007/03/29(木) 18:40:25
 4人の女がいた。彼女たちの前には丸いテーブルがあり、ディーラーがカードを無機質に並べていく。
 それが終わると彼は四面サイコロを振った。その数字に女達は複雑な表情をする。
 やがて彼女たちは2枚ずつカードをめくり、元に戻す作業をおこなった。同じ数字が揃うとカードを自分の手元に引き寄せた。
 神経衰弱のようだ。

 ここはどこなのだろう? 部屋の広さは20畳くらいだろう。真っ赤な絨毯に趣味の良い調度品が高級感を漂わせている。
 部屋の中心には、ぽつんと1つだけ丸テーブルがあり、5人がそれを囲んでいる。
 窓は1つもなく、部屋の隅には貧相な扉が1つだけ用意されている。
 地下室なのだろうか?

 彼女たちは黙々と神経衰弱を続けている。
 勝敗をディーラーが記録しているようだが、勝者も敗者も感情を表に出すことは無かった。
 ただ淡々と行為を繰り返すだけ、そう仕事的であった。

 目を凝らしてみると、並んでいるトランプには傷が付いているようだった。回数を重ねるごとに傷は増えていく。
 よく見ると、彼女たちも目を凝らしてカードを眺めていた。
 どうやらカードの裏に傷をつけることは許容されていて、それが神経衰弱にゲーム的要素を与えているらしい。

 ゲームの裏では一体何が動いているのだろう?
 金だろうか? それとも恋人や愛人の類だろうか?
 機械的なプレイの中に、彼女たちのとても大切な何かにかける思いが見え隠れしているような気がした。

 そんなことを考えていると、女達がこちらを見ていた。
 カードの裏を見つめるときと同じように目を凝らして。
 こっちを見ていた。


 次の御題は
 「日本経済の今後」
 でお願いします


268 :名無し物書き@推敲中?:2007/03/29(木) 21:23:48
おっどれぇた〜!

269 :名無し物書き@推敲中?:2007/03/30(金) 23:13:12
>>268
どこ?

270 :名無し物書き@推敲中?:2007/04/01(日) 10:24:54
壊れた時計は何時までも時を刻む代わりに正確さを失った。
先端が欠けたナイフは切れ味が落ちた代わりに脅しに使うのにはもってこいの道具になった。
夢を失った僕たちは現実的に生きる事にくだらない価値を見出した。

営業の途中で立ち止まった信号待ちの人ごみの中。僕たちは一体どこへ向かおうとしているのか。
会社の歯車の一部として働いて、家族のためだとか、社会貢献のためだとかいろいろと理由をつけて働いて。
君たちは一体どこへ向かおうとしているのだ?何のために働いているんだ?
信号が青に変る。人々はまた歯車の一部として歩き始める。僕の思考も、大いなる流れの前においては砂粒程度の抵抗しか表さなかった。
今日もあそこと、ここと、ああ、あっちも回らないといけないな。
思考は単調な繰り返し。今日も明日もそのまた未来も。僕たちは働き続ける。
何の実感もないままに。データ化されたお金を貰って使って、僕たちは生きていく。

壊れた電球は部屋を明るく照らし出さない代わりに漆黒を与えてくれるようになった。
壊れた歯車は一緒に大きなものを回さない代わりにアンティークとして楽しまれるようになった。
壊れた僕たちは今日も変らない代わりに平穏な毎日をおくっていた。
でも。
壊れた社会はもう元には戻らない。壊れた僕たちはもう元には戻らない。
壊れたこの国はもう明日が分からない。
この国の経済の行く先を、周りの諸外国が行っている戦争を、壊れた僕たちはどうすることも出来ない。
航海し始めたこの海が凪いでいるのか嵐に覆われているのか。
僕たちには知るよしもない。そして、知る必要もない。
だって僕たちは壊れているのだから。

青に変ったはずの信号機は、ほんの二、三秒で再び赤く点灯した。
走り去っていく人ごみを眺めながら歩いていたキミは、容赦なく発進した自動車に吹き飛ばされてしまった。
壊れた僕たちは淡々と営業先へと向うのだった。


次、「限りなく緑茶に近い紅茶」で。

271 :名無し物書き@推敲中?:2007/04/02(月) 03:43:32
外は雨。早く終わった仕事帰り、一人でカフェに入った。雨の音が響いている、だけどカフェの中は湿気などほとんど感じられないぐらい透明な空気だ。とても心地よい。
「紅茶を一つ。」
少し濡れたコートを脱いだ。
「少々お待ちください。」
ちらりと見た店員は、なんだかニヤニヤしていて、その顔は近所の生意気な野良猫に似ていた。
チクタクチクタク。やけに店内に一つだけある時計の秒針の音が気になる。不思議に思っていたが、この店には何もBGMが流れていないのだ。とても静か。
「お待たせいたしました。紅茶でございます。」
さっきの店員がやっと来た。やっぱりニヤニヤ笑っている。
「あぁ、ありが……あれ?私は紅茶を頼んだのだが……」
目の前にあるお茶は緑色だ。
「ハイ、紅茶でございますよ。」
店員は繰り返しそう言った。だがどう見ても緑色だ。さらに香りを嗅いでみた。「どう考えてもこれは緑茶だろ!どうなってるんだ」

早くくつろぎたいのにオーダーを間違え、さらにはそれを認めないなんて!とイライラがだんだんこみあげてくる。
「まぁ、飲んでみてくださいよ、紅茶ですよ。」
客が怒っているのに、まだ店員はニヤニヤしている。怒りを押さえながら、どう見ても緑茶な飲み物を少し口に含ませる。
チクタクチクタク。さっきの時計の秒針の音が、やけに早く聞こえる。そんなものは変わるはずがないのに。

「やっぱり緑茶じゃないか!もういい帰る!」
僕はまだ濡れているコートを取り、席を立とうとした。
「待ってください旦那!もう一度飲んでみてください、あくまでこれは紅茶なんです。そう思って飲んでみてやってください。」
ずっとニヤニヤしていた店員の顔つきが変わり、少し焦っている。
座る気はなかったのだが、突然立ちくらみがして、座ってしまった。そして近いはずの入り口のドアがとても遠く感じる。そうかと思ったらドアがぎりぎりまで近寄ってきたように感じた。何かゴムのように店内が伸び縮みしているかのようだ。


272 :名無し物書き@推敲中?:2007/04/02(月) 03:46:46
めまいがする。
「じゃあ……」
そう言って、僕は再び飲んだ。不思議な事にその味は紛れもなく紅茶だった。
「ほらね、美味しいでしょう?」
またニヤニヤしている。コップの中で揺れている水面は確かに緑色。
「確かなものなんて、思っているより少ないのさ。人間は少し、色々と決めすぎだよ。」
店員の声がエコーがかって響いて、意識が急激に下降していくのがわかった。


気がつくと近所の公園のベンチで寝転んでいた。まだ月は隠れていない。片手には缶の紅茶が握られている。頭が上手く回らず、今の状況が理解できない。

「にゃー」

びっくりして声のする方を見ると、もう水の止まっている噴水の上にあの野良猫のシルエットが見えた。暗くて顔が見えないが、やはりニヤニヤしているように見えた。

次のお題は「伝染する愛」

273 :名無し物書き@推敲中?:2007/04/02(月) 03:57:14
ツンデレ殺人紅茶もの書いたのだが、もうレスした人がいたか
かなり酷い出来だったから助かったよ……

274 :名無し物書き@推敲中?:2007/04/02(月) 04:02:52
先に書いちゃってごめんorzよかったら載せちゃえ〜

275 :名無し物書き@推敲中?:2007/04/02(月) 07:09:39
いや、今回は遠慮しておきます。
本当に出来が悪いので……

276 :名無し物書き@推敲中?:2007/04/02(月) 16:09:07
じゃあ次回作に期待しておきます。ガンガレ

277 :名無し物書き@推敲中?:2007/04/03(火) 13:20:53
「好きだよ」
 彼女が囁いた瞬間、僕は恋に堕ちた。
「好きだよ」
 僕も囁いた。彼女は微笑んだ。僕らは幸せだ。

 こんな幸福があるとは思わなかった。足が地につかない気分というものを初めて知った。
 僕は募金をした。電車で席を譲った。何も苦にならなかった。世界中の人すべてが幸せであればと願う。
 あそこの寂しそうなお爺さんも、不機嫌そうなレジのおばさんも、ガンを飛ばしてくるチンピラも。
「好きだよ」
 僕は囁いた。お爺さんが笑った。
「好きだよ」
 お爺さんが囁いた。おばさんが笑った。
「好きだよ」
 おばさんが囁いた。チンピラが笑った。
 僕らは幸せだ。

「好きだよ」
「好きだよ」
「好きだよ」
 魔法の言葉は世界中を巡る。すべての争いが止まった。

 彼女が他の奴と歩いていた。仲良さそうに手を繋いで歩いていた。僕は包丁を買った。邪魔な奴を取り除く。再び、彼女に囁いた。
「好きだよ」
 彼女が微笑み、僕らはまた幸せになった。手を繋いで歩く。
 お爺さんが僕の前で笑っていた。手に包丁を持っている。その向こうでは、おばさんがお爺さんを愛しそうに見詰めていた。チンピラが隣にいる。

「好きだよ」
 魔法の言葉は世界中を巡る。



次は「回転運動は止まった」

278 :名無し物書き@推敲中?:2007/04/06(金) 02:10:54
 紫陽花の季節が終わり、やっと天気も安定し始めた頃、奴は殺された。
 水を吸ってしまい、すっかり重くなったジャンバーを脱ぎ、僕は妻に話しはじめた。
「地球ゴマを知ってるかい?」
「地球ゴマ? いいえ、知らないわ。」
「まず地球儀を想像してほしい。一番上と下、つまり北極と南極の位置にマイナスドライバー用の釘の頭のような部
品がついている。赤道にあたる真ん中にはちょっとだけ幅のある輪っかがついている。釘の頭みたいな部分と金属
の輪っかは球形の金属棒で繋がっている。これが外部構造だ。そして、その中に駒が入ってる。」
「駒って、お正月に回すような駒のことですか?」
「そうだよ。ちょっとだけ形状が違うけどね。上と下の釘の頭の部分を真っ直ぐに繋ぐように円柱状の細長い金属棒
が伸びている。―――ただし、この金属棒は釘の頭の部分に固定されていないのがミソなんだ。自由に回るんだね。
そして丁度真ん中の所にカラフルな円形のパーツがある。丁度赤道断面を表すような感じでね。これが地球駒の全
てだ。」
「なんかよく分からないわ。どうしてそんな複雑な形をしているの?」
「本物を見せることが出来ればいいんだけどね。そんな形をしているのは、駒の回転運動を出来るだけ長く続けさせ
るためなんだ。紐を円柱状の部分に巻いて、駒を回すのだけれど、円柱状の部分は釘の頭みたいな部分に固定されて
ないから、内側だけが回る。内側は宙ぶらりんだから、摩擦はほとんどない。だから地球駒は普通の駒よりずっと長
く回り続ける。」
「? 内側しか回らないの? 微妙な駒ね。」
「でも、ジャイロ効果のせいで内側が回っている間は倒れない。立っている間は外側も少しだけ回る。ほんの少しだ
け内側に触れていてるのだろうね。そして、回転運動は止まったときにね―――駒を、倒す」

279 :名無し物書き@推敲中?:2007/04/06(金) 02:12:36
「ほんの少しだけ触れていて、それに影響される……か。暗に私のことを言っているのかしら?」
「君はどっちだと思う?」
「え?」
「僕が君のことを例えているのかどうか。そして君は駒の外側なのか内側なのかか。」
「前者はイエスかな。そうじゃなかったら後者の質問の意図が見えないもの。」
「じゃあ後者は?」
「……」
「僕の痛みが君に伝わり、君は僕の代わりに奴を殺した。だから僕も君のために何かやらなくちゃいけないと思う
んだ。」
「そんなの!」
 彼女が叫んだ。整った顔を歪めて。今にも泣き出しそうなくらいの真っ赤な顔。
 こんなに表情を面に出した妻を見るのは、いつ以来だろうか……。
「地球がなんで太陽の周りを回っているか知っているかい? 太陽が地球を引っ張っているから。そして地球が太陽
から離れようとしているから。この二つのバランスが取れているから。でも、釣り合いが取れていればいいなら、回
っているる必要はないよね。でも、回っていない惑星はない。なぜなら回っていなければ、ちょっとした変化で、太
陽に突っ込むか、太陽から離れて行ってしまうから。回転運動しない惑星は長続きしないんだ。」
 僕は続ける。
「だから―――そう。だから、君に決めて欲しいんだ。僕が君のために何をしなくちゃいけないのか。」



次のお題は「10月のお花見」でお願いします

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