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157 :ニートン:2006/08/23(水) 23:03:26
その日の村の様子はいつもとは違う緊迫した状況だった。
羊かいは山頂えと向かうはずなのに羊達をせっせと小屋え押し込めている。
世間ばなしに花を咲かせているおばさん達の笑い声も聞えはしない。
皆何かに追われるように、家畜や農具をしまいドアにカギをかけ家の中に閉じこもってしまった。
風が空気を切る音が村じゅうに響きわる。



嵐のような風が吹けば直ぐにでも倒れてしまいそうなボロ小屋。その小屋の壁に空いた、たくさんの小さな穴から細く淡い光が椅子に座る男の体に当たる、土とわらとホコリの臭いがフワリと彼の顔を霞め男は椅子から立ち上がりゆっくりとその光が指す穴の中を覗きこんだ。
「魔女狩り…か」
男はポツリと呟いた。
この男の名はガイガル
獲物を仕留める剣と疲れを癒すお気に入りの椅子以外なにもないボロ小屋に住む若い狩人だ。
「テンペストめ、こんな田舎まで魔女を探しに来るなんて」
よほど魔女の存在が恐ろしいのだろう。しかし奴らが探して要るのは魔女そのものではなく、魔女の素質を持った若い女だ。きっとこの村に素質を持った女がいることを奴らは感じたに違いない。
「きた…!」
突然、村が暗闇に包まれ物凄い衝撃がズガズガとボロ小屋を振動させる。
「頼むから崩れるんじゃないぞ」
ガイガルはガタガタと揺れる柱をそっと手でなぞりながら奴らが降りてくる姿を捕えようと必死に目をこじあけた。
――
振動がおさまった。
振動がおさまると同時に、巨大な円盤の船が中に舞い耳が痛くなるような音を立てて村の教会の真上に止まる。
そして円盤の中央から光の筒が、スルリと音もなく地面にくっついた。
「スコースコー」
細い管に空気を送る音がきこえる。
テンペストが光の筒から顔を出す瞬間をガイガルは小屋に空いた穴の中からしっかりと見つめていた。


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