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1 :♪架空世界は温暖化♪:2006/06/08(木) 02:52:40
自分で作ったファンタジー小説を投稿するスレです。
上手い下手とか関係無しで、パクりとかも何でもアリ!!!
内容は、どこかにファンタジーが少しでもカスってればOK♪♪
何でもアリな思い通りの世界を、自由に書いてください★☆

パクったりしたら、できたら教えて欲しいけど(^^)

感想は自由だけど、
あんまキツすぎる批判はカンベンしたげてね(^^;)

登場人物のプロフとかも作成してくれたら嬉しいです♪

93 :狼使い:2006/06/23(金) 19:49:32
 「待て・・・待ってくれ!俺はこの国の役人だぞ・・・殺したらお前らは犯罪人に──」
狂おしいまでの失望感が私を襲った。見上げた空はこんなにも青いのに、何故この世界はこんなにも汚いのだろう。
薄汚い額にコツンと銃口を当てる。
 「だからなに?」


 「ケイト」
私の名前を呼ぶ声がして、声の発する方向を向くと、煉瓦でできている路地の壁に黒いスーツ姿の男がもたれ掛かっていた。
彼の名前はシェパード・ウィリアム。私のパートナーだ。彼はスボンのポケットに突っ込んでいた手を出し、掛けていた黒いサングラスを静かに取った。
そして人形のように地面に転がっている男の死体を革靴で踏みつけて言った。
 「お前、さっき一瞬でもコイツに同情したのか?」
青く冷たい瞳が鋭く光る。私が答えないでいると、ウィリアムは死体を踏みつけていた足を下ろし、私の方へ歩み寄った。
 「答えろ、ケイト」
ウィリアムは私の胸倉を強く掴んだ。少し呼吸が苦しくなる。そして首筋に硬い金属があてがわれた。
瞬時にそれが彼の愛用ナイフだと気がついた。
 「私を殺す気・・・?」
 「・・・」
辺りの空気がピンと張り詰める。何か一言でもしゃべれば、全てが壊れてしまう気がした。
2人とも、じっと押し黙ってにらみ合う。だがその沈黙はすぐに破られた。
 「ケイト!ウィリアム!そんなところでいちゃついてないで早く次の任務!!!」
どこかから明るい声がして、ウィリアムは私からサッと離れると、ナイフをクルリと回し、腰につけている銀色の鞘にカチリと収めた。
 「・・・まぁいいさ。俺はお前を殺しはしない・・・何があってもな」
おもむろに首筋に指を伸ばすと、かすかに血がにじんでいた。思わず、嫌悪感に手が震える。
私はゆっくりと銃口をスーツ姿に向けた。
 「・・・あんまり調子に乗るな・・・殺しはしないじゃなくて、殺せないんだろ?」
次の瞬間、大きな銃声が辺り一面に鳴り響いた。驚いた鳥は一斉に飛び立ち、煉瓦の壁からはパラパラと粉のようなものが舞い落ちる。凍てついた男の頬からは血が滲み出ていた。
 ウィリアムは頬をそっと撫でると、静かに微笑んだ。
「・・・これでおあいこだな?ケイト」


94 :狼使い:2006/06/23(金) 19:51:42
 私は大きな窓の枠に座っていた。雲ひとつない空を見上げると、一匹の鷹が上空を旋回していた。
大きな翼を広げ、広い空を自由に飛んでいる。
 「・・・・・・」
 「さて」
ガタンという音ともに、若い金髪の男がイスに座った。私は空から目線を部屋の中へと移した。
部屋の中には四角い机と3つのミニソファが置いてある。ここは世界各地にある私たちのアジトの一箇所だ。
お金は余る程あるわけじゃないから廃墟を買い取った。だから未だに蜘蛛の巣なんかも残ってるし、ちょっと汚い。
男は咥えていた煙草を取り灰皿に押し付けた。指にはめているシルバーリングが鈍く光る。
 「次のターゲットなんだが・・・・・・」
 「ユウヤ、さっきの役人に家族いたの?」
私の突然の問いに、ユウヤことスズキ・ユウヤは真夏に幽霊でも見たような顔をした。
 「あぁ・・・確か。子供と2人じゃないかな?奥さんとは2年前に離婚したとか」
苦々しかった。家庭がいるターゲットを殺すのは、やっぱりまだ気が引ける。
自分に人の心が残っているなんて思わないけど。
 「それがどうしかした?」
 「・・・・・・なんでもない」
それから一呼吸おいて、ソファに座っていた長身はコーヒーを一口飲み「ユウヤ。続きを頼む」と言った。
 「・・・次のターゲットは政治家のダン・フィリップだ」
 「ダンって・・・あのきちがいじいさんか?」
ウィリアムは出鼻を挫かれたようで、くぐもった声を発した。
「あぁ、なんでも奴が最近不穏な動きをしているらしい、ジョージア州にある研究所で生物ウイルスの開発を研究してるんだとよ」
ユウヤはどこかから地図を持ってきて一点を指差した。
そこは世界有数の工業地帯で、確かに怪しい実験も隠し通すことはできそうだった。
私は窓枠から降り、ソファに座った。
 「今月の20日に、奴がここを訪問するらしい。目下の理由は町の視察らしいが、本当は


95 :狼使い:2006/06/23(金) 19:57:34
 「今月の20日に、奴がここを訪問するらしい。目下の理由は町の視察らしいが、本当は秘密の研究所への訪問に違いない」
私は嫌な予感がした。わざわざ訪問するってことは、何か目的があるに違いない。
大きな事件が起きなければいいが──・・・
 「で、そいつを殺せってか・・・上の奴らものん気なもんだ」
話を聞き終えた黒髪は自慢のナイフを磨き始めた。銀色の刃物が鋭く光っている。
 「あのじーさん、噂では相当やばい奴らと仲がいいらしいからな。
前に奴をとっ捕まえようとした殺し屋は、返り討ちにあって腎臓売られたってよ」
ユウヤは胸元から取り出した煙草が湿っていたのか、火がなかなかつかずにいた。
苛立った私が新しい煙草をなげると、弾けたように「サンキュ」と笑った。
おもむろにソファから立ち上がり、空を自由に飛び回っていた鷹をジッと見る。鷹の
首に何かがついている。目をこらすと、それは小型の探査機だった。
私は腰につけている銃に手を伸ばし、ゆっくりと照準を合わせた。引き金を静かに引く。
次の瞬間には、けたたましい爆音がして、空中に羽と血が散らばった。背後で誰かがピュウと口笛を鳴らした。
 「ねぇ、どうやらもう始まってるみたいよ」
私は地面に落ちた鳥の残骸をみながら、ソファに座っている2人の男に目配せした。
ユウヤは薄っすら笑うと指にゴツイ金属製のリングを嵌めた。彼はその腕だけで何百人
もの人を血の海に沈めてきた武術の達人。私は玄関に銃をかまえて言った。
「命乞い合戦が」
 次の瞬間、ドアが吹き飛んだ。

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