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【カレカノ】上月司 召喚2回目【れでぃ×ばと!】

1 :イラストに騙された名無しさん:2007/01/08(月) 23:51:44 ID:0naCXEt1
「不思議なバイトと宇宙人」で第4回電撃hp短編小説賞の最終選考を通過し、
「カレとカノジョと召喚魔法」で電撃文庫にデビューした上月司さん。
「カレとカノジョと召喚魔法」シリーズでは、高い筆力と全巻を通したストーリー構成力を見せてくれました。
前作とは違った新シリーズの「れでぃ×ばと!」にも期待をしたいです。
 
基本的にはsage進行、ネタバレ解禁は公式発売日の24時です。

前スレ
上月司〜カレとカノジョと召喚魔法〜
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1102702589/

177 :幼馴染禁止・・間違えた今回は推奨スレ住人より:2007/01/21(日) 02:03:16 ID:Lqwvz1fg
「・・・えーと」
日野秋春は眉間をもんだ。やや遅い朝の光が目に染みる。頭痛は二日酔いだけが理由ではない。
「よく憶えてないけど、たしか俺は悪くないよな」
「殺すよ秋春くん」

彩京朋美の笑顔はアレだった。昔、秋春が朋美のお気に入りだった人形をそれと知らず
「散髪」と称したイタズラで、髪を切ってしまった時に浮かべた笑顔である。
ちなみに報復として髪と眉毛をバリカンで刈られ、秋春は毛が伸びるまで登校拒否した。

「・・・・・・・・・」

そんなわけで秋春は心底ブルっていた。たとえ朋美がベッドに横たわり、
布で手と足を縛られ、手はベッドの枕元にくくりつけられていても。
パジャマは着ているが寝乱れて扇情的、細いたおやかな肢体は優美といってもいい。
そこらに酒瓶が乱立している無粋な情景をさっぴいても、
眼前の美少女のあられもない拘束姿は客観的にそそられるものがあるが・・・
まあ、秋春にとって朋美は朋美である。

「待て待て待て! いや、俺は変なことは何もしてないぞ!?」
「ふぅん・・・その格好で言い訳するんだ?」

秋春の上半身は裸である。ちなみに、ここは朋美の部屋。

「ちょっと待てよ! ゆうべ俺を連れ込んで酒を飲ませたのはお前だぞ!」

パートナー選びで、なんとなく今回も頼んでみたのだ。前回がそう悪い結果でなかったこともある。
予想したように『ふぅん? また私?』とニヤニヤされたが、結局は引き受けてくれた。
ただその後で、『あ、ちょっと話すことあるから一緒に部屋に来て』と言われ、
手を引かれるようにして女子寮に連れ込まれた。ビクビクものである。
まあ小さい頃も似たようなことをしてたので(主に危険な目にあったのは秋春だが)、そこに違和感はない。


178 :幼馴染禁止・・間違えた今回は推奨スレ住人より:2007/01/21(日) 02:04:05 ID:Lqwvz1fg
しかし、そこから先が問題だった。部屋に入って目の前に展開した光景は、五、六本の酒瓶。
『なんだコレ』ともらした秋春に負けず劣らず呆れた声で、朋美は言った。
『理事長。インターネット通販で買ったらしいんだけど、色々片っ端から。
 でも深閑先生に即バレし、罰として酒類全部処分されたのよね。・・・でも四季鏡さんが運搬途中でいくつか割っちゃって。
 たまたま居合わせたから片付けを手伝ったんだけど・・・見返りに割れずに残った瓶をもらったの。無断だけど』
『・・・で?』
『困ったことに深閑先生が明後日あたり、部屋の私物検査を行うらしいのよね。片付けるのを手伝いなさい』

「あー・・・呑んだなあ。ロゼやら泡盛やら。あれ高いだろうな」
「そうね、理事長酒だけはいい趣味してるわ・・あたま痛ぁ・・・ところで話をはぐらかすな。
なんでわたしは縛られてるワケ? なんでアンタは裸なわけ?」
「なぜって――」思い返す。

『ほら脱げ脱げ! ・・・なによぉ、なんで無いのぉ!?』
『何年も経って残ってるわけねぇだろあんなもん! やめろ酔っ払い、下まで脱がすな!』
『なぁにが[絶対落ちないマジックペン]よぉ・・・所詮は一昔前の技術ね、現代のコレなら』
『やめんかい書くなぁアホー! 大概にせいよ縛るぞお前!』

「ってお前のせいじゃねえか!」秋春は叫んだ。
「・・・あれ?」
「思い出したぞ! お前人の背中に何を書いた!? くそう見えない! 鏡はどこだ!?」
「・・・あー、そういえ・・・ば、ってうわぁ、ちょっとこれ解け! 解きなさい!」
秋春はピタリと動きを止めた。焦る朋美なんてレアなものを見てしまった。
もっとも、秋春の視線を受けて瞬時に我にかえったらしく、朋美は一つ空咳をして、
「いい秋春くん? 速やかにこれを解き」

ノックの音。

「朝からなにを騒いでますの? ところで入りますわよ」



179 :幼馴染禁止・・間違えた今回は推奨スレ住人より:2007/01/21(日) 02:05:06 ID:Lqwvz1fg
「「あああ開けるなッ!」」

一拍置いて、戸の外のセルニアが微妙に疑わしげな声を出した。
「・・・今、声が・・・」
(アホかー! あんたなに声だしてんのよ!)
(まて、重なったんだから誤魔化せる! というかドリルは何の用だ!?)
秋春の疑問はさっくりとセルニアが解消してくれた。
「抜き打ち検査、深閑先生から任されましてよ♪ 彩京さんのような如才ない生徒のために、
 予定から一日ずらしてそれも朝に行うのですわ。さあ、お開けなさいな。
 あら、鍵かけてますの? マスターキーも預かってますわよ」
ヤバい。とても。尋常じゃなく。

「・・・秋春くん」
みると朋美は哀しげにほほえんでいた。
「見捨てていい?」
「お前、古い友人を犯罪者に仕立てるのか!?」
被害者面して乗り切る気か。
「冗談よ、まあでも酒瓶と秋春くんと拘束状態をまとめて解決する時間なんてないわね・・・
秋春くん」
「なんだよ!? 俺はいっそ窓から逃げてもいいが! 酔って自縛プレイしてましたと言え!」
「ほんとに殺すわよ? あのね、フレイムハートさんが入ってきたら・・・とりあえず拘束して」
「こっ!?」
「速やかに口をふさいで、声をあげさせては駄目。女の子でも背丈あるし、しなやかな筋肉
 してるから手ごわいわよ。腕を後ろ手にねじりあげるか、できれば床に引き倒して体重をかけて」
「なあ・・・それ、洒落にならないような。俺を犯罪者に仕立てる計画の一部じゃないよな?」 
「このままでも洒落じゃすまないわよ。この状況見られたら、彼女の性格からして間違いなく騒ぐし」
「・・・・・・最悪だ」

そうこうするうちに、扉がガチャガチャと――


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