5ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

詩というよりはエッセイ風味

1 :ニイヅカ ハル:03/04/25 00:14 ID:HumKuxMa
とにかく思ったことを連ねて 重ねて
必要なのは内容というより流れというか
共感・・・はきっとその先のどこかに
ただとりあえず思考から流れ来る言葉を思いを

構成推敲書き直し あってもなくても
要は考えを明らかにするための場所
何も考えないで何かを考えるための場所 

2 :純粋セレナーデ:03/04/25 00:20 ID:Psp7r4n5
「さん」
この場所があったから
何も言わないこの場所があったから
僕はここまで進んでこれた

君がいたから
いつも僕の周りを回ってくれた君がいたから
僕はここまで進んでこれた

みんながいて自分がいる
だから
僕はみんなのために体を張る

今日も頑張るからね
今日も光を降り注ぐから


3 :ニイヅカ ハル:03/04/25 00:20 ID:HumKuxMa
無音が耐えられない自分はつまりいつもなにかしらの思考を垂れ流している

それが一貫した自分という人格を作れないよくわからない自分を生み

だからこそいつも満たされながらなにも持っていないような感覚に吸い込まれ

目の前で時がなだれのように過ぎていく

それを知って とりあえず 水の戯れと赤いタンバリンとジャズの何かの曲を同時に聴いてみた

それでも駄目だった

4 :ニイヅカ ハル:03/04/25 00:26 ID:HumKuxMa
あの雨はとにかくつらかった
真っ暗ななか家への道筋が重くて重くて
小走りで走ったってかさも無いから同じ。
歩幅を大きく走ってほうが意外に早く進めるなとか考えつつ
街灯が光を反射する雨の滴を纏ったようだった
結局雨だろうが早く帰りたくあろうが風邪ひきそうだろうが 
疲れたら横っ腹押さえながら歩くしかなくて

そのとき感じたのは冷たくてしょうがない雨とぬれた服が
走って熱くなった身体にとってはへんに心地いいものだったってこと

それが何かの示唆をくれてるような気がしたが
熱が冷めるのが怖くてまた走った でも止まった



5 :ニイヅカ ハル:03/04/25 00:29 ID:HumKuxMa
あーなんか もっと 簡単に言えれば もう少し生きやすくなるんだろうな とか

6 :名前はいらない:03/04/25 00:29 ID:ddo608+W
>詩というよりはエッセイ風味

あえてスレを立てる必要も、ナイトおもわれます。
何処にでも、相応しい場所はあります。


放置。

7 :名前はいらない:03/04/25 00:35 ID:n1TahPL2
>ニイヅカ ハルさん

新スレおめでとー
のんびりねー、楽しくねー、味わえたらいいねー
いろんな人の言葉とかー、自分の言葉とかねー

また、違う顔の時にー、会いましょー
あなたはーあなた流でー、行けばいいんだよー

8 :ニイヅカ ハル:03/04/25 00:39 ID:HumKuxMa
近代社会ってどうも失調症気味だなあなんて。
それは俺自身が分裂中なのか?なんて。
6に下唇を噛み7に感動するのが一番いい方法なのか模索?
とりあえず有難う。
もうちょいsage待ち

9 :名前はいらない:03/04/25 00:43 ID:nRfM4f30
7 名前:名前はいらない :03/04/25 00:35 ID:n1TahPL2
>ニイヅカ ハルさん

新スレおめでとー
のんびりねー、楽しくねー、味わえたらいいねー
いろんな人の言葉とかー、自分の言葉とかねー

また、違う顔の時にー、会いましょー
あなたはーあなた流でー、行けばいいんだよー


10 :名前はいらない:03/04/25 00:46 ID:n1TahPL2
>ニイヅカ ハルさん

ん、とりあえずー
手探りも、大事だよー

百個有る捜し物のうちー
見つかるのはその10分の1くらいだけどー
見つかった10個はーきっとー
すごく大事なもの存在になるとー思うんだー
でもー、それと同じだけー
見つける為に費やす時間もー、大事なものになると思うー
キレイゴト、かもしれないけどねー

んー、意味不明?支離滅裂?んー、うまく、言えなくてーごめんねー

11 :名前はいらない:03/04/25 00:50 ID:vo0Oxjiv

>ニイヅカ ハルさん

ん、とりあえずー
手探りも、大事だよー

百個有る捜し物のうちー
見つかるのはその10分の1くらいだけどー
見つかった10個はーきっとー
すごく大事なもの存在になるとー思うんだー
でもー、それと同じだけー
見つける為に費やす時間もー、大事なものになると思うー
キレイゴト、かもしれないけどねー

んー、意味不明?支離滅裂?んー、うまく、言えなくてーごめんねー


12 :こびと:03/04/25 00:50 ID:PPNRKMW9
でんでん虫、虫、かたつむり
お前の頭は、どこにある
角出せ
槍出せ
頭出せ

嘘つき、ほら吹き、カッコつけ
アイドル、学生気分だね
本読め
文書け
勉強しろ


13 :名前はいらない:03/04/25 00:52 ID:vo0Oxjiv
10 名前:名前はいらない :03/04/25 00:46 ID:n1TahPL2
>ニイヅカ ハルさん

ん、とりあえずー
手探りも、大事だよー

百個有る捜し物のうちー
見つかるのはその10分の1くらいだけどー
見つかった10個はーきっとー
すごく大事なもの存在になるとー思うんだー
でもー、それと同じだけー
見つける為に費やす時間もー、大事なものになると思うー
キレイゴト、かもしれないけどねー

んー、意味不明?支離滅裂?んー、うまく、言えなくてーごめんねー

14 :名前はいらない:03/04/25 00:54 ID:vo0Oxjiv
7 名前:名前はいらない :03/04/25 00:35 ID:n1TahPL2
>ニイヅカ ハルさん

新スレおめでとー
のんびりねー、楽しくねー、味わえたらいいねー
いろんな人の言葉とかー、自分の言葉とかねー

また、違う顔の時にー、会いましょー
あなたはーあなた流でー、行けばいいんだよー




あんたは、あんた流で行くなよー>ID:n1TahPL2


15 :名前はいらない:03/04/25 00:58 ID:6ZUAXVt7
>>13
だから、こいつたもいだろ?
んー、て言ってんじゃん?(w
ばればれー(w

16 :名前はいらない:03/04/25 01:00 ID:Ir2OPLLl
>>15は、アフォ?

7 名前:名前はいらない :03/04/25 00:35 ID:n1TahPL2
>ニイヅカ ハルさん

新スレおめでとー
のんびりねー、楽しくねー、味わえたらいいねー
いろんな人の言葉とかー、自分の言葉とかねー

また、違う顔の時にー、会いましょー
あなたはーあなた流でー、行けばいいんだよー




あんたは、あんた流で行くなよー>ID:n1TahPL2


17 :名前はいらない:03/04/25 01:01 ID:Ir2OPLLl
10 名前:名前はいらない :03/04/25 00:46 ID:n1TahPL2
>ニイヅカ ハルさん

ん、とりあえずー
手探りも、大事だよー

百個有る捜し物のうちー
見つかるのはその10分の1くらいだけどー
見つかった10個はーきっとー
すごく大事なもの存在になるとー思うんだー
でもー、それと同じだけー
見つける為に費やす時間もー、大事なものになると思うー
キレイゴト、かもしれないけどねー

んー、意味不明?支離滅裂?んー、うまく、言えなくてーごめんねー


18 :名前はいらない:03/04/25 01:04 ID:Ir2OPLLl

   ( ̄)
   | ヽ / ̄ヽ     ______
   ヽ / ・∀・|( ̄)<ただいま皆ー>>10だよー
    / ∴  ∴/ノノ    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  /∴  ∴ /
 丶___/
  ││││
  (_) (_)


19 :名前はいらない:03/04/25 01:06 ID:Ir2OPLLl

   ( ̄)
   | ヽ / ̄ヽ     ______
   ヽ / ・∀・|( ̄)<んー、ただいま皆ー。んー、>>10だよー
    / ∴  ∴/ノノ    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  /∴  ∴ /
 丶___/
  ││││
  (_) (_)


20 :名前はいらない:03/04/25 01:06 ID:6jgFd7rZ
誰をも許さないし 叱らないけど
聞きたい
自分の方へ立てかける天秤の 指の吊る感じ


>ニイヅカ ハルさん
気になさらないでくらさい;・ω・)


21 :名前はいらない:03/04/25 01:07 ID:5f+kjBF3

   ( ̄)
   | ヽ / ̄ヽ     ______
   ヽ / ・∀・|( ̄)<んー、ただいま皆ー。んー、>>10だよー
    / ∴  ∴/ノノ    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  /∴  ∴ /
 丶___/
  ││││
  (_) (_)


22 :動画直リン:03/04/25 01:09 ID:q2E81PJL
http://homepage.mac.com/hitomi18/

23 :ニイヅカ ハル:03/04/25 01:10 ID:HumKuxMa
>>20
ぼーっとしてまつ

24 :ニイヅカ ハル:03/04/25 01:59 ID:HumKuxMa
|  |
|  | ∧
|_|ω・)  
|宣|⊂    
| ̄|u'
""""""""""  
|  |
|_|  ピャッ!
|宣| ミ
| ̄| 
""""""""""

25 :ねこいるか:03/04/25 18:47 ID:z4H+LFha
ハルくん新スレおめでとぉ〜
エッセイ風にすきなことをきままに書けばいいンだね?
じゃ、今日思ったこと。。。

どんなに寝不足の日でも、次の朝はちゃんと九時には目が覚める
なのに二度寝すると果てしなく眠り続けて
夕方まで闇の中にいたんだ 今日
休日もったいねぇ すげぇもったいねぇ
んでまた夜更かしするんだな
ばかみたいな生活だな
土日は客が多い 
明日からは張り切ろう、、。

26 :ニイヅカ ハル:03/04/26 02:21 ID:BlvST7k8
わーいねこさんだ 
こないだおもいだしたけどねこさんって木村大似?ちがうかも・・・


街灯が照らす塗れたアスファルトが闇夜の道では銀河のようだった
でもそれがどうした?と誰かが心の中でつっ込む
どこかで水の音がする
どんな暗闇でも感覚は失われない こんな真っ暗な中でも 雨水のかおり
それはもしかしたらこの上なく苦しいことなんじゃあないだろうか
プラトンのイデアは美しくないのかもしれないし
ほんとに細部に宿るのは神だけだろうか
うじゃうじゃいるのは むしろ悪魔的な気がする ウイルスのように


27 :激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q :03/04/26 06:27 ID:v6elyNeH
夢を見た 婚約したあいつが俺を訪ねてくる夢だ
昔住んでいた俺のワンルームで
料理のろくにできないあいつが野菜を炒めて俺に差し出す
俺はそれを喰う あいかわらず味がついていなかった
あいつが俺に何かをむりやり喰わせるのは
俺が無駄に興奮して詰問しはじめるのを防ぐためだ
と いうのは 別れてから気づいた

俺は小動物のように心持ち震えながら 黙って喰っている
あいつが主婦になれるなんて
かつて考えもつかなかったのだが
二倍は濃くなった化粧を見てなるほど
それは現実にありえたのだと思った

俺はあいつの顔を見ずに ただ目の前のものを喰った
どうせ夢だというのはわかっていた 俺は
幻を惜しみなどしないのだ

28 :激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q :03/04/26 06:32 ID:v6elyNeH
>>27
夢にうなされて早起き。ああ嫌な夢だった。。。

29 :ねこいるか:03/04/27 19:48 ID:eBmnmzcM
<テレビ離れ>
木村大? そいつがおれに似ているらしい
そいつが おれに だ。
だがそいつをおれは知らない
「ジャニーズの風間」とやらもおれに似ているらしいが
そいつも知らない
知っているのは、だいぶ前から言われている岡田こうきだけ
おれの目が細いのはそのせいだ
だからか すこし 視界が狭い

>ハルくん
ねぇ、ほんと知らないんだけどそれって誰だい? 木村だい?木村まさる?
詳細キボンヌw

30 :ニイヅカ ハル:03/04/27 23:13 ID:2RJKekkJ
>>ねこさん
キムラダイ」です。クラシックギターの通称天才ギタリスト。
最近車かなんかのCMで曲流れてたような・・・
アンドリューなんとかってひとが作曲した曲。(なんとかばっかか自分


飛び乗った電車 みんな会社帰り風
三駅しかない私鉄の路線で、座れないことなど無い

向かいの座席の女のヒトが どこかでみたことがある気がした。
同級生に似たヒトがいたのかも 同じクラスのヒトなのかも
何度かそういうことがあった…本屋で見かけた顔を、全然違う街中で見た気がしたり。

そう考えると、前の座席の6人の顔。
いままでなぜ気もち悪く感じなかったのだろう

この電車の全員と 僕は時間を共有している
全て時間を共有する人を合わせると、個性という言葉がかすむ
 寂しさ の意味を見失う
それは 寂しいってことなのだろうか
それとも 僕が大人だってことだろうか
少なくとも、僕はまだ、子供 だ

31 :ニイヅカ ハル:03/04/27 23:30 ID:2RJKekkJ
>激辛さん
人の夢って口頭できくとわりとなんとも思わないけど、
文章で見ると不思議な気分がします。
夢もいつか覚えてたら書こう・・・



頭の中の言葉と格闘し続け、終わらない議論を繰り返し、
形を変えて繰り返す結論の狭間で、ふと、
どうしてこんなに不必要な思考を貪るんだろうと思う。
そういう時付随するのは決まってピーナッツのある一話。

ライナスが靴紐を結ぶのに苦戦している。
「たぶん何も考えなかったのがよかったんだ」
ただ見るだけのルーシー。
「一度考えはじめると…できなくなっちゃう」
無表情で見つめるルーシー。
「どう思う?」
そして冷淡に一言・
「バカとどこが違うの!?」

要するに俺は年上の女に弱いってこと。
でなければ、たぶんシュルツ氏には一生頭が上がらないだろう…
しかもそれはきっとすでに現実のものになっている

32 :ねこいるか:03/04/28 23:40 ID:I6olqsp8
いつもどおりの月曜日
ゴールデンウィークという響きがもったいない
何が始まるというわけでもないのに
光彩はゆるやか
この両目の構造を知り尽くせば
あの娘が処女かどうかがわかるのか
それとも スカートの色が
一日を彩っているのか
ただ 空気だけは柔らかい
時計の針だって、まだとうぶんはゆっくりだろう

33 :ねこいるか:03/04/28 23:48 ID:I6olqsp8
>>30
ありあと 木村大 そいやぁどっかでみかけてたかも知ってる顔だ
ぼんやりおもいだして ぁあ なるほど似てるかもな 

電車好きだなぁ とくに向かいに女のコが座ると挙動不審になるよ

♪imagine oll the peaole〜 living for today〜 
 (想像してごらん みなが同じ日を生きているということを)←多分
 イマジン/ジョンレノン

34 :ニイヅカ ハル:03/04/29 13:02 ID:Zmxgv4an
元気に眠い こう エネルギーを持った睡魔 春の朝らしい
少し前まで 厚い布団で寝ていた 残った冬の夜は もう 風味だけ
陽にさらされていた 昼の車は 夏のように だらだら暑い
汗ばんだ肌に 時折吹く たしなめるような疾い風は 秋と同じ

春はいろんなものがごちゃごちゃしてて好きだ 

何でも起こりそうだし なんでもできそうな気がする
でも毎日は平凡だし 何も始めないただ準備だけしようとも思う

35 :ニイヅカ ハル:03/04/29 13:11 ID:Zmxgv4an
>>ねこさん
イマジンのよさは筆舌にしがたいですよね
あれを放送禁止にする米には二三歩引きまつ

車のCMの曲(サンバーストってギター曲)は木村大じゃなくて村冶香織ですた ガーン




36 :ニイヅカ ハル:03/04/30 04:20 ID:d+6lhPGw
目が弱いと どうしても近くのものを見つめたままボーっとしてしまう
だからって コンタクトを付けると 遠くのものにボーっとなる

問題はいつも視線の先だけにあって
神さまだって意外と髪型のセットとかに苦労しているのかもしれない

よく人の能力の限界性を例えるとき、
視力が顕微鏡のようによかったら日常生活など不可能だ というが

実際慣れるともっと違うところに目が行くんだろう
「あ、今日はウイルスの比が違うな」とか

車椅子をみんなで押してあげることが、ホントに普遍化という作業だろか
無限のノーマルにノーマライゼーションなんて言葉は なんか変だ
自分のノーマルだけでいい それすら重労働なんだから

37 :ニイヅカ ハル:03/05/02 00:33 ID:wAlfyFoC
はじめて他人が必要と感じた
好きな人が内在するから ではなく

全ての人の目に自分が写っているということ
人ごみの中に自分がいるのではなく
みんな似通ったベクトルで歩いているということ

ものさしという悪魔が誰の頭の中にもあって
それは誰も自分自身では精製できない

それはいわば空気のような
それはいわば映像のような
それはいわば社会のような
それはいわば法律のような

それはつまり 他人ということ
そして 自分を 投影するということ 

38 :ニイヅカ ハル:03/05/02 01:48 ID:wAlfyFoC
自己矛盾の存在性に敵対しているわけではなくて

それを見出してしまうことに

腐った感傷の匂いがして


でも 僕には止められない


落ちていくことを

落ちていくことを

39 :ニイヅカ ハル:03/05/05 01:42 ID:Zmqwej+H
Q:世界、を一言で表現してください

A:うーん・・・

Q:…では、貴方を一言で表現してください

A:そうだなぁ・・・


Q:じゃあいったいあんたは何を理解してんだ。一言で言ってみやがれ

A:こういうこと。

40 :ニイヅカ ハル:03/05/07 01:03 ID:prdn0QKV
ウチの近くは なんというか おおきな独り言を言う人が多い
今日も電車で乗り合わせて デリカシーのない会社帰りの苦笑を我が物にしていた

ああいう人をみると なんとなく近いものを感じてしまう
でもそれをいうことは 勇気を伴うことだ 真実の衝撃的な独白 などでは当然 ない

「ワタシって普通じゃないから」「なんて不幸なんだろう」
そんなかんじの言葉は 普通 糾弾される 大体 馬鹿呼ばわり

っていうか 馬鹿だろう。
むしろ 馬鹿。

41 :ニイヅカ ハル:03/05/07 01:14 ID:prdn0QKV
普通じゃないとは 当たり前じゃないことだ
特別か特別じゃないか そのさが 当たり前のあるなしなら
特別な人は誰しも 当たり前を持っていない

あたりまえという価値基準は 高圧的で
まりもの毛を一本木に結んで吊るしたみたく 
生まれがどうあれ 育ちがどうあれ そっちに向かうものだ
真にそれに従えない 木に結ばれた毛は 限られている

質量の無い 重力に引かれない毛が ただ その方向を変えない

何が普通か なにがそうじゃないかも考えず ただ 特別だとみなすことは
ただ 方向を知らない 道しるべがないヒトの 論理

いくら どこに ベクトルを伸ばそうと 方向がランダムなそれの
普通か そうじゃないかに正射影した長さは 結局たいしたこと無いのだろう

普通を背景にしたうえで なお 前進したヒトなど ニーチェしか 知らない

だからってすべきことは
つまり普通を求めるだけで それがもはや困難になってるボクは
やはり 電車のあのヒトと同じく 独り言をわめき散らしているヒトに 過ぎない

42 :ニイヅカ ハル:03/05/11 02:41 ID:FUrLeL2q

無理が出来るのは 捨てられたときだけ

43 :spanpanpaaaan!:03/05/11 03:57 ID:CZTPsR3U
おお、こんなスレがあったんだね。ハルくんは豊かな言葉遣いをするねー。
僕も電車ネタを一つ。


電車は駅についた。隣りに座っていたキレイな女性は降りていった。
そして何人かの人が入ってきて、男が僕の隣りに座った。
その途端、尋常じゃないほどの「草」の匂いがした。

それは小学校の頃によく嗅いだ、葉っぱをすり潰した時に出る、あの青苦い匂いだ。
僕はすぐさま、この隣りに座った男の体臭ではないかと警戒した。
電車ではしばしばそういった臭いに苦しまされることがある。
確認のために何度も嗅いでみたが、それはやっぱり「草」の匂いだった。
つまり彼はさっきまで草に触れていたことになる。こんな街中の電車に乗っているというのに。
僕の中で色々な思いが駆け巡った。
昆虫採集家?草花研究家?そう言われればそんな風貌である。
あるいは、草むらで全身で戯れることに何か大きな意味を持っている、
他人と関わって生活していくことが極端に苦手な種類の人間?
そう言われれば、そうも見える。

44 :spanpanpaaaan!:03/05/11 03:59 ID:voq1GnIF
尋常じゃない草の匂い。

僕はどちらかというと警戒していた。まじまじと見るわけにもいかない。
「カバンから?」
男が太股の上に乗せているのはただのリュックサック。紺と赤のリュックサック。
しかしなぜかパンパンに膨れている・・・・・
これだ、絶対これだ!
おそらくこの男はリュックの中にパンパンに草を詰めているのだ!
だってこんな体臭あり得ないし、こんな尋常じゃない草の匂いを出せるものなんて、それはもう大量の草しかない。
この男はリュックの中に大量の草を詰めているのだ!

しかしなぜ?!

なぜそんなものを詰めているんだ?彼はこの場所に来るまで、その至るところでこの匂いを撒き散らしていたというのか?!
なぜなんだ、その理由はなんなんだ?!
(僕は聞きたかった、今思えばトラブルに発展してもよかったじゃないか、なんで聞かなかったんだろう!)
間もなく電車が止まると、男は何事もなかったように降りていった。
僕の心に不発弾を残して。草の匂いの不発弾を残して。


これは少し前、僕がこれを実体験中に必死で笑いをこらえながらメモ帳に書き綴ったものを、今回ほぼそのまま載せました。
あー疲れた。

45 :ニイヅカ ハル:03/05/13 05:34 ID:V50IaZ3b
>スパーンさん
うわわ。すご気になる。読んだ人にも不発弾…
スパソさんの言葉は個性的なのに激ストレートに響くとこが好きでつ
たまにはネタっぽくも叙情っぽくもない、
生々な言葉があっていいと思い待つた。


46 :ニイヅカ ハル:03/05/13 05:52 ID:V50IaZ3b
あっと言う間に 僕の心があの人で一杯になった時 僕の頭は
敷衍され 開闢され
広がった空白に浮かんだ 孤島のよう

僕はあの人を表現する どんな術語も もたない

僕はあの人を想う為の どんな感情も しらない

僕は僕を思い
僕はあの人を想い
僕は僕を見つめ
僕はあの人を眺め

空気のように 矛盾が迫り
汚水のように 相反が染み込み

孤島を 咀嚼し

散らばったそれは
真っ白の海に
ただ
抱かれていく

47 :ニイヅカ ハル:03/05/13 17:45 ID:BcbvswQU
僕の知らない何かと
アルコールに
愛を捧ぐ

48 :ニイヅカ ハル:03/05/13 17:48 ID:BcbvswQU
もし いま 脳を支配する 
錆びた歯車のような 傾いた三半規管が
僕に恒久的ならば
僕は いま 耳でささやいてくれる スガシカオが手に入れた物を 垣間見えるだろう
そのとき 僕は そこにはいない

アシンメトリックな 僕の感覚が シンメトリックに 彼の 歌声に 同調する
 

49 :ニイヅカ ハル:03/05/13 18:11 ID:BcbvswQU
「」
僕らが愛情と呼んでいるものは 砂場のお城みたいに
積み上げるほど 崩れてしまうモノだろう

僕らの間に谷が出来たとき 必要なのは それを埋めることじゃない

僕は喜んで そこへ飛び込もう
体育すわりと 不平が支配した 視力の悪い僕は死んだ
脆さと儚さを請け負い その谷に身を投げ打ち
新たな死をまた 貪ろう 

僕らはあたりまえという言葉に躍起になりすぎていた
お互い 傾いた羅針盤の針に すがってたみたいだ

人生がもし本当に後悔なら 二人乗りの救命ボートも 悪くない

僕はとりあえず 少しずつ漕ぎ続けよう
風や天候に支配された 風見鶏のような僕は死んだ
波が僕らを昂ぶらせ 穏やかな月に静まって
凪に抱かれながら 眠ろう

50 :spanpanpaaaan!:03/05/14 05:35 ID:TrdI7BMM
>>45ハルくん
僕の言葉は個性的・・・かな?
僕は右脳と右手が直結じゃないんで、生の言葉がすんなり出てこないだよね。
左脳が介入してきてしまうんだよね。ハルくんはその歳で生々しい言葉が吐けて羨ましいよ。
今とある地下スレで自分の生々しい言葉の実験中だから、もうちょっとがんばってみるよ。

51 :墓守Ki-gin:03/05/14 11:43 ID:eBwCBmPd
僕はもう駄目さ
もうその世界にイケないんだよ
体がついていかない
壊れ切ってしまったんだ

僕は薬を飲む
僕はミルミルを飲む
僕はヤクルトを飲む
僕は豆乳を飲む!!!


・・・兎に角僕は僕の為に
アルコール・・・あの素晴らしい液体にサヨナラするのさ
でもちょっと待ってくれ、
僕は君と君の大切な人たちの
おしゃまな☆バーテンダーになろう

今夜も飛ばしますよお客さん
タクシー!アイヨー!ギャー
あれあたい何言ってんのかしら・・・
ああそう、パトラッシュ、パトラッシュといっしょなのよ

(働けど働けど洛陽我が手中にあり!!!!!!)

台詞:ははは!!!まるで詩人がゴミのようだ!!!!!!

僕は薬を飲む
僕はミルミルを飲む
僕はヤクルトを飲む
僕は豆乳を飲む・・・・(リフレイン)

52 :墓守Ki-gin:03/05/14 11:50 ID:eBwCBmPd
あなたあの言葉は本当に個性的で魅力的ですよ。見習いたいものです>スパンさん

また飲もうな!
今度は僕は飲まないけどスペシャルカクテルを注ぐよ!!ははは!人がゴミのようだ!!!>ハルくん



53 :spanpanpaaaan!:03/05/14 21:51 ID:zCGDrQN1
>>52墓守さん
見習いたいとか言われた・・・ぐふふ^〜^


54 :spanpanpaaaan!:03/05/14 21:55 ID:zCGDrQN1
>>51
めっちゃテンションヤバイ。台詞とか気持ちいい。しかもちょっとマサルさん風味!

55 :ニイヅカ ハル:03/05/15 00:30 ID:37vBtTx4
>>Ki-gin兄(←もちろん「にぃ」と読む
しまった カクテル注がれた
頭の中で兄が運転するタクシー(乳製品で走るやつ)が爆走してて
屋根の上で風を浴びながらパトラッシュを撫でて
例のめがねで例の台詞をたからかに哂う俺
あはははは!!ゴミがゴミのようだ!!! 収集所をぶちまけて 後で片付けなきゃな…

ごちそうさま。いつでも次待ってるです

>>span兄(←もちろん「あに」と読む
うーん。生の言葉をうまく出すのはいつまでも難しいんだけど
それから通して見える物がすでに生々しいのでつ しまた イミフメイ
とにかく気にせず書きまくってくださいな
旨い素材でまずい料理はないでせう いただきます

56 :ニイヅカ ハル:03/05/15 00:56 ID:37vBtTx4
濡れた傘をもってちょっと跳ね気味に走ると、
傘の骨の先から滴る水玉が、
僕の眼球と同じ動き 止まって見えて 一緒に動く

雨は何よりも嫌い でも この小さな友達は いとおしかった。

輝く小粒は落ちていく 
僕が着地してから 
僕らの関係は途切れ

視界から消えたみんなは たぶん
黒いアスファルトに衝突して
あの水たまりになっていく
見えないけど そうだけど 確認なんてしない

ゴミ袋みたいにつるつるに見える濡れたアスファルトを
行く手を遮る水たまりを
濡れながら しかめ面しながら 跳ねながら 踏みつける 僕は気にしない
大切なのはそういうことじゃない 
跳ね続けること
彼らと
出会い続けること 


57 :ニイヅカ ハル:03/05/15 01:18 ID:37vBtTx4
木から葉っぱが目の前に落ちて
スヌーピーはただ一言 思った
"It's always same...Hello and Goodbye!"

スヌーピーはどうして葉っぱをもうすこし見つめなかったのか

ハローとグッドバイの間に 何も介在しないのかい

だから君は チャーリーブラウンの名前も 覚えられないのさ 僕と同じで

58 :ニイヅカ ハル:03/05/15 01:32 ID:37vBtTx4
あ〜 だめだ やっぱ56はなし
どっか違うところで書き直す

59 :墓守Ki-gin:03/05/15 10:11 ID:tkSrOFTe
イやここで書きなおせばいいだろうよ。
読みたいし。乳製品で走るタクシーか、最高だな。あの眼鏡ね。ヤスシ兄さんの(違

スパン兄>あんたのマサル風味、素敵だよ、素敵過ぎるさ・・フフフ・・・
              (テクさんとこにいる女の人(名前忘れた)風に)

60 :ニイヅカ ハル:03/05/15 11:06 ID:37vBtTx4
じゃあここで書いちゃおう…

雨の夜 傘と一緒に跳ねて歩くと
上下に激動する街の映像の中
傘の骨から滴ったいくつかの水玉が
浮遊したみたいに 写った

一緒に飛んだから 縦には動いて見えなくて
僕の視界にちょこちょこ付いて来て 
周りは暗くて黒いんだけど
街並みの少ない光を反射してて それが魅力で

雨は何よりも嫌い でも この小さな友達は いとおしかった

輝く小粒は落ちていく 
僕が着地してから 
僕らの関係は途切れ

視界から消えたみんなは たぶん
黒いアスファルトに衝突して
あの水たまりになっていく
見えないけど そう だけど 確認なんてしない

ゴミ袋みたいにつるつるに見えるその濡れたアスファルトを
行く手を遮るその水たまりを
しかめ面しながら 踏みつける 僕は気にしない

大切なのはそういうことじゃない 

跳ね続けること
彼らと
出会い続けること 

61 :ニイヅカ ハル:03/05/16 17:47 ID:Yp6/ionb
幸せは感じ取るものじゃなくて予測するものだ
恋人と交わした瞳の輝きに ゲーテの文と交わした心象に
心を包む 暖かな 淡く輝く 真珠色の 何かを絵具に変えて
視界を描き 咲くツツジにも 跳ねるカエルにも 同じ色を見出す 黄金の帰納法

幸せって何だろうという 生産性ない演繹法では
呼吸の仕方も わからない

心に種を 記憶に脈を 感じる全てに 光の花を

62 :ニイヅカ ハル:03/05/20 01:22 ID:55LmT5EK
今日は言葉に裏切られた ただ 物語の内容がつかめなかっただけだが

そういう意味では、
人と文章との関係と 人と人との関係に、違いなど大してない
時に感銘を受け あるいは親しみ 裏切られ 傷ついたりする

ただ子供と違って言葉は生み出す手間そのものは大してないと言うことだけだ

そういえばイブはアダムを貪らず 知恵の実を貪ったんだな
それは一応罪ってことになっているが
当然その利点も見るべきだ

ヘレンケラー的世界の広がりは
人にいままでにない共有と交わりを可能にしたんだと思う

良くも悪くも
イブの気持ちが痛いほどわかる
貪らずには居られない 言葉の蜜

63 :ニイヅカ ハル:03/05/21 00:12 ID:sc8HV1OF
あはははは

たまには意味がないのもね

あはははは

つまりは酔ってます

64 :山崎渉:03/05/22 02:54 ID:9hqkSSyZ
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―

65 :墓守Ki-gin:03/05/22 15:23 ID:xd+E+P3W
>>63!!!えらい!!!もっと上手いの飲ましちゃるからな!
チクショー遊びたいぜ!!!早く治るように明日絶対病院行くよ!
あとさ、「ブラックホークダウン」って映画、かなり良かった!!また観てくれ。

66 :ニイヅカ ハル:03/05/23 04:47 ID:QPyo7GMq
>65早く直して花火祭りだ!
お酒はほどほどにして 代わりに夏の楽しみでも呑みましょうぜ(詩的だ(=イミフメイ
しかしジャックマイヨールは惚れた。ついでにドイツワインも惚れた。
ブラックも借りるか落(中略)すかします。

今日は作詞で疲れたから おやすみ このスレ

67 :ニイヅカ ハル:03/05/26 03:13 ID:ngsIka/t
あ〜あ 
今日も誰かは鬱に悩んでて
今日も誰かは大金稼いでて
今日も誰かは失恋に泣いて
明日も太陽は昇るだろうし
明日も時間は同じだろうし
それは解ってることなのに
毎日それを実感することが
あまりにもあまりにもこう
それ自体が深い闇になって
四方八方塞がってるみたい

68 :ニイヅカ ハル :03/05/26 05:13 ID:ngsIka/t
今から寝たらそいつは
間の開きすぎた二度寝なのか
長すぎた昼寝の帰結なのか
早すぎる昼寝なのか

それじゃあ寝ない

69 :ニイヅカ ハルupper:03/05/26 05:19 ID:ngsIka/t
今気づいた
春はテンションがupすると
原っぱになるのか
だからなんなんだ
知るか

70 :ニイヅカ ハル:03/05/26 22:29 ID:ngsIka/t
だめだ

不調だ

動いて

お願い

71 :ニイヅカ ハル:03/05/27 23:27 ID:eTCpH9tN
寝よう 寝よう

    寝よう寝よう
  …寝よう

72 :ニイヅカ ハル:03/05/27 23:41 ID:eTCpH9tN
saheってなんだよ…なんであがってんだよ・・・

73 :山崎渉:03/05/28 10:40 ID:gH/nLI1G
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉

74 :ねこいるか:03/05/29 19:13 ID:MFdjmMVA
路地裏の
世捨て人
泣き濡れて
なきぬれて

暮れ往くは
陽とともに
ひきとめども
くれゆくは

かざす手の
冷たさよ
ひきとめども
ひきとめども

75 :ニイヅカ ハル:03/05/30 00:26 ID:IXplT2RP
街の陰
暗がりに
人眺め
人 ながめ

宵闇に
陽を思い
孤独の中に
ぬくもりを求む

一人身の
寂しさを
ほのかにともす
思い出たちに

我をみれども
我をみれども

76 :ニイヅカ ハル:03/05/30 00:36 ID:IXplT2RP
一人じゃない
少なくとも言葉は
外から得られたものだ
どんな記憶も
どの感覚も
自我の内側で発生したものじゃない

脳は
頭の中で世界を組み替え
プラモデルを作ってるだけだ
なのに
なのにどうして


77 :ニイヅカ ハル:03/06/01 01:46 ID:w0rYIetM
たぶん それでかまわないんだと思う

このこじんまりした脳にある言葉 感じ 風景に
才能とかきらめきとか絶妙とか 形容できるものは皆無だってこと

成長を止め それを ある種の完成品として 固形化して
目前に晒して 作品とか名づけて

そのこと自体に どれだけの重みがおかれているか 
でも それで満足してしまうんだ

才能は成長の先にある
ただ才能は完成品からしか感じられない

僕はきっと完成品を見すぎて ぶくぶく脂肪だらけの脳にして
成長因子を死滅させ 下書きよりも額縁を大切にした

物を完成させるのは 僕には簡単みたいで
ただそれは 子供のLEGOにも満たなくて

完成されたものの美しさに ただ 魅かれて
その内実を いつのまにか 見過ごして

脈絡にふりまわされ 栄養分を見失い

ただただいびつな勲章をひけらかしていた

78 :ニイヅカ ハル:03/06/01 01:53 ID:w0rYIetM
そいうわけで長期休暇あげ

79 :名前はいらない:03/06/01 11:56 ID:D5MvNjmA
http://members.tripod.co.jp/chiaki5555/

栗山千明 小○生当時の発禁写真集。
コラじゃない本物です!!!!
*URLの間違いと、画像のリンクが切れてたのを修正しました!!
(夜中は繋がりにくいかも・・・)




80 :名前はいらない:03/06/01 12:10 ID:ad16qCy5
http://life.fam.cx/mfg/




81 :名前はいらない:03/06/07 09:17 ID:iCt+hxQd
「クウちゃん、死んじゃった」
そう電話がかかってきたのは、午前七時47分だった。
クウというのは小三のころ俺が連れてきて買い始めた雑種の茶色い中型犬のことだ。
アイフル犬とは関係ない。

それにしてもなんと唐突なことだ。最近の雑種はもっと長生きするらしいし、昨日まではとくにぐったりとはしていなかったらしい。
誰もが、とくに俺は、死に至るまでのプロセスという物がまったく抜け落ちてそれを伝えられた。ただ死という残酷なまでに
わかりやすすぎる結果だけが、一つの遺骸だけをのこして明示されているのだ。「死」という何者かに
その記憶、感情、意識を奪われてしまい遺骸だけがのこさされた・・・・そんな印象すら受ける。
死刑囚に刑が執行されようと、カリフォルニアで地震が起ころうと、いまほど・・・・たった一匹の犬の死ほど、この非知覚対象でいながらこの絶対的な概念をじっかんしたことはない。

クウはもううごかない。昨日まではぴょこぴょこ走って、一生懸命しっぽをふって、とびついてきたあの犬は、もういない。遺骸になってしまったのだ。そしてあしたにはその遺骸もなくなってしまうだろう。
幸い明日は日曜だ。一度栃木の実家にかえってみたい。いろいろな処理もあるし、なにより自分の目でそれをみなけあれば実感がわかない。実感がわかなければ、単なる家出としかおもえない。
・・・・いや、ちがうな。家出であってほしい。ただ、そう願っているだけのことだ。ばからしいと言えばばからしい。そんな子供じみた願望も、主を失った空っぽの犬小屋も、平然と訃報の電話に対応した自分も、そして本当は呆然とこんな文をつづっていることも、なにもかも。

とにかく自分でいろいろかたずけたい。そうしなければ、本当になっとくがいかないままだ。思い出の品をかたずけること、思い出の場所にいくこと。そうして、心の整理をつけよう。おたおたしても、時間はそういった輩をどんどんおきざりにしていくだけだからだ。

でも、そのまえにすこしだけ、ほんのすこしだけでいいから、眠りたい。あかるいけれど、たぶんねむれるだろう。そんな気がする。少し疲れてしまったから。そして夢のなかで、クウにあえる、そんな気もする。
それがもしかなったら一言いおう。
  東京なんかにいて、ごめん。





82 ::03/06/07 10:24 ID:QTGyuCEC
『マスコミの盗聴、盗撮は許されるの?』

http://natto.2ch.net/mass/kako/994/994602694.html
その3
http://natto.2ch.net/mass/kako/991/991027190.html
その2
http://natto.2ch.net/mass/kako/988/988402795.html
マスコミの盗聴、盗撮は許されるの?その1
http://natto.2ch.net/mass/kako/974/974478132.html


83 :soup@ケータイ:03/06/12 07:14 ID:Ts8oLsx9
気になるタイトルのスレだなと思っていたら、
ハルサソのスレでしたか。
お邪魔します。


結局また朝がきてしまいました。
眠れないときはどうしたら?
ミルクティーも飲みました。
ラム入りホットミルク?
えぇ、それも試しましたわ。 カモミールも飲んだり、
お風呂にゆっくりつかってみたりもしましたの。
アロマテラピーも試しましたとも、えぇ。
最後の手段は苦い薬です。
少しずつ、オバカサンになるのと引き換えに
わずかな睡眠を手に入れるのですわ。

84 :soup@ケータイ:03/06/12 07:35 ID:8t0ffw4e
能細胞の破壊と引き換えに
手にいれた眠りと言うヤツは
質が悪くていけない。
一日中、泥のように眠い。
もっと最悪なもの、それは
引き換えしたはずなのに眠れない日
これはもう最悪中の最悪。
猫になりたいと願う事がある。
あんまり嬉しそうに眠るから、
私は彼女の小さき手を握り、
ほんの少し安らかな眠りに堕ちる。

85 :ニイヅカ ハル:03/06/13 10:08 ID:72pB4tfl
>soupさん
つらつらって感じがして↑好きです。
無意味に頭に言葉がでたときにはまた書いてくださいね。


86 :ニイヅカ ハル:03/06/13 10:09 ID:72pB4tfl
人と何が違うのか
僕は没した個性に埋没してる
人を知りたい
いつも
なにが等しく
なにが異なるのか
そういう命題が
僕を迷わす

87 :soup ◆Uc/SouP/Iw :03/06/14 23:13 ID:I/WSQbxa
>ハルサソ
ありがとう。
これ、書いたの覚えてなかった(汗
この後寝ちゃったんだな〜

88 :ニイヅカ ハル(帰省中:03/06/15 09:16 ID:vAOuLvkQ
この部屋はどうしてこんなに僕を圧迫するのか
心細いときは空気が握力を持つし
心和むときでさえ切なさの牙が僕を襲う
僕はここから逃げ出したかったのだろうか
どんなまともな思い出も払拭されそうにない
溜まった埃を重力で結んだだけのような空虚
意味もなく早まる鼓動が恐い
窓の外の絶え間無い日常が恐い
ああ ロンギヌスの槍のよう
この痛みは 僕を 復活させるのだと 信じたい

89 :ニイヅカ ハル(帰省中:03/06/15 09:19 ID:vAOuLvkQ
>soupさん
疲れうつつと泥酔い中は好き勝手な詩が書けまつよね。
このスレに書いてる文章も大体バイト帰りか酒入りかどっちかに書いたもんですアハハ
覚えてない詩って歪んだ鏡みたいで楽しいですよ。

90 :ニイヅカ ハル:03/06/22 22:04 ID:Y4SeBM8v
さあ君はどう進む

ただただ浮かぶ暗黒の無重力

もがくか くねらすか 伸びるか

摩擦もなくしてそれは無意味だ

そうか
靴を投げるか


しかし次はどうする 服か

唾を吐くか 爪を投げるか


まだまだ遅いだろう
そうか
右足を諦めるか

次は左足か


91 :ニイヅカ ハル:03/06/22 22:04 ID:Y4SeBM8v

ずいぶん軽くなったなまだ遅いか 次は腕か

血飛沫がどんどん加速させる
瞳を飛ばすか 歯を飛ばすか

そうだな もはや内臓は大体いらないだろう

ずいぶん遠くまで来た 君はまだ君であろうか

・・そうか
次は脳を二つに割るか
つぎはいくつにわる

きみはどこへ

いま

きみのせいざができた

92 :ニイヅカ ハル:03/06/24 01:18 ID:ElM43w61
深い言葉はいつでも書ける
そこへと届かす鋭い言葉を

93 :soup ◆Uc/SouP/Iw :03/06/28 20:22 ID:4MSB/rwe
男になりたいと願う時がある
女は弱い
精神も、社会的立場も、周りからの抑圧にも

だからってギャースカ男と平等になんて叫ぶつもりはない
それでは弱いと認めているようなもの
まるでまけ犬の遠吠えみたいに、平等平等平等 ウルサイ

私の理想は平等じゃなくて、関係ないということ
男だろうが女だろうが金持ちだろうが貧乏だろうが
高学歴だろうが低学歴だろうが黒人だろうが白人だろうが
「人間」
それだけでいい
そういう人にめぐり合えたならと願ってやまない

だけど、イヤだというほど自分が「女」である事を思い知らされるのは
遺伝的本能的な「女」の脳みそが働く時
その時、私はあまりにも弱い
その時、私は「男」を求めてさ迷い、自分を見失い、果てには自暴自棄になる

強く
願いはそれだけ

94 :ニイヅカ ハル:03/06/29 01:47 ID:qIHd1C/B
愛と生死と嫌悪のバランス

95 :ニイヅカ ハル:03/06/29 02:07 ID:qIHd1C/B
快感を得るのに不快が必要で
享受しなければ先へ進めない

あらゆる不快を嫌悪して
それを敵とみなしたとき 
直感的な快感に溺死する

あらゆる不快を乗り越えて
全てを愛の袂に置くとき
快感の質は高められていく

全てに嫌悪した男が ふと
それに気づいたとき
そしてその応用を考えたとき

脇に置いていたすべての不快によって
味わったことのない快楽が得られると分かったとき
もっとも快感を好むその男は 一つの結論を手にする

すなわち 最高の不快が 最高の快感の萌芽となると

そして死のカタルシスを味わう

96 :ニイヅカ ハル:03/06/29 05:28 ID:qIHd1C/B
実感としては
アルコールが意識を蝕めば蝕むほど
時間に対して思考の密度が薄まっていく
思考そのものは通常と対して変わらないのだが
それに対応する時間は短くなっていく

アルコールの血中濃度の極限値に死があることは
なんと数学的な皮肉ではないか

ウイスキー一本程度では
僕の立場はバークリと同じく
極限値に辿り着けるようなものではないのだが

97 :ニイヅカ ハル:03/06/29 05:29 ID:qIHd1C/B
あほか
ぎゃくだ

>それに対応する時間は短くなっていく
長くなっていく


98 :ニイヅカ ハル:03/06/29 06:12 ID:qIHd1C/B

あ〜あ、良い醒めてきちゃった つ まんなぃ…

99 :ニイヅカ ハル:03/07/03 05:32 ID:H1b7s6i4
そうして君は 君自身 塞ぎ込むほどされることを嫌っている行動を
月明かりのように 自然に 僕に してしまうんだね

それに気づかない君 気づいてしまう僕

目に見える透き通った君の意図が 思考が
透明な樹脂になって僕をがんじがらめにする

ふつふつ湧き出る言葉の切れはしは すべて
この 粘性の苦悩を 君に移し変えるのだという
安直な未来を見据えた思考の水面で 音もなくはじける

閉じた唇は 寛容さであり 怠慢であり 幼稚さの証明であり
愛情という勲章を泥沼の戦場に抱え
粘性の高い時間を じっとかき分け
くすみ 汚れかけた その信仰の依代を 袖で拭っては
その輝きを 丹念に確認し
僕は 君に優しい言葉をかけるのだ 



100 :名前はいらない:03/07/05 08:17 ID:yssW4URw
キリバンget

101 :ニイヅカ ハル:03/07/11 18:41 ID:qMUoqkOs
価値観はミラー
苦しいのは俺が苦しいからか
それとも物事が苦しいからか
俺が美味いと思うのか
物が美味い味なのか
俺が光を受けるのか
光が俺に刺さるのか

ただ
言葉だけが味気ない

102 :soup ◆Uc/SouP/Iw :03/07/12 02:58 ID:3XsY3pdb
>>101 ハルサソ
ぐあー、刺さった。刺さりました。
イタタタタ

お邪魔ついでにつらつらと。

103 :soup ◆Uc/SouP/Iw :03/07/12 03:04 ID:3XsY3pdb
「意味のない出逢いなど存在しない」
そう言ったのは、自分でもあり、誰かでもあった
それならば

それならば
あなたに出遭った意味とは果たして何か

人はそれぞれ価値観が違うという事を思い知らせる為か
長らく心に秘めていた願望と欲望を解き放つ為か

所詮自分に出来る事など少ないのだと
所詮エゴイズムでしかなりたたないのだと
所詮人は人で自分は自分でしかないのだと
所詮孤独を癒せるものなど存在しないのだと
所詮 所詮

しかしながらそれは違うと叫ぶ自分も存在して
何かしらプラスの意味を探そうとする
人はあまりにも愚かだ

104 :soup ◆Uc/SouP/Iw :03/07/12 03:11 ID:3XsY3pdb
「プラス思考、前向きの人間は人を傷つける」
あの時君が前向きになっていた時に吐いていた言葉、今ならばわかる気がする
「マイナスにマイナスをかけてプラスにする」
昔君が言ったこの言葉、これにはまだ到底理解が及ばない
マイナスにマイナスをかけたら、マイナスの二乗になってしまうからだ

「既成概念に捕らわれるな」

どうせ、どうせ、という人間にはなりたくない
だからといって
前へ、前へ、という人間にもなりたいとはあまり思っていない

必要なのはバランス
ど真ん中見据えてバランスを取らねばいつか転倒する
いや
もう既に転倒しているのかもしれない
それでは起きあがる方法は?

105 :soup ◆Uc/SouP/Iw :03/07/12 03:12 ID:3XsY3pdb
・・・わけがわからなくなってきましたw
お邪魔しました。

106 :ニイヅカ ハル:03/07/12 08:29 ID:y6TlVgZK
>>103-4
い、いやあ、なんかいいでつねぇ。
考え方、までいかなくとも、色彩に似たものを感じまつわ。
書いてるうちにわけがわからなくなるところも…(←刺さる

107 :ニイヅカ ハル:03/07/12 08:35 ID:y6TlVgZK
子供のうちに教育することは
なにが辛いかとか分からないうちに
大人には辛くてできないことを詰め込むことなんじゃなかろうか

しかもあわよくば
それを感覚として書き換えて
辛く思わないようにして 下手をすれば楽しみつつ 
茨の道で皮膚を硬くしていくような歩き方を享受させるんじゃなかろうか

つまり
辛ければ辛いほど
後に得るものが大きいということ

それじゃあ体中にナイフを入れたら
それはもうすばらしい快感が
得られるわけないが
それでも
それで脳に血が行かなくなって
思考が少しずつ薄れ
痛みも光もどこかへ消えて
真っ黒な海に漂い続けたら
それはもうすばらしい快感が
得られるわけ
得られるわけ ないが
辛いのは ただ いやだ
なにが辛いのかも
もうわからない
つまり
子供なのか
まだ

108 :山崎 渉:03/07/12 11:47 ID:Gu5iF5xl

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄

109 :山崎 渉:03/07/15 11:55 ID:91J1lTCd

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄

110 :なまえをいれてください:03/07/15 13:22 ID:5guHr/Iz
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。

111 :山崎 渉:03/08/02 01:33 ID:8+jueK0E
(^^)

112 :soup@cafe:03/08/03 17:55 ID:VIYFShLS
お邪魔シマス。

夏の夕方、西日が差し込むカフェにて
人達の繋りが欲しい
コナ珈琲の匂いのする笑顔を見ながら
私はふと思うのです。
進んでいるのでしょうか
溜まっているのでしょうか
この場所に

『会社』と言う名のこのカフェには
まどろむ人々の合間に仕事をしている人の姿
(あなたは幸せですか)
(あなたは幸せですか)

自分の日常をふと省みて
風にふかれていた旅人の木に想いをはせる

(君はまだそこにいますか)
(君はまだそこにいますか)
(私の進んで行く道は何処にありますか)

夏の夕方、西日が差し込むカフェにて想いをはせるのです

113 :ニイヅカ ハル:03/08/07 23:03 ID:cNijh3mx
笑顔がそこにあることに
次の一歩が始まることに

そこに理由も過程もなくて
ただふわっとした時間を 歩く

そこには一滴一滴 染み出る 純白の涙
瑞々しい 生 が ひらひらと 垂れ落ちる 時間

二人の 繋いだ手の 柔らかさが交わる所で 
その 一歩一歩が 幸せなどという短絡的な表現を
その 海のように広く 美しい 母体によって 浮き彫りにしてあげている

泳ぐように 流れるように 

114 :ニイヅカ ハル:03/08/13 01:51 ID:bXFIeItS
僕が孤高ならば 貴方は君子なのです
誰にも慕われ 誰にも認められ
僕はただ 隔離された人生を送るのです

貴方が孤高ならば 僕はネズミなのです
暗い所に住み 実は 全ての底辺に属すことを 知らぬ振りして
ただ大仰に下水を進む 敵のいないドン・キホーテなのです

始終大切に抱えていたものが 貴方の前では 使い古した雑巾の様になる
山の頂上だと目差していた先へ 貴方と歩くと それは踏み台にすぎない

そうすると貴方への愛も きっと張りぼてなのでしょう

そうならば 僕は貴方を嫌いになることにします 

115 :山崎 渉:03/08/15 13:47 ID:6uqIVx7n
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン

116 :soup:03/08/16 07:36 ID:nqsOQh+Z
またお邪魔しますよ。
居心地いいからついきちゃう。
隅っこでいいから、たまに私の場所をクダサイナ。


自分への嫌悪感は増すばかり。
ワタシハナニシテルンダロ?
雨が屋根を打つ、その音を聞く度に
小さい頃からの自分を思う
孤独だったワタシ
大人にならざるをえなかったワタシ
かわいそうな小さい頃のワタシ。

雨が好きだったのは、まるで子供のようにはしゃげるから。
ちょっとした軒下は、ワタシを包んでいたから

君の声が聞きたいんだ、こんな朝は特にね
桜がきれいだよ、なんて
少しだけ弾んでいたあの時の君の声が谺する
君はちょっとした軒下。
少しだけでいい、どうか雨宿りさせていて
君の声が聞こえるところで、

どうか。

117 :ニイヅカ ハル:03/08/17 20:22 ID:iEF3Fw35
夜の冷たさが脳を湿らすとき
錆び静止した思考の歯車が
怠惰の音を奏で
這い蹲るように進む

ぽつん と

取り残された気分になる
港を出たボートのように
白きに埋もれる登山者のように

ふとふりむくと
そこに月

月光の穏やかな風圧が

月下の口ごもるような温もりが

悲しみの夜に埋没させる抗えない衝動を
やさしくやさしく 狂わせる

感化された欲求は
星座のように
そこに

118 :ニイヅカ ハル:03/08/17 20:26 ID:iEF3Fw35
寄り添うという述語

溶け合うという意識

そして

理由の無い 言葉

119 :ニイヅカ ハル:03/08/17 21:11 ID:iEF3Fw35
一月に一日くらい 頭に詩の雨が降ることがあって
左をみても右を見ても そこになにを思おうとも
それが液体のように溜まり 流転し いろんな形を取る

そういうときの楽しさなり 嬉しさなりというのは
ただ純粋に 公園で遊ぶ小さな子供のようで

でも 同時に もしかして溺れ 酸素を失い 
ただ巻き込まれているだけなのではないかと
高揚した感性に 重たい悲しみを投げかけもする

こういう泣き笑いこそ
思考がいま進行しているということの 
 あわよくば ここに生命体として存在していることの
甘い甘い烙印 証明なのかもしれない

120 :soup@bed:03/08/20 04:32 ID:kNyof7LD
117が好き。
コンバンワ。なぜかここには、携帯からくる事が多い。
寝る間際に言葉を紡ぎたいのかもしれない。

121 :ニイヅカ ハル:03/08/20 22:33 ID:2bmhYfqb
彼女を思うと
いつもそこに開けた未来があるように感じた

一人で歩く夜も辛くなくて
黒光りするアスファルトも優しく見えた

まるで映画の中にいるみたいで
そこにい続けることができるなら 
それこそ何を犠牲にしたって構わないと思ってた

ふとそれを失ったとき
色褪せたその記憶が 全く損なわれていないことに気づいた

それは
子供の頃のオルゴールの音が 大きくなった手の中で
全く同じように その 哀しい音色を響かせたようで

その音色は 今度はその色褪せた埃を保ったまま
いつまでもそこにあり続けるのだろう

そこでは 時間という概念はなく
ただ 存在という述語だけが 遺跡のように 有る

122 :ニイヅカ ハル:03/08/20 22:44 ID:2bmhYfqb
>soupさん
ありがとう。あんまお話しなくてごめんです
一行でも二行でも書いて残してってください
僭越ながら楽しみにしてまつわ

123 :ニイヅカ ハル:03/08/21 00:02 ID:tmQSb0TP
彼は僕に「会えてよかった」って言ってくれた
喜びが すぐに 悲しみへと 沈んだ
そこには 純粋な孤独が あった

僕のちっぽけな体に その喜びを受け取るだけの価値は ない
なにか 返そうとする 全ての言葉が
海辺の発泡スチロールのように かるく思えて 捨てた

ただ なみだを堪えるという我慢だけがあって
それが どうしようもない罪を助長するようで

そこにはずっと 一人の僕がいた
心の中に
涙に暮れた 僕だけがいた

124 :ニイヅカ ハル:03/08/22 17:12 ID:Xzpwj2Oz
アルコールが高揚し始めるとき
ああ、これが永久に続き
そのまま何もかも分からなくなりたいと思う
それは幸福であろうか
その疑問はおそらく
一生付き纏うだろう

125 :soup:03/08/24 03:19 ID:moKBeJbh
あ、レスはいいからねありがとう。


芸術とはいったい何物か
芸術とはどうあるべきものなのか
そして
私にとっての芸術とはなにか

呼吸をするように自然なことでありたいと願っても、
不必要な現実もつきまとう
非現実の世界の仕事のはずなのに
芸術家は今日も三度の飯を食らう
芸術家は今日も服をかい、たっぷりと湯の張った風呂につかる


芸術家にとって、生活とは何物か

行方不明の解答は多分あそこの冷蔵庫の中

126 :名前はいらない:03/08/24 23:39 ID:OEGNUXZw
(ニイヅカ ハル)
(わけあって名無し)

たぶん 昔からそうだった
楽しいとき それが エピローグのようで
嬉し涙じゃない しめった 高揚感が 狂おしくて

最高の思い出ほど
必死に忘れたい心の動きが
どこかにある

失うことが怖いのです
失うことが見えるのです

またいつか
何度も何度も寂れ 傷ついた廃墟を眺めるくらいならいっそ
小さな破片だけを 無意味に地面に混ぜ込んでいたい

そうして完全な球体の上で
何物も守らない案山子になりたい


いや

そんなのは 

いやだ

127 :ニイヅカ ハル:03/08/27 04:02 ID:Wi/VCETC
人に優しくあろうという脅迫は
自分を消し去ろうという怠惰に似ている

誰をも救おうという暴言は
孤独に暮らそうという夢想に似ている

砕け散った自分を拾うたび
腕の隙間から数え切れないものがこぼれていく

体の全ての分子に 他人の為の 
自分で自分を傷つける言葉が書いてある気がする

他人の為に生きるなら 全ての自意識などいらない
自分の為に生きるなら 全ての優越性などいらない

そのどちらでもあるなら 全ての時間を放棄したい
そのどちらでもないのなら どこかの空間へ 浮遊していればいい

そこに答が無いから
地面のない雨粒のように そっと生きている

128 :ニイヅカ ハル:03/08/27 05:27 ID:Wi/VCETC
「裏打ちダウンピッキング」

裏打ちダウンピッキング

みんなに表とみせかけて

小数次元をくすくす生きる

裏打ちダウンピッキング

そろった足並み 打ち崩す

全てを溶かす 魔法の技法

裏打ちダウンピッキング

裏へ裏へと 現世を装い

気づけば一人 弾き語り

裏打ちダウンピッキング

またのご来場 お待ちしてます

129 :soup ◆.Z.SoupFo. :03/09/05 07:21 ID:3ZvZfYvc
今日も朝日の中で微笑んで
君達の会話を読んでいる
ただそれだけで幸せ
愛しているよ 君達を

ああ、私が男ならば
ナンの躊躇いもなくそう言えたであろう
男女というだけで少しだけ変な感情がそこに流れてしまうということ
あまりにも残念に思う

例えば泣きながら
泣きながら愛していると言ったなら
今の私の心のようにはきっと誰も捕らえないのだろう
穏やかに人間として興味があるといっても
誰にも信じてもらえないのだろう

愛しているよ君達を
だからどうぞ、依存だ等と一言で片付け申すな
哀しい女のただの気晴らしだと
そんな哀しい言葉で片付け申すな


130 :ニイヅカ ハル:03/09/08 02:09 ID:fpsgr3hI
ごめんなさい 書けません と 書いてみる
もう二度と 飲まないように と 酔ってみる
死にたい死にたい死にたい と 生きていく

ただ 時間よとまれと 引き伸びた時間に懇願 して

131 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/10 01:18 ID:5hz5xVt5
便りを待つ間もなく
浮き沈み繰り返す破線
両手を天秤に変えて辿る綱渡り
波打つ日常の吹き溜まりを
君らの顔が横切る
若者らしく声を上げて笑ってみたり
微笑ましく寄り添う姿を眺めたり

仲良く生きているだろうか
また二人セットで通りの向こうから歩いてくるだろうか
私は変わらず笑顔でたどたどしく話しかけているだろうか

心臓の一番切なくて可愛いところが
澄んだ音楽を奏でてくれている

132 :soup ◆.Z.SoupFo. :03/11/15 04:52 ID:O41fj1mj
ハルさん、最近どうしてるのかなあ。
ましゅうさんコンバンワ。
-----------------------------------

やっと見つけたと思った
やっと手に入ったと思った

それなのに私は、あまりの不安感から、また
自分から壊してしまいそうになるのです

どうか安心させて

このままではあなたを手放してしまうよ

ゆっくりすぎるあなたのペース、
私の短気にはかないません

でも、この先出来れば・・・

133 :名前はいらない:03/11/19 03:56 ID:KqL7qqB/
ぽとり ぽとりと
音も無く 夜に滴る
一歩 一歩

黒い川辺では
疲れ果てた車が
橋を踏みにじる音 だけが
しゅんしゅん しゅんしゅん
頭の中を 流れ せせらぐ

見えるのは 眼前で
さら さら ぽとり
ただただ 零れ落ちる 煙草の灯

そして何をも包みこむ
夜の黒。


しゅんしゅん

しゅんしゅん。

ぽとり

ぽとり。


134 :名前はいらない:03/11/19 04:11 ID:KqL7qqB/
はかない愛情 蜘蛛の糸
細く 淡やかに 優しく絡む

見えない所に 蜘蛛の糸
縺れ 掃い 振れば 醜い毛玉

手を触れなければ 美しく
真珠の朝露 身に纏い闇夜の図形が 何をも魅了し

ぷつりと途端に 全てが切れる
見えない糸が
消え失せる

存在をすべて 疑念へ変えて
目覚めた夢の 記憶に消える


135 :名前はいらない:03/11/19 04:29 ID:KqL7qqB/
箱舟に乗った二人は
それが
海そのものだと知らず
薄れ行く呼吸の中
確かに幸せでした

昨日と今日の間で
少しだけ
温い海水を口にしたとき

辛うじて酸素を含んでいた
空気の泡粒は
瞬く間に
重々しい水圧を持ち始め

もはや
魚へと姿を変えた
鋭く銀色に光る二匹は

箱舟を後にすると
互いに
異なる深海へと

その姿を消すのでした

136 :ニイヅカ ハル:03/11/21 11:27 ID:kOiPd0dF
風に擦り減り 光に曲がる

壊れた楽器の歌声は

汚く澄んだ 悲哀の音程


奏者のいない 無口なそれは

ただ自立する 無益な彫刻


太陽に軋む 微弱なそれは

ただ抵抗する 無意図な命


闇と光の 境目に生き
静寂をその 生業として


今日もただ

風との摩擦のみに

無感覚なノイズを染み出す


137 :soup ◆.Z.SoupFo. :03/11/25 01:12 ID:zmbQ/RZa
何もなし

何もしてなし

職もなし

趣味もなし

興味とかキラキラしたもの

投げかけられても返せない

性能のヨイ機械だったらば

まだ回り続けるエンジン音と

心地よい風に吹かれるところなのだろうが

愛してる

壊れたラジヲのように

それだけ呟く

138 :ニイヅカ ハル:03/12/08 12:22 ID:vGsJqZZs
言葉と明確に定型的に対峙した時は理屈や主張の形式を取り、

言葉を曖昧に自由に配置した時に詩や句の形式を取ることは、

言葉に対する意図のエゴイズムではないか。

自発的でなく結果論的に、内実でなく完成美に、啓蒙でなく被支配に、
いつのまにか重きを置いてしまっているのは、それが、誤った意思に基づいているからではないか。

明日、詩を書くかどうかはわからない。
明日、理屈に生きるかもわからない。

ただ、判然とは操作すべからぬ、純粋な自発を、常に吟味しようと思う。

それができなければ、ただ、思考の断片を撒き散らして消え去るのみで、
それはきっと、いつまでも醜く傾立するよりか美しいと、それだけを信じて。

139 :ニイヅカ ハル:03/12/11 10:56 ID:z/2vcPgm
感情の水面に浮いて 味気ない事実の空気を吸っていた
一度 世界の圧力に沈んだとき
海の中にはありきたりの幸せの言葉が満ちていた

碧い水面を通した空気は 光は 
しんみりと美しかった

透き通った壁の向こうに
たしかに見えない幸せがあった

140 :ニイヅカ ハル:03/12/12 13:45 ID:rF0gQcSG
何も書けません
書くべき思いは

字義を越えてゆきました

幾通りもの意味で
ただ
さようならと呟きます
さようなら


141 :ちょっと借りますよ:03/12/21 08:44 ID:eLQgRJRV
〜Idealist〜

昔から"夢"とか"希望"なんてものは持たなかった。
手が届きそうなもの、手に入りそうなものしか欲しがらなかった。
というより、手に届かないもの、手に入らないものは欲しくならなかった。
"夢"なんていうキラキラした言葉を使うに値するほど、
何かを強く欲したことはなかった。

クリスマスもいよいよ数日後にせまり、浮かれた飾り付けに目も慣らされてきた頃。
昨日、今シーズン初めての雪が降った。
アパート三階の窓からいつものように外を眺める。
いつものように、民家の屋根の連なりの向こうから、山吹色の朝日が昇る。
いつもと違うのは、夜半には止んでいたらしい雪がまだ、
いつもの風景を白く覆っていることだ。
昨日の昼下がりから広がった雪雲は既にさっぱりと消え去り、
しかし同じ強い北風を吹かせて、真っ青に冷えた空が広がる。

黄昏時はよく感傷的な時間として言われているけれど、
私にとっては、朝日が昇ってから空気が少しぬるむまでの時もまた
そんな時間だったりする。
この時期にはまだ少し珍しい雪の白さが後押しする。

142 :いst信者じゃありませんよ:03/12/21 08:45 ID:eLQgRJRV
ふと、いつも見ている検索サイトを開いてみたら、
少し気になっていたTVCMを流している車の広告バナーを見つけた。
そこから行き着いたのは、ネット配信のショートムービー。
宣伝色はもちろんあるものの、ちょっとしたドラマ仕立てに作られている。

街の中、"理想"について考え事をしながら歩く青年。
通りがかりのオープンカフェで三人組の男たちが"青い鳥"について語り合っている。
場面が変わって、青年が車を拭いていると、視線に入る青い鳥。
街の中を走って追うと、ぐるりと一回りして元居た場所に戻ってくるという話。
青い鳥は高い所で羽を休めてしまうし、青年は行く手を鉄柵に阻まれている。
捕まえられたかどうかについては触れられていない。

「理想と妄想は違う」
「理想と現実はつながっている…はずなんだけど。」

理想と現実との間を、ひとはどうやって補填しているのだろう。
遠く彼方の世界と今ここに在る世界との間に悲しく裂けた断崖を。
果たしてそれを悲しいと思う私こそが悲しいだけなのかもしれない。
「"夢"がない」なんて、嘘にしたって悲しくて感傷的だ。

溶けた雪が凍りつくアスファルトの雪道をガリガリと、車が削って走る音が聞こえる。
青い鳥はまだ見つからない。

143 :名前はいらない:04/01/20 17:24 ID:XSKomm9Y
記念カキコ

144 :   ◆PhxXOOBGGU :04/01/22 00:18 ID:WwZFoqZy
一番下まで沈んだスレッドを無理やり引き上げる この快感

145 :soup ◆.Z.SoupFo. :04/01/26 05:27 ID:d4oq74nu
ハルサンはいないのでしょうか。ほんのり寂しげな今日この頃。

---------------------------------------
楽園なんて存在しねぇ
この世の楽園なんて存在しねぇ
存在するのは電脳空間に蝕まれた痛い現実社会だけだろ

それがわかっていても
求めるからこその楽園なのです
鳥が鳴き、晴天の空に雨が降り、木々は生い茂り、海はどこまでも蒼く
怠惰な夢とはわかっていても、そこにどっぷりと浸かり、
笑顔の人々と暮らす事が私の夢なのです
そう
私の長年の夢なのです


146 :soup ◆.Z.SoupFo. :04/01/26 05:27 ID:d4oq74nu
_| ̄|○ ワザとじゃないのに・・・ 全角のSが憎い・・・

147 :ニイヅカ ¬ハル:04/02/01 00:52 ID:qM85W1w/
僕は 雄雄しく立つその 強く 黒く 静かに佇む彼に、
はっきりと怯え 足をすくませた。

「あなたはどうして 僕を傷つけるのですか」ただそれだけを 言った。
「それは私が 正しく、強く、愛に満ちているから」黒い獅子は こたえた。

少しだけ その暖かい毛に触れる。

「あなたはどうして 僕の道を邪魔しますか」後ろを振り向きたいのを我慢して 呟いた。
「それはお前自身が そのような道を選ぶから」無口な壁は、こたえた。

(その温もりは変わらなかった きっと、永遠に、 変わりはしない)

「あなたはいつまでも 僕の傍にいてくれますか」自嘲と 悲しみと 希望を含めて 言った。
「君がそれを 望み続ける限り」目の前に ダイヤモンドの造花が咲いた。

さやかな風に 葉と葉が揺れ りん、りん、と 暖かく ささやく。

道をもう一度見た。そこに障壁は無い。
真っ暗なだけのその道を、ダイヤの種が 少しだけ 照らしていた。 

148 :soup ◆.Z.SoupFo. :04/02/16 03:09 ID:+We1nUcX
ヽ(´ー`)ノシ

--------------------------------------------------

感情ヲせ〜ぶしていたラ、マルデろぼっとノヨウに無感動 無表情
私のナミダはあの時に全テ枯れタ
人としテの、哀しミ、怒り、喜ビ
ぷろぐらむトしてしか作用しなイ
濃密な空気に満たされた時間ナド
とっくの昔に置いて来た

痛みスラ感じなくなっタ、心と身体ヲ持て余しながら
私ハどこへ行くというのだロう

笑うこと:口角を上げテ目じりヲ下げるコト
泣くこと:口角を下げテ目を伏せ、肩ヲ小刻みに震わせナガラ目から体液を流すコト

149 :ニイヅカ ハル:04/03/11 00:09 ID:sHY6p/MN
春風が花びらをゆらしても
蝶はとびつづけてるから

僕がハーモニカを吹いてる間も
君はそばにいてくれるかな

そしたら二人で夕焼けに恋しよう
空はきっと僕らに微笑んでくれるから

夜が来ても手をつないでて
星空が君を奪おうとするから

回転する世界の何にだって
僕らを決して与えはしない

そのかわり滴る世界を
二人で飲み込んで泉を作ろう

一杯になってあふれ出したとき
きっと僕らは星座になる


150 :ニイヅカ ハル:04/03/17 13:59 ID:OfRWO+7T
----------------------------------コ コ マ デ----------------------------------

151 :ニイヅカ ハル:04/03/17 14:00 ID:OfRWO+7T
もしかしたらゆっくり復活し始めるかもしれません。
新スレ立てようかと思ったけどせっかくなんでここのまま使います。沈むの待つのもやだし。
今度はもっとはっきりエッセイ風味を出せたらなあなんて。

くっつけたように新スレ1↓

152 :ニイヅカ ハル:04/03/17 14:01 ID:OfRWO+7T
----------------------------------コ コ カ ラ----------------------------------

153 :ニイヅカ ハル:04/03/17 14:06 ID:OfRWO+7T
1:ニイヅカ ハル :04/03/17 14:05 ID:OfRWO+7T

エッセイ風味に詩を書くスレです。
思ったことが詩テイストを持ってたとき、それを転記するような形を取るとイイです。
詩の中に体験そのものが書いてあるとより良いです。
日記的過ぎもせず、幻想的過ぎもしない絶妙な位置を目指す自スレです。

↓いままで書いた詩の中からそれっぽいの選出

154 :ニイヅカ ハル:04/03/17 14:07 ID:OfRWO+7T
濡れた傘をもってちょっと跳ね気味に走ると、
傘の骨の先から滴る水玉が、
僕の眼球と同じ動き 止まって見えて 一緒に動く

雨は何よりも嫌い でも この小さな友達は いとおしかった。

輝く小粒は落ちていく 
僕が着地してから 
僕らの関係は途切れ

視界から消えたみんなは たぶん
黒いアスファルトに衝突して
あの水たまりになっていく
見えないけど そうだけど 確認なんてしない

ゴミ袋みたいにつるつるに見える濡れたアスファルトを
行く手を遮る水たまりを
濡れながら しかめ面しながら 跳ねながら 踏みつける 僕は気にしない
大切なのはそういうことじゃない 
跳ね続けること
彼らと
出会い続けること 


155 :ニイヅカ ハル:04/03/17 14:14 ID:OfRWO+7T
そうして君は 君自身 塞ぎ込むほどされることを嫌っている行動を
月明かりのように 自然に 僕に してしまうんだね

それに気づかない君 気づいてしまう僕

目に見える透き通った君の意図が 思考が
透明な樹脂になって僕をがんじがらめにする

ふつふつ湧き出る言葉の切れはしは すべて
この 粘性の苦悩を 君に移し変えるのだという
安直な未来を見据えた思考の水面で 音もなくはじける

閉じた唇は 寛容さであり 怠慢であり 幼稚さの証明であり
愛情という勲章を泥沼の戦場に抱え
粘性の高い時間を じっとかき分け
くすみ 汚れかけた その信仰の依代を 袖で拭っては
その輝きを 丹念に確認し
僕は 君に優しい言葉をかけるのだ 


156 :ニイヅカ ハル:04/03/17 14:17 ID:OfRWO+7T
冷たいコンクリートに拳をこすりつけた夏の夜
帰り際コンビニで買った菓子と飲み物を 
開けずに捨てた 

ただ僕は何かを待ち続けていて でも それはいつまでも来ないことを知っていた
街灯の光はただ安っぽくて 足音は僕にも聞こえない

渇望は生ぬるいナイフになって 僕のどこかを切り刻む 
僕はそれさえ享受して 全てを献げて 僕は消えそうで

夜の海に浮かぶ 僕の心にはただ 波の音
涙はそこで ただ 重く 空虚の中を 揺れていた

とぷり とぷり


157 :ニイヅカ ハル:04/03/17 14:28 ID:OfRWO+7T
--------------------------------------------------------
↓一行詩タイプ
--------------------------------------------------------

君の 笑う 細い目が 僕の全てでありますように

--------------------------------------------------------

これが今日か。あのまばゆい明日はどこへいった。

--------------------------------------------------------





158 :soup@原宿のカフェにて:04/03/17 17:08 ID:arBILg0h
おかえりなさい とつとつとお邪魔します。 さながら、カプチーノの海に浮かぶ角砂糖のように ゆっくり ゆっくり 海底を泳ぐように こんな気分は果たしていついらいだろう

159 :ニイヅカ ハル:04/03/18 10:54 ID:ci0I2KpV
外に出ようとコートを羽織って、曇ってたから洗濯物を取り込もうとしたけど
ハンガーを掛けられるものをあらかた片付けてしまっていたので、
しかたなくカーテンレールに掛けた。

再来週には他人の物になるこの部屋の匂いは今でこそ何も感じないけど、
初めて入ったいつかの四月、それは新しい生活と、知らない街並を象徴した香りだった。

新しい壁紙からか、フローリング模様のよく分からない床剤からか、きつく鼻に差し込む不快感は、
成長痛のように僕を襲い僕の内部へ染みこんでいった。

それは結局、エアコンの空気に晒され風化した、カーテンレールの金属が放つ匂いだったのだ。

ハンガーを掛けて僕は止まった。その春の匂いに、僕はふと、その日の気温を痛感した。

次の春はすぐそこにある。
5月半ばほどに温くしめった空気をもう一度眺め、
コートを脱いで僕は部屋を後にした。

160 :ニイヅカ ハル:04/03/18 10:59 ID:ci0I2KpV
>>158
このスレがdat落ちなかったのはsoupさんのおかげです。ありがとう。

161 :soup@トリップ行方不明:04/03/23 02:45 ID:0NkZiSa1
あああ、携帯からだと改行されない〜
ううう

>ハルサソ
いやいや、私のおかげって事はマズ無いとおもいますヨw
改めてお帰りなさい。
といっても、最近の私も言葉を無くしたようです。
あまり思い浮かびませんが、出先とかからお邪魔するかもしれませぬ。

162 :ニイヅカ ハル:04/03/26 16:36 ID:qXjAVxOx
子供の頃幾度となく通った山道を歩いた。
それは細くて、たいてい一人でその登り道を駆け抜けていた。
その途中には、卜字型の分岐があって、その分岐した道は直進するいつもの道よりも急で、
見上げたその道の先遠くには林というか木々が見えていた。
その先がどうなっているのかという好奇心と、もしかしたらかえってこれないかもしれないという恐怖心と、
なんだかよくわからない自然に対する畏怖のような感情を持って、僕はその道を素通りしては、家に帰り、すぐにそのことを忘れていた。

通らなければ二度と思いださなかっただろうその道は、いまでこそ整地され、
低い草に囲まれ見晴らしの良い迂回路になっていたが、
大きくなった僕の歩幅で10歩とかからず登り切れるその道は、かつての情感をかけらももっていなかった。

道を登り切り、アスファルトの路に出る。
小高い太陽に照らされた黒い地面が暖めた空気が、木々の涼しい空気と混ざっている。
左頬と右頬の温度がわずかに異なって、その差を埋めるように静かな風がなびく。
その風は乾いた落ち葉を走らせ、アスファルトの上で から から と音を立てる。
公園から香る生物臭い土のにおい。

ふと、ノスタルジーというものを誤解していた自分に気づく。
それは、学校の鉄棒、さび付いた椅子、過去の記憶に座る子供の僕と、
隣に腰掛けた僕は対話し、その交流を楽しむものだと思っていた。

いま感じるものは、単なる同化そのものだ。そしてそれこそ、心地良い生々しいノスタルジーなのだ。

163 :ニイヅカ ハル:04/03/26 16:38 ID:qXjAVxOx
恐ろしく高い、しかし枯れ弱った木が立っていた。僕の記憶の中にはない。
きっと、記憶に残るほどの高さではそのときなかったのだろう。
でも思う。あれは僕だ。

いつもこの町に帰るたび、小さくなった風景を僕はミニチュアの様だと感じていた。
だけど要するにミニチュアになったのは僕の方だ。

体中がその場所に生き付いて、中と外を分け隔てず世界に取り込んでいた僕はもういない。
残ったのは世界を不必要に小さくとらえる縮こまった価値観だけだ。

世界はなにも変わらないのに、僕だけが縮小していく。
世界はなにも変わらないのに、僕だけが成長していく。
世界はなにも変わらないのに、僕だけが衰えて行く。

いつしか僕が朽ちた巨木になったとき、
もう見えなくなったその根には、
苔に埋もれたいつかの蕾が転がっているのだろうか。耐えられない。

164 :soup ◆Uc/SouP/Iw :04/04/03 03:57 ID:q2I/Cl9P
トリップは果たしてあってるのだろうか・・・・;

----------------------------------------------------

脳内をダイレクトに刺激するのは音、音の洪水
つたなくても、あおくても、懸命に伝えようとする音の洪水

応えられるように神経をピカピカに尖らせて
ヒトマワリもの世界をぐるっと遡り
神経をピカピカに

見えるのはオレンジ色のスクリーン
灰色の煙突から流れ出る、クリムゾンレッドの薄い煙

そこで待っててよ
すぐにくだっていくからね

165 :soup ◆Uc/SouP/Iw :04/04/03 04:23 ID:q2I/Cl9P
君に貰った最後の贈り物
切ないピアニカの音

明るい音楽だったのがせめてものすくい

聴こえるような君の息遣い 息継ぎの音

ずっと近くにいたような気がしていたのに
物凄く遠かったんだってコト
今更気がついた

せめて






ひとめ



166 :soup ◆.Z.SoupFo. :04/04/03 04:28 ID:q2I/Cl9P
そしてトリップが間違ってたことにきがつく、




と。



167 :ニイヅカ ハル:04/04/06 16:20 ID:OMEROPOZ
春風が落とした桜のはなびら
川面に並ぶ桃色の点列
川岸岩の間に流れては澱む
茶けた塊は確かに醜い

栄えていた春は飽くまで物悲しく
衰えていく春はひそかに力強く
いつ失うともわからない風景に
気付けば格別の愛情を抱いていた


168 :ニイヅカ ハル:04/04/13 00:50 ID:hiPIxtUP
「春のおわり。」

ここ数日の僕はなんだか気が狂っている。
風景の情感よりも、即物的な感覚に生きている。

詩精神を咀嚼し消化してできた刹那的な出来事達が、
いびつな玉となって僕の首にかかる。

僕は子供のようにその数珠と戯れ、そのうち脂肪細胞のようにぶくぶく太った自己愛に、
窒息させられ死ぬだろう。

僕の骸を空から眺め、醜くなければ一句でも詠むだろう。


桜が散った暑い昼、春はどこかへ流れてしまったようで。
狂った僕は狂っていた春の僕と一時の決別をした。

169 :ニイヅカ ハル:04/04/20 18:57 ID:aG2u598X
円形チェーンソーに切断され撥ね飛んだ草花が放つのは、
どんな感傷ももたない、確かな夏の香りだった。

僕に凶器が迫るなら、僕は必死で遠ざけるだろう。
ただ淋しげなだけの足音を発する僕に、
何事もなく世界を響かす、命の蠢きは何もない。

170 :ニイヅカ ハル:04/04/22 14:55 ID:iNIWcdes
ブランコのように揺れる日々 音もなく
感情の流れは瞬く間に色あせて
流れない涙に今日も 微笑んで
ただただ自転車を 漕いでる

171 :ニイヅカ ハル:04/04/23 02:01 ID:hEWs4eqJ
季節の隙間の夜中が好きだ。
その時に心が感動とも無感動ともつかない、
静寂を浮き彫りにさせるような体験をするとなお良い。

心理学者は僕になにか病名を付すのかもしれない。
でも少なくともレッテルであれ説明であれ、傘下に入る事で満足はしたくない。
とはいえこれは、曖昧ともどっちつかずとも半端とも言える、要するにつまらないもんだ。
そういう事を、雲に隠れた流れ星を思いながら感じて、
それからどこかでもしかしたらこっそり泣いているかもしれないあの人を思った。

どこかに光はきっと隠れていると信じた。

172 :ニイヅカ ハル:04/04/25 00:48 ID:D7Y8Y1n8
一人でお酒を飲む事は、夢を見ることに似ている。
明日会う人の事を思っては、
きっとこれからの人生で二度と顔も見ないだろう人がふっと浮かぶ。
僕はその人にもう一言も話せないし、意見を違える事もできないし、何も優しい事をすることができない。

みんな、僕の中で死んでしまっている。
たぶん、今の僕そのものが、素面の僕から見て死人だからそう思ったんだろう。
僕は先祖を弔うように、記憶の中で生きる思いつく限りだけの人々に、
二度と解決しない罪償いと、決して叶わない片思いのような好意とをもちながら、
要するに、祈って。

ただ鋼鉄のように存在する僕は、缶を空にしては、
君主のようにみんなをただ踏み台にして生きることを胸に備えては、ただ朝を待つ。

果てしなく流れる涙は僕にすら届くそぶりを見せない。

173 :ニイヅカ ハル:04/04/29 23:36 ID:uz4FTXLg
だってそうじゃないか

これは僕の世界だ

全ては僕に帰す

いいから放っておいてくれ

僕は因果を整列さすのに忙しい

174 :ニイヅカ ハル:04/05/07 01:18 ID:5jcQ71eB
僕は貴方を、何々であるとも何々でないとも言えない。
あれでありこれでないといくつも重ねていっても、詩表現としての意味はあれ、
どこへも辿り着きはしないだろう。

ただ好いていると形容するしかないことに、僕は言葉書きとしてたまらなく悔しく、
貴方の伴侶としてこたえられないほど嬉しい。

175 :ニイヅカ ハル:04/06/22 21:47 ID:ZgvhVvPJ
詩と
詩じゃないものの
境界線を
見た

だから
この名前は
これで最後


   十
[ ニイヅカ ]
[ ハ ル ]

176 :名前はいらない:04/06/27 08:26 ID:K2C6rqsq
名前など
ただの識別記号にすぎない
だから
本当は何だっていいのさ
何だって
だけれど
識別したい時は
困るんだ、ほんのりと

177 :いかいか(浮遊系) ◆YffIGX9Bno :04/07/02 22:10 ID:fFBjsQOe
炎天下
35度の
日差しの下で

一匹の
小鳥が
羽をだらりと
たれて
大地を
目指した

氷点下
-10度の
曇り空の下で

一匹の
白熊が
手をだらりと
たれて
銃声に
倒れた

僕らはいつも死を見つめている
じっと静かに猫が獲物を狙う目で
僕らはずっと死ぬまで死を見続けている

花が
伸び悩む季節に
二人でキスでもしながら
結婚について語り合おうか

178 :名前はいらない:04/10/03 05:23:45 ID:zwWFzzAc
狂いたい衝動

僕を平均化する

消えたい衝動

僕を浮き彫りにする

踏み越えたい衝動

僕を停滞させる

愛したい衝動

僕を凶暴化させる

泣きたい衝動だけが

僕を永続化させる

179 :らんぶるフィッシュ:05/01/25 22:11:02 ID:fKutrdmf
あ、雪

180 :オムツゴロウ:05/01/25 22:42:16 ID:fKutrdmf
時刻は午後4時、フェリーの出航までは、あと7時間ある。
砂丘の写真を一枚撮り、車に戻って30分ほど仮眠しようとしたが、どうにも
寝付けなかった・・・・。
午後4時半、地図帳を開いて舞鶴までのルートを確認する、小学校時代の
地図帳だ、まだソビエト連邦、ドイツが西と東に分かれてる。うまくすれば
今回の旅行でソビエト連邦を見ることはできるかもしれない。
舞鶴までの距離を確認、見たところ、現在地からは160〜170kmくらいで
あろうか、何にしても何事もなければ、3時間くらいで着くだろう。
まあ、もしかしたら道に迷うかもしれないし、ゆとりを持って行くか、という
わけで一路、舞鶴港に向かって走り出した・・。(続きは明日)

181 :オムツゴロウ:05/01/26 21:17:25 ID:ojbV/dCC
国道9号線をひた走る。
だいぶ暗くなってきた、疲労もそれほどではない、車は快調そのものだ、2日目で
故障してもらっても困るんだが。
カーステでナインティナインのオールナイトを聞きながら順調に舞鶴港に進んでいく。
今回の旅行の為にナイナイのオールナイト8回分撮りだめしておいた、ちなみに
「今週のインパクト」が好きだ。
午後7時半、京都の福知山に入り国道の看板にも舞鶴の文字をよく見るようになってきた。
少々、眠くなってきていた。そのせいか注意力も散漫になっていたのだろう、前方で
何か棒状の光るものが激しく上下してるのを見つけた、う〜ん何だろ〜?と思っていたら
すぐ目前に警備のオジさんと工事のオッさんの姿が迫っていた!
「うわあああああ!」
どうにか車は止まったが、驚いた工事のオッサンはクモの子を散らしたように逃げ回って
いた。
「すいませーん!」
「危ないやないか!気をつけろ!」
言う通りです。平謝りして、その場を去ろうとした時、現場のオジさんが警備員に
「おまえが、しっかりアッピールせんかい!」、と怒鳴っていた。ちょっと悪い気がした。

アッピールしてたんですけどね・・・・激しく。
気を取り直して車を走らせる、舞鶴港はもうすぐだ。



182 :ロク:05/01/27 22:31:38 ID:WuYAA4z4
ブランコに揺られながら透き通った青い空を見上げる

それは小さな世界での

小さな幸せのようで



183 :オムツゴロウ:05/01/28 01:20:31 ID:a5B9SaPv
もうすっかり暗くなっている、田舎道のせいか街灯が少なくヘッドライトも
頼りない。50分くらい走っただろうか、国道の看板に舞鶴の文字がなくなった。
何かヤな予感がする・・・・。
20分くらい前に、そろそろ右に曲がったほうがいいかなと思った地点があった。
それに、もう舞鶴港に着いてもいいくらいの時間が経ったような気がする。
行き過ぎたかもしれない・・・・。
ちょうど右手に聞いた事もないような名前のコンビ二とも商店ともいえる店が
あったので買い物ついでに聞いてみることにした。


184 :オムツゴロウ:05/01/28 02:14:35 ID:+xbFHedg
スポーツ新聞と2リットルの緑茶をレジに持っていき、品のよろしそうな感じの
オバさんに聞いてみる。
「すいません、舞鶴港には、どう行けばいいんでしょうか?」
「ああ、舞鶴港はねえ、前の道を左向いて20分くらい走って左に曲がったら
じき着きますよ」、とやんわり教えてくれた。
「・・・・・・・そうですか。ありがとうございます」
やはり行き過ぎていた。
まあ時間は、まだまだある。あわてず行こう。
30分後、無事舞鶴港に到着!
「ああ〜これで一段落だ」
今日は8時間くらい走った、でも興奮気味なのか疲れをあまり感じない。
新日本海フェリーのフェリー乗り場へ車を停めた。
既に、大きくきらびやかな客船「ニューあかしあ」がそびえ立っている。
いよいよ北海道へ出発だ。
早速、搭乗手続きをする、どうでもいいが受付の男性が、やたら大男だ。
190cm以上あるのではないか、僕は170cmだが椅子に座った状態で目線が
そんなに変わらない。見た目とは裏腹に受け応えの丁寧な人だった。
いいなあ、こういうギャップ、これで荒くれ者だったら困るよな。
車両搬入まで、2時間近くある。
とりあえず車に戻って最終準備に入ろう。

185 :オムツゴロウ:05/01/29 02:42:56 ID:zCfO1kh/
今回、北海道に行くにあたり、車のほうを寒冷地に合わせた仕様にと考えたのだが
まず、何をすればいいか色々情報を集めた。とりわけ心配だったのはバッテリー
だった。バッテリーは寒さに弱く、弱ったバッテリーなどで暖かい所から寒冷地
へ行ったりすると翌朝、始動不能というケースもあるようなのだ。
僕のバッテリーはまだ比重も良好なので、とりあえず充電だけしていくことにしました。
次にオイルです。
オイルは粘度の高いものだと暖かい地方でのるぶんには構わないのですが、特性上
オイルは温度が下がると粘度が上がり、それがエンジン始動時、抵抗となります。
そこで温度による粘度変化の少ないマルチグレードオイルに交換しました。
ただし、あまり低粘度すぎてもピストンなどの高温部分が潤滑不良になり焼きつき
の危険があるので注意が必要です。
あとはタイヤチェーンです。(この時、まだ雪国の常識に気づいていなかった)
さしあたって、このくらいでしょうか。
バッテリーは、冷やしてはいけないようなので、とりあえずボロ毛布をバッテリー
の周りに巻きつけた。
(寒冷地の車というのはバッテリ容量も増やしているらしく、スウェーデンなどでは
夜、バッテリを入れておくのが常識だそうです。)
そうして準備も終わり、少し車の中で体を休めることにした。


186 :オムツゴロウ:05/01/29 02:49:02 ID:zCfO1kh/
↑誤(バッテリを家の中へ入れておくのが常識だそうです)^^;

187 :ひな太:05/01/29 20:08:28 ID:IYbG47DT
最近、頭が重いので花粉症かと思い、町外れにある耳鼻科に足を運びました。
診察室に座るなり、お医者様は「良くある事ですよ」と平坦な声でに仰いました。
ベットに横向きになった私の耳に、銀色の火掻き棒を当てて、お医者様はゆっくりと私の頭の中を掻き混ぜ始めました。
赤、青、黄色、様々な色彩が、とろとろと私の脳みそから溶け出しては、火掻き棒を伝わり溢れ出して、お医者様の袖口を汚します。
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
私は恥ずかしさに、顔を真っ赤にさせて誤ります。
するとお医者様は、その度に無言で微笑み、そうっと優しくガーゼで膿を拭って下さいました。
辺り一面が透明な原っぱになった頃、甘い香りが漂い、加工したバターと、化膿止めを持って、看護婦が私の名を呼びました。
「保険証は始めにお返ししましたね。」
私は無言で頷いて、診察料を支払い、薬を受け取り、足早に耳鼻科を後にしました。

188 :オムツゴロウ:05/01/31 20:32:57 ID:oTaTNWjF
午後10時過ぎ、車両搬入のアナウンスが流れ、エンジンをかけ車両入り口の
列に並ぶ。
車でフェリーに乗るのは初めての経験だ。
誘導員の指示であっさり乗り入れ完了。忘れ物がないように、しっかりチェック
して上の階にあがる、航行が始まると車には戻れない規則があるので注意が必要
だ。
2等寝台のベッドに荷物を置いて着替えを済ませ、しばらく横になることにした。
・・・・・・・。


189 :名前はいらない:05/01/31 21:29:19 ID:eEHnR2WE
卒業して社会人になっても私たちは変わらないと思っていた。
そしていつでもあの頃に戻れると信じていた。
でもあの頃の私達はもういない。
一日一日を過ごしてきただけなのに。
何故時間は人を変えてしまうのか。
何よりも悲しいのは自分がもう戻れないことを
知っているから。
私は皆が去っていったこの街に、まだ一人取り残されたまま。




190 :オムツゴロウ:05/01/31 21:40:44 ID:oTaTNWjF
小樽まで28時間の船旅だ、こんな長い船旅は、勿論初めてである。
・・・・・・・・・その日の夜中、突然、体の異変を感じ目を覚ました。
・・・・気持ち悪い、猛烈に気持ち悪い・・・・間違いない船酔いだ。
筆舌に尽くし難い気持ち悪さだ、どうにかならないか?何とか、この
苦しみから逃れたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・吐くか。
吐いたら少しはマシになるかと思いトイレに行くことにした、同じような
悩みを抱えていると思われる顔色の悪い人が2人トイレから出てきた。
無理もないよな、真っ直ぐ歩けないくらい船は揺れている。
・・・・・吐けなかった。大して食ってないせいか、吐くには至らなかった。
とりあえず外の空気を吸いにデッキに出てみた。
すごい風だし波も荒い、それに何より寒い!
それでも体には刺激があったようで、幾分酔いはマシになったようだ。

191 :ひな太:05/02/01 00:00:20 ID:D6ovlD8T
オムツゴロウさん、実は毎回、楽しみに拝見しています。
(途中、勢いで訳わかんない駄文を挟んだりしてスイマセン。)
昨日はお休みで、個人的にがっかりしてました。
普段は掲示板は読む方が多くって、
頻繁には書き込みをしない私ですが、
ちゃんと読んでます。
途中で飽きて止めたりしないでくださいねw
あ、そうだ!
フェリーの中の食事って、どうなんですか?
よかったらオムツゴロウ的、フェリーでの食事風景を、
今度、拝見させてください。
私、大阪OO特急フェリーで、うどん食べました。
なんか嘘くさい変な味で、でも、あの空間にはすごく合ってて不思議な感じでした。
また、あの場所で食べたいな。

192 :オムツゴロウ:05/02/01 01:18:01 ID:TziqfYLn
ひな太さん>
ありがとうございます、完全な自己満足で書こうと思ってたので、誰も
読んでくれてなくても書ききろうと思ってました。
でも一人でも読んでくれてる人がいると思うと励みにもなるし嬉しい
です。
それから僕が独占しているわけではないですから、遠慮せず書き込み
して下さい。書くペースが遅いので申し訳ないですが当時の写真など
見ながら、より記憶を思い起こしながら書いてますのでご容赦ください。

あと、その日、書くのをやめる時は(続)と入れることにします。
高知に帰り着くまで長くなりそうですが、暇な時に、紅茶でも飲みながら
読んでくれれば嬉しいです、では。

193 :ひな太:05/02/01 18:19:42 ID:D6ovlD8T
わっ!きちんとレスくれてる!
オムツゴロウさん、わざわざ有難うございますw
私、オムツゴロウさんの文章、
凄く巧いと思ってます。
だから、途中で訳わかんないのが(あたしの駄文とか)
挟まったら、「うーん!読み返すのに邪魔だっ!」
なんて思ったりして(苦笑)

でも、せっかくですから、
また時々、こんな形で寄らせて貰います。
邪魔にならない範囲内で。

PS.雪、すっごいですね!!明日も昼までこんな感じみたいですよ。
車の時はご注意あれ!!

194 :オムツゴロウ:05/02/01 21:36:44 ID:+UN9E/sN
腕時計に目をやると、午前3時過ぎだ、当然外はまだ真っ暗である。
デッキの手すりから、海を覗き込むと、真っ黒な海がフェリーの明かりに
照らされている。
とても恐ろしい・・・・・、こんなの見ると寒気がする。その海を白波を
立てながら、「ニューあかしあ」は、ごんごらごんごら突き進む。
まことに頼もしい。
時折、弱い水しぶきが顔にかかり、しょっぱかったが心地よかった。
いい加減、寒いので船内に戻り、船の中を少し散策してみる。
船内の廊下や案内所は赤絨毯のようなものを敷き詰めてあり、一見
豪華な感じがする、それにしても廊下を歩いていると船の揺れが、よく
わかる、廊下全体が傾くので何かのアトラクションに乗ってるようだ。
ゲームセンターがある、入ってみたが、とても金を払ってやろうとは
思えないような古いゲーム機が多かった、面白かったのは、船が揺れてる
せいであろう、ゲーム機が勝手に移動してしまい、不規則な配列で並んで
いる。
きっと自分も動きながらプレイをしないといけないんだろうな、と、その
光景を想像して苦笑いしながら、ゲーセンを後にした。



195 :オムツゴロウ:05/02/01 22:02:30 ID:+UN9E/sN
何となく、ひとまわりすると、食器などが整然と置かれたレストランが
あった、食事時しか開店しないが、その時の僕は、とても腹に何か入れる
気分ではなかった。船酔いに慣れない限り、とても食欲など湧きそうも
ない・・・・・。明日の昼頃にはマシになってればいいのだが・・・と
その時は思った。
さらに歩いてみると、お風呂を発見。そうだ、すっかり忘れていた。
旅行前、このフェリーの資料を見てフェリーで風呂に入れるなんていいな
あ、と思っていたのだ。
ベッドで、じっとしていると気持ち悪くなるだけなので、とにかく体に
刺激が欲しいと感じていた。
入浴時間は午前10時のようだ、一番乗りで行こうと心に誓い、棺おけの
ような2等寝台へ戻り、ぐったりしながら時の流れに身をまかせた・・。
時刻は午前4時半だった。 (続)                           






196 :オムツゴロウ:05/02/01 22:10:48 ID:+UN9E/sN
ひな太さん>
邪魔だなんて思いませんので、気が向いたらいつでも書き込んで
下さい、187はスゴイ創造力ですね、ビビリました^^;
実話じゃないですよネェ・・・。
あと、僕全然文章上手くないので^^;なるたけ伝わりやすいように
書いてるだけです。オカシなところがあっても、ご愛嬌ということで。

雪凄かったですね!、市内がこんなに積もったのは何年振りでしょうか。
事故が多発してるようなので、そちらもお気をつけください、では。

197 :オムツゴロウ:05/02/02 21:35:18 ID:WJdmuAgy
・・・・・・・いつの間にか眠っていた。
周りが何となく騒がしかったので、目が覚めたようだ。
時計を見ると、午前9時過ぎ。いつ眠ったのだろう、思い出せない。
備え付けの窓からは明るい日差しが注ぎ込んでいる、いい天気だ。
外はいい天気のようだが、僕の船酔いは継続中だった。
「酔い止めを飲んどくんだったなあ・・・・・・。」
と呟いたが後悔しても、あとの祭り、ひたすら耐えるしかない・・・。
「朝飯食わんといかんなあ・・・・・・。」
そうは言っても、とても食べれるような状態じゃない・・・・。
このまま溶けてベッドと同化してしまうんではないか、と思えるような
心持で横たわっていた。






198 :オムツゴロウ:05/02/02 22:12:13 ID:WJdmuAgy
それから少しして船内アナウンスが流れた。
「大浴場の入浴準備が出来ました」
それを聞いた瞬間、僕の心に精気が戻った。さっきまで、ぐったり
してたのがウソのように大急ぎで用意し、大浴場へと急いだ。
人間、気の持ち方次第で、如何様にもできるのだと、ちょっぴり感じた。
大浴場の引き戸を開けると、誰もいなかった、一番乗りだ。
別に誰か、いてもいいのだが、おっきな風呂に一人で入るのは気持ちいい
もんである。
早速、体を洗い、湯船に飛び込んだ。船酔いのことなど忘れている。
潜ったり平泳ぎをしたり、とにかく体を動かした。
30分ほど入って風呂を出て部屋に戻った。
そろそろ昼時だが依然として食欲は出ない、でも何か食べないとな、と
思い、持参していたカロリーメイトのスティックと緑茶を持ってデッキへ
出た。外は相変わらず風が強い。
見晴らしのいい場所のベンチに腰掛け、少しづつ食べる。
少し離れた場所で女性客数人が、風の強さにキャーキャー言いながら
笑いあっていた、船酔いしないのかな・・・・・。(続)




199 :オムツゴロウ:05/02/03 22:35:51 ID:cod5cwK3
それにしても海が青い。青い。
浜辺からの太平洋は、高知県という土地柄、いつものように見かけるが
こんなに青には見えない。
といっても太平洋を航行する船には乗ったことがないから、船からの印象は
比較できないのだが・・。
今でも日本海は、その青さが印象に残っている、きっと日の当り方も影響してる
んではないかな。
外に出て風にあたっいると、とりあえず船酔いは和らいでいる気がした。
しかし、風が強いうえに寒いので、そう長くは居られない、30分くらいが限界
でベッドに戻ることにした。
ベッドに戻って本を読んだり、今後の予定を練ったりしていたが、すぐ気分が
悪くなって等閑事になるだけだった。
気分が悪くなっては外に出て、寒くなったらベッドに戻りを繰り返してるうち
、次第に辺りは暗くなり、青い海は魔の海に、3日目の夜がやってきた。(続)




200 :ひな太:05/02/03 23:00:16 ID:oPlCi9rE
魔の海!!ワク、ワク(^^)

201 :オムツゴロウ:05/02/04 23:43:01 ID:iFgtK5f8
夜になり、揺れは、いっそう激しくなった。
同じ部屋の人達が、「みぞれが・・・シケて・・・」、とか話している。
どうやら、みぞれが降っているらしい、揺れるわけだ・・・。
僕の方はというと、相変わらず溶けかけたバターのような状態だ。
時刻は午後七時、船内アナウンスが流れた。
「まもなくレストランを開店します。」
とても食べる気にはなれないが、少し考えてみた。

小樽港到着まで、あと9時間ほどだ、船内での食事は、これが最後だし、
今日一日ロクに食べてない・・・。無理にでも何か食べ物を入れておかないと
今後の旅に影響が出るやもしれぬ・・・。
・・・・・・よし、食おう。
そう決意し、レストランに向かう事にした。
しかし、もしも食べている最中に吐いたりしたら一大事だ・・。同じような
状態の人がいたら、きっとつられて僕のあとに続くことだろう。そうなれば
レストランは、たちまち阿鼻叫喚の渦になるに違いない。
というわけで、一度デッキに出て新鮮な空気を吸ってから行くことにした。


202 :むこうの317 ◆317..n/Ke6 :05/02/04 23:46:34 ID:KuS4zSaN
((((((((( ・∀・)))ワクワク
いつも楽しみに待ってますよ。

203 :オムツゴロウ:05/02/05 00:17:40 ID:ySbXVvbE
デッキに出る扉に手をかけ、開けようとしたが開かない。
何故だ?、外は天候が悪いので鍵でもかけたのだろうか?
もう一度思い切り押してみると少し開いた、と思ったら、その開いた隙間から
猛烈な風が入り込んできた。風圧で扉が圧しつけられているのだ。
よせばいいのに、気合い一発、扉に体ごと押しつけて、どうにか外に出た。
・・・嵐である。
横殴りのみぞれと小雨が、体中にあたる。髪など強制的に七・三だ!
手すりまで行けたものではないが、行かなくとも船とは関係ない離れた所で
白波が高く激しく踊り狂っているのが見えた・・・・・・・ぶるぶる。
くわばらくわばら、もう中に入ろうと振り返る、髪は逆に七・三になる。
・・・・・・開かない。
今度は引かなければ開かないので、体を押しつけることが出来ず往生したが
何とか中に入り込む。
いい刺激にはなった。七・三を直し体を少し手ではらい、レストランに向かう
ことにした。  (続く)




204 :ひな太:05/02/05 00:30:19 ID:ptlSh7xR
ただいまー。
今、帰った所です。
あたしも酔ってます(*^。^*)



205 :オムツゴロウ:05/02/05 21:55:12 ID:yKPy5xzO
レストランに入ると、結構な数の客が入っていた。
開いている席へと向かう途中、他の客の食べ物を見たが、やはり食べようと
思う気になれない、やめようかとも考えたが考えている間に席についてしま
った。
ウエイトレスがやって来る。
「いらっしゃいませ、ご注文はお決まりですか?」
「ええと、ハンバーグ・・・。」
「かしこまりました。」
この時、なぜハンバーグなど頼んでしまったのか今でも理解に苦しむ。
体調が悪いのだから、もっとあっさりしたものを頼むのが普通だ・・・。
おそらくメニューを開くのも、億劫になっていたので、メニューの表に
記載しているオススメを、そのまま注文してしまったのだと、分析している。
やがてハンバーグランチが運ばれてきた。
見るからにしつこそうなソースが、たっぷりかかっている。
ナイフで、なるたけソースを排除し、少しづつ、口に運んだ。
普通に食べれたら美味しいのだろうけど・・。
コンソメスープを飲むと胃の内壁を優しい感じで覆ってゆくので何だか
ホッとする。
どうにか食べ終わり、ベッドに戻った。
それから少しして、この日2回目の風呂に入ることにした。



206 :オムツゴロウ:05/02/05 22:52:42 ID:yKPy5xzO
午前中の貸切状態とは違って、風呂には4、5人の人が入っていた。
湯船に入り足を伸ばしてリラックスしていると、話し声が聞こえて
くる、色々な方言が飛び交っている。
ふと思ったが、話し相手でもいれば、気が紛れて船酔いも、これほど
苦しむことはなかったかもね・・。
風呂を出て部屋に戻る途中、土産物屋に立ち寄り、お菓子の詰め合わせ
を2箱ばかし買った。

こういう舞鶴〜小樽や敦賀〜小樽などを航行するフェリーは長時間
の航行ということもあり、快適に過ごせるよう、大抵の設備が整って
いる。僕も酔い止めを飲んでいれば、快適な船旅になっていたことだ
ろうと思う。それに何より料金が安かった、僕の場合、2等寝台で
人間一人と車一台(大きさによって値段が変わります)で3万円ほど
だった。道路を走って北海道まで行くよりは諸経費や疲労度を考えても
はるかに安上がりだ。もう一度、北海道へ行くとしたら間違いなく次も
このフェリーを利用する。
時刻は午後9時を少しまわったところだ。到着は午前4時半頃だとアナウンス
があった。一眠りして目を覚ませば、もう下船準備をしなければいけな
いな、と思うと、突然気が楽になり船酔いのことなど忘れるようになって
しまった。
そして、まだ見ぬ北海道の地を思い描きながら、フェリーで過ごす最後の
夜を眠ることにした。
北海道は、もうすぐそこだ。  (続)

207 :オムツゴロウ:05/02/05 23:02:52 ID:yKPy5xzO
むこうの317さん、202のレス、ありがとうございます^^
ひな太さん、飲み過ぎないようにしてくださいね^^;

ようやく北海道に到着しそうですが明日は休みます、月曜日から
再開しようと思いますので。
では良い週末を。


208 :ひな太:05/02/06 09:29:40 ID:dd5vVwlb
オムツゴロウさん、お早うございます。
昨日は二日酔いで死んでました。
本当はあんまり、飲めないんですw
今日はお休みなんですね。
私も、これから睫毛の増毛に行ってきます。(妄想じゃないですよ)
月曜日の再開を楽しみにしています。




209 :うたたね:05/02/06 10:21:08 ID:0q/BQGat
HPに投稿により創作文を掲載し、
評価検討するコンテンツを作成致しました
http://www11.plala.or.jp/majestic-rabbit/utatane.html
「評」のコンテンツ、こちらがそのコンテンツとなります

まだまだ投稿もほとんどありませんが
時間に都合があられれば、こちらへも来ていただければ幸いです
どうぞ宜しくお願い致します。

210 :オムツゴロウ:05/02/07 22:03:23 ID:n//NjdO+
・・・・・またも周りの騒がしさで目が覚めた、腕時計を見ると午前3時過ぎ
を指していた。ベッドのカーテンを開けると同部屋の、ほとんどの人達が下船
準備をしている。バッグに衣類などをしまっている人、もうすっかり、準備を
終えてベッドの中で座って音楽を聞いている人、今起きました、なんてのは
僕だけのようだ・・。
それじゃあ、ってことで僕も起きることにした。
あと1時間程で到着だ、船酔いはすっかり治まっていた、慣れたのかもしれないが。
洗面所で顔を洗い、歯を磨いてから、少し鏡に映る自分の顔を眺めていた。
顔色は悪くない、だが少し痩せたように見える。GジャンとTシャツをめくり、腹を
凹ませるとペッタンコだ、この2日で2、3kgは落ちたかもしれない。
ベッドに戻る廊下で、たくさんの人が慌しく右往左往していた、こんなに人が乗ってる
とは思わなかったので少し驚いていた、乗客は800人収容できるそうだ。
ベッドに戻り、荷造りをする、船を降りられる安堵感も手伝ってか、心が弾んでいた。
ウキウキしながら荷造りを終えると時刻は午前4時になっていた。




211 :名前はいらない:05/02/07 22:14:13 ID:LtLFao+Y
http://www.honeyjam.jp/pretty/tinies.cgi?room=00000

212 :オムツゴロウ:05/02/07 23:11:04 ID:n//NjdO+
船内アナウンスが、盛んに下船準備を促す放送をしている、そういえば
、もう陸地が見えるくらいに近づいているんじゃないかと思い、ちょっと
外に出てみることにした、昨夜とはうってかわって海は穏やかだ。
そして船の前方に足を運ぶと、船の行く手には、幾つもの白の照明が
煌煌と輝く小樽港を見た。

小樽港の灯りだ・・・・いや、北海道の灯りなのだ。

その灯りを見た時の感動は今でも、はっきり覚えている。
こう書くと、まるで悲願だった北海道に行く事が達成できたかのような
感動のようだと、自分で書いてて思ったが、勿論それもあるのだけれど、
丸一日、昼は水平線、夜は目を閉ざす闇、といった陸のない状態だったので
懐かしい大地に戻ってきた感動のほうが大きかったように思える(遠洋漁業
の人が聞いたら笑われそうだ)。
さて、いつまでも感動に浸っているわけにもいかない。
車の乗客に、自分の車の中で待機するように、とのアナウンスが流れている。
荷物を担いで、28時間ぶりの車へ戻ってきた。これまた、とても懐かしい気分に
なった。車中の匂いが、いっそう、その思いを引き立てる。周りの車がエンジンを
かけて、暖気を始めたので、僕もかけることにした、キュルドーン!元気一杯だ。
ステアリングを握ったまま、ハイエースに語りかけた。
「北海道に来ちゃったなあ、チャーリー(チャーリーと名付けている)」
アクセルを踏むとブオーン!、と元気よく返事をする(すいません、馬鹿です)。
水温が適温になる頃、ついに「ニューあかしあ」、の車両出口の扉が開いた。
眩いばかりの小樽港の照明が船内の車を照らす、誘導員に指示されるまま、車を
走らせ、小樽港へと降り立った、ありがとう「ニューあかしあ」、そして
僕の旅下手ぶりが遺憾なく発揮された北海道旅行のスタートだ!(続)




213 :オムツゴロウ:05/02/08 19:47:01 ID:XCcO+pLV
今回の北海道でのプランを簡単に、まとめると
小樽→稚内→網走→帯広→えりも岬→富良野→室蘭→函館
とりあえず、この順序で行く事にした。これでいくと僕の行ってみたかった
所は大体カバーできる、もし、この旅の時期が夏であれば知床には是非行って
みたかったが、手つかずの自然という話に怖気づき、冬は除雪など一切されてない
ような場所なのではないか、雪道に慣れてない僕には少々危険かもしれない、
という判断に至り、今回は自粛する事にした。
やはり、道路状況というのは今回の旅で最大の関心事だった。
TVや映画などで冬の北海道の映像を見ると、走行量の多い国道などは、きちんと
除雪されてあり、タイヤの摩擦熱などで雪は溶けきっているので、今履いている
タイヤでも充分走行は可能だと思えた、しかし、ひとたび市街地から離れると
雪道になって、走行不能になるのは容易に想像出来たので、危険と判断すれば
、その都度チェーンを装着しようという、心構えだった。とにかく何も知らなかった
のだ・・・。
もしも、北海道出身の人がこれを読んでたら、こんな無知な奴が走ってるなんて・・
・と思われたことと思う。
小樽港を出ると、すぐさま路肩に車を停めて、手で路面を触り、凍結していないか
確認した、大丈夫のようだ、これならしばらくチェーンの必要はない。
夜明けだというのに、寒さも、それほではなかった。
まだ、あたりは暗い、港が近いためか、すれ違う車は大型トラックばかりだ。


214 :オムツゴロウ:05/02/08 20:18:41 ID:XCcO+pLV
国道5号線を東に向いて走る、海岸線を走り稚内を目指していた。
この旅行の時は、北海道という土地の距離感がまったく掴めなかった。
面積だけでいえば四国の4倍くらいもある、が真っ直ぐな道が多いので
四国と比べて、同じ距離でも所要時間は、かなり速いものだろうと推測
していた。
でもまあ、細かい事は気にしない、適当に走らせて夜が近づいたら、
その時点で一時間くらいで着く場所のホテルにでも電話すればOKだろう。
実際、北海道は、このやり方で終始した。
石狩市を通過し、国道231号線にのった。
道中、あいもかわらずナイナイのオールナイトを聞いていた。 (続)

215 :ひな太:05/02/09 02:05:07 ID:QcUA66LJ
私、鬼なんて送って無いです。
後、さっちゃんじゃないです。
ウイルスとかも送れません。送り方、分かんないし。
空想の世界で勝手に遊んでも、人に迷惑をかける事なんかしないもん。
・・・・・・・・ひどいや。私じゃないもん。
今まで「2ちゃんねるは怖いから行かない方がいい」
って、言われてて、そうかって、ずっと来た事なかったんだもん。
・・・・・・・・もう、やだ。
キャラ、作るのもやだ。ある意味、勉強かな?って、
頑張ってたけど、もう耐えられない。
荒らしにされるなんて嫌だ。
いくらマゾでも、私のは先天的なマゾじゃないもん。
でも、なんか、良く分かんないけど、ご免なさい。
色んな意味で、私にも責任がある。
・・・・・・・・・自作自演だと思うなら、いいけど、
本当に違いますから。      

                    ひな太。

216 :オムツゴロウ:05/02/09 21:56:12 ID:mxsug5a5
午前5時過ぎ、車は231号線を快調に北上している。
空が、やや青みがかってきた。
それまで、真っ暗で道路しか見えなかったが、うっすらと遠くの景色も見える
ようになって驚いた。
「広い!」
特に平野部の広さには感動した。とおーくまで平野が続いている。
その平野に少ないが点々と住居がある、雪をバニラとすれば家は、さながら
バニラビーンズのようであった。といっても、この時間では雪は空の青みが
反射してソーダキャンデーのように見えるが・・。
海岸線をひた走ること1時間半、小休止の為、小さな漁師町にある小さな
スーパーに車を停めた。

217 :名前はいらない:05/02/09 22:12:21 ID:JqK0OOW4
http://trantila.hp.infoseek.co.jp/Top.html僕のバンドのHPです。
詩に重点を置いているので是非見てほしいです。沢山あるので、どれか一つを選ぶ
のはできませんでしたのでURLごとのせました。不適切なら削除をお願いいたします。


218 :オムツゴロウ:05/02/09 22:46:44 ID:mxsug5a5
時刻は午前7時、当然ながらスーパーは、まだ閉まっている。
車を降りると、寒さが身にしみた。
Tシャツの上にGジャンを着てるだけなので寒いのは当たり前なのだが
小樽港で車を降りた時よりも、数段寒く感じた。
自動販売機で、ホットのブラックを買い、両手を暖めながら少しずつ
飲む・・・・うまい。
寒い時に飲むホットコーヒーが、すごく好きだ。
スーパーの裏手には漁師町の集落が見える、海が、すぐそばにあり、
木造で赤い屋根の家が目立つ、人気は全くなかった。
コーヒーを飲み終わり、深く深呼吸すると肺に冴えた冷気が入り込み
意識がはっきりするのを感じた。
集落を、くぐり抜け、浜辺でタバコを吸いながら、日本海を見つめていた。
鳥取砂丘で見た波と比べると、幾分穏やかだった。
タバコを吸い終わる頃、人懐っこい飼い猫か野良猫だかが擦り寄ってきた。
ツッ、ツッと舌打ちすると、それに反応して大きな声で鳴いた。
どこのネコも一緒だな。
吸い終わったタバコを携帯灰皿にしまい、狭い集落の路地を歩きつつ
ホントに人住んでるのかなと、怪訝な面持ちで家々を見まわしながら
車に戻った。  (続)

219 :オムツゴロウ:05/02/09 22:50:53 ID:mxsug5a5
ひな太さん>
215は作品ですよね^^;
また目が釘付けになりました・・・。

220 :オムツゴロウ:05/02/10 19:23:46 ID:8O+duTHq
車の中に入ると天国のように暖かい。
外があまりに寒かったので、次に出る時の為、バッグから革ジャンを引っ張り出した。
そして地図で場所を確認してから、漁師町をあとにした。
海岸線が続いていたが、時々少しの間、山間を走る区間に入って、気になる問題が
出てきた。
山あいの日陰部分にあたる道路に雪が残っているのだ。少々なら切り抜けられるが
その少々の具合が判断できない。とりあえずタイヤが空転しだしたら、もうアウト
でチェーンを着けるしかないが、雪が残っている区間は、わずかなもので、その
わずかな区間のためにチェーンを着けるのは面倒だと思ったので、何とか慎重に
走ってクリアしようとした。


221 :オムツゴロウ:05/02/10 20:03:08 ID:8O+duTHq
緩い登り坂を登りきったあとすぐの、右カーブに差しかかった時だった、
突然後ろのタイヤがスリップ!!
視界は一瞬で対向車道側面の壁になり横向きのまま滑っていた。
本能的にカウンタを当てたものの滑りは、なかなか止まらない。
ペダル類からは全部、足を離し、とにかく止まる事を祈った。
・・・・・・どうにか止まった。
ハイエースの車体前半分が対向車線に、はみ出た状態で、道路に対して
ほぼ90度の向きで止まっていた・・・。
どきどきしていた・・・・・こんなどきどきは嫌だ・・・・。
もし対向車が来ていたらと思うとゾッとした。
もうチェーンを着けるしかないな、と思ったが、すぐ先はアスファルト
になって町のような感じになっていたので、次に雪道が現れたら手前で
チェーンを着けることにして再び走り出した。
それからは、また海岸線が続いた。
雪は、ほとんどないが、さっきの恐怖がまだ少し残っていた。
増毛町という所に入ると、やたらと小さいトンネルが増えてきた。
トンネルといっても海側は一定間隔で外が見えるようになっている。
したがって内部には雪がわずかながら残っているので、さっきの
恐怖が蘇ってくる。
他の車はほとんど、いなかったので、極端にスピードを落として
やり過ごした。
北海道に着いて早々、雪国の洗礼を受けたような気分になっていた。(続)

222 :名前はいらない:05/02/10 23:09:57 ID:i5FmCG1I
>>オムツゴロウ

俺はあんたの作品が好きだ。詩でもエッセイでもない、半分日記ながする。
でもあんたの1人旅、なんかうらやましい。
何を思い立って出たのか、何を求めて出たのか。
わかんないけど、俺はとにかく独自の世界感が好きだ。
仕事とか忙しくて暇がないだろうけど、続編待っとるぞ。

223 :オムツゴロウ:05/02/11 20:26:16 ID:tAsJWlvX
留萌市という所に入った。
ここに来るまでの間に何度か見てはいたが信号機が縦向きなのだな。
どうして縦なのかは言うまでもないと思うが、やはり新鮮だ。
歩道と車道の境目を指し示しているであろう下向きの矢印を取り付けた柱もまた
ここが雪国であることを実感させられる。
特にバス停が素敵だと思った。ガラス窓の付いた、小じんまりとした小屋が何とも
いい感じである。学校帰り、外は軽い吹雪、そして小屋の中で愛を語り合う二人。
・・・・・・素晴らしいではないか、まるで映画だ。
まあそれは、雪とは馴染みの薄い南国人の勝手な夢想であって、こっちの人に
してみれば雪はもっと切実な問題なのだろう。
ところで、この町の車屋の店先に奇妙な事を書いたのぼりを見つけた。
「冬タイヤ激安!」
・・・・・・・・・・・・?
・・・・・・・冬タイヤとは一体何の事だ?
冬ということは、春タイヤ、夏タイヤ、秋タイヤ・・・・そんなバカな話ある筈ない。
しばらく、この冬タイヤという言葉が頭から離れず、色々考えを巡らせていた。
結局、この時は分からず終いで、これは「冬、タイヤ激安!」の見間違いだろう
ということで結論づけた。仮にそうだとしても不思議な書き方であることや旅行時が
3月初めであることなどは深く考えないようにした。
そんな事を考えている間に車は留萌市を抜け、小平町の気の遠くなるような一本道を
北へ北へと向かっていく。(続)


224 :オムツゴロウ:05/02/11 20:37:19 ID:tAsJWlvX
>222さん
ありがとうございます、確かに詩でもエッセイでもないと思います。
自分では日記的な旅行記を書いてるつもりです。
この旅行中に実際にあった出来事や思ったこと、感じたこと、などを
書くように心がけています。
この板も紹介されて来たのですが、それでも読み返すうち、この板にこの
文章も微妙だな、と感じているのも本当のところです^^;
でも、ここまで書いてきてしまったので、もうここで書ききる所存です。


225 :オムツゴロウ:05/02/12 23:15:42 ID:WHrZ4xP/
さえぎるものは何もないのに、はるか遠くは霞んで見えない。
天気も良く、右手には遠くまで見渡せる緩い丘、左手には青い海。
何もかも解放されたような気分になる。
気持ちがいい直線だ。
こうも真っ直ぐだと、どうしてもアクセルを踏む足にも力が入ってしまう。
スピードメーターに目をやると時速80km/hを差している。
一般公道なので明らかな違反であるが、他の車も概ね同じような速度だ。
いや、同じどころか抜かれることのほうが多かった、いくら走りやすい直線でも
北海道の人はスピード出し過ぎではないか?・・・・・。
抜いていく車の中の人が必ずといっていいほど、僕を覗き込んでゆく、きっと
ナンバーを見たからだろう。もうあと3,4時間も走れば日本最北端という場所に
遠く四国の高知ナンバーが走っていれば、おやっ、と思うのも無理からぬ話だ。

時刻は午前10時過ぎ、開放感いっぱいの景色にもやや食傷気味になっていた。
考えてみれば、もう6時間近く走り続けているではないか。そろそろ、どこかで
休憩しようと考え、車を停めれる手頃な所はないかと前方を注意深く見ていた
時だった。




226 :オムツゴロウ:05/02/13 00:45:40 ID:t2lS6lko
はるか前方の原野(サロベツ原野)のそのまた向こうに、巨大な城のような
雪山が、うっすらと現れた。
地平線の原野の中に、どっしりと構えた、その姿は、とても美しく、勝景
というほかない。
国道脇にちょうどいい広場があったので、そこに車を停めて、休憩ついでに
じっくり眺めることにした。
外はやはり寒い、でも日は高いので朝ほどではなく我慢できない寒さでは
なかった、思いっきりノビをすると関節がゴキゴキ鳴った。
「〜っあ」、無意識に声も出た。
後部扉を開け荷台に腰掛け、目の前の原野と巨城を見つめた。
人っ子一人いない、原野とは何と寂しいところなのだろう、しかし何か
とても懐かしいものを感じる・・・何なのだ。
時間が止まったような感じとは、こういうことなのだろうか、飽きるこ
となく眺めていた。
腹が鳴った・・・・、でも、もう少しここに、いたかったので、カップ
ラーメンを食べることにし、持参した鍋にミネラルウォーターを入れ
簡易コンロで湯を沸かした。
昨夜のフェリーの悪夢が嘘のように体調は完全に戻っていた。
あっという間にカップラーメンを平らげ、一服していると、海へと続く
原野の中の砂利道から老人が一人自転車を押しながら、こちらへ歩いてきた。
                                  (休) 


227 :名前はいらない:05/02/13 21:01:17 ID:K5NLjaZy
葬儀で泣かないからと睨まれた時 夜起きたら両親がお風呂に入っていて寝ろと怒鳴られた時 階段から落ちていく祖母をスローモーションで見ていた時 募金先を探している時 愛してると言われた時 微かなかさかさという音が 胸の中でする 

228 :名前はいらない:05/02/13 21:02:20 ID:K5NLjaZy
葬儀で泣かないからと睨まれた時 夜起きたら両親がお風呂に入っていて寝ろと怒鳴られた時 階段から落ちていく祖母をスローモーションで見ていた時 募金先を探している時 愛してると言われた時 微かなかさかさという音が 胸の中でする 

229 :ひな太:05/02/14 22:47:02 ID:TFL1Rlbf
>219のオムツゴロウさん
いや・・・・・作品っていうか(苦笑)
ご免なさい、正直に言います。壊れてました・・・・・
一応、病院にも行ってましたよ。
幼い頃の記憶を辿り過ぎたのが原因の様です。
途中から脳味噌がシャットダウンして、記憶が飛んだり眩暈がしたり・・・
もう、かなり最悪な状態でした(笑)
お医者さんがいうには、大丈夫だそうですが・・・・
今、放浪の旅から帰った所です。
ちょっと見ない間に、随分、進んで来ましたね。楽しみです。
これからも、こっそり見さして貰う所存です(礼)
以後、スレを汚す様な真似は致しません。
(たぶん、何がなんだか分からなかったとは思いますが・・・・)
とりあえず、お詫びです。ホント、オハズカシイカギリデス・・・・







230 :オムツゴロウ:05/02/15 01:19:44 ID:rIQNmM1q
老人は、僕のすぐそばで立ち止まり、ジッとこちらを見た。
老人の顔は雪焼けのせいか、こげ茶色で、無表情でも両頬に深い皺が刻まれている。
しかし、顔表面は、日の光が当たり、光沢があった、とても艶々していた。
神々しい輝きというと大げさだが風雪に鍛え抜かれた人間だけが持つ独特の
高貴な雰囲気を感じた。
老人は数十秒、僕を見据えたあと、片手を上げVサインを作り、タバコを吸う
ゼスチャーをした。
挨拶もなしに、いきなりタバコをねだられるとは思わなかったので、少々呆気に
とられたが、とりあえず差し出した。
火も着けてやろうと思ってライターを取り出そうとしたら、爺さんはタバコを
大事そうに胸ポケットにしまいこんだ、そして手で軽く感謝を表すような振りを
した。
・・・・・・・・吸わないのかよ、まったく高貴な爺様だ、と心の中で呟くと
突然爺さんが口を開いた。


231 :オムツゴロウ:05/02/15 01:30:28 ID:rIQNmM1q
「・・・何してる?」
「え?・・・あの山を見てます」、とあの山を指差した。
「・・利尻山か・・」
「原野の中にあるんですね、とてもいい風景です。」
「・・・原野?・・・ありゃ島にあるんだ、利尻島にある山だ・・」
「え?そうなんですか?!」
「ここからじゃ見えにくいが手前に海がある・・オメどっから来た?」
「高知です、四国の・・・・」
「・・・はあ〜、そんな遠くから、こんな寂しいところに、よく来んな、
 何がおもしろいんだか・・・」、と身もフタもないようなことをのたまわった。
そして、
「・・まぁ気をつけて行きなせゃ・・」、と言い残し、国道の方へと歩いていった。


232 :オムツゴロウ:05/02/15 01:53:25 ID:rIQNmM1q
タバコをねだり取った上に悪態としか思えない発言を残して去っていった
爺様に、しばし呆然となったが、まぁいいやと、再び山を見て一服した。
手前に海があるとは思わなかった、地図帳を取り出して見てみると
なるほどサロベツ原野の中に山など、まったくない。
確かに、よく原野と利尻山を見てみると、利尻山は、かなり遠くに見える。
自然のイタズラとまでは、いかないまでも、それに近いものを感じたのだった。

だいぶ気分転換できたので、気分が良かった。
意気揚々と車に乗り込み、最北端に近づいたら聞こうと思ってた、海援隊の
「思えば遠くに来たもんだ」、をかけ、稚内まで、あとわずかとなった道を
一気に駆け抜ける。  (続)  


233 :Y.TAKEO ◆GL19takeoY :05/02/15 01:57:18 ID:zrkpJlC4
オムツゴロウさん 俺は読んでます。 まぁそんだけです。

234 :名前はいらない:05/02/15 01:58:46 ID:/3pHvEc+
ちなみに俺も読んでます。 確かにそんだけです。

235 :オムツゴロウ:05/02/15 20:40:04 ID:UlJzhdRj
稚内市に入ったのは昼過ぎだった。
気のせいかもしれないが、何となく街全体が白いもや、というか白い光に薄く
包まれているように見えた。
すこぶる天気が良かったので、日の光が近くの雪丘や雪山に反射して、そう
見えたのだろうか、今もどうしてなのかは、わからない。
日本最北端といっても街自体は、特別変わったところはない、とりあえず最北端
の街の最北端、宗谷岬に行くことにした。
宗谷湾の海岸線を東に向いて20km程走ると、いともあっさり到着してしまった。
途中に見えた切立った崖の全体が雪に覆われていて、まるで南極に来たような
印象を受けた。 

北緯45度31分・東経141度56分、日本最北端の地に僕は辿り着いた。


236 :オムツゴロウ:05/02/15 21:13:18 ID:UlJzhdRj
この時は特別感動はしなかったが、旅行から帰って数ヵ月後、改めて地図で
稚内を見た時、感慨深くなったのを覚えている。
僕はいつもそうなのだが、何かを観て、その場で感動することは、あまりなく
だいぶ時間が経ってから感動することがほとんどなのだ。
さて車を降りてはみたものの寒い!たまらず革ジャンを着た。
寒いだけならまだいいが、岬で風が強いのが寒さに拍車をかける。
50mくらい海に向かって歩くと、海に臨んで2本の塔柱を三角に組んだ、すっかり
おなじみの地碑が立っている、その向こうにはオホーツク海が広がっている。
オホーツク海の彼方にうっすらとだが陸地が見える、樺太だ!・・・・・
・・一応外国だ。歴史的背景を考えると、あれがロシアだと思うには少し
キツかったが今のところはまあ外国である。終戦後ロシアが不凍港欲しさに
侵攻したりしなければ、日本最北端は、ここじゃなくて樺太だったのだろうな
、などと考えると、ますますシラケてくるので、それ以上深く考えるのは
やめた。
砂利石ばかりの波打ち際まで行き、石を3、4個拾って海に投げた。そんなことを
する意味は何もないのだが、特にすることがないので投げただけである。
車に戻ると途中、駐車場を見回したが、ほとんど観光客がいない・・・。
もしかして僕だけじゃないか?と思い苦笑した。  (続)


237 :オムツゴロウ:05/02/15 21:44:44 ID:UlJzhdRj
ひな太さん>
お久しぶりです、体調が悪かったのですね、お大事に。こっそりなんて言わないで
また、いつでも書き込んでください^^;

Y・TAKEOさん、234さん>
ありがとうございます、昨夜は帰りが遅くて、書くのも遅れました。
読んでもらえてるだけでも光栄です。気がつけば書き始めて早や、
一ヶ月が経とうとしてますね、こんなに続けれるとは思ってません
でした。多分読んでくれてる人のお蔭だと思います。読みにくい文だと
思いますが終わりまで頑張ります。




238 :オムツゴロウ:05/02/16 20:21:24 ID:LRMng0y3
車に戻り、座席を倒して少し休むことにした。
車の中は日の熱がこもり、ちょうどいい暖かさだ。
腕時計を見ると、午後1時前、これからどうしよう、と考えていた。
体力的には、まだ大丈夫だ、しかし午後6〜7時にホテルに入るとしたら、あと5時間
ほどもある。稚内でぶらぶらするのもいいが先を急ぎたいという気持ちが、この
時は勝っていた。約2週間という予定で計画したこの旅行、目算がつかないのは
北海道の行程のみだったからだ。綿密な計画を立てたとしても突然の大雪で思うように
車が進めない、真っ直ぐな道が多そうだが、面積が面積だけに予想以上の時間が
かかるのではないか、そのような不安要素はA型で心配性の僕に道中、常につきまとって
いた。
30分ほど仮眠をして目を覚ました。
座席を起こして前方に目をやると、地碑の所で記念写真を撮ってる男女がいた。
若い頃の仲本工事に似た男の方は訳のわからんポーズを取って、女を
笑わせようとしているようだが、女の方は笑ってやってるようにしか見えなかった・・・。
そんなことはどうでもいいや、とタバコをひと吹かしたあと、今日はもう少し
走ろうと決め、地図を開いた。


239 :オムツゴロウ:05/02/16 20:54:26 ID:LRMng0y3
網走方面に向かって走り、夕方くらいに着きそうで尚且つホテルがあるところ
・・・・紋別。
距離的には200km弱、時間的には充分間に合う。余裕だな、と思った。
おもしろいと感じたのは、土地によって同じ200kmでも、こうも印象が
違うものか、ということだった。
今日は既に小樽から稚内までで300km以上走破している、地元だと300km
も走れば、疲労困憊なのだが、その点、さすが北海道、すーいすいだ。
早速、紋別市内のホテルに電話してみた、こんな当日に部屋取れるのかな、と
思ったが、あっさり予約できてしまった。
車を降り、残り200kmのドライブに備え、軽くストレッチをして深呼吸した
何か相当寒い気がする・・・・。

寒さで体が目醒めたあと、霞んで揺らめく樺太を、もう一度目に焼きつけ、
宗谷岬をあとにした。仲本工事とその連れ合いは、もういなかった。 (続) 




240 :オムツゴロウ:05/02/17 21:06:46 ID:vLofbwOk
稚内市を出る前に、燃料を補給。
しょうもない話かもしれないが最北端のGSで燃料を入れるのは何故か、心中喜躍
するものがあった。そういえば、ここにあるもの、大概のものは「日本で一番北にある」
、と謳い文句をつけれるわけだ。この時入れた燃料のレシートは今でもアルバムに
閉じている。
左手に紺碧のオホーツク海を望みながら、快調に国道238号線を飛ばす。
国道の電光掲示板に、現在の気温が表示されていた。

  現在の気温 マイナスー4℃

午後2時でー4℃なんて・・・・・驚いたのは勿論だが、それ以上に北海道という
ものを感じていた。試しに窓を開けてみたら、ハンパではない冷風が入り込んで
くる、こりゃいかん、と慌てて窓を閉めた・・・。



241 :オムツゴロウ:05/02/17 21:52:18 ID:vLofbwOk
ー4℃とはいえ、道路は、まったくのアスファルト。道路を外れると
一面まったく雪景色。この時は、雪道の心配も杞憂だったなと胸を撫で下ろし
地方自治体の国道管理に頭が下がる思いだった。これなら、出来るだけ国道のみを
通過すればチェーンは必要ない、と確信しかけていたが、そんなに冬の
北海道は甘くなかったのである・・・。
オホーツク海の青がしかし見事だ。表面すべてを雪でコーティングされ、真っ白に
なった崖との、白と青のコントラストが実に美しかった。
午後4時、夕日の色が辺りを薄橙色に染める頃、僕は紋別まで、あと30km
という興部町に入っていた。単調な道に、いい加減飽きていて眠気まで
感じていた時、そんなもの吹っ飛ばすような光景が僕の水晶体に飛びこんできた。
オホーツク海の彼方、吹いたら消し飛んでしまうのではないかと思うほど
霞んではいるが、それは間違いなく流氷だった。  (続)


242 :オムツゴロウ:05/02/18 22:32:21 ID:bOgSu+RS
海の上に白い平原が出来ているなど、そうそうお目にかかれるものではない。
国道を進むほどに霞みはなくなり、流氷の平原ははっきりとその姿を現した。
それが赤い夕日に照らされ、なんともいい色に輝いていた。
路肩に車を停めて、しばし魅入っていた。
時間差感動癖の自分でも、この光景には驚嘆するしかなかった。
これほどスケールの大きな自然現象は、北海道というよりも地球を感じるに
充分たるものだ・・・。
この時期、流氷が見れることは知っていたのだが、網走のほうで見れると思って
いたので予想外の出来事だったことが、その感動を助長したようだ。

紋別市に着いたのは午後六時前だった。既に日も暮れてオレンジ色の街灯が目立って
いる、少し雲も出てきたようでフロントガラスの向こうは軽く吹雪いているようだった。


243 :オムツゴロウ:05/02/19 00:14:05 ID:7V14yD52
もう窓を開けるまでもなく、外は生半可な寒さではないのがわかってしまう。
北海道で過ごすうちの半分は車中泊にしようかな、などと考えていたが、
もう、そんな考えは笑ってしまうくらいキレイになくなっていた。車の中に居て
布団にもぐりこんでいれば死にはしないだろうが、とても体調を維持できるとは
思えなかった。
ホテルは紋別市内だが場所を探さねばならない、雪など降ってきたら大変だ、
早く見つけよう、と思いながら走っていると、国道沿いに普通に建っていて
探すまでもなかった。
駐車場に車を停め、チェックインを済ませて、部屋のベッドに大の字になって
寝転がった。
今日あったことを思い起こしていた。
10時間以上も運転して、高貴な老人と触れ合い、最北端に行き、流氷も見た。
フェリーを降りて半日しか経ってないのに、フェリーでの出来事がずっと前の
ように感じる。
20分くらい、物思いにふけったあと、部屋の窓を開けて外を眺めた。
身を切るような寒風が入ってくる、遠くのほうに目をやると港があり、海
には漁火らしきものが漂っていた。少し雪が降っているが、降っていると
いうよりは横に流れている。その向こうに見える港町を見て、ようやく、
実感が湧いてきた。そうだ、ここは確かに北海道なのだ。 (続)





244 :オムツゴロウ:05/02/19 22:00:23 ID:5hAc57wz
ホテルで晩飯の食券をもらったが、どうせなら外で食いたいと思ったので、くそ寒い
が外に出てみることにした。
歩道がところどころ凍っていて結構危ない。
ホテルを出て少し歩くと商店街のような所に出た、午後8時くらいだと、やはり
ほとんどの商店は閉まっている。シャッターの降りた活気のない商店街を見ると
余計に寒さが身にしみてしまう・・・。
どこかに開いてる食べ物屋はないか、と探していたら一軒見つけた。
赤提灯にラーメン、と書き殴った小料理屋が灰色の冷凍庫と化した商店街の中に唯一、白い
湯気を吐き出しながら息づいていた。
もう贅沢言ってる場合じゃない、何でもいい、あったかいものを食わしてくれ。
迷うことなく暖簾をくぐり、引き戸を開けた。

「らっしゃい」、商店街に似つかわしい活気のない声でオヤジは言った。
ど根性ガエルの梅さんに似た風貌だが、愛想はほとんどない。
カウンターに座り、メニューの中でも一際大きく書かれた、海鮮ラーメン、に
目がいったので、それを頼んだ。





245 :むこうの317 ◆317..n/Ke6 :05/02/19 22:21:13 ID:dZ0oNFTf
いつ、北海道の食いもんが出てくるか?と楽しみにしてたが、
やっとキタ━ヾ(   )ノ゛ヾ( ゚д)ノ゛ヾ(゚д゚)ノ゛ヾ(д゚ )ノ゛ヾ(  )ノ゛━━!!

246 :オムツゴロウ:05/02/19 22:52:32 ID:5hAc57wz
「えと・・海鮮ラーメンを」
「あいよ・・」
オヤジは読んでいた新聞を置き、手を洗ってラーメンを作り始めた。
客は僕しかいない、天井近くの棚に置かれたTVからは道内のニュース
が小音量で流れ、石油ストーブの上のやかんの蓋がチンチンと不規則な
リズムを打っていた。
「へい、おまち」
塩ラーメンをベースにカニやホタテなどが入っている海鮮ラーメンが
目の前に置かれた。すると、いつもここで話し掛けてる、といった感じで
オヤジは口を開いた。
「兄さん、どっから来た?」
やっぱりヨソ者だとわかってしまうのだろうか・・。
「高知です」
「ほお〜、また遠くからきたね・・」
「初めてなんです・・北海道、オヤジさん、ずっとこっちですか?」
「・・・まあね」、ああ、違うんだなと思ったので、それ以上突っ込むのは
やめた。
ラーメンは美味かった。オヤジは台にもたれて相変わらず新聞を読み耽って
いた。長い沈黙が続く・・・・・やかんビートだけが耳に入り、どこを見るでも
なく僕の視線はあちらこちらと忙しなかった。話さなくともわかる、この場に
二人が存在しているだけで会話は成立している・・・そんなワケないのである。
「おあいそ」
「へい、まいど」
他愛もない客と主人のやりとりをして店の戸を開けようとした時、オヤジは
一言、「また来なよ」、と言った。
「はい、美味かったです」、と言って僕は店を出た。 (休)





247 :オムツゴロウ:05/02/21 21:00:07 ID:GYdOkVA0
翌日、目を覚ますと午前9時過ぎだった。
前日のロングドライブのおかげで、ぐっすり眠れた。
カーテンを開けると午前中の気持ちのいい光が港町を照らしている。
昨日あれだけ移動したので今日は網走まで約100kmの楽なドライブだ。
ホテルをチェックアウトし荷物を車に入れ、緊張しながら運転席に座った。
何を緊張ってバッテリーだ、一夜にして完全放電しているのではないか、と
不安で一杯だった、昨日ホテルに着いた時は、車から取り外して部屋に置いて
おこうかと大真面目に考えていたが、ディーゼルバッテリはバカ重い上に、
そんなものを持ってチェックインしようとすれば、こいつ何者だ?と100%怪しい人
の烙印を押されてしまうと思ったから実行には移さなかった。
キーを差し込みIGをONにする。
グローランプが消えた、予熱は完了。
・・・・・いよいよだ、さらにキーを右に回した。
「キュルドドーン!!」
一体、旅行前からの不安は何だったのだろうか・・・。この音で見事に消し飛んだ。





248 :オムツゴロウ:05/02/21 22:11:25 ID:GYdOkVA0
不安要素の一つがなくなって、少し気が楽になり快適に車を走らせていた。
一時間半程走り、佐呂間町という所に入ってすぐ、サロマ湖が見えた。
湖とはいっても、すべて凍っており、その上に雪が積もって超巨大な
アイススケート場のようだ。
「うおー、すげー!」と思わず声を上げた。
凍った湖を見るのも初めての経験だ、また車を停めて眺めていたが、すぐに
飽きてしまった・・・。こういう所は見るよりも遊ぶべきなのだろう、
スノーモービルなんかで吹っ飛ばせば、実に気分良さそうである。
観光地としてのサロマ湖は夕日がとても奇麗だそうで見てみたい気も
あったが5時間以上も、この辺りでヒマを潰すには何もなさ過ぎなので
あきらめることにした。(今は少し後悔している)
常呂町に入ってふと、日本各地に実在するような地名が北海道の随所で
見られるので偶然の一致なのだろうか、と訝しく感じていた。後に司馬
遼太郎の本で、日本各地から北海道に開拓で入って来た人が故郷を
懐かしんで付けた、という記述があったので、合点がいった。
ちなみに常呂町には岐阜、さらには土佐まであって少し調子がくるった。
午後2時前、網走に入り何となくオホーツク水族館に行ってみた。
景色ばっかり見てきたから、こういうものも見たくなったんだと思う。(続)


249 :オムツゴロウ:05/02/22 23:14:56 ID:a++DsUEU
今日はここを見物したら、ホテルに行ってしまおうと決め、水族館の駐車場
で網走市内のホテルに予約を入れておいた。
どうやら目玉はラッコのようだ、ラッコは見たことがないので少し楽しみだった。
水の上でぷかぷかと寝転がり気持ちよさそうだ、一日くらいラッコになってみたい
気にもなった。コンコンコン、と貝殻を叩き割っている。
なるほどTVで見たまんまのかわいい生物であった。
あとは地元の水族館でも見たことのあるものばかりだったので特に目新しい感は
なかったがオオワシを入れた檻があるのには驚いた、こんなデカイ鳥を、こんな
狭い檻に入れておくのは如何なものか、と思ったが、それ以上に何で水族館にオオワシ
なのかが疑問だ。経営上の苦肉の策なのか理由はわからないが・・。
でもオオワシを見るのも初めてだったので嬉しいことは嬉しかった・・・。
水族館を出て駐車場に戻ると、駐車場脇の堤防で観光客数人がカメラを持って
堤防の向こう側に歩いていったので、何かあるのかな、と僕も行ってみた。
するとそこには手を伸ばせば触れられるくらいの距離まで流氷が海岸を埋め尽くして
いたのだ。
真近で見るとかなり迫力のある光景だ、巨大な氷塊がひしめきあっている。 
まるで白いコンペイトウが、そのままでかくなったようにも見える。
流氷群のはるか先には知床半島が横に伸びているのが見えた、今回は予定から
外したので見れただけでも満足だ。  (続)





250 :オムツゴロウ:05/02/23 20:46:36 ID:3PYaIi7J
ホテルに着いたのは午後5時過ぎだった。
国道は除雪されて問題ないのだが、路地に入るとそこそこ雪が残っていて、ラフな
ブレーキ操作をすると、結構怖い思いをする・・・。
チェックインを済ませ、風呂に入ったあと、メシを食いに外へ出た。
痛いくらいに寒い、北海道に行った人しかわからないと思うが、刺すような寒さだ。
国道沿いを歩いていると、寿司屋風の店があったので、さっさと入ってしまった。
「らっしゃい!」、夕べの梅さんと違って、気合いの入った親父だった。
「えっと、イクラ丼。」
「あいよ!」
また、客は僕一人だけだ、六時半くらいなので少し早かったのかもしれない。
「へい!おまちい!」
器の中の外周を海苔で囲み、その中に、たくさんのイクラちゃんが詰め込まれて
いる、白飯までが深いの何の。海鮮大好きなので本気で涎が出そうだった。



251 :オムツゴロウ:05/02/23 21:19:27 ID:3PYaIi7J
箸を割った時、ニヤニヤしながらオヤジが口を開いた。
「観光かい?」
「あ、はい、高知からです」
「お〜カツオの美味いところだな」
今でこそ、食いしん坊バンザイな僕だがハタチ前後の頃は、食い物なんか
どうでもよかった、だから本当に美味いカツオを食ったのは仕事の接待が
初めてで、それもごく最近の話だ。それまではスーパーの生臭すぎる不味い
カツオしか食ったことがなかったので、カツオは嫌いだったのだが、専門
の料理屋で食ったカツオの叩きは、ビックリするほど美味かった、あれを
食ってからは、もうスーパーのカツオは食えなくなった。
話が少しそれたが、高知といえばカツオ、があまりにも、県外人にまかり
通っているので、そういう美味いカツオを食うまでは、聞かれても
「そうですねえ」、などと心苦しい嘘をつき続けていた、この時もまた然り
だった。
少し会話をしたところでオヤジさんは、おたま一杯分イクラをオマケしてく
れた。わおっ!と心の中で叫んで、口の中いっぱいにイクラを詰め込んで
舌でプチプチ潰して食感を楽しんでいた♪潰れたイクラちゃんが舌の上で
とろりと広がっていく。


252 :オムツゴロウ:05/02/23 21:54:59 ID:3PYaIi7J
この瞬間が大好きなのだが、ある友人は、それがどうにも気持ち悪くて
イクラがダメだという・・・。この美味さが気持ち悪いだなんて
かわいそうにかわいそうに、と半笑いで同情しながら、ガツガツかきこんだ。
でも僕はサザエがダメなのにそいつはサザエが絶品だといって譲らない。
店を出て、20分くらい町をぶらついたあとホテルへ戻った。
TVを見ながらラッキーストライクを吸ったあと、部屋の窓を開けた。
部屋は3階だったので見晴らしは全然よくないが、ホテルの隣の家の2階で
木材を製材してる男が見えた。その隣の家の2階ではTVゲームをしている
少年達も見え、1階のリビングでは寝転がってる親父もいた。別にどうと
いうことはない光景だが、不思議に懐かしい気持ちになって同時に少し寂しく
もあった。  (続)

253 :オムツゴロウ:05/02/24 21:42:54 ID:EYGmJKSD
天気のいい日が続く。
ホテルで朝飯を食い、午前10時チェックアウト、天気はいいが寒さは相変らず
キツイ、カキ氷を食べた時のようなキーンという感じの軽い頭痛がする。
今日は帯広まで走る、地図で見たところ300kmくらいだろうか、博物館
網走監獄を見物したら、残りは移動するだけで今日は終わるだろう、と予測して
ホテルを出発した。
網走監獄は、ホテルからすぐだったが、その前にGSに寄った、ここで初めて
雪国の常識、そして留萌で見た「冬タイヤ激安!」、の謎に迫る出来事があったのだ。
「オーラーィ!」
「軽油満タンで」
「はいー!」
ラッシャー板前にそっくりの店員だった。給油を終え現金を渡す時、唖然とした
顔でラッシャーは話し掛けてきた。
「あの・・・このタイヤで走ってきたの?」
「へ?そうですよ」、このタイヤじゃなきゃ、どのタイヤで走るんだよ、と思った。
「・・・・は〜、そう・・ですか。まあ・・・気をつけて」
呆れというより、バカを見るような目でラッシャーは僕を見てそういった。
僕はといえばヘンな奴だな、と思いながらGSをあとにして、平穏無事に網走監獄
に到着した。


254 :オムツゴロウ:05/02/24 23:20:43 ID:EYGmJKSD
しかし、気になるではないか、あんなこと言われると。
着いてすぐ車を降り、タイヤをまじまじと見てみた、別に溝も充分ある、
何がおかしいというのか。その時ふと隣の車のタイヤに目がいった、
何か違う・・・トレッド面が自分のものより複雑だ。いかにもグリップ
しそうな感じのタイヤだった、もしかして・・と思い周りの車を見ると
すべての車が、こういうタイヤだ。一瞬気が抜けたような感じになり、
地元の友達に電話してみた、スノボをやってるので何か知ってるかと思い
事の次第を話すと、「ああ、スタッドレスやろ」、ナンデスカそれ?
「あれ?今北海道?もしかして普通のタイヤで行っちゃったの?」
「普通も何も、知らんわ、そんなの」
「あーらまあ、でもチェーン持っとるやろ?国道に雪なかったら行けるやろ、
 土産よろしくな」、と言って電話を切った。
ついに「冬タイヤ」、の謎が解けた。冬はスタッド、夏にノーマル、という
ことか・・・。謎が解明したあとも、しばし駐車場の一角で、雑木林を見つめながら
佇んでいたが、尋常じゃない寒さで我に返った。
まあ、このタイヤで現にここまで来てるわけだから、雪道になればチェーン
を着けるという、北海道初日の教訓を今後も肝に命じることにして、監獄へと
足を向けた。  (続)



255 :オムツゴロウ:05/02/26 01:58:38 ID:rK44K1es
宛名に北海道網走番外地と書けば網走刑務所に届くと聞いたことがある。
博物館網走監獄は昭和59年まで実際使われていた建物を保存公開している施設だ。
刑務所にはまだ入ったことがないので、これは是が非でも見ておかねば、と旅行計画の
最初の段階からプランに練りこんでいた。
入場ゲートを抜けたところで、突然オバさんが「笑って」、と言って写真を撮って
いった。肖像権の侵害だ、よりにもよって元刑務所のような場所で、こんなことが
許されてよいのか・・・。別に写真を撮られたら困るような、やましい事はしてない
が、気分いいものではない。撮るだけ撮ってそそくさと、何処かへ行ってしまった。
何が目的なんだ?と考え、はっはあ、と答えがわかるまで5〜6分かかったが、なるほど
施設を見終わるまでの所要時間は1時間くらい、その間に現像か。うまいといえばうまい
商売だ、しかし多少の説明は欲しいものだ。今でもやっているのだろうか・・・。
通称赤レンガ門と呼ばれる正門をくぐって、懲罰房や細長い5つの平屋の建物が扇状に
伸びた放射状五翼平屋舎房と呼ばれる牢屋などを見てまわる。当時の囚人の様子を再現
した蝋人形がリアルで実によかった。鎖で繋がれ、歯を剥き出しにしてデカイ岩を持ち
あげてる囚人や、流れ作業のような感じで一斉に入浴してる様子、これなど背中に刺青
をした人形も混ざっていて生々しい。それにしても囚人の服が、あまりにも粗末だ。
薄っぺらな空手着のようで、見ているだけでも過酷さが伝わってくる。今でも時々、
刑務所内での虐待が新聞に載ってるのを見かけるが、この刑務所では特に人権無視の
蛮行が行われていた過去を当時の資料などで公開している。




256 :オムツゴロウ:05/02/26 02:57:47 ID:rK44K1es
もし、恋人と網走に来るようなことがあればここは是非訪れるといい。
ちょっと別世界に来たような感じで楽しめる事、間違いなしだ。
実際カップルも意外と多く目にした。その女の顔を見るのが何となく
楽しみで、明らかに不機嫌そうな女や脳天気にはしゃいでいる女、
囚人たちの悲しい死に様を描いた展示品を見て涙を浮かべている女、
そうかと思えば牢屋の中に入って笑顔で記念写真を撮ってる女など
種々様々で見ていて飽きない。ところが男のほうは皆同じような面持ちで
特に変わった様子はなかった。
いつの日か、僕がもし恋人と網走に来る事があったなら、有無を言わせず必ず
ここには連行する。その時どういう顔をするか、今からとても楽しみだ。
1時間ほどで見終わり、出口のゲートに行くと、案の定、あのオバハンが
記念写真を売りさばいていた。自分の姿の横にデカデカと網走監獄と書かれている。
確か1000〜1500円くらいの値段だったと思うが、旅行に来てセコイ事言うのも
何だから買ってやった。
博物館を出た後、るるぶを見ていると、監獄からすぐ近くの天都山という
山の展望台の眺めが良さそうなので、そこだけ見て帯広に向かう事にした。
抜群の眺めである。
西から北西は能取湖や網走湖、北は現役の網走刑務所、そして北から東に
は網走湾を埋め尽くす流氷、知床半島、と文句ナシの景色だった。
ここでまたラッキーストライクを吹かし寒さも忘れて網走を目に焼き付けた。
景色を眺めながら、網走監獄でもし彼女がヘソを曲げたら、そのあと此処へ
連れてくればいい、きっと機嫌は直るだろう、だから決して先に此処に来て
はいけない、保険の意味も込めて最後に此処を訪れるべきだな、などと
しょうもない戦略を考えていた。





257 :オムツゴロウ:05/02/26 03:12:01 ID:rK44K1es
時刻は午後一時過ぎ、帯広までの距離を考えると少々焦りがでてきた。
土産物屋で網走刑務所の囚人が作ったというニポポ人形を買い、車に
飛び乗った。
国道39号線を、どうせ〜♪おい〜ら〜の行くさ〜きは♪
その名〜も♪あばしり〜ば〜んが〜いち〜♪、と高倉健の網走番地を
口ずさみつつ線路脇に雪の積もったJR石北本線を横目に、帯広へと
向かうのであった。  (続)



258 :。゜゜(´□`。)°゜。 ◆Rockhebo/o :05/02/26 17:42:44 ID:OW2o7NPH
[他ニ 何ヲ 求メ]

夕暮れに強く秋を感じるようになってまだ久しくはない、
同じように自分の中で自分というものが確立されてからもそう。
誰かと話をする自分は自分を必ずしも映してるわけじゃない、
自分を知れるのは一人で部屋にうずくまってる時、
誰かに助けて欲しいと心から訴えてはいるつもりだが
その中で「これはそんなに大した問題ではないし、
人には出せない答え」と割りきる
その時の自己中心的な思考をめぐらせてる時にだけ
自分が見えてるのかもしれない、
とても臆病で、とても自分勝手で、とても悲劇のヒーローに憧れる、
そんな幼稚な自分を人前でひた隠しにする。

思わないことはない
素の自分を世間に晒したら
どのような反応を得れるだろうかと、
しかしそれは損得で換算できない賭けのようなものだとも思う。
他人からの反応をいつもビクビクしながら立ち回り、
言葉を紡ぐことをしてても、
自分の予想の範囲外の反応を得た時の恐怖を感じなくなりたいと願うが、
それほど自分が他人に振りまわされてると考えると
それも違うような気がしてくる、
自分の中で何かを他人に求めてしまうことが
染み付いてしまっている自分には「つーかー」「山、川」が通らない相手を酷く嫌悪する、
自分の弱さを前向きに見れない事で怒りを転嫁してるうちは
嫌われつづけるだろう、
そして皆から好かれる事に恐怖しなくなることがあるなら
それは自分を捨てた時と思うようになってしまった
自分の弱さを今日も誰かに当たりながら。

259 :オムツゴロウ:05/02/27 03:27:00 ID:jRUxYAHD
のんびりとしたドライブが続く。
道に雪は、まったくなく、ただただ真っ直ぐだ。
見えるものと言えば農家や牧場がほとんどの、のどかな風景だが平野の広さは
まったく呆れるくらいの広大さだ。ただそれも美幌町を抜けるあたりまでで
津別町に入ると山の中を縫うような道路に変わってきた。
この峠道から見える山々、森、林、何が出てきてもおかしくないような異様な感じ
がする。さらに、人の手が入ってない昔からの自然を見ると、自分の遠い先祖も
こういう所で暮らしていたんだろうな、などと考えてしまい懐かしいような
不思議な感覚を覚えるのだ。ただそれは四国山地の深い山の中に行けば、それに
近いような懐感を受けることもあるが、規模の大きさと環境の過酷さ、そして
森や林が放つ独特のオーラは北海道のそれのほうが強く感じた。
すっかり西日になった頃、足寄町に入った。鈴木宗男、松山千春の故郷だったはずだ。
実はここ結構気に入っている・・・・なぜかわからないが。足寄の他にも幾つか
そういう場所があったが、言葉では表現できない。あえて共通点を見出すなら、
広い土地の割に何にもない、人気がない、といったところだ。何にもないといったら
語弊があるが、そこそこ遠くまで見渡せる場所で電線などは除いて人工物が、一切
見えない場所など、なかなかあるものではない。  (休)



260 :オムツゴロウ:05/02/28 18:23:30 ID:gJWsDf6n
あんまり長閑な風景なので、チェーン装着帯という広場で少し景色を眺めながら
一服することにした。車を降りると暖房でポーッとなった意識と体が一瞬で、
引き締まる。この瞬間が心地いい、10分もすれば寒くてどうしようもなくなるのだが
とてもいい気分だ。ラッキーストライクに火をつけ、心落ち着く風景を満喫する。
いくら〜何でも〜三杯〜飲めば〜♪それも〜しっかり〜♪飲み干せば〜♪、と
松山千春の何とかという歌を口ずさみながら、林のほうへ近づいていった。
ちょうどアスファルトから土に変わる所でふと下を見て度肝を抜いた、鹿の死体だ。
茶色い塊があるなあと思ったら死体だった。
そういえば鹿注意の看板をちょくちょく見かけたがほんとに飛び出してくるのだな・・。
普通にこんな所で死ぬとは思えないので、跳ねた人がここに運んだんだろう。
気温が低いのであまり腐ってないのか、腐敗臭もしないしキレイなものだった。
しかし、冷静に考えてみれば鹿が道路脇に死んでる状況なんて高知に住んでる限り
は、まず遭遇することはないと思うので、これはこれで北海道だなと、この出会いを
を噛みしめた。
帯広へのラストスパート、士幌町の超ロングストレートを時速90km/hですっ飛ばす。
くどいようだが、僕が速いのではない、周りが速いのだ。しかもこれでも何度か軽に
抜かれたのである。これで対向車とぶつかってみろ、相対速度約200km/hの慣性エネルギー
は間違いなく僕たちをオグリッシュへと導いてくれる。


261 :オムツゴロウ:05/02/28 19:11:09 ID:gJWsDf6n
帯広に着いた時にはすっかり暗くなっていた。
やすやすと予約できたホテルにチェックインし、シャワーを浴びてベッド
にダイブしたあと、目を閉じた。
目を閉じても、まだ車で走ってるような気分だ。なかなか落ち着けない。
帯広は単に中継地点でしかなかったので、特に観光はしないが、ボーっと
しながら旅雑誌をめくっていると、帯広のページで豚丼がでっかく載ってた
ので何だか食いたくなって、豚丼を食いに出かけた。今、吉野家で食わせて
るような、座ってから6秒で出てくる、鰹節のごとくヒラヒラした豚肉ではな
炭火で焼いた豚ロースの厚切りを醤油ベースの特製タレにしみこませ、それを
白飯が、まったく見えなくなるまで覆いかぶせたボリュームのある丼だ。
肉を噛んだ時の柔らかさとジューシーな肉汁、肉の旨みもさることながら
特製醤油タレとの絶妙のコンビネーションはBI砲、はたまたヤマハブラザーズ
・・・・・とにかく美味かったのだ。
ホテルに戻って、窓のカーテンを開けると帯広駅が眼前にあった。大きな鞄を
かついでる人や、学生、サラリーマン達が、途絶えることなく出入りしていた。
少し孤独を感じながら、午後10時過ぎには深い眠りに着いた。  (続)


262 :オムツゴロウ:05/03/01 21:32:51 ID:XoQg1WsW
我が目を疑った・・・。
カーテンを開けると銀世界になっていた・・・。
歩道も車道も完全に雪が積もっている、昨夜はほとんど雪なんてなかったのに
一晩で、こんなにも積もるのか・・・。
呆然としながらチェックアウトし、歩道に足跡を残しながら車に向かった。
荷物をハイエースに放り込み、帯広駅に向かう人々を見送りながら、深く溜め息を
ついた。
もうチェーンを着けるしかない、あわよくば使うことなく北海道を切り抜けられる
かもと密かに目論んでたが、認識が甘かった。ここは北海道なんだ。
渋々、荷室からゴム製のタイヤチェーンを取り出し、車をジャッキアップした。
タイヤの外周にチェーンを取り付けながら、むしろここまでチェーンを使わず来れた
事自体、ラッキーだったのかも知れん、と前向きに考えて作業を進めた。
非常にめんどくさい・・・。しかも指がかじかんで痛い!
軍手をつけていたが、もう指は冷たさで真っ赤だ。
「くそ・・・俺だけじゃないか、チェーンなんか着けてる奴は・・・」
周りを行き交う人や車の様子があまりにも昨夜と変わりないので、唯一人こんなことを
してる自分が少し恥ずかしかった・・・。

263 :オムツゴロウ:05/03/01 22:46:49 ID:XoQg1WsW
どうにか装着したものの、不安で一杯だった。
雪道には慣れてない上、昨日までのように速いペースで移動できないのは
確実だ。ホテルを予約しようにも、無事に辿り着けるかもわからないし、
どれくらいで着くかの見当もつかないから、今の段階では予約しにくい。
しかし、あれこれ考えても車は進まないので、とにかく走り出した。
完全な雪道と化した国道を南に向けて走る。今日の計画では、えりも岬
から静内、日高、そして富良野で宿をとることにしているが、行き着く
自信がまったくない。行けるトコまで行くしかないな、と気持ちを切り替え
車道に出来たレールのような轍を慎重にトレースしていく。
この轍けっこう曲者だ、うっかり踏み外すと、たちまちハンドルを取られ
恐ろしい思いをする。轍の上をなぞっていけばいいんだよ、と自分にいい聞かせ
るも決められたレールの上を走るのが苦手な僕は何度も踏み外し、その都度
恐い思いをした。
1時間ほど走っただろうか、多少は雪道にも慣れてきたようだ。
目の前にはトラックが走っていた、このトラック・・・何かヘンだ。 (続)

264 :むこうの317 ◆317..n/Ke6 :05/03/01 22:48:48 ID:9iDk8y6o
ドキ(・д・)ドキ

265 :オムツゴロウ:05/03/02 20:36:04 ID:TPClYqPd
雪に埋もれた状態から飛び出してきたのではないかと思えるほど、このトラック、
車体のあちらこちらに雪の塊がこびりついている。それ以外は何の変哲もない
普通のトラックなのだが後ろから見ていると何かがおかしい・・違和感を感じる。
ついでに嫌な予感も薄々だが感じていた。
そして、アクセルを一定のまま踏んでいた時、事件は起こった。
目の前のトラックが物凄い勢いで迫ってきたのである!
「うわああああああああ!!」
咄嗟に急ブレーキ、のけぞる僕、チェーンを着けてるとはいえ、突然の急ブレーキ
でタイヤはロックしスリップ状態に。
チェーンは雪をかきむしり、何とか止めようとしているが、それほどスピードは
落ちない、このままでは間違いなく追突する、・・・仕方ない、瞬時に対向車線に
目を移し、対向車がいないことを確認すると、すぐさまブレーキを解除して、
対向車線に飛び出し再び柔らかくブレーキペダルを踏んだ。レースをやってたのが
幸いしたのか、どうにか追突は避けられた。止まった時にはトラックの運転席の
すぐ後ろまで来ていた。トラックは何事もなかったかのように発進していったが
僕は、まだドッキンドッキンしていた、ここ数年味わってないくらいのドッキンだ。
とはいえ、対向車線に、いつまでもいるわけにいかないので、またすぐに本線に
戻って、走り始めた。




266 :オムツゴロウ:05/03/02 22:08:25 ID:TPClYqPd
なぜ、こんなことになったのか、の答えはもうわかっていた。
このトラック、ブレーキランプが雪で完全に覆われていたのである。
確かに車間も十分といえるほど、とってなかったかも知れないが、
それ以上に、これは交通マナーに欠けていると文句のひとつも言いたかった。
ただ、今思えば、冬用タイヤも履かずに冬の北海道に来ている自分が言うのもおかしな
話だとも思う、しかし運がよかったなあ・・・・。
これ以後、車間を十分過ぎるほど、とるようにして走った。
帯広の隣の広尾町に入ると、あまり雪がなくなってきたので、少し安心して
走れるようになった、どうやら局地的に降ったらしい。
広尾町の海岸線、黄金を敷き詰めるほどの巨費を投じて作られたという黄金道路
を抜け、午後2時過ぎ、えりも岬に着いた。
日本一、風が強い岬という話に違わず、強烈な風が吹いている。
もしかして風にもたれかかれるんじゃないか?と思い、吹いてくる方向に体重を
徐々にあずけてみると、これがなかなかいい線いくのだ。もう少し体重が軽ければ
ばっちり、楽しめるだろう。
それにしても観光客が僕しかいない。広い駐車場にハイエースが、ぽつんと一台
佇んでいる・・・。屋台らしき建物もあるが、今日は閉店どころか、窓に板を打ちつけて
ある。
仲本工事も来てないなあ、と辺りを見まわすと襟裳岬・風の館、という観光施設
が営業していたので入ってみることにした。  (続)





267 :オムツゴロウ:05/03/03 21:13:05 ID:4NnWd2zf
しかし、えりも岬周辺に、来てからというものの、ロクに人間の姿を見かけない。
車は地元民と思われるものに、2台くらい擦れ違ったが、もうそれくらいのもん
だ。ここも足寄やサロベツ原野のように、不思議な感じがする所だった。
はっきり言って大好きである。住むか?と聞かれたら断ると思うが、年に一回
くらい訪ねることができたらな、と思って止まない。
そんな感じだったから、風の館に入った時、受付の人はいるのかな?なんて、
ちょっと疑ったが、いた!しかも若いお姉さんだ。えりも町の人には大変失礼だが
、若いお姉さんが、というよりは人間がいた、という感情を抱いてしまった。
さて、この施設で一番良かったのは、巨大なガラス張りの向こうに、雄大な太平洋
が一望出来る、展望室だ。座席が映画館のような後ろ上がりになっており、心憎い
配慮が感じられる。外があんまり強風なので、当たり前だが無風で眺める事ができる
のが少し嬉しい。しかも僕一人しかいないので貸切状態だ。
そういえば、太平洋を見るのは久しぶりだ、これまで日本海、オホーツク海と見てきた
せいか懐かしく感じた。フェリーを降りて、まだ、たったの2日くらいしか経ってない
のに、あの船酔いがひどく昔のように思う、鳥取砂丘なんて、もう何をかいわんやだ。
僕しかいないので、横になってリラックスしながら太平洋を見つめていた。
時が経つのも忘れ、物思いに耽っていた。
「・・・結構時化てるな」
「・・・あの段々、海から出てきている岩礁が日高山脈を形成して北海道の背骨になるのか」
「・・・これずーっと真っ直ぐ1000kmくらい南下して、右に90°曲がったら高知に着くかもな」
有意義な時間を過ごし、また絶対来ようと誓って、えりも岬を去った。



268 :オムツゴロウ:05/03/03 21:50:35 ID:4NnWd2zf
国道336号線、雪はほとんどない、いい感じだ。
チェーンを着けたままアスファルトを走ってはいけない、と説明書に
書いてあったが気にせず走る。道路の上を雪だろうか、風で白い蛇のよ
うなものが、くねりながら、車の前を横切ったり、一緒に並走したりする。
これを見ると何だか外の寒さが窺い知れる感じがする。
時刻は午後4時前、そろそろホテルを予約しようかと思い、車を道路脇に
停めて、富良野までの距離と到達時間を大雑把に計算した。距離は200数十km
くらいか、道は、門別までは真っ直ぐな感じだし、そっから富良野までは
どうなってるかわからんが、気合入れて富良野まで頑張るか!、というわけで
富良野のホテルを予約した。
しかし時間的にはお世辞にも余裕があるとは言えない。普通に行っても富良野
に着く頃には完全に夜になっているだろうし、富良野に行く過程で山の中も
走るようなので、天候が悪化して吹雪にでもなったらどうしよう、等々
不安要素は多々ありそうだが、ここはひとつチャレンジしてみよう、と調子に
乗っていた。 (続)




269 :名前はいらない:05/03/03 21:57:10 ID:BaG4xos0
高橋友城なんて知りません

270 :オムツゴロウ:05/03/04 20:55:50 ID:DF0G5CpU
灰色の重たい雲が空を覆っている、順調に走行しているが、
今日これからの道中が気になって、今ひとつ運転にも集中できない。
その時、早田牧場という看板が目に入った。
おお!ビワハヤヒデとナリタブライアンを生んだ牧場だ。
さらに進むと天下の社台ファームの文字が!
興味のない人には、まるでわからないと思うが、競馬の話だ。
一時期、ダービースタリオンに死ぬほどハマってしまい、ゲームとは直接関係ない
競馬の関連書を読み漁っていたので、普通の人よりは競馬に少々詳しくなっていた。
見学して行きたかったが、時間的にもキツイし、独りで行くのもちょっとなあ・・
と感じたので非常に残念だが見送ることにした。
その後も聞いたことがある名前の牧場が次々と現れ、その度に喜声を上げた、
サラブレッド銀座なのだ。
ゲームの中で1000年以上も続いた自分の牧場の名馬達を思い出し、あんなレースも
あった、こんな馬もいた、倒産覚悟でパリティビットを買って翌月に死んでしまって、
あの時はホント大変だったなあ、ナカメグロトラコは最強牝馬だったなあ、あれで
凱旋門獲った時は泣けたなあ・・・などと、現実の牧場を目の前にして非常にスケール
の小さい過去の栄光を、遠い目をしながら振り返っていた。
そんな思い出を楽しんでるうちにサラブレッド銀座は終わり、いよいよ、本日の正念場
富良野へと続く国道237号線に入る為、穏やかな海岸線235号にわかれを告げて右折をした。




271 :オムツゴロウ:05/03/04 21:32:52 ID:DF0G5CpU
237号線の長閑な田舎風景が続く。山に入る前に、舞鶴で見たような、
コンビ二風商店に停まり、オニギリ3つとおでんを買って駐車場で平らげた。
店の横を赤い頬をしたジャージ姿の小学生が数人通り過ぎていった。
軽くノビをして、再び車を走らせる、辺りは、もうかなり薄暗い。
しばらく走ると日高山脈であろう山々が姿を現した、山の上には真っ黒の雲が
空を支配している・・・・まるで魔界のようだ。
「・・・・あれに・・今から行くのか・・・。」
遠くに見える日高山脈を見据えたまま、ポケットからラッキーストライクを取り出し、
シガーライターで火を点けて、ひと吹かしした。タバコの煙が山上の黒雲を一時白く
染めるが、灰色になることもなく、すぐ黒雲は顔を出し、早くおいでと手招いているよう
だった。  (続)



272 :たまねぎ ◆5LbYXLEohE :05/03/05 01:53:17 ID:AtTGGn50
残弾は、一発、弾数よりも老眼か心配だ
眉間を貫通した弾丸は
私には、引退を決意させるものだった。

273 :オムツゴロウ:05/03/05 18:26:01 ID:FT3PomG2
不安な気分を紛らわせようとカーステのボリュームを上げた。
岡村と矢部の笑い声が、僕の不安を僅かながら取り去ってくれる。
日高町に入って道路の様子が急変した。
タイヤからステアリングに伝わる路面の感覚が何かしら嫌な感じがするのだ。
人間不思議なもので、事が起こらなくても自分の置かれている状況が危険なもので
あればあるほど、それを察知する能力があるようだ。
道路が・・・何となく光っている・・・。
とっくに日は暮れているうえ、雨も降らないのに何故アスファルトが妖しく光って
いるのか・・・。
もう降りて確認するまでもない、凍結している。
すべての運転操作をイージーアンドスローリー、且つ丁寧に行わざるを得ない。
むしろ頭で、そう考える前に本能的に体がそうしていた。
一瞬でもヘタな操作をすれば、アッという間にコントロールを失って、この旅は
終わる。
時速は40km/hくらい、前の車との車間距離は、ゆうに150mくらいはとっている。
こんな遅いスピードで走っているのに、後ろはつかえてはいないかと、バックミラー
を覗くと、後続車も申し合わせたかのように、同じくらいの車間をとっていた。
信号で止まらなければならない時が、一番心拍数が上がる、一秒間に4回くらいの
ポンピングブレーキで長〜い時間と距離をかけて減速する。ABSでも付いているなら
ここまで慎重にならなくてもいいだろうが。


274 :オムツゴロウ:05/03/05 19:43:45 ID:FT3PomG2
しばらく走ると、車が2台、道路横の田んぼに落ちているのを見かけた。
一台は横になったままで、もう一台は側溝にはまっているようだ。
互いの運転手に怪我はないようで携帯で連絡している姿が見えた、救助の
必要はなさそうだったので、そのまま通過した。
平地が終わり、いよいよ峠道に入る、その辺りから道路は凍結路から雪道へと
変わってきたので、いくぶん緊張が和らいだ。
凍った道路よりは雪道のほうが、はるかにマシだ、とはいっても油断は禁物で
気を緩めることなく峠道をひた走る。
すっかり夜になってしまった、オレンジ色の道路灯が有り難い、こんな山の中で
自分の車のヘッドライトだけだと心細くてしょうがない。それでもさすがは
国道で、たまにではあるが、他の車も通っている。携帯は既に圏外なので、
何かあっても、とりあえず助けは呼べそうだ。
占冠村の山中を、ただただ富良野に向けて走る、行けども行けども、山の中、
道、間違えてるんじゃあるまいな、と不安になる頃にちょうど、国道の看板が
現れるので、不安心という感じだ。
あんまり寒いのでヒーターをMAXにしていたが、さすがに頭と体がのぼせた
ようになってきたので、チェーン装着帯に車を停め、外に出てみた。
「うおおーっ!寒い!」
一体、今の気温は何度なんだ?と叫びたくなるくらい寒い!!
あったまってポーッとなった体は瞬く間に冷却される、しかしすぐ車の中に
入っては意味が無いので、少しガマンして車の周りを小走りで走り回っていた。(休)


275 :オムツゴロウ:05/03/07 21:00:38 ID:tpjEbbId
夜ではあるが、白い雪山ははっきりと見える。
チェーン装着帯の端に行ってみると、ガードレールの向こう側、だいぶ下の方に
小川があるのが見える、川の付近が白山のせいだろうが、川や川辺の木々が青紫に
浮かんで見える。小川の行く先は見えないが、山の深く奥へと向かっている。
寒さも忘れ、見入っている。僕は何かを感じているのだ。
時刻は午後8時半、車に乗り込み、再び富良野を目指す。
走ること30分、信号のある分岐に着いた、この分岐に来れば富良野は着いたような
もんだ、ホッとした気持ちで青に変わるのを待つ。
待つこと15分、車なんか一台も通らないのに、いくら何でも長いだろ、と車を降りて
標識の辺りをうろつくと、停止線で停まらないと変わりません、というような看板が。
雪がすごいので見落としていたらしい、雪が積もって停止線がよくわからない。
この辺かな、と少し前進して停まった、しかし変わらない、もういいやと、無視して
進んだ。分岐から少し走ると、山道は終わり、富良野市街へと入っていった。
富良野市はイメージしていたものと違い、町並みはそれほど他の市街地と変わるものは
なかった、大型電器チェーン店、大手カーディーラー、コンビニなど、何処にでもある
ようなものが軒を連ねている。


276 :オムツゴロウ:05/03/07 21:53:25 ID:tpjEbbId
富良野のイメージって、もちろん「北の国から」だ。
「北の国から」は小学校の時に初めてTVで見てから、何となくずーっと
見てきたので、それなりに思い入れはある。
だもんで、町自体が昔風な土地だろうと少しだけ期待していたが、やはり現実は
こんなものだ。というのも、だいぶ前に北海道出身の仕事仲間だった人に「北の国から」
の話をしたら、あのドラマの影響で北海道の人は皆、黒板五郎のような
生活かそれに近いような自給自足の生活をしている、と思われているフシがあるので少々
迷惑している、実際の暮らし自体は本州の人と大差ない、と苦笑しながら漏らしていた。
先にそう言われたおかげで、自給自足は大変ですね、などと口走ることはなかったが、
なあんだ、そうなのか、とその時は少し残念な気分になったのを覚えている。
現実に来てみても、その人の言う通りだった。冷静に考えてみれば、あんな不便な暮らし
をいつまでも続けるのは嫌だろうな、この今の町並みも、開拓してきた富良野の人々が
長年の苦労の末、手に入れた、血と汗と涙の結晶なんだろう、それをドラマと違うからと
残念がるのは傲慢なことかもしれないと今はそう思っている。
予約していたホテルに到着し、チェックインの手続きをしていると、松尾貴史に似た
フロント係が「スキーは?」、と聞いてきた、何でスキーの話が出てくるんだろ、と
不思議に思ったが、「しません」と答えると、松尾も不思議そうな顔をするのだった。
部屋に入るなりベッドに大の字になった、何も考えたくなかった。
とにかく休みたかった。(続)





277 :オムツゴロウ:05/03/08 21:05:27 ID:HpnEVo+Y
夢を見ることもなく熟睡し、起きたのは午前9時半だった。
部屋のカーテンを開けて驚いた、目の前に巨大なゲレンデがあり、そのゲレンデ
には既に多くの人達がスキーを楽しんでいた。
ここはスキー場のホテルだったのだ。昨夜の松尾が不思議な顔をするのもうなずける。
気持ち良さそうだったので、少しやってみたくなったが、スキーの経験は修学旅行の
3日間しかない、今やっても楽しむどころか苦しむだけだと思い直し、チェック
アウトして車に乗り込んだ。
素晴らしくいい天気だ、雲もほとんどなく日に照らされた一面の雪景色がまぶしいくらい
に輝いている。
富良野に来たからには、「北の国から」のロケ地に行かねばなるまい、というわけで
麓郷の森に向かった。途中に見かける富良野の町は落ち着いた感じのいいところだ。
何だか、とても穏やかな気分になる。
20分少々で、麓郷の森に着いたものの、またまた観光客は僕しかいない・・・・。
さっそく車を降りてロケに使われた木造の家を見物した、中から田中邦衛が今にも
出てきそうである。小屋の中に入ると、TVで見たことのある、居間や台所、純の
部屋に上るはしごなどがそのままに置かれていた。
入場料がいらないせいもあるのか、大して感動するほどのものはないな、と思っていたが
小屋を出て少し歩いた時に、落ちてきた松かさが頭に当たった。立ち止まって、松かさを
拾い、まわりを見まわした。森の木々は息を呑む存在感を放って、僕と対峙する。
見つめるほどに人間は自然の一部だということを感じずにいられなかった。


278 :オムツゴロウ:05/03/08 21:23:57 ID:HpnEVo+Y
拾った松かさは持って帰り、だいぶしょぼくれたが、今も本棚の上に置いて
ある。
車に戻ると、ハイエースのリアのバンパーに、つららができているのに、
びっくりした。後輪の撥ねた水がバンパーに当たり、それが凍り、また水が
かかり、を繰り返して成長したのだろう、これは珍しい光景だ、と写真を
一枚撮ってしまった。
時刻は昼前、ちょうど腹がすいたので国道沿いのラーメン屋でバターコーン
ラーメンを食べ(美味かったんだ、これも)富良野をあとにした。次は夏に
来てみたいものだ。  (続)



279 :udagawa:05/03/08 21:28:13 ID:5fIEa1ym
こんばんわ 作詞を志す方への支援サイトからのPRに来ました。
チョットでも興味ありましたら遊びに来て下さい。
宜しくお願い致します。

http://homepage3.nifty.com/EndouMusicOffice/index.html

280 :たまねぎ ◆5LbYXLEohE :05/03/08 22:12:02 ID:w0SeecTN
目標は倒れた。静かに射線を外す。音もなく現場を立ち去った。

281 :オムツゴロウ:05/03/09 19:46:29 ID:7xvL0fUi
真っ白く緩やかな丘陵が重なり合い、その向こうには富良野岳、美瑛岳、十勝岳と
いった2000M級の山々が雄々しくそびえ立つ、雄大な富良野の景色に心洗われ、
車は国道38号線を快調に飛ばしている。
今日は一気に室蘭まで移動してしまう、もう少し時間をかけてゆっくり旅したいの
だが、北海道を離れてからも東京の親戚を訪ねなければならないし、そこで2泊して
高知まで帰るのを計算に入れると、どうしても北海道は旅行初日から数えて、一週間
強で切り上げる必要があった。したがって北海道に泊まるのは、この日の室蘭が最後
ということになる、もう大詰めに入った、といってもいい。
心癒される田舎風景が絶えることなく窓を流れていく。
昨日の生きた心地のしないドライブが嘘のように今日は空も道路も上機嫌だ。
ナイナイのオールナイトは既に聞き尽くし、カセットケースの底の方にあった、
いつ頃のであろうか、大槻ケンヂのオールナイトを聞いていた。長閑な風景とは
対照的に、大槻ケンヂの下品なハイテンショントークが車内にこだまする。
大槻が一所懸命、バカ話をしているのをよそに、僕はラッキーストライクを吹かし
ながら、これまでの旅を振り返っていた。





282 :オムツゴロウ:05/03/09 20:22:43 ID:7xvL0fUi
北海道は、四国の人からして見れば、なかなか行く機会は少ない。
僕自身、この旅行が終われば次はいつ行けるかもわからない。
だから出来るだけ多くの場所を訪れようと、これまでのような旅をしてきた。
北海道滞在中、睡眠時間を除けば、そのほとんどは移動時間になっている。
それじゃ、今までの旅は無意味かと言えば、そうとは思わないし、それなりに
自分の中の何かを発見することはできた、ならいいじゃないかと言われても
、そう簡単にうなずけるわけではない。
分刻みで名物だけを見ていく日本人の海外ツアーと、そんなに変わらないじゃないか、
何か間違っている、下手な旅をしている、ともやもやしたものを払拭できないまま
最後の宿泊地、室蘭に着こうとしていた。(続)






283 :オムツゴロウ:05/03/10 21:23:22 ID:Cj68KtYr
中途半端に輝く室蘭市街の夜のネオンが郷愁を誘う。
高知市も似たようなもんだ、せいぜいこれに毛が生えたくらいのものである。
時刻は午後6時過ぎ、しかしこの時は結構疲れていた、昨日までの真っ直ぐで
信号の少ない道路ではなく、今日は砂川市、美唄市、岩見沢市、と道は真っ直ぐ
でも比較的、車や人も多い場所を通って来たので、神経的にもまいっていたようだ。
しかも、この日予約していたホテルが住宅が密集しているような場所にあり、なかなか
見つけられず薬局のオバさんに教えてもらって、ようやく辿り着いた。
外観が、いかにも安そうなビジネスホテルで、確かに料金も安かったのだが、部屋に
入ると、そのひどさが、ありありとわかる。ベッドの毛布など1970年代を彷彿とさせる
緑と白と黄土色のストライプの入った、ひどいデザインで、部屋も非常に狭く、隣の
部屋のオッサンの咳払いが、はっきりと聞こえ、さらにさらに机と椅子があるが、
それはもはや、本来の使用目的に耐えうるようなシロモノではなく、その形をした
オブジェと呼ぶに相応しい。極めつけはTVだ、まさか今時100円を入れるやつじゃ
あるまいな、と疑ってかかったが、どうやら違うようだと安心したのも束の間、
点けてみると全チャンネルが失明するかのような凄まじい砂嵐が舞い散っている、
砂嵐の向こうに、おぼろげながら人間が何かをやっているのがどうにか確認できた。
室内アンテナのほうが、はるかに映りがいい、映りも悪けりゃTV自体もいつの
時代のTVだ?と思えるほどの老々さを醸し出している。
ここまでヒドイともう怒る気もしない。カプセルホテルよりゃマシだろーが!、と
支配人の声が聞こえてきそうな部屋で、とりあえずラッキーストライクに火を着け
ベッドに腰掛けた。



284 :オムツゴロウ:05/03/10 23:11:52 ID:Cj68KtYr
4、5回吹かして立ち上がり、窮屈なユニットバスでシャワーを浴びたあと、
上半身裸のまま、部屋の窓を開けた。
この日は暖かったせいか、裸でもそれほど寒くはなかった。
部屋が5階なので室蘭市が遠くのほうまで見渡せる。
海岸線に沿って光の列が弧を描いている。
これが北海道で過ごす最後の夜だと思うと、何かせつなく物哀しい思いに
なった。眼下に見える住宅地は、もう自分が住んでいる家とそう変わりは
なく、それがまた寂しくさせた、同時に何か気持ちが落ち着く感じがする
のも確かだった。
体が冷えてきたのを感じると窓を閉めて、ベッドに横たわった。
砂嵐の画面が流れるのをぼーっと見つめているうち、いつの間にか室蘭の
夜を眠っていた。明日はクマ牧場だ。  (続)


285 :オムツゴロウ:05/03/11 23:51:59 ID:Vo+Vh0yw
早めに寝てしまったせいか、午前七時には目が覚めた。
ここ数日はまったく夢を見ないし、夜中にふと目が覚めることもない。
自分ではあまり感じないが、やはり体は疲れているのだろう・・・。
窓を開けると、朝冷えの冷気が入り込み、鳥肌が立つのがわかった。
学校や会社へ行く人達が、白い吐息を吐きながら歩いているのが見える。
今の僕には日常で彼らにとっての非日常が今日も始まる。
ホテルの食堂で、ごく普通の朝食を摂り、部屋に戻ろうとすると食堂のおばさんが
飲み放題の牛乳を勧めるので、飲んでみると驚くほど美味かった。近くの牧場から
持ってきてるそうだが、こんな美味い牛乳を飲んだことはない、何と言うか自然に
甘い感じがするのだ。
これが飲めただけで、もう部屋のことなど許せる気分になった。
ホテルをチェックアウトし車に乗り込む時、信じられないくらい車が汚いのに
気がついた。あまり洗車するほうではないが、これほどまでに汚いと、さすがに
恥ずかしい。北海道ではちらほら汚い車を見かけるので、まだいいが東京に着くまで
には何とかせねば、と思い昭和新山に向かった。
40分ほど、車を走らせてあっさり昭和新山に到着、駐車場の目の前に赤茶けた土を
荒々しく盛り積んだような山がそびえている、所々、白い噴煙が噴き出しているのが
不気味だ。ひとしきり眺めたあと、写真を一枚撮り、クマ牧場へと足を進めた。 (続)




286 :オムツゴロウ:05/03/12 20:23:16 ID:fe1pYci8
入り口にでかいヒグマが臨戦体勢で剥製になっている。
実はヒグマって見たことないのだ、ツキノワグマとマレー熊とシロクマは見たことが
あるのだが、ヒグマはこれが初めてになるので楽しみにしていた。
何やらケモノの雄叫びのようなものが聞こえてくる、入ってまずアライグマがいた。
そういえばアライグマも見たことはあったな・・・。
覗き込むと8匹くらいのアライグマ全部が僕を見た、何も皆で注目しなくても・・。
それにしても凄いニオイだ・・・・・・動物園よりもヒドイ気がする。
いよいよヒグマとご対面。
「おお!デカイ!!」、こんな感想しかないのである。
それでもやはり感激だ。こんなのと山の中で出会ったら僕はおそらく動けなくなると思う。
見た目は迫力あるのだが、ここで飼育されてるヒグマは人になれてるせいか、妙に人なつ
っこい。真下にいるヒグマなど手を上下させて、何かくれとねだっているようだ。
おもしろいので餌を購入して放り込んでみる、するとヒグマども、どんどん集まりだして
盛んに餌をねだりだした。
「わはは、いい気分だ」、しかしまた客が僕一人しかいないではないか・・・。
大の男が独りでヒグマに餌撒いてる姿は何だかとても痛い気がする。









287 :オムツゴロウ:05/03/12 21:31:43 ID:fe1pYci8
少し歩くと下に下りる階段があり、そこでは、さっき餌を撒いてた場所の
ヒグマと足元同じ高さでガラス越しに見ることができた。
また餌をくれると思ったのか数頭が目の前に群がってきた。
一頭が立ち上がり、ミシっと前足をガラスに押し着けて鼻息を荒くさせている。
何という圧倒的存在感だろうか・・・・思わず後ずさった。
「・・・なんだこれ・・」
ガラス越しとはいえ、僕とヒグマの距離は50cmほどしかない。
「フッゴー!フッゴー!」
ガラスについた前足からツメが飛び出しているのが見えた、オーコワ。
カナダかどっかでヒグマより大きいグリズリーを檻にも入れず放し飼いで
暮らしている家族をTVで見たことがあるが、正気の沙汰ではないと思って
しまう。
かなり臭かったが結構満足してクマ牧場をあとにした。
車に戻る途中、ふと左のほうを向くと、まだ噴火する前の有珠山があった。
この翌年、爆発するのだが、ひっそりと静かな山に見えながら、得もいわれぬ
雰囲気があったのを覚えている。  (休)








288 :オムツゴロウ:05/03/14 20:51:35 ID:i5nT1urE
車に戻り、休憩がてら、今日の予定を確認する。
目の前には昭和新山が、相変らず湯煙りのような噴煙を吐き続けている。
突然噴火することはないにしても、やはり多少の恐怖は感じてしまう。
白い噴煙が、爆弾の導火線のように思え、ありえないだろうが、突如ドッカーン!!
と大爆発し、大量の溶岩が車に降りかかったら・・・などと考えてしまうと早く
この場から立ち去りたい気分にもなるのだった。

午後5時過ぎの青森行き青函連絡船に乗るため、予定といっても函館港までの移動だけで
今日は終わりだ。
もう雪道の心配はないだろうとチェーンを外し、一路、函館港に向けてアクセルを
踏んだ。海岸沿いの国道37号線が、とても気持ちいい。
午前中の太陽が海を白く輝かせ、とてもキレイなのだが僕の鼻は異変が起きていた。
クマ牧場を出てからも熊のニオイしかしない。臭気があまりにも強いと鼻の粘膜に
付着するのか、しばらくはとれないのだ。
どうしたものか、と考えてると、ふと海鮮たこ焼き、と書いた看板に目が止まった。
腹もすいてるし美味そうなので昼飯代わりに1パック買って、その場で食うことにした。
ホタテや何とか貝の切り身が入ってるのだが、口惜しいことに、食っても食っても熊の
ニオイに阻まれて、美味しくもなんともない・・・。
今考えても、このたこ焼き、すごく美味かったんじゃないかと思う・・。





289 :オムツゴロウ:05/03/14 21:42:11 ID:i5nT1urE
ただただ残念だったが、再び車を走らせた。
チェーンを外したせいで、走りは快適そのものだ、内浦湾を円を描くように
ぐるりと回り、午後4時半頃、函館港に到着した。
日中よかった天気は、すっかり曇り空になって、いよいよ訪れた北海道との
別れを一段と寂しい気分にさせてくれる。
東日本フェリーの受付で手続きを済ませ、乗船までの待ち時間、ラッキーストライク
を吹かしながら、港をうろついていた。
旅行シーズンではないにしろ、一日7〜9便も出るという青函連絡船の港は、
さすがに家族連れや仕事関係者であふれている。
北海道では一番南に位置している函館だが、やはりまだまだ寒さは強い、
たまらず車に戻った。
座席を倒し、手を頭の後ろに組んで目を閉じた。
ここ数日のいろいろな出来事が頭の中を流れ、また流れ、また流れ、を
繰り返していた。繰り返される度に、寂しさは大きくなり、もっといたい、
という感情が湧きあがってくる。
乗船アナウンスが流れた。
「ああ、ついにお別れだ・・」
エンジンをかけ、誘導員にチケットを渡し、フェリーの中に車を入れた。
あっけない乗船だった。




290 :オムツゴロウ:05/03/14 22:34:09 ID:i5nT1urE
青森までの所要時間は4時間弱ほど、午後9時過ぎ到着だ。
そのあとの予定はまったく決まってないが、航行中にでも考えることにして、
とりあえず荷物を置いてデッキに出た。
ほどなくしてフェリーはゆっくりと動き出し、函館港を離岸してゆく。
ゆっくりゆっくりと函館港が遠ざかっていく。
薄暮に包まれる函館に、ひとつふたつ、とネオンが輝きはじめていた。
自分から少し離れた所に、遠征帰りだろうか、部活のジャージ姿の高校生が
一人、僕と同じように、その光景を見つめていた、それを見つけた仲間10数人が
一斉に大爆笑していた。
それをよそにフェリーはスピードを速めながら、無情にも、どんどん北海道を離れてゆく。
辺りは、ますます暗くなり、陸地は空の色と同化し、もう函館の灯がわずかに確認
できるだけになった。
必ずもう一度来よう、と誓い、北海道に背を向けた。
客室へ戻る途中、津軽海峡の風は無性に哀しかった。   (続)






291 :オムツゴロウ:05/03/15 18:17:13 ID:HMGqenjk
昔でいうところの雑魚寝部屋(今も言うのかもしれないが)で横になり、どこを見るでもなく
今後の予定を適当に考えていた。
目の前で3〜5歳くらいの幼児二人が枕を持ってドツきあいをしている。
それを注意している母親がいる。
さっきの青春遠征組が東北訛りで談笑している。
中年のオッサンが二人、花札をしている。
老夫婦が開いているのか閉じているのか、わからない目をして置物のようにじっとしている。
僕のような旅行者の青年が独り、本を読み耽っている。
見知らぬアカの他人が仕切られたスペース内で、迷惑のかからない範囲で各々、この
空間を共有している。こういう場所がなぜか落ち着く。
確かに騒々しいのだが、街の雑踏とは違った趣の騒々しさである。








292 :オムツゴロウ:05/03/15 18:52:47 ID:HMGqenjk
うまく言えないが、無意識のうちにナショナリティが働いているというか、
古くは聖徳太子が言った「和を以って貴しと為す」とは、こういう場の
日本人の精神性にも通ずるのではないか、と勝手に解釈している。

青森には午後9時過ぎ着、ホテルは予約してないし、もとより今夜は車中泊と
決めていたので、ひたすら東京目指して東北自動車道を駆け下り、日付が変わる
頃に最寄りのSAで眠る事にしよう、ということで、ひとまず予定は決まった。
時刻は午後7時前、到着後の残業ドライブに備え、少し仮眠しておこうと、
棚にある枕をひとつ取り出し、束の間の休息をとった。  (続)







293 :オムツゴロウ:05/03/16 19:22:18 ID:2ejKjuLb
眠っている間も幼児の騒ぎ声が聞こえていた気がするが、確かに眠っていたようだ、
時刻は午後9時になろうとしていた。
軽くストレッチをして、ジュースを買うついでにデッキへ出てみた。
目の覚めるような冷たい風が全身にあたる、すでに青森の灯が見えている。
旅は終わったわけではない。
これから本州を、ひたすら走って帰るわけである・・・・大部分、高速道路で・・。
しかし、どうも今夜は天候が怪しい、異様に寒いし空も曇っている。
まあ、青森といっても本州だし、何てことはないだろう、とタカをくくっていた。
ただこの数時間後、試練が待ちうけていたことは、まったくの想定外だった。
リアルゴールドを飲み干したころ、下船のアナウンスが流れ、僕は荷物を持って
階下の車へと向かった。
車両格納庫はアイドリング状態で待機している車の排気ガスでむせ返っている。
僕も負けじと、いまや東京には入ることさえ許されない、規制非対応のディーゼル
排気ガスをこれでもか、とぶちまけながら到着を待った。





294 :オムツゴロウ:05/03/16 20:33:13 ID:2ejKjuLb
車両搬入口の巨大な扉がゆっくり開く。
小樽の時と同じように照明の灯りが車内へと差し込んできた、笛の合図と共に
次々と車が連絡船の開いた口から光の中へ消えてゆく。
誘導員が僕に合図を送った、シフトをDレンジに入れ、鉄工所の中のような
格納庫をそろそろとハイエースは動き出す。
まぶしい光の中へ入り目の前が真っ白になったかと思うと、次の瞬間には現実の
世界が横たわっていた。
ついに本州上陸だ、もう四国へは一応道路でつながっていると思うと、少しばかり
の安堵感が湧き上がってきた。
ひとまずGSへ寄って、燃料を補給、その間GS内のサービスコーナーで
コーヒーを飲んでいた、壁には東北地方の道路地図が貼られている。
これからまさに乗ろうとしている東北自動車道のSAやPAが細かく記載
されており、ちょうどいいや、と今夜の残業ドライブの参考にすることにした。
その傍らのカウンターで、雪国の人らしからぬ色黒で怒っているような眉毛に
改造した八戸ヤンキー風の従業員が、めんどくさそうに帳簿のようなものを
付けていた。計算がむずかしいのかどうかわからないが、見るからにイライラ
しており、俺に話しかけるとケガするぜ、といった雰囲気が、ありありと
感じ取れた。
この人に車洗ってもらおうかな、とも思ったが、必死にやっているようなので
遠慮することにし、とりあえず東北自動車道のことについて尋ねてみることに
した。   (休)




295 :オムツゴロウ:05/03/16 20:48:41 ID:2ejKjuLb
えー、旧交を暖めに、九州に行ってきますので4、5日ほど休みます。
九州に行く前には終わるだろうと思っていましたが、ダメでした。
気がつけば、もう2ヶ月近く書き続けてるんですね、当初の予定より大幅に
オーバーしてしまいましたが、おそらく今月で終わると思います。
読みにくい文章を、未だに読んでくれている方に感謝して、僕はとりあえず
旅に出ます。


296 :むこうの317 ◆317..n/Ke6 :05/03/16 22:21:20 ID:XsyF6R6x
国道3号線を走るハイエースを見たらオムツさんだと思えばいいわけですね、、

297 :むこうの317 ◆317..n/Ke6 :2005/03/23(水) 20:04:03 ID:reC8WfG+
そーいや、オムツさんは九州に逝くとだけ言ってて、九州のどこかは言ってないわけだけど、
場所によっちゃ(九州北部)、思いっきり地震に遭遇してないかねぇ、、、?

ちょっとシン(´・ω・`)パイ

298 :オムツゴロウ:2005/03/24(木) 01:23:54 ID:nNZswGq4
「あの・・・ちょっといいですか?」
知らんフリをしているのか、八戸ヤンキーは、ひたすら電卓を弾いている。
「あの・・すいません!」、と今度は少し語気を強めて言った。
まともな一般人ならたやすくできるであろう社会人としてのケジメを死に物狂い
で引っ張り出してきたのが、はっきりとわかる顔をして八戸ヤンキーはこちらを
見て言った。
「・・・・・・・なんすか?」
もう考えてる事が手にとるようにわかり、笑いそうになるのを必死にこらえながら
質問した。
「青森から東京まで高速で何時間くらいですか?」
「・・・・・・6時間くらいです。」、と二の句をつがせない口調で呟き、再び帳面
と格闘を始めた。さすがにもう何か質問する気にはなれなかった。
水を飲ませて欲しいんですけど・・・・と言ってみたかったのだが、身の危険を感じた
ので悪ふざけは、よすことにして自動販売機でペットボトルのお茶を買った。

地図でSA、PAなどをチェックする。仙台の手前辺りまで走って、今日のドライブ
は終わりにしようと決め、お茶を一気に飲み干して、ラッキーストライクに火を点けた
時、給油、空気圧チェック終わりましたあ!と別の店員が知らせに来た。
電卓を叩く音が、ますます大きくなってる八戸ヤンキーに一別して、給油してくれた
店員に料金を払いハイエースに乗り込んだ。  (続)







299 :快楽童子 ◆plhXCa4.HY :2005/03/24(木) 01:36:43 ID:lIERwsHR
(快∀楽)キターーーーー

300 :オムツゴロウ:2005/03/24(木) 01:46:51 ID:nNZswGq4
えー、無事帰りました。
九州は熊本に3泊しまして
阿蘇の野焼きや熊本城、とんこつラーメン、温泉とベタなコースですが、
存分に楽しんできました。九州は3回目ですが、やっぱり九州はいいですね。
もう高知に帰るのが嫌になるほど気に入ってます。

むこうの317さん>
ご心配おかけしました、熊本もかなり揺れて、これ以上揺れたらヤバイ!
と感じるほどの大きさでした。幸い揺れはおさまり、その後の旅行にも
支障はなかったです(`▽´)y-
ちなみに今回はハイエースではなく、広島までバス、広島からもう一人の
旧友とその愛車で熊本に行きました。
次に行く時はハイエースにバイクを積んで阿蘇を走り回ろうと思ってます。



301 :Y.TAKEO ◆GL19takeoY :2005/03/24(木) 02:25:34 ID:+mUjg6og
お帰りなさいませ

302 :オムツゴロウ:2005/03/24(木) 20:12:02 ID:IJeMEHcq
しかし、燃料計の針がFマークを差しているのは、いつ見ても気持ちがいい。
人生ゆとりがあるのがいいのか、ないのがいいいのか、人それぞれ色々意見は
あるだろうが、少なくとも燃料に関してはゆとりはあったほうがいいだろう。
午後10時過ぎ、東北自動車道に乗った。
走っている車は、ほとんど運送トラックばかりである、少し寂しい気もするが
混んでるよりはいい、とアクセルを踏み続ける。
今日一日の疲れがある筈なのだが、何故かまったく感じない、むしろウキウキ
しているようだ。いつだったか、こんな感じを体験したことがあるなあ、と記憶を
呼び起こしてみると、どういうわけだか文化祭前日、準備を夜遅くまでやってる時
の、あの感じとだぶるような思いがした。
まあ、一日運転しまくって頭と体が疲労していないわけがないと思うので、この時
感じたことは、今考えてもだいぶズレているのではないかと思う。
高いテンションのまま東北自動車道をぶっ飛ばす。
知らず知らずのうちにアクセルを踏む足にも力が入り、気がつけば速度計は120km/h
を差していた。カーステからは佐野元春の「約束の橋」が大音量で流れている。
僕も一緒にシャウトしながら、休みもなく車を走らせている。







303 :名前はいらない:2005/03/24(木) 20:12:38 ID:cx7ZXIxT
http://page7.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g32516521

304 :オムツゴロウ:2005/03/24(木) 21:20:06 ID:IJeMEHcq
あまりにもシャウトしすぎたせいか、アゴが痛くなり、左手でアゴの
付け根をマッサージしていると、目の前をに少し雪が舞っているのが見えた。
120/km/hくらいで走っていると路面状況がみるみる変わっていくのがよく
わかる、路肩に雪が積もりだしている。
進めば進むほど降ってくる雪の量も目に見えて増え、フロントガラスの向こう
は、雪が右へ流れ、左へ流れ、まっすぐガラスにぶつかったりと、落ち着き
なく吹き荒れている。
「ヤバイなあ、これ・・・」
数日前、他でもない東北自動車道で冬用タイヤを装着していない車が
スリップ事故を起こしたニュースをTVで見ていたので、かなりナーバスに
なっていた。

雪はまったく収まる気配がなく、とうとう道路全面が雪に覆われたような
状態になった。
決断も行動も迅かった、危険なのだが路肩に寄せて車を停め、ハザードを出し
車から飛び降り、チェーンの装着にかかった。  (続)





305 :オムツゴロウ:2005/03/25(金) 20:04:29 ID:XCM1mjF/
外は頭にくるほど寒い。
軽い吹雪気味になってるせいで一層、寒く感じる。
訓練された兵士のように手際よくジャッキアップしチェーンを取り着けにかかる、
今回の旅行のおかげで、チェーン装着に馴染みの薄い南国育ちの僕も随分手慣れた
手つきで作業できるようになった。
スピーディだったのは、慣れたこともあるが、それより何より寒いので早く済ませて
車内に戻りたいという気持ちが強かったのだ。
左後ろの車輪にチェーンを着け終わった頃、左半身が無数の雪粒で覆われた、それを
手で掃い、次は右半身が覆われるな、と思ったあと、右後輪の取りつけにかかる。
これが結構怖かった、道路側になるので時折、大型トラックがけっこうなスピードで走り抜ける。
気づいてくれてるとは思うがやはり生きた心地がしない。それと通過する時に雪塵を巻き上げて
くれるので雪に覆われるのは右半身だと思っていたら、背中と後頭部までびっしり雪に覆われて
しまった。これでは白の車に僕の背中が保護色になってしまって危ないなあ、などと考えている
間に作業は終わってしまった。
体に付いた雪を暴れるように払いのけ、手が真っ赤になっているのを見つめて、虚しい気持ちに
なったあと、寒さを思い出したかのように、オカマ走りで車内にと飛び込んだ。  





306 :オムツゴロウ:2005/03/25(金) 20:27:08 ID:XCM1mjF/
車内は、逝ったことはないが天国のような暖かさだ。
ヒーターで手を温めて、再び走り出す。
5〜60km/hのペースで慎重に走る。
八甲田がそう遠くはない山間部の自動車道は何とも寂しいかぎりである、そこへ
もってきて車通りも少ないもんだから、なおさらだ。
道路灯がなかったら終わりのない闇のトンネルを走り続けているような気分に
なると思う。
そんなことを考えていたその時だった。それまで快調だった車に妙な振動を
感じ始めた・・・・。  (続)


307 :オムツゴロウ:2005/03/26(土) 19:07:45 ID:7hKDZki7
振動に加えて、変にステアリングも重く感じる、アクセルは一定の筈なのにスピードも
やや落ちてきた。
これは・・・まさかして・・・。
ふたたびハザードを出して路肩に停めた、車を降りて車体の各部を見てまわると、
左後ろのタイヤから
「シュー、ピチピチ」
という嫌な音を発している、パンクだ・・・。
泣きたくなった、この酷寒の中、タイヤ交換、そしてまたチェーン装着をしなければ
ならない・・。でも泣いても解決はしない、背に腹は変えられぬ、やるしかないと
覚悟を決めたその時、事の重大さに気づいて体が固まった。
固まったままでは本当に凍りついてしまいそうなので、いったん車内に戻る。
ステアリングにもたれかかり、死にたい気分になった。
前述した作業では解決しないのだ、僕の車のタイヤはスペアタイヤとインチサイズが
違うのである。つまり前輪を外して、それにチェーンを装着せねば走行可能にはならない。
要するに・・
スペアタイヤを用意(これも面倒くさいのだ)→それを前輪と交換→後輪のチェーン外し→
後輪と前輪を交換→チェーン装着。
作業自体を見れば単純なのだが、今の僕の状況を考えると楽とも言えない・・。

308 :オムツゴロウ:2005/03/26(土) 21:40:01 ID:7hKDZki7
もういい加減疲れている上にこの寒さだ、現実逃避したくもなる。
とはいうものの、誰も助けちゃくれないし、やはりやらねば解決しないわけで
ある。ラッキーストライクを一本吸いながら、無駄な動きを排除するよう、
頭の中で一連の作業をイメージトレーニングしたのち、覚悟を決めて外へ飛び出した。
「くく・・寒い・・」
寒さは厳しくなる一方だ、風は少しやんだものの今度は芯から冷えてくるような
寒さが辺りを包んでいる、はっきりいって生半可な寒さではない。
マシュマロマンが横たわったような雪山が僕を傍観している。
「雪中行軍は、もっと寒かったのだろうな、そりゃ死ぬわな」
励ましともあきらめともとれぬことを呟き、軍手をはめて作業に取りかかる。
スペアタイヤはずし〜の、ジャッキアップし〜の、前輪はずし〜の、スペアタイヤ
取り付け〜の、かい〜の、後輪はずし〜の、前輪取り付け〜の、チェーン巻きつけ〜の、
書くと2行で終わってしまうようなことだが、途中、寒さに耐えかね何度も車内に戻って
暖をとったりとなかなか骨の折れる作業だった。もう指は生まれたての赤ん坊のように
真っ赤だ。やれやれと車内に戻って、座席を倒して5分くらい休むことにした。 (休む)






309 :オムツゴロウ:2005/03/28(月) 20:32:17 ID:Dm1fWqjY
ヒーターの温風がとても暖かく、そしていとおしく感じる。
かつてこれほどヒーターの存在を有り難く感じたことがあったであろうか。
それほど外は寒いのである、元々寒いのは苦手なのだ。
大型トラックがあいかわらず雪塵を巻き上げながら横を通り過ぎていく。
そろそろいこう、追突でもされたらたまったもんじゃない、シフトをDレンジに
いれ車を本線に戻した。
ナイナイのオールナイトを、また聞いている。こんな夜に高速を走りながらオールナイト
を聞いていると、サーキットに通ってた頃のことを思い出してしまう、自分はバイクの
レースをしていたが、ただバイクでコースを走ることだけが楽しいわけではなく、
それに関わる全ての作業が楽しいものだった、マシン整備、遠征の準備、道中の仲間との会話、
レース、帰り仕度、帰りの途中に食うメシ、やってる時は面倒だったことや痛い思いをしたことなども、
時間が経つにつれ、いい思い出になり、笑い話にもなった。1月の強烈に寒い日に霙交じりの雨が降る中、
強行開催された、あるレースなど予選で2回転倒し、何とかマシンを修復して臨んだ決勝でも、またもや
2回転倒、ステップが折れて走行不能になり、リタイヤとなってしまったが、そんなことよりも
2回目の転倒の時、水溜りで思い切り水を浴びた格好になってしまい、死ぬほど寒い思いをした。車内で
ガタガタ震えながら、やっぱり今日は来るんじゃなかった、今までで一番最悪のレースだ、と心の底から
腹が立ち後悔したものだ。そんな散々なレースも時が経ち、改めて振り返ってみると、やはり微笑ましく、
いい思い出に変わっていることに気づく。行かなければよかったはずはないのだ、寒いから、今日は行くの
やめて家でドラクエをしよう、それではやはり人間的進歩はない、少なくとも打ち込めるものがある時は、
少々のツライ事には目をつぶって精一杯やるべきだ・・・と思う。




310 :オムツゴロウ:2005/03/28(月) 21:52:19 ID:Dm1fWqjY
別にドラクエをすることが悪いというわけではないが、あの日あの時、
レースに行かずドラクエをしていたら、ドラクエをしたことは忘れていた
ことだろうと思う。このようなことに気づいただけでも、あのレースは
無駄ではなかったのだ。
途中からついつい今の心情を述べてしまったが、夜の高速道路、ハイエース、
オールナイト、このような条件が揃うと、どうしてもあの頃の事が蘇ってくる
のだ。

山間部を抜け八幡平を越えると、高速道路上に雪はどこにも見当たらなく
なっていた、とりあえずGSのあるSAに入ってパンク修理をしてもらう
ことする。店員にタイヤを渡す時、ここから南の雪の状況を聞くと、
高速道路上に雪がある個所は今のところない、ということなので直して
もらってる間に後輪のチェーンを外すことにした。
さすがにひとつひとつの動作が億劫になってきた、あきらかに疲労が溜まって
きているようだ、修理の終わったタイヤを受け取り、またスペアタイヤと
取り換えるが、もう腕に力が入らない。アスファルトに尻をつき、足も使って
何とか組換えを終える。
腕時計に目をやると、ちょうど、日が変わるところだった。
休憩のつもりでベンチに腰掛け、紙コップのコーヒーを飲んだが、どうにも休んだ
という気がしない。眠気は特にないのだが、確かに疲れは感じている。
それでも、もう少し進んでおかねばと気合いを入れなおしてハイエースに
乗り込み、アクセルを蹴っ飛ばした。  (続)





311 :オムツゴロウ:2005/03/29(火) 19:52:40 ID:gr3AVzu/
しかし高速道路とは、おもしろくない道路である。
単調過ぎで刺激がまったくない、夜で景色が見えないのも、その一因ではあるが
まったくもってつまんない。いや昼でも景色なぞ、あまり見てる余裕はない、
まったくもってつまんない。そういうことを言うと日本道路公団が早く目的地に
着きたいんなら文句言うな、という声が聞こえてきそうだ。
でも、まったくもってつまんないんだもん。
この時も、そういうストレスと疲労が重なり、それが不可解な行動として現れる
ようになっていた。
「うおおーっ!」とワケもなく奇声を発したり、左足をダッシュボードに上げて
みたり、腰をどんどんズラして、ああっ、道路が見えなくなる、などと、決して
事故した時に、調書に書かれたくないようなことを繰り返していたのである。
それでもどうにか仙台のすぐ手前のP・Aに辿り着き、駐車場に車を停め、魂が
抜けたような状態でしばらく天井を見つめていた。



312 :オムツゴロウ:2005/03/29(火) 20:59:50 ID:IeurVCtf
ちょっと無理しすぎたなあ、と自省の念にかられたのち、トイレに行き、洗顔と
歯を磨いた。午前2時前にもなると、さすがに人気がない。駐車場にも車は長距離
トラックが1、2台停まっているだけだった。
車に戻り、この旅行初の車中泊の準備をする、ジャージに着替え、5枚重ねの布団に
もぐりこむ、なぜだかウキウキしていた。
さっそく寝ようとするのだが、なかなか寝つけない。
5枚も重ねると、さすがに寒くはないが、露出した顔が冷たい・・。
僕は気管があまりタフではなく、布団のなかに全身もぐりこんだりして
寝ようとすると、たちまち呼吸が苦しくなってしまう、この時ばかりは
そういう寝方ができる人を羨ましく感じた。
それでも自分の体温で布団の中が暖かくなってくると、いい気持ちになり、
酸素のなくなったロウソクの火が消えるように深い眠りへ入っていった。 (続)


313 :mayuki:2005/03/29(火) 21:19:59 ID:YMyJf2Rc
大学おめでとう

314 :オムツゴロウ:2005/03/30(水) 20:46:45 ID:cPY/9uhs
疲れていたこともあって予想以上によく眠れたようだ。
目を覚ました時は、すっかり明るく、時計を見ると午前9時過ぎだった。
昨夜、ほとんど車のなかった駐車場も仕事関係と思われる車が、たくさん
並んでいる。
北海道よりだいぶ南下したが、やはり仙台辺りだと、この時間は、まだまだ寒い。
布団から出たくないが、観念して着替えを済ませ、食堂へと向かう。
ベンチに座って、目の前を忙しなく行き交う仙台の労働者たちをぼんやり眺めながら、
食堂で買ったコーヒーとホットドッグを頬張った。
食い終わった後、ラッキーストライクを気分良く吹かし、宮城の太陽を浴びながら
のんびりしていた。
さーて、これからどうしよう、どうしようって東京に行くのだが、東北地方全部を
高速道路で終わるのは何だかもったいない気がする。
そこで少しくらい下道を通ろうと思い、仙台でいったん降りて、夕方くらいまで
国道を走ってみることにした。
ハイエースに乗り込み、エンジンを始動、連日の長距離ドライブの影響をまったく
感じさせない好調ぶりだ。ハイエース専門の車屋に言わせれば、走行30万kmで
まだこれから、というトヨタの誇る商用車だ。ちなみにこの時点での総走行距離は
15万kmだった。



315 :オムツゴロウ:2005/03/30(水) 22:07:07 ID:l1WZ1Ude
仙台宮城ICで降り、とりあえず海沿い走る国道6号線へと向かう。
「おお〜、仙台だよー」
といっても、仙台に関して何の知識もない。仙台と聞いて連想するもの、
仙台育英・・・・杜の都・・の意味をわかっている人って多いのかね?
僕が無知なのか南国育ちのせいなのか知らんが、岩手県仙台市、と言われても
ふうんと頷いてしまうレベルだ。
あとは松島か、おっと忘れてた、菅生サーキットというモータースポーツ好き
なら知ってて当たり前のサーキットがあるじゃないか。せいぜいこのくらいの
知識しかない。
結局どこにも立ち寄ることなく、仙台市を抜け、福島県相馬市へと入った。(続)




316 :オムツゴロウ:2005/03/31(木) 19:27:37 ID:DPpDuq+B
特にどうという事はない景色が続く、ただ田舎である事は間違いない。
地図では海岸線を走ってるように見えた6号線は、実際通ってみると、海からは
結構離れた場所にある。結構といっても10kmも離れているとか、そういうこと
ではないが。
あまりにもありふれた田舎風景だが、高速道路よりは、ずっと楽しめる。
天気も良く、車内に入り込む陽射しのおかげで、暖房などつけなくても、ちょうど
いいくらいの暖かさだ。僕は遊佐未森など聴きながら、東北のドライブを楽しんで
いた。
相馬市を抜けると次に鹿島町という所にやってきた、サッカーにはあまり興味が
ないからわからないが、きっと鹿島アントラーズの本拠地だろう、違ってても
別にどうでもいいんだが、と、突然渋滞が始まった、しかもかなり先のほうまで
列が続いている、車の周りは、ジャージにセーターの小学生が田んぼで、
ひっつき虫(オナモミの実)を投げ合って遊んでる姿(そんな遊びしないか、今の子は)
が目に浮かぶような土地なので、この渋滞は間違いなく事故かなんかだろうと思い、
車が進むのを待つ。
休憩代わりにちょうどいいや、とラッキーストライクを吹かしながら余裕をかまして
いたが20分も経つと、かなりイライラしてきた。
渋滞は、まだまだ先のほうまで続いており、解消される様子はまったく見られない。
一体何がどうしたというのか・・・。


317 :オムツゴロウ:2005/03/31(木) 20:20:48 ID:DPpDuq+B
渋滞が始まって40分、ようやく先頭が見えた、事故かなあ、と
双眼鏡を覗いて先頭のほうをみると、パトカー4、5台と
どういうわけだか機動隊のバスのような車両も停まっている。
そして先頭の車に警官が何やら尋ねているのも見えた。
察するに事故ではなく事件が起こったようである。
それから15分ほどして、ようやく渋滞の先頭に到着した。
警官がこちらにやってきて窓を開けるよう促す、20代半ばの若い警官だ。
警官は軽く挨拶して免許証を確認すると、事件の概要を切り出した。
「あんの〜、このあだりでですね、がいごぐずんの密航グルーヴが逃亡
 しでるんですが、東南アズァ系の怪しいグルーヴを見がげなかった
 ですか?」
生まれて初めて耳にした純度の限りなく高い、生「ずうずう弁」に少し
感動して2秒間くらい固まったが、見なかったと答えると、警官は目だけで
車内を軽く見回し
「そういうの見がげだら、連絡しでぐださい」
と少し微笑んで解放してくれた。
そうか、ここは、ふくすまだもんな、ずーずー弁なわけだよ。
だいぶ時間をロスしてしまった、僕は焦りがちにアクセルを踏み込み
検問所をあとにした。  (続)




318 :オムツゴロウ:皇紀2665/04/01(金) 21:01:25 ID:hWELwwSl
あくびの出そうな田舎道をひた走る、でもまあ初めて見る風景なので飽きる事は
ない。それより、いやに喜多方ラーメンの店が目立つ。
あんまり多いので、なら食ってみようじゃないか、と地味そうな店を選んで
暖簾をくぐった。
喜多方ラーメンは食ったことがない、名称を知ってるだけで、予備知識ゼロである。
だいたい喜多方が地名だということも、このときは知らなかった。
チャーシュー2、3枚とメンマ、ネギ、鳴門、と無難な感じのラーメンを注文した。
午後2時過ぎだが、けっこう客が入っている。
今回の旅行、なぜか客が僕一人、という場面が多かったので、人が多いと妙な安心感
を感じるようになっていた。
「へい、おまちどう」、と乃木希典似の店主がラーメンを目の前に置いた。
醤油ベースのスープでメンがやたら縮れている、スープはあっさりした感じで、とても
飲みやすい、もとより醤油味は好きなので、ズーズー、と飲み込んだ。
メンはコシがあるというか噛みごたえがあり、これもなかなかヨイのだが、個人的なこと
を言うと、よほど空腹の時以外は、もう少しやわらかいほうが好みではある。
とにもかくも初めて食する喜多方ラーメンは大変よろしいものであった。
心の中で「大儀であった」、と呟いて乃木大将に金を払い、店を出た。


319 :プッチョ:皇紀2665/04/01(金) 21:29:33 ID:Q3dBq7Kf ?
壊れたアンテナ水辺に捨てた 向こう岸まで泳いで渡ろう

320 :オムツゴロウ:皇紀2665/04/01(金) 21:56:14 ID:hWELwwSl
午後4時過ぎ、いわき市に入る。
スーパーの駐車場に車を停め、座席を倒し、思いっきりノビをして、60分
フルに闘ってリングの上で大の字になってうつろな目をしている川田利明
のように、ぐったりしていた。
さすがに旅の疲れが溜まってきているのを実感していた。
考えてみれば、今日だってもう6時間くらい運転している。
10分ほど横になったあと、地図を開き、今後の予定を練った。
東京の親戚の所に行くのだが、それは今日ではなく明日の予定になっている。
今日は東京近辺のホテルにでも泊まることにして、明日は楽な移動で親戚宅に
到着するという計画を立てた。
であるなら今日の宿は、千葉あたりにするか、と適当に決め、千葉までのルート
を確認する。
今日はもう結構疲れているし、常磐自動車道を使って一気に千葉まで行ってしまう
ことにして、それからホテルを探そう、泊まれなきゃ、また車の中でいいや、と
いうわけで、夕陽に染まる駐車場の中を子供連れの主婦達の間を泳ぎながら
抜け出し、常磐自動車道へと向かった。  (続)






321 :頭皮:皇紀2665/04/01(金) 22:10:00 ID:Y8TItEXt
光速道路…

322 :名前はいらない:2005/04/02(土) 19:43:53 ID:iAvAHglY
昨日、北海道にいたのが、すでに遠い過去の出来事のような錯覚に陥るほどの
環境の変化に戸惑いながら、常磐自動車道を首都東京へと車を走らせる。
あと一時間も走れば東京に着く、東京に来るのは生まれて初めてだった。
正直に言うと今回の旅行、北海道と同じくらい東京は楽しみだったのだ。
なぜかって田舎者だからと答えるしかないのだが、都会に対する憧れは今でも
やはりある。
めざす道のむこうに、大地を覆い尽くすような、たくさんのネオンが光り輝いて
いるのが見えた。
あれは東京だ!、実は東京ではないのだが田舎者の目には充分すぎるほどの
眩しさだった。常磐自動車道が、その東京を突き抜けてしまった時、東京じゃ
なかったと気づいたのが何とも恥ずかしい。



323 :オムツゴロウ:2005/04/02(土) 20:07:08 ID:iAvAHglY
しかし、疲労を自覚してから、いっそう疲れがひどくなったような気がする。
一旦SAに入り、休憩することにした。
さすがに車が多い。
トイレで顔を洗い、アクエリアスを一気に飲み干して車に戻り、
荷室のベッドに敷いている布団に寝転がった。
ずっと運転したからだろう、ぐわ〜んという耳鳴りがする、まぶたも変に重い。
車の外は、話し声やドアを閉める音、セルを回す音などが乱れ飛んでいる。
なにも考える気がせず、ただ目を閉じていたら、いつの間にか眠っていた・・。

目を醒ましてビックリした。
すっかり暗くなってると思ったら、午後10時前だった。
「あちゃー」
もうホテルは無理だと思い、溜め息をつきながら上布団を抱き枕のように
抱きしめた。



324 :オムツゴロウ:2005/04/02(土) 21:56:30 ID:iAvAHglY
車の外は、寝る前よりは静かになったが、それでも車は多い。
布団を抱きしめたまま、これからどうするかを思案しようとしたが
とりあえず腹が減ったので、食堂にうどんを食いに行った。
関西より、かなり味付けの濃いうどんだったが、なんとか胃に流しこみ
、お茶を飲みながら、まったりする。
何となくいい気分だ。自分では今、オシャカ様のような顔をしてるんじゃないかと
思うような落ち着きぶりだった、というよりは単に寝ボケていただけだった。
車に戻る途中、顔にあたる風が適度に冷たく、心地よい。
体はまだ疲れを感じるが、頭のほうはだいぶスッキリした気がする。
車に乗り込むやいなや、すぐにエンジンをかけ、今夜の予定を立てるのも
忘れて、とりあえず東京に入ることにした。 (続)






325 :オムツゴロウ:2005/04/04(月) 07:03:34 ID:2F3ZVztD
東京に入る予定がなぜか流山という場所で高速を降りた。
千葉県なのだが、ホテルを探すわけでもないのに、なぜか降りてしまった。
(流山の先にある三郷JCTというところで、何やら分岐するように見えたが、
適当に進むとどこへ行くか、わからんからという不思議な理由で降りたのでは
ないかと今は思う)
今考えても、この夜の僕の行動は、首をかしげるというよりも、ただのバカであった。

流山で降りて、なぜかもと来た方角に戻るかのように柏市に入り、逆戻りしていると
気づいたあとは、くるっとUターンして松戸、そして市川へと進んでいた。
(実は確かな記憶があるのは、この辺までで、このあと首都高のようなものに乗った
のは覚えているのだが、そこから、どこで何がどうなったのか、さっぱり覚えてないので、
とりあえず首都高のようなところのSAで寝ることにしたところから、話を続けさせてもらいます)

午前1時をまわったというのに、すごく活気のあるSAだ。
人がたくさん行き交っているし、車も駐車場の大部分を埋め尽くしてしる。
千葉の中を彷徨い走ったせいかわからないが、またもや睡魔を招きよせていた。
布団にもぐりこんだはいいが、外の話し声などがまともに聞こえてくる。
特に運送会社の大バカ野郎がアイドリング状態のままで出歩いたり、寝たりして
やがるので、低周波音がうるさくて、とても寝つけない。







326 :オムツゴロウ:2005/04/04(月) 22:51:40 ID:n1pOE76e
30分くらい、うるさくてジタバタしていたが、それでも
やはり疲労と睡魔のコンビは強力で、しばらく目を閉じていれば、
ゆっくりとだが眠りにつくことができた。

目覚めたのは午前10時前だった、2時半には寝たと思うので
8時間近く眠れたわけだ。
車の外は相変わらず騒々しい、当然ながら昨夜より人も車も増えている。
体調はあまりいい気はしないが、疲れは多少とれた気もする、とりあえず
朝飯を食って、親戚宅に向かうことにした。
親戚宅の家は小金井市にあり、今いる場所からは直線距離で20kmほどだ、
時間もかなりあるし、とりあえず東京見物がてら下道で行くことにした。
下道に入るや、すぐに渋滞にぶつかった。
いくら田舎者でも都市部の渋滞がひどいことくらいは知っている、が、こんなに
早く出くわすとは思わなかった。







327 :名前はいらない:2005/04/04(月) 23:59:06 ID:n1pOE76e
しかし・・・なんてひどい渋滞なんだ、車がまったく進まない。
「まったく」、という言葉が大げさに聞こえないくらいの凄まじさだ。
これは間違いなく亀に負けるほどのペースである。
こういうのエンジンにも精神にも非常に悪い気がするのだが東京の人は
平気なのだろうか、高知市の朝夕のラッシュが、こっちの信号待ちと
同レベルのような気がしてしまう。
自分が今いる場所もよくわからんので、とりあえず真っ直ぐ西に向かってれば
そのうち着くだろう、という安易な考えは捨てることにし、迂回を始めたのだが
これもまた苦しいドライブになった。
広い道はとにかく混んでいるので裏道のような場所を選んで走るが、非常に道が
狭い・・・にも拘わらず歩行者や自転車が、やたら多くてまいってしまった。
艱難辛苦を乗り越えて路地を抜け出しても、また渋滞に出っくわし、で、また
裏道へ、と繰り返すたび、すっかり疲労がぶり返してきた。
もう埼玉との県境に近いとこまで迂回して、ようやく少しはまともな車の流れ
になった。
この時、既に時刻は午後1時前、高知から高松まで下道走って着くくらいの時間が
経ってしまっていた。  (続)


328 :名前はいらない:2005/04/05(火) 19:58:52 ID:0W1uKI2C
僕は眠れない

ついさっきまで、楽しく飲み交わして、笑っていた君
闇の中で少し悲しそうな声になって
眠れないこと、そして、僕の常に感じる苦しみ
静かに君に話した
この寂しさはどうやって埋める?
ねえ、抱きしめて

恋はしないと
僕は言う
君は言う

この寂しさはどうやって埋める?
ねえ、抱きしめて

恋はしないと
僕は言う
君は言う

329 :名前はいらない:2005/04/05(火) 20:02:27 ID:0W1uKI2C
君は僕の隣に小さく座って
仄かな重みと暖かさ
手をつなぐ、少し冷たい
お酒とタバコと、その悲しみと
君の手が冷たいのは何故?

朝になれば、魔法は解ける

330 :オムツゴロウ:2005/04/05(火) 20:36:10 ID:k2LtIsHK
ただ、嬉しいというか、意外だったのは信号のないような裏道から渋滞に
割り込まねばならなくなった時が何回かあったが、その都度、すぐに列に
入れてくれたのには驚いた。都会の人は冷たそうだから、なかなか入れてくれ
ないだろうな、と思っていたのだが、全然そんなことはなく、ほとんど
待つことなく、すんなり入れてくれた。
渋滞に慣れてるせいもあるからなのだろうか、高知の奴はそう簡単には入れて
くれない、入るからな!と列の間に車を食い込ませる、という多少強引な意思表示
をしないと大抵の場合、いないもの、として扱われてしまう・・・と思う。
県民性というよりは渋滞に対する耐性の問題ではないかとも思うが、いずれにしても
全国と比較して高知のドライバーのマナーは悪いほうに属するのではないかな。

それほど迷うことなく小金井市に辿り着いた、着いたはいいが住所を言われても
さっぱりわからんので、携帯で現在地を実況しながら把握してもらい、どうにか
落ちあうことができた。   (続)

331 :オムツゴロウ:2005/04/06(水) 04:45:03 ID:9aBu21fE
ここのオジとオバに会うのは、かれこれ七年ぶりくらいだろうか、見たところ
それほど年を食ったようには見えなかった。
オジのほうはともかく、オバさんは、非常に気を使う人なので、こっちも
かえって落ち着かない。関係ないが、このオバさん結構美人である。
一介のしがないサラリーマンが東京の外れに、やっとこさこさえた家は、
新築の小ギレイな家ではあった。
父方の親戚は皆たいがい堅物なのである、あまり冗談が通じない・・。
居間でお芝居のような談笑が続いていた。
「車で北海道まで行って、ずっと運転してきたんやってねえ!」
「すごいねえ!えらいねえ!」
「はは・・イヤイヤ」
多分本心から言ってるのだろうが、何となく、失業して何をやってんだ?と聞こえ
なくもなく、心中複雑な気分だった。
ただ昔からこのオバさんは、何かにつけて誉めるのである、17歳の時、はじめて
出たレースで50台中17位だったと言った時も異常な誉めちぎり方で、まるで
世界で17位に入ったかのような騒ぎようだった、たかがそこら辺の川辺でやった
草モトクロスレースである。もし世界チャンピオンにでもなったら、どうなって
しまうのだろう、と思ったこともあるが残念ながら、それを見る事はもうできない。




332 :オムツゴロウ:2005/04/06(水) 05:26:31 ID:9aBu21fE
晩飯には目玉の飛び出るような値段の中華料理屋で、食い慣れないもの
を腹いっぱい食った。相当な金額だったのではないか・・・。
翌日、オバさんが仕事を休んで東京案内してくれることになってしまった。
どこか行きたいとこはあるか?と聞かれたが、歌舞伎町などと言える筈も
なく、渋谷あたりを案内してもらうことになった。案内といっても、今日中
に別の親戚宅に行く事になっているので、あまり色々見てまわる時間はない
のである。
若々しく粧し込んだオバさんと電車に乗り込んだものの、オバさんの奇妙な
行動が目につくようになった、やけに僕と距離をとっている。
最初は田舎者っぽいのと一緒にいるのは嫌なのかなあ?などと自虐的な発想
をしていた。そんなたった今、山から着のみ着のまま下りてきたような格好
ではないのだが。
渋谷に着いて、渋谷の街を歩くようになってから、その行動は更にひどくなり
オバさんは僕から15mは離れた場所を歩いていた。
もしかして、このオバさんの事だから、若い僕が40過ぎのオバさんと一緒に歩く
のは恥ずかしいだろうからとか考えてるんじゃないか?あるいは一緒に歩いている
所を知人に見られてあらぬ誤解を招くのを恐れているのか?
まあ・・十中八九、恥ずかしいだろうからと気を遣っていたんだと思う。






333 :オムツゴロウ:2005/04/06(水) 05:54:17 ID:9aBu21fE
そんなオバさんの行動に苛立ちを感じた僕は人波を掻き分け、真っ直ぐ
オバさんの所に歩いていき、その細腕を掴んで、ぐいと引き寄せ、
美知Oの瞳を見つめて、こう言った。
「おい、俺と一緒に歩くのが嫌なのか?」
突然の事に、美知Oは怯えつつ潤んだ瞳で僕を見つめ、視線を落としながら
答えた。
「・・・ううん。」
「なら俺の側を歩け」
そう言うと美知Oは、頬を薄く赤らめ、うつむいたまま
「・・うん」
と囁いた。
僕は揖保の白糸のように、しなやかで美しい美知Oの白い手を握り締め
渋谷の・・・・止めます、もう。
しかし、この人ごみの中でこれほど離れていて見失わないのだから
大したものである。   (続)



334 :名前はいらない:2005/04/06(水) 09:15:36 ID:ulEygzfR
少しづつでも変わっているのかなぁ
考えながら部屋を見渡す
古めのアパートで六畳間が二部屋
山積みのエロ雑誌、漫画本 埃のだらけの部屋 溢れかえる空き缶
使われる事がなくなった炊飯器と電気ポットと食器と調味料
もう何年も変わり映えのしない部屋
もう何年も変わり映えのしない自分
少しづつでも変わろうと思っても
次の次の日には忘れちゃうんだ
そしてそのうち
こう言う思いも忘れちゃうんだ


335 :オムツゴロウ:2005/04/07(木) 07:37:55 ID:VmIEQpHS
前々から、この夫婦は不思議な感じがしたが、実はホントに諜報員かなんかでは
ないか・・・。
その後、またまた高そうな店で昼飯を食わせてもらい、いいと言ってるのに何か
買ってやる、としつこいので古着屋で服を買ってもらうと、だいぶ満足したよ
うな顔をしていた。
かくて東京見物は終わり(ロクに見てないが)、小金井市へと戻ったが、電車の
窓から見えた、コンクリートだらけのビル街、ひしめきあう家々を眺めていると
自分の居場所ではないなと感じてしまうのと同時に、心のどこかで惹き寄せられる
ものがあったのも確かだった。
「また来てな」
心の中で、う〜む・・と呟いていたが、決して悟られぬよう
「うん、また来るわ」
とにっこり笑顔で応えた。オジさん夫婦に見送られながら、小金井市をあとにして
母方の親戚が住んでいる中野へとハイエースを走らせる。
心からどうもありがとう、小金井市のオジさん、オバさん!




336 :オムツゴロウ:2005/04/07(木) 20:54:45 ID:PJfDTE7U
午後5時前、中野に着いた。
ここでも携帯実況方式で易々と会うことができ、携帯の恩恵を思い知る。
このオバさんは50にもなるのに、まだ独り身だ。
ざっくばらんな性格で、ほとんど気を遣わなくて済むから楽である。
実は、あまり悠長にしてる場合ではなく、これから焼津にあるホテルに
向かわねばならない。
オバさんの趣味は旅行くらいなので宿泊費はオバさん持ちで交通費が僕と、今回
の旅行前から取り決めをしてあった。
オバさんの部屋でコーヒーを飲み、一服して、すぐ出発。
「掃き溜め」と揶揄された車内にオバの荷物を入れ、一路、静岡へと向かう。
東京の土地勘が全くない為、オバさんの道案内をアテにしていたらデタラメ
ばかり教えるので、かなり疲れてしまった。
自分の勘で走ったほうが、はるかに正確だった。
初めて走る日本の動脈、東名高速を西に向けて、ひた走る。
すでに日は暮れ、目の前には幾つものテールライトの赤い光が右へ左へと
揺れ動いている。
いやに静かだな、と横を見ると、オバさん完全に眠りこけていた。 (続)





337 :オムツゴロウ:2005/04/08(金) 19:30:58 ID:sS1BbchZ
一泊、3万5千円もするという一生に一度の贅沢的な宿泊に、多少緊張してはいた。
貧乏人の悲しい性ともいうべきか、3万5千円でも充分想定外の値段である。
2人で泊まるには十二分に広いスペース、畳のような木のような
何とも心落ち着く和の香り漂う、いかにも高そうな部屋だった。
最初は無意味なほど広いと思ったが、腰を据えてお茶でも飲んで
いると、ビジネスホテルのような圧迫感がまるでなく、心がゆったり
してくるような感覚を覚えた。
広い部屋というのは、やはり意味があるようだ。
だが悲しいかな、僕みたいな貧乏人が、このように広い畳の部屋を
見て発想するのは部屋プロレスがしてみたい、とか、そんなことくらい
しかない・・。
ほどなくして部屋に晩飯が運ばれてきた、見たこともない料理のオンパレード
で、活け造りだの、すべての品がどうしようもなく美味かった。
夜は露天風呂で岩にもたれかかって体を浮かせ、小物なりに、この旅一番の
ゴージャスな気分を心と体に染み渡らせる。
いい気持ちで目を閉じ、これまでの旅を考えると、この数日間の出来事で
自分の中の何かが確実に噛み砕かれ、僕という人間の成長を手助けする肥やし
になったことを感じていることに気がついた。  (続)




338 :オムツゴロウ:2005/04/09(土) 21:57:55 ID:k3MSsI3s
富士が見える露天風呂らしいので、早朝にもう一度入ったのだが、
残念ながら、やや小雨混じりの天候で、富士山など影も形も見えなかった。
残念である。

宿泊費をもってもらったので、この日はオバさんのリクエスト通りの、観光
に付き合う。
三保の松原、小雨が散らつく、ただの松林だが、晴天で富士山が見えれば、
絵になる風景なんだろうな、というのが土産物屋の絵葉書を見てわかった。
天候のせいで、あまり美しくない海を眺めながらラッキーストライクを吹か
していると、50mほど離れた所で、一つ傘の下、男女が蛇のように絡み合い
接吻をしていた。
まばたきすることなく、瞳孔を開いて、ずーっと見ていると、オバに頭をハタかれ
て我に戻るのだった。
それからは富士五湖の幾つかを見て、東京まで送るということで、とりあえず
山梨県甲府方面に向けて車を走らせた。
途中に寄った和食屋で山菜うどんを頼んだが、まるで醤油がそのまま、うどんの
つゆになったような濃い色をしている、テーブル脇にお湯の入ったポットがあるが
、お好みに薄めろという意味で置いてるのか、確認はしなかったが、このお湯を
足して、どうにか食べることができた。
僕の親戚は全員香川出身である、以前触れたスパイの小金井夫婦も香川の出だ。
そういう背景もあってか皆、東京で、うどんを食うことはほとんどない、と
言っていた。
要するにうどんには相当うるさいのだろう。ちなみに僕もうるさいほうだ。



339 :オムツゴロウ:2005/04/09(土) 22:30:28 ID:k3MSsI3s
本栖湖の、すぐ横にある土産物屋でオバがトイレ休憩。
霧のかかった神秘的な情景の本栖湖を望む。
富士山が噴火して流れ出た溶岩に寸断されて形成されたと想うと自然の
圧倒的パワーの存在を感じずにはいられない、というようなことは特に
なかった。
トイレだけ借りて何も土産物を買うことなく出てきた、オバサンの
圧倒的パワーは感じた。
噂に聞く青木ヶ原の樹海、山中湖など見るもの全てが新鮮で楽しかったが
、この時、体調が確実に悪くなっていることに薄々ながらも気づき始めて
いた。  (続)


340 :オムツゴロウ:2005/04/11(月) 04:51:06 ID:iaK+YOg6
ちょっとばかし悪寒がする。
風邪のひき始めのような気もするが、特に気分が悪いというわけでもなく
何となく、だるい感じである。
小金井夫婦宅での夜がやけに冷えたのを思い出した、でも普段ならあのくらいで
風邪をひくことなどないのだが、もう2週間も移動の連続だ、体の抵抗力など
間違いなく弱ってきているのだろう。
とりあえず、今すぐ休養が必要というほどではないと判断し、オバを東京に送る。

東京に帰るまでの道中、オバから聞かされた、母の昔話など、子供の頃は教えて
くれなかった、というより理解できなかった色々な話を改めて聞けた時、
少しばかり自分が大人になったことを感じた。

夜八時過ぎ、無事、中野に到着し、そのままオバの家に泊めてもらう。
大年増の独身部屋というのは色気のかけらもなかった。オバに色気を感じても
仕方が無いが・・。



341 :オムツゴロウ:2005/04/11(月) 05:23:05 ID:iaK+YOg6
外へ食べに行くか?と聞かれたが、疲れているし食欲もあまりないので、
適当なもの作ってくれたら、それを食べると言ったら、適当に作った
焼きそばが出てきた。
昨夜の高級料理から一転、光の速さで現実に引き戻されたような気分に
なり少し暗くなった。
でも、食べ慣れた味で美味いことは美味いと感じたことが、いっそう気分を
落ちこませた。

風呂が信じられないほど狭い、正方形だ。
正方形の風呂など初めて目にした。体を折りたたんで入ってピッタリ・・。
風呂を出た後、こたつに入り、高知から持ってきた、土産の文旦を一個食べ
ながら、下らない話をする。
「オバちゃん、結婚せんの?」
「ええ人がおったら、いつでもするよ」
「選り好み、し過ぎなんちゃうの?」
「ええんや、わたしはお金貯めて高級な老人ホームで楽しく暮らす
 んやから」
この人のロマンスというのを一度も聞いたことがない、聞いても
「ない」と言うし、別のオバに聞いても、「知らない」の一点張りだ。
絶対、一度くらいはあると思うのだが、こうも口を閉ざされてしまうと
悪いイメージばかり浮かんできてしまう、結婚サギ、相手がホモ
だったetc。
もう少し大人にならないと教えてもらえないのだろうか。
でも、もう聞くことはあるまい、もし教えてもらえる時が来るとしたら
それはオバさんが他界したあとではないかと思う。





342 :オムツゴロウ:2005/04/11(月) 22:29:17 ID:2ZRxtYAQ
翌日の昼過ぎ、近くのイタリア料理屋でカルボナーラを食ったあと、オバと別れ、
東京を出発する。
これからの予定はまったく決まってない。
僕は、東京の町をとりあえず西に向けて、ただただ車を走らせていた。
計画していたことを、すべて消化し、何だか気が抜けた状態だった。
何となく自由になったような、定年を迎えた仕事人間のような、視界に入るもの
の何もかもがTVの映像を見ているような気分だった。
体調は依然として、だるいままの状態が続いている。
相変らず、そこかしこで渋滞に捕まるが、苛立つこともなく、ぼんやり前を
見つめたまま、何も考えず車を運転していた。

これからの予定も決めぬまま、気がつけば車は、富士山のすぐ側まで、やって来ていた。
日は傾き、山吹色の光の柱が2つ3つと差しこんでいた。 (続)




343 :オムツゴロウ:2005/04/12(火) 20:28:08 ID:XdYpf8il
富士山は、しかし見えない。
近すぎて見えないのだろうか、高そうな山があるにはあるが雲がかかり山頂のほうは
確認できない。
通ってる道が昨日オバと来た道にそっくりになった、というより同じ道に違い
なかった。
空が薄暮に変わる頃、山中湖に辿り着いた。適当な場所に車を停め、小休止する。
座席を少し倒し、暗青色に染まった湖面をジッと見ていた。
この虚無感は何だろう、これから何処か行く事にしても構わないのだが、そんな
気にもなれないし、かといって、これで旅を終わり、家に帰るのも何か心寂しい。
軽い溜め息をついたあと、革ジャンを上半身にかぶせ、目を閉じたまま、しばらく
時間を見送った。

目を開けると、もう夜だった。
車の外に出て、深呼吸をした、ふと頭上を見ると、無数の星が夜空に陣取っていた。
午後7時過ぎ、ゆっくりと気温が下がり始めているのを感じた。
辺りは静寂そのもので、時々、遠くのほうで車の排気音が聞こえた。
気持ちに変化はない、どうする気にもなれなかった。
車内に戻り、ラッキーストライクをひと吹かしたあと、キーを回して車を走らせた。
目的はないが、とにかく車を走らせる、右に曲がり左に曲がり、道なりに、と一時間
ほど。
気の抜けた状態は続いている、道路看板の聞いたことのある地名を見ても、自分が
どういう方角に向かっているかもわからず、またそれを確認する気もなかった。



344 :オムツゴロウ:2005/04/12(火) 20:50:01 ID:XdYpf8il
国道を走ってるのはわかったが、向かっている方角が把握できてない。
思考する気も起こらない、北ではないことは何となくわかってはいた。
信号待ちで、ふと外を見た時、月が見えた。
「あそこに月・・・。」
月や周りの星の位置からして、どうやら東に向かっているらしいことが
わかった。
いくら目的がなくても東京方面に戻る気はない、僕は車を走らせながら
Uターンできる場所を探していた。  (次回、最終回)


345 :オムツゴロウ:2005/04/13(水) 21:22:45 ID:8ZAy3oBK
5分ほどで未舗装の広場があるのを見つけ、そこで車を回して、西方向の
車線に入るべく、待機していた。
なかなか車が途切れないので、あくびをしながらふと遠くのほうに視線を
向けた、するとそこに東名高速が見えた。
山の横腹に沿って、オレンジ色の道路灯が規則正しく西に向かって伸びていた。
車の姿は見えないが、移動していくヘッドライトの光で車が走っていることが
わかった。
目の前の道路はいつでも行ける状態だが、ハイエースは発進させず、
僕は東名高速の光が流れる様を目をそらすことなく、ずっと見ていた。

ステアリングにもたれかかり、それを見つめながら10分ほどが経った。
僕は思った。
「帰ろう」
もうそれ以外に考えられなかった。



346 :オムツゴロウ:2005/04/13(水) 21:51:50 ID:8ZAy3oBK
僕は西に向け、車を発進させた。
どこにも寄ることはない、ひたすら故郷を目指しアクセルを踏んだ。
故郷が恋しいわけではない、ただこの旅は、もう終わったと感じた。

そのうち物凄い寂しさが、心の中を埋め尽くした。
涙が出そうになった。
初めて経験する感情だった・・。

目の前を行く車はどこまで僕の前を走り続けるのだろう、
すぐ曲がってしまうのか、僕よりも、もっと遠い所へ行くのか、
そんなことを想いつつ、ラッキーストライクを一本取り出した。
                              
                             (終) 


347 :むこうの317 ◆317..n/Ke6 :2005/04/13(水) 22:47:04 ID:g+3WH5fA
>オムツさん
終わったのかー、、(´・ω・`)
スゲェ楽しみにしてたんで、終わったのはチョット寂しいけど、
また気が向いたらでいいので、こないだの旅行の事でも書いて欲しいなぁ。

何はともあれ、お疲れ様でしたー。

348 :名前はいらない:2005/04/14(木) 04:45:35 ID:MkngaOne
オムツゴロウさん、お疲れ様でした。
毎回、更新されるのを楽しみにしていました。
ありがとう。


349 :オムツゴロウ:2005/04/14(木) 23:20:18 ID:avUMSu5+
「あとがきみたいなもの」

今、さーっと全部読み返してみたんですけど、誤字脱字や日本語になってない
ようなものも多々発見して恥ずかしい限り。
学校の作文など除いて、何か文章を書いたというのは、これが初めてでした。
だから読んでくれた方には、非常に読み難かったんではないかと思います。
当初、長くても3週間ほどで終わると見込んでいたのですが、結局3ヶ月弱にも
なってしまいました(1日の書く量が少なかったのも原因ですが・・・)。

一度は止めてしまおうとも思ったこともありましたが、書き終えることが出来て
よかったと思います。終わり方が唐突な感じでしたが、事実なので、そのまま
書くことにしました。あのあと何もなかったわけではないですが、自分としては、
ここで締めるのがいい、と思ったので、そうすることにしました。

月並みな言い方かも知れませんが、旅は「感じる」ことだと思います。
約2週間の旅行でしたが、文字にして振り返ってみても色々なことが
ありました。それらの経験は、すべて自分の血となり肉となると信じて
います。ただ、もっと人々と触れ合うべきだったという後悔もありました。












350 :名前はいらない:2005/04/14(木) 23:44:11 ID:avUMSu5+
そしたら、もっと有意義な旅になったとも思います(無意義な旅などないと
思いますが)。

質の悪い旅行記ではありましたが、楽しめて書けましたし、読み返して
いる時も、自分で笑ったりしてました。へ(´∀`ヘ)
とりえあず書き終えたことで「書く」楽しさを覚えてしまったので
今後は、ショートショートのようなものを趣味で書いていけたら、と
思っています。まだまだ稚拙でヒドイ文章ですが、とにかく書いていれば
下手なりの形にはなると思います。

最後になりますが、かなり板違いの、この旅行記を最後まで読んでくれた方、
ほんとうにありがとうございました。



351 :名前はいらない:2005/05/02(月) 21:31:09 ID:P1P+AL7y
オムツゴロウさん、なんか書いてくれないかなー?

352 :名前はいらない:2005/09/03(土) 01:53:46 ID:V0K9scgT
いや、枕営業てのは生保レディだけじゃないよ。
もちろん客とのパワーバランスだけどね。
おれの場合は野村證券の営業のコと箱根に一泊旅行。
一橋卒の大人しそうな子だった。
あんまり証券会社の営業なんて向いてないタイプだったけど、
けっこうイイ体してたので(w)、おれも下心あってかなり注文だしてやってたのよ。

つうか営業成績の半分くらいは俺の注文だったと思う。
だから誘ったら断れないだろうと自信があったw。
だって野村は成績わるいとすぐアレだからね。
旅館にチェックインして、「とうぜん分かってるよね?」と聞いたら、
うつむいて「はい」と答えたのでとりあえず一緒に風呂に入ることにした。
脱衣場ですでにビンビンに勃起してもうた。
だって服ぬいだら想像してた以上にナイスボディだったし、緊張してる顔が妙に色っぽいんだもんw
でフェラしてもらったのだが、あんまり男に慣れてなかったんだろうな。
すげー下手くそで全然気持ちよくない。一生懸命さは伝わってきたんだけどね。
で、「もういいよ」て言ったら、「すみません」てちょっと涙目になってて
なんだか可哀想になったから、交代して今度は俺がフェラしてやった。
そしたらプルプル体を震わせてすぐにイっちゃったよ。マッチョのくせに。すげー勃起した。

353 :名前はいらない:2005/09/03(土) 01:54:56 ID:V0K9scgT
血塗れの包帯におおわれ何本ものチューブを体にくっつけられたまま、
交通事故の被害者はベッドの上からかたわらの司祭にに狂おしく身ぶりした。
患者はもう口もきけないので、必死にメモを走り書きした。
書き終わり、ひとつあえぎ声をもらしたかと思うと、そのまま息をひきとった。
死者のために最後の祈りを唱え終わってから、
司祭は瀕死の男が書き残したメッセージを読んだ。
《あんた、チューブふんでる》

354 :名前はいらない:2005/09/03(土) 01:55:32 ID:V0K9scgT
授業中、僕はぼんやり外の景色を眺めるのが好きだった。
帰ったら何して遊ぼうかとか、どこか遠くに行きたいとか、
いろんなことを思いながら、窓の外ばかり見てた。
午後の授業なんかだと、ついつい寝ちゃうこともある。
隣の女子校で体育をやってたりすると、それはもう大変
何も考えられずに食い入るように見ちゃう。
はちきれそうな太もも、のびやかな肢体、見てるだけで鼓動が高鳴った。
あのコがいいとかこのコもいいとか、もう授業中だってことなんか
完全に忘れてずっと見てた。楽しかった。
でもそんなことしてると、いつも必ず邪魔が入るんだ。



「先生、授業してください」

355 :名前はいらない:2005/09/03(土) 01:56:08 ID:V0K9scgT
680 名前:おさかなくわえた名無しさん 投稿日:2005/07/05(火) 03:40:22
ID:P0f6isoa

       / ̄ ̄ ̄ ̄\
     >/_______/|
    |\      __・\_  
     |  ..|   ・  /.・`    ) はーい
     |  |      /フ ̄| |
     ( ∂  @_/ ̄  / / 
     \⊥ \    m/ /  
      \    ヽ─ ⌒ /   
        ヽ────-      


681 名前:おさかなくわえた名無しさん 投稿日:2005/07/05(火) 03:47:59
ID:rFl4EhvU
>>680
あー、バカボンのパパの息子だー
なんて名前だっけ?

356 :名前はいらない:2005/09/03(土) 01:56:41 ID:V0K9scgT
酔った勢いで妹に生中出したら…












「私、ビール飲めないからいらない」
って言われた。

357 :名前はいらない:2005/09/03(土) 02:22:10 ID:wrfvMAr0
>352
オチまでの流れはサイコー。しかし、最後の部分『すげー勃起した。』とか
誰が? という感じになる。主語をつけろとまでは言わないけれど、スパンっと
終わらないから勿体ない気がする。 どーせ引っ張るなら最後の一文で相手が
男と分かるような感じで終わった方が痛快。
>353
この中でこれが一番の好み。分かりやすい。
>354
いや、そんなに グッとはこない
>355
>356
小ネタは大事ですね

358 :名前はいらない:2005/09/07(水) 20:40:54 ID:x8h1Ky6i
慈善活動センターがリストを整理してみると、某弁護士からの寄付が一度もないということが判明する。
そこで、寄付集めの担当者が弁護士に電話して寄付の説得に努めてみた。
「当センターの記録では、年収50万ドル以上の方のなかで、一銭の寄付もしていないのは
貴方だけということになっています。社会還元について前向きにお考えですか?」
少々考えた挙句、弁護士が口を開く。
「まず第一に、私の母親が長いこと寝たきりで死にかけていること、その上
その医療費が彼女の年収の数倍もするということをご存知の上での質問ですか?」
言われて面食らった職員の口から出るのは、ただ
「えー・・・、いいえ。」
「・・・それだけじゃないんだよ。私の弟はね、戦争に行って障害者になっている。
目が見えないし、車椅子のお世話になっているんだ」
手負いの職員、弁解を口篭もり始めるが、それを遮って
「・・・まだある。私の妹は交通事故で亭主をなくしてね。子供を三人抱えて一文無しの状態さ」
弁護士の口調に憤慨の色合いが増してくる。
面目を失った職員、完膚なきまでに言い負けてただの一言
「お気の毒様です・・・」

弁護士は最後に一言
「そんな身内にも一銭も恵んでいないこの私が、君のところに寄付するとでも思っているのかね?」

359 :名前はいらない:2005/09/07(水) 20:41:28 ID:x8h1Ky6i
朝、起きて、ふと時計を見ると、すでに8時15分!
おいおい!7時30分に目覚まし時計セットしておいたのに
なんにも鳴らなかったじゃねぇか!故障してんのか!ぶっつぶすぞ!
ぶつぶつ言いいながらも、今、目覚まし時計にムカついてる場合じゃないことに気づく。

とりあえず急いでTVつけて制服に着替え始めたんだけど
どうやらTVも故障していて、音がでなくなってやんの。
最悪・・・。
しょうがないから音楽でもかけようってんで
ステレオコンポのスイッチ入れたんだがこれがまた故障だ。
なんなんだよ今日は!
ってもうこんなことしてる場合じゃない。
早くいかねぇとまぢ遅刻だ!
てな勢いで家飛び出したってわけ。
最悪な朝だったけど唯一救いだったのが
いつも家の前を通るギャァギャァうるさい小学生たちが
今日は誰一人しゃべってる奴がいなかったことかな。

360 :名前はいらない:2005/09/07(水) 20:42:00 ID:x8h1Ky6i



テストで「90点取ったらなんか買ってやる」と言ってたのに
92点取ったら「おしい!あと2点!」とほざいた親父





361 :名前はいらない:2005/09/07(水) 20:42:37 ID:x8h1Ky6i
ある日、泣き声がしゃくに障ったので妹を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
5年後、些細なけんかで友達を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
10年後、酔った勢いで孕ませてしまった女を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
15年後、嫌な上司を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
20年後、介護が必要になった母が邪魔なので殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていなかった
次の日も、次の日も死体はそのままだった
次の日も、次の日も死体は消えることはない

362 :名前はいらない:2005/09/07(水) 20:43:10 ID:x8h1Ky6i
中学の時、英語の辞書忘れたから隣の女子のを共同で使わせてもらった。
家も近所だし気さくで話しやすいやつだったもんで、
彼女が見てない隙に、ふざけてその辞書の「vagina」の項を○で囲んでやった。
…あれから10年以上が経ち、そんな事ずっと忘れてた。
盆休みで実家に帰省して仕事の整理をしてた時の事。
英語の辞書が必要になって、中学時代のを探し出して使った。
そしたら憶えの無い落書きをみつけた。
「penis」が○で囲んであって余白に「お返しだバーカ昼休みに図書室で待つ」と書いてある。
それで思い出した。
あの時あたりからだったか、彼女は昼休みになると真っ先に教室から出て行くようになった。
俺は「何委員だか知らないけど忙しいんだなぁ」なんて思ってた。
中学最後の昼休みも、彼女は教室にいなかったっけ…。
で、嫁にそれ見せたら顔真っ赤にして「今頃みつけるな!」だって。

363 :名前はいらない:2005/09/08(木) 05:09:18 ID:KR/dHOdy
>>358
個人的にはブラックジョークは有りだが、こういうネタは敬遠されるんですよね
特に純文学とかどーのとか言っている方に… 
短くシンプルに落とす。扱うテーマが万人向けではないでしょうがショートショートの醍醐味が味わえる作品だと思います。 
>>359
うーんネタ的には面白い。 そんなに引っ張れるネタではないし、このぐらいの長さで
まとめるのがちょうど良いと思います。
 『!』の後にはスペースを入れた方がいい。
>>360
小ネタ大事
>>361
もっと他の展開ができそう。ちょっと勿体ない作品。
>>362
ほのぼのとまったりして安心して読める。特に「vagina」という単語が出てきた時点ですね。

全体的に質がいいと思います。(前回のID:V0K9scgTと同一人物)として
考えたらですが、ここまでネタをストックしてちゃんと書ける真面目さが
あるのなら、
まだやってるのか分からないですけど星新一さん? 今は阿刀田高さん?
ショート・ショートの広場に投稿したら1本くらいは佳作は取れると思います。
 言い過ぎたかなぁ もっと、沢山の人に読んで意見もらった方が良いですね。
感想書いてるの俺だけだし… 
とにかく良いショート・ショートが詩板で読めるとは思ってもいませんでした。 ありがとうございます。

364 :名前はいらない:2005/09/30(金) 22:48:28 ID:HHoFzJRm
笹木先生は私の高校で英語を教えていた。
定年間近の未亡人で、夫が残した大きな家に猫と小さくなって暮らしている、と生徒が噂しているのを何度か耳にした事がある。

先生は正しい英語の発音が出来なかった為、一部の優等生から嫌われていたし、それ以外の生徒にも特別好かれているわけでもなかった。
しかし私は先生のしゃがれた声に浮かぶ、異国への愛のような物を聞くのがとても好きだった。
それは英語を母国語にしている人間の発する音よりも遥かに美しいと感じていた。

365 :名前はいらない:2005/09/30(金) 22:53:35 ID:HHoFzJRm
笹木先生の顔は一面皺だらけで、笑ったり怒ったりすると、更に深くなった。
私はその皺を見ると、なぜかいつも悲しい気持ちになった。
例えそれが先生が笑っている時でも。

笹木先生は私が高校を卒業をする年の冬、生徒からうつされたインフルエンザをこじらせて少しの間入院した。

その間、変わりに若い女の先生がやってきて、正しい発音でわかりやすく英語の文法を教えた。
男子は若い女だというだけで喜んでいた。優等生たちもその先生の発音や教え方に満足しているようだった。

366 :名前はいらない:2005/09/30(金) 23:02:59 ID:HHoFzJRm
そして私もその間は先生の深いシワを見て悲しまなくて済んだ。
しかし私はちっとも嬉しくなかった。むしろいつも以上に悲しかった。

咳込むクワモト先生を想像して喉は痛くなったし、先生の家にひとりきりになった猫を思って少し泣きたくなった。


クラスメイトはそんな私に気にもとめず、入院中の先生の話しをすることもなく、ただただ正しい発音の若い女教師に目をやっていて、私は彼女が音にする英語に愛はないと感じた。

367 :名前はいらない:2005/09/30(金) 23:25:06 ID:HHoFzJRm










名前間違えてる箇所があるorz

368 :名前はいらない:2005/10/01(土) 23:24:13 ID:pSpkJqgw
ファミリーレストランの席に着くと、俺は毎回お冷やを一気に飲み干して、奥歯でリズミカルに氷を噛る。
はじめて食事をする人間はこれをみて、必ず嫌な顔をするが、僕はこの氷がレストランのどのメニューよりも好きだ。

付き合って一年半になる恋人と向かい合わせてメニューを眺めていると、氷の冷たい音に隣の客の会話が重なった。

客は三十代半ばの男女、女は涙の粒をボロボロと零しながら怒鳴っている。
一方男は酷く疲れた表情で
「子供はお前が引き取ってくれ」
と小さく言った。
(どうやらこんな場所で離婚話をしているらしい。)

369 :名前はいらない:2005/10/01(土) 23:27:05 ID:pSpkJqgw
一方の女は
「あの子はあなたが連れていって頂戴。あの子がいたら私の人生、もっと酷い事になるじゃない!」
と早口に言う。

おそらくそれを聞いていたであろう僕の恋人は急に青ざめた表情になり
「ちょっとお手洗い。
お冷や、私のも飲んでいいから」
と口元を押さえながら小走りで消えた。

残された恋人のグラスが冷え切った汗をかいて一筋流れる。

僕もそろそろ氷を噛るなんてみっともない癖を直さなければなと思った。

370 : ◆rVRf5k0HSE :2005/10/01(土) 23:45:55 ID:xztbW5jV
氏番で1000までレス逝ったきょうちゃんがやっとHP作ったよhttp://my.minx.jp/kyokochi逝ってミソ(`・ω・´)

371 :空色 みゅう:2005/10/02(日) 00:08:44 ID:C4SzGYUX

受験生の年
英語のクラスわけ
とりあえず一番上のクラス

そのクラスの一人がうるさくさわぐ・・・
よくわからないと、おかしな質問をする・・・
それにつられてなぜかうるさくなる

そして彼女はクラス落ちやしなかった 下に
それはもうよく覚えてる
なめんなよって思ったりもする
でもそれも昔
ああ、せめてクラスわけをなんとかしてもらえたら
授業のテストなんかやればとれるだろって
そういいたいわけじゃなくて
でもテスト自体は難しくないんだ
クラス内のほうがレベル高いから

あ、でもその人も、もう定年だろうし
私、その先生好きだったよ
だけど、おだやかな人だったしね・・・・・ 

372 :名前はいらない:2005/10/02(日) 00:14:18 ID:3f+GapuP
http://blog.livedoor.jp/sa1192sa/

373 :Y.TAKEO ◆GL19takeoY :2005/10/02(日) 01:09:54 ID:GNzwU5XH
>370
いやぁ宣伝に反応するのもあれだけど

1000まで逝ったって

その宣伝方法おかしいだろ もっと誉めるところあるでしょ
しかも、このスレかよ!  エッセイ風じゃないだろ!

まっ面白いから俺は許す。

374 :名前はいらない:2005/10/02(日) 17:31:20 ID:o6y+rvN1
五時を知らせる鐘が鳴り、カラスがそれに戯れる。
子供の頃はよく「カラスが鳴いたら帰ろう」と言って笑ったが、俺はもう既に家の中にいる。もうずっと長い間。
いい年をした今の俺は帰宅時間なんかより、長い事狭い部屋の中に閉じこもっている方が問題だ。自分でもわかっている。

情けなくて、目から皮膚とほとんど変わらない熱を持った液体が落ちる。
そして気付くとやはり俺はパソコンの前にいた。

パソコンに向かうと久し振りに活動意欲がうっすらと現れ、詩を書こうと思った。

キーボードをゆっくりと叩き、優しく言葉を連ねる。

375 :名前はいらない:2005/10/02(日) 17:46:03 ID:o6y+rvN1
しかし俺は途中まで打ち込んだ文章を全て消し、敢えて母音を抜いた、子音だけの言葉を並べた。
「s.n.t..n.nt…」

そして打ち終えると机の隅で埃を冠っていたメモ用紙に
「部屋から出て、母音をさがしてこい」
と素早く明日の自分宛てに手紙を書いてパソコンの電源を落とした。
さっきの書いたメモ用紙をパソコンのディスプレイにセロテープで張り付ると、俺は明日に向けて大きな深呼吸をした。

376 :名前はいらない:2005/10/02(日) 19:05:27 ID:UGXnHFwi
『きっと夜を越えて 帰ってきて』
そっとつぶやく【もう一人】の自分が居る。

そうだ、再び帰ってくるぞと顔を挙げる。

ふと、青に気づく…

377 :名前はいらない:2005/10/02(日) 23:22:45 ID:yMpgCn0e
彼のジュリヤン・ソレルの如く 私の理性を働かせる という理想

私を大事なものだと 何時失うか知れない危険なものだと 考え違えてほしいのです


「映画ですか・・・・・・?私は忙しいのですが」

アイスノンをもってして この燃える心を抑え あくまで小生意気に

「どうしてもというのなら、ええ、参りますわ」


こういった妄想を所望致します

378 :名前はいらない:2005/11/08(火) 00:18:39 ID:I8dBg4WZ
詩をかくときにこだわりはいりません
ひとがこうしろといって、素直にいいと思ったら
変えていまいましょう
てらいも気取りもいりません
ありふれた表現を、気にすること自体、ありふれてます
じぶんにとって一番インパクトのあることを
じぶんの純粋なきもちで、純粋な言葉でかたりましょう
みっともないことばが、それこそが、真実です
自分の悲しい過去をつづるとき、涙はでましたか
悔しい過去をつづるとき、気持ちをたたきつけましたか
怒りをこめるとき、ことばは燃えましたか
幸せをかたるとき、花はさきましたか
いびつなほど強い気持ち、かっこ悪い自分
みっともない思想、思い切りはきだして
楽しむのはそれから、徒然なるままにいうことが変わっていきます

379 :名前はいらない:2005/11/12(土) 22:58:15 ID:z7XbSr5S
大傑作ができました
泣きながら書きました
自慢したくて仕方ありません
もう
人の詩集を読んでも
すっかり色あせて見えます
最高です
自分は天才だったのです

次の日
件の詩を読みました
スッカリ萎びて
惨めな言葉の羅列がありました
もう
この詩は忘れてしまいましょう
次の詩が浮かんでまいりました

380 :名前はいらない:2005/11/28(月) 01:12:22 ID:3FQx9vId
いぶせ ますじ で詩に目覚め
いしがき りん に引っ張られ
いばらぎ のりこ に引き摺られ

2ちゃんの海へどんぶらこ
あんな詩 こんな詩
いろんな詩

おれの詩 おれの詩 おれの詩は
どこへいったか おれの詩は

381 :名前はいらない:2005/11/28(月) 01:26:36 ID:3FQx9vId
わからない わからない
きのう わからなかったことが 
きょう わかったが
そのせいで
きのう わかったことが 
きょうには わからなくなっている
わかったことが ふえて
わからないことが ふえる
かわらないようで かわっている
かわっているようで かわっていない
わからない わからない
なにも わからない

382 :糸が切れるまで電波:2005/11/28(月) 14:51:51 ID:tTYjRKyv
その時言わなくてもいい!!!!



具体的にまとめて来い!!!!



不満とはいわば宿題のようなものだ!!!!

383 :名前はいらない:2006/01/22(日) 23:24:51 ID:HqW3uyUB
オムツゴロウさんの旅行記って途中から始まってるみたいなんですけど、
こういう始まりだったんですか?

384 :名前はいらない:2006/01/23(月) 01:27:53 ID:yTizp/mN
>>383
もともと休憩雑談で連載されていたもの。
途中からこちらに移った。

385 :名前はいらない:2006/01/23(月) 02:04:53 ID:Mp+KWPCP
>>384
そうなんですか、結構おもしろく読めたので。


386 :名前はいらない:2006/05/26(金) 04:41:16 ID:i7bay/iR
病床に伏して早二年 回復の兆しは無い このままくち果てて死んで行くのかと思うこともある 不治の病に効く薬は世界の何処にも無い

387 :名前はいらない:2006/06/06(火) 23:28:44 ID:dkKRhC7B
おむつごろう待ち

388 :名前はいらない:2006/07/27(木) 14:43:23 ID:1PlZpKcy
 

389 :傲慢アレルゲン電波:2006/08/04(金) 00:34:49 ID:+qUki8QU
気まぐれでいいじゃない
共有したいじゃない
そんなもん集めて
旅をする夏の虫に
あげちゃってもいいじゃない
だってただしくあなたのそれを
優しさって言ってるんだから
ただしくね

光に焼かれて死んじゃって
その前にとんでもない事をしでかして
うらやましい位なのにあなたは
嫌だって言っちゃうんだから

ほら あなたの嫌いな花
小さくて細くて柔らかくて 何よりきれいな花
足元に咲いてるの
傍に立てた箸は 私のもの

390 :名前はいらない:2006/09/11(月) 19:09:57 ID:Iz748/zc
だいたい昔からおかしい そう思っていた叔母が
だいたい昔からおかしい そう思っていたと
祖母を罵った

6月の長い長い雨は
僕にとっての悲しみの代弁者であり
喪服が一等大事な 黒い悪魔達の不平の対象であった

肺炎をこじらせてしんだ祖母と

話したことを思い出していた

人はしんだらどこへいくの?

空に上がってね 神様になるのよ

神様になったら どうなるの?

雨になってね お花になるのよ




391 :名前はいらない:2006/09/11(月) 19:11:12 ID:Iz748/zc
少し強くなってきた風に
悪魔の手先みたいな
慣習に並べられた菊が
横雨をあびている


僕はお下がりのスーツのまま
いつもいつも祖母にとがめられていた煙草をくわえ
そのどちらもをずぶぬれにして

すこしだけ
冷たいな、と
思って

このまま死んじゃったら
きっと天国に
僕は行くんだなあなんて
思った


雲の灰色は
どこまでも どこまでも灰色で

空を いや
地上を いや
僕を

包み込んでいた。

392 :名前はいらない:2006/09/11(月) 19:12:08 ID:Iz748/zc
その雨で風邪を悪くした祖母は
あくまでも花の手入れを止めようとしなかった
から
死んだ。

ずいぶん前に亡くなった祖父が手作りしたという
ずいぶんいびつなレンガに囲まれた
楽園のような 廃墟のような 祖母の庭園は

いまごろ 紫陽花が神様を浴びて
気持ちよさそうにしているだろう

393 :391と順番が逆になってしまった:2006/09/11(月) 19:12:57 ID:Iz748/zc
少し強くなってきた風に
悪魔の手先みたいな
慣習に並べられた菊が
横雨をあびている


僕はお下がりのスーツのまま
いつもいつも祖母にとがめられていた煙草をくわえ
そのどちらもをずぶぬれにして

すこしだけ
冷たいな、と
思って

このまま死んじゃったら
きっと天国に
僕は行くんだなあなんて
思った


雲の灰色は
どこまでも どこまでも灰色で

空を いや
地上を いや
僕を

包み込んでいた。


394 :調査員:2006/10/15(日) 14:59:34 ID:09UO3Lz2
予知夢という能力
泉山秋著
1999年刊  葉文館
予知夢を科学的に追求した本。
1999年ノストルダムス予言は無いこと、2000年コンピュータ問題は発生しないと予知夢データから明記。
しかし2003〜2008年頃に日本に北朝鮮の核ミサイルが飛来する不思議な夢をみた少女も紹介。
出版社の倒産にて、現在一部の書店に在庫がありますが書店から姿を消している幻の本です。

http://www.spica3.com/soulmate/last1.html

http://www.spica3.com/yochimu/


395 : ◆notePDkbPQ :2006/10/16(月) 22:47:29 ID:uvnehW+Z
「垂れ耳」

うさぎを飼おう
衝動的にそう思った
とは言っても、どんなのが良いか検討つかない
インターネットや本で情報を集めた
長毛は手入れが大変
小型の方が飼い易そう・・・
結局、ネザーランドドワーフかホーランドロップ
どちらかの品種を買うことに決めた


396 :名前はいらない:2006/11/01(水) 22:31:55 ID:soSa6v4s
こういう詩もかいてみよう

397 :名前はいらない:2006/11/18(土) 02:39:53 ID:9/hEYZmw
>>389でいってる優しさは
現代の病理に満ち満ちた「やさしさ」じゃねえ

前時代的と言われても構わない
暑苦しいまでに熱い"優しさ"がいい

398 : ◆jbN85JR4tQ :2006/11/21(火) 20:31:41 ID:F3z1IRrK
−苦くないコーヒーは、コーヒーじゃないのよ。
−そう。君はいつもそう、君の定義を覆さないんだ。
−私は私。貴方は貴方。そうじゃない?
−ああ、僕も。カプチーノは好きじゃない。
 コーヒーの黒い水面。その美しさが、僕は好きだからね。
−だから貴方は。愛も。言葉も。道具としてしか見ないのよ。
 コーヒーは苦く味わうものなの。愛は利用するものじゃないの。
−だから君の愛だって、苦く味わうしかないのさ。
 僕の嘘は決して君への愛に反してなどいない。
 太陽は地球の周りを回ってなどいないんだよ。
−私は貴方を愛してる。貴方だってそうでしょう。
 ただそれだけなの。それだけなの。
 月はいつだって空にあるわ。満ち欠けをして、人は闇夜を避けられないのだもの。
−だから人は火を、明かりを、作り出した。
 それは、闇夜に対する愛ではないのかい。
 夜は、殺されてしまったのかい。
−そうよ。貴方の嘘は、この店のランプを、
 この薄暗くて優しい光を、綺麗に掃除してしまったの。
−…愛は何も奪いはしない。
 僕の新しいランプを、君に見せてあげたかった、ただ、それだけなんだ。
−…いつかの光はもう戻ってこないのよ。
−罪は、いくら償っても消えることはない。だけどそれは、愛の名の下に。
−そうして貴方は、…私達は、全ての水子達を抱えて生きていくの?
−そう。そして僕は、何も奪うこともなく、全てを償い、生きていく。
 とけた角砂糖を、コーヒーから抜き出すことができないように。

(ポチャン、と、角砂糖が黒い波に飲まれ、
 その飛沫は、ランプの光と混ざり、新しい輝きを、成した。

399 :名前はいらない:2006/11/22(水) 01:06:50 ID:75lZN7ZK
皆リッチー・ブラックモアが好きなのに、大人になるとリッチー・ブラックモアが好きだったことに封印するのは何故だろう。
決して封印はしないけど、今更いうことでもないのは確かかな…
ミステリー・テッドが名曲だと信じてる人だけが、リッチーを愛していればいいのかもしれない。
小林克也でさえブラック・ナイトを鳩ポッポの歌詞で歌っちゃうんだもん。
情けないたらありゃしない。
ラジオの世界ではディープ・パープル=ブラック・ナイト。

ディープ・パープルやレインボーの本当の代表曲は、ブラック・ナイトじゃないとリッチー好きはわかってる。
声を大にして言ったところで『‥それで?』なんていわれるのがオチ。
ま、そんな彼を愛して数十年。死ぬまで変わず密そかに愛しますですよ。
時にはボリュームをいっぱいに上げてキル・ザ・キングかノキング・バック・ユア・ドアなんかを爺さんになっても聴くもんね。 …悪いけど。

400 :名前はいらない:2006/12/03(日) 00:39:06 ID:7DsXTY1y
恐怖心っていうのは書き割りみたいなものだ
恐ろしい怪獣を光に照らして見れば
裏には何も詰まってなどいない
薄っぺらなベニヤ板に描かれた書き割りだったと分かる
一瞬でも怖がらせることが出来れば
その使命の全てを果たすのだ

401 :名前はいらない:2006/12/14(木) 22:31:21 ID:yo6io5HE
とあるウサギショップのホームページで
えらく可愛い写真をみつけた
ネザーランドドワーフ オレンジ Doe(女の子)
これだ コイツにしよう
いったれ
でも もう一羽 気になるウサギがいた
月齢が4ヶ月くらいで安くなっていた
ホーランドロップ 黒ぶちの垂れ耳ウサギ



402 :名前はいらない:2006/12/16(土) 01:04:17 ID:pEuSn6s2
善は急げという訳で
早速その店へ向かう
「いらっしゃいませ。男の子にします?女の子にします?」
その言い方なんか嫌だな
マーキングしないから女の子にします

403 :名前はいらない:2007/01/03(水) 09:44:33 ID:sOcXPMpr
ざっと店内をみまわす
目移りするね
いた
垂れ耳ウサギ
こっちの方が慣れやすくて
でもデカクなるんだよね
耳もムレソウダシ
「抱いてみますか」
いいんですか?

404 :名前はいらない:2007/01/07(日) 08:04:09 ID:Y0MbJl7R
信じられるのは自分だけだよ、やっとわかった。

244 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.04.00 2017/10/04 Walang Kapalit ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)