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虚無のひかり
- 1 :(kau-a):2005/03/27(日) 16:03:35 ID:1KeQ6av9
- 引篭もりスレッド
- 2 :(kau-a):2005/03/27(日) 16:07:27 ID:1KeQ6av9
- 虚無のひかり
暗転の夜
我虚空を見詰め
煙を吐く
衝動軽やかに突き抜けて
一陣の風となり
夜の狐となり
朝を消す修羅となる
我指を震わせて
髪を劈き衝動を押す
星は無く
君は無く
時は泣く
少し手を傾けて鼻を啜り
目を閉じる
- 3 :(kau-a):2005/03/27(日) 16:47:50 ID:1KeQ6av9
- 弓月を集めて白き夜を想う
夢現なる晴れの間に間に
奏でる葉の音を耳に寄せ
友に会いては恋をわずらう
- 4 :名前はいらない:2005/03/27(日) 16:58:51 ID:gjKXQb9x
- 詩夏人
- 5 :確か…1って:2005/03/27(日) 18:15:55 ID:sKVGb2mm
- 懐かしいコテだよね
間違えてたら すまそ
- 6 :名前はいらない:2005/03/27(日) 19:32:17 ID:W9T46Cwd
- ひきこもりのくせに幸せに死にたい。
- 7 :名前はいらない:2005/03/27(日) 19:51:30 ID:W9T46Cwd
- お金が欲しい。馬鹿にされたくないから。
比較的多くのお金がいい。でも学歴も能力も職歴もない僕が
稼げるお金は何も持たない男が馬鹿にされない程度のものではないだろうから。
平均以下の人生 ホームレスではなく、障害ももたない一般的美観からは醜いとされる健康的体を引きずって生きている。
お金がないと愛されない。ゼロではない 生きていれば食べもするし排泄もする、人と関わっていたいし発情もする。贔屓目に見てもハエがたかるゴミダメのような生命活動だ。
皆様の精神衛生的によろしくなく、処分されるべきだ。沢山の命が産まれる、試行錯誤 失敗作だってあるものだ。だけど当事者はたまらない。
色とりどりの世界だ 愛知万博では世界一の万華鏡が見られるらしい。名古屋はホームレスが結構多い 多分おれも5年後くらいにはホームレスになるか
自殺している でも俺の予想は当たったためしがない
小さい頃、台風が来るとわくわくした 公園に埋められていた木が倒れたりしてその上に乗ってはしゃいだりした。
古臭い店の看板にはやりそうもない下手糞なかわいさを狙ったキャラクターが擦り切れて、笑顔を保ったままでいるのを
みて胸が潰れたりもした。全て変わった 僕は当事者になった。
- 8 :名前はいらない:2005/03/27(日) 20:10:10 ID:W9T46Cwd
- これだけ愛してくれている母が年老いていく 今年で58だ
小さいころの思い出を与えてくれた ウルトラマンのお面を買ってくれたりした
一階にある居間で眠ってしまった俺を起こさないように二階の寝室まで運んでくれたりした
それでも、いまの俺には感謝の気持ちなんて一片もない 憎い 憎みたくないのに
憎くて 憎いことがやめられない自分も憎い 母は報われるべきだ。非常に悲しい。
けどもうどうしようもない。状況は複雑に絡み合っていて過去を修復することも修正することもできないみたいだから。
僕だって試行錯誤している。もちろんこれはいいわけだ。いいわけだけどほかにすることがない。どうしたらいいのか教えて欲しい。後押しされないとなにもできないから。
情けないといわれる。あたりまえだ。他人は情けないという。俺はそのとおりだと、こうべを垂れる。他人と俺の関係の全て。
こんな俺がどうしたら一般的な人間になれるのだろうか。恋愛を語る人間というのは生きるのに必死さがないように思える、余裕があるように見える。妬ましい。経験したことがないからわからないけど。
そのくせ俺も恋愛したい。
- 9 :名前はいらない:2005/03/27(日) 20:24:19 ID:W9T46Cwd
- 小学校低学年を過ぎてから友達が一人もいない
日本にそんなやつはどれだけいるのだろう。俺だけではないとおもう
だけど割合がしりたい。平均的人間になりたいから。
- 10 :名前はいらない:2005/03/27(日) 20:38:00 ID:W9T46Cwd
- 小学生のころ父は俺に対してお前が死んでも悲しむ奴なんていないといって罵倒した
小学生のころの親しかった友人の一人は中学生になってからいじめられ始めていた俺に対してお前をいじめてやるとわざわざ宣言してくれた
人間の気持ちが変わりやすいのか、それともただ俺が真意を読めていなかったのか。どちらにしても信用するのは危険だとおもう。他人には何も委ねてはいけない。でも一人では生きていけない。それでも一人で生きていくすべを身に着けなくては。
他人に好意をもたれるような人間ではないから それはこれからもかわらないから 終わるまで。過去と現在が教えてくれる。
そんな中での母の愛情は、流行らないよごれたマスコット人形のように物悲しくて どうしたって報われないようにおもえる。
どうして嘘でもいいから幸せだといえないのだろう。そう振舞えないのだろう。試みているのに強いているのに。人間には色々なこまごまとした限界が存在している。
きっと計算できる類のことだ 平均化して。
- 11 :名前はいらない:2005/03/27(日) 20:48:40 ID:W9T46Cwd
- 醜くない女だったら体を売るのに
今やっていることとそれほど変わらない。ある部分では。
売春を軽蔑しているけど自尊心はもういらない。何の根拠もないから。今だって同じだ。
体を売りたい。下着を売ってもいい。
- 12 :名前はいらない:2005/03/27(日) 21:35:02 ID:W9T46Cwd
- 性欲は容姿の美しさに対してもよおすものだと思う。
だったら性器を切り取ったらどうなるのか。性欲はなくなる
だけど美しいものを愛する気持ちはかわらないと思う。
相変わらず醜いものを憎み虐げるだろうと思う。
性欲と美観は混ざり合ってどちらがどちらかわからなくなっている
美観と正義も同じだと思った。性欲 正義 美観 談合社会だ。弾劾するものはいない。
- 13 :名前はいらない:2005/03/27(日) 21:41:14 ID:W9T46Cwd
- 愛の名の下に沢山の生命が選別された。適者生存。弱者選別。
愛には誰も逆らえない。反論の余地はない。世界に愛を。
沢山の笑顔。悲鳴が聴こえた。涙する。大げさな手振り身振り。雨がやむ。
空は青くすがすがしい 。幕が引く 。 何も残らない。沢山の笑顔。
- 14 :名前はいらない:2005/03/27(日) 21:51:28 ID:W9T46Cwd
- 言葉が不自由だから言葉が嫌い。コミュニケーションの機会も少ないし。脳味噌と他人と取り替えたい。
- 15 :(kau-a):2005/03/29(火) 02:18:45 ID:dSgRcgI+
- 彼 彼女がどうかしあわせになりますように
鐘の音を待って家でソファーをむしる彼女
蜘蛛の糸を張り巡らせた箱を抱えて笑う彼
銀色の絨毯で体を巻きつけながら怯える彼女
狭間に作り出した波間の性器を悪戯に突っつく彼
時めきの味をしめ夜の間蝶を追い続ける彼女
偽りは快楽だと信じ今日も舌の上を泳ぐ彼
正邪とは有意義で破廉恥で幸福だと平伏す彼女
首を正直に絞めながらぼやきと煙に身を包む彼
瘴気を糧にしていながら自らがそれを厭う彼女
剣をひたすらに己の首に下ろしながらプールに浮かぶ彼
時の隙間に光は闇を消す
そうすれば彼 彼女はしあわせになれるだろうか
僕はどうかしあわせになりたい
彼 彼女がどうかしあわせになれますように
- 16 :(kau-a):2005/03/30(水) 03:09:38 ID:3s0gM317
- 炎
血の女神は膵臓に蛇を巻き
尽きることの無い涙をもたらす
生と死の境界を明確に分け
ゆっくりと全身を炎に包む
淫蕩な活力が心細く夜道を照らし
せめて俺の右腕だけでも
その目に沁み込ませてくれないかと
見もしない神々に懇願する
その実を齧るのを畏れているのは
俺だけなのだろうか
忘却を不可能にする組織
そいつは俺に時が実存したのかと
改めて認識させたのだ
- 17 :名前はいらない:2005/03/31(木) 21:21:10 ID:Hmmlbh1q
- age
- 18 :(kau-a):皇紀2665/04/01(金) 02:21:12 ID:jfzdC0w/
- 悲観
灯火が深く目を染める夜
君は鮮血の如く顔を紅にして
視界を犯された夢を見る
感覚は研ぎ澄まされ
明くる朝も夜更けは実に紅く
星は文句を言う間も無く消える
灯火は次第に短くなっていき
俺の焦燥は次第に青く青く
澄んだ空の底の如く青く
張り詰めた感情は瓦解したまま
予定調和の道を
右往左往するのだろう
- 19 :名前はいらない:皇紀2665/04/01(金) 21:04:57 ID:RRAKI7Ts
- だれか一緒に地獄の底にまでいかないか
権利は獲得済みだ 僕を哀れめば君も地獄行き
やがて君の筋肉は痩せ細り 皮膚は青ざめ 眼窩が落ち窪み
取り返しのつかないほどの老いみたいに振り返る思い出は触れられない影になる
そうなればきみは僕を憎むだろうか 老人がみずからの老いを憎むように僕を憎むのだろうか
- 20 :(kau-a):2005/04/02(土) 08:09:26 ID:1lZkEGZL
- しゃがれた声が優しい
遠くに行ってしまう前に
少しだけ憂鬱を忘れ
白い時間に消されていってしまう前に
少しだけ憂鬱を忘れる
君は笑う
日々は単調に過ぎる
会話の波が記憶の皺を増やし
僕は波間に溺れてしまうのだろう
晴れ渡った空は
少しだけ憂鬱を誘うけど
心に刺さる棘は無く
僕は少しだけ俯きながら
しゃがれた声で明日を呟く
- 21 :(kau-a):2005/04/02(土) 13:12:54 ID:1lZkEGZL
- 宇宙を包み
全てを表し
飲み込み
殺し
流れ
砕き
創り
造り
支え
消し
霞め
生み
放ち
育て
そして殺す
全ての基礎であり応用であり結論である
俺はそれを不器用に操り
操られ
存在する
- 22 :(kau-a):2005/04/02(土) 15:09:44 ID:1lZkEGZL
- 五月雨肌を伝い風
一陣の風夜露を払う
地をのそのそと這う夢の
天の高さを僅かに感ず
虚無とは実(げ)に優しく強く
計り無きひかりを世に放つ
そう 零の空気を身に纏い
眼(まなこ)は虚空の彼方を射し光る
遠きことなく近しことなく
反芻する理念のおくゆかしこと
この上なし
- 23 :(kau-a):2005/04/04(月) 02:32:29 ID:SuCTIBMS
- 詩とは所詮自慰だ
誰かが見る必要はなく
誰の批評も必要はない
詩とは所詮言葉だ
己を現す為の言葉だ
誰かの要求の為の言葉では
有り得ない
詩とは所詮自慰だ
己の為の言葉で
己の為に己を存在させようする為の
排泄行為の一つなのだ
- 24 :(kau-a):2005/04/08(金) 02:38:49 ID:O7zplc8e
- 風が撫でる夜
俺は孤独を掻き鳴らして
草葉の道を闊歩する
遠く吠える夜道は
神話の中でくすんで光り
訝しげに見詰める歩道は
闇を闇で照らしている
そんなにもじっと見詰めないでくれ
ごめんと言わないでくれ
俺はまだここに居るではないか
俺はまだここに居るではないか
テーブルを椅子越しに離れていく体
ぼんやりと窓の外を見ながら
優しいとは言えない音色に
声を強張らせて椅子を引いた
風が撫でる夜
風は夜露を撫でる
風は青を撫でる
クスリともせずよろめいた様な仕草で
夜道は終わりに近付く
- 25 :whorekitten☆:2005/04/09(土) 16:38:30 ID:HgshM8jH
-
体の中でショートする
不吉なストレスひきずって
テネシアンだけが鳴る
瞼がはがれる
頭がきしむ
奪い合うしか できなかった
それでも
あの歌がほしい
あの声がほしい
不屈な音がほしい
染み渡ってあたしの血になれ
あたしの全精神になれ
笑ってるショートする
最後の二本脚引きずって
テネシアンだけを聴く
少しだけ世界が好きになる
- 26 :(kau-a):2005/04/10(日) 16:28:07 ID:CzGZBeku
- 正義の価値観など相対的で
いっその事己と環境の関係性なぞ
零になってしまえば
罪悪感だとか功徳だとか業などは
己の価値観によって全て順ずるし
だから街で食事を摂ろうが
金を集めようが草をむしろうが
己の中の規範が全て司る事になり
しかしその中で性善と性悪が同居するので
関係性が生まれ社会となり
人は人を見るし
己は己とその他を比較して
感情が発生し
また関係性をどうしても求めていってしまう
堂々巡りだ 俺も同じだ
関係性の破壊は己の破壊だ
何もかも白くて何もかも黒い訳にはいかないようだ
そんなものは
嘘だ
- 27 :whorekitten☆:2005/04/10(日) 18:03:29 ID:6ga1Bffj
- スレ主さま>
誤爆してました…ごめんなさいorz
- 28 :(kau-a):2005/04/10(日) 18:03:36 ID:CzGZBeku
- 確かに其処を歩いた
「ごめんなさい」 結論から言うなよ
「・・引きずっている部分・・」 言い訳だ
「甘えてしま・・」 言い訳だ
「うん・・」 「しょうがないよね」
何だそれ
「・・んばって・・」
何だそれ
「まあ・・」
何だそれ
良く分からないけど良く分かったよ
「じゃあね」
「はい、じゃあ、お休み」
何だそれ 寝れるわけないだろう
あはは 惨めだな
「お休み」って俺が言ったのか
「お休み」って俺は言ったのだ
「お休み」って俺が言ったのか
「お休み」って俺が言っていた
「お休み」って俺は言ったのだ
「お休み」って俺が言ったのだ
良く分からないけど良く分かった
良く分かったよ
ああ良く分かった
「お休み」だってさ
「お休み」だってよ
「お休み」って何だよそれ
何だよそれ 何だよそれ
良く分からないよ
- 29 :(kau-a):2005/04/10(日) 18:05:44 ID:CzGZBeku
- >>27
別にスレ主なんて言葉は存在しないですよ。
お好きな時にお好きな所にお好きなように
書けば良いと思います。
- 30 :whorekitten☆:2005/04/10(日) 22:06:44 ID:6ga1Bffj
- >>29
kau-aさんの詩の邪魔をしてしまった気がしたので…すみません。ありがとうございます。
- 31 :HHN:2005/04/14(木) 17:23:06 ID:K3vB0xel
- 信じない
喜ばない
落胆しない
私情を挟まない
居なくなることが
社会性のメソッド
義務を
意味を
責任を
知れ感じろ受けとめろ
存在する事が
社会性のメソッド
自分は只ある
俺は俺の事は知らない
弄ばれる《わたくし》に
かける情は持たない
- 32 :KAWORU:2005/04/15(金) 04:52:57 ID:D9+UtA3c
- 「虚無ーゼロー」
無へ帰化する
宇宙の深遠で糸が縺れる
僕の心音に似た生命のゆらぎ
虚無に近づく
0(ゼロ)に耳を澄ませる
0に近い距離で
0に近づく日まで
暗闇の中で
星が瞼の上におちた
宇宙へ近づく
0に耳を澄ませる
0に近い距離で
0に近づく日まで
何時かみた真空管の中の永遠に似たゼロ
星の鎖を
指にかけて
星の鎖を
指にかけて
強く
離さないように
虚無へと続くゼロの道標
- 33 :(kau-a):2005/04/17(日) 14:14:20 ID:SUHEc21x
- 夢つらつらと語る内に
恨みや辛みへと変遷する様に
己の発奮が先細ってゆく感覚を重ねて
照合をすると奇妙なほど
美しい反比例曲線を描いていて
僕はドロリと吐息を口の端から洩らしながら
今日も満員の吊革を手繰るのです
- 34 :(kau-a):2005/04/17(日) 21:51:13 ID:SUHEc21x
- 揺れる乳房に目は止まる
足跡を辿る夜は終わりだ
耳元で囁く破壊の音色
赤は進めだ青は進めだ
交差する直情は揺れる乳房を目撃して
一瞬意識は空ろに染まる
理性よ哀れな豚に眼鏡を
眼鏡を1セット渡してくれ
左手で受け取り右手で引っ掛けて
後は空いた手で髪を引っ張る
いつもの様に首を震わして
しぼんでいく感覚を覚えた
- 35 :(kau-a):2005/04/19(火) 02:43:56 ID:R67YvaeJ
- 守来たりて偲ぶ
思いの丈は背の返る
常葉(ときわ)の嫉みに歌は澄む
霞の時か轍の色か
月宵の里を遥かに臨みて
- 36 :名前はいらない:2005/04/19(火) 02:49:13 ID:rrrXE2mn
- 助けて!胸に手をあてると 糸がぴんと はりつめている音がする!
生きていたい!生きていたい!生きていたい!
- 37 :(kau-a):2005/04/21(木) 01:33:47 ID:0SGQISvr
- 予感は不透明に雨を降らす
忘れたはずの傘は手に収まり
小銭がポケットの中でがなる
時計の針の音だけが超然として
雑踏の狂気を明らかにする
俺は一人の狂気で幸福だ
そして不幸で明朗で阿呆だ
時として浸る深海の光り
目の奥で乱反射を繰り返し
夕焼けを忘れさせる
暫くぶりに見たその顔
こっちが恥ずかしくなるくらいだ
- 38 :(kau-a):2005/04/28(木) 03:43:18 ID:0mntKfFK
- 春に疎く
弱さを救う
杓子の端を持つ小さな手
爪の先には光るラメ色
本当にその小さい手で
ハサミを持っているのか不思議に思え
そして俺は奇妙な興奮の為
矢継ぎ早に言葉を溢し
涎はマンホールへと吸い込まれ
夜が一つ更けた
明くる日のその次の夜
そんな絶望が口を開けているとも知らずに
惰眠を貪る夢を見るのだ
- 39 :平賀元義歌集:2005/04/29(金) 02:32:30 ID:nxz1HOqU
- ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/4394/
- 40 :(kau-a):2005/04/29(金) 03:07:02 ID:aIq0OTdq
- 時々は良い
二日にはやって来ない
たまに味わう
難攻不落
俺は落ちる
大きな大きな口に
怒りの煙はテーブルを彷徨い
焦った蝉は春の風に驚き
声を上げている
たまには たまにはね
右手を握る煙は震えを起こし
「逆に」という言い訳を繰り返して
夜が眠れなくなる
そして気力は時々襲ってくるのだ
- 41 :(kau-a):2005/05/02(月) 03:24:27 ID:8Qr05UHO
- 私は待っている
何を隠すか分からないが
ちょっとした一時ががなる歌声を
待っている
朝焼けに沈むうがいの音色
ふふん、と鼻歌を交える朝の音色
軋んだ朝のベッドに集う煙の音色
等身大のあなたを見ていない私の音色
歪んだ理想を押し付けてばかりでは
部屋の中は荒れるばかりで
作りかけのテープには押し付けがましい
音色のベスト版
けたたましく取り出して
捨ててしまえ
そんな大切ならば捨ててしまえば良い
- 42 :(kau-a):2005/05/04(水) 18:12:48 ID:ibSuE7m2
- 左側の日差しに喘ぐ
ビールを持つのは右手にしよう
ペニスを握るのは右手にしよう
傘を持つのは右手にしよう
髪を触るのは右手にしよう
芥子の香りがゆっくりと手をさすり
皺と皺の間の谷の深さ その白さ
酔いしれて頬擦りを繰り返し
「ほんたうにおれが見えるのか」
なんて意味の無い問いかけを修羅に刺す
右手の意味なんて問いに値しない
俺は右手を右足のように地面につけて道を知る
白い線の白さと実なる汚れを好きになる
左手を伸ばせばいけない時は
俺の悲しみが死に至る時だ
- 43 :名前はいらない:2005/05/04(水) 20:39:06 ID:KAm8yZeI
- 暗がりの中
手を伸ばして
それに気持を乗せてみる
乗せた気持は
いつもちがって
でもね いきどおりを隠せる事はないんだ
僕は行く道すらわからない
ただの愚か者だよ
- 44 :(kau-a):2005/05/05(木) 17:49:35 ID:k4DzJt5r
- 雷鳴の如く襲う吐き気
右手に持つ煙草は機関銃
憂鬱と倦怠を背負って
興味の無い文字を置く
機関銃 明日を撃ってよ
売り捌かれた魚は目で殺され
明日の市場の地面になる
機関銃 機能を返してよ
膿を出し尽くした傷口から
次から次へと沸いてくる文字の山脈
青い形をして羊の口へと注がれる
肩から手の甲にかけて開く姿は
まるで性器の形をしていて
俺は機関銃をポトリと草原へ溢した
雲は何処までも青く青く青く青く
東から西までを覆い
世界は雷鳴の如く吐き気を覚えるだろう
- 45 :名前はいらない:2005/05/05(木) 20:58:23 ID:eG/2MNxn
- 「君へ」
僕の手は君をなでる事はできなくて
君の心もなでる事はできない
ほら、ごらん
あそこにいるのは
なでる事すらできない人達だよ
どうしてだろうね
君の方がよっぽど
あったたかったよ
- 46 :シンキ ◆vBGOMirAGE :2005/05/05(木) 23:08:45 ID:siQOVJZt
- お前は明後日まで帰らない 吾が取り込めと言うのだな?
あそこに吾の衣類はない お前の服だけ濡れてしまえ!
ひと時の憤怒いつしか忘れ ついには吾の罪のみになりけり
- 47 :(kau-a):2005/05/06(金) 01:27:48 ID:+BO7RASL
- あたい、家族
一つの記号と闘っているの
それは分離とかいう馬鹿で
いっつも綺麗事で片付けようとして
めちゃくちゃむかつくの
お腹の辺りが真っ赤になって
溶けちゃうんじゃないかってくらいだよ
夢とか希望とか意味わかんない
とりあえず今飯食ってんのはお前だろ
あたい、家族
つまんないくらいあったかいんだ
つまんないくらいつめたいんだ
つまんないくらいつまんないんだ
- 48 :(kau-a):2005/05/06(金) 23:21:10 ID:+BO7RASL
- 夜の山手線、その温度
丸い月を背に咽ぶ
閑散とした景色が頭に浮かぶ
午後の雨は人の足を早く運び
花の咲いた東京に光を生む
雨粒の色素は夜に溶け
俺のアスファルトを焦がす
ビルに欠ける雲も
煙に咲くネオンも
サンダルの音も革靴の音も
一つの夜を目指している
桜はもう散ったのかい
風を薙いで走る山手線の所為なのかい
君が落とす都会の涙は
桜の温度よりも冷たいのかい
俺は車窓から覗く俺の瞳に尋ねた
答えが返ってくる訳も無く
滲んだ雨粒のような窓の明りが
後ろへ流れて歪んでいくばかりだった
- 49 :whorekitten☆ ◆j1KkCeLwDc :2005/05/08(日) 00:17:22 ID:05A9oX9U
-
タンデムの猫
だれて眠る犬
月
ビルの屋上には風
たまにそんな夜を迎えてみる
- 50 :(kau-a):2005/05/10(火) 02:20:27 ID:tuZeUjs+
- 二つ
肩と肩は触れ合わない
小指と小指はたまに当たる
そんな絶望的な距離
俺の小指は鼻糞を毟った
鼻毛が風に舞って東北へ行った
夢の中の常磐道では蒲公英の様に
虹の果ての東照宮では朝顔の様に
南に向ける顔は無く
そんな距離よりも
ここは遠く触れることは無い
そして交差点の人の群れは
俺達の間を無神経に通り過ぎ
何時しか赤に変わった信号機を睨み
俺は笑いをアスファルトに落とした
- 51 :(kau-a):2005/05/10(火) 22:37:38 ID:tuZeUjs+
- 時麗かに春忘れ
桜の一葉に置きし字は
舞い降り舞い降り幽玄の
狭間を垣間見手は伸びん
地に触れし其の指の
仄かに燃ゆる桜色
眼(まなこ)を潰され心は何処(いずこ)
- 52 :(kau-a):2005/05/14(土) 10:46:33 ID:H9alSEET
- 明日は影なり
黄泉は君なり
時はぐれ年は暮れ
意味の意味を意味とし
忌む姿浮かべ意味とす
此花は夢の現よ
富は失せ時は増え
笛の鳴るが如く成る
此花は夢の続きよ
君の手は嫉みの現よ
先に行く足は此花を
踏み躙る
- 53 :(kau-a):2005/05/16(月) 04:48:35 ID:OfCxyWTM
- 手に持ったナイフか本で
人を振り向かせて
熱病を沸き起こさせる
沸騰した形の無いウイルスが
海や川を流れ広がり
熱病はいずれ世界を包む
電波だけが邪魔をする
電波を掻い潜り
狭いトンネルを泥塗れで
ウイルスは広がる
まるで精子のように
生き残るのは困難で
でも一つは残り熱病を起こし
何かを与え産み育み起こす
そんな言葉や武器を人は持つ
そして背の高さとともに
足枷となりそれは何時でも捨てられる
人生の5分の2を生きた今
何かに納得している訳ではない
武器を持て武器を自由に使え
俺の手よ
俺の手よ武器を邪に自由に使えば良い
- 54 :緋陽 碧谷 ◆e59FREEWX. :2005/05/16(月) 13:41:20 ID:0p7fM+bn
- 行き交う交差点の退屈を言い訳にして
今日も無力を嘆く
模索・打開・打破・挽回
「やることはいくらでもあるが
こう天気が悪くては」
部屋にこもり 画面だけが明るく映る
急かされるように涙を止めている日々に
熱に浮かされた理想がただ澱む
磨かれたシンクだけが現実を映す
ダムの底のこの部屋に風を吹き込もうとしている
まだ眼は生きているか
問い掛けが聞こえたら
今なら答えてもいいと思う
- 55 :(kau-a):2005/05/18(水) 03:07:20 ID:wGGtuJoi
- 靴音
長く伸びた止まれの道
街灯は赤く揺すれ
背後に遠く東京タワーの陽炎
暗い道 煙草の明り 煙
息づく音は窓の暗さを助長し
満月の夜の彩りを消す
煙草の匂い
夜半の感情
手持ち無沙汰の帰路
玄関までの距離は幾らも無い
自分だけの足音が
異様に耳につく
- 56 :名前はいらない:2005/05/18(水) 23:19:04 ID:vnrsu3NH
- 空を見る
確かな「生」をもぎ取る事すら出来ない牢獄から
空を見る
ただ白い腕が空を舞う
- 57 :(kau-a):2005/05/20(金) 02:42:17 ID:rnwAqW+y
- 人形の道は止まる事無くして
地を這いて血を吐きて
生を尽くし黄泉路を急ぐ
我 天より黒き腕を垂らし
闇雲に模造した人形に悔いる
神は知なり知は神なり
我が黒き手は何か為に移ろう
時折地を撫でて
厄をもたらすのみ
- 58 :名前はいらない:2005/05/20(金) 04:49:33 ID:QxKEit3w
- 井のなかの蛙
大海を知らず
しかし空を仰ぎて
世界の真実を知る
-解説-
胃のなかに居るおいしく食された焼きカエルは、もぅ何も知れない。けど住み心地よいとこ手に入れた…
ッてちがう?
つまり狭い分野をコツコツやってるひとの方が、実は真実に近づけちゃったりする訳!
カエル君に空の美しさを知ってもらえて感激ッ。
- 59 :(kau-a):2005/05/23(月) 02:19:16 ID:mtSLnoVj
- 氷雨の味を瞼で感じ
共に食する朝餉の時
煙と煙は化学反応を起こしつつ
貝殻を手に入れる戦いを始めた
矢じりを研ぎ澄まし
感覚は明日を見詰め
手にする汗と涙を捧げ
今日の神は別れを告げた
そして土地は枯れ
君達の声は皮肉と嫌悪を交え
喜びの名を博した夜を産む
- 60 :(kau-a):2005/05/25(水) 03:09:12 ID:ihhqEC8f
- 嗚呼 すずめの死骸程美しいものは無い
俺の慢心や虚飾や幼さを喰らい尽くしてくれ
そして鈴蘭の花は先程から宵の時雨に立眩み
ゆっくりとゆっくりと俺を貶める
そうだそうだそうだ俺は繰り返す もう何も戻らないし恥ずかしい
生きていることは出来るが 何としてその名を辱めれば良いのやら
井戸の中で俺は煙に塗れ下を向く 唾を吐き地面は盛り上り
上を向く面は持ち合わせていない
嗚呼
天井にお前の顔が見える
悔しい 悔しい
俺の空白はお前の吐息 俺の空白はお前の苛立ち
俺の空白は俺の欺瞞 もう駄目だったのは目に見えている
口先と手先で汚した道を 振り返ろうともせずに
過ごした日々の光の空白は もう戻らないことは間違いない
手を伸ばせばそこに掴まる物は
空白
空白の調べ
旋律は階層を持って
お前の名前を記し
記憶の髄までに染み渡ってしまい
ここから先へと進むことが出来ない
負と正の財産
- 61 :(kau-a):2005/06/04(土) 08:12:13 ID:tadA45Xe
- 開眼の理は
前触れも無く言訳染みており
それは唐突に降りかかり
唐突に去って行く
彼方からの呼応に一々答えるでもなく
一々無視をするでもなく
飄々と踵を引き摺り歩み
片足を棒にて支えられるようになるまで
木枯しに吹かれつつ
微笑を湛え
理を築き明日を模索するのだ
- 62 :(kau-a):2005/06/07(火) 02:19:15 ID:T5vPzhQ8
- 東京テンション
六本木交差点を抜けて見据えた先に
久しぶりに東京タワーと星が目に映る
ピンクのアルバローザのロングコートの手が
俺の腕に絡みつつ解きつつ
履き潰したパトリックコックスから乾いた悲鳴
白と黒と紫の雲に赤茶けた雑踏
忽然としたビルの隙間で闇達はテンションを保ち
真っ直ぐ先のSシリーズを見詰める
遥か天まで上る階段を抜け轟音の枯れた音楽に
何となく煙と足をふらつかせながら
関わりを忘れつつある脳髄にアルコールを走らせた
俺は首を上に傾けたまま肩を揺らす
朝日はもう永久に見えない
蝶は夜に生まれ夜に死ぬ
月光の先に咲き誇る桜が
俺の襟元に降り注ぎながらフローリング(アルコールに塗れた)を目指す
光は流れ ふと落ちる闇の隙間を愛し
俺は振り向くことも出来ずに沈むクッションを探す
薄絹の向こうに艶かしい夜の舞踏 咆哮
明日を知らない命の塊を踏み付けつつ
もう一度六本木の交差点を抜けた
背中には紫の雲で隠れた東京タワーが林立する
アスファルトは優しくその影を包み
俺の靴音はさらに乾いた音を立てた
- 63 :無名:2005/06/07(火) 04:10:32 ID:3kL2JrZ4
- 長かった夢が干されて
俺は行き場を失って
そこに確かに見えた
おまえとのささやかで
平穏な暮らしが
ただの使い捨ての
濡れた樹皮に帰っていった
今じゃもう
俺は風邪をひきっぱなしで
回顧ばかりが大きくなって
感傷しか着る服が無い
- 64 :工業地帯:2005/06/07(火) 04:42:24 ID:KVwhJWeV
- 朝は人を魔物から解放する
- 65 :(kau-a):2005/06/08(水) 02:42:40 ID:6YxPy3r4
- 俺が東京の詩を書くのは
その隣の県に居て
卑屈を感じつつも憧憬は拒めず
そこで一つの感傷を得つつも
結局は使い古された駅を降りて
煙草の煙に包まれ歩いている
そのニコチンの所為にして
俺は家路を歩き
忘れ得ぬ記憶を右手で
退屈そうに撫でる
そこで俺はふと振り返り
東京の方角を確認する
- 66 :名前はいらない:2005/06/08(水) 03:09:43 ID:JKD0mnDx
- 本当に君は大丈夫なのかい
足をひきづってないか
心配している
- 67 :(kau-a):2005/06/10(金) 02:29:39 ID:AGiBI2qg
- ひたひたと頬に沈む雨
顔の横で地面を激しく打ちつける
鼓動は地面の音に合わせ早鐘を打ち
そして次第にゆっくりと時を刻む
獰猛に叫びを上げ
体を中空に向けて背筋を揺るがす
― 揺るがした気がした
相変わらず背中と地面は寄り添ったまま
変わらぬ雨を瞳に受ける
そして視界は赤の面積を感じ
ゆっくりと闇へ溶けて行く
ああ やつとひとつになれたのだ
空を見下ろす
途端に君の笑顔が浮かぶ
- 68 :(kau-a):2005/06/12(日) 18:51:24 ID:u5vKTUDv
- 孤立
虚像で目を覚ました
私という虚像は明日を見る事無く
日々の皺の中に埋まり
様々の言訳を言質に取り
無駄な酒 無駄な煙 無駄な金に溺れる
光を見出す為の偶像は
結局は虚像だったことを知り
私という虚像は堕ちる
何処までも澱み無く深く
ちかちかとエーテルが夜の蛾の如く舞い
未来を目指す方位磁針はくるくると回る
何時か訪れたいと考えていた彼の地
多くの建造物の林でおまえはぐるぐると舞い
鄙びた声で何時もを振舞っているのだろう
そんな偶像
全て虚像だったとは
孤立
無為に過ぎる日々
奮い立たされていたお前の虚像は
堕ちた
方位磁針
何処に行けばまたお前の本当に会えるだろう
何処に居ればまたお前の本当に会えるだろう
振り返る日々は皺の中
ぎゅうっと拳を詰めて
目を閉じる 暗闇の中虚像を探す
もう何も見当たらない さてさて
- 69 :(kau-a):2005/06/16(木) 03:33:35 ID:QVU0U3s+
- 路地裏の蝉達が一斉に芽吹く
風鈴の幻聴が右の角へ誘う
電信柱が永久凍土の様に連なり
それぞれの街灯は明滅で夜を飾る
白と黒の夜道は風も無く
遠くにそびえる峰々も明るい
白い背に筋は凍り汗が音を奏でる
道すがら落ちているハルジオン
白い背に緑の筋
蜂の羽音と正方形の窓から溢れる光
靴の先で音が躓いて
ふと後ろを振り返る
背中は見えないし
もう右の角は闇に沈んだ
ぽっかりと月は口を開けて
夜道の階段を詰まらなくしていた
- 70 :(kau-a):2005/07/05(火) 02:34:38 ID:XLzTeysb
- いつぞやの春を夢見して
時雨の雫を口に含む
其の味 艶の不如帰(ほととぎす)
仄かに滲んだ苦味と病
日の濁流は肌を刺す
空風の厚さ この厚さ
壇上に忍んだ影を転がす
- 71 :(kau-a):2005/08/25(木) 12:39:56 ID:80qylC4f
- 僕は君に対して放てる言葉が
好きだとか愛しているとか
それが最上級だとするならば
その言葉を溢さざるを得ない
僕がこんなにも言葉を手繰る事が不得手で
不器用で軽いものだとは知らなかった
君は何時でも君のままでいるべきだ
僕は言葉しか持たなかった
だから両手に最大級の花束を持って
君に背中を見せて歩いていく
そのままの距離を置く事が
君にとって一番良い事ならば
その選択をする事が一番良い事だ
僕は純然たる自慰をする
その賛辞も告白も何もかもだ
君は君のままでいれば良い
何時でも僕は背中を空けておく
ゆっくりと歩いて生きながら
最大級の言葉をそっと道の端に置いていくよ
- 72 :Mana魔名:2005/09/06(火) 21:50:19 ID:ik8468po
- ふと虚を突かれて、失意の夜に空を見る
何も無い、何も映さない光景に救われた
灯りの届かない場所で、僕は何度も呼んだ
声はひどく掠れて、言葉はぬめりを帯びて
いつかは帰るだろう朝に約束を交わした
明かりに照らされた場所へ、僕は歩き出そう
- 73 :(kau-a):2005/09/17(土) 19:27:47 ID:2plUMDQl
- 背骨
髪がゆっくりと舞う
己の掃き溜めを寛ぎの場として
道の先の陽炎を見れば
右手の空き缶からビールがこぼれ
時折覗く帽子の影からの斜光
チカチカと乱反射を繰り返して
週末の午後の公園を染める
砂と砂の間の空気を吸える
地面が近付いてくる
こんな馬鹿なことが広く深く
目を深く閉じると皺の砂漠の表情
右手で持つガラスが震えて
夜が異様に長く感じた
ポツリとこぼす手紙
俺ってアホやな
無理して無理なことばかり言って
風化しそうな光景
朝日が眩しかったろう
海は冷たかったろう
帰り道足は竦んだだろう
片目を瞑り拳を握る
それは所謂自責という怒りだったのだろう
- 74 :名前はいらない:2005/09/18(日) 22:20:19 ID:TwrbrY1Z
- 夢
- 75 :(kau-a):2005/09/19(月) 18:49:58 ID:GoGA9QmJ
- 扉
うたた寝が過ぎた
夜と朝の狭間の時間
俺は鋼鉄のエーテルを辿るべく
小さな甲虫の背中を押した
耳が腐りそうな感覚を耐えて
キリキリ波長を10回聞いた
俺は心惜しげに最後の甲虫の背中を押した
到来する冬の味
空虚な風は街を席巻して
息巻いた季節の記憶を殺す
いずれ聞こえてくるだろう
その鐘の音色を
イルミネーションを風景に例えて
溜息混じりの煙草を吐き出す
握り潰す煙草の空き箱はポケットの中
感情を捨てるかのように
ゴミ箱を表参道の通りで探す
ゆっくりと人の影はマンホールに消え
人より天国に近い空の下で
目を閉じながら中空を探すだろう
- 76 :名前はいらない:2005/09/20(火) 12:41:25 ID:KAGMLAGz
-
…
- 77 :(kau-a):2005/09/26(月) 03:19:05 ID:Sv6eTPtP
- 節々の嘘
薄暮の折
夢見がちの午後を思い
タイルの隙間に舟を漕ぐ
波に埋まる脳髄の群れ
波間に目を背けて
ふと視線を水平線かと思っていた塔の上にやる
まるで襲い掛かる立ち眩みのイメージのように
身体と意識は乖離を繰り返し
薄暮の斜光を乱反射させた
2歩後ろ程の距離から己の頭頂部
というかその中身までが
そこに歩いていて
意識同士も乖離をしようとせがむ
俺はもうこのタイルで漕ぐことは限界なのかも知れない
そんな言訳を思い付いて
ひたすらに両手で抵抗をする水をかく
果して前に進んでいるのやら
無為に周回をしているのやら
但し時間だけは無限大ではない
ということだ
- 78 :(kau-a):2005/09/29(木) 03:15:54 ID:Zyxfy4RB
- 光の筋道
灯火に等しい価値観で
夜の煽りを真に受けて唸る
失念と自責は諦観を産卵し
弧を描いた凋落の破線は
朗読されたソウルミュージックを象る
淵に沿って切り取り
壁の染みに近付いて喋る
大人の指先に異なる質量
灯火が灯台で何時の夢が見れるか
三線は幽玄と死と生と現を分かち
光源の遥か奥の闇まで
睥睨できるような隙間を作る
空気中の波間を泳いでいる
くゆらせた自己を時々忘れ
地に足がつかないようにしているのだろう
- 79 :(kau-a):2005/10/16(日) 13:34:46 ID:Aq+avh80
- 突然 というのにふさわしく
午後のゆったりとした歩行の途中に
風が俺の右側から横切った
その時に揺すられた木々の隙間から
落ちた八手の紅葉が本の隙間に潜り込む
彼女はその紅葉を取れないでいる
そのままで夜を迎え
再び歩行を繰り返す
月が雲の稜線を鮮明にして
のぞく微かの青白の光に
少し首を恥ずかしそうに傾けて
後悔を思い出した
きっと彼女は紅葉を捨てただろう
何の気もなく
捨てていることだろう
- 80 :(kau-a):2005/10/18(火) 02:56:53 ID:74Rx0WpX
- 一度も聞いたことの無い言葉
泥付きの一戸建てにワイフと犬
惚れ易い容姿の飛ぶ形が
猥雑な蝋人形にそっくりで
何時からだったろうか
こんなにも心がさざめき轟きざわめき立ったのは
ポートレイトが午後の灰色はがねを焦がす
そんなフレィズが都会の稜線を煌めかせて眩しい
隣にいるのは悪魔だろうか
それとも俺だろうか
聞いたことの無い言葉で耳元に落とす詩
滝のように命は紡がれて
こそばゆい朝日の為に人は死んでいく
- 81 :名前はいらない:2005/11/30(水) 11:52:56 ID:rVN0C2wt
- age
- 82 :(kau-a):2005/12/02(金) 15:19:16 ID:7eyk1iJS
- 揺れる音に重なる心情
鼓動の鳴り響く街に
靴を大きな音で落して
雁が空を翔るかのように
右手を目一杯振り回す
さあ今日という日に別れを告げ
偽りの無い夜明けという事象を認識しよう
切々と心を動かすのは人の業
無機質なこの大地はあるがままの世界を受忍し
感情なんぞまるで空(そら)だ
丸っきり空(そら)だ
- 83 :名前はいらない:2005/12/02(金) 21:37:44 ID:wUM0GMUF
- あげ
- 84 : ◆zABAZSBt06 :2005/12/04(日) 11:18:09 ID:ZdmjjE+C
- 【虚無の光】
光源の無い
闇の中に在る光は
幻だろうか
触れようとしても
手を突き抜け
痛みだけを残す
突き抜けた光は
僕の周りを飛んだ
そして
二分して天と地に走った
分かれた光は
もう戻ることはない
暗闇の中に
虚無の光はもう無い
暗闇に
己が溶けるのを感じた
- 85 :(kau-a):2005/12/12(月) 02:50:24 ID:XCHnwnwC
- 嗚呼ひかりとは
こんなにも冷たく明るく
俺達を粉々にする
灰色の瓦礫の朝から足はこぼれ
霜を踏むその仕草も凍り付いた
革の匂い草の間左手にひり付く痛み
手袋はどこにしまつたのか
きつと朝焼けの引き戸にひつかけたまんまだ
遠くに霞んだぼやけた丹沢山系に目を細めて
木々の隙間を緩やかにはしる
ごうと鳴る車輪は耳を裂き
俺は階段を下りて日常に降り立つ
そうしてまた不満を溢しながら
車輪を回しながら人を見上げながら
灯火のためにひとりの夜を越えるだろう
商店の落した香りに足を止めつつも
ひとり革靴を溢す
真っ暗な部屋 手を伸ばす前に
いつでも思う
嗚呼ひかりとは
こんなにも冷たく明るく
俺達を粉々にする
- 86 :(kau-a):2005/12/14(水) 02:15:30 ID:XoWRF5RA
- 春
息吹の音は雀達が食む
木漏れ日の死骸
さんざめく夜の月光
木々は荘厳の夜会にて骨を貪る
憤り
風は喉を鳴らし草花を圧し折った
残り香は俺の鼻を突付き
目が細めさせたその視線の先には
真っ直ぐに立つお前の姿
そんなにも小さな手の平で
人一倍の種を拾い集め
空一杯に塗す
雲一つ無い闇に
虹は咲き 夜が終わる
俺はまだ一人林立する夜の中にいる
空蝉の甲高い鼾が
俺の存在の白さに輪郭を付けた
- 87 :(kau-a):2005/12/16(金) 02:43:51 ID:jVMososr
- 劈けバイオリンよ
夜のバイオリンよ
調弦の隙間にも狂おしい宵を
真っ赤に裂けた月も
だらだらと血を流しながら
今宵の夢の終わりと続きに咆哮する
迷宮は森の終わりを告げ
汚れの果ての有機体の美学に
俺は数式の海に溶ける
全ては時が加速を求めたからだ
さあ劈くが良い
バイオリン達よ
何をも恐れぬ汚物の音色で
俺の耳にも刃を当ててくれ
そして狂気で忘却を包み
俺を愛する手段を殺してくれ
さあ
- 88 :名前はいらない:2005/12/25(日) 10:36:49 ID:A99LEzXE
- /⌒○ ゴソゴソ
(二二二)
(・∀・ ,,) <メリクリ〜
(( o ; と )
(__ノ―J
○⌒\ ドゾ
(二二二)
. _(,, ・∀・). v
/ o つ田
(_し―J
- 89 :(kau-a):2006/03/12(日) 22:56:13 ID:w33TR9pl
- オーロラ
虚数の線路の続き
眩いカーテンの裾の向こう
足から伸びる光の影
コツコツと拾う疲労の星
さあゆっくりとベッドに沈め
俺は虚空の自由を手に入れた
数多の負の感情と共に手に入れた
襤褸(ボロ)切れで作った翼で
暗闇のカレンダーをめくる
永久には続かない時間を概念の元に殺して
サイレンを轟かせるんだ
サイレンを轟かせるんだ
山鳴りとは勘違いしてはいけない
戦々恐々とした顔で朝を迎えるのはもう止めだ
もう止めだ
俺はここで止まる
俺はここから動く
- 90 :名前はいらない:2006/03/13(月) 00:11:30 ID:cflpQE+R
-
- 91 :名前はいらない:2006/03/14(火) 03:26:10 ID:46qy30mo
- あの日
あの日が輝いている
なぜだろう
あの日だって、きょうと変わらずつらい日々だったはずなのに
きょうとは比べ物のならないくらいに輝いている
今とはちがう環境
今とはちがう人たち
今とはちがう自分
皆の笑顔ばかりがよみがえる
あの日が煌いている
そうだろう
あの日々は、きょうとはちがう空が見えていたはずだから
きょうとは比べ物のならないくらいに熱かったから
今日ではない世界
今日はいない友だち
今日など目指していなかった自分
皆の笑顔ばかりがよみがえる
ここへ着たかったのではない
ここを望んだことなどない
ここにいったい何がある?
こんなところに誰がいる?
あの日が輝いている
皆の笑顔がよみがえる
- 92 :名前はいらない:2006/03/14(火) 04:31:42 ID:UGwtAM1B
-
前に何があるんだろう
見えない時間が過ぎていく
気づいたら闇の中
はいずり回れば回るほど、何処にいるのか分からない…
明日に何があるんだろう
見えない時間が過ぎていく
気づいたら夜の街
昨日に戻せることが出来たなら 私は一緒に逝っただろう…
私に何があるんだろう
見えない時間はもういらない
周りを見ても一人だけ
生まれる前に戻れたら この世界にはこなかった…
- 93 :名前はいらない:2006/03/15(水) 00:50:11 ID:aIvD8TwQ
- すべての事象はただ過ぎてゆく
まるで私の存在に意味等ないと言わんばかりに
感受性等という感情、既に塞いでしまった
膨張する虚無感は心を覆う
が、しかし虚無故の無
月明りやだけが私の影を映す
- 94 :(kau-a):2006/03/31(金) 15:47:18 ID:YDNiDTaW
- 永遠の絶望
俺は淡々と流れる
人の端と端の間を縫って
感情を掻き捨てながら流れる
徐々に空になっていく無情
不意に掌を見詰める
じっと汗をかいている
目には映らない焦りが
余分な感情を沸騰させている
周囲360度は全て闇
汗 全身に汗が這っている
歩みは止まる
時間は止まる
それは嘘だ
虚飾だ
俺は喚いた
声は何も響かない
- 95 :(kau-a):2006/06/05(月) 18:27:00 ID:zOx9v6b7
- 鬱屈の山峰を眺望す
屹立した己の影を林に喩え
叫ぶはずの君の名を
ゆっくりと声にするのを忘れ
いつしか夢の間に沈む
ぽかりと開いた口と泡
白く揺らいだ俺の瞳
影を日々の間に忘れ
振り返る事に怯え
目を閉じた
- 96 :リーフレイン:2006/06/07(水) 21:07:05 ID:UbtaNWyE
- 突然失礼いたします。
実は、詩板本 2冊目 というスレッドにて、2005年に投稿された詩作品から
同人誌本を作ろうという企画を開催しております。
大変恐縮ですが、(kau-a)氏の レス番号85 無題(鳴呼ひかりとは) を掲載させていただきたく。
掲載許可をいただけないでしょうか?
本は、7月2日の東京ポエケットにて配付の予定をしております。印刷部数は100部のみで、
利益は発生しません。(売価500円の予定) 6月14日までにお返事をいただけると幸いです。
- 97 :(kau-a):2006/06/09(金) 18:51:59 ID:7G4qReEA
- >>96
どうも、色々な方からご連絡を頂きまして。
返事遅くなりまして申し訳ありません。
掲載に関しては問題はございません。
少しだけ推敲したいな、とは思いますが。
ままの掲載の方が良いでしょうか?
- 98 :リーフレイン ◆LeafL/oiO. :2006/06/09(金) 19:22:39 ID:wjvN5hU0
- >>97
ありがとうございます。
推敲 受け付けております、、最終差し替えは14日あたりまでにお願いいたしますね。
本スレでも、メールでも結構です。
- 99 :(kau-a):2006/06/17(土) 20:43:10 ID:/atAEKJ3
- 忙殺
澱み深き皹
虚ろなばかりの日々
興味やら熱意やらは乾き
放心の向こうに咲く轍
深く深く目を凝らし
動かない肩に力を入れる
少し動いた時には腰は曲がり
下半身ごと澱みの中にいた
- 100 :しん:2006/06/17(土) 23:26:11 ID:u/k5TJAC
-
カーテンから透ける光と瞼にかかる柔らかな黒
遠く聞こえる虫の声
私を後悔させ
思い出される煙草の煙り
カーテンにもたれ
無機質な冷たさを感じた
目に写る緑の残像が口を開け私を飲み込む
このまま眠らして欲しい
明日にはまた元気になるから
- 101 :あぼーん:あぼーん
- あぼーん
- 102 :(kau-a):2006/08/14(月) 23:38:11 ID:UcyMzVlZ
- 新しい世界
困惑と忍耐の果ての果て
澱みなき未来などあろう筈がなく
零れ落ちて行く希望の流砂は
真っ黒な夜の海のうねりがさらっていった
遠く目を凝らせども
うねりは霞を抱え光を殺し
ほくそ笑んだかと思うと既に朝日が呼ばれた後であった
砂浜は足の裏を焼く煉獄となり
喉からはヒィヒィと乾いた絶望がひり出るだけ
両手足を道化のようにかき回し
掴めぬ明日を確信した最中
俺は時間とか疲労とか言った概念を
同時に朝日に燃やしてもらったようだ
その時大気はエーテルを孕む
俺はその空虚感を身に纏う
つぎはぎだらけの肌を隠すようにして
雑踏を目指す
曖昧な衝動が産んだ残酷な事象だ
俺は自らの暗示で夜の街を愛した
海はもう
南の彼方へ去ってしまったから
- 103 :名前はいらない:2006/08/17(木) 00:30:12 ID:UVdiDAy4
-
このなかに自分の
涙をわかってくれる人がいる
それだけで幸せです
ありがとうございます
- 104 :天上天下唯我独尊:2006/08/18(金) 14:39:21 ID:+AF1koIm
- ビルの上から見てみた
いつも威張っている上司が小さく見えた
更に高いビルがある
そこから見たら私も小さく見えるのか?
ビルを持とう
何人たりとも私を見下ろせないくらい
高い高いビルを
- 105 :名前はいらない:2006/08/18(金) 23:30:34 ID:zHXxYNNY
- 今夜、夢の中で会えたら
優しくしてクダサイ
- 106 :名前はいらない:2006/09/26(火) 02:22:55 ID:4FIMZMjh
- ho
- 107 :名前はいらない:2006/10/06(金) 08:50:37 ID:Tdl9mj+C
- 今の感情を書きます
無理に詩っぽく捻り出そうとすると
難しいので単純に書きます
切ないです
苦しいです
辛いです
悲しいです
何か色んなことが
色んなタイミングでいっぺんに襲ってきて
俺もどんな感情の対応をすれば良いのか
良く分かりません
俺は馬鹿です
何でこうも色々上手くいかないのか理解できていないし
結局同じ事を繰り返して後の祭りで
いつもこんな感じの感情と一緒にいます
酒だけが俺の心を満たします
感情の起伏がその分なだらかになりました
表情はたまたま作った笑顔がキープされるようになりました
いつも一定のラインを保って虚無の中に住んでいます
時々窓から光が射し込んでくる時は体育座りで見えていなく
窓がパタンと閉まった音でふと顔を上げる
そんな感じです
はい そんな感じなのです
- 108 :(kau-a):2006/10/06(金) 08:52:19 ID:Tdl9mj+C
- ↑久々すぎてハンドル忘れてた。
- 109 :(kau-a):2006/10/06(金) 09:05:07 ID:Tdl9mj+C
- 愛
その名前を最初に聞いたのは何時の頃だろうか
無意味に氾濫していたその名前を辟易しており
純粋に欲望に忠実な俺がいた
しかしながらその実存に触れた途端に
世界は一変したものだ
例えば 朝起きることが辛くなくなるような
例えば 朝日が妙に眩しくて嬉しくなるような
例えば がなる携帯電話が鬱陶しくないような
例えば 無理矢理の泥酔が必要なくなるような
例えば 帰り道の炊事の香りに幸せを感じるような
但し其れは泥濘であって
一度捉まればもう空を飛ぶ事ができないんだろう
今までも空を飛べた事はなかったが
羽ばたこうという努力ができた
そのような感性が言葉のエッジを研ぎ澄まし
俺は言葉で人を殺そうとしてきた
しかしその泥濘で錆びた言葉は
最早何物をも切ることが出来なくなった
ただ今は下を向きながら
足をばたつかせる事なく
ゆっくりと泥濘で窒息することを夢見ている
夢幻に続く泥濘の底を目指している
笑顔はもう
無い
- 110 :雨森 通:2006/10/07(土) 02:46:11 ID:qANL+akA
- おかえり
- 111 :(kau-a):2006/10/29(日) 17:59:09 ID:TWmIwTHE
- 沖縄
沖縄の空、風、星
街灯のない峠の道
両脇には森
それを抜けると湾曲に広がる波打ち際
少し強い風に目が眩む
朧月
眼下に広がる港の明り(乏しい)
遠くに見える白い暗い浜
ぐんぐん雲が凄いスピードで走る
雲間に広がる星と星
嗚呼、俺はこの世のあの世にいて
ずっとみすぼらしい自分がここにいるんだな
もう何もかもが嬉しくて優しくて
悲しくて切なくてバカみたいに思えてきて
少し霧雨のように香る森の音も
次第に好きになってきて
嗚呼、俺はこの世のあの世にいるんだよ
それは限りなく限りなく限りなく
無に近い無限なんだな
そう、それは無に最も遠い有限で
人はそれを時々幽玄とかと呼んだりして
嗚呼、俺はこの世のあの世に来てしまった
どっしりとした現実のある幻想の果ての夢幻に、無限に
- 112 :名前はいらない:2007/01/03(水) 17:14:18 ID:KX3TJl4u
- 色焦がす胸の内に荘厳なる花は雅
美しきとはらと口から落つる水は
汚らしき俗世とは乖離した様相の言霊の戯れか
祈りと思しき幽玄の霧は覚め
一つ一つの筋に賑わう夢の遥か
人の頭と人の頭は擽り合うほどに近く
怒りは赤を呼びつつも華やかな通りの色になり
私は戦々恐々として道の端を後ろ向き歩き
とぼとぼと橋を目指しつつも出し抜けに意味も無い
奇声やら汗やらをそこら中にばら撒くのです
ああ面白い面白い
この右手はもう離せないだらう
この右肩はもう離せないだらう
小さきあなた
大きな瞳で私を見ていてくれ
必ず見ていてくれ
- 113 :(kau-a):2007/01/03(水) 17:15:21 ID:KX3TJl4u
- ↑
久々すぎてHN忘れてた
- 114 : ◆SHIN46tkbs :2007/01/03(水) 17:20:53 ID:o5avDwTw
- おかえり。
- 115 :名前はいらない:2007/02/23(金) 03:11:30 ID:YVj7RBhf
- 思うのです
人間には心を殺して越えなければならない
幾つかの壁があると
そんな瞬間を前にして僕の足は竦む
笑顔ではない
情熱でもない
恋慕の情でもない
今必要とされるもの
添えられるべきもの
どうか僕に
今こそ虚無の光を
- 116 :名前はいらない:2007/03/10(土) 22:36:44 ID:1py+Tnxh
- 虚無に光など無い
人間が思い浮かべるあらゆる理想がそこには無い
得体の知れぬ気色の悪い思念
自ら発するその思念だけがある
不安、不快、恐怖、実体のないあらゆる負の思念だけだ
静けさや安静などどこにも無く
ただ漠然とした苦だけが
理想の境地とは程遠い
誰が望んでこんな地に赴こうか
人は転落し、這い上がれず、この地に留まってしまう
一筋の光も無い
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