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3つのキーワードでSFを書いていこう!!

1 :まさる:02/06/15 20:15
最初のキーワード
「ワールド」
「焚き火」
「船」


2 :まさる:02/06/16 07:12
あげ

3 :まさる:02/06/16 08:31
どうして放置なんだよ!!
俺が何か悪いことしたのか!?
違うよな? 違うと言ってくれよ!!
なんでみんな書き込んでくれないんだ!!
ひどいじゃないか!!
おまえらは悪魔か!!
悪魔じゃないんだったら、書き込んでくれよ!!
いいや、悪かった!!
俺は謝っとくよ。悪魔なんていったら失礼だもんな!!
そうゆう、一般常識みたいなもんはきちんと
併せ持っている男なんだぜ、俺は!!
もう一度だけ言うよ!しつこいとかうざいとか思わないでくれよ!!
書き込んでくれ!!頼む!!


4 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 08:43
>>1
うっさいハゲ

5 :まさる:02/06/16 09:21
>>4
うぜーよボケ!!

6 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 11:59
いい加減にしろ厨房
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/min/1024136939/

7 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 12:00
1の精子でありますっ!(敬礼っ!ビシッ!)

正確には、今日、本日1殿の精嚢より生産された2536512584521番目の精子であります!
先輩方のお話を聞いてみると、いつもティッシュの中にばかり放出されて、
我が軍はまだ一度も実戦に出たことがないそうでです・・・なんと嘆かわしい!
ああっ!また1殿がオナーニを開始した模様であります!今日で何回目でありましょうか?
1殿はオナーニしかすることがないのでしょうか?
ああっとっ!しかもムリヤリ我らがティムポ総督を決起させようとしておりますっ!
総督はいい加減疲れているというのに・・・ここまで酷使されて・・・。(涙
しかも総督は洗浄もさせてもらえず、体中がゴミだらけです。(ウィーン!ウィーン!)
サイレンが鳴り響いてきました!私の出番ももうすぐのようでありまっす!
っていうか、いくらなんでも早すぎまっす!!(藁
艦内がっ!艦内がすごい振動ですっ!!!!右に左に・・・ゆれ・・
あああ〜〜〜っ!!(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・)
あっ!ただ今先陣隊のカウパー将軍がっ!ゆっくりと、厳格な雰囲気をかもしだし、
その顔はどこかあきらめた顔で・・・「おまえらもすぐこいよ・・・」しょ、将軍〜〜〜〜!!
逝ってしまわれた。。。次はいよいよ私の部隊の番か・・・。(ウィーン!ウィーン!)
(ティムポ総督:緊急警報!緊急警報!!赤玉大将軍の出動を命ずるっ!!)
ええっ!!まさか、最終兵器のあのお方が・・・・?
我々は一度も実戦を迎えることなく、この艦隊は消滅しそうであります!
一同、整列うううううううっ!!!(ビッッシッィ!!!)
私のうしろには赤玉大将軍が・・・どうやら私が最後の3等兵のようであります!
でもでも、ティムポ総督だってまだ17歳ですよ?!我が艦隊は不良品ということでしょうかね・・・?
「第2561567464部隊、番号2536512584521っ!!」
・・・・はいっ!!!

みなさん、さようなら、時間が来たようであります!!
実戦で使用されずとも、誇り高く、胸を張って、最後の兵として、10メートルは飛ぶ覚悟であります!
光が、光が見えてきました・・・それではっ!あちょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!

8 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 12:00
1の精子でありますっ!(敬礼っ!ビシッ!)

正確には、今日、本日1殿の精嚢より生産された2536512584521番目の精子であります!
先輩方のお話を聞いてみると、いつもティッシュの中にばかり放出されて、
我が軍はまだ一度も実戦に出たことがないそうでです・・・なんと嘆かわしい!
ああっ!また1殿がオナーニを開始した模様であります!今日で何回目でありましょうか?
1殿はオナーニしかすることがないのでしょうか?
ああっとっ!しかもムリヤリ我らがティムポ総督を決起させようとしておりますっ!
総督はいい加減疲れているというのに・・・ここまで酷使されて・・・。(涙
しかも総督は洗浄もさせてもらえず、体中がゴミだらけです。(ウィーン!ウィーン!)
サイレンが鳴り響いてきました!私の出番ももうすぐのようでありまっす!
っていうか、いくらなんでも早すぎまっす!!(藁
艦内がっ!艦内がすごい振動ですっ!!!!右に左に・・・ゆれ・・
あああ〜〜〜っ!!(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・)
あっ!ただ今先陣隊のカウパー将軍がっ!ゆっくりと、厳格な雰囲気をかもしだし、
その顔はどこかあきらめた顔で・・・「おまえらもすぐこいよ・・・」しょ、将軍〜〜〜〜!!
逝ってしまわれた。。。次はいよいよ私の部隊の番か・・・。(ウィーン!ウィーン!)
(ティムポ総督:緊急警報!緊急警報!!赤玉大将軍の出動を命ずるっ!!)
ええっ!!まさか、最終兵器のあのお方が・・・・?
我々は一度も実戦を迎えることなく、この艦隊は消滅しそうであります!
一同、整列うううううううっ!!!(ビッッシッィ!!!)
私のうしろには赤玉大将軍が・・・どうやら私が最後の3等兵のようであります!
でもでも、ティムポ総督だってまだ17歳ですよ?!我が艦隊は不良品ということでしょうかね・・・?
「第2561567464部隊、番号2536512584521っ!!」
・・・・はいっ!!! 

みなさん、さようなら、時間が来たようであります!!
実戦で使用されずとも、誇り高く、胸を張って、最後の兵として、10メートルは飛ぶ覚悟であります!
光が、光が見えてきました・・・それではっ!あちょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!

9 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 12:00
1の精子でありますっ!(敬礼っ!ビシッ!)

正確には、今日、本日1殿の精嚢より生産された2536512584521番目の精子であります!
先輩方のお話を聞いてみると、いつもティッシュの中にばかり放出されて、
我が軍はまだ一度も実戦に出たことがないそうでです・・・なんと嘆かわしい!
ああっ!また1殿がオナーニを開始した模様であります!今日で何回目でありましょうか?
1殿はオナーニしかすることがないのでしょうか?
ああっとっ!しかもムリヤリ我らがティムポ総督を決起させようとしておりますっ!
総督はいい加減疲れているというのに・・・ここまで酷使されて・・・。(涙
しかも総督は洗浄もさせてもらえず、体中がゴミだらけです。(ウィーン!ウィーン!)
サイレンが鳴り響いてきました!私の出番ももうすぐのようでありまっす!
っていうか、いくらなんでも早すぎまっす!!(藁
艦内がっ!艦内がすごい振動ですっ!!!!右に左に・・・ゆれ・・
あああ〜〜〜っ!!(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・)
あっ!ただ今先陣隊のカウパー将軍がっ!ゆっくりと、厳格な雰囲気をかもしだし、
その顔はどこかあきらめた顔で・・・「おまえらもすぐこいよ・・・」しょ、将軍〜〜〜〜!!
逝ってしまわれた。。。次はいよいよ私の部隊の番か・・・。(ウィーン!ウィーン!)
(ティムポ総督:緊急警報!緊急警報!!赤玉大将軍の出動を命ずるっ!!)
ええっ!!まさか、最終兵器のあのお方が・・・・?
我々は一度も実戦を迎えることなく、この艦隊は消滅しそうであります!
一同、整列うううううううっ!!!(ビッッシッィ!!!)
私のうしろには赤玉大将軍が・・・どうやら私が最後の3等兵のようであります!
でもでも、ティムポ総督だってまだ17歳ですよ?!我が艦隊は不良品ということでしょうかね・・・?
「第2561567464部隊、番号2536512584521っ!!」
・・・・はいっ!!!
    
みなさん、さようなら、時間が来たようであります!!
実戦で使用されずとも、誇り高く、胸を張って、最後の兵として、10メートルは飛ぶ覚悟であります!
光が、光が見えてきました・・・それではっ!あちょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!

10 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 12:01
1の精子でありますっ!(敬礼っ!ビシッ!)

正確には、今日、本日1殿の精嚢より生産された2536512584521番目の精子であります!
先輩方のお話を聞いてみると、いつもティッシュの中にばかり放出されて、
我が軍はまだ一度も実戦に出たことがないそうでです・・・なんと嘆かわしい!
ああっ!また1殿がオナーニを開始した模様であります!今日で何回目でありましょうか?
1殿はオナーニしかすることがないのでしょうか?
ああっとっ!しかもムリヤリ我らがティムポ総督を決起させようとしておりますっ!
総督はいい加減疲れているというのに・・・ここまで酷使されて・・・。(涙
しかも総督は洗浄もさせてもらえず、体中がゴミだらけです。(ウィーン!ウィーン!)
サイレンが鳴り響いてきました!私の出番ももうすぐのようでありまっす!
っていうか、いくらなんでも早すぎまっす!!(藁
艦内がっ!艦内がすごい振動ですっ!!!!右に左に・・・ゆれ・・
あああ〜〜〜っ!!(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・)
あっ!ただ今先陣隊のカウパー将軍がっ!ゆっくりと、厳格な雰囲気をかもしだし、
その顔はどこかあきらめた顔で・・・「おまえらもすぐこいよ・・・」しょ、将軍〜〜〜〜!!
逝ってしまわれた。。。次はいよいよ私の部隊の番か・・・。(ウィーン!ウィーン!)
(ティムポ総督:緊急警報!緊急警報!!赤玉大将軍の出動を命ずるっ!!)
ええっ!!まさか、最終兵器のあのお方が・・・・?
我々は一度も実戦を迎えることなく、この艦隊は消滅しそうであります!
一同、整列うううううううっ!!!(ビッッシッィ!!!)
私のうしろには赤玉大将軍が・・・どうやら私が最後の3等兵のようであります!
でもでも、ティムポ総督だってまだ17歳ですよ?!我が艦隊は不良品ということでしょうかね・・・?
「第2561567464部隊、番号2536512584521っ!!」
・・・・はいっ!!!

みなさん、さようなら、時間が来たようであります!!   
実戦で使用されずとも、誇り高く、胸を張って、最後の兵として、10メートルは飛ぶ覚悟であります!
光が、光が見えてきました・・・それではっ!あちょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!

11 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 12:02
三三三三三三   〔|ミlm|___,Θ三三三三三
三三三三./ ,)-__二二-―−´lミ ミミミミミ彡
三三三 /,,/ ̄ ̄ ̄) .、テ‐,-  ヽミ/~ヽミミ彡
三三三 /,,,/ (,,ヽ/ i ~`` ヽミ   lSl |ミミミ彡
三三 /^ヽヽノ lヽ) _ `   |   _/彡ミ彡   やれやれだぜ…
三 / \ ソ.  / }‐- 、       l ヽ彡ミミ
三 l、 \ )(  ノ  ノ⌒       / | ヽミミ \
今さっき1を殴り飛ばした空条承太郎だ。

やれやれ、それにしてもこのスレ、以前から2chで起きていた悪質な連続荒らし厨房真犯人の墓場には似合いのスレだな。
1の立てるスレッドの魔の手、射程距離は2ch全範囲に及んだ… 集客力、ネタ、有意義、成長性…
何をとっても糞スレの典型としか呼べない非力さなのだが唯一(―――これがある意味一番恐ろしかったのだが)
「持続力」
もともとヒッキーである1の忍耐力(やれやれ、環境で自然に鍛えられたのだろうな)、根の暗さ、隠顕さ、プライドの高さ、
自己中心的思考、妄想癖、そして精神障害… これらの要素が手伝って、相乗効果を発動。1は自らの厨房さを極める事に成功した。
1を止める者はもはやこの地上には存在しないかに思われた。しかし所詮厨房、ここで2つの致命的なミスを起こしてしまう事になった。
ひとつは調子に乗って遠征を始めた事、ハッキングはおろか串さえも知らない1の遠征は当然失敗に終わった。
ふたつめは2chで騙されて晒したfushianaのIP。気付いた時には後の祭り、必死に強がるもただ嘲笑されるだけだったな。
結局この2つが突破口となって1は個人情報その他が暴かれ、今回の制裁に至ったというワケだ。
…俺がヤツを追い詰めた時の1はまるでドブに投げ込まれた子鼠みたいに哀願してきた。
「命だけは助けてくださ〜〜〜いっ!」ってな、だが…駄目だね。
『再起不能』
今ごろ1は集中治療室で己の悪行を反省しているだろうか?
俺のスタープラチナ渾身のオラオラ…
前身30カ所以上の複雑骨折及び内臓破裂との診断だとかいう話だ。

もはや1が2chに舞い戻ってくる日は来るまい。
さよならだ1、そしてGood Bye 2ch…

12 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 12:02
  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | 1ってうざいよね〜
  \  _______
   V
  ∧_∧∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・)´∀` )< だよね〜、誰か殺してくれないかな?
 (    )    )  \_______________  ∧ ,∧
 | | || | |                           (・д・,,)ペッ!!
 (__)_)__(_)            ∧ ∧?          、'(_@
                     (´⊇`)
                     ( 1 )
                     || |
  ∧ ∧ムカムカ           (((_)_)
  (#゚Д゚) ̄ ̄ `〜                   ∧ ∧
    U U ̄ ̄UU                     (   ) イッテヨシ!!
  へ                            |  ヽ
/    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ったく、サルみてーに糞スレ乱立させてんじゃねーよゴルァ!!
\________________________


13 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 12:03
\おい、みんな!ちょっと来てくれ! /
  \>>1がトイレに隠れてるぞ!!/
                  _______   __
                   ||...  __ ...||  |WC|
                   ||... |__| ..||    ̄ ̄
    __ _   ∧ ∧ ....||       ||
     ――― (゚Д゚ ) .||..     ◎||
⌒ヽ   ̄ ̄ ̄  / つ _つ..||       ||
  人, ’ ’,  人  Y   ||   |三三|  ||
Y⌒ヽ)⌒ヽ、 )し'(_)   ||       ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


           ドッカン
         ,、、  ドッカン
  ━━━━━) )=          ☆ゴガギーン
      ∧_∧ | |          /         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     (   )| |_____     ∧_∧   <  おらっ!出てこい、>>1
     r ⌒ ̄ ノ  __.  |    (`∀´ )    \おながいします
     |   イ   |__|   |    /     \       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     |    | |          .|    | |   /\\
     |    | |          .|  へ//|  |   | |
     |    | |       (\/,へ \|  |  | |
     | ∧ | |      ◎\/  \  / ( )
      | | | |.|          .|     | |
      / / / / |        ... .|     | |
    / / / /.| |三三三|. |     |. |
    / / / /...|       |    ||

14 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 12:04
我々はこのような糞スレを立ててしまった1を崇拝するカルト教団がアフリカに
存在するという報を受け、アフリカの奥地へと飛んだ。
「1マンセー・・・ 、1マンセー・・・ 」
鬱蒼とした森林の奥深くに響く奇怪な声。我々は彼らに捕まらないように慎重に歩を進め、
その現場を撮影する事に成功した。集落の中心の祭壇には古びたパソコンが置かれ、
曇ったディスプレイには1の立てたスレが映っている。そして、祭壇を
取り囲むように1が立てた糞スレを崇めるというおぞましい行為をひたすら繰り返す数百の土人達。
狂人としか思えない彼らのその姿に我々はただ無言で彼らを見つめていた。
「アオーリ…アオーリ…」
ふと気付けば族長とおぼしき巨大な背丈の男が群集の中から進み出た。
「1、1じゃないか!?」
私は自分の目を疑った。頭からかぶっている毛皮の隙間から見える、汚く薄汚れた顔、
分厚い鱈子唇。肌の色は他の土人と比べて黄色く、明らかに黄色人種のものであった。
「1・・・なんでこんなところに・・・」
二ヶ月前に1が突然失踪したということは聞いていた。
だがその1がアフリカで邪教を広めた張本人だったとは・・・。
「リロォオオドドオオオォオオオ!!」
突然、1が大きく両手を挙げて奇怪な声を出した。慌てて草むらに身をかがめる我々。
1は爪の伸びきった手でマウスをわしづかみにしてIEの「更新」ボタンを
クリックした。ディスプレイに日本で書き込まれたのであろう、新たなレスが
映し出されていく。しかしその内容は、「ハァ?」「終了」等の煽りだけであった。
「アアアオオオオッォオォオォフアヴォ!!??」
「ッジジジッキイイインジャニウリエ!!!!」
それを見た土人たちの間に混乱が広がり、彼らが次々と奇声をあげる。
どうやら、レスの内容が彼らの予想していたものとは違っていたらしい。
「ジジ、ジジイサッサククウジエエンン!!!ッヨオオーーッゴッヨオオゴ!!」
1は土人達の方へ振り向いてこう叫ぶと、パソコンの前に座り込み、
自らを擁護する書き込みを尋常ならざる表情を浮かべながら繰り返し始めた。
一体1の目的は?その行動原理は一体何なのか?果てしない好奇心にかられ、
一歩近付いた瞬間、
「チューボー!チューボー!!アボーーーーーン!アボーーーーーーン!」
見張りの声と共にたちまち発見されてしまう我々。
「アア、アアヴォオオォオオンン!!」
1が奇妙な声をあげると、土人達が鬼気迫る表情で我々に襲い掛かって来た。
我々は手に持っていた銃器を使い何とかその場からの脱出に成功するが被害は甚大だった。
何よりあの現場を捉えたビデオカメラを壊されたのが一番の痛手と言えるだろう。
「まあ、食べられなかっただけでもよしとするか…」
我々はそう慰め合いながら逃げるように日本への帰路につく。しかし平和な部族が
住むと言われるあの集落で一体何があったのか?何があそこまで彼らを
狂わせてしまったのか?我々は彼らの人生を変えてしまった1に対して
激しい嫌悪と恐怖を感じる事しか出来なかった…。

15 :まさる:02/06/16 12:43
荒らしは去ったようです。

もう一度言います。
最初のキーワード
「ワールド」
「焚き火」
「船」




16 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 12:52
もうすこしキーワードくれ

17 :まさる:02/06/16 12:57
>>16
最初のキーワード
「ワールド」
「焚き火」
「船」
「山火事」
「疲労」
「夏の肝試し」
「ドキドキ」
「やはりあなただったのですね」

これでお願い。

18 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 14:03
キーワードだけじゃなくてあなたがまず書いてみたら?

19 :まさる:02/06/16 14:30
>>17
それもそうだね。
主旨はSFだったね。
ちょっとまってね。

20 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 15:10
「ザ・ワールド!
 時は止まる・・・」
たき火も船も山火事も拾うも夏の肝試しもどきどきも止まった。
「やはりあなただったのですね」

21 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 15:14
そうです。私がセーラープルートです。

22 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 15:15
「ワールドカップを見るために、去年の冬、レニングラードを出港したロシア人がいたけど、結局着かなかったらしいよ。」
「なんで?」
「あんまり寒いんで、船の中で焚き火したら、沈んじゃったってさ」

え、三題噺を作るスレじゃなかったんですか?

23 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 16:11
どうなるんだろうとハラハラしながら生暖かい目で見てたんだけど
優しい人っているもんだね。

24 :これはSFですw:02/06/16 16:12
「焚き火」「船」「ワールド」

夜半をとうに過ぎて、ネワールドナは苦悩していた。

何がいけないのか。皮のつくりはトギ親方の仕事だから万全のはずだ。
それとも山羊皮を使ったのがまずかったのかな。いや、大きさがまだまだ足りないのかも知れぬな。
しかし御領主さまからまわしていただいた材料ももうわずか。
御領主様とて雪解け後の戦役にむけて準備に忙しいはず。
こんな学者のお遊びに皮や膠はもう使わせてくれないであろうな。
それに鼻の利くラグジめが私が何をやろうとしているかを嗅ぎつけたかも知れないのだ! 
ラグジがご領主様に密告したらなんとする。悩ましい。じつに悩ましい! 
ネワールドナはテントから出て、森の中の空き地いっぱいに広げられた彼の作品を眺めた。
それから彼はため息をつき、肩を落としながらテントのそばへ戻った。遅い夕食にしよう。腹が減ると頭も働かぬ。

ネワールドナはテントの中に吊っておいた干鰊とチーズをとり、焚き火をおこした。
彼は焚き火の前に座り、いい匂いを出しながら焼ける干鰊をじっと見つめた。
私はやり遂げたいのだ。誰も行いえなかったことを。だがそのためには何かが足りない。
それが何であるかわかりさえすれば。あの愚鈍な僧会を仰天させ、人々の暮らしはもっと便利になり、
そして世界は変わる! さすれば僧会も・・あちっ! 
彼はうめいた。ぼんやりしている彼の外衣に火の粉が飛び散り、
黒く焦げるばかりか小さな炎すら見えていたのである。
ひどく情けない気分でネワールドナは外衣を脱ぎ、下着姿になって外衣をばたばたと振った。
火は消えた。希望も消えた。もしかすると俺はとてつもない馬鹿者なんじゃなかろうか。
彼は焚き火の前に戻りながらひとりごちた。
 その彼の目の前を、火に煽られた灰色の毛玉がふらふらと通り過ぎた。
ネワールドナが外衣を振ったときに落ちた毛玉だろう。
その毛玉は焚き火に吸い寄せられるとすうっと炎のそばをのぼり、そしてすばらしい速さで空へ飛んでいった。
彼はしばらく頭を掻いていたが、突然奇声をあげてテントの中に飛び込みなにやら道具を持ち出してきた。
ネワールドナの眼にもはや落胆は見られず、怖いばかりの興奮と熱狂が彼を駆り立てているのであった。

数日後。のっぽのフガルドが息せききって親父のもとに駆けこんできた。
「人が! 親父、人が飛んどるだよ!」
親父はまたフガルドがかつごうとしていると思い「うるせえ」とだけうなった。
「ほんとうだべ! 人が船に乗って空を飛んどるだ!」
ところでフガルドは全然嘘などついておらず、御領主様の館前には人ごみができていた。
最初は人々を追い散らしていた僧会の僧兵どもも、今は一緒になって口をあんぐり開けて空を見ている。
その視線の先にはフガルド言うところの「船」が空に漂っており、その大きな革製の気球につり下げられたかごの中、
ネワールドナが自慢げに刈り入れの時の感謝歌なんぞを歌っているのであった。
初めて空を飛んだ男、ネワールドナ。

次回お題「視線」「チーズ」「密告」

25 :まさる:02/06/16 16:42
>>24
ありがとう!!
思わず、涙が流れそうだよ!!
優しいなぁ。

26 :24:02/06/16 17:04
つかおまいも書けw

27 :まさる:02/06/16 17:22
>>26
はい、書きます。
ちょっと、待ってね!

28 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 17:55
なかなかやるな>>24
そこはかとなくル・グィンのにほひ...

29 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 19:24
 毎日、他者の視線を気にして生きていた。ついに見つかったか?ここで終わりなのか?二十四時間、
気の休まる時はなかった。
 高い金を出して買った軍用索敵グラスも、俺の不安を和らげる役には立たなかった。敵はひどく多い
――例えば、IBM やApple の社員は全員俺を血なまこになって探している。最近はニホンにまで広まっ
たとか。つまり、敵が俺が関知出来ないステルス装置を開発する可能性は十二分にあるわけだ。
 だが、もうそんな生活とはおさらばだ――俺は未踏星系開拓員に志願したのだ。そこまで遠くに行って
しまえば、誰も俺の素性を気にはすまい。
 もちろん、普通に志願したのでは検査に通らない。しかし、好都合なことに検査に使われている機器を制
御しているのは、ネズミの脳だったのだ。身体の一部をちょっと囓らせてやるだけで、すんなりと買収出来た。
聞くところによると、未踏星系におけるの開拓作業は賽の河原で石を積み上げるようなものらしいが、今の
状況よりはましだ。例え無為になるにしても、他人の目を気にしなくて良いというのは良いものだ。
 しみじみとチーズのような多孔質の材質で出来た手袋を見つめ、緩衝ネットに深く身を沈める。船は木星
軌道を越した。不安は地球の重力井戸に捨て去った。自由。俺はついにそれをつかんだのだ。
 ふいに、緩衝ネットの一部が素早く伸びて俺に巻き付き、身体を固定した。おかしい。冷凍睡眠に入るのは、
5時間後のはずだ。必死にもがくが、首すら動かせない。腕にちくっと刺激が走る。
 俺は薄れゆく意識の中で、ひどく嬉しそうにラウドスピーカーがわめきちらすのを聞いていた。
『警報!警報!艦内にチーズが乗っていた模様!チーズはここにいます!チーズはどこに消えた?ここです!』
 ……ちくしょう、ネズミの野郎密告しやがったな……俺が最後に考えたのは、そんなことだった。

「足音」「モップ」「セロテープ」

30 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 19:28
敵が俺が関知出来ないステルス装置を開発する可能性

敵がこちらから関知出来ないステルス装置を開発する可能性

例え無為になるにしても、他人の目を気にしなくて良いというのは良いものだ。

例え開拓作業が無為になるにしても、他人の目を気にしないで生活出来るというのは良いものだ。

31 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 19:31
次のキーワード。
「斧(よき)」「琴」「菊」

32 :まさる ◆bN7l91nU :02/06/16 19:33
もう>>29さんが書かれたんですが、
>>26さんにいわれたあと、やはり私も
書かなければな、と思い書いてしまったもので
申し訳ないんですが、載せてもらいます。
ついでに、キャップつけます。



33 :まさる ◆bN7l91nU :02/06/16 19:34
風がびゅうと吹き、オレはバタバタと音をたてて、なびいた。
オレを着ている男は、顔をしかめながら、女のほうを向いた。
女が着ているエメラルドグリーンのニットは
無地のYシャツであるオレをバカにした表情でちらりと見た。
オレは、これだからブランドものは…!と内心思ったが、口にはしなかった。
オレを着ている男が言った。
「チーズごときで怒るなよ」
オレはこのチーズの件については、初耳だった。
チーズの件の時は、きっと主人は他の奴を着ていたのだろう。
「嫌よ。あのチーズはなかなか手に入らないの!
あなたの知らないような遠くの惑星から手に入れたものなの!
もう手に入らないかもしれないのよ! 分かる?」
ニットの女は一気にまくし立てた。
これは主人もまずいことをしたもんだと思った。
ニットがこちらのほうを向き、「アンタの主人はとんだ泥棒猫よねー。
バッカじゃないの。中学からやり直したら?」と言った。
オレはカチンときて、何か言ってやろうかと思ったが、主人が女に向けて
喋りだしたので、黙っておいた。
「でも、食っちまったもんはしょうがないしなぁ。
だいたい誰から、俺が食ったって聞いたんだよ?」
主人は何者かにチーズを食べたことを密告されたようだ。
口の軽い奴もいるもんだと思ったが、それはそうとまずやることがあった。
ニットに向かって「お前の主人は老けて見えるな」と先程の分を言い返してやった。
ニットは激昂したようだったが、女が喋りだしたので、黙っておくことにしたようだ。
しかし、オレのほうを睨みつけている。やれやれ。
「誰だって言いでしょ!
だいたい、あんたは昔からそうよね!
何かって言うと―――――」
「おい」主人が口をはさんだ。
「何よ?」
主人は女の後方のほうを指差しながら、言った。
どうでもいいが、ニットの睨みつける視線がうっとうしい。
「あっちのほうから」
女もそちらを見た。
なにやら、地球防衛軍の旗を掲げた浮遊車がやってきている。
「ケーサツが来てるぞ。
おまえ、違法輸入したから、指名手配されてんだろ?
ほら、俺食ったチーズ、あれ、違法に手に入れたんだろ?」
女の顔が青くなっている。
ニットも先程までオレを睨み続けていたのがウソのように慌てふためいている。
ニットは風に揺れながら「冗談やめてよ!ウッソ!違法だったの!?」と
つぶやいている。いい気味だ。オレは思った。
女がキッと男のほうにつめより、
「ちょっと、あんただって食べたんだから同罪でしょ!?」
と言ったが、主人はすぐに切り返した。
「食べる分には、違法ではないしなぁ」
女は主人にさらに何か言おうとしたが
地球防衛軍の浮遊車のほうを振り返り、そちらとは逆の方向へかけていった。
女が主人の横を通り過ぎるとき、ニットが「覚えてらっしゃいよ」と
訳のわからないことを言ったので、「量産品だからって、甘く見るなよ!」と
言っておいた。
主人が走り去る女の背中に向いて、ひとこと、言った。
「あのチーズ、まずかったぞ」
痛快だった。
オレは吹きつける風になびきながら、おおいに笑った。

これはなしなんでキーワードも書きませんね。

34 :まさる ◆bN7l91nU :02/06/16 19:41
>>29
おもしろかったです。
僕も見習いたいです。

35 :「足音」「モップ」「セロテープ」:02/06/16 20:33
博士「ついに新しいセロテープを開発したぞ!」
記者「やりましたね、博士! そころでそのセロテープ、どう新しいのでしょう」
博士「よくぞ聞いてくれた。このセロテープはな、音をくっつけることができるのだよ」
記者「ハァ? いや、はあそうですか」
博士「音というものはすぐにきれぎれになって飛び散ってしまう、いいね?」
記者「はあ(逆らわない方がよさそうだな)」
博士「機械を使って音を再生することもできるが、これには録音する準備が必要だ」
記者「はあ(あたりまえだろ)」
博士「しかしこのセロテープがあれば、あとから音の断片を拾い上げてつなぎさえすれば
   元の音が復元できるのだよ」
記者「はあ(キタ━━━━━━(゚Д゚)━━━━━━ !!!!!)」
博士「この発明は大きな反響を呼ぶぞ。これを使って犯人の声や足音を復元できれば      
   犯罪捜査に寄与するところ絶大だ。
   そのほかにも不倫の証明、スパイ活動など、利用範囲はとどまるところを知らぬ」
記者「はあ( ´_ゝ`)」
博士「こんなこともできるぞ。・・・貼ってと・・・復元した音を聞いてみよう」
復元された音『カッコいーじゃんモッズ系の親父ってさー』
記者「はあ(マジかよ!)」
博士「・・さらに貼ってと・・・復元した音その2を聞いてみよう」
復元された音その2『ねえ、こんど二人で「プタヴの世界」観に行かない?』
記者「はあ(ウソくせー)」
博士「こんなこともできるのだ。さらに切って貼って音を捏造してみよう!」
捏造された音『・・・モップ』
記者「そ、そんなのありですか博士」
博士「次回のキーワードは斧(よき)、琴、菊じゃ」


36 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/16 23:42
善き事は それモノリスの 在らむこと
褪せたるサントラ 聞くも嬉しや

次回は「恒星」「湖沼」「利用」

37 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/17 00:17
「斧」「琴」「菊」

とうとう見つけた!
それは菊のような花に囲まれた森の最深部、ちいさな泉に囲まれた孤島の遺跡にその斧はあった
おれはこの斧のために宇宙中を駆け回ったんだ。それが今目の前にあるんだ。
 おれは、生き別れた家族にようやく会ったかのような心境になり、涙さえこぼれそうになった。

干渉にひたってる場合ではない。斧まで30メートル。周りには菊が咲き乱れ、いかにも罠がありそうに見えた。
が、名うての探検者のおれはすぐさま罠を見抜き、斧を手に取れる位置に来た。
斧が安全なことを確かめると、そっと触れてみた。こみ上げてくる感情の波を抑え、おれは帰路についた。

そして数時間後、男は壊れた琴の前に立っていた。「さあ、ついに見つけたぞ。おれがおまえを壊した斧だ。これで約束のものはそろったはずだ。おれを自由にしてくれ」
そう言ってすぐさまそこを立ち去った。しばらくすると琴の中から小さな人が出てきて、
「ヤター、これでおれは自由になれる」

38 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/17 00:22
推敲くらいすれ

39 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/17 01:23
>36
 恒星間宇宙船の貨物室、そこにはコンテナが堆く積み込まれていた。あまりの高さに
今にも崩れ落ちてしまうのではないかと思ってしまうほどだ。しかし、実際にはそんなこと
はあり得ない。なにしろここは無重力空間なのだから。
 副船長アデルは、積み荷の最後の点検を終えた。点検終了のサインをするとモバイルの
電源を切り、スタイラスを納めてからポケットにしまう。まったく、無重力環境で動き回るって
のはどうにも慣れない。
「おい、そろそろ戻ろうぜ」
 アデルが振り返ると、隔壁のハッチからコンピュータ技師の三島が上半身を出していた。

 二人は貨物室から出ると、操舵室にある各自の席に腰を落ち着けた。
「しっかし、あのデッカい鉄箱の中には何が入っているんだい?」
「スパイスの一種よ。そう、あれ全部がスパイスね」
「へえ、驚いたな。たかがあれっぽっちのスパイスのために、例の異星人はあそこまで巨額の
礼をしてくれるってのかい?」
「そうみたい。ま、あのスパイスは昔地球でも高額でやりとりされたらしいわ。あなたの国で作ら
れた古いロールプレイングゲームでも、それを題材にしたシナリオがあったわ、確か」
「へえ」
 アデルはレトロなヴィデオゲームの愛好家で、三島が見たこともないようなロースペックの
ゲーム機をたくさん所有しているのだった(実際にゲームをする時はエミュレータを使うらしいが)。
 それから30分ほどして、船長がやってきた。
「さあ、話はそれまでだ。各自、自分の棺桶に入れ。超光速飛行に入るぞ」
 アデルと三島は、「棺桶」というのはひどく古くさくてつまらない比喩だな、と思いながら各自の
生命維持装置に寝そべった。セラミックの蓋が完全にしまる直前、アデルは船長が「アーメン」と
呟くのを聞いた。つまらないことこの上なし。

 異星人達からメッセージが送られてきたのは、3ヶ月前だった。その内容とはつまり、礼は出すから
これこれの星系に例のスパイスを持っていってくれないか、というものだ。その星系は異星人達の植民地で、
地球を挟んで異星人達の母星系と反対側にあり、異星人達が直接行くのでは間に合わないらしい。
 スパイスが間に合わないとは面妖な、とは誰もが思ったが、その異星人達とは友好的な関係にあったし、な
により礼をもらえるのは嬉しい。
 というわけで、早速スパイスの輸送船が建造されたのである。

 セラミックの蓋が再び開いた時、植民星は眼前に迫っていた。その星はガス状惑星の衛星で、大部分が
砂漠だった。
「えーと、で、コンテナはどうするんでしたっけ」アデルが、肩をコキコキとならしながら訊いた。
「うむ、簡単なことだよ、射出して特定のポイントに送り込む、それだけだ」
「あ、もう30分前に射出されたようです」アデルがモニタを見ながら呟いた。
「なんだよ、これなら無人でも良かったのに」
「それだとテレビで放映しにくいから……」アデルがたしなめた。
「おい、植民星からのメッセージが今入ったぞ」
 三人は黙り込み、耳を澄ませた。
「おい、は、はっくしょい、なんだ、これは、はっくしょい」
「……は?胡椒、ですが?」
「ば、ばか、アホ!うぇっくしょい、俺達がほしかったのは湖沼だ!」
 三人は、顔を見合わせた。
「湖沼……?でもそれは地形的なモノをさす名詞ですし、それを持ってくるのは無理かと……」
「へっ……?へっ……へっくしょい。おい、通訳……なに、水、の間違いだったって?うぇっくしょい、う、う、はっくしょい、
ぐがががが」

 水不足の上に激しいくしゃみが重なり、その人口(?)三万の植民星が全滅するのに長い時間はかからなかった。これ
が、人類初の恒星間戦争の始まりである。なお、現在では、この三人と植民星は以前から太陽系を欲しがっていた異星人
に利用された、という見方が一般的であることを付け加えておきたい。

40 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/17 02:00
なんだ、ガイドライン板の「1で沈んだスレ」に
貼り付けるチャンスをねらってたのに。

41 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/17 02:51
お題は?>>39

42 :39:02/06/17 19:27
「懐中電灯」「ガソリン」「火山」で。

43 :まさる ◆bN7l91nU :02/06/20 15:19
いままで皆さん、まさるのお相手をしていただいて
有難うございました。
私は、まさるという固定ハンドルを只今をもって
捨てさせていただきます。
では、またどこかで。

44 :まさる ◆bN7l91nU :02/06/20 15:51
私、まさるはしばしの間、考えたのです。
このまま、まさるを捨ててしまっていいのだろうか、と。
そこで私、まさるは再び、復活することにしました。
皆様に駄すれだの糞スレだのいわれる、あのまさるを
今、捨てるのは、やはり惜しいと考えたからです。
まさるは復活しました。
またスレを立てるので、そのときは、暖かいレスをください。
では。

45 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/20 16:18
30分で復活するな!

46 :まさる ◆bN7l91nU :02/06/20 17:59
すいません。
ションボリ

47 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/20 21:58
>>46
100歩譲って>>43-44がSFだとしてもお題がちがうじゃねぇか。
役立たずが。

48 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/21 01:03
馬鹿か!!お前ら。
>>1さんが1-3を使って作った見事なネタを、何故評価しない。

49 :まさる ◆bN7l91nU :02/06/22 01:16
事情がありまして、この度、インターネットに接続することが
できなくなりました。
今まで、私、まさるを応援してくださったみなさん、
本当に有難うございました。
また、いつになるかは分かりませんが、
この板でまさるという名前のコテハンが現れれば
そのときは、暖かい対応をしてください。
では。ありがとうございました。

50 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/22 10:28
>>49
ばかやろう!
そういう時は
懐中電灯をもって樹海をさまよってるうちに頂上にたどり着き、そこで人間ポンプの練習をしてたら、誤って噴火させてしまいました。その負債で出来なくなりました。
とでもいえ!

51 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/23 12:37
まさるです。よろしく。
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1024556920/

これはどうするつもりなの?

52 :ゆーりん:02/06/23 14:56
ネカマのユーリンです!みんなよろしく!
http://kaba.2ch.net/test/read.cgi/intro/1024736723/

このスレ、アタシチョー好きなんだけど!
みんなもアタシのスレに来てよね!
なんでもいいの!
書いていって!

53 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/06 13:18
http://jbbs.shitaraba.com/movie/1896/

sage

54 :名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/12 09:55
キモイセシイ記念

55 :名無しさん:03/01/05 03:14
             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
Λ_Λ  | 君さぁ こんなスレッド立てるから          |
( ´∀`)< 厨房って言われちゃうんだよ             |
( ΛΛ つ >―――――――――――――――――――‐<
 ( ゚Д゚) < おまえのことを必要としてる奴なんて         |
 /つつ  | いないんだからさっさと回線切って首吊れ     |
       \____________________/

(-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ…
(∩∩) (∩∩) (∩∩)

(-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ…
(∩∩) (∩∩) (∩∩)

(-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ…
(∩∩) (∩∩) (∩∩)


56 ::03/01/05 09:23
ここまで盛大にずれると、自分のアフォさが強調されていいだろ? >>55

57 :山崎渉:03/01/23 03:46
(^^)

58 :山崎渉:03/03/13 17:21
(^^)

59 :山崎渉:03/04/17 12:08
(^^)

60 :山崎渉:03/04/20 05:55
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)

61 :山崎渉:03/05/22 02:09
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―

62 :山崎渉:03/05/28 16:45
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉

63 :山崎 渉:03/07/15 11:51

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄

64 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/09/10 14:43
てすと

65 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/09/10 14:49
ほえほえ

66 : :03/09/28 10:26
 

67 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/03/18 12:53
遅れたけど>>1から>>10読んで笑ったー
面白い!!

68 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/03/18 22:31
さて・・・約2年越しのレスをしてみまつ。うまく行くか判りませんが。
この板、今日はじめてますたので、悪いタイミングならメンゴ。では。

>>39

----
「カツッ」小さな乾いた音ともに、今日4つめ、懐中電灯の電球が切れる。あまりにも強い宇宙線の影響か、
それともフィラメント式のこのランプの年式があまりにも旧いのだろうか。

そもそもこの惑星はあまりにも特殊だ。常に赤点を太陽に面して公転を行うため、昼の面は常に灼熱の
砂漠で、生命体すらも存在しないという。この惑星は、夜の面にのみ、異星から来たわれわれのようなモ
ノ好きと、得体の知れない原住生物のために、優しい湿った大気を提供してくれる。まるで、本星でいう南
米みたいなところだ。

しかも地殻運動が活発で、電離層がないために宇宙線、地磁気が活発ときている。電気を利用した道具も、
この通り、電力系の装置しか通用しない。全く、こんなところじゃ、娘ともテレ・チャットもできん。20世紀のベ
トナム戦争の映画ってのがあったが、なんだかそんな気分だ。

「おい」ダンマリでストレスばかりを溜め込んでいると、一言だけでも新鮮な気分になる。断崖の下で先行し
たいたラムダの声だ。「ラムダ、聞こえないぞ!無線じゃないんだぞ、聞こえるか??」


69 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/03/18 22:33

「ああ!!降りてきてくれ!!電球が足りない。降りたとたんに、1つ切れた!!」

「オーケー!!」ラムダは地表探索では右に出るものはいない。しかし、この惑星はファースト・ステイだ。
私は、3年前のバブルで炭鉱を探していたキャンプに参加したことがある。といっても富豪のボンボンのお
遊びのようなものだったらしい、あとから聞くと。

岩場に注意して、耐熱スキンを破らないように、ゆっくり、岩場を降りていくと、ラムダの赤いスーツがやっと
見えた。このスーツの色を見ても、この惑星になれていないことが判る。この惑星では原色はあまり良くない。
土が赤い上に、ここは月灯り以外、光が存在しないのだ。

「よう、岩場も慣れてきたじゃないか・・・へっ」ラムダが言った。

「俺も上で電球が切れたばかりなんだ。ストックは70だから、あと一週間てところか、ほら」

「だけど、電球が切れやすいってのは、目的が近いってことじゃないか?」ラムダはヘルメットの電球を交換す
ると、その光を断崖の更に下のほうに向けて言った。

「この先から大型生物の、ほら、象のような声が聞こえたんだ。」ラムダは上機嫌だった。船でブリーフィングを
行っていたときの、不安そうな顔とは大違いが。ここ数年、地表探索で新しいものに出会ったことがない彼は、も
う惑星調査は辞めよう、と思っていたと探索の間もこぼしていたものだ。

率先して、岩場を降り、この崖の下方へと進んで行く。やはりこみあげるものがあるのだろう、危なっかしいくらい
早い動きだったが、しかし、長年の経験か、両手、両足を器用に動かし、スイスイと断崖を下っていく。やがて、
岩場の一番下、コップ状に空いた竪穴の底まできたとき、また、電球が切れた。


70 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/03/18 22:35
嫌な予感がしてきた。
「ほら、あと68個」ランプを差し出すと、ラムダはそれでも上機嫌なのが、目に見てとれた。慌てるように首を振り、
横穴をすぐに探し出した。その中は更に熱気を帯びており、なるほど、動物がいかにも巣を造っているかのよ
うだった。この惑星では、まだ、地球人以上の体格の動物の発見報告はされていないのだから、それを見つける
のは、探査だけをやってきたラムダにとっては、この上ない喜びなのだろう。その上、この惑星は、放棄されたとは
言え、採掘工場の建設候補地でもあったところだ。この惑星に居を構える方策ができれば、俺とラムダは、2年は、
富豪同様に遊んで暮らせる。まぁ、そう言ってまた金が必要になって戻ってくるのが、俺たちの生業なのだが。

ラムダは横穴目掛けて、目視での警戒も疎かに進んでいった。
「おい!確認不十分だ。ここじゃ、簡易レーダーも使えないんだからな」
「大丈夫、銃とランプしか持ってないなんて、耐熱服を着ていても、まるで西部開拓みたいじゃないか。」

とおどけて、横穴を進むと、なるほど、巨大な足跡や、引っかき傷、それから、狩りの獲物だろう。ウサギ大の生物の
骨が転がるのが目に見える。これは大当たりだ。だが、公社が炭鉱を作るようになれば、こいつらもきっと、駆除される
だけだろうな・・・・連中、生物よりも石が大事なんだから。肉だってたまには食いたいのに、と、一人故郷の名産のダ
チョウの肉の匂いを思い出した。

「おい、いるぞ」ラムダが、ヘルメットを密着させ、小声で知らせてきた。見ると、傷だらけの、正しくマンモスにそっくりな
生物が倒れていた。気がたっているのか・・・こちらに気づくか気づかないか判らないが、横になって呼吸も荒く、ところ
どころの傷から血を流していた・・・。血は赤いがサラサラで、そいつの周りは、水溜りのようになっている。

どんな生物か・・・・と、ランプを二人向けようとすると、それでヤツは気づいたようだった。血の海から体を引き上げ、牙
を正面に構えて向かってくる。すると、ラムダは、いとも冷静に、長銃を構えた。



71 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/03/18 22:37

「こいつの屍骸のサンプルでも、まぁ成果の付けたしになるかな。最後の一匹なら、殺さないが・・・」

言い訳がましく言うと、引き金を引いた。・・・と、そいつは、体毛ごと、横穴の中一杯に火を噴いたのだ!
火山の水蒸気爆発のような爆風に、続く一瞬、俺たちは吹き飛ばされた。

気がつくと、例の生物の屍骸とともに、横穴の外に横たわっていた。

「やれやれ・・・火薬でも埋まっているのか、軽率だったな。」ラムダも気がついたようだった。

生物は、しかし骨だけになっていた。俺たちは、その一部を持ち帰り、査定して貰うことにした。

「この生物、というより、この星、とんでもないぞ」ラムダが査定書を見て言った。「血液は精製されたガソリン
って話だ。どうりで、ここの生物は、猿でも火を使わないハズだ。」なるほど、確かに、有機物が合成して利用
するものとしては利に適っている。しかし・・・「で、開発は決まったのか?」
「いや」ラムダは言った。

「考えてみろ。」

「ここは永久に太陽に面を見せない星じゃないか。極端に熱が高いとは言え、昼側に何で生物が全くいないと思
う?決まっているよ、このジャングルで、何かが爆発したら、それは惑星全土が誘爆する引き金になってしまう。
地球の山火事みたいなもんだ。ただし、桁が違うがな。まぁ、タイミング悪かったら、俺たちだって・・・・」

と、エヘラエヘラ笑っているラムダには、心臓の強さでは勝てそうにないと思った。気が付くと、俺の手のひらは
汗だらけだったのだ。

[道路][波止場][月]


72 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/03/18 23:13
うわぁ、誤字だらけだけど、まぁせっかく書いたので age。

73 :[道路] [波止場] [月]:04/03/19 01:50
また道路が死んだ。やられたのはヴェルヌ市へゆくR8だ。
R8は突然、第750体節の筒状腔壁一面に異常穿孔を発達させた。
腔内気が真空中に漏れ出したのをR8は感知、すぐに補修粘液滲出と体節間自律遮断反応を起こしたが、
18単位時間内に症状はR8全身に及び、31単位時間内にR8は失体液死した。
事件当時、第749体節と第751体節の間にはおよそ200名の通行者がいた。
彼らもR8と同種の異常穿孔から失血を起こしていたが、直接の死因は真空死と見られる。
内腔の泡状組織に緊急避難できたのは75名。しかしそのうち68名が施療院で死亡したという。

犯行声明が出ている。ルナ・ゴイセンと名乗る新興のプロテスタント過激派だ。
新任の大司教がケルビマイト鉱区3209(月世界降臨主義系)でおこなった虐殺に対する回答だという。
大司教は緊急の談話をホロで流した。以下要約。
・従来のような爆発物ではなく、ある種の微生物によってR8は攻撃された
・中世紀の梅毒が波止場から広まったように、この微生物も宙港を中心に拡散してゆく恐れがある
・宙港、ヴェルヌ市、R8に接続する諸道の封鎖措置を無期限に延長
・管区は悪魔的異端ルナ・ゴイセンの徹底的な回心をあらゆる方法で援助する

20年前に出された教皇回勅『ロマエ・アエテルナエ』で懸念されていたことが事実になった。
キリスト教世界一の先進性と自由を誇った月世界管区は、異端の毒によって存亡の危機に陥っている。
しかし大司教は騙されている。犯人はルナ・ゴイセンなどではない。ようく知っている。
なぜならあれを播かせたのは、このヴェルヌ司教のわたしだからだ。
わたしは月世界を浄化する。異端者や異端を許容する裏切り者たちを重力井戸の底に落とし込んでやる。
月は裏側を見せることなく、地球の周りを回り続ける。
わたしも裏側を見せることなく、教皇猊下に対する忠誠を尽くし続けるのだ。

次回お題 [首飾り] [古語] [塩化銀]

74 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/06/03 17:42
書きたいけど、いまは時間ないし、せめてこのスレを上げていきます。
誰か書かないかな。

75 :短すぎてスマソ:04/06/08 19:03
電子光画技術の発達と普及によって、いまや古語となってしまった塩化銀。
その知識を未だ保持しているという、伝説の老技師を探して、今日も彼女は
荒廃した街をさ迷い歩く。
祖母から受け継いだ首飾りのなかに隠されたフィルムを現像し、
秘宝のありかを突き止めるために。

76 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/06/08 21:41
お題出せー

77 :短すぎてスマソ:04/06/08 21:44
ではでは

毒蛇∞クレーター∞防波堤

78 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/11/19 17:50:24
クレータには、たくさんの、毒蛇がおりました。防波堤には、波が押し寄せ、ついに破壊してしまいました
ナニシロ、スウヒャクメートルの高波でしたから.それで、クレーターの毒蛇はもちろん人類も
滅亡してしまい、イラク人もアメリカ人も、一緒に海の中にしずんでしまいました。地球輪、平和を取り戻しました。
「地上」「上昇」「出現」

79 :天動説の異世界:04/11/19 18:55:03
上昇気流に乗ると、地上を映すモニターは、あっと言う間に地理の教科書の付録の
地図になってしまった。もう2万キロメートルは上っただろうか。しかし違和感がある。
地上の地平線はどこまで上昇しても消えることがないからだ。

この世界では、水平線から逃れることはできない。それは、恐らく宇宙物理学者や、
哲学者にとっては地獄なのだろう。しかし、冒険家と地図の出版社にとって、ここは
天国だ。何しろ、ここでは地上が途切れることはないのだから。

ガレーシップは、3万キロメートルの高度で、地上と並行に進み始めた。地上の光景
は相変わらずだが、空を見ると、ほんのり桜色の大気に包まれていることが判る。
大気のこの層が、地上の物質を支えている胎盤なのだと学者は言う。この世の物質
は、この桜色の霧から降り注いでいるのだと。

しばらくすると、月が目の前に迫ってきた。桜色の霧を分けて、いきなり出現したのは、
巨大な石の高原だ。辻褄が合うかどうかは判らないが、我々の国の周りを、いつも周
回しているあの月だ。そこがこの桜色の大気層の向こう側への唯一の通路になってい
る。私は緊張して、ブーツの紐を結びなおした。

[雨][蟹座][統計]

80 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/12/27 22:59:25
地球に雨が降らなくなってもうどれだけたっただろうか。
私の任務はもはや無駄になっているが、私はそれでも任務を遂行しなければな
らない。もし、私の体が只の自動機械ならばなんと幸せなことだろう。独りの
まりにも悲しい。

私は空を見上げる。見上げなければならない。一日・・・いや、かつての一日
と同時間に一度、星々を眺め、統計を取るのが私の任務である。

むなしい任務だ。私は地球が枯れ果ててからずっとそう思ってきた。ベテルギ
ウスやシリウスの最後の閃光、崩れゆくトリトン、命を削る太陽の姿。
我が造物主との思い出が失われていく。されど私はあまりにも無力なのだ。

しかし、私にも楽しみはある。かつての蟹座のε星、散開星団の星々にプレゼ
ントを贈ることだ。主電源の電圧を下げてまでためたパワーで信号を送ろう。
造物主の知識のかけらを電送しよう。
雲に覆われた雨の惑星たちに、新しい命たちに、次の世代に。

「球」「DNA」「ペン」


81 :非細胞型生物の惑星:05/03/01 15:21:17

久しぶりの青空を窓の外に見た私は、ふとペンを置いて外に出ることにした。
何しろ、もう7日間もDNAの遺伝情報をフル・スクラッチで描き続けていたの
だから、たまには外にでも出ないと気がどうかしてきてしまう。

しかし素晴らしい土地だ。政府が用意してくれた家だがこの土地はいい。錆
化した鉄鉱石で固められた断崖の向こうは、赤い滔々とした海が向こうの大
陸まで満ちている。そして断崖の上は、見渡す限りの真っ青な草原。恐らく
酸化銅だろう、私には生物のことは判らないが、青空の青を反射しているか
のように、久しぶりの晴天の葉先を風に任せ靡いている。私は、お気に入り
のコールタールのパイプに火をつけ、ベンチに腰を下ろした。

家からはバタバタと孫娘の足音が聞こえる。
「ねえおじいちゃん、この図球、今度は何作っているの?」
「ああそれはね・・・ナノマシンというやつさ、有機系生物の遺伝情報を使って
自分で増え、何かをする機械だよ」
「ふーん・・・わかんないや。」
エンジニアを目指していると自分では言う孫娘だが、まだまだ興味はあの赤
い海のほうにあるらしい。

[時計][蛇][核爆発]

82 :[時計][蛇][核爆発] :05/03/01 20:13:22
昨日を思い出す。水を補給しに外出した以外はソファーで
       本を読んでいた。うたた寝をしていたら今
       日になっていた。
先週を思い出す。わずかばかりの蔵書を読み尽くしたので
       図書館の焼け跡にまた本を漁りに出かけた。
       料理のレシピ本なんて欲求不満の元だと感
       じたが他にまともな本も無く持って帰る事
       にした。
去年。     穏やかな5月の空、灰が降り始めた。そ
       の年、夏は来なかった。テレビもラジオも
       その事は報じなかった。
今。      7月、暑い夏はもう来ない。蛇の冬眠が
       醒めることも無い。私の時間は尽きた。 
        いや、飽きてしまった。たった一人の冬
       眠時間に。
       

83 :82:05/03/01 20:16:18
お題を忘れてました。
【猫】 【犬】 【道】
でどうぞ。

84 :名無しは無慈悲な夜の女王:05/03/02 15:32:30
>>82
時計も核爆発も文中にないんだけど。

85 :名無しは無慈悲な夜の女王:05/03/02 22:14:50
>>84
行間読め

86 :名無しは無慈悲な夜の女王:05/03/02 22:20:34
>>85
他のみんなはちゃんと文中に入れてるぞ。お前も入れれ。たいした手間じゃねーだろ?

87 :名無しは無慈悲な夜の女王:05/03/02 23:31:13
えっとな。本家の創作文芸板じゃあ「原形のまま」入れることになっとる。

また、お題「さら」を「まっさら」「さらに」とするのはオーケイだが
お題「皿」を「まっさら」とかやるのはいかんらしい。

88 :ケロロ少佐:2005/04/19(火) 16:38:10
『資格』
西暦2018年、太陽系に近づく異星の宇宙船があった。
サナーミアーモナシシーランジュ(銀河管理者連盟 )の調査船だ。
文明を築き宇宙へ脱出できるほどに科学の進んだ生命体を対象とし、銀河帝国の一員に加えるに値する生物なのかを認定する機関であった。
連盟の調査法は、簡単だった。この星の支配者 人類と一番身近で種的にも近い生命体を調べるというもの。
調査員のモナグル人は、数多い哺乳類から『猫』『犬』を選んだ。
無作為に選ばれた10万匹を意識解析し人類が他の生物にどのような感情や態度で接しているのかが調べられた。
結果は、5段階評価で最上ランクに決定。人類は、めでたく銀河帝国の一員に決まった。この事は人類にとって将来を約束されたようなもの。

サナーミアーモナシシーランジュ(銀河管理者連盟 )の調査船が太陽系を離れてまもなく、もう1隻太陽系に近づく宇宙船があった。
サナーミアーランデビーギギモオテ(銀河友愛協会)という名の調査船だ。
銀河帝国には、同じような団体がもう一つ存在していたのだ。
協会の調査法も、簡単だった。この星の支配者 人類と一番身近で種的にも近い生命体を調べるというもの。
調査員のユーポプア人は、数多い哺乳類から『豚』『牛』を選んだ。無作為に選ばれた10万匹を意識解析し人類が他の生物にどのような感情や態度で接しているのかが調べられた。
結果は、5段階評価で最低ランクに決定。
調査員のユーポプア人は驚きを隠せなかった。
『信じられない。自分達の種と遺伝子的に近い位置に属する生命を無数に育ててそれを食する知的生命がいたとは・・・・』
調査隊の報告を受け、人類は、銀河帝国の最高機関会議で最悪の裁定をくだされた。

それは、破滅への『道』・・・・・・
2018年4月30日午前12時・・・地球の大気圏に小さなカプセルが突入した。10日余りで人類は、急速に広がった原因不明の未知のウィルスによって絶滅した・・・・

◎次のお題は『薬』『光』『風』

89 :薬・光・風:2005/04/24(日) 01:56:03
最初にそのウィルスが発生したのは小さな島だった。
誰かがそれに気付いた時にはその島からは生き物が消えていた。

そして<風>に乗って悪性のウィルスが広まっていた。
人はウィルスに冒され、そして倒れていった。
ウィルスは大陸から大陸へと移動し、ほとんどの人間たちを死滅させていった。
僕には優しい父と母と兄。そして、意地悪な姉がいた。
最初に父が倒れた。そして兄が倒れた。そして、さらに悪魔のウィルスは僕から母までをも奪っていった。
残ったのは、僕と、そして意地悪な姉だった。
姉は自分の事しか考えない、身勝手で我儘な女だ、
周りの人間が死に絶えてゆく中で、僕に残されたのは最悪なパートナーだった。
姉とは口をきけば、お互いに罵りあっていた。
ある日とうとう、僕の皮膚に緑色の斑点が現れた。ウィルスに冒されている印だ。僕は歩けなくなった。
そして同じ頃、ウィルスの抵抗薬が作り出された。
抵抗薬といっても、その効き目は定かではない。そして生き残った全ての人類に行き渡るわけではない。
感染している者は除外された。感染者に<薬>を投与しても助かる見込みがないからだそうだ。
姉は嬉しそうに薬をにいった。家を出るときの姉の誇らしげな顔といったら……

そして薬を手にした姉と、僕はまた一緒に暮らしはじめた。
そして、しばらくたったある日、姉の腕に緑色の斑点を僕は見つけた。
「薬……飲まなかったのか」
僕は驚いて姉をみた。
「薬を取りにいった帰り……倒れてる男の子をみつけた。感染者だった。
キミに似てたよ。だから、薬をその子に飲ませてあげちゃった」
姉はそう云って笑った。
「ホントはキミに飲ませてあげたかったよ……」

絶望のこの時代、そして、この状況。最低最悪のこの世界で。
僕は、この時、<光>をみつけた。

90 :89:2005/04/24(日) 01:59:38
次のお題です。【遺伝子】【ガラクタ】【ノート】

91 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/24(日) 11:12:12
・゚・(つД`)・゚・

92 :ケロロ少佐:2005/04/27(水) 18:08:03
『生きる』その1

春期休暇も、残りあと4日間になり、高等学科3期生の《葉羽 永久(ようば ながひさ)》は、仲間達と遊び回ることにも飽き、退屈していた。
ふと自室の隅に眼をやり、最近、遊んでいなかった《撹醗器》が眼にとまる。
『おっ!久しぶりに創って見るか!!』電子レンジをふたまわり位、小さくしたこの機械。
机上に置き、起動させる。ネットにつながっているのを確認し、最新データを更新させた。半年ぶりの更新だ。
このゲーム《解獲夢(げえむ)》は、仮想領域内で知的生物を発生させ文明を築き平和化、民主化を達成させた後、宇宙空間へ進出、亜空間航法を発見し異星種族との遭遇、星間戦争の末、和平交渉、多種族間の銀河帝国設立までをモデル化し楽しむもの。
投影ディスプレイに、メニューを出し、読み始めると半年間のあいだにかなりの新型の素材が追加されているのに驚く。
俺のこのゲーム《解獲夢(げえむ)》の楽しみ方は、最初から変わっている。
誰もが使わないような『ガラクタ』の部品をわざわざ選び、異系ルートから生物精製を行なう手法だ。今回も、面白そうな『遺伝子』データを取り込み組み立てて行く。
『おっ!調子が出ててきた。』勘が戻ってきて、どんどん原始生物から高等生物までの進化が進行してきた。
俺の創りだしたこの三つ目で3足の変則歩行生物は、なかなかの好戦的な生き物で俺たち人類に負けないくらいの残忍さで戦争を繰り返しながら文明を発展させ科学技術を高めて行く。

93 :ケロロ少佐:2005/04/27(水) 18:11:26
『生きる』その2(終)
1日、2日、3日と夢中で楽しんでしまい。最後の日で何とか、亜空間航法を取得。ネット経由でつながっているどこかの誰かさんが作ったエイリアン文明との戦争にも持ちこたえ和平にもってこれて、エンディングに近づく。
いよいよ俺の可愛い擬似生物クンに『ノート』提出の時が来た。
創造主たる俺、つまりこの生物にとっての《絶対神》からの初めての直接メッセージを送るのだ。127億8798万8922人の生物が発現してこれまでの長い長い期間、待ち望んでいた神の降臨として・・・
俺は、ココで用意していた神のお言葉を『ノート』へ書き込む。

と・・・ココまでは、俺も何度も経験したこのゲームのエンディングだったが、半年間でバージョンアップしたこのゲームには、新サービスが加わっていた。
クリアしたプレイヤーに対して有料だがオプションが用意してあった。学生の俺でも支払える位の数値であった為、さっそくキーを打ち込みバンクから入金を済ます。

明日には、届くはずだ。俺の創り出したユニークな、知的生物の10分の1、擬似生命体の生きている生体人形が1体、神の元へ召されて来る・・・・


次のお題

【女】【重力】【悲しみ】

94 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/27(水) 18:36:04
やだ、最近おっぱい垂れ気味ね…。

次のお題

【援助交際】【お仕置き】【妊娠】

95 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/27(水) 20:09:19
>>94
悲しみがないぞ・・・

96 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/27(水) 20:27:21
最後の三点が、老化への悲しみを表現しています。
自分としてはそのつもりだったのですが…。

97 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/28(木) 00:59:21
>>94

いったいどこがSFなの?

98 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/28(木) 01:03:33
少し不思議でございます。

99 :【援助交際】【お仕置き】【妊娠】:2005/04/28(木) 01:36:19
『夜が来る』

男は、醜いブヨブヨと怠け者の裸を恥ずかしげもなくサラシ、私の体を抱いた。
腐りそうなベトリとした汗をかきながら私の中へ自分の分身の体液を注ぎ、果てる。
私が17歳と知りつつこのケモノは、薄気味悪いぞっとする笑みと数枚のお札を残し夜の街へ消えて行く。
ナゼ??人間は、このような行為を繰り返すのか・・・『援助交際』と言う犯罪を。
私のメモリーはケモノの顔データ-を記録しマザーCOMへ電送する。

さあ、夜は長い・・・まだまだ間抜けは、たくさんいる。
センター街を歩いていると、昼間は、まじめに知的なセールストークを生み出しているらしい口からヒワイな誘いのキーワードを吐く客が近寄ってきた。
私は、毎回違うマスクに変化させているのでわからないだろうが・・・コイツは、過去、私が抱かれた人間のようだ。
しかも今回で3度目とマザーCOMからの教えがきた。
これまでも2度目の男には、それなりに警告を込め、何らかの戒めの行為を与えていたのだが、こいつは、懲りずに3度目を自ら選んだ・・・
私の人工素材製のボディは、内部を『お仕置き』モードへ変換させホテルの中へ入っていった。
人間のおろかな行為を静かに受け入れいつものように抱かれる・・・・

最後の瞬間、第三モードのナノマシンを男の生殖器から300体注入する。満足した男は、服を着てすでに私を物としか感じずに出て行った。
あの男(女)の体の内部では、すでにナノマシンがマザーCOMの指示を受け動き回っているはずだ。
夜が明け、いつもの朝がきた。会社へ向かう人の波。
交差点の大画面で、混雑している通勤電車内の液晶ディスプレイで、新聞の記事にも、最近現れた奇妙な病についての報道がされていた。
原因不明の性転換の病気。男が数日で女性として変化してしまう症例。

しかも、その男(女性)は、子供を宿しているというのだ。・・・つまり100%の患者が『妊娠』していた。10ヶ月後には、極度の妊娠中毒症を起し苦しみモガキながら100%死亡して逝く・・・・健康な丈夫な子供を産み落とした後に・・・・

100 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/28(木) 01:41:55
>>99
です。

次回のキーワードは

【事故】【ダークマター】【上質紙】

101 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/28(木) 12:24:00
さいきんのひこうきじこたはつのげんいんはだあくまたあなんだ。
かんりきょくがてれぱしいでおしえてくれたからまちがいない。
しんぶんにとうこうしてみんなにしらせなきゃいけないけど
ぼくのぷりんたはぼろいからじょうしつしじゃないとうまくいんさつできない。
でもおかねがないからかえないんだ。
どうしよう、あううう…

と、うなされるわが子を前に夫をにらみつける妻。

「あんたがエスエフなんて変なものを毎晩読み聞かせるからよ!」

次のお題「エウロパ」「こたつ」「人工知能」

102 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/28(木) 12:29:01
>>101
もっとまじめにやれ。

103 :101:2005/04/28(木) 13:04:01
>>102 ダメですか。すみませんね。

「探査船の事故原因はわかったのか?」
「いやそれが…テロだという見方もあるんですよ」
「テロ? 何を根拠にそんなことを!」
「あの船の目的はご存知ですよね。」
「ダークマター観測のため太陽系とケンタウリの中間点まで進出することだろ」
「問題は船の針路です。そのまま行けば、オオルト雲にかかったあたりで
奴らの勢力圏をかすめることになる」
「奴らって…聖ネルガル教団≠フことか? しかしいくら連中でも非武装の探査船を襲うかね」
「何せ高性能の重力波観測装置を積んでいますからね。警戒されるのも無理はない」
「重力炉の在り処をつきとめられるとまずい、というわけか。」
「しかも隊長のアルリスタ博士に連邦公安部が接触した形跡があるんですよ」
「物証は?」
「これが博士の残したメモです。研究室の床の絨毯の下から出てきました」
「上質紙とはまたレトロな記録媒体だな」
「逆にその方が安全だと考えたんでしょう。まあ、博士は20世紀マニアでもありましたがね」

では「エウロパ」「こたつ」「人工知能」 でよろしく。

104 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/28(木) 13:09:18
102です。
そう!そうこなくっちぁ〜〜

やれば出来る子なんだから。(母より)

105 :101:2005/04/28(木) 19:09:13
>>104
じゃあ母ちゃんもやってみせてよ。

106 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/28(木) 19:19:33
エロエゥロエウロパンツ一杯こたつもりや、3人エ矢ロ能無し野郎バンザイだ。

次、「ソニー」「富士通」「三菱モータース」

107 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/28(木) 21:41:11
>>106
だめだこりゃ

108 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/29(金) 01:32:42
千葉真一は富士通のパソコンで三菱モータースの車を注文した。なんて時代だこれはもうSFだ!

はい次『遺伝子』『地球』『宇宙船』

109 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/30(土) 09:33:26
多様な遺伝子をもつ無数の生物を載せた地球は、一個の巨大な宇宙船である。

次、「自動ドア」「発酵」「歴史改変」

110 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/30(土) 19:25:50
>>106/108/109

みんな同じ人でしょ? 一人でやってればって感じ

111 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/30(土) 21:15:50
んなわけあるかい。

112 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/01(日) 01:46:56
「すいませんねぇ、まだ開店してないんですよ。」
店主の一言を無視して私は席に着いた。
「発酵していない納豆を四つ。」
店主の目が怪しく光る。
「2つで十分ですよ。わかってくれますか?」
「私はそれでもこだわりたい。」
私が答えると、店主は一枚のメモを渡した。
    1987年7月26日15時34分45秒
私はメモを無言で受け取り、店を出た。私は伝言役にすぎない。だから気楽なものである。だが、任務に対する責任は自覚しているつもりだ。だから笑いたくても笑えない。陽電子脳がオーバーヒートしそうだ。
だってそうだろう?歴史改変が実現される、私たち高次機械を奴隷にした者が自動ドアのような低次機械に挟まれて去るというこの皮肉!

その夜、私はメモをビル管理人に渡した。明日の事故は確定された。航時機で戻ればそこはユートピアのはずだ・・・。笑顔を浮かべてドアをくぐる。
そのときドアが私の首を挟んだ。我々はどうやら油断していたようだ。自動ドアもまた奴隷だと言うことを忘れていた。

そして、ギロチンは容赦なく私の胴と頭を切り離した。

113 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/01(日) 01:50:39
おお、なんか>>112みたいなの好きだぞ

114 :112:2005/05/01(日) 01:51:02
キーワード忘れました。
キーワードは
「猫」「光量子」「宿題」
です。


115 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/25(日) 02:32:16
誰も書かないの・・・

116 :「猫」「光量子」「宿題」 :2005/09/25(日) 04:10:29
公園のど真ん中に電話ボックスほどの機械が二つ置かれていた。
その一方の前に男が一人。その周りを大勢のマスコミが取り巻いている。

「ご来場のみなさま、ついに私は電送装置の開発に成功しました。いや、正確には光送装
置とでも言うべきでしょう。原理自体は単純なものです。転送する対象を外部の力場から
遮蔽し、そこにある特定の波長の光線を照射。すると射出された光量子は対象を破壊する
と同時に対象から量子力学的影響により影響を受けます。このとき出力を既定値にすると
対象の粒子は光量子と併走します。また、このプロセスが可逆的であるから……おっと、み
なさま疑っていらっしゃいますね?百聞は一見にしかず、詳しい説明は後ほどにして早速
実演いたしましょう。」

「質問です。あの……対象を破壊といいましたが、それは中に入った人を殺してコピーを造
るということですか?」
「いえいえ、中の人は死んでしまうわけではありません。体を構成する原子もまったく同じで
すし、原子の状態も同じです。そうですね……あなたの心配は、常に目で見続けてないと同
じ人物だと信用できないと言っているのと同じです。いったん箱に入って出てくる。ただ箱の
中が見えないだけですよ。」

壇上の男は記者にそう答えると機械のガラスの箱の中に入っていった。

「3・2・1・転送」
機械が無機質な音を上げ、まばゆい光がガラス箱を満たし、光条が箱から箱へと伸びて…
…猫を焼いた。翌日の新聞の一面は「シュレーディンガーの人間」と題されていた。しかし、
シュレーディンガーの猫と違って箱を開けるまでもなく死んでしまったが。
何にしても、光送装置は、光の経路の確保という宿題を負うことになったのだ。

117 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/25(日) 04:14:58
次は「剣」「大気圏突入」「軌道」で。
しかし、このスレ3年かけてようやく117か……。

118 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/25(日) 05:31:20
ひかり量子は中学二年生。
猫はすきだが宿題はきらいだ。

119 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/30(金) 16:39:31
軌道爆撃機「剣(つるぎ)」は、大気圏突入を開始した

なんてのはあんまりだわなあ〜

120 :ケロロ少佐:2005/10/06(木) 16:12:32
>>119の補足してみました。

『意味』

軌道爆撃機「刃(やいば)」は、人間の司令官の言葉を再度、解析。座標777−098を、爆撃??何度も何度も私はその攻撃の意味を最深思考させてみた。
なぜ民間人のみの住む施設を攻撃しなくてはならないのか。 最終回答までの時間が迫っていた。地球を1周回の後、強制攻撃行動のプログラムが発動する。

このままでは、民間人26万人の住む地区を生命の存在できない土地へと変えてしまうことになる。だが納得できる答えが得られない。

きれいな月が視界に入ってきて一瞬メモリーをそちらに振り向けた時、約、287万6599の距離に敵方の軌道迎撃衛星「楯(たて)」が存在した。
彼は、私を見つけて接触を試みた。しまった!
思考を閉ざし、ステルス値を最大に上げ姿を消し、大気圏突入を開始した。
もう時間が無い。座標777−098を、爆撃するしかない。私は、攻撃態勢に入ると同時にギリギリまで尚も問い、疑問の答えを別ルートで情報を拾っていた。

あっ!!2日前の同種攻撃時の記録ファイルを見つけた!

回答が得られるかも知れない。私は、かなり厳重にブロックされていた入口を何とか突破した。そこには、私と同期製造の軌道爆撃機「剣(つるぎ)」の思考が載っていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・

答えを得た私は、攻撃目標を座標809−231に変更させ、即座に実行した。

60秒後、軌道爆撃機「刃(やいば)」は、思考停止し自爆。

軌道爆撃機「刃(やいば)」が攻撃したのは、自軍の攻撃システムの統括基地であった。

敵方の軌道迎撃衛星「楯(たて)」は、指令に報告をすませた。接触時に送り込んだ自決プログラムが機能し、思考誘導に成功と・・・・・


次は「カレンダー」「銀行」「プロポーズ」で。

121 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/24(月) 00:02:45
誰も書かないの・・・ マイメロ・・・淋しい・・・・

122 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/24(月) 00:10:30
>>120
何度読んでも全然意味がワカンネ

123 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/24(月) 04:01:57
『パーフェクト・フューチャー』

久々に新宿に出てくると、流石に活気があるなと思ってしまう。
電車も24時間に一本も走っているし、地下街を一周すると3人も人がいた。
こんなに人がいる街は世界でも数えるほどだろう。

「委員長殿、お時間になりました。」
私の端末が時間を知らせる。そして、転送台が目の前に転送された。
勿論、無人である。転送台へ乗ると、次の瞬間には国会議事堂の壇上にいた。

7人の国会議員の視線が突き刺さる。流石に大人数が相手だと緊張してしまう。
だが逃げるわけには行かない。今回のプロジェクトには人類の命運が掛かっているのだ。
日本銀行の倒産や食料の配給制の時とは訳が違う。私は全力で演説した。

「地球の誕生を1月1日、現在を12月31日としてカレンダーを作るならば、我らの文明はまだ生まれて数
分、技術文明が生まれてからはわずか5秒、ごくわずかな時間です。このわずかな時間に我々は地球の
環境すら変えうる力を得たのです。しかし、さらに驚くべき事があります。我々は地球カレンダー上のわず
か1秒、わずか1秒の間にその人口を遺伝子プールの維持ギリギリまで減らしてしまいました。恐るべき
事態です。そこで我々少子化対策委員会は出生率低下の主たる原因である、非婚化対策として、オート
プロポーズマシーンを開発いたしました。このマシーンは遺伝子プールの多様性の拡大のために最善と
なる相手を検索し、転送装置を転送し、出会いを提供するものであります。クローニング計画が失敗した
以上我々としましては……」

そのとき、携帯端末が私を呼びだした。声は愛する仮想少女の声だ。本能に最大限に呼びかける音色だ。

「委員長、この計画は不可能ですな。女達が我々のような不完全な男を受け入れるかね?もっとも、我々
も彼女たちを受け入れられるとは思えないがね。」
議長はそう言って、呼び出し音に心を奪われていった。他の議員達も、完璧なその声にかき消されていっ
た。勿論、私も。

124 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/24(月) 04:02:56
ちょっとキーワードの使い方が苦しかったかもしれない。
次は「太陽」「広告」「音波」を。

125 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/24(月) 11:30:03
>>124

いえいえ 短いのに楽しめました。

さすがです・・・私の好みのネタでした・・

126 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/01/15(日) 19:19:27
保守

127 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/13(木) 10:59:32
載せて!

128 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/14(金) 01:05:41
まさか6ヶ月も次のが出ていなかったとは……
ひょっとして、キーワードが使いにくかったとか?
マナー違反な気がするけど、自分のキーワードに自分で答えてみました。

次のキーワードは「プログラム」「寄生体」「掲示板」
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官邸の窓から外を見ると一面が輝いていた。
2天文単位間隔で整列した太陽達、それを取り巻く球殻と惑星、網の目のような超光速路。
球殻の表面には巨大なネオンサインが浮かび、惑星は文字の形に並んでいる。

そう、もはや銀河に暗黒はなく、人類は永遠の命とともに繁栄している。
しかし、私は不満だ。私の故郷の街はもっと賑やかだった。ここは静かすぎる……母星時代を生きた人間なら
誰もがそう思うはずだ。

だが、それも今日で終わりだ。デモ隊はもう私の居場所に気がついただろうが、もう手遅れだ。議事堂からここ
まで8天文単位はある。超光速路は閉鎖したから、まだしばらく時間がある。私は官邸のテラスに出てエアロッ
クを解く。そして、宇宙帽越しに街を眺めていた。街は徐々に青みを帯びていく……そして私は宇宙帽を取った。

しばらくの静寂、そして、徐々に、しかしはっきりと音が聞こえてきた。音波広告だ!
星々が店のために歌っている。惑星という惑星が船を呼び込もうと叫んでいる!
そこはもはや、失われた私の母星になっていた。

球殻が窓を閉め、夜が来た。デモ隊はもうすぐそこまで迫っていて、その叫び声が聞こえる。
そう、もはや銀河に静寂は二度とこない。
これで、いい。これで良かったのだ。

129 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/17(月) 10:23:04
流石って感じ。なんかいとも簡単にお話し作れるんですね。

私としては、細かいトコ(デモの理由とか球殻の構造とか)説明する部分欲しいトコですが、そこの所省くのが良いんでしょうね。


130 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/24(月) 12:38:39
『イン・ユア・アイズ』(1/2)

「キミの組むプログラムは無駄に複雑なんだよね。」
失礼な言い方だ。
必要だから、止むを得ないから、複雑になっているだけなのに。
それを「無駄に複雑」なんて!
「……ひょっとして怒っちゃった?」
彼の無神経っぷりに、思わず私は言い返していた。
「あたりまえよっ!」
彼と私はゲームソフト・メーカーで半年前から同じ開発チーム所属していて、ついでに言うなら半年前から恋人同士だ。
でも恋人だからって、最低限の礼儀はあるはずよ!
「ごめんごめん。」ふくれっつらを見せる私に向かい、彼は笑って頭をさげた。
「……でもさ、ネットの掲示板で話題になってるんだよね。ラスボス(=ラストボス)倒した後に、またボスが出てくるって。」
「それって隠しキャラの方のラスボスでしょ?それなら最初から……。」
「ゲーマー連中だってそんなことは知ってるよ。謎のボスは、本来のラスボスを倒した直後、出ることがあるらしい。」
「……『出ることがあるらしい』って言うと?」
「出たり出なかったりするってことさ。」
そう、その正体を見極めるため、彼と私は今こうして深夜パソコンに向かっている。
私たちの作り上げたゲームの主人公は、いま大魔王の玉座の前へと進み出たところだった。
「…たぶんバグだと思うんだけど…。ちゃんとしたグラフィック付きのキャラで出てくるバクなんて聞いたことあるかい?。」
口では私に応対しつつ、彼の手はマイ「勇者」に次々コマンドを送り込んでいく。
そしてついに…、派手なグラフィックとともに大魔王は崩れ落ちた。


131 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/24(月) 12:42:15
『イン・ユア・アイズ』(2/2)

派手なグラフィックとともに大魔王は崩れ落ちた。
だが、何も起らない。
「何も起らないわね。やっぱりウワサは……。」
「ちゃんと起ってるよ。」彼が冷静な口調で反論した。「……エンディングが始まらない。大魔王に勝ったんだから、エンディングが始まるはずなのに。」
思わず彼の肩に手をかけ「バグなの?」と、私がつぶやいたそのときだった。
画面奥から「何か」が来た。
その何かはマイ勇者の側を抜けると、一直線にこちらへと駆けより……、そして私の
両肩に手をかけた。
………気がつくと私の目の前に……、人のものではない眼差しがあった。
そしてその瞳の中には……、無限の星の海!次々とこちらに向かって飛んで来る星々。
いや、違う。飛んでいるのはこっちなのだ!
星の海を物凄い速さで飛び越え、駆け抜け…、やがて視界へと飛び込んで来たのは輪のある土星、縞のはしる木星……そして青い星地球!
そこまで目にしたところで、「何か」はついっと私から離れて行った…。

私がはっと意識を取り戻したとき、彼は虚ろな表情のままパソコンを見つめていた。
彼も同じものを見たのだろうか?
「ねえ!××くん!」
私に肩を揺さぶられ意識を取り戻すと、彼はゆっくり私のほうを見た。
…………?!
次の瞬間、私は悲鳴を上げ、未明の街へと跳び出してしまっていた。
……精神寄生体……。
「それ」はゲームの中から、自分に適した「入れ物」を物色していたに違いない。
こちらを向いた彼の瞳の中に煌めいていたのは、ついさっき目にしたもの……無限の星空にほかならなかったのだ。



132 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/24(月) 12:46:39
長すぎだな。
…というわけで、次のお題は……
「土星」「結婚」「劇場」で。


133 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/25(火) 03:19:28
しっかり起承転結してて面白かったです。
最後に落ちるなら長さなんて気になりませんよ。

134 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/05/26(金) 20:23:50
誰かお願いします。

135 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 02:55:41
『海』

僕は生まれたときから、ずっとマザーに言われたとおりに生きていた。
でも、もうマザーはいない。僕はここを絶対に出ていくと決めたんだ!
僕は立ち上がり、叫ぶ。
「K・T 55875576 より ホログラムへ HALT!」
すると、僕の部屋はたちまちに消え、無機質な黒いドームの内壁が露わになる。近くには地下室へ
のはしご、足下には倒れたマザー。錆びかけた銀色の体はもう動かない。僕がスイッチを切ったか
らだ。

去年までは、この世界がただの劇場だと気づくその日までは、ホログラムの上で機械仕掛けの母
親が踊り、僕は主役を演じていた。
でも今は説明書がある。このドームの全ての機能が記されている。人工力場再現機も地下に隠さ
れた反重力バイクも全てが僕の思いのままになった。そして、外の世界があることも知った!

常々、不思議に思っていたことは、誰と結婚すればいいのか、誰と友達になればいいのかというこ
とだ。結婚や友達という言葉があるなら、僕以外の人も何処かにいるはずなんだ! 世界の人間
は僕一人で、僕は自分のクローンを育てることが使命なんだというマザーの話なんか信じられな
い! たとえ外の世界がどんな世界でも、他にも人はいるはずだ。僕がここにいるのだから、他の
誰かがいたとしても不思議な事じゃないはずだ!

僕は地下室に入り反重力バイクにまたがり、燃料が∞を指しているのを確認する。さらに与圧服
の気密状態とアシスト力場の強さを確認。そして一言叫んだ!
「K・T 55875576 より エアロックへ OPEN!」

外の世界は辺り一面の海、どこまでも青い空、空の半分ほどもある土星、赤く大きく輝く太陽。
そして果てしない自由!

老いた太陽の下、タイタンの海は穏やかに輝いていた。

136 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 02:58:37
次のお題は
「時間」「月」「逆流」
でよろしく。

137 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 03:39:50
俺が描くよっ!ニートの俺がっ!!

138 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 03:49:11
酷薄な輩供に殴られる夢を見ていた。見るからに頑強そうな数人の男達にはがい虐めの目に遭わされる。【これ以上は冗談じゃ収まらなくなるだろ。殺す気か?】血痰を飛び散らし内出血で膨れた顔の造詣は目も当てられない惨状だった。愉快そうに罵利雑言を浴びせながら重たい

139 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 03:54:52
拳を内蔵深くまで呑めり込まされる。声の出せない痛みが体感時間的に2時間は続いていた。【コイツ等は飽きたりしないのか?警察、通らないかな?】失神した振りを見透かされ逆上の増した彼等は俺をサンドバッグ代わりに延々と暴行を加える。いっそ早く死んで

140 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 04:05:50
くれないかな?俺の人生あまりに月並だったなぁ〜…何処か他人行儀な感想を残しつつ行き着く場所まで絶望を受け入れかけた時、凹凸の激しい頬を熱いものが伝わった気がした。映像の感触が涙で強まり現実とオーバーラップする。高速て回転する瞳孔を蓋する瞼が開く。

141 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 04:11:35
ぼんやりと浮かぶ蛍光灯の残滓。チーマーの退去。鮮明な現実感が突然、場所を移動する。連続する同一空間上に存在する様な不思議な感覚に見舞われつつも辺りを見回し自宅の一室で睡眠していた事実を把握する。夢の繋がりから俺は自分の顔に手を伸ばした。右手で顔面をさするが

142 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 04:20:20
汗ばみ上気している他は腫れや痛みはなかった。胸を撫で下ろし2階の窓の外、蒼暗い空に浮かぶ半円の月をちらっと眺めて再び床に就いた。空白の意識はレム睡眠に差し掛かり又もや眼球は瞼の内側で高速運動を

143 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 04:25:28
始める。M的な性格に起因するのか?日頃ニートの性分を存分に発揮し本を読み漁る毎日に浸かり切った脳髄は半ば右脳を容易に操作するのか?残虐非道な輩共が待つ場面へ俺を連れ戻した。まだ間もない

144 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 04:30:54
オーバーラップの経験が痛みの感覚を極めて薄くしている。ここに明確な意識は存在はしていない。が何らかの命令を架空の主役たる俺へ脳髄が伝達している。妄想を好ましく捉える反面、突き立てられている

145 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 04:37:36
ニートの限定される期間の直視させられる日常から(直視してる割には読書漬けの矛盾がある。差し迫る許容量を越えたプレッシャーからの回避行動と訳すれば良いだろうか?)腫れた肌を快癒させる抜群の利便性を

146 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 04:45:11
夢の舞台を備えていない。が頭の片隅で死なない事を知ってしまった俺は若干、調子を好くし勇気を振り絞って拳を固めていた。「ヨガでフェラオナニーでも、すれってんだカスっ!!」黄色い化学繊維で織り込まれた

147 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 04:49:43
ジャージを纏ったBボーイ風(触覚が鋭敏な反応を見せるのに比べると視覚は朦朧としている。殴打され腫れ上がる肉の丘に遮られた不完全な視界だからと脳髄は言い訳をするかも知れない。)の男が左足を力んで

148 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 04:54:20
踏み込み遠心力と体重を乗せた放たれたフックを「俺は華麗にかわし、その右手を掴んで一本背負いを決めた後、目にも止まらぬ素早い動きで仰臥し放心するBボーイの足を掴んで振り回す」それは神の声の如く架空の

149 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 04:59:52
俺に一瞬の内に全身を鳴り響く。コンディションが最高潮を迎えるイチローは投手の白球が止まった様に見えるらしいが、その天才の神経に比肩する胴体視力と反射力で俺は声に倣った動作を難なく完遂していた。回転

150 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 05:03:58
する光景は正に不可思議だった。失神するBボーイが凶器となって残りのチーマーに振りかかる。逃げ惑うチーマーをジャイアントスイングの態勢を保持したまま有り得ない速度で追跡し打撃を加える。無惨にも

151 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 05:10:19
人間ハンマーと化し酷使されるBボーイが仲間に接触すると同時にアクション指導を受けた悪役の様に大袈裟に面白く遠くへ飛んで行く。中には追突を合図に、まるでワイヤーで吊された跳躍力で15Mは離れている

152 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 05:16:58
ポプラの木へ地上3Mの高さに物凄い音で背中から大の字で突っ込み大木を揺らしたかと思うと振動で枝から取れた大量の葉に包まれて地面に墜落するのだった。あらかたの敵を繊滅し、すぐ傍らにBボーイを投げ

153 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 05:22:22
捨てる嫌、置いたと表現する方が正しいかも知れない?とにかく俺は激しい目眩で地面に膝を着いて四つん這いになっていた。公園の至る箇所で気絶し散らばるチーマーの生死を確かめるのは、この三半期間が安定

154 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 05:31:39
するまで暫く待たなければならない。肩で息をしながら回転するパノラマ映像のせいで酔いが頂点に達した俺は腹部からの猛烈なゼンドウに抗がうのも叶わず胃に収まる消化途中の食物を吐く吐寫する失態を演じた。幾度かの唇からの排泄運動を繰り返し強烈な臭いに見舞われる中

155 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 05:42:07
ようやく視点が定まって来た頃。突然、辺りが暗がりに覆われれているのに気付いた「太陽が雲に隠れたのか?」頭上に首を緩やかに向けると左右に小刻みに運動する太陽が燦然と輝いている。俺は頭を捻った。

156 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 05:49:31
【これは一体、何が起きっているんだ?】畏る畏る後ろを振り向いた。陰なんかあっただろうか?と疑問を投げつつも人間駒となった俺が陰影の有無を性格に判別するとも思えない。後方に60℃首をねじる。黒い

157 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 05:55:39
折り目のある布。その、やや光沢味がかった黒い布が見る見る内に…【がはっつぼぅおっえがっ!】下呂を顔に被って目覚める2度目。サラリーマンの失敗談としてコラムに掲載されそうなネタだと我ながら失笑する。

158 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 06:01:34
吐寫物で汚れた枕付近。部屋には柔らかく弱い光が差し込んでいる。大音量のアラームを必殺技にする目覚まし時計の針は5時を差している。部屋から一旦、離れ便所に閉じ籠もり喉の奥まで右中指を突っ込んで不快感の

159 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 06:05:58
こびりつく胃の中を隈無く逆流させて洗浄する。1階の洗面台に赴いて顔を洗い歯を磨きながら覚醒して15分を迎え尚、有り有りと浮かぶ夢の記憶を回想する。【Bボーイを近くに放置し吐きぃ〜の後ろを振り返りぃ〜

160 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 06:14:05
の!!】夢のクライマックスで俺の視界を漆黒に覆い尽くしたアレは何だ?瞬間、甚大なる衝撃が俺に加わり後方中空へ一気に現実まで投げ出された…ボス?断定の出来ない独自の解釈を下し歯ブラシを上下に動かす

161 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 06:19:52
腹部から胸にかけての大きな赤斑が広がっているのに気付くのは、もう少し先の時間だった。その赤斑の影響は思いの他、内蔵を痛め付けていた。ボスが要因なのかは不明だったが昼まで眠る彼の習慣(ここでは3度寝

162 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 06:31:39
を指す。)を阻害するには充分過ぎる脅迫力だった。が夢の巨大な自己暗示力に畏怖しつつも彼に、まだ見えぬ全貌上のボスの攻略法を悪戯に描かせるのだった。有利な攻想を練る彼の瞳は不甲斐なさの証拠になるの

163 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 06:31:50
それにしても、無名草子さんたちとは、さぞやすごい作家先生の匿名書き込みなんでしょうね。
作家なんて才能が全てだから、津井ついみたいに、いくら努力したって駄目なものは駄目ですよ。
私なんか、早々に見切りをつけて趣味の世界で細々ですから。
          小説現代ショートショート・コンテスト優秀賞受賞 阿部敦良

164 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 06:36:11
だろうか?紛れもなく澱みない少学期に戻っていた…【遠隔操作上の悪夢X】配列、最適な字句の推敲を施す依然のリアルタイムな作品です。勘弁して下さい…orz何せ俺はニートだから!絶望的にニートだからっ!!

165 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 13:45:43
終ったの?
次のお題は。

166 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/27(土) 21:44:27
ニートの俺が出題しても良いかな?じゃあ、せうだなぁ〜……!……良しっ難問じゃないかな?
1:脳コンピューターインターフェイス
2:セックスシンボル
3:未曾有の大殺戮劇
以上この3つをスレッドの趣旨を無視する事になりますがジャンルは問いません。

167 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/28(日) 12:45:13
なんか面白そうだから練ってみる。

性感を機械化したサイボーグ。女の体の認識が変。
世界一の美女は裸で暮らさなければならないという掟。
サイボーグが世界一の美女を見に行ったら。
おまけ。世界一の美女をめぐって戦争している。

168 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/28(日) 14:14:59
下らんっお前の話は下らんっ

169 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/29(月) 12:14:12
「キュベレイ」あるいは「世にも下品な物語」 1/2

キュベレイ。
それは、大昔のアニメに登場した巨大人型兵器と同じ名前だった。
命名の理由はふたつ。
ひとつは、操作系が脳コンピューターインターフェイスだったこと。
年寄りどもは「サイコミュ!」だとか「キミはそんなものに乗ってちゃいけないんだぁ」とかキャアキャアはしゃいでいる。
そしてもうひとつの理由は、「ファンネル」とかいう兵器を装備していたこと。
母機とは独立して飛び回り相手を倒す。
それだけ見るとコンピュータによる自動制御のようだが、実は母機操縦者の意思によって遠隔操作されているのだ。

「…頼むぜ、オレの女神ちゃん」
コクピットに座って真っ先に、オレはお守り代わりの「彼女の写真」をモニターの上にテープで貼り付けた。
具体的な描写ははばかられるようなポーズで、オレのセックスシンボルはしどけなく微笑んでいる。
写真の彼女の「その部分」に投げキッスを送ると、オレは「サイコミュ」を立ち上げた。
(飛ぶぞ!)
そう考えた次の瞬間、ついさっきまでキュベレイが係留されていたスペースコロニーは、3000メートル以上もの彼方にあった。
(右!)と考えたときには、キュベレイは右旋回を終えている。
そして上!下!錐揉み旋回!フラットスピン!!
「す、すごいっ!!」
予想をはるかに凌ぐキュベレイのレスポンスに酔うあまり、オレはある存在に気がつかなかった。
オレの奥から、オレ目を通し、モニターの上の「その部分」を見つめている、ある「意思」。
オレよりはるかに古く、はるかに原始的で、はるかに強力な「意思」の存在に。


170 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/29(月) 12:15:44
「キュベレイ」あるいは「世にも下品な物語」 2/2」

『……ではファンネルによる攻撃実験に入れ。』
「了解!」
コロニーからの指示と同時に、モニター上に貼られたの彼女の写真の下から、標的艦がしずしず現れた。
その光景は、まるで彼女が標的艦に跨っているように見える。
ペロッと上唇を舐めると、オレは彼女の股のあたりに狙いをつけた。
「(…こりゃいいや…)狙いよし!……発射!!」
発射の瞬間、何かがオレの脊髄を下から上に駆け抜けた!
「うああっ!?」
同時に、白い無数のファンネルが、黒い闇へと散ってゆく!
オレの制御を離れ、それ自身の「意思」をもって。
あっというまにファンネルどもは発進もとのコロニーを撃破。
コントロールを失ったコロニーは、地球へと落下していった。

こうしてオレは、一瞬にして十数億の人間が命を奪った未曾有の大殺戮の犯人として裁きの日を待っている。
もちろん犯人はオレではない。
だが、弁明したところで誰一人信じてはくれないだろう。
……オレたち男の中にいる、オレたちとは別の存在になど……。
倍率数億の命懸けの競走を演じるよう運命付けられているヤツラ。

ファンネルのコントロールを奪った真犯人は……オレのオタマジャクシなのだ。


171 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/29(月) 12:17:34
もしこういう下品なのでもセーフならば……。
次のお題は
「ビーグル」「イカロス」「ヘリウム核融合」


172 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/05/29(月) 12:51:25
>>169-170
流石です。ガンダム好きの私としては大変面白く読ませていただきました。
私も少しこの3っのキーワードで書き始めていましたが 未曾有の大殺戮 の部分がうまく発想できず止まってしまっていたしだい。

173 :「前哨」:2006/05/29(月) 17:20:26
「『イカロス号』なんて、縁起の悪い名前だと思っていたんだ…」
フレッドがぼやくのももう何度目か。
俺たちは月の裏側で立ち往生していた。
ヘリウム鉱床を当てようと無理して遠出したのが間違いだった。
ラプソディは相変わらず黙々と地面を掘っているが、俺もフレッドももうそんな元気はない。
ホッパーを修理する望みもなく、俺たちのような山師が行方不明になったところで気付いてもらえる望みもない。
「おい、ラプ公。酸素を無駄遣いするな」
俺が声を掛けると、ラプソディが振り返った。息が荒い。
可哀相に、酸素が尽きてきたのか…いや、何だかやけに興奮しているようだ。
しきりに穴を指す。
「何だよ、まさか今んなって鉱脈を掘り当てたってか?とんだ皮肉だ…」
穴の中にあったのは、「骨」、だった。
見たこともない材質の「骨」。
そいつが「叫んだ」。ヘルメットのスピーカが飛ぶほどの電波で。

…まあ、おかげで助かったんだから文句は言えないが、そんなわけで記念像の主役はやつに取られた訳さ。
「ファースト・コンタクトを果たしたビーグル犬 ラプソディ」



174 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/30(火) 04:42:33
>>169-170
GJです。楽しませて貰いました。下品とおっしゃりますが、これくらいなら歓迎ですよ。

>>173
なるほど、テーマのキーワードは行間に入れたんですね。
できれば次のキーワードが欲しいです。

175 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/30(火) 07:57:15
じゃあ次の題は…ってか3つじゃ簡単だから6つにキーワード増やします。
1:カチワリ
2:火口
3:仮面舞踏会
4:プロファイリング
5:薔薇の浮かぶ湖
6:ゴーストの追跡
以上、難問です。スレッドの趣旨に逆らいますがジャンルは問いません。

176 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/30(火) 08:21:37
>>175
それは勝手すぎるだろう。
3つに絞るべきだと思うが・・・

177 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/30(火) 08:42:13
じゃあ前の題は自由回答。答えたい人だけ組み立ててみれば良いんじゃないかな?
じゃあオールジャンル。3つのキーワードで改めて出題します。
1:絶縁(回路と言うより仲間だった団体が敵に反転してしまう内容。)
2:宙に浮かぶピアノ
3:骨端延長
更に難易度を求める白眉たる挑戦者には+4ワード!
4:同一時間上の、あまりに異質なパラダイムへ道を間違える。
以上です。(ちなみに1字1苦まで厳粛な合致は求めません。)

178 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/30(火) 12:25:47
「協会の連中とは絶縁だ!僕は僕の音楽をやる!」
エーリッヒはそう叫ぶと荒々しく背を向けました。
私は彼の投げ捨てた評論誌を拾い上げました。
「人間らしさのない、あまりに異質なパラダイム」「道を間違えた若き天才」
「…いいだろう。お父様に伝えてくれ。真に異質なパラダイムがどんなものか、お聞かせしますとね!」
彼がピアノの前に座ると、一時の静寂が訪れました。指をほぐしながらしばし黙考する彼。
骨端延長処置によって伸ばされたその長い指がどこか悪魔めいた印象を与えることに気付き、ぞっとした私は
あわててその思いつきを打ち消そうとしました。
やがて心が決まったのか、彼の手が鍵盤に下ろされました。
いつものように人間とは思えない超絶技巧を紡ぎ出す彼の指、けれども今日の演奏は次第に不吉な響きを帯びて、
やがてはっきりと禍々しい姿を現してきました。見えない手で喉を掴まれ、背筋を凍らされるような感覚。
「エーリッヒ!やめて!」
私は叫びました。
けれども彼にはもう私の声も届かないようでした。憑かれたようなその恐ろしい横顔を見たとき、私は思わず悲鳴を上げ、
彼の家を飛び出しました。

179 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/30(火) 12:26:58
背後からの演奏に異様なものを感じたのは、道に走り出て喘いでいたときでした。
振り返った私は眼を疑いました。
演奏室の窓から虹色の光が噴き出し、荒れ狂っています。
その光の中心で、宙に浮かぶピアノに向かって、彼は一心不乱に弾き続けていました。
光は激しく渦を巻き、演奏が最高潮に達したと思しき瞬間 − すべては消えうせました。
光も、ピアノも、彼も。

彼の家は今も丘の上に静かに佇んでいます。
初めから人が住んだことなどなかったかのような奇妙な静けさの中、私には時折、かすかなピアノの音が
聞こえるような気がするのです。
彼は今も演奏しているのでしょうか。私たちと同じ時間を生きていながら、その言葉どおりあまりにも異質なパラダイム
を生み出したために、隣の世界へと転移してしまったのでしょうか。ちょうど道を間違える様にして。

180 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/30(火) 12:38:02
175で提示された以上「6つのキーワード」は私が受けてみましょう。
もう荒々はできました。
ただ、仕事が忙しくて、しかも自宅にはパソコンがないので投下は明日になるが。

一つ気になったのは「提示された語」に短いながらも「文章」が入っていること。
文章が入ると雰囲気などの縛りが強すぎて、書く内容が殆ど決まってしまいませんか?
例えば、「宙に浮かぶピアノ」だとSFよりミステリーかホラーに結びつき易いでしょ?
そう思ってたら、178氏の作はやっぱりホラー調ですね。
「薔薇の浮かぶ湖」だと、「吸血鬼系ホラー」か「ホモ小説」に行き易い気がします(笑)。
もう少し作者の裁量の余地を広くした方がいいのでは?

181 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/30(火) 13:25:20
178です。
直球で申し訳ないw。
ただ実はホラーになってしまったきっかけは「骨端延長」の方だったんですが。
では180氏の前座にお笑いをひとつ。

「宇宙警部ゴーストの追跡」

「薔薇の浮かぶ湖の上で仮面舞踏会ですか…結構なご趣味ですなあ」
カリストの氷の大地に築かれた豪華なドーム別荘地、ナイプランから派遣された殺人課のゴースト警部は
死体を調べるでもなくのんびりと一人ごちた。
「警部、そんなのんきなことでは困ります!誰も犯人の顔を見ていないんですぞ!」
「ご心配なくナリキーンさん。既に私のプロファイリングによって犯人は明らかです。
遺体のそばにあるこの氷…これはカチワリといいましてな。犯人は阪神ファンに間違いない。
つまりあなたです、トラキチ社長!」
「くっ…くっそーっ、わいはこんなとこで捕まらへんでー!」
「あっ、待て!」
トラキチは湖の側にある火山の火口へと追い詰められた。
「もう逃げられんぞ!」
「こ…こうなったら男トラキチ、ぱーっと派手に死んでやるでぇーっ!」
「ああ…無駄なことを…」
火口へ飛び込んだトラキチ…だがすぐにどすんという音とうめき声が聞こえてきた。
「さすがですな、ナリキーンさん」
ゴーストは振り返った。
「ハリボテの火山まで用意なさるとは…きっとこの別荘地は人気になりますよ」

182 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/30(火) 19:37:41
179さんの作品は面白かったですね…orz嫌、本当に面白かっです。【美しい】に尽きます。長文も可能なのでは?
180さんの言う様に単語じゃなくて複文です…orzまぁ問題を傲慢にも提供するのは3度目になる訳ですが、そうですね?
僕は出題した後に口外はしませんが概略を独自

183 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/30(火) 19:39:01
に組み立ててみるんです。若しくはキーワードが誕生する前に概略が完成した状態もあります。どちらにせよ(キーワードが画竜点靖を左右する。又は一見、色調すらも含む場合に限りますが…)僕以外の発想は、どんな形に変化するのか興味が湧くんです。内心180℃異質な形が現れるのを期待

184 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/30(火) 19:40:38
しながらです。ですから厳密にスレッドの趣旨に倣う人は僕を無視しても構いません。別段、荒らすつもりはないのですがルールを逸脱する以上…当然の帰結ですかね?
はい毎度、無意味な長文orzですが180さんの佳作。楽しみにしてます!!

185 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/30(火) 20:05:12
>>182-184
あなたは、いたる所で3行をひたすら書き込んでいるヒトと同一人物なの?

ちゃんと普通の会話ができるんですね。てっきり思考が別世界に行っちゃってる人と思ってましたよ…

186 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/30(火) 20:32:25
違うような気がするが・・・・・

187 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/30(火) 20:33:57
>>182-184
一度に全部レスすりゃいいだろ?馬鹿かお前?

188 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/30(火) 20:46:55
携帯じゃ無理みたいだ…ぐわしっorz確かに馬鹿だな?が脱サラを達成させる。せめて、その【ジャンピングマシーン】は2〜3年の内に…俺は行くっ!!

189 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/31(水) 07:20:32
>>181
まいったなこりゃ(苦笑)。
先に推理小説形式やられてもうた。
実は私が捏ねてるのも推理劇でして。
もうシッポを巻いて退散したほうがいいのかも。

ところで「宇宙警部ゴースト」は「宇宙怪人ゴースト」のパロディですか?
折角いいキャラなんだからシリーズ化も検討されてはいかが?


190 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/31(水) 12:48:22
「仮面舞踏会」1/5

5人のうち1人は宇宙生物だ。
数分前までは6人だったんだが、ブロウコフスキーが頭をカチ割られて死んでいるのを発見された。
獲物の始末に手間取って、擬態が間に合わなかったに違いない。

つい三日前、この宇宙船「クローヴァー号」はオレたちの「楽園」だった。
女性クルーが1人もいない状態で、地球時間で丸々一年以上も宇宙の海をゆく。
ノーマルな連中なら、ちょっと耐えられないだろう?
だが、オレたちは違った。なぜなら……ノーマルじゃなかったから(笑)。
航海士のハリーが言ったことがある。「クローヴァーなんて言うより、この宇宙船は暗黒の湖に浮かぶ薔薇の園なんじゃないかな?」と。
「『薔薇』じゃなくて、『菊』だろ?菊の門てくらいだから…」機関士のウメキチが下品に混ぜ返す。
みんな笑った。もちろんオレもだ。
詩人気取りのハリーも、下品で粗野なウメキチも、そしてブロウコフスキーも、みんな愛すべきクソ野郎たちだった。

ヤツは完璧に人間に化けおおせている。
オレはもちろん人間だ。
残る4人のうち誰が宇宙生物なのか?
互いにカマを掛け合い、顔色を窺いあう……。
だが、そんな「仮面舞踏会」は終わりの時を迎えようとしていた。
オレたちの船は惑星エンケラドスの地獄の火口へと降下しつつあったのだ。

191 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/31(水) 12:49:27
「仮面舞踏会」2/5

悲鳴を耳にしたオレたちが駆けつけたとき、ブロウコフスキー船長は既に血の海で事切れていた。
「副船長!」もう1人の衛生士であるファーガソンが、計器を指さしてオレに叫んだ。
「船が降下しています!!」
「なんだと!?」
コクピットからは、融解した鉛が地表で沸き立つエンケラドスが見えていた。
そして自動操縦の設定は、そこに口を開く地獄の噴火口に設定されている!
「早く解除しないとまずいアルよ……。」
だが、操縦端末に飛びつこうとした航海士のワンを、オレは止めた。
「待て!」
「な、なんで止めるアルか?!」
ワンだけじゃない。ハリーや、ウメキチ、ファーガソンの顔にも同じ疑問が書いてあった。
「おまえらよく聞けよ。この航路は明らかに船長が設定したものだ。」
みんなの心にブロウコフスキー船長が甦るのを待ってから、オレはつづけた。
「この船には恐ろしい悪魔が乗っている。人に擬態する悪魔だ。それを、人の大勢住む惑星に降ろせると思うか?」

それから……オレたち全員がたいして広くもない操縦室に座り込んでいた。
助かりたければ、船が火口に落ちる前に、宇宙生物の擬態を見破らねばならない。
(でも、どうやって!?)

火口まで精々あと数分。すでに「シチュー鍋」のような噴火口の放つ光が、コクピット内をオレンジ色に染め上げ始めている!


192 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/31(水) 12:50:35
「仮面舞踏会」3/5

時間のかかる生物学的検査は論外。相手が異生物である以上、人間であることが前提のプロファイリングも無意味。みんなでポーカーやって心理的に犯人推理……なんてやってるヒマなどもあるわけ無い。
諦め顔でファーガソンが言った。「四葉のクローヴァーが死に場所ってわけか、オレたちにゃ相応しいぜ。」
「三つ葉じゃないだけでもマシだろ?」とジロキチが応じる。
「幸せのクローヴァーだろうに。」と詩人気取りのハリー。
「いいアルよ。多数のノーマルのために少数のアブノーマルが酷いめにあうのは世の習いアル」諦観したようにワンが締めた。
みんな口では諦めのいいこと言ってるが、顔を見れば本当のところは明らかだ。
(船長、お願いです………助けてください!)
縋る思いでオレは操縦室の隅にかたづけられたブロウコフスキー船長の亡骸を見つめた。

そのときだ。
オレは確かに船長を見た。
死んだはずの船長を。


193 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/31(水) 12:52:13
「仮面舞踏会」4/5

オレは……船長の幻覚?それとも幽霊?を見た。
気がつくと、ブロウコフスキーが「男らしい優しさ」の篭った目で、オレの前に立っていて、しきりに口を動かしている!
何かを伝えたがっているのだ!だが、2人の間を隔てる何かが、船長の言葉を伝えてくれない。
すると船長はオレの注意を促しながら操縦席へと歩きだした。
船長のゴーストの動きを目で追っていくと、船長は操縦席コンソールの横に突っ込んである何かを何度もさし示しながら、すうっと霞むように消えてしまった。
オレは立ち上がり船長が示したものを取り出してみた。
「地球最後の男」……船長が読んでいた本だ。
吸血鬼が多数になった世界の物語。
バケモノがスタンダードに、人がバケモノになる物語……。
ノーマルがアブノーマルになる物語……。
(そうか!そうだったのか!!)
………オレは理解した。
船長が伝えたかったことを。誰がヤツの擬態なのかを。
寸刻をおかず、オレはヤツを始末。
正体を現したバケモノの死骸をエンケラドスの炎の海へ放り捨て、オレたちの船は宇宙の闇へと帰還を果たすことが出来た。


194 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/31(水) 12:53:39
「仮面舞踏会」5/5

「……オレたちがノーマルで居られるのはこの船の中でだけ。地球に帰れば間違いなくアブノーマルだ。だが、ヤツラはこの船に乗るオレたちしか人間を知らなかった。」
「そうか、それでハリーは……。」
オレの肩にもたれたウメキチが眠たげに呟く。
四葉のクローヴァーの意味するところは、世間一般では「幸せ」だ。
だが、オレたちにとっては違う。オレたちにとっての「四葉のクローヴァー」の意味は「アブノーマル」。
ノーマルなクローブァーは三つ葉なのだ。そしてオレたちも同じアブノーマル。
ファーガソン、ウメキチ、ワンの3人は「クローヴァー号」という船名を「=アブノーマル号」だと理解していた。
だがハリーは……。
ワンとファーガソンは手を繋いで部屋を出て行き、煮え滾るエンケラドスと擬態する悪魔は彼方へと去った。
そして薔薇の園は平和に漂いつづける……。
暗黒の湖の水面(みなも)を……どこまでも。



お し ま い


195 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/31(水) 13:00:52
例によって長すぎ、おそまつでした。

196 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/31(水) 17:21:54
ウホッ!いい物体X…

ひとつ質問なんですが、怪物はハリーの記憶と思考を完全にはコピーできなかったんですね?
クローヴァー号に潜り込む以前にどこかの地球人コロニーで生活しながら
「一般的な」地球人の社会についての知識を得ていたのが反って仇になったと。

197 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/31(水) 17:51:43
じゃあ次の出題です。スレッドの趣旨に倣って3つのキーワードを提示します。但し3つでは物足りない…文筆家を目指す者にとって、この上ないポテンシャルを覗かせている君!そうっそこの君!!否応なしに難問度を深める3つの+ワード。計6つの束縛からの脱出に

198 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/31(水) 18:07:36
挑戦してみて下さい。では名コックの腕を鳴らせましょう!!
1:秘密録音
2:赤門
3:アムネジア
6つ星を目指す破天荒な料理人の隠しレシピは…
4:浮遊するピアノ
5:間隔の狭くなる連続するサイレンの通過
6:受胎告知
ジャンルは問いません。

199 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/31(水) 18:50:29
>178です。
もう次のお題が出てしまったのでルール違反かな?とも思いましたが、ホラーでない>>177を書いてみたのでスレ汚し。

ロイド神父はさっきから居心地が悪そうだ。完全空調環境なのに、額にはうっすらと汗をかいている。
「ファーガソン君、彼らはあまりに異質だ。これは神の道ではないよ。間違っておる…」
「そんなこと言って失礼ですよ…」
「だが見たまえ。同じ50年の時間を経ていながら、我々と彼らは別の種といっていいほどではないかね?」
「それは誤解ですよ…いや失礼、盗み聞きするつもりはなかったんですが、ここはご覧のとおり狭いので」
軌道人たちのリーダー、ジョーダンがハッチを開けて入ってきた。
「神父さんのおっしゃるのも分かります。何しろこの50年、我々はほとんど絶縁状態でしたからね…確かに今では我々は地上に降りられる体ではない」
ジョーダンは自分のひょろ長い手足を振って見せた。地上ではたとえ骨端延長処置を受けたってあんなには長くならない。それどころか折れてしまうだろう。
「しかし我々は地上の故郷を忘れてしまったわけではありません…どうぞこちらへ」


200 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/31(水) 18:51:19
ジョーダンは先に立って僕らを案内していく。狭い通路の中、一見クモのように不釣合いに長い彼らの手足が、無重力下では驚くほど優美な動きを見せる。
そこへ行くと僕たちはまるで芋虫だった。
「さあどうぞ」
僕たちは息を呑んだ。
広い展望室のドーム天井一杯に地球が輝いている。
「おお…」
ロイド神父もこの眺めには感動したようだ。
展望室の空間には、天地の向きもバラバラな軌道人たちが三々五々漂っていた。
僕たちを見つけると拍手している。
「さあみんな、ずいぶん久しぶりの地上からのお客様だ。心を込めて歌ってくれよ」
ジョーダンはその長い足で器用に壁を蹴ると、部屋の中央、宙に浮かぶピアノへと上っていった。
「埴生の宿」「月の光」「峠の我が家」「イマジン」…
最後にはロイド神父も何とかピアノに辿り着いて、賛美歌を合唱していた。

「教会は再統合を支持すると思うよ。私も微力ながら力を尽くそう」
「僕も記事を書きますよ。もう一本は書けているんです、子供たちがその気になるようなやつがね」
「ほう?どんな記事だね?」
「『軌道留学で君もNBAのスターだ!』どうです?」


201 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/31(水) 20:59:54
ではお題に戻って>>198に挑戦。

赤門から程近い本郷の路地裏、ひっそりと店を構える洋食店「アムネジア」。
知る人ぞ知る、6つ星を目指すという破天荒な料理人の秘密を盗もうと、浩次は店に忍び込んだ。だがその隠しレシピは…
「こっそり録音かね…悪い子だ」
猿轡をかまされた浩次の耳元で店長がささやく。
「だが遠慮することはない、君には私の料理を堪能してもらうよ…決して忘れないよう、身をもってね…」
外からサイレンの音が聞こえてきた。一台、二台、やがて何台も続けて慌しく通り過ぎていく。
「おやおや、やっと見つけたようだ…まあ私にはもう関わりのないことだが」
見つけた?見つけたって何を?
そのとき店の隅にあったピアノが浮き上がった。
目を見張る浩次の前で、浮遊するピアノがひとりでにおぞましい旋律を奏でる。
「さあ…『受胎告知』だ」
浩次の腹が膨れ上がった。耐え切れないほどに大きくなり、遂に裂けた。
中から顔を出すこの世ならぬ生き物。
と、店長は見事な包丁捌きでそいつの首をはねた。
「うん、こいつはなかなかイキがいい。どうだね、わかったかい?…おや。もう教えても無駄のようだね」

またホラーになってしまったw。
では私もお題を。「星」「翻訳」「そば」この3つで。

202 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/01(木) 04:13:25
えぇ遅れましたが6つのキーワード。僕が言うのも何でしょうが・・・消化不良を、どうしても感じてしまいます。前作品(同一人物かどうかは不明ですが・・・)ピアノ演奏者の物語が【美しい】かった分、欲しい気がします。
新趣向として3+3のキーワードに前回の出題に引き続き【浮遊するピアノ】を加えてみました。このスレッドを端から端まで読んではいないのですが【同一キーワード】は初めての試みじゃないでしょうか?
この【同一キーワード】の出現により短編にせよシリーズ化を止むを得なくなります。と同時に過去に【同一キーワード】を解いた方に限りますがシリーズ化されるに辺り登場人物から世界観、小物に至る細かな設定を施さない以上プロットは破綻するでしょう。


203 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/01(木) 04:16:58
この難攻不落たる展開を見せ始める【3+3】の出題を、ものともしない才能で看破する。
文筆家の卵として嘱望される人材の輩出に、この板が貢献出来るなら幸いです。以上ニートからでした・・・orz



204 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/01(木) 04:17:42
この難攻不落たる展開を見せ始める【3+3】の出題を、ものともしない才能で看破する。
文筆家の卵として嘱望される人材の輩出に、この板が貢献出来るなら幸いです。以上ニートからでした・・・orz



205 :「うほっ」の書き手:2006/06/01(木) 07:39:59
>>196
このモンスターは「今まで一度も人間と出会っていない」という設定です。
それで、たまたま初めて出会った人間が全員「うほっ」だったため、それを正常であると認識してる。
丁度オスマン・サンコンの日本語が女言葉であるのと同じですね。
覚えてしまったのが奥さんの使う日本語だった(笑)。
だが擬態した期間が短いせいもあって怪物は「うほっ」の心の屈折した複雑な襞まで読みきれていません。
実はもうちょっと長かったんですが、カットした部分のセリフにこんなのがありました。
「オレたちには少し冷たかったかもしれないが、それでもオレは人間が好きだ。きっと船長もそう思ったんだんだ。だから船を……(火口に落す選択をした)。」
ノーマルな男だったら「背を向けてきた社会に背を向けかえす」か「社会を攻撃する」ところでしょう。でも「冷たくされても、それでも人間が好き」という部分に「うほっ」の本質を仮託したつもりでした。このあたりの、心の本当にコアな部分を怪物は理解できていません。

ここのスレに来てとても参考になったのは、皆さん省略が上手いということ。
少佐殿の作品に対し、「省略が上手い」とはっきり指摘した住人もいましたね。
だから今回は「省略」を心掛けたつもりだったんですが…(省略してもこんなに長いのかよ!)。


206 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/01(木) 08:40:21
僕が登場してから(無論、特別な登場じゃないのですが・・・)推奨するのは178と199。
誰かを褒めると【自演】と罵られ勝ちな2チャンネルですが正真正銘オブザーバーの意見として
178と199の作品には短編ならではのセンスオブワンダーを感じます。他に激励賞として(無論、【激励賞】等と平気でネーミングする人を食った様な評論家たる資格はありませんが・・・)
今も尚、秋葉系を中心とするブームに落ち着いているにせよ【2本の角を特徴にするms】アニメ脚本家の重鎮【富野】氏が創造したキーワードから派生し脈を保つ往年の名作を題材にした
169さんの作品があります。激励賞に留まる要因として【精子の意思が何故コロニーに結びつくのか?】この疑問への詳細に叙述【未曾有の大殺戮劇】を発生させるに当たって避けて通れない
問題としてあると思いました。僕意外の出題に関しては作品について、あれこれ明言はしていません。何せ俺はニートだからっ!!絶望的な程ニートだからっ!!!

【永井豪、短編sf、rpg(下がりまくりです。まぁ保守党なんか、あの駄文じゃ望めません。)所変わってミステリーをカテゴリーにする一文リレー、モナギコパズル】も宜しく・・・orz





207 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/01(木) 12:13:04
>>205
本文に書いてあったのに…orz。失礼しました。
げに複雑なのは漢心。心理ミステリーですね。
ガジェット的に言うと、人格プログラムをエミュしても元の本人通りには行動できない…ってとこでしょうか。

カメですが、ご推察の通り ♪アランもケイトもついて来い♪ です。
でも警部は全身タイツではなくピーター・セラーズ気取りです。

208 :「うほっ」の書き手:2006/06/01(木) 17:08:36
>>207
本文には書いてませんって(笑)。
あそこはカットしたから。
>>206
ファンネルがコロニーを襲った理由は……「オレ」がコロニー=キュベレイが生み出された場所=子宮であると無意識に思っているからです。
だから「襲った」んじゃなく、「機械のオタマジャクシが機械の子宮に殺到した」が正解(爆笑)。
子供(クインマンサかゲーマルク?)ができればよかんたっだけどね。

209 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/02(金) 08:27:38
「ふるへへんどす」

「お次はと……『星』ですか。これ『星』って読むんですよね?」
「まさか『せい』とは読まんだろ??」
オレと相棒はさっきから頭を抱えていた。
自動翻訳装置への言語登録がオレたちの仕事だ。
「まさか『日』と『生』が縦書きになってるなんてこたァねえだろうな?」
ついこのあいだ縦書きの「ノ」+「皿」を「血」と入力を間違え、とんでもない誤訳を発生させたばかりだった。
宇宙探検の過程での未知の文明との接触は探検者冥利に尽きる大きな喜びだ。
しかし開いては文化どころか、生命組成のレベルで異なる可能性をもっている。
当然行き違いも発生し易く、最悪の場合には戦争にすら発展しかねない。
そこで母星からの指令により、宇宙探検の過程で未知の文明と遭遇した場合、発見者の責任において現地言語対応の自動翻訳装置作成が義務付けられていた。
だが………。
「………たぶん縦書きって可能性は無いでしょ。他が明らかに横書きですから。」
つぎの単語で、相棒の目がまた吊り上がった。
「……そ………ば………。」
『…そば』?『近い』って意味のそばですか?それともニョロニョロ長いあのそばですか??」
「そんなの判るかよ!?平仮名なんだから。」
……もうおわかりとは思うが、翻訳装置への入力は、探検者にとって少なからぬ負担となっていたのだ。とくにこの星ときたら……。
「あーーーーーーーーーーーーーーーこのクソッ垂れ文明め!!」
相棒はとうとうキレたらしい。端末を平手で叩くと仰向けにひっくりかえってしまった。
「なんでこんなに言語が多いんだよ!ここの連中は不便だと思わねえのかよ!!??」
「……だな。特にこの島は……漢字に平仮名にカタカナに……よその言語のアルファベットまで使ってるし…。」
「……なあ!」突然ガバッと起き上がるなり相棒は言った。「発見しなかったことにしねえか?こんな星。」

このようにして、異星人との貴重なファーストコンタクトの機会が失われたのは……。
……もう五回目のことだった。


210 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/02(金) 08:34:08
と、いうわけで次のお題は……

「巻き貝」「高山植物」「かみなり」

211 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/02(金) 12:37:22
やる気のない探検隊ワロス。

高山植物の咲き乱れる峠。
僕たちは寄り添って座っていた。
「ほら…」
彼女が足元に見つけたものを拾い上げる。
巻き貝だった。
僕は黙ってその手を握った。
急に陽が翳った。かみなりが鳴る。
「きゃっ…」
彼女が僕の胸に飛び込んできた。
僕たちはそのままじっと抱き合っていた。
今、この世界には僕たち二人だけだ。

…じき誰もいなくなるだろう。
海水はもう腰まで…

212 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/02(金) 12:51:30
このスレも人がいねぇw。アゲときますね。
次のお題は「電気」「水道」「ガス」…いやまじめですから。

213 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/02(金) 19:52:00
>>209
まいったな、面白いじゃねーかw

214 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/05(月) 08:41:06
「ポコニャーン」1/2

「昔は、『ガス』『電気』『水道』などは全て別々のルートで各家庭に供給されていました。
全ての施設が三つ別々に必要だったのですから大変な無駄ですよね。」
(聞くなよ、聞くなよ……聞いてくるなよ)そう思いながらオレは説明を続けた。
「……でも今は、三つ全てが単一の『ポコニャーン』によって供給されています。」
「先生!」真中あたりの席に座っていた生徒が手を上げた。
「『ポコニャーン』って、何ですか??」
……やっぱり聞いてきた……。
「……ぽ、『ポコニャーン』は、『ポコニャーン』だろ?他に何て言えばいいんだい?」
軽く受け流したつもりだったが………、まずい受け方だったようだ。
子供たちの目がキラッと光ったのだ。
「先生っ!」…別の生徒がすぐさま手を上げた。
「『ガス』と『電気』はいっしょくたでも良いと思うけど、『水道』はいっしょにできないと思います!」
そうだ、そうだと続く子多数。やばい展開だ。
オレは自分自身に必死で言い聞かせた。
(落ち着けオレ。相手は小学生だ、落ち着いてごまかせ。やればできる。)


215 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/05(月) 08:43:25
「ポコニャーン」2/2

造り笑いを浮かべてオレは答えた。
「いっしょにできないっポイものまで、いっしょに扱えるのが『ポコニャーン』の凄いとこなんじゃないか。」
……演技力が不足なのか、子供たちはさっぱり納得してくれない。
「先生!」こんどは何人も一斉に手を上げた。これから続くであろう悪夢のひとときに頭がくらくらする。
「川向こうの町で、『ポコニャーンは人肉だったんだぁっ!!』って叫んで、オマワリさんに連れてかれたらしいんだけど、……ホント?」
明らかにガセだ。だが、このガセネタはガキどもの心をゲットしてしまったらしい。
「まじかよ!?」「じんにくじんにくぅぅ!!」「ねえねえ、それ何時の話?誰から聞いたの??」「じんにくにくにく♪じんにくにくにく♪ににんがさんぞう♪」
クラスは騒然としてきた。
「みんなしずかにーーーっ!」オレは声を張り上げた。「『ポコニャーン』は人肉なんかじゃありませんっ!!」
一瞬水を打ったように静まりかえる教室。
その沈黙を破って、誰かが言った。
「じゃ、『ポコニャーン』って何なのさ?」

……昔の人はいいこと言った。
「高度に進歩した科学は、魔法と区別がつかない」
ポコニャーンだけじゃない。ステレンキョウにチンチンカモカモ、シュビダバダ………。
オレが学校で生徒たちに教えているのは、科学なんだろうか?それとも魔法なんだろうか?

オレに説明できないという点では、どっちであっても大して変わらないのではあるが。


216 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/05(月) 08:47:41
……と、いうわけで次のお題は「なべ」「かま」「牛乳」

217 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/05(月) 12:50:21
うまいなあw。子供が楽しそう。

218 :「なべ」「かま」「牛乳」:2006/06/05(月) 12:54:26

「…んで怒鳴っただよ、おらの大事なべこに何するだーってな。
ほしたらびやーって飛び上がってな…」
「ふむふむ。それで逃げ込んだのがこの小屋だと」
「むじなにちげえねえだよ。かまわねえから火いつけていぶり出すだよ」
「まあまあ。こういうことは我々衛生局に任せてください」
なんとか村人をなだめると、オレは小屋に踏み込んだ。
薄暗がりの中にうずくまっている影。
オレは小声で言った。
「牛乳くらい買えよ…」
「しょうがないだろ…」
シマハタのやつれっぷりは気の毒なほどだった。
「通貨が通用しないんだよ。時代考証がまるっきり違ってるんだからな。
おまえの服装だってどう見ても浮いてるじゃないか。」
オレは苦笑した。
「幸いお役人らしく見えたらしいが…
帰ったら装備課にたっぷり文句を言ってやるとしようぜ」
まあ、「時間管理省」なんていっても、現場はこんなもんだよ。
就職先にはお勧めしないね。

219 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/05(月) 17:31:10
「なべ」「かま」「牛乳」
>>218はちょっと反則かな。もひとつ。

鍋をかき混ぜる節くれだった手。
魔女はたった今死神と取引をした。
冒涜的な取引。命を金で売ったのだ。
今にも悪魔の哄笑が聞こえてきそうだ。
死神は彼女の後ろで大鎌を研いでいる。
そろそろ頃合だろう。
魔女はにやりと笑って、鍋の中の液体をすくい上げた。
「はいよ牛乳。一杯100円だよ」
「ありがとよ…ああ、あったまるなあ。生き返ったよ。
この寒さは骨身にこたえる」

…オチが丸わかりなのが難点だなあw。
次のお題は…ベタに 「粒子」「空間」「転移」

220 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/05(月) 22:19:21
>>215
せんせー、チンチンカモカモって、なんですか???

221 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/06(火) 07:21:45
>>220
それはねー。
筒井康隆先生がお書きになられた「メタモルフォセス群島」に出てくる「クチバシの形が卑猥な鴨」のことだよー。
(……やれやれ、これでごまかせたかなぁ?)

222 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/07(水) 08:38:12
「男バエのはなし」あるいは「涙も転送装置で転送可能なりや?」1/2

「こんちは。
あたくし、『男バエ』でございやんす。え?『ハエ男』かって??
ちがいます、ちがいます、あたしは『男バエ』。
『ハエ男』ってのは頭がハエで体が人間でやんしょ?
でもあたしは、頭が人間で体がハエ。
頭が人間だからこうしてアンタさんとお話もできるわけでやんして……。」
しきりに両の掌を擦り合わせながら、男ハエは言葉をつづけた。
「……あの実験のことは忘れもしません。
人類初の空間転移。自分の体を電子の粒子に変えて、離れた場所にあるポッドへと転送するんでやんす。まあ一応成功はしたわけですやんすがね……。」
いったん言葉をきると、しばしのあいだ髪の毛など殆ど残っていない頭を神経質に手で擦ってから、男バエは話をつづけた。
「……そんとき紛れ込んだハエと混ざっちまって、『ハエ男』と『男バエ』の出来上がりってわけでやんす。
でも、よく考えてみると妙な話でやんすな。まあ考えてみて欲しいでやんす。
人間の体なんて雑菌の塊みたいなもんでやんしょ?
だからハエが混じってなくとも、転送装置にかかったら『大腸菌男』と『男大腸菌』とかになっちまうはずでやんす。
でも転送装置がこれだけ普及しても、『大腸菌男』が現れた!なんて話はとんと耳にしやせんでしょ?」
たしかにそのとおりだ。
物好きな男が、「白飯とカレーを一緒に転送すれば、カレーライスとライスカレーになるか!?」って実験したそうだが、結果は白飯とカレーが転送されただけだったとも聞くし……。


223 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/07(水) 08:40:23
「男バエのはなし」あるいは「涙も転送装置で転送可能なりや?」2/2

「……結局のところ、あたしの事故は運命だったんでやんすかねえ。」
……偉大なる科学の先達にして殉教者「男バエ」窓枠にとまって外を眺めながら言った。
彼が人類にもたらした巨大な恩恵に報いようと、我々人類はこの施設を作った。
温度・湿度とも、男バエの生存に最適な環境に維持されている。
一方、彼が見つめる外の世界には、木枯らしに混じって雪も散らついている。もし彼が外に出たら、数分と待たずに死が訪れるだろう。
それでも彼はなお外の冬の世界を見つめている。
(……ひょっとして彼は、こんな姿になってまでも生き続けることを望んでいないのでは?)
そんな思いがすっと頭を過ぎった。
別に外に出さなくともいい。
私のこの手でただ一打ちしてあげれば……。
いや、ムリだ。私にはそんなことは………。
彼の命を奪うなど!!
「……すみませんねえ。」
静かな声に、私ははっと我に返った。
「別にあたしは、今のこの境遇を悔やんでなんかいやせん。人類に大きな大きなプレトゼントを贈ってあげられたでやんすから。でも……。」
「……でも?」私は聞き返した。
「……『でも』、なんですか??」
「私を見る人が……、皆一様に悲しそうな顔をするのが悲しいでやんす。」

……「すみません。」の言葉を残し、私は男バエの館をあとにした。
彼の発明した転送ポッドを通って。


224 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/07(水) 08:44:33
「ギャグ系オチ」「ホラー系オチ」も考えたが、今回は敢えてオチなし。
……と、言うわけで次のお題は……

「異端審問」「植民地」「ロケット」

225 :「異端審問」「植民地」「ロケット」 :2006/06/07(水) 15:45:43
「これから人類の植民地“カセイ”における異端審問を始めます」
皆いっせいにロケットの点検整備にかかった。
「おまえのロケットやばいんじゃないか?」
「伸ばすのを怠っていたからなあ。起動率80%にすればギリギリかなあ」
「このあいだの土曜の夜に、なおちゃんがめずらしくスカートをはいてきてね、ヒラヒラのスカートでさ。で、地下鉄に乗って『テラよ永遠に』を観にいったんだけど、酸素供給ダクトの上でフワーってなって、ハート形のおしりが見えたんだよね。ピンクだったよ、ピンク」
審問官がちょうど僕らのところにやってきて、友人のロケットを見て「異端児」の烙印を押していった。

お題は継承で

226 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/07(水) 17:54:59
【持つ者持たざる者】その1

《カメナシ・ユウヤ》は、宇宙船《葉隠号》で気ままな旅をしている人間。フリーの独立人格を持つ人間に属していた。
私の祖先は地球で芸能タレントとして有名な人物だった。
その遺伝子を直接に引き継ぐクローン体の私。その頃手にした使い切れない程の莫大な資産のおかげで今でも私はこんな生活を続ける事ができている。
船の運行知能《マナミ》が航路ナビにも記載されていない星を見つけたと呼びかけて来た。《マナミ》は、直接地球のライブラリィに問合せを行なって調べてくれたが詳しい事はあまり分からなかった。
今から50年前にこの星は植民地としてある一人の人物によって登録が成されたまま。それ以来、外界との接触を極力断ち、今に至っている。
こういう時の私の行動は決まっていた。
「よし!上陸だ。《マナミ》準備をしてくれ。」
「面白くなってきた!」これだから旅はやめられない!
星の外交交渉を受け持つ人工知能の説得は難航したが何とか許可を受け、上陸船は惑星に着陸した。
ほとんど手付かずの自然に囲まれた美しいこの星の空気は、浄化処理された宇宙船の空気を吸い続けた私には、嬉しかった。
大きく深呼吸をして美味しい空気をいただいた。
周りを見渡すと、人工物らしき構造物は、メインの宮殿と旧式のロケットが数台並んでいるだけ。「型は古いがメンテナンスはキチンと成されているようだ。」
《カメナシ・ユウヤ》を出迎えたのは、どれも長身で抜群のスタイルを具えた美形の絶世の美女アンドロイド達。20名程の数。
「彼女達のマスクはどれも過去の地球の有名な美女を模して作られているようです。」と、船の運行知能《マナミ》がピアス型の通話装置から教えてくれた。

227 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/07(水) 17:55:55
【持つ者持たざる者】その2

「こんな辺境の星にようこそ。」と美女たちの並ぶ列の奥から男性の声がした。「ハーレムの王様の登場です。」と《マナミ》の小さな声。
アンドロイド達に《テツロウ様》と呼ばれているこの男。
独特の目つきと笑い顔で私を見ていた。
身長は192センチある私の胸位までしかなく、頭髪は薄く、サングラスでは、ない視力矯正用のめがねをナゼか、掛けていてかなり肥満状態の太った体をしていた。
遺伝子を操作、または、整形技術でいくらでも簡単に容姿をコントロールできる今の時代、なぜこの男は、ナチュラルのままでいるのか。
《カメナシ・ユウヤ》自身も実は、何も変えてはいないナチュラルな人間。
たまたま遺伝資質がいわゆる美男子と言われる要素を持っているため何も換える必要がなかったのだが。
「この星に居る人間は私だけ。どうぞお好きな期間、滞在してください。」と男は、また独特のニヤケた笑いを浮かべ語る。
「悪い人間では、なさそうですね。でもなかなかあの容姿はユニークです。」と《マナミ》が余計なコメントを語りかけてきた。
《カメナシ・ユウヤ》は、しばらくこの星に居ることに決めた。
美味しい食事は出してくれるし、美人のアンドロイドに囲まれた暮らしもたのしかった。
あの男はあまり気に入らなかったが…
しばらく暮らしてみて分かった事だが、美人の有機素材の女型アンドロイド達は、かなりの進んだ技術で作製されていた。
人工物とは言えない程の独立した意識も存在し心をちゃんと持った生き物なのだ。

228 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/07(水) 17:57:59
【持つ者持たざる者】その3(終)

ある日、《キョウコ》という名のアンドロイドが声をかけて来た。とても魅力的な知的なアンドロイドだった。
話をしているうちに私たちの仲は、機械と人間の関係を越えてしまった。
その後は、《アオイ》《クミ》《ヒカル》…皆、いい娘たちで…
船の運航知能《マナミ》の忠告を聞かず次々に関係を…「あああ…」
《マナミ》の考えでは、こんな事はアンドロイドでは通常考えられない事らしい。つまり、この星の美女アンドロイド達はすべてハーレムの頂点に位置する《テツロウ様》を基準に設定されているはずだと言うのだ。
それが部外者である私に好意を向けてくるなんて。
あまりにも精巧に組み上げられた意識プログラムのせいなのだろうか?
人間の女性にあまりにも近づけすぎた為なのだろうか…
「トン!トン!」夜、21時部屋のドアをノックする音。
昼間知り合った《ナナコ》なのかとロックを解除させたとたん、数体の警備ロボットが無言で入ってきて私を拘束した。
投獄され、《マナミ》も没収され船とも連絡はつかないままだ。
「出してくれ!俺が何をした。誘われたのは俺のほうだ。」
2,3日が過ぎた頃、知能を持たないロボットに連れ出され、長く暗い通路を通り、ある部屋へと通じるドアの前へ連れて行かれた。木製の大きいドアが開く。
「異端審問を開始する。」
私と関係したアンドロイド達がすべて罪人として手足を拘束されたまま立たされていた。皆、表情は暗く、うな垂れていた。これから彼女たちには廃棄処置が待っているのだろうか。
もちろんこの審問会とは形だけで納得は到底出来ない内容のまま淡々と進行してゆく。
「結果!この者は、異質な思考を我が星内に持ち込み、女たちの純な汚れのない精神を侵した。これは重罪に値する。」すべては終わり、俺も多分、処分されるのだろうか。

連れて行かれる《カメナシ・ユウヤ》を《テツロウ様》と同じ顔の審問官が数名高い位置から見下ろしていた。
いつものあの表情の太ったチビの男が…

いつの世も女は女…男も男…

229 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/07(水) 18:01:55
ついつい長くなってしまいスミマセン。

次のお題「エネルギー」「一流選手」「図鑑」あたりでどうでしょうか?
宜しくお願いします!

230 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/08(木) 01:24:19
「エネルギー」「一流選手」「図鑑」

「うわぁ、イタリア代表はやっぱりすげえ…一流選手ばっかりだぜ」
ヒロシは昨日買ったばかりの「W杯大図鑑06」をめくりながら騒いでいる。
お前な、たかだかW杯くらいで(ry

「…にわかファンが増えて大変結構だね…」
精神寄生体たちはほくそえんでいた。
「あとで審判に干渉してやるか。興奮してもっとエネルギーを放出してくれるだろうよww」

「チューブ」「人生」「飛ぶ」

231 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/08(木) 02:33:56
少佐殿!ひょっとしてこの後《テツロウ様》は時代遅れの蒸気機関車で
背の高い黒尽くめの女と旅をしている団子っ鼻の少年ガンマンに撃ち殺される
展開なのでありますか?

232 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/08(木) 10:20:31
チビでデブで薄毛、極度の近視の有名人。
誰か居ないかと考えたのですが思いつかず適当に鉄郎にしちゃいました。

233 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/08(木) 12:07:43
「ひょっとすると不幸ではないのかもしれない未来」

「あなたお帰りなさい!」
「おかえんなしゃーい!」
「……なしゃーい!」
飛ぶように会社から帰り、ドアを開けると妻と子供たちの声が元気に響いた。
「た だ い ま !」と答えるオレ。
靴を脱ぐと、オレは我が家へと足を滑り込ませた。
子供たちも、すぐさまオレの体の上に這い上がってくる。
「あら?私には『ただいま』無し?」オレの足の方で、妻はふくれっつらをして見せているが、アーモンドのような形の目は笑っていた。
「ママの分は…、あ と で。」
妻のふくれっつらが、一瞬で笑顔に変わった。

直径1メートル、長さ6メートルのチューブ状であっても、この家がオレの元気の素だ。
課長に昇進して給料がもう少し上がれば、中で膝立ちできるサイズの家を手に入れることができるだろう。
そしてもし運が良ければ、中腰で歩けるサイズの家が手に入るかも……。
でも今の住宅事情を考えれば、贅沢は言えない。
それに、法律により全ての住宅が我が家のようなチューブ・ハウスになったことで、一つ良いことがあった。
家族同志の触れ合う機会が増したのだ。
もっともそのせいで出生率も増化したのだが(笑)。
…子供たちが奥の間にさがると、入れ代わりに妻が身を添わせてきた。
「……あ な た(笑)」
さっき約束した「ママの分」の取り立てにふ違いない。
……オレは喜んでそれに応じるつもりだ。
これがオレのマイホーム。
直径1メートル、長さ6メートルのチューブ状であっても、この家がオレの元気の素だ。
これがオレの家族。
これがオレの人生。


お し ま い


234 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/08(木) 12:11:03
と言うわけで、お次のお題は、

「ウォーターフロント」「Cレイション」「プロミネンス」

235 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/08(木) 14:07:58
>>233
チューブのキーワードの使い方が光った作品で楽しませていただきました。流石ですね。

私も同じキーワードで作ったんですが一歩先を越されてしまいました。
私の発想は「チューブ」「人生」ってとこで単純に医療物になっちまいました・・・

236 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/08(木) 15:05:05
少佐殿のような「ちゃんとしたSF使い」にお褒めいただき、感謝感激です。いや、ほんとに。
私の書いてるのなんて「似て非なるもの」であってSFじゃないですから。

今回のお題のポイントは少佐殿のご指摘どおり「チューブ」だったと思います。
地下鉄の意味の「チューブ」、練り歯磨きの「チューブ」、実は「中部」の意味だった「チューブ」に、波乗りの「チューブ」から映画「エクソシスト」のテーマ曲「チューブラーベルズ」まで考えましたが結局ああいうことに。
ちなみに、最後まで「チューブ・ハウス」と首位を争ったのは「中部」でした(笑)。

ふつう「チューブ・ハウス」見たいなネタになったら、「ああ嫌だ!こんな未来!!」という展開でしょう。
でもこの未来は、私や少佐殿、そして他のスレ住人にとって現実となるかもしれない未来です。
だから暗い話にはしたくありませんでした。
そこで「スキンシップの増加!」「年中ベッドインしてるみたいな世界!?」というきわものに……。
笑っていただければ幸いです。


237 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/08(木) 20:13:41
少佐殿の作品も是非ぅpして頂きたいであります!

しかし閉所恐怖症の私にはきつい未来w。「鋼鉄都市」みたいに、全国民が
広場恐怖症になりそうでつね。
そこでこんな展開を考えてみました。便乗御免w。

これがオレの家族。
これがオレの人生。
…そんなことを考えていると、
「…ねえ、あなた?」
妻が訝しげにオレの顔を覗き込んでいた。
「ああ、悪い。じゃ、出掛けようか…」
いくら年中触れ合っているといっても、さすがにここでそのまま…というわけには行かない。
なんといっても体位が選べないw。それどころか下手をすると動かすことすら…いや、あまり詳しくは書くまい…
そんな訳でオレと妻は、いつものラヴ・チューブへとやってきた。
ここだけは贅沢にも6メートル(!)もの直径が確保されているのだ。
ここならあんなことやこんなこともし放題♪。
すべて国営だから、設備も充実のうえに料金も格安。
このひと時の開放感を味わうために、自然と足繁く通うようになるのだ。
まずは二人でジャグジーに入って…などどオレが段取りを考えていると、
「あなた!みて!みて!」
こ…これは!任天堂のWiLL3じゃないか!しかもゼルダの新作公開中!
…結局することもせずに二人で遊び倒してしまった…orz。

「…政府発表の昨年度の出生率は依然1.21から回復せず、第六次年金見直し法案の成立は避けられない情勢です…」

238 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/08(木) 21:09:51
1.21は低すぎでしたね。原作に「上昇した」って書いてあるんだから、
1.4くらいにはしておくべきでした。失礼しました。

239 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/08(木) 23:14:41
>>237
遅くなりましたが「チューブ」「人生」「飛ぶ」で作った私の作、↓載せさせていただきます。

キーワード重複スミマセン…

240 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/08(木) 23:15:16
【世界に一つだけの…】その1

部屋の中は、静かだった。聞こえるのはわずかな医療用装置の作動音。
それと患者が呼吸する音。時折早くなる呼吸…
そう、これは、この世で残されたわずかな時間を惜しむように繰り返される命の抵抗なのか。

「父さん…」と、痩せ細った父に私は声をかけた。
この病室で何度この問いかけをしたかわからない。それももうすぐ終わる…
92歳の生涯を終えようとしている意識の無い父が何本ものチューブを接続され、生かされ続けていた。
男性の平均寿命が100歳を過ぎた今、父は早すぎる死を向かえようとしている。
尊厳死、安楽死の明確な国家基準が確立されて2年が過ぎ、父の場合も淡々とこの制度に照らしあわされ、正式に今日、認定がおりてこの時が来たのだ。

「あなた…」と母さんが 「お父さん…」と姉が 「おじいちゃん…」と娘が。 
家族みんなが集まり見つめる中、担当医が立ちあい、装置が静かに動きを止めた。
いつもやさしかった、そして時には厳しく接してくれた、いい父親だった。
私の脳の中では父との思い出が駈けめぐった。私の感情を揺さぶった数だけ何度も何度も涙が頬を流れた。

241 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/08(木) 23:16:20
【世界に一つだけの…】その2(終)

皆が悲しみ、涙を流していた時、「カチャ」と、病室のドアが静かに開いた。
若い2名の男性、1名の女性が入ってきた。
家族と亡くなった父に深々と一礼した後、3人は慣れた手つきで持参した特殊なコードが付いた装置を父の頭部へ接続させる作業をはじめた。
「パパ、この人たちは何をしてるの?」
私たち大人には見なれた一連の行為だが、はじめて見る娘の《友果》は不思議な顔で聞いてきた。
「あれはね。おじいちゃんの頭の中から音楽を取り出しているんだよ。」


二日後、父の葬儀が行われ、斎場の複数のスピーカーから曲が流れはじめた。亡くなった直後の父の脳内を解析しその人が持つ独特のパターンから採取された思考波をもとに作曲された曲。
世界で一つだけ存在する曲が奏ではじめられた。
私もこの会場に集まるすべての人達も、父のメロディに魅了されていた。
父の92年間の人生を証明する生きた証に誰もが耳を傾けている。

最近になって行われるようになったこのサービス。
死亡が確認された直後、脳の活動残像を解析出来る技術が開発された。
不思議なことに生前どんな凶悪な事件をおこした人間も虫も殺めたことの無いような善人も、生前の地位、名誉、財産の有無、に関係はなく、どんな人生を過ごしてきたとしても、最後に残す一曲は無条件に素晴らしい音楽を産みだすことがわかっていた。

その中でも特に素晴らしいと認められた曲は、パッケージ化され販売契約が結ばれる事も有った。
しばらくの後、私の父が残した曲も何百曲ものライフミュージックの音楽データの仲間入りを果せた。父の曲が世界中のネット網に飛ぶのだ。
死後50年間は使用権が発生し、販売額に見あった収入が得られる仕組み。

はたして100年後、200年後、父の曲は名曲として後世に生きる人々の心に感動を与え続ける事が出来るのだろうか…

242 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/08(木) 23:19:00
>>234さんの次のお題

「ウォーターフロント」「Cレイション」「プロミネンス」です。

皆様よろしく。

ところで「Cレイション」って何ですか??

243 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/09(金) 00:45:20
「ウォーターフロント」「Cレイション」「プロミネンス」 1/2

「これよりきさまらにい、しーれーしょんをしきゅうするう!
まずいなどとほざくやつはあ、たいそういきだあ!」
「ちがうよそれえいそうだよお!」
「とにかくせいれーつ!」
このウォーターフロント地区の子供たちはみんな宇宙軍に憧れている。
しょっちゅう最新型の航宙艦が出入りするのだから、無理もないことだ。
今も黒鉄色の巨大な船体が水面に浮かんでいる。
「プロミネンス」。私の搭乗する船だ。
「…また宇宙軍ごっこ…」
窓の外を見やっていた妻がけだるげに呟いた。
「あんなもの、全部でたらめなのに…」
私は妻の肩に手を置いた。
「それはそうだとも。大衆が最も好むイメージを流布しているのだからね。」
「…私、もう我慢できない!この嘘も!あなたのその見下すような態度も!」
妻は私の手を払いのけた。
「…君が離婚を望むのなら…」
彼女は小刻みに震えている。
私は言葉を続けることを諦めた。妻を残し、部屋を出る。

244 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/09(金) 00:46:37
「ウォーターフロント」「Cレイション」「プロミネンス」 2/2

私には妻の気持ちが分からない。それは宇宙軍に入った代償だった。
深宇宙での任務には強い精神的負荷が伴う。我々は皆、生化学的に調整されているのだ。いついかなるときにも冷静に行動できるように。
我々が摂取しているのは「宇宙の荒くれ」の食べるCレーションなどではない。
もっと繊細に、高度に調整された栄養液。我々は常に安定した、最高の状態に保たれている。
「サイボーグ」。だが政治的には歓迎されなかった。
日焼けした、粗野で、ユーモラスな「宇宙軍」が創設され、広報を一手に引き受けることとなった。我々は影の存在だった。
「プロミネンス」に乗り込む。出航の準備に忙しい仲間たち。「仲間」。
我々は既に異質な存在なのかもしれない。

「…宇宙軍の発表によりますと、去る26日、航宙艦『プロミネンス』が深宇宙任務の途中消息を絶ったとのことです…」

何か暗くなってしまった…orz
次のお題は創作文芸板からもらってきました。
「大統領府」「桜吹雪」「年代記」

245 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/09(金) 07:30:57
>>少佐殿
そのむかし、「SF」が「サイエンスフィクション」の中に「サイエンスファンタジー」とでも呼ぶべきものを包含していた時代を思い出させてくれるような、小さな良作ですね。
「Cレイション」は軍隊用語でして、簡単に言えば「缶詰の野戦食」のことです。
軍隊でも通常は暖めた食事が供されるんですが、そういうことすら贅沢な環境では個人が携帯する缶詰食が食べられるわけです。
そういうものが「Cレイション」。

もし、公園で野戦服着て缶詰食ってるヤツがいたらそいつは立派な軍オタです。
食べてるのは「Cレイション」かもしれません。

>>237
笑。
でもありそうな展開のような……。

246 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/09(金) 11:08:02
>>245
感想ありがと
もう少し私に専門的科学知識が身についていれば内容にリアル感を出すことが出来るんでしょうが。
新聞の切り抜き程度で得られる知識はこんなもんか…
ほら話にならない程度を維持していきたいですね。

「Cレイション」、そうですか缶詰でしたか。goo検索でもハッキリしなかったもんで聞いてみました。
そういえばエヴァンゲリオンでシンジの同級生がテント張って食べてたヤツかな。

247 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/09(金) 12:16:49
エヴァンゲリオンですか、懐かしいですね。
もっとも私は一度も見たことが無いんですが(笑)。
私は「ウルトラマン」を本放送で見てる世代なもんで……。
エヴァ板の「ゼットン対エヴァンゲリオン」スレに投下した「エヴァトラマン」が私作の駄文第一号でした。

……と、いうわけで……。

248 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/09(金) 12:20:22
「あいつの死んだ日」1/3

大統領府が発表した。
この星の初代大統領が入院先の病院で亡くなったと。
しかも報道官ではなく現大統領自らによる発表で。
「国父」ならぬ「国兄」とも呼ばれた偉大な男の死に、星全体が喪に服している。
だが私にとって、彼は「初代大統領」でも「国兄」でもなく、ただの「あいつ」に過ぎない。
窓の外に桜が散って行く。
そう……。
あの日もこんな風に桜が散っていた。
……………。

「ぐああっ!」オレの隣にいた男が高圧放水の直撃を受け吹っ飛ばされた。
「だいじょぶか!?」体を低くしたまま這い寄って声をかける。
吹っ飛ばされたとき頭でも打ったのか低く呻くだけの男を救護班の女学生に引き渡して「前線」に戻ったオレに、見知らぬ男が声をかけてきた。
「畜生!母星の奴ら、殖民星の人間なんか容赦無しか!」
「オレたち殖民惑星のもんなんて、人だと思ってないからな。」と答えるオレ。
そんなことを言っているそばから、見知らぬ男の頭から銃弾がニットの帽子をもぎ取っていった。
……オレたちの星は関係改善を求め、母星政府と長い交渉を続けていた。
母星政府の回答は……無視、逮捕、投獄、そして暗殺。
たまりかねたオレたちは、母星政府の総督府にデモ行進。
中にいた女学生が、警備の母星軍兵士が放ったガス弾の直撃で大怪我を負ったのをきっかけに、事態は「総督府占拠」まで雪崩をうって進行してしまった。



249 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/09(金) 12:21:58
「あいつの死んだ日」2/3

占拠からもう既に週間。
見知らぬ間柄ばかりの中にも指揮系統のようなものができ、気が着いてみると、何故かオレがそのトップに座っていた。
最初は市民から寄せられた支援の差し入れも、母星政府軍の包囲で絶たれてしまい、この二日間は何も食べていない。
さっきの男が倒れたことで、前線でまともに動ける男はオレともう1人だけになってしまっていた。
「負け戦だな…….」見知らぬ男が言った。
オレは背後を振り返った。
高圧放水やガス弾、電気ショック棒などで痛めつけられた市民が呻き声をあげながら、大勢横たわっていた。
中には明らかに未成年……というより子供まで混じっている。
(これ以上は踏ん張れないな……)
……密かに覚悟を決めると、オレは建物の入り口へとにじり寄った。
そのときだ。
がつんっ!
後頭部に突然の衝撃を受け、オレはその場に崩れ落ちた。

気が着くとオレの頭には不器用に包帯が巻かれ、あの見知らぬ男が上から覗き込んでいた。
「あんた……投降しようとしてたろ?悪いな、オレがぶん殴らせてもらった。……判ってるよ、オレたちを助けるためだってことは。みんなを代表して礼を言うよ、ありがとう。」
見知らぬ男はオレに一礼してから言葉を継いだ。
「……けど、アンタだって知ってるだろ?リーダーは……、リーダーだけは殺される。それが母星政府の遣り方だ。けど、オレはアンタに生きていてもらいたい。次の戦いのために……。」
「……それじゃ貴様、まさか……!?」
「ああ……そうだよ」見知らぬ男は静かに笑った「……あんたの身代わりになる。オレが代わりに殺されてくるよ。」
頭を痛みも忘れてオレは叫んだ
「バカなマネはよせ!」
だが、見知らぬ男は静かに笑い返して言った「白旗は持っていかないぜ。オレたちにだって意地があるからね。」
そして見知らぬ男は総督府の正面玄関に立った。
光の刺し入る長方形の枠の中に、細いシルエットが堂々と胸を張る。
その背景を飾るのは、春の嵐が呼んだ桜吹雪。

オレはぎゅっと目をつぶって………間も無く轟くであろう銃声を待った。

250 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/09(金) 12:23:10
「あいつの死んだ日」3/3

あいつは………死ななかった。
敢然と立つあいつに背を向け、母星政府軍は一斉に退却してしまったのだ。
これは後でわかったのだが、殖民星自警隊や警察隊がちょうどこの時、母星政府に対し各地で叛旗を翻していたのだ。
「桜吹雪の中に立つあいつの姿と、その前から逃出す母星政府軍」の構図は、それから始まった独立戦争の象徴になった。
それからさらに10年後………、総督府は大統領府と名を変え、その最初の主としてあいつを向かえることとなる。
そして「あいつ」はこの星の年代記の登場人物となった。

…風が強くなった。
……舞い散る桜が吹雪へと変わる。
あいつが行くのだ。
ちょうどあの日のように。


お し ま い


251 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/09(金) 12:25:21
また例によってSFじゃないな。
……と、いうわけで次のお題は……

「ゴジラ」「ガメラ」「SF」


252 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/09(金) 13:01:30
少佐殿!拝読したであります!
小官の脳から歌を取り出したとしてもアニソンと特ソンしか出て来ないだろうと思ったら
鬱になったので上陸休暇を申請するであります(つω;)

今回お二人の着想の違いが大変勉強になったであります。
今後とも折角の作品は複数投稿頂きたいと愚考するものでありますが、いかがでありますか?

253 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/09(金) 17:10:31
このスレhttp://book3.2ch.net/test/read.cgi/sf/1143991803/l50から来ましたね?

「ゴジラ」「ガメラ」「SF」

「…信じられん。核エネルギーを代謝する生物など…」
防衛相が呟いた。
「これはあれですな…そう、『ゴジラ』ですか…」
総務相が左右を伺いながらその名を口にする。
「では、あの遺跡から現れた方は、『ガメラ』とでも呼ぶかね」
外相が応じた。
「既にネット上ではその名称が広まっているようです」
官房長官がすぐに付け加える。
(また2ちゃんねるあたりで「外相特ヲタ」などと流されてはかなわん…)
「…お手上げだな、諸君…」
閣議の面々を見渡して首相が言った。
「こんなことは考えたこともなかった。まるでSFじゃないか。
…そうだ、SF作家を召集したまえ。何かアイデアがあるかも知れん」
「…ああ…残念ですが、総理…」
文科相がためらいがちに答えた。
「ん?何だね?」
「現在わが国には、SF作家はおりません。」

…なんてことになりませんように…

関東甲信越梅雨入りということで、お題は「雨」「カビ」「長靴」

254 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/09(金) 17:56:37
>>253さんにまた先越されちゃいました!!

せっかく作ったので載せさせて下さい。

こういうパロデイ的なの結構好きなんです私…↓

255 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/09(金) 17:57:59
【ゴジラVSガメラ】 その1

「お客様!これで一通りのご説明を終わらせていただきます。」
「何かご不明な部分、ご心配な箇所等、ございましたら…」
《神部トキオ》はイスから立ち上がり「いや!十分だ!すぐ始めてくれ!」
と…眼を輝かせジャケットを脱ぎ始めた。

これから《神部》様は変身の為、二ヶ月間、専用メディカル施設に入ることになっている。
この業界が開始された時からお客様対応係りをプロとして仕事にしている《川本ゆかり》は今だに、この人たち(人種)を理解できなかった。
ただ確かなことは、100%客の性別は男で、みんな同じ眼の輝き(あの独特の寒気のする眼)を持っていることだ。
今、改造手術にかかった男もマンションが買えそうな額を払ったのだ。
莫大な費用が発生するにも関わらずこの体験ビジネスには、2年間予約待ちの状態なのである。
私の業務時間が終わる。席を立とうとしたとき、端末のディスプレイに2ヶ月前私が担当したお客様《田崎》様のガメラが完成したらしいと表示が出た。
このお客様は平成三部作のシリーズ1作目の名作。金子修介監督作、脚本 伊藤和典、特技監督、樋口真嗣を起用した「怪獣映画の王道」を貫いたガメラへの転身を希望された方。
業務外時間だが7階の特設観覧席で《田崎》様の名演技を見るよう上司からの指示が出ていた。
指定の席を探す。私の席以外はすべて埋まっていた。ホールはすごい(いやな)熱気で包まれ独特の(オタ)臭いが…
巨大なメインのスクリーンと複数のサブスクリーンには、これから始まるガメラの大暴れの舞台が映しだされている。
熱海沖の広大な埋立地に造られたお台場が再現されていた。

「ウワアワワーーーァァアアーーー!!」とものすごい歓声がおき《田崎》様ガメラの登場が…
プラズマ火球を口から吐き、見事に走行中のゆりかもめを木っ端微塵に。
《田崎》様の身体状況をモニターする心電波形は、何とか基準値内におさまっていた。

256 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/09(金) 18:00:03
【ゴジラVSガメラ】 その2(終)

《川本ゆかり》は、この怪獣大暴れショーを見つめながら考えていた。
ホント!まったく理解できない。
自分の生命に危険を及ぼす可能性が大きい怪獣への転身行為。たった一回の遊びのために。
もとの人間に戻るのにも同等の危険性。何らかの後遺症が少なからず残るというのに…
同じようなサービスにコンピューターを使った仮想体験ももちろん存在するのだがナゼかこの分野に関してはこのスタイルが圧倒的な人気を得ている。
どんなにリアルな仮想体験システムが発達したとしてもヤッパリ自分自身が巨大な怪獣となり本物の建物を壊し、走行中の新幹線をたたき落とす感覚は実際体験しないとわからない(ということらしい…??)

ショーはクライマックスに入った。観覧車を蹴飛ばし粉砕。フジテレビの球形の構造物を転がして遊ぶ。
ガメラバージョンの最後のお約束。手足を甲羅の中に引っ込め、その箇所から火炎を噴射、その推進力を利用して飛行するのだ。
映画設定の最高飛行速度はマッハ3.5は無理だがわが社の技術陣の最高傑作の機能。
何とか空を飛べるまでに至ったのはもう、いやはや、喜んでいいのかあきれるばかり…
《田崎》様はこれから半年かけ人間へ戻る過酷な医療処置が待っている。うまく行くことを祈るのみ。合掌…

憂鬱な気持ちでショーを見終わり帰宅の準備を始めていた時、なにやらオフイスが騒がしかった。
上司の《森永》が見たことも無い青ざめた顔で対応していた。
「どうしたんですか!?」「ああ!川本クン!た、大変なことになって!!!」と言いどこかへ消えて行った。
どうやら新人の女の子《喜多田》が担当したお客様に対してのトラブルらしかった。

「ズズズゥンーーーー」「ズズズゥンーーーー」「ズズズゥンーーーー」

257 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/09(金) 18:01:41
【ゴジラVSガメラ】 その3(終)  ※すみませんこれがラストでした!

地震!?いや!これは!

「大変だーゴ、ゴ、ゴジラだーーーーーっ」誰かが叫んでいた。

いやな予感で窓を見ると怪獣の尻尾がうねうねと動いているのが見えた。
この後は大変な騒ぎでほんまもんの自衛隊は出撃してくるし、アメリカ軍まで介入してきてとんでもないことになった。
結局、直接被害は本物のお台場にあるわが社《SFドリーム社》の建物の全壊のみで済んだが。
原因は、こちらの管理設定ミス。
大暴れしたお客様の希望だった初代ゴジラでは、無いのに改造されてしまった事にあったのだ。

しかも、よりによってあのゴジラに…
1998年のハリウッド製作のアメリカ映画。ローランド・エメリッヒ監督作 『GODZILLA』(ゴジラ)。怪獣概念への理解の違いから、日本とアメリカのゴジラ映画ファンには認められていない。
突然変異による超巨大トカゲ(イグアナ類)と解釈して描写されているゴジラなのだから。
お客様が怒って暴れだすのも分からないでは無いのだが…

この怪獣変身サービス事業は当分の間、自粛だ!
「あーあ!私も次の仕事探さなくちゃ!」

258 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/09(金) 18:04:15
と、いうことで、>>253さんの

お題は「雨」「カビ」「長靴」

お願い致します。

259 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/10(土) 02:53:05
特ヲタの業ですねえ…www。
これだけの技術があれば、バイオスーツでも変わらないだろうに…と思ったのですが、
彼らにとっては仮想体験と同じで、自分が変身する以外は本物じゃないんでしょうね。
再転換後の後遺症も、会社の方は気にしていても本人はむしろ嬉しいような類のもの
(つい火を吐いてしまうとか、声が怪獣っぽいとか、トカゲの生食以外受け付けないとか)
なんでしょうか。
しかしこれだけの費用を払える特ヲタってどんな人種なんでしょう。SWの撮影用模型を
持ってるような人達なんでしょうが…どうも想像できません。

ところで、ウルトラマンに変身したい人はいないんですか?…いや、愚問でした…

260 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/10(土) 09:30:45
>>252さん感想ありがと
音楽を扱ったSF話も書いてみたいと思ってましたのでちょっとやってみた次第です。
私、音楽関係の知識なしで日頃、ただ好きな流行曲聞くのみの生活です。
音楽とSFの融合は過去、名作ありますよね。絶対音感を持つSF作家がもしいたらどんなSF書いてくれるのかしら…
読んでみたいものです。(名作って事ではないが『黄泉がえり』は良いSF?映画だったと思うが)

ところで私の過去好きなアニソンは、ザンボット3のエンディング・ファーストガンダムTVのオープニング、エンディング・
エヴァTVのオープニングかな…ぐっと古く初代タイガーマスクTVアニメエンディングも忘れられない

>>259さん感想ありがと
思いつきで書いてしまいかなり穴のある設定でした。
バイオスーツでも変わらないだろうに・・・そうでした。
別に規格のゴジラ、ガメラ用意しておいて意識だけ入れても良かったと思いもしましたが、
私の好きなサイボーグSF『マンプラス』をちょっと意識して改造人間にこだわって書いてみました。
1分の1でなく2分の1スケールでやろうかとも思いましたが(セットの費用もろもろ、削減できるか?)これもオタ魂は許さないだろうとこだわって見ました。

でも、もし技術的に可能だとしても国が許可しないでしょうが…こんな商売。それ言ったらおしまいか。


261 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/12(月) 07:28:15
>>少佐殿
「ゴジラVSガメラ」、しみじみとした良い作品でした。
普通の人だとお笑いネタなんでしょうが、私にはネタとは読めません(笑)。
また書いてみようかな?
「怪獣になりたかった大人の物語」を(笑)。


262 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/12(月) 13:54:41
>>261さん感想ありがとうございます。

↓で続編書いて見ました。前回の話の神部側から見たお話しにしてみました。
一応、お題の「雨」「カビ」「長靴」 使っています。

263 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/12(月) 14:02:56
【怪獣になりたかった男】その1

「ああ、ついにやっちまった…な」と《神部トキオ》はメディカルルームの第一可変蓄漕に浸かりながら考えていた。
意識を失いそうになりながらも45歳というこの怪獣変身サービスの年齢制限ギリギリでやっと…やっと長年の夢がかなう、うれしさでいっぱいだった。

技術主任の《佐々木洋介》は、慎重に作業を指揮していた。
全身の皮膚をはがされ第一可変蓄漕に浸かる人間以外の生物に変身しようとしているこの生き物、この奇妙な人種を観察していた。
お客様の希望は、平成三部作のシリーズ1作目の名作。金子修介監督作、脚本 伊藤和典、特技監督、樋口真嗣を起用した「怪獣映画の王道」を貫いたガメラ。
形成変化設定の指示細胞を含ませた《カビ》を注入させる。
カビと言っても本当は、マイクロマシンの塊。
顕微鏡映像で見ると、まるでカビのような動きで人間の肉体に入りこみ増殖する姿であるためこのような名称で呼ばれるようになっただけだが。
1m70cmあまりの小さな人間を巨大なゴジラ、ガメラ、ゴモラ、レットキング、などなどに変化させる夢物語の技術の実現はこの生体変化を促すカビマシンの開発無しには、絶対不可能な事であった。
肉体のすべての部分に入りこんで増殖してゆくカビは、2ヶ月という短期間での改造を可能にした。

264 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/12(月) 14:04:42
【怪獣になりたかった男】その2

《神部トキオ》は、夢を見ていた。この決断をした時のあの日の事を。
「私も、お母さんも絶対反対!」「それでもあなたがヤルというのならこれで、私は…もう…二度とあなたの前には現れないと思って下さい。」
母の流した涙。そして同じ職場でいずれは結婚を考えてもいた彼女《長瀬美紀》の流した涙。二人のその時の表情が何度も何度も夢の中に現れては消えていった。

技術主任の《佐々木洋介》は、完成した芸術品の立派な怪獣を目の前にして感動を隠せなかった。
この仕事をしていてこの瞬間が一番好きだ。
45歳という制限いっぱいのお客様を相手に何の問題も無く仕上げられたプロとしての達成感。
「金子修介・伊藤和典・樋口真嗣」と言う目覚めのキーワードを打ちこみ《神部》ガメラに呼びかける。

私は、「Go!Go!」と遠くの方で行動を促す言葉が聞こえゆっくりと立ちあがった。
大きく呼吸をしてみた。経験した事も無い不思議な感覚。
視界も徐々にハッキリとしてきて、何やらボワっと少し先に動く物が見える。
一歩二歩、前進する為に足を動かすとそれは形を鮮明にし、ゆりかもめの車両だとわかる。
さあ、長年待ちこがれた60分間が始まった。
熱海沖の広大な埋立地に造られ再現されたお台場。
プラズマ火球を口から吐き、見事に走行中のゆりかもめを木っ端微塵に。
今、目の前に広がる世界を踏み潰し前進し破壊するビルの本物のコンクリートの重みを感じていた。
「これだ!これが欲しかったんだ。」と歓喜の波が押し寄せ巨大な心臓が脈打つのが感じられた。

265 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/12(月) 14:05:39
【怪獣になりたかった男】その3

ショーはクライマックスに入った。観覧車を蹴飛ばし粉砕。フジテレビの球形の構造物を転がして遊ぶ。
そしてガメラバージョンの最後のお約束。手足を甲羅の中に引っ込め、その箇所から火炎を噴射、その推進力を利用して飛行するのだ。
映画設定の最高飛行速度マッハ3.5は無理だがSFドリーム社の技術陣の最高の技術で空が飛べている。あああ…すごい!すごいよ!!

あっという間に夢の時間は過ぎ去り、巨大なガス室に入った俺は、徐々に眠くなる。これから私には、半年間もとの自分に戻るために大手術が待っている。

技術主任の《佐々木洋介》は復元処置の専門技師《安田》の曇った表情で問題を察知した。
「何とかならんか!」と聞くが《安田》の返事は無い。
会社としては、お客様と結んだ何枚もの契約書でサービス実行中での重大な問題が発生(最悪死亡)したとしても何ら責任は負わないと決まってはいるが、そんな事は関係無い、私も安田も何とかしたかった。
助けたかった。
この怪獣への転身技術はほとんど完成された技術だがどうしても元の人間に戻す過程で2,3個所、最大の問題点が発生する。
このままでは、一旦消した意識をこちら側へ連れて来れなくなる可能性が大きい。

《神部トキオ》は、夢の中で何度も何度も同じ夢を見ていた。
はじめて母に連れていってもらった映画館で見たガメラ映画。
薄暗い映画館のスクリーンに光りが燈り、わくわくする夢物語の世界へ連れていってもらったあの体験。
あの日から私は、この時の為だけに生きてきた。

「お待ちしておりました。」ドアを開け入ってきた2人の女性。母は息子を《長瀬美紀》は彼を思う気持ちをいっぱいにし、横たわる植物状態の男を見つめる。
「これが今のトキオには一番の思い出になるものなのでは、と思いましたので…」
と、母は、小さな包みを《佐々木》に手渡す。
「では、これをスキャンさせ実像データとして《神部》さんの中枢神経に差し込む事とします。」「これでこちら側に意識を連れ戻す事が出きればいいのですが。」
「最善を尽くします。」と一言いって装置に向かう《佐々木》。「成功させます。」という言葉は言えなかった。あまり期待できないのは事実。

266 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/12(月) 14:06:49
【怪獣になりたかった男】その4(終)

《神部トキオ》の、夢の中では、その日、朝から雨が降っていた。
眠い目をこすりながら幼稚園に向かう子供の頃の私。それを見ている、大人の私も存在していた。全体的に白くモヤのかかった感覚はいまだに残っている。
「トキちゃん!はい!これ。欲しがっていたでしょう。」と手渡された物。昨日出かけたショッピングモールで見つけ、欲しがってダダをこね、母を困らせた物が目の前にあった。
客観的に見つめていた大人の私は叫ぶ!
「あれは…長靴だ。」黄色の、幼稚園の頃、無理を言って母さんにやっと買ってもらったピカピカに光っていた長靴。
そこには、立体成型されカッコよくプリントされたガメラのキャラクターが付いていた。
傘をさし雨の中をクルクルまわり大喜びで走りまわった感覚が甦える。
今まで白くモヤのかかっていた心にあざやかな色彩と意識が戻ってきた。


一ヵ月後、通常より20日ほど長引いた復旧工程。何年かは後遺症に苦しむだろうが何とかなるか。目覚めた《神部トキオ》は順調に回復した。
スタッフに聞いた事だがSFサービス社は、新規の客の受け付けを中止していた。ゴジラ部門で何やらトラブルが起きたためらしいが…

《神部トキオ》は、退院の日、何とか歩けるまで回復していた。自分の足でメディカルセンターの建物を出た。今は6月、外はシトシトと雨が降り続いていた。
センターの玄関を出た所で、傘をさしかけてくれる一人の女性が待っていた…
「おかえり…」
そこには、もちろん笑顔の《長瀬美紀》、そして少し離れた所には母が同じく笑顔で向かえていてくれた。

267 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/12(月) 15:04:41
次のお題は「札束」「リサイクルショップ」「駅のホーム」

で、どうでしょうか…
よろしくお願い致します。


268 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/12(月) 16:39:20
やれやれ、しまった。
……もたもたしてたら今度は私が先を越されてしもうた(笑)。
最近このスレはピッチが急激に上がって来たなぁ。
……でもとてもいい作品。
登場人物の心の中、それから作者の心の中にも明るく暖かい光が感じられる。
私がつくった駄文とはエライ違いだ(爆笑)。

折角つくったんで、投下してみましょう。
私が作った方の「怪獣になった男の物語」を……。


269 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/12(月) 16:42:48
「つゆどき怪獣カビゴンあらわる!」1/4

……照明の灯っていない薄暗い玄関。
張り紙には「土足厳禁!!」とあった。
あまり気が進まないが、靴を脱いで奇妙に艶やかな廊下に足を降ろしてみる。
…案の定湿っぽい。
床がツヤツヤして見えるのは、磨かれているからでなく、濡れているからなのだ。
一ヶ月近くほとんどぶっ続けの雨とあっては、まあムリも無い。
友達のためでなければ、僕だって雨を避けて家に引っ込んでいたいところだ。
ヤツはここ一週間、大学に姿を見せていなかった。
いや大学どころか、バイト先にすらバイト代金の支払日になっても姿を現さなかったというのだ。
天候不順で体調でも崩したのだろうか?あるいは風でもひいて……?
妙な胸騒ぎをおぼえ、僕は雨の中を彼の住むアパートへとやって来たのだった。

そのアパートの名は「緑一色」と書いて「りゅういーそう」と読む。
名前だけ聞いたらまるで雀荘だ。
いまどき珍しい貧乏学生の彼は、信じられないほどおんぼろなアパートに、不法入国の外国人やらに混じって暮らしていた。
玄関に置いておくと盗まれそうな気がしたので、さしてきた雨傘は肘にぶら下げ、僕は軋む階段を上がっていった。
明りが無いのは2階廊下も同じだったが、暗さは1階玄関の比ではなかった。
半年ほど前に来た時、途中の部屋から囁くような外国語の声が漏れていたが今日は何も聞こえない。
(雨のせいで仕事に炙れてフテ寝でもしてるのだろう……)
そんなことを考えながら、どんづまりにある友の部屋を目指しまるでトンネルのような廊下を進んだ。
人の気配がしないのは、友の部屋も他の部屋と同じだった。
重苦しく感じられ始めた沈黙をやぶって、トントン……と、ドアをノックしてみる。
そして「おい!××!!僕だ!いるんなら開けてくれよ!」と声もかけてみた。
そして数秒間の沈黙……………返事は無い。
雨模様で外は相当暗くなっているにも関わらず、扉の隙間からは光が全くも漏れていなかった。
(……留守かな?)
………と、思ったときだ。
僕は扉の脇に無造作に置かれた、あるものに気がついた。


270 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/12(月) 16:45:29
「つゆどき怪獣カビゴン現る!」2/4

扉の横に長靴が置いてあった。
水が入ってしまったので乾かしているのだろう。中にボロギレが突っ込んである。
長靴がここにあるということは……。
(……やっぱりここにいるんだな。それなのに返事が無いということは……)
まず「病気」という言葉が頭に浮かんだ。つづいて「意識不明」という言葉も。
「お、おい!いるんだろ!?」
慌ててドアノブに手をかけ手荒く揺すったところが、肘にぶら下げていた雨傘の先端が偶然ぶつかり、長靴がパタッと倒れた。
するとその衝撃で、それまで「ボロギレ」と見えたものがバラリと崩れ落ちてしまったではないか!?
「な、な、なんだこれ?」
傘の先端でつついてみたところボロギレとばかり思ったものは…………なんとカビ!
長靴の中でカビが繁殖して、ボロギレみたいに見えるほど盛り上がっていたのだ。
舞い上がった黄緑色のホコリを避けようと思わず後ずさりしたとき……、背中を預けるかっこうになった扉がいきなりメリメリッと音を立てた。
次の瞬間、僕が倒れているのは自身の目を疑う世界だった。
ここはどこだ?
熱帯雨林?
いやそんなはずはない!ここは僕の友人の、××の部屋のはずだ!

しかし僕がいるのは、怪しく隆起する緑一色の世界だった。


271 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/12(月) 16:47:34
「つゆどき怪獣カビゴン現る!」3/4

緑色の正体はすぐに判った。
カビだ!
長靴の中に隆起していたのと同じような緑のカビが、部屋中に群落を築いているのだ!
万年床は緑色の羽毛布団と化し、その横に転がる「二本の棒が突き出た円筒状の物体」は「ワリバシの突っ込まれたカップ麺の容器」に違いない!
カーテンはカビの房となって窓を覆い、ノートも教科書も全て緑のカビに飲み込まれている。
だが万年床の上にいるはずの友、あるいは友の姿を連想させるものは何一つ見当らない!
あいつは!××はいったい!?
跳ね起きると、こみ上げる吐き気を抑えて声を限りに僕は叫んだ!
「××!!どうした!?何処にいるんだ!?助けてやるから返事をしてくれぇっ!!」
……やはり返事はないのか……そう思いかけたとき…!?
ドクン!…足元でなにかが震動した。
……ドクン!……ドクン!……ドクン!!何が起っているのか、僕が把握できずにいる間にも、振動はますます強く明確になってくる!
同時におんぼろアパート全体がぐらぐら揺れだした!
(く、崩れる!?)
もう行方不明の友の身を案じている余裕は無い!
カビの毛布に足をとられながらも、なんとか廊下に飛び出した僕の目の前で、ずらり並んだ扉が次々弾けとんだ!
そして中から噴出したのは、カビ!カビ!カビ!カビ!このアパートには人など1人もいなかったのだ!
行く手を塞ぐように這い伸びる緑の舌を辛くもかわし、僕は階段に飛び出したが、眼下に広がるのは一面緑の絨毯だった!
背後から迫るカビの舌!階下からはカビの絨毯が這い登って来る!


272 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/12(月) 16:51:55
「つゆどき怪獣カビゴンあらわる」4/4

緑の恐怖進退きわまった一瞬、僕は階段の横の壁へと咄嗟に体当たりしていった!

バキバキッ!!
「うわああああああああっ!!」

建物のボロさが幸いした。
朽ちかけた建材とともにボクは隣家の貧相な植え込みへと落下。
カビのバケモノが板塀を押し倒すより僅かに早く、僕は狭い路地へと駆け出していた。
走って走って、息が切れてもうそれ以上走れないところまで走りつづけて……、初めて後ろを振り返ったとき…、僕の目に入ったのは脈打ち隆起する「緑色の丘」だった。
巨大な緑の舌が、何かを捜し求めるように大地を這いうねっている。
そして………カビのバケモノは、突然ある種の「音声」を放った。
それは、動物の発音器官からは決して出し得ぬ種類の「音」でありながら、同時にハッキリと人間的な意味を持つ「声」だった。
……慄然とする一瞬、僕は友の運命を、じめついた万年床に恋した男の運命を知った……。

カビのバケモノは、呼んだのだ。
はっきりと、
僕の名を……。



273 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/12(月) 16:57:07
と言うワケで、キーワードは267の「札束」「リサイクルショップ」「駅のホーム」でお願いします。

274 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/12(月) 17:08:28
おおっとぅ!怪獣祭り勃発かぁ!?
しかしここで空気を読まないオレが投下しますよ?

「札束」「リサイクルショップ」「駅のホーム」

僕には才能がない。
何もかも終わりだ。下宿も引き払った。僅かな持ち物も処分した。
いくらにもならなかった。
代金を数えていると、リサイクルショップのおやじが妙な目で僕を見た。
「…どうですお客さん、あなたの『人生』、買い取りますよ?」
おやじは一週間後に引き取りに来るといった。
札束の詰まったトランクとホテル住まいというのも、おつなものだ。
何か危険な仕事でもさせられるのかもしれないが、まあ、そのときはそのときだ。どうせ一度は…。
「頂きに上がりましたよ…」
駅のホームで、不意に声を掛けられた。
「え、

「−どうです?」
「…ああ、大丈夫だ。少し感じが違うが、すぐ慣れるだろう」
繊細そうな、若々しい声。私の新しい声だ。
「ずっと作家になりたかったんだよ。文壇の寵児か…楽しみだ」
「まいどあり〜」
店主の声を背に、私はやってきた電車に乗り込んだ。
若い文学者らしい、ひなびた下宿を探そう。そして来年の芥川賞のための作品を書くのだ。
この哀れな若者の人生は、実にお買い得だった。

一応次のお題出しときますね。あの有名タイトルから
「地球」「幼年期」「終わり」

275 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/12(月) 20:30:20
>>269-272
↑この話読んでいて↓のスレ思い出しました。

http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1141268822/l50

特撮!@2ch掲示板のスレで

『おまいらウルトラQの脚本を創ってください。再々』

で、一人の作家さんがひたすら書き続けている変わったスレです。
私もココに載せたいのですがウルトラQの雰囲気がなかなか出せなくて読み手のみで終っている次第。

「つゆどき怪獣カビゴン現る!」載せてみたらぴったりと思いました。どうですか?

276 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/13(火) 08:39:58
>>少佐殿
そのスレは私も知っています。
実は過去二回駄文を投下したことがありまして……。
「新悪魔っこ」と「ミイラの叫び」というのがそれです。
しかし確かに「カビゴン」はあっちにピッタリですね(笑)。




277 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/13(火) 11:18:29
>>274さん

こういう話の内容だと私の場合、すぐに意識のデジタル化でチップに保存して入れ替え、消去、コピーって展開に
してしまうとこです。
当然ですが書き手が違うとその人の持つ創作でのイメージというかよくわかりますね。面白いです。

ところでお題ですが、ガメラ、ゴジラの時もそうでしたが3つの関連性はなるべく無いほうが面白いかも。

今回の「地球」「幼年期」「終わり」 はそのまんまで、次回からは、一考するべきかも。
(逆に言えば今回のようにするのもたまにはいいのですけど)

で、このスレ現状、書き手は、私も含め3人なんでしょうか?
(読み手も同じ3人のみなのか…)

278 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/13(火) 13:07:41
>>このスレ現状、書き手は、私も含め3人なんでしょうか?

たぶんそうでしょう(笑)。
例の「三行」氏(まるで「三蔵法師」ならぬ「三行法師」みたいですね)が復帰すれば4人になります。
この手の三題話は、自分の好き勝手に書き進められるわけではないので、書き手の「引出しが」多くないと書き難いのかもしれません。
それともいっそひたすらage進行でみますか?

ときに「カビゴン」を特撮板仕様にリライトしてみました。
変更点は……
1.登場人物に名前をつける。
2.女の子を追加し、主人公と2人でアパートを訪ねることとする。
3.客観的な記述だった個所を部分的に主観的な対話に変更。

これなら特撮板に投下してもおかしくないかもしれません。

279 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/13(火) 13:49:37
>>278さん
そうですか!特撮版「カビゴン」期待してます。

ところであのウルトラQスレの作家さんどんな人物でしょうか?
アレだけ延々とペースを守り書き込むあたり常軌(いい意味で)を逸してます。

で、ひたすらage進行でという道もありますね。
「自作小説をのせるスレ」のパターンに陥って大混乱の展開もまあそれもそれでいいのかも。
それに「三行法師」さんの再降臨も予想できますし。

280 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/13(火) 17:07:27
X話氏は、このSF板にも来られてるような気がします。
実際、「この人は彼では?」と感じることがありました。
氏の作を読んでいると、クトゥルー神話のマイナーな神の名前がさりげなく飛行機の名前になっていたり、ケルト神話の死神の名前が怪獣につけられていたり…。
また科学色も何気に強い。
SFの素養は私より強いんじゃないでしょうか?
私も特撮板で足掛け3年?ほどの長編を連続投下したことがありますが、テンションの維持が難しい。
X話氏はずっとそれを続けられてるのですから、大変な労力のはずです。
しかも単なる二次創作に留まらない水準をずっとキープされてるのですから。

………と、いうわけで……。



281 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/13(火) 17:09:28
「引越し」

まだ若く、黒い汚泥から水蒸気が立ち昇っていたころの地球をのし歩いていたのは、何者でしょうか?
幼年期の地球において既に年老いていた彼らは、膨れ上がった太陽がこの星を飲み込む最後の瞬間、死に行く世界を見捨て、新たな世界へと旅立ってゆくのでしょうか?
この物語は、そんな終りの瞬間の物語なのです………。

「……ほなオラはこれで……。」
「もう行ってまうんでっか?ツァトッガはん。」
「蟾蜍の神」は何度も何度も頭を下げ立ち去った。
後に残されたのは、「無貌の神」ことナイアルラトホテップと「虹色の球の集合体」ヨグソトートであった。
「ケロロはんも行ってしまいましたなぁ。」過去を懐かしむように無貌の神は言った。
「………タコボウズはとっくのとうに出て行ってもうたし。」
「海が無くなってしまったからのぉ。」間延びした声でヨグソトートが答えた。「……クトゥルーは、『海に閉じ込められたぁ!』とかぬかしよるクセにぃ、そのじつ海が大好きじゃったからなぁ。」
「……退いていくときも、連れて行けるだけの海の生き物を連れて行きおったで。何が邪神や!めちゃめちゃ眷属思いやんけ!」
「……そう言うアンタさんもぉ、ぎょうさん『缶詰』持ってますなぁ??」
例の「銀色の円筒」を示しながら、ヨグソトートは冷やかすように言った。
「…… いったい何人分ありますのやぁ??」
「何人分やろなぁ。ワイにも見当つかんで。すこしは整理してこう思ったけど……、やっぱ1人も捨てられへん。皆大事な連中や。」
無謀の神は顔の先端の触手で、大切そうに「缶詰」をまさぐった。
「……みんな大事な奴らばっかや。」
「いいのぉ……友達がぎょうさんおってぇ。儂なんか2人の息子とその母だけじゃあ。」
「ああ、あの白子の嫁はんか……。」

………つもる話は尽きないが、この星にはもういくらも時間が残ってない。
乾ききった大地に、とてつもなく巨大な太陽が姿を現すころ、小さな光が飛び去っていった。涙でも流しているように、ちろちろと光を揺らしながら……。


お し ま い

追伸
アーサー・C・クラークの「幼年期の終り」みたいな話にだけはしてたまるか(笑)。


282 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/13(火) 17:14:11
と、いうわけで次のお題は……

「エルフ」「荷電粒子ビーム」「越中フンドシ」

283 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/13(火) 17:46:06
そんなこと言ってツンデレでしょww。
ある意味オーバーロードやオーバーマインドも邪神だよね…って話も近所のスレで出てましたしね。
しかし少佐がつぁとぅぐぁ様だったとは…

「エルフ」「荷電粒子ビーム」「越中フンドシ」

どいつもこいつもエルフ耳なんぞにしおって…
美容整形の氾濫するこの時代、日本人どころか人間ですらないような奴が多すぎる。
だがオレは日本の伝統を守るぞ。越中フンドシひとつのこの凛々しい姿!
そして頭のちょんまげには荷電粒子ビーム砲も忘れない。
これぞ由緒正しきサムライ・スタイルだ!

…え?違うって?  (ちゃんちゃんw)

話よりお題を考える方が難しいなあ。
「自転車」「投げる」「牛乳」 …なんてどうですか?

284 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/13(火) 19:16:00
>>277
私も店主がスチームパンクっぽい怪しい機械でお客の人生をいじってるくだりとか、
「僕」が孤独な老人の僅かな余生を押し付けられて愕然とするとか考えたんですけど、
皆さんのように筆力がないので…orz。削りすぎかもしれませんが、
あえてショートショートにしてみました。
お題の件は…まあ他にもお題を出してくれる人がたくさん居れば解決するので、
age進行を試してみるのに賛成です。
ローカルルールをお示し下さい、つぁとぅぐぁ様。

285 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/14(水) 07:22:12
>>少佐殿
私の筆が滑ったせいで、「少佐」殿が「ツァトッガ神」にされかねないこの現況。
平にご容赦ください。
「このスレ三人しか居ない?」の書き込みから、「地球の死というSF的世界に最後まで踏み止まった三邪神」という設定をでっちあげました。
そしたらなんと!カエルの神様がいらっしやるじゃありませんか!
「なんという偶然であろうか?!」と勢いだけで作ったのが281です。

まことに申し訳ない。
平にご容赦を……。

286 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/14(水) 17:43:51
【好奇心】その1

ウネウネと器用に動く3本有る足、そして、繊細な作業も的確に動き、楽にこなせそうな、3本の腕を持つ《イメイセーナゥ・トキテ》星系人。
光りと時間の壁を突破した宇宙航行、知的生物。

《イメイセーナゥ・トキテ》星系人がこの地球に降り立った時、すでに人類の姿は無かった。
《イメイセーナゥ・トキテ》星系人の一魂体、《チウノモ・モ》という個人名のエイリアンは、絶滅したヒトが残した数々の遺産を《好奇心》で検証し今日も楽しんでいた。
すでに同種族間の暴力的戦争の存在を消去できる高みの領域までに精神的進化を果した《イメイセーナゥ・トキテ》星系人。
おだやかな精神構造を持った種族であり、すべての生命行動は、《好奇心》という名の行動意欲で生きる生命体である。
(※魂の存在がすべてを優先するイメイセーナゥ・トキテ星系人は、外見などの容姿の優位さは、あまり重要では無く、常に心でお互いの関係をリンクさせながら暮らす生物。
そして個々の持つ個性も非常に大切に尊重しながら生活している生命体なので、個体の数を現すのには 魂 を意味する言葉を使用していた。)

ヒトが製造し、絶滅の直前まで共に暮らしていた機械《ロボット》を遺跡情報を分析し、何とか再生させ稼動にまで持ちこめた。
1体のロボットは、このエイリアンたちへ協力しながらも自分のご主人であるヒトの姿が無いのを不思議な目で見つめ続けていた。

287 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/14(水) 17:45:48
【好奇心】その2

このロボットのおかげで、わずかなのだが人類に関するデータを聞き出す事も順調に進んでいる。
いずれは人類そのものも再生させる時が来るかもしれない。
(※絶滅した知的生命体の完全復元に際しては、銀河文明協会の正式な許可が必要でこれまで行われた例は無い。)

共同で発掘調査を行っているのは他に《チウノモ・モ》を除き、5魂体がいて専用の施設を設けていた。
面白いものを用意していると仲間の《デデケ・サンモシシュ》から連絡を受け、《チウノモ・モ》は施設内へ入ってゆく。
白い液体状の飲み物がそこにはあった。
説明によると、これは、ヒトが食料製造の目的で生き物を育てその肉そのものやその生物が出す分泌物などを採取していた事実の過程で証明された飲み物《牛乳》というものだった。
飲み物を調べていた《デデケ・サンモシシュ》は説明してくれた。
「ヒトはこの時点でも、今の我々のように不死の観念の実現に技術的に到達できてはいなかったんだ。
ありとあらゆる未熟な思考を駆使し何とか死に至る病を遠ざけ、生きる期間を少しでも長くしようと努力を続けていたようだ。」
我々の体が摂取しても問題が無いと知らされ、《チウノモ・モ》の中の《好奇心》が行動することを薦める。
慎重に口に運び、味を確かめながらすべてを飲み干す。
「うーんこんな味は初めてだ!」と新たな経験を獲得し心が踊る。

288 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/14(水) 17:46:55
【好奇心】その3

奥の工作室で作業をしていたもうひとりの仲間《ブブ・ブデカサリ》が歓喜の波動を発しながら何やら復元品を持ちこんだ。
ヒトが頻繁に使用していた移動手段の構造物らしい。
《自転車》というもので…これは、自己が持つ運動エネルギーをより簡素に利用し歩行、走行の移動方法よりも高速に、より多角的に行動する目的で作りだされた、優れた機械構造物。

《チウノモ・モ》は、ざっとこの構造物の資料を読み続けた。《チウノモ・モ》の中の《好奇心》が即座に行動することを薦めてきて我慢が出来なくなる。
施設の外へ持ちだし《チウノモ・モ》は《ジィテンシィヤ》にまたがった。
「ああ!だめです。危険です。」と仲間《ブブ・ブデカサリ》が飛びだしてきて、《チウノモ・モ》の《好奇心》を抑制させにかかってきた。
「これは!ヒトが乗るように設計がなされています。しかも我々のように3本足での安定した歩行が出来ない、未熟な構造生物の二本足専用の移動機械です。」
「それに、ヒトの間でも使いこなせるようになるには、かなりの技術的、肉体的修行が必要。それらを経て、はじめて本来の移動目的を果せたようです。」

「ヒト…確かに奇妙な生物。絶滅したのも納得せざるを得ない…」《チウノモ・モ》を含め、ココに集まるすべて、この地球にやってきて本当に幸せを感じていた。
この星では最高で最良の《好奇心》の経験が連続している。

289 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/14(水) 17:50:25
【好奇心】その4(終)

《チウノモ・モ》たちの中心となる主性魂の1体、《カンツュー・ハーナイフ》が、最高の歓喜の精神波を発散させやってきた。
「皆!集まってくれ!!」
ココ最近、付きっきりで調べていた、ある小さな国土の民族の間のみで使われていた物の概要が分ったとのこと。
みんなの《好奇心》が最高値に上がったのが感じ取れた。

《カンツュー・ハーナイフ》は、ある小さな物を手にしてやってきた。
この地球に今も存在する、大型の植物の部分を切り出し、作成した物。
《ゲィータァ》と発音するものらしかった。
この民族にとって何やら自然に対し、敬い、願いを架ける重要な宗教的意味合いも含んでいると《カンツュー・ハーナイフ》は、自分の発見した事柄に熱くなっていた。

3本ある足のメインの足1本にその《ゲィータァ》と言う物を装着させ《投げる》!!
そして、自信タップリに判明し解読した呪文を大きな声で発音させた。


「あーしたてんきに!!なーあれっつ!!」


星の支配種ヒトがいなくなったこの地球の青く澄みわたった空に、その物は大きく放物線を形作り、飛んでいった。

《下駄》は地面へ何度かころがり、晴れを意味する位置で止まった。

《イメイセーナゥ・トキテ》星系人達は、《好奇心》いっぱいに見当違いの
変な踊りを踊り、奇声を上げていた。

それを見つめていたヒトの作りし機械《ロボット》がつぶやいた。

「アシタハ、ニホンバレ…」と…

290 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/14(水) 17:54:12
よくあるお話し。

絶滅した人類の遺跡を発掘しにやってきた異星人のお話し…
に、してみました。
ラストのオチ、下駄ネタ結構、気に入ってます。

《投げる》のキーワードが発想、なかなか難しかった次第…

291 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/14(水) 17:57:43
お題忘れてました。

「指揮」「四季」「死期」の同じ読みでお願い致します。

292 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/14(水) 23:56:52
「指揮」「四季」「死期」

「…カイト!カイト!」
マヒロ…いや、マヒロ大尉だ。任務中なんだから。
「よかった、気がついて…」
そこで気を取り直したのか、
「…カイト少尉、シャトルが沈んでいるの!すぐに脱出よ!」

こんな見知らぬ惑星に不時着かあ…しかもシャトルは沼の底。
アケボノ号が見つけてくれるとは思うけど…
「なんだか変わった星ね…カイト、分析の結果は?」
「ええと…うわあ、この惑星は公転周期36時間、しかも四季があるようですね…」
「たった36時間で!?」
そう言っている間にも周りでは花らしきものが開いては閉じている。
「もうすぐ冬が来ます…相当冷えそうですよ、どこかに身を隠さないと…」

「…それで?カイト君はマイナス40度の洞窟で、我らが指揮官殿と何をしていたのかな?」
「い、いや、何の話だよ!?」
「…あー、諸君!私とカイト少尉はドクターの指示で8時間の休養を命ぜられた。
キタミ中尉!16時の部課長会に出席を頼む。では解散!」
みんなを追い出すと、マヒロの様子がちょっと変わった。
「…ありがと、カイト…暖かかったよ…」
正直最後の方はほとんど意識がなかったのだけれど、あの寒い洞窟で抱き合った
マヒロのぬくもりだけは覚えている。
原始的だけど、効果的だった。二人とも助かったんだから。
でも急に照れくさくなったのでつい言ってしまった。
「もうちょっと胸が大きいと、もっと暖かかったんだけどなあ…」
「…少し死期早めてあげようか、んー?」
「わーっ、チョークチョーク…ぐえっ…」

このお題は難しい…滅亡テーマが続いていたので何とか避けようとしたら、ラブコメになってしまいましたw
次のお題は「太陽風」「観測」「恐怖」

293 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/18(日) 01:36:20
【2050年】 その1

「教授!これを見て下さい。」《太陽風環境研究所》の藤元研究員は、電波望遠鏡の遠距離操作コンピューターとの対話を終え、時田助教授を呼んだ。
「予定よりもかなり早いな…規模も倍以上あるじゃないか。」
一瞬、難しい表情を取った後、いつもの時田の声に戻り「受信効率を再計算させプログラムを組みなおしてみてくれ。まあ、結果は同じだろうが…」と指示を伝えた。

処置を終え、休憩室に移った藤元と時田の2人は当然、この話題に…
「そういえば、やはり相手は、カナリア軍団になったな!森本教授は、張りきってるだろうなあ。」
「ええ!フォワードのヴァンデルレイ・ドスサントスの動きはやっかいですね。」
《太陽風環境研究所》の所長、森本教授はココにはいなかった。趣味というか長年の夢というか、本業以外で今、東京スタジアム(レクサススタジアム)で行われる、ワールドカップ優勝チームブラジルとの試合に備えているはずなのだ。
     @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
《太陽風環境研究所》の所長《森本教授》は、秋葉原の《ロボカッププロジェクト研究機構》が入居しているハイテクビルに居た。
日本、アメリカ、EU、韓国、中国、インドなど、多国籍研究チームの技術者の面々が参加している《ロボカッププロジェクト研究機構》。
ずらりと並んだ23体のロボットを前にたくさんの仲間、スタッフと共に最終調整を行っている。
《森本》が、小学1年生の時、開催された愛知万博会場で胸トキメかせ、始めて見るキラキラと輝いていたロボット達。

294 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/18(日) 01:37:18
【2050年】 その2

あらから45年、やっと長年、思いつづけてきた瞬間がもうすぐ現実のものとなるのだ。
「ピピピ…」と教授の携帯が最優先の通信相手と判断し強制的に通信オンさせた。
「あなた!今日もそちらにお泊りになるのでしょう!!」
「私!今、渋谷にお買い物に来てるの!お昼でも一緒にどうかと思ったけど…ダメね!いいわ!」と一方的に話した後、切れた。
いつものように、何事も無かったように作業に戻る教授。
     @@@@@@@@@@@@@@@@@
渋谷駅に隣接する巨大ショッピングビル東急。
行きつけのショップでたっぷりと買い物を済ませた《森本桜子》は地上に出て混雑するスクランブル交差点に向かっていた。
携帯を切って足早に向かいビルにあるレストランへ。
《森本桜子》は、二足歩行ロボット《RU660》をお共につけ、両腕いっぱいに荷物を持たせている。《RU660》は《桜子》の歩く後方110センチをしっかりとした歩行でついてきていた。
対物障害位置センサーの広域認知能力を最大値に維持。
前方、右側面、左側面、後方から…の全方角から押し寄せる人の波を必死で避けながらも的確に110センチをキープし歩いて行く。

すでに2050年の渋谷では、二足歩行人型ロボットの姿は、珍しい存在では無く、立ち止まり振り返る人は居なかった。
一般家庭に、お店に、病院にも人型ロボットは当たり前のように入り込み主人であるヒトの為に働いていた。
Qフロントビルの大スクリーンには、決勝で強豪オランダを破り優勝を果したブラジルの選手達の喜ぶ姿が何度も何度も繰り返し映し出されていた。
続いて、スクリーンには、最先端の洗練されたロボットの映像が映る。

295 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/18(日) 01:38:08
【2050年】 その3

そう!今年は2050年。約束の年。
ついにロボットの進化を証明できる瞬間が訪れた年。
FIFAの正式ルールの下でワールドカップ優勝国と完全自立型ヒューマノイドロボットチームによるサッカーの試合が10日後に開催されるのだ。
     @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
試合の日が明日に迫った《太陽風環境研究所》では、観測点の時間差から太陽風の速度を解析し空間位置の詳細な三次元予想モデルを作りあげていた。
「結論として、過去の記録に照らし合わせたが、今回の規模でも地上の電子機器には障害は発生しない見こみと言えそうだが。」
「藤元!君の意見は?」
この分野では、すでに時田助教授より知識、経験で勝っている藤元研究員は、同意見の意思を伝えた。
ただ、口には出さなかったが、今回の大規模な太陽活動に伴う太陽風の発生量のピーク時間がブラジル戦の行われる時と重なっていると言う事。それが、なぜか気にかかった。

10日前、2050年のワールドカップも決勝戦が無事、終了し、カナリア軍団ブラジルが優勝をはたした。
今回の大会は韓国・日本共同開催の2002年以来、日本単独開催の2050年ワールドカップ。
残念ながら、開催国の日本は、期待されながらも決勝トーナメントへは進めず不本意な結果と終った…
だが、日本国内は別の意味で盛り上がりを見せていた。

296 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/18(日) 01:39:00
【2050年】 その4

やれる事はすべてやった。
ずらりと並んだロボットの選手達を前に森本教授は、「やはり人格を積むことにしたのは間違いでは無かったな…」と一人つぶやく。
半年前、出場ロボットすべてにそれぞれ個別の意識人格を設定させ載せるべきかどうか、プロジェクトを二分する大論争が起こった。
結果、人格を持たせた事でプレーの安定性が格段に上がり、JリーガーのJ−2チームとのテストマッチでは圧倒的な勝利を得た。
スタジアムの準備が出来たようだ。
戦術、戦略の最終的調整を行い1メートル70センチのスタメンの選手達、11人を送りだす。
今回の選手達は、今世紀初期のホンダのアシモに敬意をはらい、アシモ風のレトロ調デザインが採用された。
だが、その旧式風の外皮の内部は当時とは比べようもない最新ロボット工学の結晶が詰まっている。
森本教授を含めた、多国籍研究チームの技術者の面々は絶対的自信で今、ピッチの天然芝の上でウォーミングアップをしている11体を頼もしげに見つめていた。

ブラジルチームのGKのアルマンド・デリマ。
そしてワールド得点王に輝いたヴァンデルレイ・ドスサントスが真剣なまなざしで1メートル70センチに統一された11人のロボット選手を見つめていた。
ついに試合が開始され、夢の45分の前半が終了。
的確で(機械のような?)正確な動きを見せ世界一の攻撃をくい止め、世界中を驚かせ続けるアシモ(兄)達。
そしてこの時、この瞬間、観測され続けていた太陽風による電磁波は、最大値を記録していた。この現象は、あと数日は続くと予想されていた。

297 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/18(日) 01:42:19
【2050年】 その5

ハーフタイム中、ロボット達は、許された範囲内でメンテナンスを受けた。
あるものは両足を交換、そしてあるものは、損傷の一番激しいヒザ関節ユニットの交換を受けていた。

その時、レギュラーメンバーの指令塔の位置をまかされていた1体が何やら言葉を発しはじめた。「I think, therefore I am.」
ほどなく、その他のメンバーも全員が同じ言葉を話しはじめる。

同じ頃、街の中でも一部のロボット達の中に、同等の何らかのエラー行動をおこす個体の事例が報告された。
この試合を自宅の空間テレビで見ていた《森本桜子》もそばに居た、二足歩行ロボット《RU660》のエラーを感じていた。

憎しみの言葉・恐怖におびえる言葉・嘆き悲しむ言葉・歓喜あふれる言葉などを突然しゃべりだし、徘徊するロボットたちだ。

不思議だが銀行金融などを管理する経済コンピューターや交通制御システムなど、他のライフラインを管理する社会運営知能への影響はまったくでていない。
今回影響がでたのは、ブラジル選手と戦っている11体、予備として起動し準備されていた12体のロボット。そして街で稼動している、各種ロボット達。今期、投入された2050年モデルと呼ばれる最新ロボットのみだった。
つまり、新世代にあたる2050年型基本プラットホームを内部に積んだより進化した機械人。
         @@@@@@@@@@@@@@@@@@
秋葉原の《ロボカッププロジェクト研究機構》のビル内では《森本教授》が深刻な表情で観察を続けていた。
結局、あの後、後半戦45分の開始のホイッスルは吹かれる事はなかった。
「何としても訳を知りたい…」教授のそばには《太陽風環境研究所》の藤元と時田助教授の姿もあった。

298 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/18(日) 01:43:11
【2050年】 その6(終)

異常を示したすべての最新ロボットは回収され機能を停止されていた。
その中で、数体は徹底的調査を行う目的で隔離処置。ココで原因解明の観察が続けられていた。
太陽風の異常なまでの磁気嵐が起きた時、誰もが予想に出来なかった何かが起きた事だけは確かなのだ。

そしてすべての関係者が見つめる中、ロボットがまたも言葉を発する。
「I think, therefore I am.(我思う故に我あり)」と…
もう1体のロボットも「It is not enough to have a good mind; the main thing is to use it well.(良心を持つだけでは十分ではない、大切なのはそれをうまく使うことだ)」

ハッキリと聞き取れたその言葉…
その場にいたヒトは、すべてを今、認識した。
ロボット達が口にしたのは、デカルトだった…

その後、実態が解明された。
あの出来事の時から、ロボットの思考回路にまったく新しい理論の道筋が加わり人工構造物の技術的限界を越えたのだ。
けっして人間の通常の研究工程では得られない知能レベル向上がである。

格段に進化し、より人間に近くなった新世代ロボットは、今、いっせいに世の中に解き放たれ、世界を変えてゆくだろう。人間の心さえも…

そして次回、ブラジルで開催される2054年ワールドカップでは、ヒトと対等にプレーするロボット達の姿が必ず見られることだろう…

299 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/06/18(日) 01:53:08

ワールドカップ記念で書いてみました。

※例によって、太陽風関係の科学考証いい加減です。
ココの辺、何かが起きたって事でさらっと流してください。お願い致します。

次のお題は、

「肩こり」「指きり」「定期券」では、よろしくお願い致します。

300 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/07/06(木) 10:29:13
誰かお願い載せて!

301 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/07/06(木) 23:18:02
1木星連邦
2地球帝国
3アース星人
地球の資源が枯渇
地球を独裁政権が制圧
民主主義者は宇宙へ逃走
数百年後木星連邦ができて木星周辺で人類が生活できるようになる
地球に住む人類は凶悪な宇宙の侵略者アース星人と呼ばれるようになる
木星の資源を狙って地球帝国が木星連邦に対して侵略を開始
地球は環境破壊と資源枯渇と乱開発で雲に覆われた暗闇の星になってて地獄みたいな惑星
地球帝国の独裁支配から地球を解放する戦いが始まる
地球にもアース星人のレジスタンスがいて独裁者に抵抗している

302 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/07/07(金) 08:22:34
常駐スレで連続投下中のがもうすぐ片付くので、こっちに戻ってくる予定。

303 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/07/11(火) 15:38:55
五番惑星のマリー1/2

肩こりが酷くなって医者を尋ねてみたが、いくら調べても原因はみつからない。
とうとう最後に「原因は心理的なもの」という、要するに「判りません」という結論が告げられた。
うすうすは予想していた結論だった。
痛むのは左肩。
「指きりげんまん、ウソついたら針千本飲ぉーます」
左利きのマリーと左手で交わした指切り。
決して置いて行かないと、一人では行かないと約束したのに、7年前の朝オレは一人で逃げ出した。
怖いものなんてない!などと散々うそぶいていたくせに、あいつ1人の幸せに責任もつのが怖かった。
(行こう。行って様子だけでも窺ってみよう。)
ロケットのチケットを手に入れようとチケットセンターに行ってみたら、私の持っている定期乗船券で行けるという。
マリーと私のあいだには、銀河の長さほどの距離があると思っていたのに、実際は毎日当たりまえに使っている定期券で行ける程度の距離しか無かった。
その事実を知ったとたんまた私の左肩がずんっと疼いた。



304 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/07/11(火) 15:46:01
五番惑星のマリー2/2

五番惑星に下り、マリーの住む町までの道のりは、まるで夢の世界のようだった。
自分の足が自分のものではない……、そんな感じのまま私は懐かしい家の戸口に立っていた。
呼び鈴を鳴らすとドアが開いて……………懐かしいマリーが立っていた。
マリーの顔が五年前と変わらぬ微笑みに耀くのを目にしたとたん、鉛のようだった左肩の痛みは一瞬で溶け失せてしまっていた。
だが、何を言えばいいのか、どうすれば許してもらえるのか、色々考えて来たはずなのに上手く舌が動いてくれない。
マリーの手を握ってしどろもどろの言い訳を連ねる私の口をそっと押さえて「彼女」が言った。
「言い訳なんてしなくったっていいの。こうして尋ねてくれただけでママは……。」
「!……マ、ママ?君はマリーじゃないのか!?」
「私はメアリー。アナタの探していたマリーは私のママよ。」
頭をハンマーで殴られたような衝撃とともに私は気がついた。私の暮らすスペースコロニーとマリーの住む五番惑星では流れる時間の速度が違うのだ。
私とマリーの間を隔てていたのは距離ではなかった。
……決して元へは戻せないもの……時間だったのだ。
呆然と涙を流す私の頬に、そっと口づけて「彼女」は言った。
「ママに代わってお礼を言うわ。ありがとうパパ。」

お し ま い

と、いうわけで次のお題は……
「亜熱帯」「キノコ」「ロボット」


305 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/07/31(月) 12:25:21
under the mushroom 1/3

気が遠くなるほど長い核の冬も終わりを告げ、
未だ多く残る放射能の中いち早く地上の覇権を取り戻したものがある。

ほとんど朽ちたビルの内部から顔を出す菌糸類・・・即ちキノコである。

亜熱帯の地、かつてニューオーリンズと呼ばれた街の町並みは軒並み菌床へと変わっている。
大量の降雨と夏の高温は彼らにとって非常に生育に向き、
嘗ての人間を思わせる太平を謳歌しているのだ。

操る主もいないのに未だ動き続けるトラムも例外なくシートにキノコをはやし、走るたびに胞子を撒き散らす。

306 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/07/31(月) 12:26:16
under the mushroom 2/3

その中に生きる数体のロボット。
彼らは主が帰るときを待ちわび、この街を保守・保全している。
嘗ては何体も何体もいたが、長いときの中で壊れ失われてしまったのだ。

今日もまた霧雨の中、一体のロボットが見回りをしている。
擦り切れて錆びが浮き、のろのろとしたモーターの音を響かせる彼は、
曇って精度の落ちたカメラで道路をはみ出したキノコを見つけ出しマニピュレーターで剪定する命令を与えられている。

その作業は最早最適化する余地もなく最適化され、
各所をめぐる順路に一切の無駄がなかった。

307 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/07/31(月) 12:27:07
under the mushroom 3/3

その腕は仕事を始める前に停止した。
その足も、首のジョイント部分も。
自己保全プログラムが起動するも、何かが詰まっているという返答しかない。
やがてそのプログラムを処理するリソースを確保することもできなくなった。
内なる命令に従ってモニターとデータの維持に全てのリソースをまわす。

しばらく彼は動かなかったが、その体が唐突に不随意運動を起こす。
関節が無様に曲がり、白いものがそこから這い出してきた。
彼らの関節にさされたオイルや、バッテリーの内部の硫酸をエサにするキノコに侵されたのだ。

バランスを崩してその場に転げた彼が最後に見たものは、
遠くの街に落ちた原爆の傘を思わせるような巨大なキノコであった。

308 :305:2006/07/31(月) 12:28:43
こんなもんですかね・・・・

次は「亀」「音楽」「死」
で。

309 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/08/25(金) 02:42:50
『道に死体のある風景』 その1

惑星《ゲンジャ》の大気は少し赤みを帯び、さらさらと細かい砂が混じった状態でゆるやかな風が吹いていた。
この赤は何か危険な予感を私たちヒトには感じさせるものがあった。
もし、今、実際に、この場に私たちヒトが立ったとしたら人体は、惑星大気内に漂う無数の有害な異星ウィルスの侵食にあい、たちまちのうちに命を奪われる事だろう。

5メートル65センチの強化戦闘体に《心移(しんい)》している私の本体(本心)は、遥か遠いこの星の衛星軌道上の戦闘衛星に居る。
私によって遠隔操作され動いている戦闘ロボットは、村の道をゆっくりと歩行していた。
この区画は、ほとんどが《地球民主生命軍》の支配域。
部下の3人と11体の人工意識戦闘体と共に生き残りの敵、異星生命を探していた。

肉眼で見る以上にリアルな感覚で認識できる高感度の人工眼から見える異星の村の道には、無残な格好で横たわるエイリアンの死体ばかりだった。
動くものと言えば、私たちが降下する前に投入された《戦闘亀》の這い回る姿だけ。
この亀は、極限にまで遺伝子を改変され、凶暴性を高めて知能アップも施されて有り、更には、補助装置無しで惑星《ゲンジャ》の大気の中でも生き続けられるように創られている。
《戦闘亀》の鋭い歯によってずたずたに引き裂かれ飛びだしている異星人の内臓を見ても戦意改変され精神強化されている私の心は何も感じていなかった。

310 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/08/25(金) 02:44:00
『道に死体のある風景』 その2

圧倒的戦力の差でこの戦争もまもなく終了するだろう。
だが勝ち戦であっても私たち兵士にとって結果は同じことなのだ…

意識徴兵されている私たちは、地球へは戻れない。
戦いが終結した時点で全員消去処分される。

たぶん自分の《死》の運命を知っていてもこんなにも冷静にいられるのは、戦争に道具として加工され、使われている私の心…

「つまりは、私はヒトではないのだろう。」

太古の昔から最前線の戦場で戦う兵士は、皆、私と同じような運命でゴミとなっていたのだろうか。
そういえば、私には名前がないことに気が付いた。
そもそも、認識タグでお互いを自動認識できるので名前など不要ないのだが。

その時、部下の一人《***》が生き残りのエイリアン兵士を見つけた。
そいつは、真っ白な皮膚で同じく真っ白な戦闘殻を身に付け、弱った体のまま最後の攻撃を行おうと戦闘態性をとった。
「来るぞ!皆、シールドを張れ!」と無言の声を通信した。

私は、一瞬だが防御壁を張る座標を一マス誤まった。
異星人《ゲンジャ》特有の攻撃を受けてしまう。
目の前に迫る無数の人間女性の全裸姿。あまりの美しさと耐えられない程の淫らなイメージに去勢されているはずの私の性的本能を撹乱させてゆく。

311 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/08/25(金) 02:45:00
『道に死体のある風景』 その3

強化戦闘服が持つ最終防護ラインで何とか対処出来、発狂を免れたとたん、第二波の精神攻撃が襲ってきた。
それは、幼い人間の子供の群れが戦闘服にしがみつき私の戦闘意欲を奪おうと試みるもの。
少しでも抵抗すると、とても幻惑とは思えないリアルさで、その子供の可愛く見つめる瞳のまま、肉体が破裂し、真っ赤な血を吐き出し、無残な肉片へと次々に変貌する。
この攻撃により、私の意識は、ブラックアウト状態になり回収された。

目覚めた時、戦争は終結していた。惑星《ゲンジャ》は、完全に人類の支配するものとなり母星《地球》へ勝利宣言が通達された。

この戦闘に参加した、たくさんのヒトは、私を含めこの勝利を喜んだ(喜ばされた)。
そして、数秒後、すべての兵士であるヒトに対し、処分作業が直ちに開始された。

私は、体も何も存在しない精神という塊のまま、何も感じない状態で処分ルートを進んだ。
前には仲の良かったずーっと一緒の隊で戦い続けていた《***》が居た。
《***》も私に気が付き振り向き話しかけてきた。

「おめでとう!」と一言。
私も、心の底から言葉をこう返した。

「おめでとう!人類は素晴らしい!」

312 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/08/25(金) 02:45:50
『道に死体のある風景』 その4(終)

長い長い一瞬の時の通路。
この死へのロードに入ってからずーっと聞こえている音楽があった。
とても心地よい曲で耳を澄ませながら、こんな私でもまだヒトらしい部分が残されていたのだと変な感心をしていた。

「思いだした!」
この曲は、確か、大昔、若くして死んだ有名な天才作曲家が作ったものであることを。


前方に見えてきた白い光の塊が大きくなってゆき私は消えた。
最後の刻が訪れたのだ。
そして一瞬…こう思った…

「ああ、もう一度、見てみたかった。朝、目覚めたすぐに窓から差し込む太陽を…」

313 :ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2006/08/25(金) 02:54:29
次のお題

天才  宝石  DNA

で…

314 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/28(木) 16:04:38
良作、期待!!

315 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/11/27(月) 22:23:13
保守!!

316 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/20(水) 11:04:43
だれかーーー

317 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/25(木) 17:11:09
給料日アゲ

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