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これだけは抑えておきたい!古典SFスレッド

1 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/18 08:38
てのを羅列するスレッドです。


2 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/18 11:55
アタイこそが 2げとー

3 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/18 13:03
ハインライン『夏への扉』

4 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/18 13:08
「フランケンシュタイン」(1818)

5 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/18 13:15
好き嫌いを置いといて、歴史的な基礎の基礎、という意味で以下のタイトル群を。

ジュール・ベルヌ「地底旅行」「月世界旅行」「海底二万哩」
H.G.ウェルズ「タイム・マシン」「モロー博士の島」「透明人間」「宇宙戦争」
ジョージ・オーウェル「1984」

6 :973:03/02/18 14:06
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7 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/18 21:12
「地球幼年期の終わり」かな。

オーウェル1984俺も大好き。

8 : ◆gacHaPIROo :03/02/18 21:19
ジュールベルヌ全般。

9 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/18 21:20
バラバラにあげていくより、各自作家にこだわって言及した方がいいかもね。

そういうわけで、私はアシモフ。
『われはロボット』
ファウンデーション(銀河帝国興亡史)シリーズ初期三作
『ファウンデーション』
『ファウンデーション対帝国』
『第二ファウンデーション』

古典ってどこまでだ?90年以前くらいか?

10 : ◆gacHaPIROo :03/02/18 21:22
古っ!って感じたら古典でいいんちゃうんかと。

11 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/18 21:25
ヨコジュンじゃないけど、「海底軍艦」さ

12 : ◆gacHaPIROo :03/02/18 21:27
ベルヌはセックス描写もないので
お子様にも安心です。

13 : ◆gacHaPIROo :03/02/18 21:29
『海底二万哩』ageるんなら、
当然、『神秘の島 上・下』も押さえとかないかんやんか。

14 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/18 21:35
やっぱり「キャプテン・フューチャー」だろう!
誰だ、古くせえなんて言う香具師は!

15 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/18 21:41
>>12
女性がほとんど出てこないんだよな。
主人公は独身男性ばっかりだし…。そこが好き。

16 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/18 22:03
僕はポール・アンダソンが大好き。
後は、今読んでいる100万年の船と魔界の紋章、アヴァタール以外
は全部読んだよ。
魔界の紋章とアヴァタールは面白いかな?

17 : ◆gacHaPIROo :03/02/18 22:04
100万年の船は龍頭蛇尾

18 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/19 01:35
ヴェルヌとウェルズは今更読まなくてもいいのでは?
最低でも1940年代以降ぐらいでいいと思うけど。
これでも実際読もうとしたら相当な量ですよ。

19 : ◆gacHaPIROo :03/02/19 01:37
冒険心に古いも当たらしいもない罠。

心に希望がある限り、いつかは出会う運命だ

20 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/19 02:14
ポールならやっぱ、タウ・ゼロは外せないだろ。

21 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/19 03:19
>>14
抑えておきたいけど全部絶版なんです、元帥。

22 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/19 03:22
>>16
幸運にもアンダースンの肝を読み残していると思われ

23 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/19 05:45
ウェルズは知らないけど、ヴェルヌはストーリーだけでなく
キャラクター描写にエンタテインメント性があって楽しいよ。
お勧め。

24 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/19 05:57
コードウェイナー・スミス
今でも色褪せてない

25 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/19 06:16
>16
「折れた魔剣」が好きなら「魔界の紋章」も大丈夫の筈。ただし
魔界の紋章の続編?の「真夏の嵐」は未訳なので原書で読んでね。

26 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/19 06:45
あゆのパンチラ動画です
http://homepage3.nifty.com/digikei/ten.html

27 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/19 18:21
>>26
さして抑えておきたいとはおもえんが(w

28 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/19 18:35
>>17
たしかに。

29 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/19 20:26
竹取物語が何故でない。

30 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/19 20:47
>>21
貴様! 宇宙軍兵士なら絶版ぐらいでへこてれるな!
古書店を捜せば、なんぼでもハケーンできるぞ。
諸君の健闘を祈る。

31 :16:03/02/20 01:53
>>22
何が肝かな?
多分、アヴァタールかな。
でも、この人の本古本屋で探すの大変だったー。
あとは、新しい太陽の書3、4かな。

>>25
正直、折れた魔剣はまぁまぁでした。
短編のアメリカ軍人が過去に行く話は好きでした。
ただ、魔界の紋章は大魔王作戦っぽいので、楽しみ。
アヴァタールはちょっと不明です。

32 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/20 04:16
キャベツの代価が好きでつ…
古典じゃないね

33 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/20 04:17
みんだ・なお「エイプハンターJ」(1991)

34 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/20 06:45
>>31
デキはどうあれ・・・・・
「アヴァタール」はアンダースンの変化がうかがえるターニングポイントになった作品だから。
ちょっと目立たなくなっていたアンダースンがこの一作で一気に第一線に復帰!という感じだった。
「魔界の紋章」は、ああ、なにもかもが平均的にアンダースン(w

35 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/20 09:56
縄文人を猿人に置き換えたチョソによる日本乗っ取り売国SF「エイプハンターJ」、
この知識なしに21世紀は生きられない。

36 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/21 19:38
フレドリック・ブラウン
『発狂した宇宙』『火星人ゴーホーム』

37 :bloom:03/02/21 19:40
http://www.agemasukudasai.com/bloom/

38 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/22 01:32
古典と言うには微妙だけど…
ラリイ・ニーヴンのノウン・スペース・シリーズ最高!
当然白眉はリングワールド3部作!!
私のオールタイム・ベストに入ってます。

SFにはいくらでもメガストラクチャは出てくるけど、
あそこまで真に迫る実在感をもって巨大な世界を描ききった作品はないっす。

ぜひリングワールドのヴァーチャルシミュレーションをやってみたい
もんです。ゼネラル・プロダクツ製の船に乗って出かけるという。
もちろんパペッティア人とクジン人、それにエッチな体つきの
ハールロプリララーみたいな都市人種(シティビルダー)を随行して。

39 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/22 06:12
ガイナックス「エイプ・ハンターJ」age

40 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/22 21:37
サルサルうるせえよ。
サルものなら『われらが英雄スクラッフィ』

41 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/25 15:14
ジョー・ホールドマン
「終わりなき戦い」

昭和なら古典・・・だよね?
今の若いモンは知らないやつも多いだろ。

42 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/25 15:21
>>41
今の若いモンはSFをほとんど知りません(涙
当方20代ですがSF読んでいるというだけでオタク扱いされます(T_T)

43 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/25 15:40
ウェルズの『宇宙戦争』
ヴェルヌの『海底二万里』
ドイル『失われた世界』
の3冊を、原典的必読ものとして、むかしから
指定しているなり。

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45 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/25 15:49
記紀、旧約聖書

46 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/26 02:17
何故だれもA・E・ヴァン・ヴォークトの宇宙船ビーグル号の冒険を挙げん?!

47 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/26 02:26
>>46
それは、古典というより、基本だな。

48 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/26 09:12
レイ・ブラッドベリの「火星年代記」は?
ここは、S中心で、Fは、ダメなんですか?

49 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/26 10:40
確かにビーグル号は基本かもな。
カエアンも挙げようと思ったが、止めよ(W

50 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/26 22:58
じゃあ、禅銃を。

51 :耄碌:03/02/27 00:21
SFの定義があいまいですな。
ウェルズ自身は自分の作品をScientific Romanceと呼んでいた。つまりロマンスの一種なのだよ。

52 : ◆gacHaPIROo :03/02/27 00:28
イゲレス人的にはロマンスって物語って意味ちゃいます??

53 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/28 19:56
イゲレスかぁ。
ジョン・ウィンダムの「トリフィド時代」は破滅ものとしてお勧めしたい。
再版も出てるし。

54 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/28 22:27
ハインライン『宇宙の戦士』

『夏への扉』は必読というほどのものではないと思うが、どうか。
完成度ではなく、作風として。

55 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/28 22:43
>>51
笑福亭鶴瓶は「空想落語」というのを大昔ラジオでやっててそれを
SRって呼んでたな・・・

56 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/28 22:45
>>54
いやああれこそ古きよきSFだろう。
つかそれを言っちゃうとハインラインの作品はほとんどが(略

57 :イー:03/02/28 23:59
もう『宇宙消失』(90)も古く感じているのだが、古典の区切はどの辺りだろう?
イーガンをネオ・クラシックと言ったのは鏡明だっけかな。

58 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/01 00:10
>>57
イーガンが古典かよ!勘弁してくれよ(泣

個人的に、サイバーパンク以前が古典の範疇としてる。
現代語訳適ったレンズマンは真の古典的名作。

59 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/01 00:16
2001年宇宙の旅、地球幼年期の終わり、竜の卵、重力の使命、二十億の針

まずこんだけ読んどけ。そしたら、ここから広がる素敵世界を教えたる。

60 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/01 00:25
>>59
うわっ 趣味悪!!

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62 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/01 00:26
イーガンは最近珍しく真正面からSFネタに取り組んでいるから、将来の古典になる可能性は大だよね。
SFファンになろうとしている人に俺はイーガンの作品を一つは勧めると思うし。

63 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/01 00:30
マトリックスをSF映画だと思っている様なヤツラに順列都市を読ませたいよ。

64 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/01 01:02
最近の日本SFだと、「太陽の簒奪者」は古典になりそう。ああいう
直球ど真ん中のオーソドックスなハードSFって、日本だと他にあま
りないし。
海外だと、「キリンヤガ」なんかが微妙な感じ。

65 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/01 01:45
デュマレスト・サーガも古典でいいでつか?

66 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/01 01:47
デュマレスト・サーガはハードボイルドなので板違い。
帰れ!

67 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/01 02:05
キリ ンヤガは人類学的にも、SF設定的にも少々踏み込みが甘い感じが。
面白い作品ではあったが。

68 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/01 02:06
ヴァンスの魔王子シリーズ

69 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/01 02:22
どれもこれも押さえておくならともかく抑えられるには惜しいものばかりだな・・・

70 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/01 02:38
古典というか個人的に好きなのは、
ハミルトン「フェッセンデンの宇宙」
ロバート・F・ヤング「ジョナサンと宇宙くじら」
ブラッドベリ「火星年代記」


71 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/01 04:39
古典と呼ぶには生乾きすぎだけど
堀晃『太陽風交点』はまずおさえたいとおもうな

72 :刺青の男:03/03/01 04:59
>71
うーん、おじさんには古典というのには新しすぎ。

私にとっては、1975年より後の作品は、同時代なんだよねーー

古典は、E・E・スミスかな。雰囲気抜群


73 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/01 05:48
しかし、このスレに挙がっている作品をみると
こと如く絶版・品切れが多数…。
これでどうやってSFを維持しようというのか、ハヤカワ!!
若いSFファンとしてはこんな状況じゃ他の人をSFの世界に引き込めないよなぁ
と思ってしまう。

74 : ◆gacHaPIROo :03/03/01 06:18
てーか逆に抑えなくていいSFってなんだ??



75 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/01 06:34
押さえなくて良い。
○ぺ、○グ
なのかな?

76 : ◆gacHaPIROo :03/03/01 06:36
>>75
それは正確にいえば、
”抑えられない”と形容したほうが。


77 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/01 14:08
エイプハンターも抑える事は出来ない

78 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/01 14:26
>>55
SRは桂枝雀が元祖。

79 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/01 17:18
ぐなんかと一緒にするな!

と一応憤慨する演技をするぺ

80 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/01 18:55
短編だと何だろう?
アシモフの「ロビイ」か?

81 : ◆gacHaPIROo :03/03/01 21:13
オメラスから歩み去る人々

82 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/02 11:54
猿害の実態

83 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/13 07:53
ほかにないのかお!

84 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/13 09:09
未来の古典っつう事で。
順列都市。

85 :山崎渉:03/03/13 15:24
(^^)

86 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/17 01:36
age

87 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/17 01:43
おまいらヘルブレスやれって!マジ面白いぞ!
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88 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/17 01:57
ミクロの決死圏
楽園の泉
渇きの海
終わり無き戦い
宇宙船ビーグル号の冒険

89 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/17 03:54
レンズマンは新版が出たし、
是非とも触れて欲しいなぁ。

90 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/17 15:16
豊田有恒のタイムスリップ大戦争!!
古典古典

91 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/22 21:53
ハヤカワのSF全集見つけて読んだらそれで済むじゃん。
ってのはダメ?

92 :インテグラル:03/03/22 22:08
つい最近初めて窒素固定世界を読みました。
面白いです。脱窒素細菌はどうなったんだ。
しかし結局、文明の崩壊・地球の変貌テーマで、
風の谷のナウシカ
これを超えるものが存在するんでしょうか。

93 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/22 22:15
92は釣りですか?

94 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/23 00:03
この板で無記名記入時の元ネタ「月は無慈悲な夜の女王」を忘れないでくだされ。

95 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/31 20:40
愚問だな

北斗の拳を越える作品はないね

96 :山崎渉:03/04/17 12:01
(^^)

97 :山崎渉:03/04/20 05:58
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)

98 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/13 03:04
夏への扉

99 :SF初級:03/05/13 08:04
ビデオで「タイムマシン」を観たのですが、
なんだかいまいちで。
原作を読んだ方がいいですか?
(ストーリー全然違うのでしょうか)

100 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/13 14:42
星を継ぐもの

101 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/14 00:07
今や古典だよな。
カエアンの聖衣

102 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/14 00:46
>>99
おれは映画は見てないけど、かなり違うとは聞いてるよ。
気になったらとりあえず読んどけ。
内容が同じでも違っても、それなりに楽しめるんじゃない?

103 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/14 03:24
>>99
そしてその後バクスターの「タイム・シップ」を読む。
これは古典じゃないけど

104 :99:03/05/14 08:26
>>102,103
ありがとうございます。
購入して読んでみます。

105 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/14 16:20
SF者ならこれを忘れてはならない
カレル・チャペック 『R.U.R.』 あと 『山椒魚戦争』 も。

『R.U.R.』は戯曲なので小説としては今一だけど”ロボット”という言葉を生み出した話として
一読の価値有り。
『山椒魚〜』は社会SFとして風刺が効いてて面白い。

106 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/15 00:30
CCさくらは既出だろうなぁ。

107 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/15 00:34
古典(classic)は必ずしも古い必要はありませんぞ。
>>99
かなり違う。
読んだ後、今月号のSFマガジンの永瀬唯の連載読むと面白いかも

108 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/15 00:54
永瀬唯は言っていることが結構変

109 :山崎渉:03/05/22 01:44
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―

110 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/28 13:55
巫女みこナース

111 :山崎渉:03/05/28 16:13
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉

112 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/02 22:36
みこみこなーす!

113 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/08 23:58
姉三六角

114 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/09 04:41
ここに千円札があるのですが、何を買えばいいと思いますか?
イチオシの教えて下さい。
何と言われても「コレ!」と言えるモノ。
ちなみにSFはあまり読んだ事がありません。

115 :_:03/06/09 05:00
http://yomi.kakiko.com/hiroyuki/jaz_b01.html

116 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/11 13:16
>>114
まず、その千円札をこちらによこしなさい──話はそれからだ。

117 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/11 13:18
グインサーガの一巻

118 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/12 04:01
>>116
なりませぬ
>>117
どんな話ですか?
ファンタジーかな?

119 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/12 09:11
>118
やめとけ。

罠だ。

120 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/12 15:18
なぜ千円に限定するの?
ハードカバーは買えないし、文庫ですら1冊しか買えないかも。
それともブックオフ利用OK? 

121 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/13 02:12
>>119
ミミック怖いです。
>>120
事情はよく分かりました。
もう500円追加です。
でも、できたらブックオフに並んでてほしいですね

122 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/13 09:21
よーし、それではまず、その1500円をこちらによこしなさい──話はそれからだ。

123 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/14 06:12
>>122
なりませぬったら、なりませぬ。ああ、なりませぬ。

河出から出てる「20世紀SFD」ってオムニバス本面白かったです。
仮にライトノベルでも「あっ!」と言わせてくれれば何でもいいんですけど・・。
(「タイム・リープ」くらい面白ければ)

124 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/27 15:55
名無しは無慈悲な夜の女王の元ネタ教えてください…。

125 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/27 16:05
一連の問答にワラタ
まあアシモフのファウンデーション三部作が外れがないかな。
レム『ソラリスの陽のもとに』とギブスン『ニューロマンサー』の
合わせ技でもいいけど。

>>124ハインライン『月は無慈悲な夜の女王』

126 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/28 06:15
>>123
趣味趣向をアピールしたほうが適切なアドバイスがもらえると思いますよ。海外or日本作品とか、不条理系とか、異世界冒険ものとか。
あまり知らないようなら、SF以外で好きな作家や作品を挙げてみるというのはいかがでしょう。

127 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/28 08:57
古典といえばelfのYU-NO

あと国枝史郎。

128 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/28 18:34
ageちゃる

129 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/28 18:50
うむ。国枝史郎はSFだ。

130 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/28 19:05
バローズ『火星のプリンセス』

131 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/29 16:28
スタージョンは古典・・・かな?
ブラウンが古典なんだからいいよね?

132 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/03 21:59
>>131
スタージョンファンハケーソ!!
身悶えするほど(・∀・)イイ!! ね!

133 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/13 22:09
ポプラ社から出てた「SF教室」の中で、
「作家になりたての頃は、SFはアイデアが全てだと思って、アイデア主体の小説
ばかり書いていた。が、それはいつも、誰かの2番煎じ、3番煎じだった。いま
思い出しても冷汗が出る」
って意味のことを書いてたよ。>筒井さん。
「SFに大切なのはアイデアではなく、それが小説としてなりたってるかどうかだ」
とも書いてあった。
つまり、そういうことなんじゃない?


134 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/13 22:40
>>105
そのあと古本屋で「園芸家12ヶ月」を買った人います? >はーいw

なぜか日本作家が少ないね。
定番で、小松左京「日本沈没」「エスパイ」「継ぐのは誰か」



135 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/14 00:28
竹本泉スレでも書いたんだけど、岩崎書店の「こどもSF図書館」が復刻されるそうな。
10月から、ひとまず10冊は出すらしい。

なんで竹本スレかと言うと、氏が「ロスト・ワールド」と「ついらくした月」の挿絵を
描くんだそうで。
少なくとも、この2冊は入ってるということだな…(「ついらくした月」というのは
どういうのだか知らんのだけど)。

136 :山崎 渉:03/07/15 11:28

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄

137 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/17 12:39
川又千秋の初期のシニカルな感じの初期シリーズ。

人形都市の中の短編ぜんぶ、宇宙船メビウス号、反在士シリーズ・・・・

新書サイズの仮想戦記ものやアニメっぽいライトSF
ばっかですな、最近は。


138 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/17 15:30
>>135
挿絵がかわったら復刻じゃないような・・・・
同様に文章にも改変がありそうだ

139 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/17 15:44
ポール=アンダーソン「ゲイトウェイ」シリーズに「マン・プラス」「JEM」なんかももう古典でつか?
わしはハインライナーなんだが。
        

140 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/28 01:08
すみません、他のスレッドがいいのかも知れないんですが。
何年も前(10年以上かも)にSFマガジンに載っていた、第二次大戦下の
ロンドンへタイムマシンか何かで未来の人物がやってきて、空襲下に
スパイかと疑われながら、人々と過ごすっていう小説、ご存じの方
おられないでしょうか。図書館で古いものを探してますが、みつからず。
 ご教示頂ける方いらっしゃれば、幸いです。長文すみません。

141 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/28 01:29
コニー・ウィリスの「見張り」かな?
現在は「わが愛しき娘たちよ」って短編集に入ってます。
新刊で手に入るかはわかりませんが。

142 :140:03/07/28 20:08
>141
 ありがとうございます!探してみます!

143 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/28 20:10
告白したいけど、自分に自信がない。それでも胸の奥が苦しくて・・・
そのような方、諦めないで。
ここでは、異性に効果を発揮する香水、合法ドラッグなどがおかれています。
小売価格一万円以上の品が、半額以下の値段で取引されています。
是非ここでゲットして、貴方の気持ちを打ち明けて下さい。
相手の方も、きっとそれを待っていますよ。

↓のURLの頭にhを付けて、コピー、ペーストして下さい。

ttp://www.adultshoping.com/index.cgi?id=1057809839


144 :_:03/07/28 20:17
http://homepage.mac.com/hiroyuki44/

145 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/29 00:46
日本人なら、
小松左京復活の日
星新一 夢魔の標的
筒井康隆 

146 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/29 00:57
あ、押し間違えた。

古典ということで、80年代頃までとし、
日本人なら、

小松左京  復活の日
星新一  夢魔の標的
筒井康隆  幻想の未来
半村良  石の血脈
  モンゴルの残光
山田正紀  弥勒戦争
  神聖代
  機関車、草原へ
大友克洋  童夢
  グリーンレクイエム
  狼の紋章

なんてところを、まったく独善的に上げてみる。
なお作者名が抜けてるのは、今思い出せないせいだ。
(<胸張って言うなよ、オレ)


147 :ぼるじょあ ◆yBEncckFOU :03/08/02 05:32
     ∧_∧  ∧_∧
ピュ.ー (  ・3・) (  ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
  = ◎――――――◎                      山崎渉&ぼるじょあ

148 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/09/12 04:05
内からマチカネタンホイザ

149 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/09/12 05:35
ハインライン メトセラの子
ウェルズ タイムマシン

ハインラインの夏への扉は押さえておきたいというより
はじめてSF読む人に勧めるってタイプだと思う

150 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/09/12 15:33
SFの短い歴史の中で古典を探すというスレですね
そのSFが文学という長い歴史の中に丸ごとおさまってしまうのだから
文字芸術の全ての歴史にの中に
SFの古典を探す方が面白いスレッドになりませんか?
懐かしい空想科学小説全集を読んでいた消防の頃
同じ情熱で、西遊記や北欧神話などを読みふけった物だ

151 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/09/12 17:42
小松左京なら「果てしなき流れの果てに」とかよかったけどなー。
ひょっとしたら山田正紀の「神狩り」なんかも古典にはいるのかなあ?
「夏への扉」はこの前20年ぶりぐらいに読み返して面白いが古いっ!と思ったけどね。
なにしろ、文化女中器だもんねえ。

152 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/09/12 18:04
>>150
ダメ
ガーンズバック以降

153 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/09/12 18:29
ベルヌわぁ〜?押川春浪ってガーンズバックより後?
リラダン、シェリーはもとより(アタリマエッか?)
コナンドイル、ウェルズもだめか?

154 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/09/12 18:40
義理の叔父からいただいたウェルズ少年世界文化史をぱらぱらしていると、
このタイプ、
もう、アシモフ、小松御大以降ほんまにおらんようになってしまったなあと
古典的該博知識人ダネア

155 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/10/09 01:14
「あなたの人生の物語」byテッド・チャン
これはもう古典だ!

てのはありれすか?

156 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/10/12 04:39
このスレでいいかわかりませんが、適当なスレがないので。
ウィルマー・H・シラスの「アトムの子ら」、昔読んだけど、また買っちゃいました。
けっこう感動した覚えが。
今でも色褪せてないかなぁ。ちょっとどきどき…。

157 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/10/12 05:53
>>10
追悼のつもりで読むべし。

158 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/10/12 05:55
>>10 ×
>>156 ○
ブラウズログのまちがいですた。

159 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/10/12 09:23
>>151
文化女中器はネタとして何度も再利用するものだ

160 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/10/14 00:04
広瀬正の「マイナス・ゼロ」
眉村卓の「幻影の構成」
筒井康隆の「家族八景」

こんなのは、だめでつか…
日本らしいSFだと思うのですが…ヽ(´▽`)/

161 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/11/18 23:11
「火星人襲来」「海底二万里」
「夜来る」「われはロボット」
「冷たい方程式」
「ヒューストンヒューストン、聞こえるか?」

「にぎやかな未来」
「ボッコちゃん」


162 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/11/21 08:42
SFを教えてくれたのは星新一かな?
教科書に載ってたし
後はぁ、アイザックアシモフだっけ?あれ適当に読んでれば良いんじゃないの?
早川の文庫なら表紙もかっこ良いし(今はシラネ-けど)
別枠でトリフィドは読んどいて欲しいなあ
ドリトル先生シリーズもある意味SFだし、読んで損無し。
モモは新しいか?

ベタで、海底二万マイルはありだよねぇ

163 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/12/18 23:53
レイ・ブラッドベリ

「万華鏡」

164 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/12/19 00:40
イシャーの武器店
非Aの世界

165 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/12/19 01:52
成恵の世界

166 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/12/20 12:22
波平の世界

167 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/12/20 23:46
ニューロマンサーを読み返したくなったので、近所の図書館に行った。
だが、無い。ニューロマンサーが、て言うかギブスンが。
調べてみたら、SF全般でツボを外した品揃えをしている。
もしやと思ったら、案の定ペリー・ローダンはしっかり置いていた。
一体どのような基準で選書しているのか、司書を小一時間問い詰めたいと思った。

168 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/12/20 23:58
ニューロマンサーくらい自分で買え

169 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/12/21 00:09
フレドリック・ブラウン

「スポンサーから一言」

170 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/12/21 21:03
成恵の世界 ってネタかと思ったら本当にあるのナ。何気にググってたら
アニメ作品が引っ掛かったよ。

171 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/12/23 06:00
>>170
非Aでググれ

172 :名無しは無慈悲な夜の女王:03/12/23 14:15
>>171
いや>>170は知ってるから言ってるんだろう

173 :164=170:03/12/23 22:55
そです。非Aはガキのころに読んで知ってたんすよ。
ガキのころといえば「ドリトル先生」を読んでから「地球の長い午後」
を読んでイマジネーションに圧倒されたっけ。

174 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/01/05 09:16
hosyu

175 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/01/19 20:16
俺の場合は、SFマガジソでやっていたオールタイムベストを中心にして
SFを読み始めて、それで恐ろしいほどの高打率を残せたと自分では思うから、
オールタイムベストを参考にしてんとあじょじゅおじょあj。

176 :修正してコピペ:04/01/19 23:09
SFM98年1月号に掲載された海外オールタイムベスト全30位。
よって、98年以降の作品は当然ながらランクインしていない。
なお、このランキングは「新SFハンドブック」にも掲載された。

1 夏への扉          ロバート・R・ハインライン
2 火星年代記        レイ・ブラッドベリ
3 ソラリスの陽のもとに  スタニスワフ・レム
4 虎よ、虎よ!        アルフレッド・ベスター
4 幼年期の終り       アーサー・C・クラーク
6 ハイペリオン       ダン・シモンズ
7 <銀河帝国興亡史>   アイザック・アシモフ
8 地球の長い午後     ブライアン・W・オールディス
9 星を継ぐ者        ジェイムズ・P・ホーガン
10 アルジャーノンに花束を   ダニエル・キイス

177 :修正してコピペ:04/01/19 23:09
<つづき>
11 <ハイペリオン>二部作        ダン・シモンズ
12 アンドロイドは電気羊の夢を見るか? P・K・ディック
13 ブラッド・ミュージック          グレッグ・ベア
14 ノーストトリア               コードウェイナー・スミス
15 リングワールド             ラニイ・ニーヴン
16 月は無慈悲な夜の女王        ロバート・R・ハインライン
17 ニューロマンサー            ウィリアム・ギブスン
18 竜の卵                  ロバート・L・フォワード
19 宇宙船ビーグル号            A・E・ヴァン・ヴォクト
20 エンダーのゲーム            オースン・スコット・カード
20 楽園の泉                アーサー・C・クラーク

178 :修正してコピペ:04/01/19 23:10
<つづき>
22 ユービック        フィリップ・K・ディック
23 暗闇のスキャナー  フィリップ・K・ディック
23 闇の左手       アーシュラ・K・ル・グィン
25 都市と星        アーサー・C・クラーク
26 エンパイア・スター  サミュエル・R・ディレイニー
27 <デューン>       フランク・ハーバート
28 結晶世界        J・G・バラード
29 <新しい太陽の書>  ジーン・ウルフ
29 カエアンの聖衣    バリントン・J・ベイリー

179 :修正してコピペ:04/01/19 23:10
以下は98年SFM2月号に発表された
国内版オールタイムベスト全20位。

1 果てしなき流れの果てに  小松左京
2 百億の昼と千億の夜    光瀬龍
3 妖星伝             半村良
4 宝石泥棒            山田正紀
5 星界の紋章          森岡浩之
6 あなたの魂に安らぎあれ  神林長平
6 マイナス・ゼロ         広瀬正
8 ハイブリッド・チャイルド   大原まり子
8 復活の日           小松左京
10 銀河英雄伝説        田中芳樹

180 :修正してコピペ:04/01/19 23:11
<つづき>
11 石の血脈          半村良
12 戦闘妖精・雪風       神林長平
13 日本沈没          小松左京
14 たそがれに還る      光瀬龍
15 神狩り            山田正紀
16 上弦の月を食べる獅子  夢枕獏
17 消滅の光輪         眉村卓
18 産霊山秘録         半村良
18 虚航船団           筒井康隆
20 <グイン・サーガ>      栗本薫
20 継ぐのは誰か?      小松左京

181 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/01/20 12:29
ソラリスは本が見つからなくて映画見たんだけど、眠くてダメだった。
それでも本読んだ方がいいかな?

182 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/01/20 15:36
あの作品の偉大な点は、
まったくコミュニケーション不能な異星人を描ききったところ。
このレスを読んでそれを知ったあなたはもう読む必要はない。

183 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/01/20 15:41
国内版は虚航船団とグインサーガ以外は読んだな。
グインサーガは一生読まないだろうが。
ハイブリッド・チャイルド、星界、上弦はそれほど面白いとは思わなかったけど、
それ以外はみんな面白かったなー。

184 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/03/03 04:06
グインサーガってまだやってるんか…

185 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/03/03 04:23
「果てしなき」とか「百億」のような日本SF最初期(といいでしょうね)の
作品が依然最上位っていうのはなんだろうねえ・・・


186 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/03/03 05:05
海外SFだって、未だにアシモフ・クラーク・ハインラインあたりが
オールタイムベストだし…

187 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/03/03 09:23
栗本薫で充分でしょ

188 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/03/04 01:17
西村寿行の「滅びの笛」「滅びの宴」「蒼范の大地滅ぶ」の3部作はどうでしょう?

189 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/14 21:28
C.L.ムーア
ノースウェスト・スミス シリーズ

筋書きを聞くだけならば宇宙西部劇的スペースオペラなれど、
読み始めると静謐で耽美な世界に没入してしまう。
1930年代当時にして熱狂的ファンがいたというのもむべなるかな。



190 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/14 21:29
>>167
田舎の書店がそんな品揃えで萎え萎え。

191 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/14 22:25
アイザック・アシモフ
アーサー・C・クラーク
ロバート・A・ハインライン
H.G・ウェルズ
R・ブラッドベリ
E.R・バロウズ
ジュール・ヴェルヌ
この辺を適当に。一般人が知ってそうな名前ってこれくらいじゃないかな。

192 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/14 23:29
”一般人”のSF度を高く見積もり杉

193 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/14 23:45
まあ「トリビアの泉」の冒頭で、タモリが
『SF作家のアイザック・アシモフが…』と
毎回言ってるから、アシモフの知名度は
多少上がってるかも。

クラーク・ハインラインあたりは映画との
絡みで知ってる人は知ってるとは思うが…
微妙かもね。

ウェルズやバロウズあたりになるともっと微妙。

読書好きな一般人には、ブラッドベリとヴェルヌの
知名度は以外に高い。

194 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/14 23:48
スコーリアやらシーフォートやらロズウェルやらが、只でさえ割り当ての
狭い書店の早川スペースを無駄に喰ってる。

195 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/14 23:59
ええっ!、ウェルズが一番か、ヴェルヌ並みに知られていると思っていたけどっ!?

196 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/15 00:01
バロウズは名前ではわからんかもしれんが「ターザン書いた人」といえば。
ウェルズは名前ではわからんかもしれんが「タイムマシン書いた人」といえば。

197 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/15 00:15
>>194
そもそも、それらが月に数点しか無いハヤカワSFの刊行枠を喰ってる。

198 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/30 17:53
荘子

199 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/08/16 01:04
本屋のバイトだけど、自分の店のハヤカワの棚を見る度に
「いいから俺に弄らせろ」
と上訴したくなる。

200 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/08/21 09:35


201 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/12/12 23:20:16
>これだけは抑えておきたい!古典SF

「最初の接触」 マレー・ラインスター

異星人との遭遇テーマの傑作です!

202 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/12/13 02:51:20
何を読んだらいいのかわからないという人は、まずは
読書力 / 斎藤孝/著
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=31026991
理想の国語教科書 / 斎藤孝/著
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=30971578
を読んで読書の意義とスタイルを学んだあとで
必読書150を読めば、まず間違い無い。
必読書150のリストは↓のアドレス参照。
『必読書150』は必読書か?
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1090570166/l50


203 :名無しは無慈悲な夜の女王:04/12/13 03:52:51
うざっw

204 :名無し物書き@推敲中?::05/01/31 00:41:01
tr

205 :名無し物書き@推敲中?::05/02/10 13:48:16
h

206 :名無し物書き@推敲中?::05/02/18 12:33:35
87

207 :天文学者:05/02/18 20:18:27
 『人間以上』  シオドア・スタージョン  (1953)

一風変わった印象を受ける超能力者SF。
敗れて穴の開いたキューピー人形の笑顔が表紙。インパクト有り過ぎ。
てっきりホラーかと思い呼んでみた中学生時代の私。
(最近カバーが刷新されて再刊された)

本作品で採用されているのは、集合人(ホモ・ゲシュタルト)というアイディア。
一人一人では生活不能者の者たちが、リンクすることで一つの生命体として活動できる。
超能力者版カツオノエボシ、とでも言おうか。

個人的に、この作品のテーマは“孤独”であろうと思う。
真に一人ぼっちだった頃は、孤独なんて知りも考えもしなかったが、ゲシュタルトに属し
他人と係わることで逆に、初めて孤独というものを知り寂しさが募る、といった感じか。
SF的なアイディアが、他者との係わり合いと孤独を表現することに使われている。

なんというか、切ないお話である。
大人になってからでないと、この切なさは真に理解出来まい、と思う。

208 :天文学者:05/02/21 21:54:35
 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』  フィリップ・K・ディック  (1968)

映画『ブレードランナー』の原作として、あまりにも有名なディックの佳作。
自分は映画を先に見たのだが、いやよくも綺麗にまとめたものだと感心した。
小説と映画ではテーマがまったく違うが、にもかかわらずどちらも面白く
鑑賞することができる。
映画監督の才かも知れないが、これは原作小説と映画作品の幸せな関係
ではないか、と個人的に思う。

原作は現実と幻想の狭間作家のディックらしく、何が現実で何がそうでない
のか頭の痛くなる状況がドミノ倒しのテンコ盛り。
とは言え、他のディック作品に比べればまだまだ可愛い方だ。
ディック初心者は、この作品から入るのが良いのではないだろうか。

他の短篇などにも見られるが、他人との共感をディックが大切に捉えている
のが分かる。アンドロイドと人間を隔てるのは、他者との共感の有無なのだ。
この辺り、ディックの思想が読み取れるようで面白い。
最後、ヒキガエルのシーンは何とも切ない読後感を残す。

ディックは日本人に人気が高いようで、翻訳された作品はかなりの数になる。
特に短篇の切れ味は抜群だと信じるので、未読の方はぜひ読んでみてほしい
ものだ。


209 :天文学者:05/02/23 22:58:20
 『逆転世界』  クリストファー・プリースト  (1974)

SFはアイディアだ!と固く信じる人にピッタリの作品。

のっけから舞台となる街の異形に圧倒されてしまった。
荒野の中、線路の上を進み続ける巨大な街。
住人は前方の線路を必死で造り続け、後方に過ぎた線路を片端から解体再利用する。
前進を止めると破滅が訪れると信じられているが、誰一人真実は知らない。
永遠に滑車を回し続けるリスのごときイメージ。

主人公の成長と共に舞台は街の外へと広がる。
そこで明らかになる世界の真の姿。説明される双曲線世界観の衝撃。
もう唖然呆然、本を閉じて頭を振るしかなくなる。
これもセンスオブワンダーと呼ぶのだろうか?

やがて訪れる部外者により全てが説明され、街はその歩みを止める。
しかし、既に街の住人たちは双曲線世界に取り込まれてしまっているのだ。
先に待つ破滅を暗示して物語は幕を引く。

いや、よくもまあこんな斜め上の設定を考え付くものだ。
設定でこれほどの衝撃を与えてくれた作品は、後にも先にもない。
プリーストは不世出の才人か、もしくはトンデモなく危ない人だったに違いない、と思う。

210 :天文学者:05/02/27 00:33:20
 『地獄のハイウェイ』  ロジャー・ゼラズニィ  (1969)

ゼラズニィは神話などを換骨奪胎してSFに仕立て上げるのが得意技だ。
この作品は、アメリカの神話とも言える西部劇をネタにしている。
一種のロードノベル物だが、実際はSF的な味付けよりも、主人公の意識の変遷を追う
のがストーリーの肝となっていた。
悪漢だった男が、無理やり押しつけられた仕事のために、気がつくと英雄になっていた。
自分を取り巻く状況が変わることで、人はどう考え変わっていくのか。
ゼラズニィの興味は、そこにあったのだろう。

元々は中篇の作品を書き足して長編にしているが、個人的には中篇バージョンの方が
ストレートでお勧めである。
と言っても、日本語化された中篇バージョンは、当時のSFマガジンに掲載された物だけ
なので、入手はまず無理だろうなぁ。
映画化もされたが、何分昔の映画なのでショボショボであった。トホホ

作者ゼラズニィは95年に亡くなった。享年58歳。
消え去るにはあまりにも早過ぎる死だった。
ゼラズニィが居なければ、山田正紀はSFを書いていなかったもしれない。
返す返すも惜しまれる。

211 :吾輩は名無しである:05/03/03 12:40:53
gre

212 :天文学者:05/03/09 23:14:55
 『人類皆殺し』  トマス・M・ディッシュ  (1965)

原題はそのまんま『The Genosides(虐殺)』。何というか、凄いタイトルであることよ。
ある日、宇宙から飛来した異星人が、地球にトンデモなく大きな種芋をばらまく。
あれよあれよという間に暴れ芋は繁茂してしまい、人類は駆逐されてしまう。
やがて異星人は収穫を終えて次の種芋をまく準備をする。人類をまったく気にもかけず。
異星からの侵略により地球が滅びてしまった、最初の作品ではなかろうか。

植物の急激な繁殖による大気温の低下など、SF的な設定も興味深い。
しかし、それ以上に生き延びようとする人類の様に圧倒される。
内ゲバを繰り返しながら芋の中に住みつき、正に蛆虫扱いとなる人類たち。
ここまで尊厳を奪わなくてもよかろうに、とボヤキたくなるほど救いがない。
物語の舞台は小さなコロニーに限定されているのだが、恐らく世界中で同じ状況が同時
進行しているのだろうなぁ、と思わせる。
SFの凄さを思い知らされる、今読んでも大傑作。

いや悲惨すぎて、とても『いさましいちびのトースター』を書いた人の作とは思えない。
まぁ実際のところ、ディッシュの本性はこちら(『皆殺し』)だとは思う。
意地が悪いというのではなく、突き放した冷徹な視線を持つ作家だ。
ラストの美しく、そして救いのない情景は忘れられない。

213 :天文学者:05/03/16 23:56:27
 『神鯨』  T・J・バス  (1974)

何といってもオルガの公式に尽きる。
『gy=c』、なんと宇宙の好意を表す数式!
その惑星の重力と惑星年をかけた数値が光速度と等しければ、その惑星には知的生命体
が発生するのだという。
いや偶然なのだろうけど、よくこんなことに気がついたものだ。
中学生の頃に読んだのだが、公式の内容を理解できた時には少し呆然としてしまった。
このアイディアで長編を一本書ききってしまう力技に、素直に脱帽。

他にもこの小説では、SF的なガジェットがふんだんに使われている。
死せる海。人工子宮で産み落とされる矮人。鯨のサイボーグ。恒星間播種船。
遺伝子組み換えによる人造人間。人肉の蛋白質としての再利用。水生へと進化した人間。
少し抜けてる機械知性・・・等々。
冷静に考えるとまるで地獄のような最悪の未来予想図なのだが、登場人物たちが揃いも
揃って能天気且つ生命力に溢れているので、読後感はかなりライトである。
希望を感じさせるラストもポイントが高い。

現在は残念ながら絶版。古本屋で見かけたら絶対に保護するべき作品だと思う。


214 :吾輩は名無しである:05/03/18 12:27:37
o

215 :天文学者:05/03/20 22:03:51
『20億の針』  ハル・クレメント  (1950)

幼少の頃、小学校の図書室で読んだ忘れられない一作。
ジュブナイル名は『星からきた探偵』だったが、個人的にはそちらの題が好きだなぁ。

クレメントはセンスオブワンダーに溢れたエイリアンを創作するのが上手い作家だが、
この作品にも一風変わった寄生エイリアンが登場する。
しかし、宿主の哺乳動物よりもそれに寄生するアメーバの方が高等な知能を持つという
ことが有り得るのかしら、どうかしら? さりげなく星間航行技術まで取得しているし。

地球近辺まで犯罪者(ホシ)を追ってきた主人公(捕り手)は、揃って地球に墜落して
しまう。何とか脱出できたが、ホシも既に抜け出していた。
一体どこの誰に寄生して隠れているのか?
地球人の協力者(宿主の少年)と論理的に犯人探しをするくだりは、まるで推理小説の
ようで素直に面白い。今読んでも古びていないのは正直凄いことだ。
好評だったようで、続編『一千億の針』も書かれている。

恐らく映画『ヒドゥン』の元ネタになったと思われる。
こちらもB級映画ながら隠れた傑作なので、未見の人はぜひ見てほしい。

216 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/03/21(月) 14:06:47
およそ忠告ほど人が気前よく与える物はない。


                  ラ・ロシュフコー

217 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/03/21(月) 21:08:42
>>212

『人類皆殺し』の名前って、救いのないSFの代名詞みたいですけど、実際どうなんでしょう?
噂はよく聞くのですが・・・あまり鬱展開だとイヤかなぁって。

218 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/03/22(火) 10:16:19
>>217
発刊された時代背景もあって、暗く陰鬱な内容が多いのは事実。
そういう知識をフィルタにして読むのもいいかと思う。

219 :217:2005/03/24(木) 19:49:42
>>218さん
なるほど・・・参考になります。そっか、時代かァ。
どーも、ありがとうございました。
入手できた時は、頭に置いて読んでみませう。

220 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/03/24(木) 21:46:43
名前が挙がってこないけど、シルヴァーバーグ作品からも
何か一点エントリーしてあげたい。

たぶん『夜の翼』あたりが無難な選択だろうかと思うけれど、
個人的な趣味であえて『ガラスの塔』をお勧めしたい。

言うまでもなく表題は「バベルの塔」の神話を踏まえている。
悪意に満ちた哄笑とともにすべてが瓦解してゆくかがごとき
クライマックスはお見事。SF版ドミノ倒しといった趣がある。


221 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/03/25(金) 00:57:39
『宇宙船ビーグル号の冒険』  A・E・ヴァン・ヴォクト  (1950)

古今東西切ってのBEM小説。間違いなくBEMが主人公!
そう言い切ってしまうほど、魅力的な異星生物がズンドコ登場する。
その手の話が好きな人には堪えられないのではないか。私もその一人。
特に“黒い破壊者”ことクァールはあまりにも有名。
腹減ったぁ〜とビーグル号のクルーを殺しまくる様は、さすが破壊者。
しかし、あれだけバンバン人が死んでも航行には影響しないのね。
大きな宇宙船はいいなぁ。冷たい方程式も成立しないだろうし。

BEM一体一体の設定も非常によく練られており、SF者としてはその点も嬉しい。
また出てくるBEMの知能が高く、ビーグル号のクルーとの知能戦(笑)も見所。
ジュブナイルで読んだ幼少時、幼い胸を興奮で揺さぶってくれたものだ。
しかし段々ヴォクトの興味はBEMよりも、作中で創作した総合科学とかいう学問の
方に傾倒していってしまう。
最終話のアナビスに至っては大学の学部内抗争みたいな様相を呈しており、異星生物
の描写なんかそっちのけである。
まぁアナビス自体が、まともに相手するのがちとアレな存在ということもあるけど。
個人的には残念。

ちなみに“緋色の不協和音”イクストルは、かの映画『エイリアン』の元ネタという噂。
強大な戦闘力と獲物の体内に卵を産み付けるという点かしら。確かに似ているなぁ。

222 :天文学者:2005/03/25(金) 01:06:06
>>221は私のカキコです。クッキー消えてたよ・・・。

>>217さん。人類皆殺しは破滅SFとしては傑作だと思いますが、物語として傑作か
どうかは微妙かなぁ、と。
登場人物たちは成す術もなく異星人に駆除されてしまうわけですが、その途中で
人間の獣性とか下劣さが露呈されていきますし。
まぁ滅びても仕方ないよなぁ、とも考えちゃうようなこともしているし。
人肉ソーセー○とかいうタームに抵抗があるなら、読まない方がいいかも。

>>220
シルヴァーバーグ作品は、『夜の翼』は読んでるんですけどねぃ。
『ガラスの塔』は未読でした。機会があれば、呼んでみます。
情報ありがとうございますデス。

223 :天文学者:2005/03/26(土) 01:41:49
『猿の惑星』  ピエール・ブール  (1963)

映画化されたあまりにも有名すぎる作品。
映画はシリーズ全部で五作も作られている。あちらの人、何でそんなに猿が好きか?
猿が始めて画面に登場するのは人間狩りのシーンなのだが、いや実に恐かった。
下手なホラー映画などより、よほど恐ろしかった記憶がある。
またラストの演出が素晴らしい。衝撃的とはこの映画のためにあるような言葉だ。
映画『猿の惑星』は間違いなく歴史に残る傑作である。一作目だけだけどね。

原作の方もなかなか面白い。
狩った獲物(人間)を前に記念撮影とか、“パブロフの犬”実験を人間でおこなっていた
りとか、野生動物レベルの女性相手に繁殖実験させられるとか、一緒に遭難したクルー
がすっかり変わり果てて動物園に入れられていたりとか、なかなかブラックで残酷かつ
容赦のない描写が続く。
人間を支配される側に回すことで、暗に人間社会や人間の文化を批判するようになって
いる構造は見事だ。この切り口、間違いなく良質のSFである。

長じて知ったのだが、作者のブールは第二次大戦中、インドネシアで日本軍の捕虜にな
ったことがあるらしい・・・って、これ黄禍論SFだったのかよ! orz
しかしその経験から『猿の惑星』と『戦場にかける橋』の傑作二作を生み出しているの
だから、転んでも只では起きない人だ。さすが、おフランス人ざます。

最近一作目が映画リメイクされたが、旧作には及ばなかったようで。
ラストが『猿の軍団』になるのは思わず笑ってしまった(違うっ)。

224 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/03/26(土) 04:52:51
SFもミステリも時系列にそって読んだほうが馴染むよね。

225 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/03/26(土) 12:16:02
文学の衰弱を考えるときに、バイアグラとプロザックの問題を無視できない。
これが生じたので文学はかなり狭い領域に追い込まれた。

だって解決しちゃうんですから。苦悩とかが。

この場合にどっちをとるかというのは迷うべき問題。
例えば江藤淳の自殺にしても精神科医と文学者が対談すると対立する。
精神科医は「あれはプロザック飲ませてればよかったんだよ」というし、
それは死者の尊厳に関わる問題になっちゃうんで、終わらないんですよ、論争が。

どっちをとるかというのは悩むところで、精神の多様性を維持する意味では
そういった文学性といったものの価値はまだまだ廃れていないと思う一方で、
じゃあその為に死んでもいいのかというと、やっぱり死ぬのはまずいだろと
いわざる得ないところがある。死ぬ代わりにプロザック飲みましょうと。

これは引き裂かれている、一番極端な部分では本当に判断できない問題である
といってもいいと思いますね。

226 :天文学者:2005/03/27(日) 22:18:57
『アンドロメダ病原体』  マイクル・クライトン  (1969)

墜落した宇宙船には、人類にとって恐るべき病原体が付着していた。
文字通り降って沸いた世界の危機に、人類の打つべき手は?・・・
斬新な宇宙伝染病のアイディア、加えて出版されたのがアポロ11号の打ち上げ直前。
絶対に狙っていたよなぁ。狙い通りというか、まぁヒット作品となった。

SFというより、まるで硬いノンフィクションでも読まされているような気になる。
ここら辺は医者でもあるクライトンの独擅場だ。
『ホットゾーン』みたいなノンフィクションが好きな人にはお勧めかもしれない。
しかしラストの解決方法が、何と言うか、実にご都合主義。
結局人類は何もしていないのに、すべてが無事に解決しちゃうのだ。
これはいくらなんでもいかがなものか? と思えて仕方がなかった。

映画化もされたが、個人的にはそちらの方がかなり面白かった。
病原体で滅びた町の中を行く防護服姿の男たち。
死体の手を持ち上げて切ると、傷口から溢れたのは血ではなく赤い砂だった・・・。
ショッキング度はかなりなものであった。イメージの勝利だよなぁ。
レンタルビデオ店で見つけたら、一見の価値はあろうかと思う。

227 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/03/28(月) 00:16:08
>>223
『猿の惑星』・・・思い出した。

誰だっDVDの表紙デザインしたヤツぁ!!
いきなりネタバレしやがって!
古典で皆知っているからといっても、バラしてイイもんじゃないだろうに。

228 :天文学者:2005/03/29(火) 03:15:30
『惑星間の狩人』  アーサー・K・バーンズ  (1969)

火星、金星など太陽系に潜むBEM! それを狩る美女! そして活劇!
素晴らしいまでのステレオタイプ。変わっているのは主役が女性だという点だ。
今でこそ珍しくもないが、当時としてはかなり斬新ではなかったかと推測する。
おまけに主人公の"生け捕り"カーライル、すんごい美人でやたらと傲岸不遜で
そして自信過剰なのである。海原雄山とイイ勝負かも。
でもそのくせ、ちょっぴりヘナチョコで時々ヘタレ。うむ、可愛い(笑)。

しかもこの美人ハンター、なんとツンデレ属性まで持っているのだ。
人前じゃツンツン、二人になるとデレデレ。ツンツンデレデレツンデレデレ!
もう無敵である、向かうところ敵なしである。
作者のバーンズは“萌え”という単語を理解していたに違いない!
・・・と、アホなこと書きたくなるくらいキャラが立っている。

通常この手の作品は、BEMが主役で人間は刺身のツマ程度なのに、
我らがカーたんはBEMに負けず劣らず縦横無尽に活躍し(暴れ?)まくる。
キャラが魅力的、BEMもなかなか、話の切れもすこぶるいい。
設定の古臭ささえ我慢できれば、お勧めの一冊ではないかと思う。

【余談】木星篇で出てくるBEM『カクス』は、ウルトラマンに出てくる怪獣
ザラガスのモデルになったのでは? と考えているのは私だけかしら。
【余談2】海王星篇のラスト。バナナの皮でスッテンコロリンはないよなぁ。
いくら古典でもさぁ。お口モグモグのカーライルは可愛いが(笑)。

229 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/03/29(火) 12:11:02
>>228
『惑星間の狩人』はオイラも好きだけど・・・ツンデレってw

230 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/03/29(火) 20:28:27
高2病患者のサンプルみたいなスレだな。

231 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/03/29(火) 20:51:20
サルって日本人のことだし,,,

232 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/03/29(火) 23:55:22
子供のころジュブナイル版で読んだなぁ・・・

233 :天文学者:2005/03/30(水) 23:08:23
『盗まれた街』  ジャック・フィニィ  (1955)

侵略物SFの古典にして傑作。
ひそやかにしかし着実に進められる侵略。
ウルトラマン的なそれでなく、セブン的なと言えばグッと来る、そんな侵略。
侵略者はまったく暴力はふるわない。ただ淡々と一人一人入れ替えていく。

ボディ・スナッチャーと聞けば「あぁアレ!」という人も多いのではないか。
人間に変態するサヤエンドウもグロテスクで素晴らしいイメージだが、眠り込んだ
時を狙ってスナッチするというのも嫌らしさ全開で素敵だ。
最後あたりは、睡眠不足とのツライ戦いになる。
寝たら入れ替わってしまう、自分がいなくなるという恐怖・・・今でも十分通用する。
ラストは妙にあっけないが、これだけ静かな侵略者ならアレもありかなぁと思う。
とはいえ、本を閉じた後も釈然とした思いが残って仕方がない。
本当にすべて終わったのだろうか? そんな思いが残って仕方がない。

この作品、映画化もされている。それも三度も。
しかしSFXは当然新しいものの方が優れているが、面白さで言うなら断然初めの
一本なのだ。実に良質のサスペンスに仕上がっていた。
ドン・シーゲル、流石である(ちなみにダーティハリーの監督さん)。
やはり映画は映像より何より、しっかりとした脚本と演出の巧みさが肝だなぁ。

234 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/03/31(木) 10:54:58
>>233
>とはいえ、本を閉じた後も釈然とした思いが残って仕方がない。
>本当にすべて終わったのだろうか? そんな思いが残って仕方がない。

ここヘンだよ。「釈然と」していないんじゃない?


235 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/03/31(木) 21:58:32
回答:

天文学者たるもの、ちっとやそっとで釈然としないわけにはいかんのである。

236 :天文学者:皇紀2665/04/01(金) 01:18:42
>>234
・・・。
ア、アイゴォ〜!!
素で間違っていたニダ。スルーしてほしいデス、ハイ。
orz

237 :天文学者:皇紀2665/04/01(金) 01:19:32
『歌う船』  アン・マキャフリイ  (1969)


生命維持装置なくては生きることもかなわない障害児を、金属の殻の中に閉じ込め
文字通り生きた宇宙船にしてしまうという、ナンともすごい設定のSF。
今の日本国じゃとても書けない作品かも・・・人権団体五月蝿いからなぁ。
でも作者の意図するのはそんなことではなく、陰惨な感じはまず受けない。

だってこの作品、実はSFの殻を借りた純愛メロドラマなのである。
もう最後の『伴侶を得た船』なんて、メロメロの甘甘でグダグダなのである。
お腹一杯、好きにしろや!って感じ。いや、確かに素敵だとは思いますデス。

他人と会話だけで交わる人間が、果たして普通の人間と同じような情感を得ること
は可能なのかと思わないでもないが、この作品の主人公は(図体は別にして)ごく
普通の女の子なのである。うーん、反則気味だ。
しかしストーリー語りが実に上手く、最後までするすると読めるのは大したもの。
女の子に読ませてみた中でも、一番評判の良いSFの一冊でした。

大体マキャフリイの書くキャラは、総じて我がまま自己中で感情を剥き出しにする
ことが多いのだが、そんな所が魅力になっているのも事実。
深く考えずにすーっと読むと癒されます。
・・・知り合いの娘は「ねちねち読むのがイイのよ!」と力説しておりました。
まぁSFも恋愛も十人十色、色々な意見があるということで・・・。

238 :天文学者:皇紀2665/04/01(金) 02:12:49
今気がついた・・・日付、何ゆえに皇紀なの!?

239 :名無しは無慈悲な夜の女王:皇紀2665/04/01(金) 02:24:14
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1112284453/

240 :名無しは無慈悲な夜の女王:皇紀2665/04/01(金) 21:50:07
ラリー・ニーヴンといえばノウンスペース物がすぐに思い浮かぶけれど、
ヴァラエティに富んだ短編集『無常の月』を読むと、この著者の間口の
広さと発想の豊かさにあらためて驚かされる。

巻頭作「時は分かれて果てもなく」は〈現実の不確かさ〉という
20世紀文学ではおなじみのモチーフを、SF的技法で手際よく料理
しており、この関心は「霧深い夜のために」でさらに追究されている。

このニ作品からP・K・ディックの影響をただちに見てとろうとするのは
早計に過ぎるかもしれないが、巻頭作の結末部分の処理から、この時期
ニーヴンが、当時アメリカSF界に打ち寄せていた「新しい波」の影響下に
あったことを見てとるのは、さほどの冒険ではないはずだ。
さらに、本書を「未完成短篇 第一番」「第二番」と読み進むと、ニーヴンが
このSF界の変革運動にけっして無関心ではなかったことが分かる。

ただし、新しい波に刺激を受けて書かれた作品群が、一般的傾向として、
なるほど実験精神に溢れてはいるものの、その実験がみごと成功して
いるとはとうてい言えないといった欠点を露呈していたのに対して、
ニーヴンの作品は、保守的な読者をも満足させうるエンターテイメント
としての完成度を概してそなえている。

それは例えば、のちにシリーズ化されることになった異色ファンタジーの傑作
「終末も遠くない」、表題作の「無常の月」や「マンホールのふたに塗られた
チョコレートについてきみには何が言えるか?」が明瞭に示しているとおりだ。

作品のヴァリエーションとしてはほかにも、科学エッセイ風の法螺話
「スーパーマンの子孫存続に関する考察」、「テレポーテーションの理論
と実際」、「タイムとラベルの理論と実際」が、この作者の強靭な思考力を
如実に示しており、一読後忘れがたい印象を残す力作である。

241 :天文学者:2005/04/02(土) 22:21:25
『ビーストチャイルド』  ディーン・R・クーンツ  (1970)

珍しや、モダンホラーの第一人者クーンツの純SF小説である。
しかも驚くべきことに(失礼)これがまたしっかりとSFしているのだ。

クーンツといえば“愛と勇気と正義のホラー野郎”というイメージが強いのだが、
(んでもって最後には必ず男と女が結ばれるハーレクインロマンス的展開もね)
これは初期のまだ売れていない時代の作品だけあって、かなり違う印象を受ける。
キャラの描写等もまだ甘いし、文体も硬い感じでまだこなれていないよう。
しかしそこは後にベストセラーメイカーになるクーンツ、どうしてなかなか面白い。
物語の大半は追跡劇になるのだが、テンポもさくさく良いし、スリルを盛り上げる
のも忘れていないので、適度に手に汗を握って楽しむことができる。
やはりこの手の娯楽作を書かせると上手いなぁ、と再確認してしまった。

SF的な小道具や演出もそれなりに良い味を出している。
社会体制への批判的な表現が鼻につく所もあるが、書かれた時代を考えると止むを
得ないといったところか。

97年に『人類狩り』と改題されて復刊されている。やぁめでたい!
重版を重ねているところを見ると、どうやら売れ行きも好調のよう。
ただ、クーンツ本人は初期のSFがまったく気に入らないらしく、版権を買い集めて
お蔵入りにさせるということを結構やったらしい。
『ファントム』みたく見も蓋もない派手派手モンスターパニック物も大好きだが、
私個人としては、作風をこの作品みたくSF方向に伸ばしてもらいたかったなぁ。

242 :天文学者:2005/04/04(月) 02:46:25
『脅威! 不死密売団』  エドモンド・ハミルトン  (1940)

ハミルトンの代表作、キャプテンフューチャーシリーズ。
同時にこの作品は、スペースオペラ分野の代表作でもあると言えるだろう。
それも只のスペースオペラではない。古きよき時代のスペースオペラである。
レトロなデザインの宇宙船が飛び廻り、ヒーローと悪役はアメコミ調のコスチューム
に身を包み、ヒロインはお約束でさらわれて、入り乱れて殴り合いの後に大団円。
列記してみると何やら間抜けだが、いややっぱりスペオペはこうでないとな!

ハミルトンは非常に映像的な資質を持った作家で、フューチャーメンシリーズに出て
くるSF的な小道具も、実にイメージ豊かで絵になる物ばかり。
またこの人はそういうアイディアの宝庫で、色々と面白いネタを贅沢に投入している。
アニメや漫画に慣れ親しんでいる人には取っ付き易いのではないだろうか。

初期のフューチャーシリーズは、正体不明の悪漢がテロや犯罪を企て、それを阻止し
ながら犯人を突き止める、という流れがあった。
今作も“生命王”なる犯罪者が若返りの不死薬を密売するのを打倒する。
この“生命王”の正体に迫るのに、なかなか焦らされて引っ張られるのである(笑)。
手掛かりになる石版を見つけても肝心の部分が削られていたり、組織の人間を捕まえ
尋問していると親分の正体をばらす寸前で暗殺されたり云々。
サスペンス物ではよく使われる手だが、ハミルトンってこの辺りも上手い。

かつてNHKでアニメ化されたことがある。なかなかの良作であった。
しかし著作権が複雑なことになっているようで、この前発売予定に上がったDVDは
直前で発売中止に・・・どこでもいいから出してくれないかなぁ・・・。

243 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/04(月) 18:21:30
>かつてNHKでアニメ化されたことがある。なかなかの良作であった。
>しかし著作権が複雑なことになっているようで、この前発売予定に上がったDVDは
>直前で発売中止に・・・どこでもいいから出してくれないかなぁ・・・。

アニメ版キャプテンフューチャーのDVD、去年に発売のアナウンスが流れてから続報が
なかったんで、もしやとは思っていたが・・・あ〜待っていたのになぁ。
どこか再放送でもしてくれないかなぁ。

244 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/04(月) 23:07:18
おいらは淋しいスペースマン

245 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/04(月) 23:47:38
>>244
淋病持ちなのでつねw

246 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/05(火) 00:09:14
寂しいスペルマ?

247 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/05(火) 00:42:05
『ニューロマンサー』 W・ギブスン

いわずと知れたサイバーパンクの代表作。
マトリックス観てすごいと思っている人には是非読んでいただきたい。


248 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/05(火) 13:51:32
スペースマン、良いよなスペースマン。
 新鮮な食材は食べられなさそうだけどな。

スペースマン、けっこう良いよなスペースマン。
 宇宙航行中にトイレが壊れたら悲劇だけどな。

スペースマン、やっぱり良いよなスペースマン。
 毎日同じ顔ばかり見てたら殺し合いになりそうだけどな。

スペースマン、憧れて良いよなスペースマン。
 右手が恋人どころか古女房にまでなりそうだけどな。

・・・なんか短篇でも一本書けそうな気がしてきたw

249 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/05(火) 14:40:28
いいよな、バカはw

250 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/05(火) 18:44:08
バカも良いもんだぞw

251 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/04/05(火) 19:15:25
漏れは古いのだと
「10月1日では遅すぎる」フレッド・ホイル
とか好きなんだけど、このスレ的には評価低いの??

252 :天文学者:2005/04/07(木) 22:38:41
『吸血鬼』  リチャード・マシスン  (1954)

『地球最後の男』という名前の方が知られているかもしれない。
突如世界中に吸血ウィルスが蔓延し、主人公以外の人間はすべて吸血鬼に
なってしまう。ナンとも大胆な設定だ。
仕方なく昼はバンパイアハンター、夜は獲物として、昼夜駆けずり回る主人公。
しかし、段々と吸血鬼たちは進化?していき、組織だった行動を取るようになる。
旧人類とは違う、吸血鬼なりの社会規範が確立されていくのだ。
そして、原題の『I am legend』の意味が明らかになるラストシーンへ。
イメージの逆転! 古き良きSFのセンスオブワンダーがここにある。

ただ一人の人類になってしまった主人公は、とにかく苦悩しまくる。
この苦悩具合が何となくナルシシズムに浸れて、実は結構イイ感じ(爆)。
映画化もされている。主役は人類最後の男を演じさせたら右に出るものがいない
チャールトン・ヘストン。(ノリはほとんどゾンビ映画だった)
この作品からインスピレーションを受けて、G・ロメロが『ナイト・オブ・ザ・
リビングデッド』を撮ったことは有名・・・らしい。

ちなみに藤子不二夫の短篇漫画『流血鬼』の元ネタだったりもする。
短編ながら、実にきれいにまとめていた。さすがだ。
ドラえもんの原作者というのは伊達ではないのだなぁ。
「知らなかった、星空がこんなに綺麗だったなんて」実に名台詞だと思う。

253 :天文学者:2005/04/07(木) 22:44:49
>>251
『10月1日では遅すぎる』、私も結構好きでしたよ〜。

何と言うか、SFというよりも時間にまつわる哲学書、みたいな感じの一冊でした。
こういうのを子供に読ませることが出来たら、物理とか好きな子が増えるのでは
ないかなぁ、とボンヤリ思ったりしますデス。

問題は、最近の子はSFはおろか一般文学でさえ読まなくなっていることでせうが。
読書っていうのは、どんなジャンルのものでも必要だよと感じる今日この頃です。

254 :天文学者:2005/04/10(日) 01:32:12
『時間線を遡って』  ロバート・シルヴァーバーグ  (1969)

一言で表すと「SFポルノ」になってしまう異色作。
仲間との乱交パーティを開き、そんな自分をタイムマシンで出歯亀しに行く主人公。
そんな???なシチュエーションがコレでもかというくらいに出てくる。
若かった私は本書を読みながら、周りを気にして焦りまくったものだ。
とにかくHシーンに満ち溢れている。書かれた時代を考えれば、シルヴァーバーグは
かなりな冒険をしたのではないかと思う。いや濃厚濃厚(笑)。

しかし、本書の魅力?はそれだけではない。
本書はタイムパラドックスに真正面から取り組んだ作品でもあるのだ。
多種多様なタイムパラドックスのケースが提示され、またそれを解決する方法自体が
パラドックスを利用していたりする。
中にはナンだかなぁと思う物もあるが、なかなかに混乱させてくれて面白い。

主人公が自分のご先祖様に恋をして猪突猛進で突っ走る辺りから、物語りは動き出す。
予期せぬ事態が次々と起こり、タイムパトロールに露見する前に何とか修正しようと
努力するものの、時間線は更にこんがらかって行く。
「そうなったらわたしは    」と唐突に終わる最後の文章、最初は何のことやら
理解できず、落丁かと疑ってしまった。
よくよく考えると、主人公がパラドックスで存在を消されたということなのだな・・・。

読後に、何とは詳しく言い表せない切なさが残る作品。面白いです。

255 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/10(日) 13:43:51
このスレ読んでるSF初心者だけど、
これだけ!にしては多くないか?

256 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/10(日) 14:29:33
>>255
多く上がっている中から、自分だけの「これだけ!」を見つければよろし。
と、どこかの長老のように呟いてみるテスト。

257 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/10(日) 19:39:11
>>255
この程度の分量が読めないって?
読書週間ないのかい?

258 :天文学者:2005/04/10(日) 23:01:12
『シリウス』  オラフ・ステープルドン  (1944)

この作品のシリウスって、星の名前でもなく、怪盗の名前でもない。
犬の名前なのだ。人間によって知性化された犬、それがシリウス。
いわば犬版『アルジャーノンに花束を』と呼ぶべき、古典中の古典SF。

犬の視点から人間社会を風刺した風味もあり、ステープルドンの書きたかったことも
この辺りにあったのではないか、と思う。
日本でいうところの『我輩は猫である』みたいな香りも、少し感じたりする。

しかし、アルジャーノンは知性化されても人間であり続けたが、シリウスは違う。
人間並みの知性があっても絶対に人間には成れないし、かと言って犬にも戻れない。
人為的に作られた一代限りの謂わばミュータントなのである。
この設定から既に破滅の匂いが感じられ、それは結局現実のものとなる。悲劇だ。

犬を知性化するというネタだけで、破綻なく小説を一本まとめるのは大した力量だ。
やはり名作というのは、優れたSFである前に、優れた物語である必要があるのだな
と再認識させられた。

犬好きにはぜひ読んでほしいが、犬好きには最後がつらい小説でもあります・・・。

259 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/11(月) 17:15:42
フレドリック・ブラウンが今でも読み継がれているらしい。
例えば創元文庫の『天使と宇宙船』(小西宏訳)は、まだ
むかしの表紙のままで改訂もされずに売られているようだ。

このスレでは、>>36 さんが、ブラウンの『発狂した宇宙』と
『火星人ゴーホーム』の長編2作品を挙げているし、
>>169 さんが『スポンサーから一言』を推している。
で、個人的には、SFに限って言うと、この『天使と宇宙船』
こそが、21世紀にも読み継がれるべき代表作というわけ。

理由は、何といっても収録作の粒が揃っていること。
その中でもイチ押しは「ウァヴェリ地球を征服す」だ。
この、なんとも言えぬほのかな郷愁が、読者の懐古趣味
を心地よくくすぐるのである。ノスタルジア自体は、けっして
嫌いではないが、ジャック・フィニイでは甘すぎてちょっと・・・
という大人の読者にお勧めしたい一品。


260 :天文学者:2005/04/13(水) 21:10:55
『タイム・パトロール』  ポール・アンダースン  (1960)

SF界の大御所、ポール・アンダースンである。
個人的には竜頭蛇尾な凡作が多いと思うのだけど、この人のSFに対する情熱や貢献
を認めないわけにはいきません。そういう意味でも大好きな作家の一人。

本書は、時間警察という概念を初めて形にしたSFである。
ウェルズが“タイムマシン”を発表し、アンダースンが“タイムパトロール”を提唱
したおかげで、時間SFの設定は粗方固められてしまったかのように思える。
そういう意味では歴史的な作品なのである、エポックなのである。
作中のパラドックスが今一だったりするのも、優しくスルーするべきであろう。
何と言っても始祖なのだから。SFファンの半分は思いやりで出来ている(違)。

時間SFの醍醐味である“歴史のif”や“歴史上の有名人物との交流”もバッチリ
網羅されている・・・と思いきや、第一作の登場人物がいきなりアレ、アレ過ぎ!
アドルトン?チャリングクロス?・・・そう、言わずと知れたあの諮問探偵なんである。
いいの?っていうか、歴史上の人物じゃないじゃん!?
アンダースンのシャーロキアンぶりは有名だけど、まさかこのシリーズの第一作が、
いわゆる『語られなかった事件』の一エピソードになっているとはねぇ。
広角的に見ると、コナン・ドイルがいなければ、タイムパトロールも存在していなか
ったのかもしれない。凄い時空の相関関係・・・。

本国ではシリーズ化されるほど人気で、現在四作品が発表されているらしい。
だのになぜか翻訳されているのは、一冊目の本書と、四冊目の『タイム・パトロール
時間線の迷路』だけなのだ。
題材が題材だけに、まさか何かのパラドックスでも生じているのか。
・・・んなわきゃないか。とりあえず何も考えずに楽しむべき一冊なのであります。

261 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/13(水) 22:09:00
>>259
>『天使と宇宙船』

収録作の、「死刑宣告」は最高!
オレもあんなふうになりたいなあ。

262 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/14(木) 09:54:31
>>261
そりゃ、オトコはたいがい皆そう思うわけで……御意!

263 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/14(木) 13:02:55
で、もって大体の男はティプトリーとル・グインに
「困ったな、この人・・・どう対応していいのやら・・・」
と思うわけで・・・←それはあなただけです_| ̄|○

264 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/14(木) 22:07:13
タイムパトロールって聞いて思い出した。
確かゼラズニイの小説で、サンリオから出ていたヤツ。
乗り物に乗ると時間移動ができるヤシラの話だった。

最後の方で、重要人物の一人が考古学者だと判明。
メソポタミア文明が研究テーマなんだが、過去にさかのぼって
自分で土器を埋めておいて、現代に戻ってそれを掘り返して
論文にしているってエピソードがあった。
「文字通り、歴史を創っている訳だ」と、なぜか得意そうだった
ような記憶がする。

こーいうの読むと、やっぱ時間旅行って無理だよと思う。w

265 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/14(木) 22:24:17
アンダースンは当たり外れが大きい作家だな。
大体好きなんだけど「処女惑星」を読んだときには
こいつは頭に何かが湧いていると思った。

266 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/14(木) 23:22:03
SF初心者なんですが、ル・グィン、レム、シオドア・スタージョン、
ブラッドベリ、ティプトリーあたりが読みやすく好きだ。
お勧めはないですか。

267 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/14(木) 23:31:36
初心者にはカード「エンダーのゲーム」をすすめようと思ってる。
読みやすいし、面白いし、ちゃんとSF。

268 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/14(木) 23:51:19
レムが読みやすいという貴方には
イタロ・カルヴィーノをお勧めしたい。
ハヤカワとちくまから文庫で色々出ています。

269 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/15(金) 00:12:14
>>260
タイムパトロールものだと「TERRAの工作員」シリーズなんてのもありますよね。
これなんか再刊してもいいんじゃないかと思うんですけどねえ。

270 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/15(金) 03:30:18
冷たい方程式 はだめ?
ざっと見たけど名前挙がってないね。

できれば私的に新訳しなおしてほしいNo1なんだけど。

271 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/15(金) 17:56:00
アンダースンは、なんと言っても『タウ・ゼロ』が最高ッス!
初めにこいつを読んで「うおぅっこいつは凄ぇぜ!」と感動し、
その他の作品も読みまくった。
その他が皆・・・な出来だったのでダメージひとしお。orz

いや、面白くないことはないんですよ。
そこそこの出来ではある。
でも手放しで面白いと言えるかといえば、頭傾げちゃうわけで。
初っ端にその作家のどの作品を読むかも、重要なんだよなぁ。
ギャンブルみたいなもんだけど。

272 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/15(金) 20:24:01
>>264  遅レスすまそ
『ロードマークス』な
そいつは考古学者じゃなくて、本当にウルのメソポタミア人
なのよ。 で、主人公達にこれはズルじゃないって言い訳してた。

ついでに乗り物は徒歩以外なんでも可。(徒歩は危険かつ遅すぎ)
時間旅行は〈道〉に入る能力を持ったもの(別にコンピュータでも
可)だけがok。一度入ればどうゆうわけだか、その能力持ちにな
れる。乗り物については遠い過去OR未来に行きたい時ほど、速い奴
が必要。

ちょっとカッコイイので私の愛読書。

273 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/16(土) 10:59:10
>>270
「冷たい方程式」が挙がってないのは、1950年代作品ではあるが
「古典」というより「定番」という認識のせいかと。

かのシオドア・スタージョンをして、「このような作品を書くことが
私の一つのの目標になった」と言わしめた傑作。
間違いなく “これだけはおさえておきたい!” の代表格ですね。

274 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/16(土) 21:38:49
「トム・ゴドウィンは、いまから二千年後、大理石に刻まれて残るような
名前ではないかもしれない。しかし、ただ一つ(中略)この「冷たい方程式」
だけは、記念碑として残しておきたい気がする。」
シオドア・スタージョン (伊藤典夫訳)

275 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/16(土) 22:52:40
なぜ若い女には甘いのか、考えさせる短篇だよね。

276 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/17(日) 11:35:21
>>275
“密航者”は皆、逃亡中の犯罪者という説明があったと思う。
“少女”はまじめで勤勉で愛くるしい十代の女子学生だった・・・

「冷たい方程式」の登場人物に悪い人はいないんだよなあ。
それなのに・・・・・・ああ・・・・・・(泣

277 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/17(日) 11:58:51
すべては無知と不注意から

278 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/17(日) 14:00:11
>>276
まじめで勤勉な、脂ぎった禿げ親父の話だったら>>274のような評価を
得られたとは思えない。

>「冷たい方程式」の登場人物に悪い人はいないんだよなあ。
という点がまったく同じだったとしても。

女性読者はどう思っているのだろう?

279 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/17(日) 14:10:56
女性読者より
若くて美人は基本的に得をする
「たったひとつの冴えたやり方」も同じだと思う
共感? は、若くもないし美人でもないから無い。
さっさと、宇宙へ放り出せよな。

280 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/17(日) 14:25:28
脂ぎった禿げ親父より
ヽ(`Д´)ノ 禿でなぜ悪い!

281 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/17(日) 14:35:53
>>275
たしかに、読んだ当時ちょっと考えたわ。実際若い女性だったわけだが。
その点で比較するなら、アシモフの短編、
さえない中年オジサンが地球に帰りたい
一念で活躍しちゃう話のほうが私はずっと好き。

>>279
現実問題として、欲情されるっていうのはリスクも高まるものだから
一概に言えないよ。 でも読者集客するにはなにより若い美人かもね。

282 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/17(日) 17:48:23
禿と聞いて最近ガチャをみないことに気づく
別に居なくてもいい存在なのだなと思った

283 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/17(日) 17:50:23
するとSF板の荒らしもピタリとやんだ。
そういうことなのかと膝を打った日曜日の午後。

284 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/17(日) 17:59:06
↑退屈なネタとして解釈してやるが、自演は禿しい奴だった

手塚の初期SF長編三部作なんかは、その後の(漫画)作家あたりに
与えた影響を考えると必読に値すると思うのだが
藤子や石森など直系の作風だったし

285 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/17(日) 20:21:07
それで思い出したけどメトロポリスのアニメは(ry
orz

286 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/19(火) 11:19:10
>>278
方程式論争って奴ですな。
非現実的性差別的って点を含めて論議をかもしたそうな。

287 :天文学者:2005/04/24(日) 13:14:57
『惑星カレスの魔女』  ジェイムズ・H・シュミッツ  (1966)

中年に手が届こうかという冴えない貧乏船長の主人公が、年端も行かない少女たちと
知り合ってゴイスーな超能力に目覚め、気がつけば銀河宇宙を救うという、とんでも
シンデレラボーイな痛快スペースオペラ(笑)。
うむ、この一文でこの作品すべてを表してしまったような気がする。
少女萌え属性を有する方には、ある意味堪らない作品ではないか。

とはいえ、どちらかと言えばそういう偏った属性のない、普通のSFファンにこそ
読んでほしい一品だと思う。
飛び切り善人な主人公と、その保護者になることを宣言した十歳の少女。
この世に怖いものなし、でも時々は天然でトホホ。
そんな凸凹コンビの活躍を流れのままに楽しむのがベストな読み方であろう。
ある意味かなりヘビーな状況に追い込まれてしまうのだが、主人公の思いは暖かく、
作者の視点も優しい。世知辛い世の中に疲れた、そんな時の一冊にどうぞ。

シュミッツの他作品としては、『悪鬼の種族』『テルジーの冒険』なども痛快な冒険
SFとしてお勧めだ。寡作なのが本当に残念な作家である。

288 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/24(日) 17:49:24
>>287
『惑星カレスの魔女』

表紙の絵を描いてるのが宮崎駿サンだったというだけで、
粗筋も何も調べずに購入した私は、負け組みでせうか?

いや実は面白かったんで、後悔はしていないんですがw

289 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/24(日) 17:53:15
最近、復刊なった「フェッセンデンの宇宙」はとりあえず読んでおけ!

290 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/24(日) 21:11:14
しっかりキャラ立ちしてるにもかかわらず、
ガキの描き方が非常にリアルだしな>惑星カレスの魔女

291 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/27(水) 20:12:27
>>288
初刊行は新潮文庫だったけど、数年前に創元から再刊されたよね。
その時もカバーは宮崎さんの絵をそのまま使ってた。
なぜかすごくホッとした自分がいたw

292 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/27(水) 20:31:57
>>288
宮崎駿が表紙描いたわりに売れなかったらしいな。>「惑星カレスの魔女」

293 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/27(水) 22:26:16
昔は松本零時さんの絵だったかな

294 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/28(木) 20:23:07
>>289ご推奨の「フェッセンデンの宇宙」(河出書房新社)を読むなら、
姉妹篇ということで、先月に刊行された「反対進化」(創元SF文庫)も
ついでに読もう。どちらも中村融(編訳)です。

295 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/29(金) 04:18:37
このスレ参考にして「逆転世界」読んだよ。
感動した。ものすごい世界観とアイデアを巧みに描いてるね。
ワクワクドキドキと、発見と、「社会」みたいなのの切羽詰った感じが凄かった。
読んでよかった。
終わりの二章ぐらいは、なんか拍子抜けというか、「ああ、そうだったんだ」って感じだけど。

296 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/29(金) 19:12:02
>>258
D・R・クーンツ「ウォッチャーズ」は読んでます?
やはり知性化された犬の話だけど、彼のおかげで結ばれた主人公カップルが、
「自分たちの子供も同然だ」と必死に守るのがほっとする。

297 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/29(金) 20:46:35
ずっと敬遠してたんだけど
歌う船読んだ。凄い面白かった。
願望が詰まってる、女版「夏への扉」かも。

298 :天文学者:2005/04/29(金) 22:32:01
『リトル・ファジー』  H・ビーム・パイパー  (1962)

物語の前半では、辺境惑星に流れてきた老人と、その星の土着生物であるファジー族
(毛むくじゃらのピカチュウみたいな生き物)との交流が描かれる。
なかなか微笑ましいファーストコンタクトぶりで、心温まる雰囲気だ。

しかし、後半は一転してそのファジーたちの知性を問う裁判劇となる。
ヴェルコールの『人獣裁判』と比較されることが多いようだが、あちらはどちらかと
言えば(人間から見て)醜い生物の知性の有無を裁判で争ったのに比べ、ファジーは
実に可愛らしい外見なのだ。もう裁判やる前から勝負は着いている。
ちょっと卑怯というか、魚の小骨が引っかかるような思いがしてならない。
ファジーが醜い動物だったならば、果たして人類は裁判までして彼らのために争った
だろうか。話題にもせず、彼らが滅びるに任せたのではないか・・・うーむ。
そう考え出すと、裁判の描写も、途中から弱い者苛めのような印象まで受ける。

ただ、ファジーたちが純粋で可愛いのは間違いない。
前半のコンタクト部分はそれだけでも楽しめるし、可愛いキャラが好きな人ならば、
読んでおいて損はないだろう。

作者を変えてシリーズ化されたが、どうやら単なるキャラ萌え小説と化したらしい。
海の向こうも、嗜好に関しては日本とそう変わりはないということか。
翻訳はされていないが、何となく、読んでみたいようなみたくないような・・・。

299 :天文学者:2005/04/29(金) 22:57:19
>>288
・・・うぃ、私も宮崎さんの表紙に引かれて買ったクチデス、あぅ。
買ってあまりの面白さに、慌ててシュミッツの他作品を買い集めました。
(といっても二冊しかありませんが ^^;)
私の判断は間違っていなかったデス! 宮崎さんに感謝!!

>>295
『逆転世界』 アゴが落ちますよね? 正にとんでもねー作品(笑)。

>>296
『ウォッチャーズ』、読んでいますよ。犬好きなら読まないと(笑)。
でも、この小説で一番印象深かったのは、犬のアインシュタインではなく、
敵方のモンスター<アウトサイダー>だったりします。
生物兵器としてデザインされた醜い身体で、哀れなことにその醜さを自覚
できる知性を与えられている――こんなヒドイ話はない。
最後、倒されるとわかっていても、主人公が来るのを待つアウトサイダー。
『こいつはこんなにも他人とコミュニケーションが取りたかったのだ』
そして、あんなに憎んだ犬も殺せなかったアウトサイダーの最後の言葉・・・
ダメだ、犬好きに限らず、動物好きにはツライ作品だと思います。
やっぱクーンツは上手いわぁ。

300 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/29(金) 23:14:20
アタイこそが 300へとー

301 :天文学者:2005/04/29(金) 23:21:03
あぁ今気がついた! 300取り損ねたよ、ママン(涙)。

>>297
そうですね、願望成就小説という面では、『歌う船』と『夏への扉』の二作品は
似ているかもしれません。ハーレクインSFの世界へようこそ!(笑)

302 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/30(土) 08:24:50
めざましどようびで、GWの過ごし方でマルペ読破を薦めている件について

303 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/30(土) 10:33:31
>>302
たまたま見てて、腰抜かしたよ…。
他にも「こち亀」の全巻読破だのガンプラ三昧だの、
中途半端のヲタなネタが。

しかし「300巻を超えて未完の長編小説」つーてもなあ。
本国では2000巻(3000いったんだっけ?)超えてる、と
いう説明はなかったな>


304 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/30(土) 10:58:42
>>301
つーかアンチテーゼかもしれないねそれぞれ

305 :天文学者:2005/04/30(土) 21:03:39
『火星年代記』  レイ・ブラッドベリ  (1950)

ブラッドベリは天性の詩人である。
『ロケットの夏』の情熱と感じられる期待感。
『第二のアッシャー邸』の残酷さと怒りと無邪気。
『火星の人』の哀しみと慈しみ。
『長の年月』の優しさと狂気。
『優しく雨ぞ降りしきる』の寂寥感、報われることのない奉仕。
『百万年ピクニック』の過去への、そして未来への思い。
希望と諦観、喜びと哀しみ、苦痛と癒し。そのすべてが『火星年代記』にはある。

学生時代に読んだ時、言葉では言い表せない感動を覚えた。
少し疲れた社会人になった今読み返してみると、今度は別の感動を覚えた。
読むたび涙が出そうになる。そして気がつくと私は癒されている。

何度でも言う。ブラッドベリは天性の詩人である。
そしてこれはブラッドベリの、そしてSF史上に燦然と輝く傑作である。
読んでいない人は、人生で損をしているとまで思う。

・・・すいません。私の中で特別過ぎて、まともに紹介文が書けません。
他人からすれば何してんの?等々思われるかもしれませんが、こういう作品に
出会えた自分は、素直に幸せだと思うのです。

306 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/30(土) 21:07:17
きもー

307 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/30(土) 21:07:48
ブラッドベリは「アメリカ中西部の」詩人でもあるね。
実際、邦訳されてる中であれほど中西部の雰囲気を感じさせる作家はいるだろうか。

308 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/30(土) 21:15:17
>火星年代記

『昆虫銃』 がほしい!

309 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/01(日) 23:52:31
何を読んだらいいのかわからないという人は、まずは
読書力 / 斎藤孝/著
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=31026991
理想の国語教科書 / 斎藤孝/著
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=30971578
を読んで読書の意義とスタイルを学んだあとで
必読書150を読めば、まず間違い無い。
必読書150のリストは↓のアドレス参照。
『必読書150』は必読書か?
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1090570166/l50

310 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/05(木) 06:47:49
カレスの魔女、宮崎絵だから買わなかった俺ガイル

311 :天文学者:2005/05/07(土) 23:34:50
『バーサーカー皆殺し軍団』  フレッド・セイバーヘーゲン  (1969)

いずことも知れぬ宇宙の深淵よりやって来る、恐るべき戦闘機械『狂戦士』。
いつ、どこで、誰が創造したのかまったく不明。
その存在目的はただ一つ・・・生あるものすべての殺戮と消去!

謂わば自意識を持ったデススターみたいなモンがターミネーターみたいなモンを満載
して、この人類銀河にわしわしと攻め込んでくるのだ。
正に人が創作したSF史上“最悪にして究極の”敵役である。
この設定思いついた時点で、セイバーヘーゲンは勝ったも同然!
彼にはこのシリーズしか著名な作品はないかもしれないが、このシリーズとその設定
だけで、歴史に名を残すことは間違いない。

本作にはこのバックボーンに、タイムスリップの要素まで加えられている。
神話時代の荒野で激突する、人型決戦兵器と蜘蛛型バーサーカー。
英雄時代の大海原に暗躍する、骸骨型バーサーカーと大海竜要塞。
そして中世の老科学者を禁断の知識で誘惑する僧侶型バーサーカー。
いや燃える! 特にメカフェチな人は、第一部のスレイブユニットによる戦闘は必読。
マスターユニットが宙吊りになっていたりして、実に画期的で格好イイ。

またセイバーヘーゲンの小説はこの設定からすると意外かもしれないが、実にロマン
チシズムとヒロイズム、そしてリリシズムに溢れているのだ。
タイトルで食わず嫌いしている人、ここは騙されたと思って読んでみてもらいたい。
本当に面白いゾ!

しかしナンだこの邦題は・・・ある意味、随分と損をしているのでは?
【余談】セイバーヘーゲンって名前、格好イイよなぁ!羨ましい。

312 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/08(日) 10:32:46
>>295
いや〜、それは、よかった、よかった。
もしよろしければ >>207 の「人間以上」も読んでやってくださいな。
あなたのような方がいて天文学者氏ももって瞑すべしでしょう。享年45。

313 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/09(月) 17:31:53
>>311
>>セイバーヘーゲンって名前、格好イイよなぁ!

紹介部分はともかく、なんじゃコレは。
まぁ確かに素手で宇宙艦隊沈めそうな名前ではあるが(w
笹本さんってこっから名前取ったのかいな?

314 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/09(月) 23:07:42
>>313
フォロー乙

315 :天文学者:2005/05/10(火) 00:37:36
『アンドロイド』  エドマンド・クーパー  (1958)

冷凍睡眠から目覚めた男が見た未来社会は、アンドロイドがすべての仕事をこなして
人間は怠惰と享楽を貪っていた――ユートピアに見えて実はデストピア、という王道
パターンの元祖になった古典SF。

未来世界の風俗描写も興味深いが、しかし、何と言ってもこの作品の売りは“人間と
ロボットの恋愛”を真正面から書いた点だろう。ロボットに感情を教えようと悪戦苦
闘する主人公、そして素直にそれを学習していく純粋な女アンドロイド。パターンと
言えばそうだけど、パターン故に魅力的でもある。
仕事もせず、果たすべき義務も存在せず、その上こんな可愛らしい相方を与えられて、
何で主人公はアンドロイドに反旗を翻すかなぁ・・・などと考える人も多いかと(笑)。
書かれた時代が時代だけに古臭いのは否めないが、懐かしいというか、なんとも表現
し難い魅力があるのも事実。

でも実際のところ本作品よりも、クーパーがリチャード・エイヴァリー名義で書いた
『コンラッド消耗部隊』の方が好きだったりする私。
どうやら私はロマンスよりも娯楽性に引かれるようである(苦笑)。

316 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/10(火) 23:41:40
http://www108.sakura.ne.jp/~fun_bolt/bbsnote.cgi?fc=repost&l=2827
これも押さえておくか

317 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/11(水) 17:51:20
>>315
>でも実際のところ本作品よりも、クーパーがリチャード・エイヴァリー名義で書いた
『コンラッド消耗部隊』の方が好きだったりする私。

では、こっちの話を紹介してください。

318 :天文学者:2005/05/14(土) 20:16:55
>>317
ん〜、『コンラッド消耗部隊』はですねぇ、個人的には好きなんだけど他のSFファンに
手放しで進められるかと言えば、そうも思えない作品なんです。
色んなところで逝っちゃってる設定でして、評価するのが難しい。

人口爆発した人類の植民地を探すために、危険度の高い惑星探査に赴くのがこの部隊
の仕事なんですが、死んでも惜しくない人材中心で構成されているんですな。
死刑囚だったり更正不能な犯罪者だったり社会生活不適合者だったり(汗)。
お前らが居なくなっても誰も心痛まないから、安心して死んで来い!みたいなノリ。

主人公コンラッドを含めたレギュラー三人が、これまたどこか壊れた人たちばかり。
彼らの目的は、調査対象の惑星をいかにして地球型環境にするかであって、惑星土着の
生物がどうなろうか知ったこっちゃねぇ!というのが基本姿勢ですし・・・。

一冊ごとに趣向を変えていたりして、私は結構好きなんですけどね。
(そんな私でも3巻はアゴが落ちかけたりしてw)
波長が合えば楽しめる作品ではないかということで、お茶濁しときますデス。

319 :天文学者:2005/05/14(土) 20:18:35
『分解された男』  アルフレッド・ベスター  (1952)

時はテレパシスト(読心術者)が普通に存在する未来社会。彼らの台頭により犯罪を
起こすことがまず不可能になってしまった時代。
だのにだのに、まんまと計画殺人を成功させてしまった我らが主人公(えっ!?)。
テレパスを率いる捜査官との、虚々実々の駆け引きが始まる。

ぶっちゃけ簡単に言うと、刑事コロンボSFミステリーバージョン。
犯人VS警察、序盤から飛ばしまくりのハイテンションで物語は突き進む。
凄いのはまったく中弛みすることなく、クライマックスまで突入するその持続力。
全編コレ怒涛波乱万丈な展開、間違いなく娯楽大作にして大傑作。
テレパスを表現するのにタイポグラフィを効果的に使っていたりするのも面白い。

作者のベスターはこの作品を書いた時点で、既にテレビドラマのシナリオライターと
しても成功していたらしい。よくぞSFに引き抜いてくれました!
彼にSFを書かせた、時のギャラクシー編集長に感謝。

第一回ヒューゴー賞長編部門を受賞しているのだが、その時の競合作が凄い面子。
クラーク『幼年期の終わり』、ブラッドベリ『華氏四五一度』、シマック『都市』、
そして他にもスタージョンやアシモフ等々、正にどひゃー!なラインナップ。
それらを抑えての受賞、やはり只者ではなかったんだなぁ。

320 :317:2005/05/14(土) 20:54:20
>>318
ご紹介、どもありがとう。機会があったら読んでみます(笑)。

321 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/14(土) 20:57:44
>>318
はいはい、好きでした「コンラッド消耗部隊」。
毎回、レギュラー3人以外のメンバーが6割がた
死んでしまうという、まさに「消耗部隊」でしたな。

3巻はドレだったっけ…移住予定の惑星に人型
生命体がいて、って話でしたっけ?

私はどっちかっつーと4巻(のオチ)でアゴが落ちかけた…
主人公のコンラッドが年とったせいもあるのかも知れない
けど、(メール欄)な結論が出ちゃったのがすごいなあ。

322 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/15(日) 23:16:06
漏れ的には、コンラッドって聞くとゼラズニイの「我が名はコンラッド」を思い出す。
何が言いたかったのかよ〜分からん小説だったけど、なぜか好きなんだよな。

323 :天文学者:2005/05/16(月) 02:38:44
『竜の卵』  ロバート・L・フォワード  (1980)

太陽系に進入してきた中性子星。直径二十キロ足らず、しかし重力は地球の一万倍。
人類は調査隊を送り、あの手この手を駆使してこの中性子星に接近する。
このあたり、なかなかハードSFしていてSF者としては嬉しい。
ところが調査隊、なんとこの星上に知的生物を発見しちゃうんである!
そう、実はこの作品、トンデモない環境下でのファーストコンタクトSFだったのだ。

このチーラという名の知的生物、大きさも形状もまさにナメクジ。
時間の流れが激しく違い、チーラの過ごす時間の速さは、人類のそれのざっと百万倍。
人間がコーヒーで一息入れる間に、チーラの世界では十世代くらい軽く過ぎちゃうのだ。
そのためコンタクトするというより、チーラの進化や歴史を超越者の視点で眺めるよう
な趣が強い。リアルでシムアースを遊んでいるような感じ。

しかし、ブリンの『知性化宇宙』シリーズでも思うことだが、チーラの情感があまり
にも人間臭すぎて少し興醒めではある。充分面白いんだけどね。

後半人類から技術指導を得、チーラが怒涛の勢いで進化し始める辺りから、途端にバカ
SFへと豹変する。(いや、前半も充分バカかもしれないが -_-;)
あっという間にチーラの科学水準は人類のレベルを追い越してしまい、人類は置いてけ
ぼりを食らうのよ。最後の方ぶっちぎり過ぎて、最早ハードの欠片もないかも(笑)。

非常によく出来たSF法螺話。読んで楽しめるのは間違いないと思う。

324 :天文学者:2005/05/16(月) 02:48:41
>>321
おぉ、消耗部隊好きな人がここにもw
そうです、3巻は惑星に下りた途端バイキングみたいな原住民とガチンコ始める
ヤツです。も、全然SFらしくないし(笑)。
決着のつけ方なんかパターンで好きなのですがね。

そういえば4巻もかなりトンデモなかったですねぇ。
こんなだから他人に手放しで勧められんのだよなぁ。

>>322
『我が名はコンラッド』、私も好きです。
って言うか、ゼラズニイの作品は皆好きなんですが。
翻訳者が楽しんで仕事されたような訳文も良かったなぁ。

325 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/16(月) 14:07:22
>>323
なんかすっげーオモシロそう。


326 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/16(月) 15:05:56
>>323
>>チーラが怒涛の勢いで進化し始める辺りから

進化のスピードが違うもんだから、最後の方じゃ人類が未だ実現できていない
超光速航行まで達しちゃうんだよね。エーッ!オイオイって感じw
そうなったらもう人間なんざの相手はしてられないからかどうか、人間の時間に
合わせたチーラ型ロボットを作って、それと会話するようになる始末。
なんとなく藤子不二夫の「うちの三畳紀」を連想しますた。

裏表紙の解説じゃあハードSFなんて書かれているけど、内容はチーラ人の
歴史絵巻になってるっぽい。
果たして作者のフォワードは最初からそんな構想持っていたのかな。
案外、暴走の結果だったりしてなw

327 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/16(月) 15:43:24
>>315 >>318 >>321 >>324

創元SF文庫は絶版だけど、一応、書名も書いておけよ。

『クレイトスの巨大生物』 The Deathworms of Kratos (1974)
『タンタロスの輪』 The Rings of Tantalus (1975)
『ゼロスの戦争ゲーム』 The War Games of Zelos (1975)
『アルゴスの有毒世界』 The Venom of Argus (1976)

328 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/16(月) 19:00:18
>>327
書誌情報枚挙乙

329 :rose:2005/05/17(火) 00:03:41
昔々、松本零二がイラストを入れていたスミスの「シャンブロウ」見たことある人いるかな?

330 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/17(火) 07:35:36
松本氏表紙のシャンブローは全巻持ってますが何か

331 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/17(火) 11:24:28
同じく

332 :295:2005/05/17(火) 20:28:42
>>312
お、驚いた。レスがついてた。わざわざありがとう。
「人間以上」は一年ぐらい前に読みました。
最初の男とか、存在が筋自体にあんま関係ない気もしたけど、
そこは力強くて寓話的な文章に押されて、一気に基本アイデアにたどり着いて、
そして最後のあの展開で意表つかれて、また驚きですよ。
あれも面白かった。

このスレも参考にして名作SFを読み漁ってます。

333 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/26(木) 22:41:57
>>311
バーサーカー・シリーズの「赤方偏移の仮面」を読みました。
とってもおもしろかったです。
投げやりなご都合主義でもなく、力み返った一人相撲でもなく、
ちょうどいい湯加減の露天風呂という感じで、なんともええ按配でした。

ほかの作品も読んでみたくなりましたので、今度は「皆殺し軍団」を
探してみます。

334 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/28(土) 10:40:16
『闇よ落ちるなかれ』 Lest Darkness Fall (1939)
Lyon Sprague de Camp作

ローマを訪れていたアメリカの考古学者マーティン・パッドウェイは、
突然の稲妻に打たれた瞬間、20世紀から西暦535年の古代ロ
ーマにタイムスリップしてしまった。だがこの時代には、各宗派間の
陰惨な対立抗争、そして織烈化の一途をたどる領土紛争と、
西洋古典文明がまさに黄昏を迎えつつあったのだ。この後に待ち
受けているはずの、1000年にも及ぶ暗黒時代の訪れを食い止
めようと、パッドウェイは持てる知識を総動員して奮闘するが…
…。


タイムスリップ物の古典。マーク・トウェインのアーサー王宮廷の
ヤンキーの流れにつながる作品。

335 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/28(土) 23:39:20
そこでファウンデーションですよ。

336 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/29(日) 08:06:12
オラフ・ステープルドン
『最期にして最初の人類』
『スターメーイカー』

337 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/29(日) 10:19:29
×最期
○最後

×メーイカー
○メイカー

338 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/06/02(木) 01:07:26
>>337
ごめんこ

339 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/07/20(水) 19:36:06
隠れた古典名作ってなかなかないな

340 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/07/20(水) 21:25:13
トリフィドの時代

341 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/07/21(木) 13:20:05
旧約(ry

342 :世界の中心で愛を叫んだけもの:2005/07/21(木) 22:08:59
104 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/15 21:19:16
語感がいいというか
ジャム・カレット、クロスホエンにいく流れは凄い好き
うひょやべかっけやっべかっけーってなる
そんだけ

なんて頭の悪そうなレスだ
105 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/15 21:26:23
「やべかっけ」について詳しく
106 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/15 21:29:46
うひょやべかっけやっべかっけーっ

て思いながら書いてただろうな、エリスン。
オナニー作家だぁね。片山もな。
107 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/15 22:05:34
やべかっけで書いても95%が駄作に。
ただ、やべかっけなしで書いたら100%駄作だ。

たしか「ルグィンの法則」
109 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/15 23:42:58
うひょお
やばいよこれ
かっっこいいよ
これやばいよまじ
かっこよすぎるよ

こんな感じだろう
110 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/16 03:30:01
これってエリスンがクスリきめながら書いたんだよ。
ヤク中作家なんだよ。

343 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/08/19(金) 00:03:42
天文学者さん、早くもどってきてね。

344 :天文学者:2005/08/21(日) 15:54:48
『透明人間』  H・G・ウェルズ  (1897)

♪透明人間 現る現る〜♪ なんて歌ってしまうと年がばれるので止めておく。
古典中の古典、ウェルズである。SF好きな本読みで、この人の作品を一つも
読んだことがないってヤツぁまず居ないのではないか。

空想科学という言葉自体がない時代に、こういうお話を書いてしまうウェルズって
すごくぶっ飛んだ人だったんだろうなぁと信じている。
透明人間のような人体改造ネタだけでなく、これまでに使われたSFのアイディア
はウェルズによってほぼ考案されていたという話を聞いたことがある。
さすがにちょっと言い過ぎのような気がしないでもないが、そう誉められるだけの
ネタの数々を、確かにこの人は出していると思う。

主役?科学者が透明になってからの思考の流れは、実に気持ち悪く嫌らしい。
見えないというアドバンテージを利用しまくり、徐々にしかし確実に悪の道に踏み
込んでいく。そりゃもぉ見境なく躊躇いもなく。
個人が強大な力を手に入れたら、素奴は何を考え、そしてどうなってしまうのか。
そういう疑問を投げかけているかのようで、なかなか考えさせられる。
やはり人間って、性善説より性悪説で語るべき存在なのかなぁ・・・重いなぁ。

♪嘘を言っては困ります 現れないのが透明人間でっす!♪
う〜ん、エッシャーの騙し絵のような印象の歌詞だ。今聞くとなかなか面白い。


345 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/08/21(日) 16:26:01
クラークの代表作「幼年期の終わり」と
アシモフの「ファウンデーション」は確定だろ。


346 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/08/22(月) 21:59:03
>>344
おかえりなさーい!\(^〇^)/

347 :天文学者:2005/08/23(火) 03:08:59
『トリフィド時代』  ジョン・ウィンダム  (1951)

謎の流星群の影響で視力を失った人類に、移動能力を持った食肉植物トリフィドが
襲いかかる――破滅テーマの王道SF。
これまたジュブナイルで読んだ、私にとって忘れられない一冊。
確かタイトルは『怪奇植物トリフィドの侵略』。うむ、実に直球ストレートで潔い。
やはり少年少女向けSFはこうでないとねぇ。

幼少時に読んだ記憶では、改造銃や火炎放射器でトリフィドとガチで渡り合う冒険
野郎な活劇だった筈なのだが、後年創元文庫版を読み返してぶっ飛んでしまった。
読後に受けるイメージがまるで違う!
創元版では、トリフィドは人類の破滅の一因ではあるが、直接の要因ではない。
哀しいかな人類は、内輪揉めによってその勢力をうしないつつあったのだ。
設定といい状況といい、ロメロのゾンビ映画に共通するものがあるかも。

全員で助け合おうとする者。盲いた者は切り捨てて健常者だけで生きようとする者。
盲者を支配し君臨しようとする者。キリスト教の原理で世を立て直そうとする者。
これら派閥が互いに争い、主張し合い潰し合い、そしてトリフィドの大群に呑み込
まれていく・・・言わば、大破壊後の社会構築シミュレーションみたいなノリなのだ。

どうやらジュブナイル版は、そこのドロドロした所がごっそり削られているらしい。
なるほど確かに「盲は家畜以下。生きているだけでもありがたいと思え」なんて台詞、
子供に読ませたくはないよなぁ。
しかし削られても、しっかりと面白いのは凄いことだ。良い構成。
大人になってから新しい衝撃を与えてくれるなんて、罪作りな作品だぜ。まったく。

破滅テーマではあるが、再生のテーマも併せ持っているSFだ。
SFファンなら、一度は読んでおくべき作品だろう。
映画化もされたが・・・B級マニアでない限り見ない方が良いと思う・・・多分。


348 :天文学者:2005/08/23(火) 03:12:24
>>343
>>346
どーもです。これからも間を空けながら、ボチボチと書き込みますんで、
まぁ良かったら読んじゃってくださいまし。


349 :天文学者:2005/08/23(火) 23:53:13
『渇きの海』  アーサー・C・クラーク  (1961)

月の表面に降り積もった微細な塵。そこで観光宇宙船が呑み込まれてしまう。
不意の事故、痕跡を残さない塵の厄介さ、おまけに救助活動にあたれるのは月世界
に駐留していた二人の作業員のみ。果たして遭難者の運命は・・・?

典型的な遭難救助モノのストーリーだが、月面の描写がリアルなことに感心。
液体属性に近い塵なんてSFアイディアが投入されているが、読後しばらくの間は
そのことに気がつかず「SFぽくないなぁ」などと愚かな感想を持っていた。
――だって仕方がないじゃない!
私が生まれた頃には、人類はもう既に月に到達していたのだから。

まさかこの作品が書かれたのが1961年、何とアポロ11号が月に立つ8年も前だった
なんて、まるで思いもしなかったのだ。
SF作家の(というよりクラークの)想像力がいかに凄いか・・・改めて思い知る。
少し前に新装版が刊行されたが、良い作品が読み継がれていくのは非常に嬉しく
喜ばしいことだ。

最初から最後までトラブルがノンストップで、この先どうなる?という引きが上手い。
想像力だけでなく、ストーリーテラーとしての才能も実証した作者に脱帽する。
人間を書かないと評されることの多いクラークの作品らしく、遭難した人たちが
ドロドロとした負感情をぶつけ合う描写などはない。
しかし、これはこれでOKだと個人的には思うのである。
あっさりした文章の中にも、人々の苛立ちそして気遣いはしっかりと読み取れるし。

クラークと言えば『幼年期の終わり』や『2001年宇宙の旅』といった雄大な作品が
著名ではあるが、『海底牧場』や当作品のような系統にもさり気なく佳作が多い。
だから私はクラークが大好きなのです。


350 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/08/24(水) 02:33:16
IEだから読めない

351 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/08/24(水) 09:56:49
長文レスするならageるな

352 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/08/24(水) 19:34:32
>>351
なんで?

353 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/08/24(水) 21:00:48
>>347
この「トリフィド時代」の説明・・・映画化されたモノ・・・はっ!?
ひょっとしてみた覚えがあるかも???
そう、たしか、タイトルは「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」だったかと。

・・・というボケはおいといて。

ずいぶんと昔、友人の家で怪しいB級ホラーを見た覚えがあるのよ。
やっぱり植物のモンスター(名前は忘れた)がゾロゾロと出てきて人を襲うの。
でもね、植物って説明されたけど、全然植物に見えなかったのさ。
だって着ぐるみなんだもの。動きがオッサンそのものだし

でも夜のシーンとか、なかなか恐ろしげで満足した。
あと、夜が明けたら家の外が、この怪物の畑になっていたのがグーな感じだった。
ホラーをわかってるじゃんって生意気にも思った。

でもでも、ラストがあまりにも腰砕けだったの〜。
だってこいつら、海水かけられたら溶けちゃうんだぜ!!
いくらなんでも、それはないだろって終わり方だった。
多分、あの映画で間違いないと思うけど、この原作も、海水で溶けちゃうのかな?
だったら嫌だなぁ(笑)。


354 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/08/24(水) 21:41:37
>>351
きみ、なんでそんなイチャモンつけたがるの? 動機は何?

355 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/08/25(木) 11:15:57
動機? あいつは美由紀を殺したんだ! 俺の妹をな!

356 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/08/25(木) 12:53:52
彼もまた被害者だったんですよ・・・

357 :天文学者:2005/08/26(金) 02:57:44
『スター・ウィルス』  バリントン・J・ベイリー  (1970)

ワイドスクリーンバロックの名手、ベイリーの処女長編である。
もっとも、私にはワイドスクリーンなんたらという単語の意味がよくわからない。
ただベラボウにスケールの大きいSFの事だろうくらいにしか思っていないし。
しかし、じゃあクラークの『幼年期の終わり』はワイドなんたらなのかと言えば、何と
なく違う気もする・・・誰か私にワなんたらの詳細をレクチャーしてください。

主人公は宇宙海賊なのに、颯爽としていないし、格好良くない。
加えて情けも容赦もないのだ。まぁ海賊なんて実際はそんなモノかもね。
物語の方は、最初から最後まで波瀾万丈、ダレることなく突き進む。
鍵になる“レンズ”を強奪してからの展開は特に密度が高く、あれよあれよという間に
星間戦争(!)まで引き起こっちゃうのである。よくこの長さでまとめたなぁと感心。
しかし、はた迷惑な海賊一味だよなぁホント(笑)。

そして「スター・ウィルス」の正体が明らかになるラストへ。
なるほどこれが物語の根底にあるアイディアだったのね。
ベイリーはとにかくアイディアがメインの人のようで、アイディアを成立させるために
作品世界を構築し、その枝葉末節を吹き飛ばすほどの勢いで語り続けるタイプの作家で
はないかと思う。読者のツボに嵌ればこれほど面白いSFもないが、ツボから外れてい
た場合は、とことんつまらないコトになりかねない。

ベイリー好きな方にはお勧めか。私? もちろん大好きである。


358 :天文学者:2005/08/26(金) 03:10:13
>>351
どーもすまぬコトでした。

>>353
うむ、多分その映画作品で間違いないデス。
何でも、ラストの海水ぶっかけシーンは、プロデューサーの意向により、急遽付け加えられた
モノらしいデス。やっぱりねぇ。
当初は、映画も原作同様暗〜いイメージで終わる予定だったとか。
安心して原作をお読みくださいましw

359 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/08/26(金) 18:32:05
>>357
ちょっと調べてみましたが、「ワイドスクリーンバロック」なる名称は、誰からも正確
な定義を与えられないまま、みなさんなんとなく雰囲気で使っているみたいです。
たぶんご存知だと思いますが、定義や説明らしきものが与えられるときには、
例えば次のような感じで、オールディスの解説に言及する場合が多いようです。

「少なくとも太陽系をまるごと舞台にし、宇宙活劇に加えてタイムトラベルがアクセサリー
として使われるのが好もしく、アイデンティティを喪失した人物や惑星をカタにした恐喝や
数々の謎のからんだ複雑なプロットが不可欠。無理と道理の境をドラマチックに手早く
超えるのが肝要。大いなる希望は恐るべき破壊とともになければならない。理想をいえば、
登場人物たちの名前は短く、その命も短いことが望ましい」
(伊藤典夫編『SFベスト201』150ページでの高橋良平による要約)

「無理と道理の境をドラマチックに手早く超える」というあたりに、このジャンルの作品がもつ
ある種のうさんくささがうまく表現されていて微笑ましいです。なにせ代表例として挙げられる
のがヴォークトであったりベイリーであったり田中啓文(!)であったりするわけですから(w

ちなみにWikipediaの「ワイドスクリーンバロック」の項では
「文学的な価値は決して認められないが、際立ったスケールの大きさと既成のジャンルから
はみ出す個性を身上とするバロック的作品群である。」と断定されていました。
「バロック的」というところがほんのちょっと引っかかりますが、だいたいそんな感じですよね。

360 :359:2005/08/26(金) 18:42:00
それで結局、『幼年期の終わり』や『果てしなき流れの果てに』といった
作品がワイドスクリーンバロックに含まれるのかどうかはわかりません
でした。お力になれずどうもすみません。

361 :天文学者:2005/08/27(土) 10:57:57
『マルコ・ポーロの見えない都市』  イタロ・カルヴィーノ  (1972)

純粋なSFではなく、ファンタジィもしくは法螺話と呼ぶべきか。
何ともつかみ所がなく茫洋として、ある意味トンでもなく厄介な小説。
いや、カルヴィーノ自体が厄介で食えない作家ではあるのだが。

フビライに呼ばれたマルコ・ポーロが、自分が見聞してきた数々の都市を語るという
設定で、一つの都市につき二、三ページ程度で淡々と語られていく。
雲間に姿を隠し梯子だけが確認される都市。山々に渡された綱にぶら下がった都市。
なぜか決して忘れることが出来ない都市。空気の代わりに泥が詰め込まれた都市。
足を踏み入れると出ることが出来ない都市。地上は生者が地下は死者が住まう都市。
こんな調子で五十五の都市の話が語られる。
そしてフビライとポーロの会話はいつ果てるとも知らず続いていく。

他愛無い想像力の小ネタをまとめて長編に仕上げたという、ちょっと不思議な小説。
深読みすべきなのか、深いと見せかけて実は虚ろであるのか。
興味深いしファンが付くのも理解できるが、人に薦められるかと言えば「うーーーむ」
とひどく悩む作品なんである。難しい・・・。


362 :天文学者:2005/08/27(土) 11:05:06
本日はちょっと毛色の変わった作品です。
このスレの前の方で名前が出ていたので、まぁいいかなぁと。

>>359-360
どうも、解説ありがとうございます。
やはりそうですよねぇ、正確な定義ってまだされていないですよね〜。
個人的な感想ですが、「ワイドスクリーンバロック」って言葉はベイリー
の諸作を解説するために使用されている気がします。
ベイリー=ワイドスクリーンバロックというレッテルを貼っているというか。

まぁレッテルによって中の作品が変わる訳ではないので、読者としては
素直に楽しめば良いのかなぁ、ぐらいに思っております。


363 :天文学者:2005/08/29(月) 01:21:05
『人間がいっぱい』  ハリイ・ハリスン  (1966)

ハリスンとくれば『ステンレス・スチール・ラット』などのコメディタッチな作品が
まず頭に浮かぶが、珍しやこれは徹頭徹尾シリアスを通したSF。

人口爆発、そしてそれによる環境の悪化――物語の背景は実に暗澹たる設定。
そこで起こったありふれた殺人事件。しかし被害者が大物だったために、担当刑事は
人で溢れかえった街を彷徨する羽目に。とことん救いのない未来警察小説。
まぁ未来への警鐘として書かれた作品なので、読み手の心にダメージが溜まるという
ことは、作者の言わんとしたいことが伝わっているということでもあるのだが。

当時、人口問題にこれだけシビアに取り組んだ作品は他にはないのではないか。
現在の先進諸国では少子化が問題になっているが、人口爆発に悩むアフリカや中国では
まさしくこの小説の舞台が現実の物になろうとしている。
ハリスンの鋭い、先験的な幻視の力がうかがえる。

物語の運びは実に濃厚で、よくぞこのページ数にこれだけの内容を詰め込んだと感心。
ユーモアを廃しても娯楽作品に仕上げるあたり、大した作家だと思う。
『ソイレント・グリーン』という名前で映画化もされた。
原作とは切り口もストーリーもまったく違っていたけれど、救いのない未来社会を描い
ている点では同じ。

「かまうものか。結果が出るのは何年も先の話で、俺の知っちゃこっちゃない!」
この言葉は、今この世界でこそ重く響くように思う。


364 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/08/29(月) 23:00:57
>>363
ハリィ・ハリスンってたしか、”あの”ペリーローダンをファシスト呼ばわりして
ムチャクチャ嫌ってた恰幅のいいオヂサンだよねぇ。

で、ドイツかどこかのSF大会で「ペ後援団体」の招待に応じて参加しちまって、
それを古参のファンから責められてたよーな。「転向したのかッ!?」ってw
ハリィのオヂサン答えて曰く、「ゴメン、だって無料だったんだもの」

いやこのエピソードだけで、俺はハリィ・ハリスンの大ファンだ!

365 :天文学者:2005/08/31(水) 19:44:53
『小人たちがこわいので』  ジョン・ブラックバーン  (1972)

SFというより、ミステリーかホラーに分類されるであろう作品。
しかし、作品内で科学的なアプローチに拘る姿勢を頑なに取り、生物兵器(繁殖
世代数の制限付き)や人格ダウンロードなど、当時としては斬新なアイディアが
惜しみなく投入されており、ジャンル分けが難しい一作でもある。
モダンホラーの先駆け的な作品といえるかもしれない。

タイトルは北ウェールズの童謡から取っているらしい。
「だれも猟に行く勇気はない、小入たちがこわいので・・・」
世界各地で事故が頻発する導入部から、この童謡の1フレーズに繋げて行くのは
ある意味力技かもしれないが、それでも破綻していないから大したもの。
SFっぽいアイテムを駆使しながらも、内容はしっかりとミステリーしている。
主人公はわずかな手懸かりから類推することで、じりじりと真実に迫っていく。

で、引っ張るだけ引っ張ったラスト数行。
主人公と読者はいきなりスーパーナチュラルホラーな世界にぶち込まれるのだった。
いや本当に怪作だと思う。
純粋なSFではないし、合わない人は全然駄目かもしれない。
でも、私はこの作品大好きなのだ。

味わいはクーンツの作風にかなり似ている。
もう少し遅く世に出ていたら、日本でもベストセラー作家になっていたかも。


366 :天文学者:2005/09/06(火) 01:16:02
『キャッチワールド』  クリス・ボイス  (1975)

何がナンだかよく分からないが「それでも凄い!」と言い切れる稀有な作品。
とにかくストーリーやら設定やら、すべてがハチャメチャなのである。
初っ端なんて、いきなり靖国神社に参拝する主人公から物語は始まっちゃうし。
多分日本をよく知っていて、その上でワザと歪めて描写しているような気もする。
その辺りスチャリトクルの『スターシップと俳句』に似ているかも。
母艦の名前なんて『憂国』だもんなぁ。

歪んだ日本のイメージ。ラムジェット推進。ノヴァ化による惑星破壊。
恒星間における艦隊戦。サイバーパンク。機械知性。ファーストコンタクト。
ESP。人格のシミュレーション。それによる人格統合。
これだけでもお腹一杯だというのに、まだ足りないというのか、後半は更に黒魔術
だの悪魔憑きだのといったオカルト的要素までドカドカ投入される。

もう何というか、読む端からどんどん新しいネタを投入しまくって、一体どこへ
連れて行かれるのか皆目見当も付かぬうちに、どどーんとラストへ突き落とされる。
いや、もう本当に訳がわからねェッ(爆)。

ハードSFとしても、サイバーパンクとしても、ネタが満載、ネタの闇鍋。
斬新(過ぎる)アイディアが「これでもかっ」とテンコ盛り状態。
とにかく全編コレ“さいえんすぱわふりゃぁ!”な一冊なのである。
ホント、別の小説が軽く二、三冊は書けるだけのアイディアが投入されている。
ボイスはこの一冊だけの一発屋みたいだが、しかしこの一冊で歴史に残るには
十分なのであった。カルトになるべくしてなった、早過ぎた怪作。


367 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/06(火) 20:58:41
すごいおもしろそう!

368 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/07(水) 09:17:11
>>366 『キャッチワールド』
さる所で聞いた話なのだが、これってあのアニメ『トップを狙え』の原作なんだって
いうのはホントなの?
本当に原作だとしたら、どこまで忠実なんでしょうか?
教えてクンでスマソ。


369 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/07(水) 15:38:10
>>368
「宇宙の戦士」が「機動戦士ガンダム」の原作だ、
くらいの信憑性じゃないのかなあ。

370 :天文学者:2005/09/08(木) 00:08:07
『銀河ヒッチハイク・ガイド』  ダグラス・アダムス  (1979)

ある日突然、地球は銀河バイパスの建設用地に指定されてしまう。
立ち退き命令はきちんと出されたのだが、遙か彼方の惑星の片隅に貼られていた
ため誰も気がつかない・・・という訳で、冒頭いきなり地球が破壊されてしまう。

いきなりかよっ!(笑) まったく唐突にも程がある。

ってなもんで、一人生き残った冴えない英国人――残念ながら紳士ではない――
は助けてくれたベテルギウス人と共に、銀河宇宙をさまよう羽目に。
「銀河ヒッチハイク・ガイド」とは、宇宙をヒッチハイクして回る恒星間旅行者
必須のハンドブックなのである。こいつとタオルさえあれば、銀河系で困ること
はないらしい・・・いい加減な記述もかなりあるが。

元はといえば、BBCラジオの人気ドラマを展開したSFシリーズなのだとか。
爆笑はしないけれども、所々にニヤッと口元を歪めてしまうシュールなギャグが
詰め込まれている。この辺りのセンス、実にイギリス的なんだよなぁ。
「モンティ・パイソン」やら「レッド・ドワーフ」みたいなテイスト。

実はシリアスなSF的設定が徐々に判明するのだが、一向に物語はシリアスに
ならない。つーか、逆にどんどんハチャハチャ脱線して行ってるし。
シリアスという言葉が、これほど似つかわしくないSFも珍しい。

このたび映画化されたようで(当然コメディ)、小説の方も併せて再販された。
心に余裕がある人(笑)ならば、是非読んでみてもらいたい。


371 :天文学者:2005/09/08(木) 00:28:16
今夜は一転軽〜い一冊をば。
しかし、何で今頃映画化されたんでしょうね?
欧米映画業界、マジでネタ切れなのでせうか。

>>368
ん〜、“原作”っていうより“元ネタ”って感じなんじゃないですかね。
369さんの言ってることに近いような。
『トップ』もえらくトンデモない作品らしいですが、『キャッチワールド』
のトンデモなさってのは、古今無双ですから。(笑)
SF者が読んだら、のけぞること間違いなしの一品です。

でも絶版なんだよな。もったいないものデス。
ある意味、ギブスンよりもサイバーパンクしているのではないかと。
それもハードSF風味を押さえながら。凄いッス。


372 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/08(木) 10:37:05
>>370
>> 一人生き残った冴えない英国人――残念ながら紳士ではない――
イギリスの中の人が怒るぞwww

373 :古いぞ:2005/09/09(金) 19:50:17
♪ジンジンジン、紅茶とジンで〜イギリス人

374 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/09(金) 22:30:48
>>372
大丈夫だ、真のイギリス人は、それすらも楽しむ

375 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/09(金) 23:41:28
>>373
なつかしい。よくそんなの思い出すね。

376 :おばちゃん:2005/09/10(土) 11:08:26
映画銀河ヒッチハイクガイド関連として
「ショーン・オブ・ザ・デッド」がおすすめ。
ワンシーン、監督がゾンビで、主役が友情出演ぎみに出てます。

377 :天文学者:2005/09/14(水) 18:46:55
『ソラリスの陽のもとに』  スタニスワフ・レム  (1961)

あまりにも有名な“生きている海”という異星生命体を持ち出したSF。
惑星ソラリスの表面ほとんどを覆う、総重量170億トンの異形の液体生物。
ソラリスの公転軌道を操作するほどの能力を有する。まさしく圧巻だ。

これだけ巨大で異質な存在が相手だと、到底人間の理解できるものではない。
それでもコンタクトしようとする科学者に対し、海は不可思議な反応を見せた。
死者を蘇らせたのだ――それも、その人が一番大切に思っていた人を。
復活した死者は海の分身という訳ではなく、固有の自我を持っている。
もうコンタクトどころではなく、かくしてソラリスのステーションにはニート
ばかりが溢れかえっていく・・・

この世にあることは人間が理解の及ぶ物ばかりではない、という諦観めいた作者
の考えが強く押し出されている。
それでも、“海”の存在する可能性を思うたびに、ワクワクしてしまうけどね。

海外では死者復活の行を指してか、一風変わった恋愛小説、などと評されたこと
もあったらしい。レム本人は非常に不本意だったそうだが。
色んな切り口が楽しめるというのも、この作品が時を超えて愛される理由かなと
一SFファンとして思う。

“あの”タルコフスキーによって映画化もされている。
小説は純粋なファーストコンタクトものだが、映画はどちらかと言えばインナー
スペースものとでも呼ぶべき、非常に難解な出来であった。
個人的にはこういうのもアリだとは思うが、レム自身はそう思わなかったようで、
怒り狂ったあまりクレジットに名前を載せることを拒否したそうで(笑)。

つい最近再び映画化されたが、やはりレムは怒り狂った様子。
御大レム、老いてなお血気盛んである。


378 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/14(水) 20:57:35
>>377
天文学者さんはすでに国書のレム・コレクションも読んだのですか?

379 :名無し物書き@推敲中?:2005/09/16(金) 12:38:15
:

380 :メモリーまだ?:2005/09/17(土) 11:47:46
「前世再生機」
「秘密国家ICE」
ハヤカワからでてたけど
おもしろかったです〜

381 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/17(土) 19:58:43
>>377
お話そのものはメロドラマ











でもそこがいい

382 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/17(土) 20:06:55
>>ソラリス

たしか主人公、はじめは自分の頭が狂ったかと思って甦った恋人殺しまくるんだよな。
ロケットに放り込んで外宇宙に放り出したりして。
そのうち「ダメだ、俺にはやっぱり殺せない!」なんて心変わりするんだけど。
(すでに殺してるじゃねーか、って突っ込みはナシ)

しかし、甦ってきた恋人がまた健気でさ。最後は自分で○○を選ぶんだよね。
やっぱ恋愛小説だといえると思うよ。

・・・一番愛していた人が生き返ってきたら・・・あなたはどうする?
カジシンあたりにリライトしてもらえば、えらく面白くなりそうな予感がする。


383 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/18(日) 10:33:07
つまり「黄泉がえり2 ソラリス」?

384 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/18(日) 15:46:48
我はロボット
クローム襲撃(ニューロマンサーでも可)
あとはウェルズの作品と
ローガンシリーズだな。

385 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/19(月) 23:53:08
新作ソラリスは、レムではなくベアだ!

って長いこと言いたかったんだよね。

386 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/20(火) 20:51:44
「スラン」すごく面白かったです。

387 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/21(水) 02:09:40
超能力者を追い詰めちゃうオバアちゃんは最強だと思う。

388 :天文学者:2005/09/21(水) 21:28:42
『ストーカー』 アルカジイ&ボリス・ストルガツキー (1972)

ストーカーと言っても、今流行りの粘着後つけ回しクンのことではない。
異星人が地球上に残していった痕跡「ゾーン」に不法侵入して、そこから様々な
超文明のブツを持ち出す者のこと。語本来の意味通り「密猟者」という意味だ。

いわゆる普通のSFを読み慣れた人は途方にくれるかもしれない。
設定からストーリーまで徹頭徹尾、読者を突き放しているのだ。
異星人が残していった物品や、ゾーンの特性についての謎解きは、まったく
成されない。人類があーでもないこーでもない、と右往左往するだけ。
ソラリスっぽいというか、共産圏のSFってこんな感じなのかな?

原題は『路傍のピクニック』。
ピクニックの途中で棄てられたゴミは、そこの虫たちに何の意味があるのか、と
いう発想からこの作品は生み出されたらしい。
ここでは、ゴミ=ゾーンに残された超文明ブツであり、虫=人類なのである。
凄い視点の転換。これこそSFの醍醐味だなぁ。

ゾーンに振り回される主人公の様は、ページを追う毎に凄まじく荒れていく。
家族や幸福というものについて色々と考えるのだが、どんどん独り善がりなもの
に陥っていくのだ。ラストは無惨で印象的。
「誰も不幸なままで帰しゃしないぞ!」という台詞が、じつに虚しく響く。

合う人にとっては傑作、合わない人には「なんじゃコリャ!?」な一作です。

ソラリスと同じく、過去にタルコフスキーによって映画化されている。
終始暗〜いゾーンの中を、ひたすら主人公たちが這いずり回る映画であった。
原作に忠実なのかそうでないのか、イマイチ判じかねる。
まぁ“あの”タルコフスキーがいわゆる普通の映画なんぞ撮る訳ゃないか。
でもレムと違い、ストルガツキー兄弟の名前はクレジットにちゃんと載っている。
大人なんだなぁ〜、と思った昔日の私(笑)。


389 :天文学者:2005/09/21(水) 21:39:08
>>378
レム・コレクションってたしか、原語から新しく翻訳しなおしたシリーズですよね。
いえ、まだ読んでおりません。早川版を所有しているからなぁ。
わざわざ買ってまで読み直さないかも。
私は、とりあえず読めればOKな人ですんで。
短篇は買い逃したものがあるので、そちらが収録されたら買うかもデス。

>>380
両方とも一級の娯楽作品ですね。キース・ローマーが気に入られたならば、
ぜひ『優しい侵略者』『多元宇宙SOS』も読んでみてください。
楽しめること請け合いです。
入手するのが困難かもしれませんが・・・。

>>381-383
うーむ、なるほど。メロメロな部分に注目して読み直してみようかな。

>>386-387
『スラン』、これも名作ですねぃ。そのうち感想を書いてみたいデス。


390 :天文学者:2005/09/25(日) 16:37:33
『スターキング』 エドモンド・ハミルトン (1947)

主人公ゴードンは悩んでいた。最近、頭の中で声がするのだ。
疲れているのかなぁと疑ったが、じつは(不幸なことに)声は本物だった。
という訳で、ゴードンは銀河帝国の王子様と精神を入れ替えられてしまいました・・・。
ハミルトンの精神交換ネタで、一風変わったスペースオペラ。

遊び人の王子様に目を付けられたのも不幸だが、目を付けられた理由が「たまたま
波長があったから」というのもじつに不幸!って誰でもよかったのかヨ?
この銀河帝国、激しい星間戦争の真っ只中。な、なんて不幸なんだ!
最終兵器を出すように要請されるゴードン。王族以外の人が近づくと“あぼーん”
されてしまうんだと。グレートに不幸じゃないか!
自分は王子じゃないと打ち明けても誰も信じてくれない。ますます不幸だ!
何とか引っ張り出した最終兵器だが、誰も使い方がわからない。
「だって王族の方にしか使えない武器ですから」 極めつけに不幸!
っとさんざ騒いでる間に敵艦隊はもう目前。どうする?っていうかどうなる!?
まったくギャラクティカ不幸だぜっ!

・・・という感じで、とことん不幸と試練のドミノ倒しに襲われる我らがゴードン。
もう抱腹絶倒、ハミルトンのイメージがガラリと変わること請け合いの娯楽作。
この最終兵器が実にトンデモ兵器だったためか、これ以降ハミルトンは『スペース
デストロイヤー』という勇ましい二つ名をいただくことになる(笑)。
本人もなかなかトンデモなく素敵なお人だったようだ。

ところで、冴えないサラリーマンに入れ替わった王子様の方、作品中で語られること
はないけど、苦労しなかったのかなぁ?
高千穂遥なら、この王子様を主役にしてもう一本作品を書いているところだな(笑)。

この王子様、よほど地球の居心地がよかったのか、この後呼ばれてもいないのに再び
ゴードンを召喚することになる。続編『スターキングへの帰還』、併せて読むべき。


391 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/26(月) 19:05:03
ハミルトン好きなんですね。

392 :天文学者:2005/09/26(月) 20:46:35
『サターン・デッドヒート』  グラント・キャリン  (1986)

土星の衛星で、異星人の手になる遺物が発見された。
分析の結果、なんと他にも遺物は存在しており、全部集めると異星人からの贈り物が
手に入るというのだ。かくしてスペースコロニー側と地球側の、遺物争奪のデッドヒート
が始まった! こう設定だけ書くと、某ガ○ダムのシナリオみたい。

とにかく面白い! SFとしても物語としても抜群の快作。
コロニーや土星での日常生活が、やたらとリアリティ溢れる描写をされていることに
感心する。土星や衛星の風景が美しいんだわ、これがまた。
レースの舞台となる土星の描写は、当時最新の科学情報を元にしているらしい。
私にそれが本当に正しいかどうかなどわからないが、それでもここまでマニアックに
描ききってくれれば十分満足だ。

作品世界に、真の悪人が出てこないっていうのも個人的にポイント高い。
それに加えて、この小説ってキャラが立ちまくりなのだ。
口の減らない矮人科学者(でも情に厚い)。機転と度胸がもう最高。
大きい口を利くヘッポコ主人公。愚痴と泣き言が、いやもうね(苦笑)。
もうこの二人の掛け合いだけで大満足。海外にもボケとツッコミの文化がわかる人が
いるのだなぁ。ヨシモトでも通用するかもよ。

いつか実現されるであろう未来の情景。それは他でもない、今の技術の延長にあるの
だと気づかせてくれる、非常に前向きな良質SF。読むべし!
(しかし、続編の『サターン・デッドヒート2』がああいう方面に行くとは・・・)
(僕にはまったく予想できなかったよ、ママン -_-:)


393 :天文学者:2005/09/26(月) 20:54:22
>>391
ハミルトン大好きです。
「スターデストロイヤー」と「ワールドレッカー」のトンでもない二つ名を合わせ持つ
なんて、ホンマこの人くらいやないでしょうか。
でもまぁ、スターデストロイヤーっていうのはE・E・スミスの方が似合うかも。
(最近、レンズマン読んだもんでして ^^;)

しかし、『フェッセンデンの宇宙』やら『反対進化』やら、実にユニークなSFも書いて
いるのが凄いっス。
また自分の想像したヒーローを笑い者にする、老境のキャプテンフューチャーなんて
シチュエーションの困った怪作も書いてしまってるし。
一筋縄では行かない御人だったんでしょうねぇ。


394 :天文学者:2005/09/29(木) 00:14:02
『模造世界』  ダニエル・F・ガロイ  (1964)

市場調査や世論調査を目的として創られた、電脳上の仮想世界。
それを管理している主人公の日常に、ふっと挿す様々な違和感。
初めから“いなかった”ことになっている同僚。
まさか、この世界も誰かに創られたものなのでは・・・?

こんな概念のSFが、60年代に書かれていた事実に驚愕する。
今の狡すっからい読者が読めば、主人公もバーチャルな存在であるとすぐに
想像がつくのだろうが(笑)、この作品はそれだけでは終わらない。
「バーチャルなんだから、この作品世界がどうぶっ壊れても驚かないぜ!」
と高をくくっている読者は、物語が進むにつれてどんでんとひっくり返される。
二重三重と組まれたバーチャル入れ子構造、そして「え〜!?」と言うオチ。
仮想現実もののミステリーとしては、かなり完成度が高い。

しかし、この世界にドラゴンボールの孫悟空とベジータを投入すれば、
そのまんま映画『マトリックス』になる気がするなぁ。
そう考えると、マトリックスもある意味正統なSFの末裔だったかもしれない。
個人的にそんな変遷を考えてしまった一本。色々と(笑)楽しめました。

余談だが、これも映画化されている。
『13F』という名前で、当たり前だけどマトリックスとはかなりノリが違う。
・・・密かに、原作より面白いぢゃないか、と思ったのは内緒である。


395 :天文学者:2005/09/29(木) 19:44:12
『ソングマスター』  オースン・スコット・カード  (1980)

SFしちゃったモルモン教徒、オースン・スコット・カード。
何でもこの人、「物語を通して人のモラルの在り方を語ること」というのがSF
を執筆する動機であるらしい。
そのせいかどうか、読み進むうち度々説教をくらい、やたらと啓蒙されまくる。
本来なら辟易するところだが、これで作品は面白いのだから困ったものだ。
しかし、バリバリのキリスト教徒とノホホン日本人とでは、カードの諸作を読んで
得られる感想がまったく違うのではないかしら、どうかしら?

『ソングマスター』は比較的初期の作品なので、最近の物とは違いあまり説教臭さ
を感じられない。(個人的にはコレだけでもポイント高い)
皇帝のために調整された歌い手が様々な変遷の後、皇帝に取って代わり、そして
夢破れる。結局ソングハウスに戻り、後に続く者に自分の経験を伝えて消える。
冷徹で残酷で、でもどこか優しくてホロリとさせる。
そんなカードの持ち味は、既にこの頃から伺うことが出来る。

加藤直之さんがこの作品について、面白い意見を述べていた。
「ソングマスターの登場人物ってレンズマンで例えると、目指す目標はアリシア
なんだけど、それを達成しようとする手法がエッドールなんですよ」
うむ、素晴らしい。この一言で、見事にこの作品を表している。
やはり加藤さんってSF読み込んでいる絵師さんだなぁ。


396 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/01(土) 11:26:40
>>395
すみません、最後の部分がたぶん卓抜な喩えなんでしょうけど、
よくわかりません。レンズマンなんてもうすっかり忘れてしまいましたので。

でも、読まずぎらいだったカードもおかげで読んでみようという気になりました。
これからも作品の紹介をお願いします。


397 :天文学者:2005/10/01(土) 18:03:12
『グレー・レンズマン』 E・E・スミス (1939)

スミスが生み出した、元祖スペースオペラシリーズ。
もう有名過ぎて、レンズマンの名を知らぬ人はまさかいないのでは?
古典SFにも色々あるが、やはりこのシリーズは「原SF」とでも呼ぶべき存在
なのだと思う。今のSFにはついぞ見られなくなったパワフルさ、そしてプリミ
ティブさを併せ持っている、ある意味荒々しい作品だ。
限界を設けずどんどん伸びるという底辺の広さは、一度味わうと忘れられない。
このシリーズが“原SF体験”だったというSF者も多いのではないか。
“ス”はスペオペの“ス”だ(笑)。

個人的には二作目の『グレー・レンズマン』が、シリーズ最高傑作だと思う。
何というか、もう凄いスペオペとしてエンタメ性&センスオブワンダフリャが
溢れまくっている。とにかく宇宙空間での艦隊戦最高!
数十万単位で入り乱れる乱戦、そんなのあり!?と叫ぶ超兵器の数々。
ブラックホール作って放り投げたり、超空間チューブで惑星(!)持参して地球
にぶつけたり、太陽光線って何ですかソリャ!?
やたらめったらスケールが大きく大胆。この手が好きな人には堪らないだろう。
ただ終盤、えらくグログロな描写がされるので、苦手な人もいるかなぁ。

余談だが、某今時スペオペ風にいうと一作目から順にエピソード3、4、5の並び
となるらしい。誰が気がついたか知らないが偶然だなぁ。
確かに某スペオペと同じく、この順序で読むのが一番幸せであろう。

近年、シリーズまとめて創元推理文庫から再販された。
未読の者も既読の者も、とりあえず買うべし! SFの血を絶やさぬのだ!
・・・しかし、生頼サンの表紙絵は某幻○みたいで、私的には違和感アリアリ(笑)。


398 :天文学者:2005/10/01(土) 18:17:12
>>396
どーもです。
アリシアとエッドアというのは、レンズマンシリーズ宇宙における神のような
超存在です。善悪二元論の好きな欧米らしく、アリシアが善なる存在で
エッドアが諸悪の根源。レンズマンの戦いというのは、言うなればこの超越
種族の代理戦争みたいな物だったかと。

んでソングマスターの主人公アンセット、彼は理想は高いのですが、その
理想を押し通すために用いたのが、暴力で強制することだったと。
目指す目標はアリシア的なのに、その手段がエッドア的だったという皮肉
なものでした。彼がちゃんと愛されて育たなかったという点も、影響が大きい
のでしょうが。

私は加藤さんの意見を見てこの作品を読んだのですが、最期の方は少し
辛かったです。
カードの諸策は好き嫌いが分かれるでしょうが、興味があれば是非。


399 :396:2005/10/01(土) 20:33:23
>>398
ごていねいな解説ありがとうございました。
ご教示いただいて、喩えのポイントが理解できました。
かなり普遍的なテーマで、カードのお手並み拝見といったところですね。
むらむらと興味が湧いてきましたので、今度実物を探して読んでみます。

400 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/02(日) 03:21:01
>>397
ダウト!!
超空間チューブで惑星輸送してきて地球ピ〜ンチ!ってのは
確かグレーの続編の『第二段階レンズマン』のはず。
太陽光線も確かそう。

いやグレーレンズマンに使用される兵器も、かなりトンデモで
ステキっwだけどね。

やっぱイイよな、レンズマン。
>>このシリーズが“原SF体験”だったというSF者も多いのではないか。
この部分には無条件で同意する。
表紙絵は、漏れは真鍋センセすり込まれているけどな。w

401 :天文学者:2005/10/03(月) 18:27:53
『白鹿亭綺譚』 アーサー・C・クラーク (1957)

ロンドンの裏通りにひっそりと佇むパブ「白鹿亭」。
どこを見てもごく普通のパブなのだが、水曜の夜だけは別の空間へと
変わる。その夜ここで語られるのは「完全なる消音機」「暴走した反重力」
「間違って本物の最終兵器を作ってしまった特撮マン」「知能化した白アリ」
等々・・・常連の酔客たちは「嘘だ」「いやあり得る」と喧々諤々の大論争。
SF者には正に夢の桃源郷!

という訳で、クラークのユーモラスな小ネタSF短編集である。
当時最新?の科学知識を元にでっち上げた、素敵すぎるトンデモ技術の
数々が楽しめる。ある意味マッドサイエンティストものとも言えるかも。
後書きによると、SFとユーモアの合体なんてムリだと言われたクラークが
「何を!だったら俺が実証してやらァ!」みたいなノリで書き上げたらしい。
・・・意外に負けず嫌いな御人なのかもしれない。

書かれた時代が時代なので、日常描写等に古臭さがあるのは否めないが、
それをものともしない魅力が全編に満ち溢れているのよコレが。
オチまで秀逸、ケチをつける隙のまったくない傑作『ビッグ・ゲーム・ハント』や、
意図せずに世界征服を狙ってしまうマッドな科学者の物語『隣の人は何する
人ぞ』あたりが個人的にお勧め。『反戦主義者』の馬鹿馬鹿しさも捨てがたい。

明らかに「こりゃおかしいだろ」ってネタもあるが、ニヤニヤ笑って楽しむのが
本書の正しい楽しみ方だろう。軽く洒落たSF法螺話が好きな人、必読の書だ。
こんな酒場どこかにないかナァ。私は下戸だけど、飲みに行っちゃうぞ(笑)。


402 :天文学者:2005/10/03(月) 18:31:14
>>400
あぁっ!?
そうだったやもしれませぬ(汗)。ってか、その通りでした。アウ
1〜3巻は一気に読んだもんでして、ゴッチャになっていたのかも。
鼻で笑ってスルーしてくださいまし。


403 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/03(月) 21:50:34
>>401
ニーヴンが似たようなタイトルでシリーズものを書いていたように思うのですが、
ひょっとして関連があるのでしょうか?

404 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/03(月) 21:59:53
>>403
「ドラコ亭」のことかなー。

バーやクラブを舞台にした、そこに集まる人たちやマスターの体験談や
ホラ話で構成された話ってのは、古今東西いっぱいあるからなー。

ミステリーだと、常連に聞かされた話をマスターやボーイが聞いて謎を
解く、ってパターンもあるし。
SFな話ではちょっと珍しいかもだけど、シリーズものではない短編なら、
ハインラインやハミルトンといった大御所もいろいろ書いてる。

アシモフなんか、ミステリーでもSF(どっちかっつーとファンタジー寄りかも)
でも書いてるしね。

405 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/04(火) 19:36:24
>>401
やぁ、なんだか楽しそうなパブだな。
好きな肴をつまみながら、好きなだけSF談義に花を咲かせる――
あー、そんな隠れ家が欲しいなっ!
うちの家族にゃSFに理解がないからな〜。

406 :天文学者:2005/10/04(火) 21:49:29
『復讐の序章』  ジャック・ヴァンス  (1964)

復讐・・・なんという甘美な響きであることか!
この作で復讐の刃を振るうのは、孤高の作家ジャック・ヴァンス。
異郷の文化を細かく設定し描写することで定評のある彼が、果たして
いかなる復讐譚を紡ぐのか?

本作は『魔王子』シリーズの一作目。
この後に『殺戮機械』『愛の宮殿』『闇に待つ顔』『夢幻の書』と続く。
五人いる魔王子を、一冊ずつ打ち倒していくわかりやすいペース。

この1巻はまだまだ普通?の復讐冒険譚な小説であった。
ところがどっこい、どんな心境の変化があったかどうか知らないが、
2巻以降ヴァンスの筆は果てしない暴走を始めるのだ。
それと共に、主人公ガーセンのキャラも万華鏡のように変わっていく。
騙す、盗む、偽造する、嵌める、殺す、弄ぶ、嫌がらせる・・・もぅ、
シリーズ後半のガーセンってば、間違いなく魔王子以上の悪党である。

いやぁしかし悪党モードに入った主人公、面白いんだわマジで(笑)。
漢っぷりも良いが、性格も最高に意地が悪い。
悪に対しての容赦なさっぷりがまた素敵。

4、5巻のこやつの非道のおこないが、これまた素晴らしい(笑)。
特に4巻最高! ヒロインを毒牙にかけるし、魔王子を葬る時にも意地
悪いし、最後には惑星レベルの個人的嫌がらせまでやらかすし(汗)。

こんなガーセンに付け狙われるのだもの。
読者からの投書感想に、本来“悪役の筈の”魔王子たちへの同情の
声が多かったというのもむべなるかな(笑)。
萩尾望都センセの美麗な表紙イラストもイイ。
古本屋で見かけたら、シリーズまとめてサルベージされたし。


407 :天文学者:2005/10/04(火) 21:53:10
>>403
404さんが書いておられるように、ドラコ亭の諸作のことでしょうかね。
この連作、日本ではたしかまだ短編集に収められて出版されていないと
思うのですが。SFマガジン連載分だけだったかと。
という訳で、いまだ読んでおりません(涙)。
いや、激しく読みたいのですが・・・

早川よ 昔のパワー 今いずこ


408 :天文学者:2005/10/05(水) 19:51:10
『渚にて』 ネビル・シュート (1957)

この小説の舞台は196X年。
1957年の出版時には間違いなく近未来小説であったが、時代はとうに
過ぎ去りぬ。でもこの作品、今読んでもまったく古びていない。

全面核戦争によって、世界は放射能の雲に覆われた。
オーストラリアだけは生き残ったが、じわじわと死の雲は南下してくる・・・。
この徐々に狭くなる世界という舞台装置、初読時はえらくショックだった。
主人公たちには逃げ道はない。確実に追い詰められていく。

物語の運びは非常にソフトで、最後まで静かに淡々と筆は進む。
出てくる登場人物が皆優しく良い人ばかりで、大人な態度を崩さないのだ。
絶対悪な存在が出てこないという点は、この作品にとっては正解だと思う。
例えるなら『赤毛のアン』的な優しさと癒しがある。

でも、こんな優しい良い人たちが皆、死んでしまうんだよなぁ・・・。
避けられぬ滅亡を前にして変わりなく続けられる日常、先のないロマンス。
人類最期の描写はされないけれど、やがてこの世には誰もいなくなる。
優しいけれど、どこにも救いなどない。
残酷な表現を用いることなしに、核の非道さを訴えた稀有な物語。
読み継がれるべき、古典中の古典。泣けます。


409 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/05(水) 20:04:41
>>404
レスありがとうございます。

古今東西といわれるとなるほど、そのとおりかなと思いました。
「デカメロン」とかまで含めるとたしかに枚挙にいとまがないですね。
「百物語」的な楽しみ方もありますし・・・

>>407
早川がんばってほしいですね。←ちょっとスレ違いか?

410 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/06(木) 19:23:40
>>406
>>萩尾望都センセの美麗な表紙イラストもイイ。

表紙で言えば1巻と2巻がサイコー。
ハヤカワSFアート史上に残るベストなものではないかと思う。
あれで興味引かれて、萩尾センセを読み始めたオイラがいる。

でもさ、4巻の表紙ってネタバレじぢゃない〜?
惑星レベルの嫌がらせのサ。
オイラの考えすぎ?

411 :天文学者:2005/10/07(金) 22:05:12
『銀河の間隙より』  ランドル・ギャレット  (1963)

地球に不時着した宇宙船より、脱出した一体のエイリアン。
このナイブというエイリアン、高い知能と強靭な外骨格を持つプレデター。
こいつら、操縦不能になった宇宙船内で共食いを繰り広げており、生き
残った最強の個体が、地球に到達したのである。
前半はこのナイブの描写に割かれている。
物陰から地球人を観察し捕食するくだりなど、なかなか興味深く面白い。

しかしこのムカデ男、自分では上手く身を隠しているつもりだが、実は
不時着時よりずーっと人間たちに監視されていたのである。お間抜けだ。
とっとと駆除してしまえばいいだろうに、軍部の思惑など絡みまくって、
殺さずに捕獲することになる・・・軍も間抜けだぁ。
かくして異星のマヌケと地球のマヌケが、火花を散らして相対することに。
ある意味、ファーストコンタクトものSFとも呼べるかもしれない(悩)。

とは言え、相手は高速で活動する戦闘生命体。捕らえるのは難しい。
悩んだ地球軍首脳。出した答えが高速稼動可能な“強化人間”の開発。
激しく間違っている気がするが、SF者ならば黙って受け入れる他ない。

という訳で、後半はこのバッタをモチーフにした強化人間の物語となる。
(↑一部嘘有)
改造されたのは一人だけで、力の二号は残念ながら出てこない。
この一号に対して、捕獲失敗しないために猛特訓がおこなわれる。
まるでスポ根モノ・・・おぉ、ますますラ○ダーのノリじゃないか。

クライマックスは、ラ○ダーVS怪人ムカデ男の高速バトル!
(↑一部表現間違有)
いや高速なだけにあっけなくケリが着いちゃうのだけどサ(笑)。
元オタには、なかなか楽しめた特撮・・・じゃなかった、SFでした。


412 :天文学者:2005/10/11(火) 18:24:50
『大宇宙の魔女』  C・L・ムーア  (1933)

ムーアの異色なスペースオペラ『ノースウェスト・スミス』シリーズの一編。
このシリーズを簡潔に表現するならば、ホラー+西部劇+スペースオペラと
でもなるだろうか。いや実際はほとんどホラーのノリなんだけどね。
R・E・ハワードが宇宙に進出していたら、こんな感じの作風をものにしていた
かもしれない。

SF者、特にスペオペ好きならば、シャンブロウの名を知らぬ者はいないであろう。
そんなヤツぁモグリだっ! と思わず断言してしまう。
松本零士センセの表紙絵がまた絶品、実によくシャンブロウを表現している。
というか、松本さんの妖しい絵柄がこのシリーズに合っているのだろうね。
作者のムーアは女流作家で、あのヘンリー・カットナーの奥さんだ。
女性の手になるイヤらしさというかぶっちゃけエロさみたいなものが感じられる、
ちょっと他のスペオペとは一線を隔した作風だ。

これに限らず、シリーズの作品はどれもかなりの幻想怪奇風味が溢れている。
掲載されたのがあの「ウィアード・テイルズ」なのだからして当たり前ではあるが。
“萌え”と“怪奇”でスペオペの固定概念をぶち破ったノースウェスト・スミス。
ちょっと他では見ることの出来ない世界観だ。
チャンスがあればぜひ読んでみてほしい。


413 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/16(日) 21:03:55
古典SFでほのぼのしたものはありますか?

414 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/16(日) 21:13:45
バローズの火星シリーズじゃダメ?
火星の女王様が卵を産んだりするんだよ。

415 :天文学者:2005/10/21(金) 23:38:22
『賢者の石』  コリン・ウィルソン  (1969)

SFを読みたくて本書を手に取ったSF者は、まず混乱するだろう。
延々と続く前置きを読んでいると「これはSFなのではなく哲学書なのでわ?」
なんて錯覚を覚えるのだ。っていうか間違いなく哲学を論じているのよ。
作中に出てくる資料は実在する物ばかり、内容は哲学と脳生理学ばかり。
『オカルト』『アウトサイダー』でウィルソンが論じた哲理のほとんどすべてが
この中にぶちこまれている感じ。

しかし、ここで挫折し読むのを投げ出してしまっては、真実勿体ない。
主人公が自分の脳を弄りだして意識の拡大を可能にしてから、事態はズリズリと
動き始めるのだ。歴史の闇に隠れていた、旧い支配者の影が浮かび上がる――
そう実はこれ、実に正統派のクトゥルー神話作品でもあるのだ。

「あぁっ窓に!窓に!いあ!ふんぐるい!あいご〜!」なんて書かれた日記(笑)
なんて出てこないし、邪神の名前一つ出てこないが、もぉ間違いなく神話作品。
実在する文献やネタだけで神話を書くとこうなる、という手本のような作品。
どこまでが実在の話でどこからが虚構なのか、わからないよう上手く継ぎ合わせ
ているところ、ウィルソンも憎いなぁ。
ラブクラフト信者ならば、どんな手を使ってでも読まねばならない傑作だ。

ウィルソンはかなりHPLに嵌まったらしく、この作品とは別の神話体系作品
『ロイガーの復活』なる作品も書いている。
こちらは、もータイトルからしてそのまんまである。
『精神寄生体』とかの序文では、結構ラブクラフトを批判したりしているけど、
何だかんだ言ってよっぽど気に入ったんだろうなぁ(笑)。


416 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/22(土) 13:29:34
>>「あぁっ窓に!窓に!いあ!ふんぐるい!あいご〜!」

・・・なんか一匹ヘンなものが混じっとるんで内科医?

417 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/23(日) 14:52:47
それは撒き餌

418 :名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/24(月) 19:28:57
哲学もクトゥルー神話もわりと好きなので読んでみようかな。でも一緒にしてよいものなのだろうか?

419 :天文学者:2005/10/25(火) 21:47:53
『火星のプリンセス』  エドガー・ライス・バロウズ  (1917)

私が生まれて初めて読んだSF作品。
初めて小学校に行き、初めて図書館に入り、初めて借りた本がコレ。
どういう小学一年生だったのだ私って奴ァ。
まぁそんな訳で、個人的な思い入れが強い作品なのです。
確かジュブナイル名は『火星のジョン・カーター』・・・今見ると微妙だ・・・
一般常識のない年齢だったせいか、しばらくの間マッチョなアメリカ大統領の
伝記だと信じて疑わなかった。イタイ過去である(苦笑)。

子供向けに翻案されていたが、それでも物語としてかなり面白かった。
この本と出会ってしまったためにSFに嵌まったようなものだ。
大きくなって創元版を読んでみたが、やはり面白い。
武部画伯の表紙絵も素晴らしい。
おそらくデジャー・ソリスなのだろうけど、適度に野暮ったく素敵に豊満。
ある意味、日本SFアートの最高傑作ではなかろうか。
だからしてメカの描写がどうたらこうたらなんて、決して口に出してはいけない。
ウルトラホーク3号のような物体が見えても、突っ込んではいけないのである。

ただこのシリーズ、純粋にSFかと聞かれれば答えに困る。
私個人の感想は、異郷にステージを移した肉体言語なドタバタファンタジー(笑)。
まったくそんなだから『火星の大統領カーター』などという困ったパロディなぞ
書かれてしまうのだ。ガッデム栗○薫!!

実際のところ、火星シリーズの魅力というものは、いわゆる空想科学的な点に
あるのでなく、しつこいくらいの色物描写サービス?にあると思う。
例えば拷問一つ取っても、各巻ごとすべて違う方法で拷問しちゃうのだ。
カサブタを剥がすような楽しさというか、しかしそれでも悪趣味なだけの代物に
陥らず、エンターテイメントまで高めている?点が凄い。
SFというよりは冒険ものが好きな人に向いていると思う。
くれぐれも読む時は、古典中の古典ということを忘れないように(汗)。


420 :天文学者:2005/10/25(火) 21:54:55
>>416
スルーされることをお勧めします。まとわりつかれたら厄介ですぞw

>>418
んー、クトゥルー好きな人にはまず面白く読めると思うのですが・・・。
前半の哲学なノリが、合わない人にはまったく駄目なこともあるみたいです。
読まれる時は、あくまでも自己責任でお願いします(笑)。
しかしこの作品、個人的には傑作のレベルだと思っておるのですが、
作者ウィルソン自身が選ぶベストには入っていないのですコレが。
というのも、この作品が書かれた時代の脳神経の知識に少し間違いがあった
とかで、ウィルソンはいたくその点を気にしているらしいです。

・・・いやまぁ、参考にした知識が違っていたからといって、作品に罪はないと
思うんだけどなぁ。勿体ないコトです。


421 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/02/25(土) 20:22:11
丸3年経ったか

422 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/02/26(日) 11:01:19
♪あれは三年前・・・

423 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/02/26(日) 18:16:39
ちあきなおみかな

424 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/04(木) 15:25:50
あげてみる

425 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/16(金) 15:13:57
>>424


426 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/07/04(火) 14:59:05
このスレでもすでに何度も言及されている、エドモンド・ハミルトンの
「フェッセンデンの宇宙」は、今なお色あせない古典の香気を放つ文句なしの傑作。

第二次大戦前夜の1937年に「ウィアード・テールズ」誌上に発表されたという
背景事情を反映してか、あるいは、文明社会の行く末を案ずる作者の透徹した
批評精神によるものか、作品の基調となるトーンはいささか暗め。

内容については、あまり詳しく紹介するとネタが割れてしまうので控え目にするが、
まぁ一種のマッド・サイエンティストもので、人類飼育テーマのヴァリエーション
とみられなくもない。

本作品にかぎらず、SF史に残る先駆的な着想を提出したという点で、ハミルトンは
ウェルズやステープルドンに比肩されてよい独創の才の持ち主である。

現在、中村融編訳『フェッセンデンの宇宙』(河出書房新社、奇想コレクション)で、
従来の改訂再録版からではない初出誌からの翻訳が読める。
また、創元推理文庫からすでに刊行されている全二巻の中短編傑作集もおすすめ。

427 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/07/04(火) 16:21:43
>>426 の訂正です。

ハミルトン傑作集は創元推理文庫ではなくて創元SF文庫のほうでした。
謹んで訂正いたします。

それと補足説明ですが、
「人類飼育テーマ」は別名「人類家畜テーマ」とも言いまして、
福島正実『新版 SFの世界』巻末の「SF事典」によりますと

   イギリスのラッセルの考案になるSF的アイデア。
   人類が、実は他の高等な宇宙人の家畜だったことがわかる、
   というもので、その作品『超生命ヴァイトン』によって、
   SFの一つのパターンとなった。

とのことであります。

女子高生を監禁して飼育したりする鬼畜の話などではありませんので
くれぐれもおまちがえのないように(w

428 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/03(日) 12:37:41
>386
スランてアホ毛がテレパシーアンテナって話の元祖だよね。
漫画で最初に真似したのって鬼太郎かな。

429 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/14(木) 18:38:08

ノノ「トップをねらえ。☆チう!!!」


430 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/12(火) 09:31:30
>>428
アホ毛、鬼太郎笑える。

431 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/10(水) 00:01:18
シマック
中継ステーション
これは良質な古典SFだと思う

432 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/10(水) 02:39:51
グレープを二度食べればが好き。

433 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/10(水) 20:52:58
>>431
同意だ。もっと語ってくれ。

434 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/01(木) 13:41:18
アーサー・C・クラーク 『地球帝国 IMPERIAL EARTH』 (1975)

発表当時すでに老境にあった(しかし現在なお存命中の)クラークが、
老年者の視点を生かして紡いだ一種の教養小説(ビルドゥングス・ロマン)。

当然、子供から大人への苦い成長が主題であり、主人公ダンカンの
少年期の甘く切ない幻影が無残に崩れ去った後に見えてくる現実の姿が、
未来社会のリアリティとともに鮮やかに描き出される。

宇宙へのナイーヴなおそれや、人類とは異質な知的形態との出会いへの
渇望とおののきといった、クラークらしいテーマもやはり見え隠れしているが、
それらが前景に出るのではなく、後方でやや遠慮がちに語られていることが
この物語に独特の奥行きを与えている。

ヒューゴー・ネビュラ両賞を受賞した『宇宙のランデブー』 (1973) とは異なり、
大方の見方ではクラークの代表作と目されることなどおそらくあるまいが、
私見によれば本作は一読後忘れがたい余韻を残す、まぎれもない名品だ。

435 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/27(火) 04:37:10
ジュブナイルだけど

「白鳥座61番星」 瀬川 昌男

小学校の図書室で読んだ本の中で今でもタイトルと
内容を覚えているのはこれだけだな

436 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/15(木) 09:34:14
レンズマンのインフレっぷりは、ドラゴンボールや北斗の件、筋肉マンに繋がる。
しかしインフレの度合いが違う。宇宙的インフレ。

437 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/16(金) 07:46:17
インフレ度合いで言えばスカイラークも相当だと思うぞ
1号はしょぼしょぼだったのにヴァレロンのスカイラーク号とか
DQ号は何だよ

438 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/16(金) 20:42:13
DQN号

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